JP5152749B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、特に、遊技の演出を行う弾球遊技機に用いて好適なものである。
従来から、弾球遊技機では、遊技の趣向性を向上させるために、遊技の状態に応じて、ランプ、音声、及び画像等を用いて各種の演出を行うようにしている(特許文献1を参照)。例えば、始動入賞口への遊技球の入賞に基づいて、抽選と図柄の変動表示とを行い、抽選の結果に応じて図柄の停止表示を行う弾球遊技機では、大当たり(抽選結果)に対する期待度を高めるために、より大きな演出効果が得られるようにしている。
特開2007−268036号公報
しかしながら、前述した従来の技術では、大当たりに対する期待度が高い演出を行う場合には、大きな演出効果が得られるようにしている。このため、大当たりに対する期待度等の遊技の状態を、遊技者以外の者(例えば隣の遊技機を遊技している遊技者)に気付かれ易いという問題点があった。
また、前述した従来の技術では、抽選に当選し、図柄の変動表示がなされてから、大当たりに対応する図柄の停止表示がなされるまでの間に遊技球がなくなってしまった場合、遊技者は、大当たり後に特別遊技を実行するための遊技球を別途用意しなければならない。この場合、遊技者は本来であれば必要のない遊技球を球貸機等から入手しなければならない。また、一定時間以内に大入賞口に遊技球が入賞しないと特別遊技が終了してしまう。したがって、遊技球を入手するのに時間がかかってしまうと、特別遊技による利益を享受できないまま特別遊技が終了してしまう虞がある。以上のように、図柄の変動表示中に遊技球がなくなってしまうと、特別遊技を実行するための遊技球を遊技者が別途用意しなければならないという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、遊技の状態を遊技者以外の者に認知させづらくすることを第1の目的とする。
また、図柄の変動表示がなされてから、大当たりに対応する図柄の停止表示がなされるまでの間に遊技球がなくなってしまうことを可及的に防止することを第2の目的とする。
かかる目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、上球皿と下球皿とを有する球皿と、入賞口が形成された遊技盤と、遊技者の操作に基づいて、前記上球皿にある遊技球を、前記遊技盤の遊技領域に発射させる発射手段と、前記発射手段により発射された遊技球が前記入賞口に入賞すると、前記上球皿又は前記下球皿に遊技球を払い出す払い出し手段と、前記入賞口の一種である始動入賞口に遊技球が入賞すると遊技の結果に関する抽選を行う抽選手段と、前記始動入賞口に遊技球が入賞すると図柄の変動表示を開始し、変動表示を行った図柄を、前記抽選手段による抽選の結果に応じて停止表示する演出表示手段と、前記抽選の結果に起因した所定条件の成立によって、前記上球皿にある遊技球の少なくとも一部を前記下球皿に送るための送球経路を形成する形成手段とを有することを特徴とする。
かかる構成では、入賞口の一種である始動入賞口に遊技球が入賞すると遊技の結果に関する抽選を行う。そして、その抽選の結果に起因した所定条件が成立すると、上球皿にある遊技球の少なくとも一部を下球皿に送るための送球経路を形成する。したがって、抽選の結果に起因した所定条件が成立すると、上球皿にある遊技球の少なくとも一部は、送球経路を通って下球皿に自動的に送られる。上球皿から下球皿への遊技球の移動は、遊技者以外の者には分かりづらい動作である。したがって、この上球皿から下球皿への遊技球の移動を、演出として、遊技機が自動的に行うようにすることで、その演出を、遊技者以外の者に認知させづらくすることができ、遊技の状態を遊技者だけに認知させ易くすることが可能になる。
また、請求項2に記載の発明は、前記上球皿にある遊技球を前記下球皿に送るために遊技者によって操作される操作手段と、前記操作手段の操作によって前記上球皿と前記下球皿との間に形成される球抜き経路を更に有し、前記送球経路は、前記球抜き経路とは異なる経路であって、前記形成手段は、前記上球皿と前記下球皿との間を、開放及び閉鎖する開閉部と、前記開閉部の動作を制御する制御手段とを更に有し、前記制御手段は、前記特定の遊技条件が成立した場合に、前記開閉部を開放して、前記送球経路を形成することを特徴とする。
かかる構成では、抽選の結果に起因した所定条件が成立することによって上球皿と下球皿との間に形成される送球経路と、操作手段の遊技者による操作によって上球皿と下球皿との間に形成される球抜き経路とを別の経路とする。そして、抽選の結果に起因した所定条件が成立すると、上球皿と下球皿との間を開放及び閉鎖する開閉部を制御手段が開放することにより、送球経路を形成し、上球皿にある遊技球の少なくとも一部を下球皿に自動的に送ることができるようにする。したがって、球抜き経路を形成するための機構の制約を受けることなく送球経路を形成することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記開閉部は、遊技中の遊技者が触れることが困難な位置に配置されていることを特徴とする。
かかる構成では、上球皿と下球皿との間を開放及び閉鎖する開閉部を、遊技中の遊技者が触れることが困難な位置に配置する。このようにすることにより、開閉部の動作によって、遊技者の指等が開閉部に挟まれること等を防止することができる。また、遊技者が開閉部を開放してしまうこと等も防止することができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記所定条件は、前記抽選手段による抽選に当選したことを含むことを特徴とする。
かかる構成では、始動入賞口に遊技球が入賞することにより行われる抽選に当選すると、上球皿にある遊技球の少なくとも一部が送球経路を通って下球皿に自動的に送られる。したがって、特別遊技の実行開始時に遊技球がなくなってしまうことを可及的に防止することができる。
また、請求項5に記載の発明は、前記形成手段は、前記抽選の結果に起因した所定条件の成立に基づく図柄の停止表示が前記演出表示手段によってなされる前に、前記送球通路を形成することを特徴とする。
かかる構成では、抽選の結果に起因した所定条件の成立に基づく図柄の停止表示がなされる前に送球通路を形成する。したがって、大当たりに対応する図柄の停止表示がなされるまでの間に、上球皿にある遊技球の少なくとも一部が、送球経路を介して下球皿に自動的に送られるようになる。よって、例えば、特別遊技の実行開始時に遊技球がなくなってしまうことをより確実に防止することができる。
本発明によれば、遊技の結果に関する抽選の結果に起因した所定条件が成立すると、上球皿にある遊技球の少なくとも一部を下球皿に送るための送球経路を形成する。したがって、抽選の結果に起因した所定条件が成立すると、上球皿にある遊技球の少なくとも一部は、送球経路を通って下球皿に自動的に送られる。上球皿から下球皿への遊技球の移動は、遊技者以外の者には分かりづらい動作である。よって、この上球皿から下球皿への遊技球の移動を、演出として、遊技機が自動的に行うようにすることで、その演出を、遊技者以外の者に認知させづらくすることができ、遊技の状態を遊技者だけに認知させ易くすることが可能になる。
また、本発明の他の特徴によれば、抽選に当選すると、上球皿にある遊技球の少なくとも一部を下球皿に送るための送球経路を形成するようにしたので、特別遊技の実行開始時に遊技球がなくなってしまうことを可及的に防止することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、遊技機の一例として、いわゆる第一種パチンコ機を例に挙げて説明する。
(遊技機100)
図1は、本実施形態の遊技機の外観構成の一例を示す正面図である。
図1において、遊技機(パチンコ機)100は、遊技盤面を構成する遊技盤160(ゲージ盤)と、遊技盤160を支持固定する遊技機枠とを備えて構成される。
遊技盤160には、複数の釘101、風車102a、102b、普通図柄作動ゲート103、普通電動役物104、センター飾り部品105、特別図柄表示装置106、装飾図柄表示装置107、普通図柄表示装置108、外レール110、及び内レール109などが遊技部品として設けられている。また、遊技盤160には、一般入賞口111、始動入賞口112、大入賞口113、及びアウト口114が形成されている。
内レール109と外レール110は、発射された遊技球を、遊技領域115へ案内するためのものである。
釘101や、風車102a,102bは、遊技領域115の所定の位置に設けられており、例えば、遊技領域115に入って図1の上から下に向けて移動する遊技球の動きを不規則にしたり、一般入賞口111、始動入賞口112、及び大入賞口113への遊技球の通過(以下、必要に応じて入賞と称する)や、普通図柄作動ゲート103への遊技球の通過を調整したりする。
特別図柄表示装置106は、装飾図柄表示装置107の一側面に設けられており、例えば、特別図柄を表示する7セグメントLED116と、遊技球の始動入賞口112への入賞数を表示する4つのLED117とを備えて構成されている。ここで、特別図柄とは、遊技球の始動入賞口112への入賞を契機として行われる抽選の結果に応じて、「大当たり」を発生させるか否かを示すための図柄である。
本実施形態では、遊技球の始動入賞口112への入賞に基づいて、7セグメントLED116を発光させて、「大当たり」に対応する特別図柄である「0」〜「7」の何れかと、「ハズレ」に対応する特別図柄である「−」とを変動表示させた後に、これらの特別図柄のうちの1つを停止表示させるようにしている。
また、遊技球の始動入賞口112への入賞に基づく抽選結果の保留数を表示する4つのLED117は、始動入賞口112に遊技球が入賞する度に順次発光し、また、特別図柄の変動表示を開始する際に順次消灯する。即ち、前記保留数の上限値に対応する4つのLED117の発光数により、遊技球の始動入賞口112への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数を遊技者に報知する。このように、本実施形態では、遊技球の始動入賞口112への入賞に基づく抽選結果の保留数の上限値を4つとしている。そして、この保留数が4つである場合に始動入賞口112に遊技球が入賞した場合には、その遊技球の入賞に基づく抽選を行わずに、始動入賞口112への入賞に対応する数の賞球のみを行うようにしている。
装飾図柄表示装置107は、遊技者に視認されやすいように、遊技領域115のほぼ中央位置に設けられており、例えば、装飾図柄などの演出画像を表示する液晶表示装置を備えて構成されている。この装飾図柄表示装置107は、横一列に表示される3つの装飾図柄を、装飾図柄表示装置107の表示画面118内の装飾図柄表示領域118a〜118cに表示する。ここで、装飾図柄とは、前記抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。
本実施形態では、装飾図柄表示領域118a〜118cに、装飾図柄として、例えば「0」〜「9」、及び「A」〜「F」を、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」の順番で、図1の上から下に向けて変動表示させた後に、「0」〜「9」、及び「A」〜「F」の何れか1つを装飾図柄表示領域118a〜118cに停止表示させるようにしている。そして、装飾図柄表示領域118a〜118cに、特定の装飾図柄の組み合わせが停止表示した場合に、「大当たり」としている。一方、装飾図柄表示領域118a〜118cに停止表示された装飾図柄の組み合わせが、前記特定の装飾図柄の組み合わせの何れにも該当しない場合には、「ハズレ」としている。
尚、本実施形態では、特別図柄表示装置106に停止表示される特別図柄と、装飾図柄表示装置107に停止表示される装飾図柄とが意味する内容を一致させるようにしている。例えば、特別図柄表示装置106に停止表示される特別図柄が「大当たり」を示すものであるならば、装飾図柄表示装置107に停止表示される装飾図柄も「大当たり」を示すものになるようにしている(即ち、前記特定の装飾図柄の組み合わせになるようにしている)。
以上のように、本実施形態では、特別図柄と装飾図柄とを連動して表示させるようにして、遊技の結果を表示する際に、矛盾が生じないようにしている。
また、装飾図柄表示装置107は、装飾図柄だけでなく、装飾図柄の背景となる背景画像や、大当たりの期待感を遊技者に与えるようにするためのキャラクタ画像などの付随画像も演出画像として表示する。付随画像としては静止画像及び動画像の一方、または双方(例えば、静止した背景画像内でキャラクタ画像が変動する場合など)が表示可能である。具体的に、装飾図柄表示装置107は、装飾図柄表示領域118a〜118cに装飾図柄を変動表示させるとともに、背景画像やキャラクタ画像(双方の場合もある)などの付随画像を表示させる。その後、装飾図柄表示領域118a、118cに同じ装飾図柄を停止表示させ、いわゆるリーチ状態を形成した場合、リーチ状態時のために用意された付随画像に切り換えて、「大当たり」への期待感を遊技者に与えた後に、変動中の残りの装飾図柄を装飾図柄表示領域118bに停止表示させる。このように、装飾図柄表示装置107は、「大当たり」への期待感を遊技者に与えられるように、様々な表示(演出)を行う。
装飾図柄表示装置107の下方には、普通電動役物104が設けられている。この普通電動役物104は、始動入賞口112へ遊技球を案内するために開閉動作する。
この普通電動役物104の下方には、大入賞口113が形成されている。この大入賞口113は、「大当たり」となり、特別遊技に移行した場合に、大入賞口扉120が倒伏して開放する。本実施形態では、特別遊技において、15回の単位遊技が実行されるようにしている。
センター飾り部品105は、半透明の部分を含む成形品であり、装飾図柄表示装置107の周囲に設けられている。このセンター飾り部品105は、装飾図柄表示装置107を保護したり、遊技機100を装飾したりするなどの役割を果たす。
普通図柄作動ゲート103は、普通電動役物104の側方向に設けられており、例えば、普通図柄作動ゲート103内を遊技球が上から下へ向けて通過することが可能なように構成されている。
普通図柄表示装置108は、装飾図柄表示装置107の一側面に設けられており、例えば、普通図柄を表示する7セグメントLED122と、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過数を表示する4つのLED123とを備えて構成されている。ここで、普通図柄とは、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過を契機として行われる抽選の結果に応じて、普通電動役物104を開放させるか否かを示すための図柄である。
普通図柄表示装置108は、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過に基づいて、7セグメントLED122を発光させて、普通図柄として例えば「7」及び「−」を交互に変動表示させた後に、「7」又は「−」の何れかを停止表示させる。そして、「7」が停止表示された場合に、「当たり」とし、普通電動役物104を開放させる。一方、「−」が停止表示された場合には、「ハズレ」とし、普通電動役物104を開放させない。
また、遊技球の普通図柄作動ゲート103への通過数を表示する4つのLED123は、普通図柄作動ゲート103を遊技球が通過する度に順次発光し、また、普通図柄の変動表示を開始する際に順次消灯する。即ち、4つのLED123の発光数により、普通図柄作動ゲート103の通過数を遊技者に報知する。
一般入賞口111は、普通図柄作動ゲート103と、普通電動役物104との間に設けられており、この一般入賞口111に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。
アウト口114は、遊技領域115の最下部に設けられており、始動入賞口112、一般入賞口111、及び大入賞口113の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する。尚、回収された遊技球は、遊技機100の外部に放出される。
遊技機枠は、外枠124、前枠125、透明板126、扉127、及び球皿ユニット128を備えている。
外枠124は、開口部分を有し、遊技機100を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠125は、外枠124の開口部分に整合する枠体であり、ヒンジ機構などにより、外枠124へ開閉自在となるように取り付けられる。
また、前枠125は、遊技球を発射させるための機構や、遊技盤160を着脱可能に収容させるための機構や、遊技球を誘導又は回収するための機構などを有する。
透明板126は、遊技盤160を保護するためのものであり、例えば透明なガラス板である。遊技者は、この透明板126を介して、遊技盤160の遊技領域115を透視しながら遊技を行う。
扉127は、透明板126を支持するためのものであり、ヒンジ機構などにより、前枠125へ開閉自在となるように取り付けられる。
球皿ユニット128は、前枠125の下方に設けられており、遊技球(貸球及び賞球)を一定量貯留する上球皿151及び下球皿152、遊技球を貯留するための機構、遊技球を発射させるための機構に遊技球を送り出すための機構、貯留中の遊技球を出球収容箱(いわゆるドル箱)に抜き出すための球抜き機構、上球皿151にある遊技球を下球皿152に自動的に送り出すための機構、上球皿151にある遊技球を遊技者の操作に基づいて下球皿152に送り出すための機構、発射ハンドル153、演出操作スイッチ154、及び球抜き操作スイッチ157等を有する。また、球皿ユニット128は、図1には示していないスピーカ133(図5等を参照)も有する。スピーカ133は、演出としての効果音等の音情報を再生出力する。
演出操作スイッチ154は、いわゆるPUSHボタンであり、例えば、装飾図柄表示装置107に表示される演出画像に基づく操作を遊技者が行うためのものである。
発射ハンドル153は、遊技球を遊技領域115に向けて発射させる際に遊技者により操作される。遊技者が発射ハンドル153を回動操作すると、回動角度に応じた速度で、遊技球が、内レール109及び外レール110により案内されて遊技領域115に向けて発射される。
球抜き操作スイッチ157は、上球皿151にある遊技球を下球皿152に送り出すための操作を遊技者が行うためのものである。
また、球皿ユニット128には、遊技機100の内部から上球皿151に遊技球を送り出すための上皿排出口155と、上球皿151にある遊技球を下球皿152に送り出すための下皿排出口156とが形成されている。
上球皿151に所定数以上の遊技球がない場合には、入賞口(始動入賞口112、一般入賞口111、又は大入賞口113)に遊技球が入賞すると、その入賞口に応じた遊技球が、賞球として、上皿排出口155を介して、遊技機100の内部から上球皿151に送り出される(払い出される)。
一方、上球皿151に所定数以上の遊技球がある場合には、入賞口に遊技球が入賞すると、その入賞口に応じた遊技球が、賞球として、下皿排出口156を介して、遊技機100の内部から下球皿152に送り出される(払い出される)。また、発射ハンドル153の操作によって発射された遊技球が、遊技領域115まで到達しなった場合に、その遊技球が下皿排出口156を介して、遊技機100の内部から下球皿152に送り出される。更に、球抜き操作スイッチ157が遊技者によって操作されると、上球皿151にある遊技球が下球皿152に送り出される。
本実施形態では、球抜き操作スイッチ157の操作がなくても、上球皿151にある遊技球を下球皿152に自動的に送り出すようにしている。
ここで、図2〜図4を参照しながら、上球皿151にある遊技球を下球皿152に自動的に送り出すようにするための機構について説明する。
図2は、上球皿151及び下球皿152を構成する球皿構成部品の構成の一部の一例を示す図である。図2(a)は、球皿構成部品161を遊技機100の上側から見た図であり、図2(b)は、球皿構成部品161を遊技機100の裏面側から見た図である。尚、図2では、説明の都合上、球皿構成部品161の構成を簡略化して示している。
図2に示す例では、上皿排出口155から送り出された遊技球は、図2に示すルート162を通って球皿構成部品161内を移動する。このルート162の先には、遊技球を遊技領域115へ発射させるための発射装置がある。ここで、上球皿151にある遊技球を下球皿152に送るための動作がなければ(後述する自動球抜き装置163や手動開閉部材164が動作しなければ)、上球皿162にある遊技球は、ルート162を通って発射装置に導かれ、遊技者による発射ハンドル153の操作に基づいて発射装置から遊技領域115に打ち込まれる。尚、ルート162において、破線で示している部分は、外部から遊技球を視認することができない部分である。
図2に示すように、球皿構成部品161には、自動球抜き装置163と手動開閉部材164と、メンテナンスカバー167とが設けられている。
自動球抜き装置163は、遊技機100の制御に基づいて、上球皿151と下球皿152とを繋ぐ送球経路を形成するための開閉動作を行う。自動球抜き装置163は、ソレノイド部材163aと開閉部材163bとを有する。
一方、手動開閉部材164は、遊技者による球抜き操作スイッチ157の操作に基づいて、上球皿151と下球皿152とを繋ぐ球抜き経路を形成するための開閉動作を行う。
以上のように本実施形態では、遊技機100の制御によって上球皿151と下球皿152との間に形成される経路(送球経路)と、遊技者による球抜き操作スイッチ157の操作によって上球皿151と下球皿152との間に形成される経路(球抜き経路)とが異なる経路となるようにしている。
メンテナンスカバー167は、球皿構成部品161の内部(メタルシュー等)の汚れを取り除くために係員によって開閉されるものである。尚、このメンテナンスカバー167は、遊技者が開閉できない構成になっている。
図3は、遊技機100の制御によって上球皿151と下球皿152との間に形成される経路(送球経路)と、遊技者による球抜き操作スイッチ157の操作によって上球皿151と下球皿152との間に形成される経路(球抜き経路)の一例を示す図である。尚、図3は、図2(b)と同様に、球皿構成部品161を遊技機100の裏面側から見た図である。また、図3でも、説明の都合上、球皿構成部品161の構成を簡略化して示している。
図3(a)は、遊技機100の制御によって上球皿151と下球皿152との間に形成される経路(送球経路)の一例を示す図である。
後述するサブ制御基板202からの制御信号に基づいて、ソレノイド部材163aは、開閉部材163bを動作させる。そうすると、図3(a)に示すように、開閉部材163bは、ソレノイド部材163bの方向に後退する。これにより、球皿構成部品161内における『遊技球の通常の移動経路』に開口部が生じて送球経路165が形成される。このようにして送球経路165が形成された場合、遊技球は、この送球経路165に従って球皿構成部品161内を移動し、下皿排出口156を介して下球皿152に送り出される。そして、送球経路165が形成されてから一定時間が経過すると、ソレノイド部材163aは、開閉部材163bを再動作させ、開閉部材163bを元の位置(図2(b)に示す位置)に戻す。
本実施形態では、後述するように、遊技の結果の抽選に当選して「大当たり」になると、遊技の演出として、以上のような自動球抜き装置163の動作を実行するようにしている。
また、本実施形態では、少なくとも開閉部材163bに遊技者が触れることが困難となる位置に、自動球抜き装置163を設けるようにしている。
図4は、メンテナンスカバー167が開けられたときの上球皿151の一部の様子の一例を示す図である。尚、図4でも、説明の都合上、上球皿151の構成の一部を簡略化して示している。
図4に示すように、本実施形態では、メンテナンスカバー167を開けなければ、自動球抜き装置163を外部から視認することができない位置に自動球抜き装置163を設けるようにしている。具体的には、自動球抜き装置163が備える開閉部材163bのうち、遊技球の移動経路を構成する部分が、メンテナンスカバー167の裏面と対向する位置となるように、自動球抜き装置163を設けるようにしている。
図3の説明に戻り、図3(b)は、遊技者による球抜き操作スイッチ157の操作によって上球皿151と下球皿152との間に形成される経路(球抜き経路)の一例を示す図である。
遊技者によって球抜き操作スイッチ157が操作されている間、図3(b)に示すように、手動開閉部材164は、球皿構成部品161の側方向に後退する。これにより、球皿構成部品161内における『遊技球の通常の移動経路』の一部に開口部が生じて球抜き経路166が形成される。このようにして球抜き経路166が形成された場合、遊技球は、この球抜き経路166に従って球皿構成部品161内を移動し、下皿排出口156を介して下球皿152に送り出される。そして、球抜き操作スイッチ157の操作が行われなくなると、手動開閉部材164は元の位置(図2(b)に示す位置)に戻る。
図2(b)及び図3に示すように、本実施形態では、自動球抜き装置163を手動開閉部材164よりも、ルート162の上流側に設けている。従って、自動球抜き装置163の動作によって送球経路165が形成されている間は、球抜き操作スイッチ157の操作が行われても、遊技球は、球抜き経路166を通らずに送球経路165を通って下皿排出口156(下球皿152)に送り出される。
(規定遊技の概要)
ここで、遊技機100における規定遊技の概要について説明する。
まず、貸し出された遊技球(貸球)が上球皿151に置かれた状態で、遊技者が、発射ハンドル153を、図1に向かって時計回りの方向に回すと、遊技球が、遊技領域115に向けて発射される。遊技領域115に入った遊技球は、遊技領域115に形成されている釘101や風車102などに衝突して、不規則な動きをしながら、遊技領域115内を上から下に向けて移動する。
そして、遊技球が、始動入賞口112に入賞すると、所定数の賞球(本実施形態では4個の賞球)が上球皿151又は下球皿152に払い出されるとともに、特別図柄表示装置106と装飾図柄表示装置107が、図柄の変動表示を開始する。その後、特別図柄表示装置106に所定の特別図柄が停止表示するとともに、装飾図柄表示装置107に所定の装飾図柄の組み合わせ(例えば同じ装飾図柄)が停止表示すると、「大当たり」となり、通常遊技から特別遊技に遊技が移行する。
特別遊技では、大入賞口扉120が倒伏して、大入賞口113が開放する。この開放した大入賞口113に遊技球が入賞する度に、所定数の賞球(本実施形態では15個の賞球)が払い出される。そして、本実施形態では、大入賞口113が29.5秒開放するか、又は大入賞口113に特定個数の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、大入賞口扉120が起立して、大入賞口113が閉鎖する。以下の説明では、前記特定個数が10個の場合、即ち、大入賞口113が29.5秒開放するか、又は大入賞口113に10個の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、大入賞口扉120を起立させるようにする場合を例に挙げて説明する。
尚、本実施形態では、このような大入賞口113の開閉動作が15回行われるようにしている。
このように、特別遊技が実行されると、短期間で多量の賞球が払い出され、遊技者に大きなメリットを与えることができる。
また、遊技球が、普通図柄作動ゲート103を通過すると、普通図柄表示装置108(7セグメントLED122)が普通図柄の変動表示を開始する。その後、普通図柄表示装置108(7セグメントLED122)に所定の普通図柄(本実施形態では「7」)が停止表示すると、普通電動役物104が開閉動作を行う。普通電動役物104が開放すると、始動入賞口112の上方にある釘(いわゆる命釘)の間を通過しなくても、遊技球が始動入賞口112に入賞することが可能になる。
本実施形態では、特別遊技の実行後に、「確変モード」及び「時短モード」の何れかのモードに移行するようにしている。
ここで、「確変モード」とは、「大当たり」して、特別遊技が実行された後に、「通常モード」よりも「大当たり」になる確率が高くなる状態を形成するようにするモードである。また、この「確変モード」では、特別遊技の実行後、次の特別遊技が開始するまでの間、普通電動役物104の動作を「通常モード」のときと異ならせて、始動入賞口112に遊技球が入賞しやすい状態を形成するようにもしている。
一方、「時短モード」とは、「大当たり」して、特別遊技が実行された後、例えば100回の特別図柄変動に関する遊技が実行されるまで、普通電動役物104の動作を「通常モード」と異ならせて、遊技球が始動入賞口112に入賞しやすい状態を形成し、前記所定の回数の遊技が実行されると「通常モード」に戻るモードをいう。
これら「確変モード」及び「時短モード」では、特別図柄及び装飾図柄の変動表示時間が「通常モード」よりも短くなるようにしている。
以上のように、特別遊技の実行後に「確変モード」に移行した場合には、次の特別遊技が開始するまで、持ち球を可及的に減らさないようにすることができる。また、「時短モード」に移行した場合でも、特別遊技の実行後、暫くの間は、持ち球を可及的に減らさないようにすることができる。
尚、遊技球が、一般入賞口111に入賞すると、所定数の賞球(本実施形態では4個の賞球)が上球皿151又は下球皿152に払い出される。また、遊技球が何れの入賞口にも入賞しなかった場合には、遊技球は、アウト口114に流入する。
(システム構成)
次に、遊技機100の内部構成等のシステム構成について説明する。図5は、遊技機100のシステム構成の一例を示すブロック図である。
遊技機100の筐体内部には、メイン制御基板201、並びにこのメイン制御基板201に接続されたサブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、受電基板207、及び電飾基板208などが配置されている。
(メイン制御基板201)
メイン制御基板201には、メインCPU201a、ROM201b、RAM201c、及びインターフェース回路(I/F回路)201dが設けられており、これらはバス201eを介して互いに接続されている。
メインCPU201aは、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。そして、メインCPU201aは、ROM201bに記憶されているプログラム及びデータなどを読み出し、これらに基づいて遊技機100全体の制御を行う。
ROM201bには、メインCPU201aが、後述する図8〜図12に示す処理、及びその他の遊技の制御を行うのに必要なプログラム及びデータなどが記憶されている。また、RAM201cは、メインCPU201aが各種の制御を行うときのワークエリアなどとして用いられ、データなどを一時的に記憶する。
I/F回路201dは、メイン制御基板201と、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、及び払出制御基板206との間で行われる信号の送受信の際に、タイミングの制御等を行う。ただし、メイン制御基板201とサブ制御基板202との間では、メイン制御基板201からサブ制御基板202への信号の送信は行われるが、サブ制御基板202からメイン制御基板201への信号の送信は行われない。即ち、一方向の送信のみが可能となっている。
また、I/F回路201dは、乱数発生器220に接続されており、乱数発生器220から発生した乱数を示す信号を受信する。
乱数発生器220は、ハードウェアの乱数発生器である。具体的に説明すると、乱数発生器220は、例えば、10進法で0〜65535の範囲の乱数を昇順に1つずつ(+1ずつ)一定時間毎に発生させる。また、0〜65535の範囲の乱数を発生させる周期(0〜65535の範囲の乱数を全て発生させるのに要する時間)は、例えば13[msec]である。
また、I/F回路201dは、遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から、受電基板207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力によりメイン制御基板201は後述する各種の処理を行うことが可能になる。
(サブ制御基板202)
サブ制御基板202には、サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、ビデオRAM202f、音源回路202g、アンプ202h、及びインターフェース回路(I/F回路)202iが設けられている。サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、音源回路202g、及びI/F回路202iは、バス202jを介して互いに接続されている。また、画像データROM202e及びビデオRAM202fは、画像制御プロセッサ202dに接続されており、アンプ202hは、音源回路202gに接続されている。更に、I/F回路202iには、受電基板207、電飾基板208、演出操作スイッチ154、及び自動球抜き装置163が接続されている。
サブCPU202aは、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。そして、サブCPU202aは、ROM202bに記憶されているプログラム及びデータ等を読み出し、サブ制御基板202全体の制御、特に遊技者に対する演出の制御を行う。
ROM202bには、サブCPU202aが、後述する図13に示す処理、及びその他の遊技中の演出を実行するのに必要なプログラムや、種々のデータが記憶されている。また、RAM202cは、サブCPU202aが各種の制御を行うときのワークエリアなどとして用いられ、データなどを一時的に記憶する。
尚、ROM202b及びRAM202cとしては、それぞれメイン制御基板201に設けられたROM201b及びRAM201cと同一のものを用いてもよいが、これらよりも容量の大きいものを用いるのが好ましい。
I/F回路202iは、メイン制御基板201からの信号の受信の際に、タイミングの制御などを行う。
I/F回路202iは、演出操作スイッチ154の操作を検出し、その検出信号をサブCPU202aに送信する。これにより、サブCPU202aは、演出操作スイッチ154の操作などを認識することができる。また、I/F回路202iは、サブCPU202aからの指示に基づいて、自動球抜き装置163のソレノイド部材163aに制御信号を送信する。ソレノイド部材163aは、この制御信号に基づいて、開閉部材163bを開閉する。
装飾図柄表示装置107は、液晶表示装置を備えて構成され、画像制御プロセッサ202dに接続されている。画像データROM202eには、装飾図柄表示装置107に表示されるキャラクタ、文字、及び背景などの画像データが記憶されている。
また、ビデオRAM202fは、装飾図柄表示装置107に表示しようとする画像を、画像制御プロセッサ202dが作成するときに用いられるメモリである。画像データROM202eから読み出された画像データは、ビデオRAM202fに展開され、展開された画像データに基づく画像が、装飾図柄表示装置107に表示される。尚、液晶表示装置の代わりに、例えばプラズマディスプレイなどを用いて装飾図柄表示装置107を構成するようにしてもよいということは言うまでもない。
音源回路202gは、遊技の演出に応じた音声信号を生成するためのものであり、アンプ202hに接続されている。音源回路202gで生成された音声信号に基づく音声は、アンプ202hで増幅され、スピーカ133から出力される。
更に、本実施形態では、演出用周辺機器として、スピーカ133の他に、遊技の状態に応じて点灯又は消灯する電飾部品130が設けられている。電飾部品130としては、例えば、リーチ状態が形成された場合に点灯する電飾部品(LED)、特別遊技の実行中に点灯する電飾部品(LED)、賞球時に点灯する電飾部品(LED)などが挙げられる。
尚、これらの演出用周辺機器は、遊技に直接関係しない周辺機器であって、遊技中の演出の出力を行うものであり、サブ制御基板202によってのみ制御され、メイン制御基板201によっては制御されない。
また、前述したように、メイン制御基板201からサブ制御基板202への信号の送信は行われるが、サブ制御基板202からメイン制御基板201への信号の送信は行われない。また、I/F回路202iは、遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から、受電基板207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力によりサブ制御基板202は後述する各種の処理を行うことが可能になる。
(電飾基板208)
電飾基板208には、前述した電飾部品130が接続されており、遊技機100の筐体内部に配置されている電源装置209から供給された電力を、電飾部品に出力する。これにより、電飾部品130は、点灯又は消灯を行う。
(入賞口基板203)
入賞口基板203には、始動入賞口112への遊技球の入賞を検出するセンサである始動入賞口スイッチ210と、普通図柄作動ゲート114への遊技球の通過を検出するセンサである普通図柄作動ゲートスイッチ211と、一般入賞口111への遊技球の入賞を検出するセンサである一般入賞口スイッチ212と、大入賞口113への遊技球の入賞を検出するセンサである大入賞口スイッチ213とが接続されている。
入賞口基板203は、これら始動入賞口スイッチ210、普通図柄作動ゲートスイッチ211、一般入賞口スイッチ212、大入賞口スイッチ213、及び特定領域検出スイッチ214から送信された信号に基づいて、遊技球がどの領域を通過したのかを識別し、識別した結果を示す遊技球通過信号をメイン制御基板201に送信する。
更に、入賞口基板203には、普通電動役物104を開放させるための普通電動役物ソレノイド215と、大入賞口113を開放させるための大入賞口ソレノイド216とが接続されている。
入賞口基板203は、メイン制御基板201から普通電動役物開放指示信号を入力すると、普通電動役物104を駆動させるための電流を普通電動役物ソレノイド215に出力する。これにより、普通電動役物104が開閉動作を行う。
また、入賞口基板203は、メイン制御基板201から大入賞口開放指示信号を入力すると、大入賞口扉120を駆動させるための電流を大入賞口ソレノイド216に出力する。これにより、大入賞口113が開放する。一方、メイン制御基板201から大入賞口閉鎖指示信号を入力すると、大入賞口扉120を駆動させるための電流の出力を中止する。これにより、大入賞口113が閉鎖する。
(LED駆動基板204)
LED駆動基板204には、特別図柄表示装置106及び普通図柄表示装置108が接続されている。LED駆動基板204は、後述するようにしてメイン制御基板201から特別図柄表示指示信号を入力すると、その特別図柄表示指示信号に基づいて、特別図柄表示装置106に配設されている7セグメントLED116や、入賞数を表示する4つのLED117を発光させる。また、LED駆動基板204は、メイン制御基板201から普通図柄表示指示信号を入力すると、その普通図柄表示指示信号に基づいて、普通図柄表示装置108に配設されている7セグメントLED122や、ゲート通過数を表示する4つのLED123を発光させる。
(発射制御基板205)
発射制御基板205には、遊技球を遊技領域115中に発射するための発射ハンドル153に接続されている。発射制御基板205は、発射ハンドル153が遊技者により操作されたことを検出し、検出した結果を示す発射操作検出信号をメイン制御基板201に送信する。これにより、メイン制御基板201は、発射ハンドル153が操作されたことを認識する。
そして、メイン制御基板201は、上球皿151に遊技球が一定量以上貯留していない場合に発射許可信号を発射制御基板205に送信する。そうすると、発射制御基板205は、遊技球が遊技領域115に向けて発射されるように発射ハンドル153を制御する。
一方、上球皿151に遊技球が一定量以上貯留している場合には、メイン制御基板201は、発射不許可信号を発射制御基板205に送信する。これにより、発射制御基板205は、遊技球が遊技領域115に向けて発射されないように発射ハンドル153を制御する。
(払出制御基板206)
払出制御基板206は、後述するようにしてメイン制御基板201から送信された賞球数信号を受信すると、その賞球数信号に応じた数の賞球(遊技球)が上球皿151又は下球皿152に払い出されるように、遊技機100の内部に配設されている払出装置218を制御する。これにより、払出装置218は、入賞に応じた賞球(遊技球)を上球皿151又は下球皿152に払い出す。
尚、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、及び払出制御基板206は、受電基板207を介して電源装置209から供給された電力に基づいて動作する。
(受電基板207)
受電基板207は、遊技機100の内部に配置されている電源スイッチ219がオンされると、電源装置209から電力の供給を受け、その電力を、前述したように、メイン制御基板201、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、及び電飾基板208に分配する。
次に、メイン制御基板201の機能的な構成について説明する。図6は、メイン制御基板201の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。
(入賞判定部301)
入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が何れの領域を通過したのかを判定する。具体的に説明すると、入賞判定部301は、前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が、始動入賞口112、普通図柄作動ゲート103、一般入賞口111、及び大入賞口113何れを通過したのかを判定する。
入賞判定部301は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
(払出指示部303)
払出指示部303は、入賞判定部301により判定された結果に基づいて、賞球数を示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。具体的に説明すると、本実施形態では、遊技球が始動入賞口112を通過したと(遊技球が始動入賞口112へ入賞したと)入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信するようにしている。
また、遊技球が一般入賞口111を通過したと入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。更に、遊技球が大入賞口113を通過したと入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。
これにより、払出制御基板206は、前記賞球数信号に示されている賞球数に応じた払い出しがなされるように、払出装置218を制御する。
払出指示部303は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
(特別図柄抽選部304)
特別図柄抽選部304は、入賞判定部301により、遊技球が始動入賞口112へ入賞したと判定されると、そのときに乱数発生器220で発生している乱数を取得して抽選を行う。本実施形態では、乱数発生器220から取得した乱数は、特別図柄の当否に係る乱数と、特別図柄変動パターン決定用の乱数と、特別図柄決定用の乱数との3つの乱数を兼ねたものである。
特別図柄抽選部304は、RAM202c内の特別図柄用乱数記憶領域に、乱数が一つも記憶されていない場合、取得した乱数を当選判定部305に出力する。
一方、前記特別図柄用乱数記憶領域に、乱数が記憶されている場合には、取得した乱数を、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶させる。本実施形態では、この特別図柄抽選部304で取得した乱数を、前記特別図柄用乱数記憶領域に、最大4個まで記憶でき、且つこの乱数の記憶順が識別できるようにしている。そして、特別図柄抽選部304は、前記特別図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を、当選判定部305に出力するとともに、出力した乱数を前記特別図柄用乱数記憶領域から削除する。
特別図柄抽選部304は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
(当選判定部305)
当選判定部305は、特別図柄抽選部304から乱数が出力されると、その乱数に対応する変動パターンを、抽選テーブル314から取得する。抽選テーブル314には、乱数発生器220から取得される乱数(乱数の範囲)と、変動パターンとが互いに対応付けられて登録されている。ここで、変動パターンは、『「大当たり」及び「ハズレ」の何れに該当するのか』と、『特別図柄の変動表示時間(以下、特別図柄変動表示時間と称する)』とを少なくとも識別可能なものである。すなわち、抽選テーブル314に登録されている変動パターンには、少なくともこれら2つの情報が予め紐付けられている。
当選判定部305は、この抽選テーブル314から取得した変動パターンに基づいて、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「大当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。そして、当選判定部305は、「大当たり」に該当する場合には、特別遊技を実行した後に「確変モード」及び「時短モード」の何れのモード(遊技状態)に移行するのかを判断する。そして、「大当たり」に該当する場合には、フラグ記憶部302に記憶されているボーナスフラグをオンする。また、「確変モード」に移行する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている確変フラグをオンする。一方、「時短モード」に移行する場合には、フラグ記憶部302に記憶されている時短フラグをオンする。
更に、当選判定部305は、抽選テーブル314から取得した変動パターンに基づいて特別図柄変動表示時間を判定し、更に特別図柄を判定する。特別図柄変動表示時間としては、例えば5秒、10秒、20秒、30秒、40秒が規定されている。また、停止表示させる特別図柄は、「ハズレ」に相当する「−」又は「当たり」に相当する「0」〜「7」である。
また、本実施形態では、「確変モード」に移行している場合と、その他の場合(「時短モード」に移行している場合、及び「通常モード」を行っている場合)とで異なる抽選テーブル314を用いて、前述した「大当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかの判定を行うようにしている。
具体的に説明すると、本実施形態では、「確変モード」に移行している場合に使用する抽選テーブル(以下では、確変用抽選テーブルと称する)314と、「時短モード」に移行している場合、及び「通常モード」で遊技を行っている場合に使用する抽選テーブル314(以下では、通常用抽選テーブルと称する)との2つの抽選テーブルが設けられている。
そして、「確変モード」に移行している場合の方が、「時短モード」に移行している場合、及び「通常モード」で遊技を行っている場合よりも、「大当たり」になる確率が高くなるように、前記2つの抽選テーブルの内容が設定されている。
尚、当選判定部305は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。抽選テーブル314は、メイン制御基板201に設けられているROM201bを用いることにより実現される。
(特別図柄表示指示部306)
特別図柄表示指示部306は、当選判定部305により判定された結果に基づいて、特別図柄変動表示時間と、特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄とを決定する。
本実施形態では、確変フラグ又は時短フラグがオンされている場合の方が(前記「確変モード」又は「時短モード」に移行している場合の方が)、そうでない場合よりも(前記「通常モード」で遊技を行っている場合よりも)、特別図柄変動表示時間を格段に短くするようにしている。
ここで、前述したように、「大当たり」に該当した場合には、「0,1,2,3,4,5,6,7」のいずれか1つを特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄として決定する。一方、「ハズレ」に該当した場合には、「−」を特別図柄表示装置106に停止表示させる特別図柄として決定する。
そして、特別図柄表示指示部306は、このようにして決定した停止図柄や、特別図柄変動表示時間等に基づく表示パターンを形成し、この表示パターンを示す前記特別図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、特別図柄表示装置106におけるLED116は、前記特別図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示を行う。
特別図柄表示指示部306は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
(大入賞口開放指示部307)
大入賞口開放指示部307は、当選判定部305により、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「大当たり」に該当すると判定され、フラグ記憶部302内のボーナスフラグがオンされると、入賞口基板203に、前記大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、大入賞口113が開放する。
その後、例えば10個の遊技球が大入賞口113を通過したと判断するか、又は大入賞口113が開放されてから29.5秒が経過したと判断すると、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、大入賞口113が閉鎖する。
そして、大入賞口開放指示部307は、大入賞口113が15回開放されたか否かを判定する。即ち、15回の単位遊技が消化したか否かを判定する。この判定の結果、特別遊技における全ての単位遊技が消化していない場合には、大入賞口開放指示部307は、前記大入賞口開放指示信号を入賞口基板203に送信して、次の単位遊技に移行させ、前述したようにして大入賞口113を開閉させるための動作を全ての単位遊技が消化するまで繰り返し行う。
一方、特別遊技の全ての単位遊技が消化した場合には、特別遊技が終了したので、大入賞口113を開放させない。
大入賞口開放指示部307は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
(時短動作計数部308)
時短動作計数部308は、「時短モード」における遊技回数を計数し、「時短モード」が終了したか否かを判定する。ここで、遊技回数とは特別図柄抽選部304における抽選結果の出力回数をいう。
具体的に時短動作計数部308は、フラグ記憶部302を参照し、時短フラグがオンの状態でボーナスフラグがオフされると、特別図柄抽選部304における抽選結果が出力されるたびに時短回数に1を加算する。即ち、現在の遊技が、「時短モード」における何遊技目に該当するのかを計数する。そして、加算値が規定値と一致するか否かを判定する。この判定の結果、これらが一致する場合には、現在の遊技で「時短モード」が終了であるので、時短動作計数部308は、フラグ記憶部302に記憶されている時短フラグをオフする。尚、前記において、規定値とは、「時短モード」における遊技回数の規定値をいい、その値は、例えば「100」である。
また、時短動作計数部308は、以上のようにして計数を行っている最中に、ボーナスフラグがオンされると、その計数を中止するとともに、計数値をリセットする。計数を行っている最中に、ボーナスフラグがオンされたということは、「時短モード」中に「大当たり」になったということであるので、現在の遊技が、「時短モード」における何遊技目に該当するのかを計数する必要がないからである。
尚、時短動作計数部308は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
(普通図柄抽選部309)
普通図柄抽選部309は、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過したと、入賞判定部301が判定すると、所定の範囲の乱数を発生させて取得する。そして、前記普通図柄用乱数記憶領域に乱数が記憶されていない場合には(即ち、普通図柄の抽選結果を保留する必要がない場合には)、その取得した乱数を、当選判定部310に出力する。
一方、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が、3つ以下の場合には、その取得した乱数を、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶させる。このように、本実施形態では、この普通図柄抽選部309で取得した乱数を、前記普通図柄用乱数記憶領域に、最大4個まで記憶でき、且つこの乱数の記憶順を識別できるようにしている。そして、普通図柄抽選部304は、前記普通図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を、当選判定部310に出力するとともに、出力した乱数を前記普通図柄用乱数記憶領域から削除する。
普通図柄抽選部309は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
(当選判定部310)
当選判定部310は、普通図柄抽選部309より出力された乱数の値に基づいて、普通図柄抽選部309による抽選の結果が「当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。この判定は、例えば、抽選テーブルを用いて行うようにする。
本実施形態では、「確変モード」又は「時短モード」に移行している場合の方が、「通常モード」で遊技を行っている場合よりも、「当たり」になる確率が格段に高くなるように、当選判定部310で使用される各抽選テーブルの内容が設定されている。これにより、「確変モード」又は「時短モード」に移行している場合の普通図柄の当選確率が高くなる。したがって、「確変モード」又は「時短モード」に移行している場合の方が、「通常モード」で遊技を行っている場合よりも、普通電動役物104の開放頻度が高くなり、可及的に持ち球を減らさずに、遊技を進行させることができるようになる。
普通図柄抽選部309は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
(普通図柄表示指示部311)
普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、普通図柄変動表示時間を決定するとともに、当選判定部310により判定された抽選結果に基づいて、普通図柄表示装置108に停止表示させる普通図柄を決定し、普通図柄抽選部309に送信する。
本実施形態では、フラグ記憶部302に記憶されている確変フラグ又は時短フラグがオンされている場合の方が(「確変モード」又は「時短モード」に移行している場合の方が)、それらがオンされていない場合よりも(「通常モード」で遊技を行っている場合よりも)、前記普通図柄変動表示時間を格段に短くするようにしている。
また、当選判定部310の判定の結果、「当たり」に該当する場合には、例えば「7」を普通図柄表示装置108に停止表示させる普通図柄として決定する。一方、「ハズレ」に該当した場合には、例えば「−」を普通図柄表示装置108に停止表示させる普通図柄として決定するようにしている。
普通図柄表示指示部311は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
(普通電動役物駆動指示部312)
普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態、当選判定部310により判定された抽選結果などに基づいて、普通電動役物104の動作態様を決定し、決定した動作態様を示す普通電動役物開放指示信号を送信する。
具体的に、本実施形態では、普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されている確変フラグ及び時短フラグの状態に応じて普通電動役物104の動作態様を異ならせるようにしている。
また、フラグ記憶部302に記憶されている確変フラグ又は時短フラグがオンされている場合の方が(「確変モード」又は「時短モード」に移行している場合の方が)、それらがオンされていない場合よりも(「通常モード」で遊技を行っている場合よりも)、始動入賞口112に遊技球が入賞し易くなるように普通電動役物104の動作態様を決定するようにしている。
そして、普通電動役物駆動指示部312は、決定した動作態様を示す前記普通電動役物開放信号を、入賞口基板203に送信する。これにより、普通電動役物104は、前記普通電動役物開放信号に示されている動作態様で動作を行う。
普通電動役物駆動指示部312は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
(演出コマンド生成部313)
演出コマンド生成部313は、入賞判定部301で判定された結果と、当選判定部305で判定された結果と、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態と、特別図柄表示指示部306で決定された特別図柄変動表示時間と、時短動作計数部308で計数された遊技回数(「時短モード」における遊技回数)等に基づいて、現在の遊技の状態に応じた演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。
前述したように、本実施形態では、当選判定部305は、始動入賞口112に遊技球が入賞したときに乱数発生器220で発生した乱数に対応する変動パターンを抽選テーブル314から取得する。そうすると、演出コマンド生成部313は、その変動パターンを示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信(出力)する。
また、本実施形態では、始動入賞口112に遊技球が入賞したことが、入賞判定部301によって判定されると、演出コマンド生成部313は、そのことを示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板に送信(出力)する。
演出コマンド生成部313は、例えば、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、RAM201cを用いることにより実現される。
次に、サブ制御基板202の機能的な構成について説明する。図7は、サブ制御基板202の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。
(演出コマンド解析部701)
演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信された演出コマンドを解析し、解析した結果を、装飾図柄決定部702、演出表示パターン決定部703、及び音声生成部706に出力する。
具体的に演出コマンド解析部701は、例えば、変動パターンを示す演出コマンドをメイン制御基板201から入力すると、その変動パターンに予め紐付けられている情報(『「大当たり」及び「ハズレ」の何れに該当するのかを示す情報』と、『特別図柄変動表示時間を示す情報』)を例えばROM202bから読み出す。そして、演出コマンド解析部701は、当該遊技で「大当たり」するか否かということと、特別図柄変動表示時間とを判断し、判断した結果を、装飾図柄決定部702、演出表示パターン決定部703、及び音声生成部706に出力する。
更に、メイン制御基板201から、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態を含む演出コマンドが入力されると、演出コマンド解析部701は、そのフラグの状態に基づいて、当該遊技が、特別遊技及び通常遊技の何れであるのかということと、当該遊技の遊技状態が「確変モード」及び「時短モード」の何れかであるのかを判断し、判断した結果を、装飾図柄決定部702、演出表示パターン決定部703、及び音声生成部706に出力する。
尚、演出コマンド解析部701が行う処理はこれらに限定されるものではなく、コマンドの内容に応じた処理が適宜実行されることになる。
演出コマンド解析部701は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
(装飾図柄決定部702)
装飾図柄決定部702は、演出コマンド解析部701から出力された情報に基づいて、装飾図柄表示装置107に停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。本実施形態では、演出コマンド解析部701から出力された『「大当たり」及び「ハズレ」の何れに該当するのかを示す情報』が、「大当たり」を示すものである場合には、例えば「000」、「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、「999」、「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」、「FFF」のうちの何れか1つの組み合わせを、装飾図柄表示装置107に停止表示させる装飾図柄の組み合わせとして決定する。
一方、演出コマンド解析部701から出力された『「大当たり」及び「ハズレ」の何れに該当するのかを示す情報』が、「ハズレ」を示すものである場合には、3つの装飾図柄が同じにならない組み合わせを装飾図柄表示装置107の表示画面118内の装飾図柄表示領域118a〜118cに停止表示させる装飾図柄の組み合わせとして決定する。
尚、装飾図柄表示装置107の表示画面118内の装飾図柄表示領域118a〜118cに停止表示させる装飾図柄の組み合わせの決定は、例えば抽選により行うようにすればよい。
装飾図柄決定部702は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
(演出表示パターン決定部703)
演出表示パターン決定部703は、装飾図柄決定部702により、装飾図柄表示装置107の表示画面118内の装飾図柄表示領域118a〜118cに停止表示させる装飾図柄の組み合わせが決定されると、演出コマンド解析部701から出力された『特別図柄変動表示時間を示す情報』に応じて、演出表示パターン記憶部704に記憶されている複数の演出表示パターンの1つを、表示する演出画像の演出表示パターンとして決定する。演出表示パターン記憶部704に記憶されている演出表示パターンには、装飾図柄を変動表示させる時間(装飾図柄変動表示時間)や、同じ装飾図柄を2つ停止表示させた後に、残りの1つを停止表示させるようにすること(いわゆるリーチ状態を形成すること)や、特異な演出表示を行った後に、装飾図柄を停止表示させること(いわゆる発展系の演出を形成すること)等が設定されている。
演出表示パターン決定部703は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現され、演出表示パターン記憶部704は、サブ制御基板202に設けられているROM202bを用いることにより実現される。
(画像生成部705)
画像生成部705は、装飾図柄決定部702で決定された装飾図柄の組み合わせ、演出表示パターン決定部703で決定された演出表示パターン、及び演出コマンド解析部701から出力された情報などに基づいて、装飾図柄表示装置107に表示させるための画像データなどを生成する。
例えば、規定遊技時には、画像生成部705は、装飾図柄表示装置107で停止表示させる装飾図柄の組み合わせが装飾図柄決定部702で決定され、且つ表示パターンが演出表示パターン決定部703で決定された場合には、これらの内容に応じた装飾図柄が表示されるような画像データを生成する。
尚、画像生成部705で生成される画像データは、以上のような演出画像を表示するものに限定されるものではない。
画像生成部705は、例えば、サブ制御基板202に設けられている画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、及びビデオRAM202fを用いることにより実現される。
(球抜き指示部707)
球抜き指示部707は、演出コマンド解析部701から出力された情報に基づいて、当該遊技で「大当たり」すると判断すると、例えばRAM202cに記憶されている自動球抜きフラグをオンする。そして、自動球抜き装置163を動作させるタイミングになると、球抜き指示部707は、自動球抜き装置163の開閉部材163bを動作させ、送球経路165を形成させる。本実施形態では、当該遊技における装飾図柄の変動表示が開始してから、当該遊技における装飾図柄の変動表示が終了する前(すなわち、当該遊技の結果に対応する装飾図柄の組み合わせ(「大当たり」に対応する装飾図柄の組み合わせ)が停止表示される前)に、開閉部材163bを動作させ、送球経路165を形成させるようにしている。この開閉部材163bを動作させるタイミングは、演出表示パターン決定部703により表示すると決定された演出表示パターンに基づいて決定することができる。例えば、演出表示パターン決定部703により表示すると決定された演出表示パターンに基づく演出画像の表示(装飾図柄の変動表示)が終了する所定時間前を、開閉部材163bを動作させるタイミングとすることができる。
以上のようにして開閉部材163bを動作させるタイミングになってから、所定時間が経過すると、球抜き指示部707は、開閉部材163bを元の位置に戻させる。そして、開閉部材163bが元の位置に戻ると、球抜き指示部707は、自動球抜きフラグをオフする。
球抜き指示部707は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
(音声生成部706)
音声生成部706は、演出コマンド解析部701から出力された演出コマンドに関する情報に基づいて、音声データを生成して、スピーカ133に出力する。例えば、演出コマンド解析部701から、特別図柄の抽選結果が出力された場合には、その抽選結果に応じた音声が、演出表示パターン決定部703により決定された演出表示パターンに合わせて放音されるような音声データを生成して、スピーカ133に出力する。
尚、音声生成部706で生成される音声データはこれらに限定されるものではない。
また、音生成部706は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、RAM202c、音源回路202g、及びアンプ202hを用いることにより実現される。
尚、メイン制御基板201及びサブ制御基板202に、前述した機能以外の機能が設けられていてもよい。
次に、図8〜図13のフローチャートを参照しながら、以上のようにして構成された本実施形態の遊技機100における処理動作の一例について説明する。
(メイン制御基板201の処理動作)
図8は、メイン制御基板201における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。
図8のステップS1において、メイン制御基板201は、遊技球発射処理を行う。この遊技球発射処理の具体例を説明すると、まず、メイン制御基板201は、発射ハンドル153が遊技者により操作されたことを示す前記発射操作検出信号が、発射制御基板205から送信された後に、上球皿151に遊技球が一定量以上貯留しているか否かを判定する。
この判定の結果、上球皿151に遊技球が一定量以上貯留していない場合には、メイン制御基板201は、発射許可信号を発射制御基板205に送信するとともに、遊技球が遊技領域115に向けて発射されたことを示す演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。これにより、遊技球が遊技領域115中に発射されるとともに、遊技中の演出が開始する。
一方、上球皿151に遊技球が一定量以上貯留している場合には、メイン制御基板201は、発射不許可信号を発射制御基板205に送信するとともに、遊技球が遊技領域115中に発射できないことを示す演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。この場合には、遊技者が発射ハンドル153を操作しても、遊技球が遊技領域115に向けて発射されない。また、上球皿151に遊技球が一定量以上貯留していることを、電飾部品130を点灯させることで遊技者に報知する。
次に、ステップS2において、メイン制御基板201は、一般入賞処理を行う。この一般入賞処理は、遊技領域115中に発射された遊技球が、一般入賞口111に入賞した場合に行われる処理である。一般入賞処理の詳細については、図9を用いて後述する。
次に、ステップS3において、メイン制御基板201は、普通図柄作動ゲート通過処理を行う。この普通図柄作動ゲート通過処理は、遊技領域115中に発射された遊技球が、普通図柄作動ゲートを通過した場合に行われる処理である。普通図柄作動ゲート通過処理については、図10−1及び図10−2を用いて後述する。
次に、ステップS4において、メイン制御基板201は、始動入賞処理を行う。この始動入賞処理は、遊技領域115中に発射された遊技球が、始動入賞口112に入賞した場合に行われる処理である。始動入賞処理の詳細については、図11−1及び図11−2を用いて後述する。
次に、ステップS5において、メイン制御基板201は、特別遊技実行処理を行う。この特別遊技実行処理は、特別図柄表示装置106及び装飾図柄表示装置107に所定の図柄が停止表示されて「大当たり」となり、特別遊技に移行した場合に行われる処理である。特別遊技実行処理の詳細については、図12を用いて後述する。
以上のように、メイン制御基板201では、初期化処理を行った後は、遊技球発射処理、一般入賞処理、普通図柄作動ゲート通過処理、始動入賞処理、及び特別遊技実行処理を繰り返し行うが、以下の図9〜図12に示すように、本実施形態では、遊技の状態に応じて、不必要な処理を省略しながら、各処理を繰り返し実行するようにしている。また、本実施形態では、4[msec]毎に割り込み信号を発生させて、図8のフローチャートによる処理を実行している。
(一般入賞処理)
次に、図9のフローチャートを参照しながら、図8のステップS2における一般入賞処理の詳細について説明する。
図9のステップS11において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が一般入賞口111に入賞したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が一般入賞口111に入賞した場合には、ステップS12に進み、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、4個の賞球が上球皿151又は下球皿152に払い出される。また、演出コマンド生成部313は、一般入賞口111に入賞したことを示す演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、電飾部品130を点灯させるなどして、一般入賞口111に入賞したことを遊技者に報知する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、遊技球が一般入賞口111に入賞していない場合には、ステップS12の処理を行う必要がないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
(普通図柄作動ゲート通過処理)
次に、図10−1、図10−2のフローチャートを参照しながら、図8のステップS3における普通図柄作動ゲート通過処理の詳細について説明する。
図10−1のステップS21において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過したか否かを判定する、この判定の結果、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過した場合には、ステップS22に進み、普通図柄抽選部309は、乱数を発生させて抽選を行う(即ち乱数の取得を行う)。
次に、ステップS23において、普通図柄抽選部309は、普通図柄が変動表示中か否かを判定する。この判定の結果、普通図柄が変動表示中の場合には、ステップS24に進み、普通図柄抽選部309は、RAM201c内に設けられている前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下であるか否かを判定する。この判定の結果、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下である場合には、ステップS25に進み、普通図柄抽選部309は、普通図柄の抽選結果(ステップS22で取得した乱数)を、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶させて、図8に示したメインフローチャートに戻る。
尚、ステップS24において、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS22で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく普通図柄の表示も行うことができないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、ステップS23において、普通図柄が変動表示中でないと判定された場合には、ステップS26に進み、普通図柄抽選部309は、前記普通図柄用乱数記憶領域に乱数が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、乱数が記憶されている場合には、ステップS27に進み、普通図柄抽選部309は、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下であるか否かを判定する。
この判定の結果、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下である場合には、ステップS28に進み、普通図柄抽選部309は、普通図柄の抽選結果(ステップS22で取得した乱数)を、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶させる。
次に、ステップS29において、普通図柄抽選部309は、前記普通図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を読み出して、ステップS30に進む。
一方、ステップS26において、乱数が記憶されていないと判定した場合には、ステップS27〜S29を省略してステップS30に進む。
また、ステップS27において、前記普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS22で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく普通図柄の表示も行うことができないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
以上のようにして、普通図柄の抽選結果(乱数)が得られると、ステップS30に進み、普通図柄抽選部309は、得られた乱数を当選判定部310に出力する。
次に、ステップS31において、当選判定部310は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグまたは確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、時短フラグまたは確変フラグがオンされている場合には、「時短モード」または「確変モード」に移行中であると判断して、ステップS32に進み、当選判定部310は、「時短モード」または「確変モード」である場合に使用するデフォルトの抽選テーブルを読み出す。
一方、時短フラグ及び確変フラグのいずれもオンされていないと判定した場合には、「通常モード」であると判断して、ステップS33に進み、当選判定部310は、「通常モード」である場合に使用するデフォルトの抽選テーブルを抽出する。
以上のように、ステップS33で抽選テーブルを選択すると、図10−2のステップS34に進み、当選判定部310は、ステップS30で普通図柄抽選部309から出力された抽選の結果(乱数)が、選択した抽選テーブルにおいて「当たり」に該当するのか否かを判定する。即ち、普通図柄の抽選に当選したか否かを判定する。
この判定の結果、普通図柄の抽選に当選した場合には、ステップS35に進み、普通図柄表示指示部311と普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグがオンされているか否かを判定する。更に、普通図柄表示指示部311と普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302を参照して、確変フラグがオンされているか否かを判定する。即ち、「時短モード」または「確変モード」のいずれかに移行中であるか否かを判定する。この判定の結果、時短フラグまたは確変フラグがオンされており、「時短モード」または「確変モード」に移行中である場合には、ステップS36に進む。ステップS36において、「時短モード」に移行中である場合には、普通図柄表示指示部311は、「時短モード」におけるデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「当たり」であることを示す「7」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄表示装置108は、前記普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。また、演出コマンド生成部313は、ステップS34の判定結果に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。
一方、「確変モード」に移行中である場合には、普通図柄表示指示部311は、「確変モード」におけるデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「当たり」であることを示す「7」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄表示装置108は、前記普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。また、演出コマンド生成部313は、ステップS34の判定結果に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS37において、普通電動役物駆動指示部312は、「時短モード」または「確変モード」におけるデフォルトの動作態様を示す前記普通電動役物開放信号を、入賞口基板203に送信する。これにより、普通電動役物104は、前記普通電動役物開放信号に示されている動作態様で動作を行う。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。尚、前記普通電動役物開放信号は、普通図柄表示装置108に普通図柄が停止表示した後に送信される。
また、ステップS35において、時短フラグ及び確変フラグのいずれもオンでないと判定された場合には、「通常モード」であるので、ステップS38に進み、普通図柄表示指示部311は、「通常モード」におけるデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「当たり」であることを示す「7」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄表示装置108は、前記普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。また、演出コマンド生成部313は、ステップS34の判定結果に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS39において、普通電動役物駆動指示部312は、「通常モード」におけるデフォルトの動作態様を示す前記普通電動役物開放信号を、入賞口基板203に送信する。これにより、普通電動役物104は、前記普通電動役物開放信号に示されている動作態様で動作を行う。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。尚、前記普通電動役物開放信号は、普通図柄表示装置108に普通図柄が停止表示した後に送信される。
ステップS34において、普通図柄の抽選に当選していないと判定された場合には、ステップS40に進み、普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグがオンされているか否かを判定する。更に、普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302を参照して、確変フラグがオンされているか否かを判定する。これらの判定の結果、時短フラグまたは確変フラグがオンされており、「時短モード」または「確変モード」に移行中である場合には、ステップS41に進み、普通図柄表示指示部311は、「時短モード」または「確変モード」におけるデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「ハズレ」であることを示す「−」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄表示装置108は、前記普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。また、演出コマンド生成部313は、ステップS34の判定結果に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS40において、時短フラグ及び確変フラグがいずれもオンでないと判定された場合には、「通常モード」であるので、ステップS42に進み、普通図柄表示指示部311は、「通常モード」におけるデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「ハズレ」であることを示す「−」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、普通図柄表示装置108は、前記普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。また、演出コマンド生成部313は、ステップS34の判定結果に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
図10−1のステップS21において、遊技球が普通図柄作動ゲート103を通過していないと判定された場合には、ステップS43に進み、普通図柄抽選部309は、RAM201c内に設けられている前記普通図柄用乱数記憶領域に、乱数が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、乱数が記憶されている場合には、ステップS44に進む。一方、乱数が記憶されていない場合には、図8に示したメインフローチャートに戻る。ステップS44において、普通図柄抽選部309は、普通図柄が変動表示中か否かを判定する。この判定の結果、普通図柄が変動表示中でない場合には、前述したステップS29に進む。一方、普通図柄が変動表示中の場合には、図8に示したメインフローチャートに戻る。
(始動入賞処理)
次に、図11−1、図11−2のフローチャートを参照しながら、図8のステップS4における始動入賞処理の詳細について説明する。
図11−1のステップS61において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が始動入賞口112に入賞したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が始動入賞口112に入賞した場合には、ステップS62に進み、特別図柄抽選部304は、乱数発生器220で発生している乱数に基づいて抽選を行う。
次に、ステップS63において、特別図柄抽選部304は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグがオフされているか否かを判定する。この判定の結果、ボーナスフラグがオフされている場合には、ステップS64に進み、特別図柄抽選部304は、特別図柄が変動表示中か否かを判定する。この判定の結果、特別図柄が変動表示中の場合には、ステップS65に進み、特別図柄抽選部304は、RAM201c内に設けられている前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下であるか否かを判定する(抽選の結果の保留があるか否かを判定する)。
この判定の結果、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下である場合には、ステップS66に進み、特別図柄抽選部304は、抽選の結果(ステップS62で取得した乱数)を、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶させる。
一方、ステップS63において、ボーナスフラグがオフされていない(オンされている)と判定した場合には、特別遊技の実行中であるので、ステップS65に進む。
尚、ステップS65において、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS62で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく特別図柄の表示も行うこともできないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、ステップS64において、特別図柄が変動表示中でないと判定された場合には、ステップS67に進み、特別図柄抽選部304は、前記特別図柄用乱数記憶領域に乱数が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、乱数が記憶されている場合には、ステップS68に進み、特別図柄抽選部304は、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下であるか否かを判定する。
この判定の結果、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下である場合には、ステップS69に進み、特別図柄抽選部304は、抽選の結果(ステップS62で取得した乱数)を、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶させる。
次に、ステップS70において、特別図柄抽選部304は、前記特別図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を読み出して、ステップS71に進む。
一方、ステップS67において、乱数が記憶されていないと判定した場合には、ステップS68〜S70を省略してステップS71に進む。
また、ステップS68において、前記特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS62で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく特別図柄の表示も行うことができないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
以上のようにして、抽選の結果(乱数)が得られると、ステップS71に進み、特別図柄抽選部304は、得られた乱数を当選判定部305に出力する。
次に、ステップS72において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、確変フラグがオンされている場合には、「確変モード」に移行中であると判断して、ステップS73に進み、当選判定部305は、「確変モード」である場合に使用する確変用抽選テーブル314を抽出する。
一方、確変フラグがオンされていない場合には、ステップS74に進み、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、時短フラグがオンされている場合には、「時短モード」に移行中であると判断して、ステップS75に進み、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、時短回数に1を加算する。即ち、現在の遊技が「時短モード」における何遊技目に該当するのか(「時短モード」における遊技回数)を計数する。そして、演出コマンド生成部313は、この「時短モード」における遊技回数を示す演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS76において、当選判定部310は、「時短モード」である場合に使用する通常用抽選テーブル314を抽出する。
次に、ステップS77において、当選判定部305は、時短動作計数部308の計数値を参照することにより、規定の遊技回数を消化して「時短モード」が終了したか否かを判定する。この判定の結果、規定の遊技回数を消化して「時短モード」が終了した場合には、ステップS78に進み、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグをオフする。
尚、ステップS77において、規定の遊技回数を消化していないと判定した場合には、「時短モード」が継続中であるので、ステップS78の処理を省略する。
また、ステップS74において、時短フラグがオンされていないと判定した場合には、「通常モード」であるので、ステップS79に進み、当選判定部305は、「通常モード」で使用する通常用抽選テーブル314を抽出する。
以上のように、ステップS73、S76、S79で抽選テーブル314を抽出すると、図11−2のステップS80に進み、当選判定部305は、ステップS71で特別図柄抽選部304から出力された抽選の結果(乱数)に対応する変動パターンを、抽出した抽選テーブル314から取得し、取得した変動パターンに基づいて、「大当たり」か否かを判定する。
この判定の結果、「大当たり」である場合には、ステップS81に進み、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグをオンする。そしてステップS82に進む。一方、「大当たり」していない場合には、このステップS81の処理を省略してステップS82に進む。
そして、ステップS82において、特別図柄表示指示部306は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグ又は確変フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、時短フラグ又は確変フラグがオンされている場合には、「時短モード」又は「確変モード」のうちの何れかのモードを実行している最中であるので、ステップS84に進み、特別図柄表示指示部306は、ステップS80、S82による判定結果に基づいて、時短、確変モード用の表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記特別図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、特別図柄表示装置106は、前記特別図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。
一方、時短フラグ又は確変フラグがオンされていない場合には、「通常モード」であるので、ステップS84に進み、特別図柄表示指示部306は、ステップS80、S82による判定結果に基づいて、「通常モード」用の表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記特別図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、特別図柄表示装置106は、特別図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。
ステップS85において、演出コマンド生成部313は、ステップS80で当選判定部305により取得された変動パターンを示す演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS86において、特別図柄表示装置106は、特別図柄を変動表示させた後に、停止表示すべき特別図柄を停止表示する。また、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、4個の賞球が上球皿151又は下球皿152に払い出される。
次に、ステップS87において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、ボーナスフラグがオンされている場合には、ステップS88に進み、当選判定部305は、「確変モード」に移行することを示す特別図柄(いわゆる確変図柄)が特別図柄表示装置106に停止表示されたか否かを判定する。
この判定の結果、確変図柄が特別図柄表示装置106に停止表示された場合には、ステップS89に進み、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、確変フラグをオンする。また、演出コマンド生成部313は、特別遊技を実行した後に、確変モードに移行することを示す演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、装飾図柄表示装置107は、特別遊技を実行した後に、確変モードに移行することを装飾図柄表示装置107に表示する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、確変図柄が停止表示されていない場合には、「時短モード」に移行するので、ステップS90に進み、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、時短フラグをオンする。また、演出コマンド生成部313は、特別遊技を実行した後に、時短モードに移行することを示す演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、装飾図柄表示装置107は、特別遊技を実行した後に、時短モードに移行することを装飾図柄表示装置107に表示する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
尚、図11−1のステップS61において、遊技球が始動入賞口112を通過していないと判定された場合には、ステップS91に進み、特別図柄抽選部304は、RAM201c内に設けられている特別図柄用乱数記憶領域に、乱数が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、乱数が記憶されている場合には、ステップS92に進む。そして、特別図柄抽選部304は、特別図柄が変動表示中か否かを判定する。この判定の結果、特別図柄が変動表示中でない場合には、前述したステップS70に進む。
一方、ステップS91において乱数が記憶されていない場合と、ステップS92において特別図柄が変動表示中であると判定された場合には、ステップS62以降の処理を行う必要がないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
(特別遊技実行処理)
次に、図12のフローチャートを参照しながら、図8のステップS5における特別遊技実行処理の詳細について説明する。
図12のステップS101において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、ボーナスフラグがオンされていない場合には、ステップS102以降の処理を行う必要がないので(特別遊技に移行しないので)、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、ボーナスフラグがオンされている場合には、ステップS102に進む。ステップS102において、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に、前記大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、大入賞口113が開放され、15ラウンドからなる特別遊技のうちの1ラウンド(単位遊技)が開始する。
次に、ステップS103において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、遊技球が大入賞口113を通過したか否かを判定する。
この判定の結果、遊技球が大入賞口113を通過した場合には、ステップS104に進み、演出コマンド生成部313は、遊技球が大入賞口113を通過したことを示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。これにより、遊技球が大入賞口113を通過したことを示す映像が、装飾図柄表示装置107に表示される。また、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す前記賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、15個の賞球が上球皿151又は下球皿152に払い出される。
尚、ステップS103において、遊技球が大入賞口113に入賞していないと判定された場合には、ステップS104の処理を省略してステップS105に進む。
次に、ステップS105において、大入賞口開放指示部307は、大入賞口113が開放してから所定時間(29.5秒)が経過したか否かを判定する。この判定の結果、所定時間が経過している場合には、単位遊技の終了であるので、ステップS106に進み、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、大入賞口113が閉鎖される。
次に、ステップS107において、大入賞口開放指示部307は、特別遊技における全ての単位遊技(即ち、特別遊技)が終了したか否かを判定する。この判定の結果、特別遊技が終了した場合には、ステップS108に進み、演出コマンド生成部313は、特別遊技の終了を示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。これにより、特別遊技の終了を示す映像が、装飾図柄表示装置107に表示される。
そして、ステップS109において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、ボーナスフラグをオフし、図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS105において、大入賞口113が開放されてから所定時間が経過していないと判定した場合には、ステップS110に進み、大入賞口開放指示部307は、入賞判定部301から送信された前記遊技球通過信号に基づいて、10個以上の遊技球が大入賞口113を通過したか否かを判定する。この判定の結果、大入賞口113を通過した遊技球が10個以上である場合には、単位遊技の終了であるので、前述したステップS106に進み、大入賞口113を閉鎖させる。
一方、大入賞口113を通過した遊技球が10個以上でない場合には、単位遊技が継続中であるので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
また、ステップS107において、特別遊技における全ての単位遊技が終了していないと判定された場合には、次の単位遊技に進むので、ステップS111に進み、演出コマンド生成部313は、次の単位遊技に進むことを示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。これにより、次の単位遊技に進んだことを示す映像が、装飾図柄表示装置107に表示される。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
尚、演出コマンド生成部313が生成する演出コマンドの内容や、演出コマンドを送信するタイミングは、前述したフローチャートに示したものに限定されない。
(サブ制御基板202の処理動作)
図13は、サブ制御基板202における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。尚、本実施形態では、4[msec]毎に割り込み信号を発生させて、図13のフローチャートによる処理を実行している。
図13のステップS201において、演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信された演出コマンドを受信したか否かを判定する。この判定の結果、演出コマンドを受信していない場合には、後述するステップS206に進む。
一方、演出コマンドを受信した場合にはステップS202に進み、演出コマンド解析部701は、受信した演出コマンドを解析する。
次に、ステップS203において、球抜き指示部707は、ステップS202における解析の結果に基づいて、当該遊技で「大当たり」するか否かを判定する。この判定の結果、当該遊技で「大当たり」しない場合には、自動球抜き装置163を動作させないので、後述するステップS206に進む。
一方、当該遊技で「大当たり」する場合には、ステップS204に進み、球抜き指示部707は、自動球抜きフラグをオンする。そして、ステップS205に進み、その他の処理が行われた後、ステップS201に戻る。
ステップS201において、演出コマンドを受信していないと判定された場合と、ステップS203において、当該遊技で「大当たり」しないと判定された場合には、ステップS206に進む。ステップS206に進むと、球抜き指示部707は、自動球抜きフラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、自動球抜きフラグがオンされていない場合には、ステップS205に進み、その他の処理が行われた後、ステップS201に戻る。
一方、自動球抜きフラグがオンされている場合には、ステップS207に進み、球抜き指示部707は、自動球抜き装置163を動作させるタイミングになったか否かを判定する。前述したようにこのタイミングは、演出表示パターン決定部703により表示すると決定された演出表示パターンに基づいて定めることができる。尚、演出表示パターン決定部703が演出表示パターンを決定する処理は、ステップS205で行われる。
この判定の結果、自動球抜き装置163を動作させるタイミングになっていない場合には、自動球抜き装置163を動作させないので、ステップS205に進み、その他の処理が行われた後、ステップS201に戻る。
一方、自動球抜き装置163を動作させるタイミングになった場合には、ステップS208に進み、球抜き指示部707は、自動球抜き装置163の開閉部材163bを動作させて、送球経路165を所定時間形成させる。これにより、遊技者が球抜き操作スイッチ157を操作しなくても、上球皿151にある遊技球が下球皿152に自動的に送られ、「大当たり」を予告する演出(予告演出)が実行される。
次に、ステップS209において、球抜き指示部707は、自動球抜きフラグをオフする。そして、ステップS205に進み、その他の処理が行われた後、ステップS201に戻る。
以上のように本実施形態では、始動入賞口112に遊技球が入賞することにより行われる抽選に当選し、当該遊技で「大当たり」すると判定されると、その「大当たり」に対応する装飾図柄が停止表示される前に、「大当たり」を予告する演出(予告演出)を行うために、上球皿151にある遊技球の少なくとも一部を下球皿152に送るための送球経路165を形成する。したがって、当該遊技で「大当たり」すると判定されると、上球皿151にある遊技球の少なくとも一部は、送球経路165を通って下球皿152に自動的に送られる。上球皿151から下球皿152への遊技球の移動は、遊技者以外の者には分かりづらい動作である。したがって、この上球皿151から下球皿152への遊技球の移動を、予告演出として、遊技機100が自動的に行うようにすることで、遊技の状態が特別な状態になることを、遊技者以外の者に認知させづらくすることができ、遊技の状態が特別な状態になることを遊技者だけに認知させ易くすることができる。更に、当該遊技で「大当たり」すると判定された場合に、上球皿151にある遊技球の少なくとも一部が、送球経路165を介して下球皿152に自動的に送られるようになる。下球皿152は遊技球を発射させるための発射装置と繋がっていないため、下球皿152にある遊技球は、発射ハンドル153の操作に影響を受けない(すなわち、発射ハンドル153が操作されても下球皿152にある遊技球は下球皿152に留まり、遊技領域115に発射されない)。したがって、特別遊技の実行開始時に遊技球がなくなってしまうことを可及的に防止することができる。そして、「大当たり」に対応する装飾図柄の停止表示がなされるまでの間に上球皿151にある遊技球を、下球皿152に自動的に送るようにすれば、特別遊技の実行開始時に遊技球がなくなってしまうことをより確実に防止することができる。
また、本実施形態では、当該遊技で「大当たり」すると判定されることによって上球皿151と下球皿152との間に形成される送球経路165と、球抜き操作スイッチ157の遊技者による操作によって上球皿151と下球皿152との間に形成される球抜き経路166とを別の経路とする。そして、当該遊技で「大当たり」すると判定されると、自動球抜き装置163の開閉部材163bがソレノイド部材163aの方向に後退し、送球経路165が形成されるようにする。このように、送球経路165と球抜き経路166とを別の経路の経路にすることによって、球抜き経路166を形成するための機構(手動開閉部材164)の制約を受けることなく送球経路165を形成することができる。よって、送球経路165を形成するための機構(自動球抜き装置163)を容易に設計することができる。また、送球経路165を形成するための機構(自動球抜き装置163)を複雑な構成にすることもできる。
また、本実施形態では、少なくとも開閉部材163bに遊技者が触れることが困難となる位置に、自動球抜き装置163を設けるようにした。したがって、開閉部材163bが動作することにより形成される開口部に遊技者の指等が挟まれること等を防止することができる。また、遊技者が開閉部を開放してしまうこと等も防止することができる。
尚、本実施形態では、当該遊技で「大当たり」すると判定されることによって上球皿151と下球皿152との間に形成される送球経路165と、球抜き操作スイッチ157の遊技者による操作によって上球皿151と下球皿152との間に形成される球抜き経路166との少なくとも一部を別の経路とした。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はなく、これらの経路を同じにしてもよい。
また、自動球抜き装置163を設ける位置は、図2〜図3に示した位置に限定されない。例えば、上皿排出口155の内部に自動球抜き装置163を設けるようにしてもよい。このようにした場合、特別遊技の実行中と特別遊技の実行終了直後の所定時間との少なくとも何れか一方において、自動球抜き装置163を動作させることにより、特別遊技の実行中と特別遊技の実行終了直後との少なくとも何れか一方における『上球皿151から下球皿152への送球』を、球抜き操作スイッチ157を操作しなくても行うことができる。また、このような自動球抜き装置163の動作に加えて、遊技者が球抜き操作スイッチ157を操作した場合には、上球皿151から下球皿152への送球(球抜き)のスピードを速くすることができる。何れのようにした場合も、遊技者が触れることができない位置に自動球抜き装置163を設けることが好ましい。
また、本実施形態では、当該遊技で「大当たり」すると判定された場合に、自動球抜き装置163を動作させるようにしたが、自動球抜き装置163を動作させるタイミングはこれに限定されない。例えば、前述したように、特別遊技の実行中と特別遊技の実行終了直後の所定時間との少なくとも何れか一方において、自動球抜き装置163を動作させるようにしてもよい。また、当該遊技で「大当たり」せずに「ハズレ」となった場合であって、自動球抜き装置163を動作させるか否かの抽選に当選した場合に、自動球抜き装置163を動作させるようにしてもよい。このようにすれば、上球皿151から下球皿152への送球が自動的に行われるという特別な動作をしているのにも関わらず「大当たり」しないという状態を形成することができ(所謂ガセ演出を行うことができ)、遊技機100における遊技の趣向性をより向上させることができる。更に、「確変モード」に移行するか「時短モード」に移行するかを遊技者に明示しない所謂「潜伏確変」を採用する遊技機では、特別遊技の終了後の遊技において、例えば、自動球抜き装置163を動作させるか否かの抽選に当選した場合に、自動球抜き装置163を動作させるようにしてもよい。
尚、本実施形態で説明した第一種パチンコ機以外のタイプの第一種パチンコ機にも本実施形態を適用可能である。例えば、前述した所謂潜伏確変タイプの第一種パチンコ機や、転落タイプの第一種パチンコ機にも本実施形態を適用可能である。
以上説明した本発明の各実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体、又はかかるプログラムを伝送する伝送媒体も本発明の実施の形態として適用することができる。また、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体などのプログラムプロダクトも本発明の実施の形態として適用することができる。上記のプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
また、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の実施形態を示し、遊技機の外観構成の一例を示す正面図である。 本発明の実施形態を示し、上球皿及び下球皿を構成する球皿構成部品の構成の一部の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、遊技機の制御によって上球皿と下球皿との間に形成される経路(送球経路)と、遊技者による球抜き操作スイッチの操作によって上球皿と下球皿との間に形成される経路(球抜き経路)の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、メンテナンスカバーが開けられたときの上球皿の一部の様子の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示し、遊技機のシステム構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態を示し、メイン制御基板の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態を示し、サブ制御基板の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態を示し、メイン制御基板における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、一般入賞処理の詳細について説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、普通図柄作動ゲート通過処理の詳細について説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、図10−1に続くフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、始動入賞処理の詳細について説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、図11−1に続くフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、特別遊技実行処理の詳細について説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示し、サブ制御基板における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。
符号の説明
100 遊技機
106 特別図柄表示装置
107 装飾図柄表示装置
112 始動入賞口
151 上球皿
152 下球皿
155 上皿排出口
156 下皿排出口
157 球抜き操作スイッチ
161 球皿構成部品
163 自動球抜き装置
163a ソレノイド部材
163b 開閉部材
164 手動開閉部材
165 送球経路
166 球抜き経路
201 メイン制御基板
202 サブ制御基板

Claims (1)

  1. 上球皿と下球皿とを有する球皿と、
    入賞口が形成された遊技盤と、
    遊技者の操作に基づいて、前記上球皿にある遊技球を、前記遊技盤の遊技領域に発射させる発射手段と、
    前記発射手段により発射された遊技球が前記入賞口に入賞すると、前記上球皿又は前記下球皿に遊技球を払い出す払い出し手段と、
    前記入賞口の一種である始動入賞口に遊技球が入賞すると遊技の結果に関する抽選を行う抽選手段と、
    前記始動入賞口に遊技球が入賞すると図柄の変動表示を開始し、変動表示を行った図柄を、前記抽選手段による抽選の結果に応じて停止表示する演出表示手段と、
    前記抽選の結果に起因した所定条件の成立によって、前記上球皿にある遊技球の少なくとも一部を前記下球皿に送るための送球経路を形成する形成手段と
    前記上球皿にある遊技球を前記下球皿に送るために遊技者によって操作される操作手段と、
    前記操作手段の操作によって前記上球皿と前記下球皿との間に形成される球抜き経路と、を有する遊技機であって、
    前記送球経路は、前記球抜き経路とは異なる経路であり、
    前記形成手段は、前記上球皿と前記下球皿との間を、開放及び閉鎖する開閉部と、前記開閉部の動作を制御する制御手段とを更に有し、
    前記制御手段は、前記特定の遊技条件が成立した場合に、前記開閉部を開放して、前記送球経路を形成することを特徴とする遊技機。
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