JP2000126409A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2000126409A
JP2000126409A JP10307922A JP30792298A JP2000126409A JP 2000126409 A JP2000126409 A JP 2000126409A JP 10307922 A JP10307922 A JP 10307922A JP 30792298 A JP30792298 A JP 30792298A JP 2000126409 A JP2000126409 A JP 2000126409A
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敦詞 柏木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 賞球タンクからの遊技球を回転体によって誘
導してパチンコ球払出経路に払出しする球払出装置を備
えるパチンコ遊技機に関し、駆動手段の回転と球誘導回
転体の回転との連携関係を様々に構成できるようにする
ことである。 【解決手段】 複数設けられる補給経路150a、15
0bの夫々の下端に球払出経路153a,154bを設
け、各補給経路150a、150bと球払出経路153
a,154bとの間に夫々一軸に回転自在な球誘導回転
体151a,151bを配設すると共に、該各球誘導回
転体151a,151bには可逆転式に回転自在な単一
の駆動手段160が、一方の球誘導回転体151aには
一方向へのみ駆動力を伝達する第1の回転伝達規制手段
163aを介して、又他方の球誘導回転体151bには
その方向とは反対の方向へのみ駆動力を伝達する第2の
回転伝達規制手段163bを介して連繋されるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関し、さらに詳しくは、賞球タンクからの遊技球を回転
体によって誘導してパチンコ球払出経路に払出しする球
払出装置を備えるパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に知られているように、パチ
ンコ遊技機は、遊技盤面に設けられる各種入賞口に遊技
球が入賞すると、その入賞信号を受けて遊技機内に設け
られる賞品球払出装置によりその各入賞口に応じた所定
個数の賞品球が遊戯者に払出されるようになっている。
【0003】また、本発明はプリペードカード式パチン
コ遊技機に限られるわけではないが、近年プリペードカ
ード使用によるパチンコ遊技機も知られており、このカ
ード式のパチンコ遊技機の場合には、各遊技機に備え付
けられるプリペードカードによる玉貸機(以下、「プリ
ペードカードユニット」と称する)にプリペードカード
を挿入し、金額設定ボタンの操作により貸し出し金額を
決めて球貸出しボタンを押すと、その貸し出し金額に応
じた所定個数の貸し球が遊戯者に払出されるようになっ
ている。かかるプリペードカード式パチンコ遊技機の場
合に、賞品球と貸し球とを個別に計数して管理するため
に、賞品球払出と貸し球払出とを区別して払出を行なう
ものが知られている。
【0004】図15は、従来の球払出装置の外観図を示
しており、(a)は正面図、(b)は側面図を示してい
る。該球払出装置は、賞球タンクから補給経路150a
を経由して供給される各遊技球を2つの球払出経路14
3a、144aのどちらかに誘導して払出し、賞球タン
クから補給経路150bを経由して供給される各遊技球
を2つの球払出経路143b、144bのどちらかに誘
導して払出すものである。
【0005】図15に示すように前記補給経路150
a、150bの夫々の下部開口端の下方に球誘導回転体
141a、141bが設けられる。この球誘導回転体1
41a、141bは可逆転的に回転自在に設けられ、そ
の中央部に設けられるモータ軸取付孔にステッピングモ
ータ160の回転軸162が嵌合するように挿着され
る。
【0006】ステッピングモータ160は、その回転を
制御する図示しない払出制御部の回転命令に従い正転あ
るいは逆転方向に回転し、このステッピングモータ16
0の駆動により前記球誘導回転体141a、141bは
正転あるいは逆転方向に回転駆動される。球誘導回転体
141aの周縁には前記補給経路150aより供給され
る遊技球を受止する球受孔142aイ〜142aハが開
設されており、球誘導回転体141bの周縁には前記補
給経路150bより供給される遊技球を受止する球受孔
142bイ〜142bハが開設されている。
【0007】そして、例えば、球払出経路143a及び
143bに遊技球を払出す場合には、図示しない払出制
御部は、ステッピングモータ160が正面から見て時計
回り方向(矢示A方向)に回転するように命令信号を発
し、遊技球155は、回転軸162に連動する球誘導回
転体141a又は141bにより時計回り方向に誘導さ
れ落下して払出される。また、例えば、球払出経路14
4a及び144bに遊技球を払出す場合には、払出制御
部は、ステッピングモータ160が正面から見て反時計
回り方向(矢示B方向)に回転するように命令信号を発
し、遊技球155は、回転軸162に連動する球誘導回
転体141a又は141bにより反時計回り方向に誘導
され落下して払出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように構
成された球払出装置によれば、ステッピングモータの回
転軸162が、球誘導回転体141a及び141bのモ
ータ回転軸取付孔に嵌合された状態で挿着され、ステッ
ピングモータ回転軸162と球誘導回転体141a及び
141bとは常に連動して回転をする。即ち、モータ回
転軸162が時計回り方向に回転すれば球誘導回転体1
41a及び141bも時計回り方向に回転し、モータ回
転軸162が反時計回り方向に回転すれば球誘導回転体
141a及び141bも反時計回り方向に回転する。
【0009】従って、単一の駆動モータに対し複数の球
誘導回転体を設け、例えば、ある場合に一方の球誘導回
転体のみを回転させ他の場合に他の球誘導回転体のみを
回転させるようにすることができなかった。つまり、単
一の駆動モータで複数の球誘導回転体を選択的に回転さ
せるようにすることができなかった。また、単一の球誘
導回転体に対し複数の駆動モータを設け、例えば、ある
場合に何れかの駆動モータにより球誘導回転体を駆動
し、他の場合に他の駆動モータにより球誘導回転体を駆
動するようにすることもできなかった。
【0010】本発明の解決しようとする課題は、例え
ば、単一の駆動手段で複数の球誘導回転体を選択的に駆
動することができるようにし、又は、複数の駆動手段が
選択的に単一の球誘導回転体を駆動することができるよ
うにするというように、駆動手段の回転と球誘導回転体
の回転との連携関係に多様性をもたせることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技機は、賞球タ
ンクより供給されるパチンコ球の補給経路が複数設けら
れると共に、夫々の補給経路の下端に球払出経路を設
け、各補給経路と球払出経路との間に夫々一軸に回転自
在な球誘導回転体を配設すると共に、該各球誘導回転体
には可逆転式に回転自在な単一の駆動手段が、一方の球
誘導回転体には一方向へのみ駆動力を伝達する第1の回
転伝達規制手段を介して、又他方の球誘導回転体にはそ
の方向とは反対の方向へのみ駆動力を伝達する第2の回
転伝達規制手段を介して連繋されているようにしたこと
を要旨とするものである。
【0012】上記構成を有する請求項1に記載のパチン
コ遊技機によれば、前記単一の駆動手段が一方向に回転
するときには、一方の球誘導回転体が回転駆動されてパ
チンコ球が払出経路に払出され、前記単一の駆動手段が
その反対の方向へ回転するときには、他方の球誘導回転
体が回転駆動されてパチンコ球が他の払出経路に払出さ
れ、パチンコ球が振分けられ払出されるようになる。つ
まりは、駆動手段の回転方向により駆動される球誘導回
転体が変わり、1つの駆動手段で複数の球誘導回転体を
選択的に回転させてパチンコ球を振り分けることにな
る。
【0013】このような前記第1及び第2の回転伝達規
制手段には、請求項2に記載のように、夫々単一の駆動
手段による球誘導回転体の夫々の回転方向への駆動力を
伝達し、反対方向への回転時には空回りするラチェット
機構を用いることができる。
【0014】また、請求項3に記載のパチンコ遊技機か
らもわかるように、更に、前記球払出経路が賞品球払出
経路と貸し球払出経路とからなり、賞品球払出信号に基
づいて前記賞品球払出経路にパチンコ球が払出されるよ
うに前記駆動手段が一方向に回転駆動され、貸し球払出
信号に基づいて前記貸し玉払出経路にパチンコ球が払出
されるように該駆動手段が反対方向に回転駆動されるよ
うに該単一の駆動手段を駆動制御する回転駆動制御手段
を備えるように構成しても良い。
【0015】このように構成すれば、賞品球払出信号が
発生すると駆動手段が一方向に回転し、それにより一方
の球誘導回転体が前記一方向に回転駆動されてパチンコ
球が賞品球払出経路へ払出され、貸し球払出信号が発生
すると駆動手段が反対方向に回転し、それによりより他
方の球誘導回転体が前記反対方向に回転駆動されてパチ
ンコ球が賞品球払出経路へ払出されることになる。つま
りは、単一の駆動手段がその回転方向によって複数の球
誘導回転体を選択的に駆動し、賞品球と貸し球の振分け
払出を行なうことになる。
【0016】一方、課題を解決するために本発明の請求
項4に記載のパチンコ遊技機は、賞球タンクより供給さ
れるパチンコ球の補給経路の下端に球払出経路を設ける
と共に、補給経路と球払出経路との間に回転自在な球誘
導回転体を配設し、該球誘導回転体には該回転体を一方
向にのみ回転させる第1の駆動手段と、前記方向と同一
の方向にのみ回転させる第2の駆動手段とが、夫々その
回転方向へのみ駆動力を伝達する回転伝達規制手段を介
して連繋されていることを要旨とするものである。
【0017】このように構成された請求項4に記載のパ
チンコ遊技機によれば、第1の駆動手段が回転をした場
合にはその駆動手段が球誘導回転体を一方向に回転駆動
し、第2の駆動手段が回転した場合には該第2の駆動手
段が球誘導回転体を同じ方向に回転駆動するようにな
り、複数設けられた駆動手段の夫々を選択的に回転させ
ることによってどの駆動手段によっても同一の球誘導回
転体を駆動することができるようになる。
【0018】この場合に、前記各回転伝達規制手段に
は、請求項5に記載のように、前記第1若しくは第2の
駆動手段による前記球誘導回転体の回転方向への駆動力
を伝達し、反対方向への回転時には空回りするラチェッ
ト機構を用いることができる。
【0019】更に、請求項6に記載の発明からもわかる
ように、賞品球払出信号に基づいて前記球払出経路にパ
チンコ球が払出されるように一方の駆動手段が駆動さ
れ、貸し球払出信号に基づいて前記球払出経路にパチン
コ球が払出されるように他方の駆動手段が駆動されるよ
うに前記第1及び第2の駆動手段を駆動制御する回転駆
動制御手段を備えるように構成してもよい。このように
構成することによって、賞品球払出には一方の駆動手段
が球誘導回転体を回転駆動することにより払出がなさ
れ、貸し球払出時には他方の駆動手段が前記球誘導回転
体を回転駆動することにより払出がなされることにな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳しく説明する。図1は、本実施例の
パチンコ遊技機の正面図、図2はその外観斜視図を示し
たものである。パチンコ遊技機10は、パチンコ機本体
側部を構成する外枠11と、パチンコ機前面部のベース
となる内枠12とを備え、その内枠12の額縁状に形成
された開口内周縁には金枠13が嵌められると共に、そ
の金枠13には遊技盤14の前面を覆うガラス扉15が
開閉可能に設けられる。
【0021】そしてガラス扉15の下方位置には、球発
射装置に供給される遊技球を貯留するための受け皿(上
受け皿)16が取り付けられ、更にその下方には、賞品
球の排出時に上受け皿16から溢れた遊技球を貯留する
ための球受け皿(下受け皿)17が設けられている。
尚、上受け皿16に設けられる球抜けボタン18の操作
により上受け皿16内の遊技球が下受け皿17に向けて
抜き落とされる。
【0022】下受け皿17の図中右側位置には、遊技球
を遊技盤14面に向けて弾発発射する発射レバー20が
設けられ、この発射レバー20には遊技球を一球毎に発
射する為の単発スイッチ21が備えられる。発射レバー
20の回動操作する量に応じて遊技球を遊技盤14面に
向けて弾発発射する程度が調整されると共に、所定回動
位置の検出により発射電源が投入されるようになってい
る。
【0023】前記内枠12の上辺縁から図中右側辺縁に
は、合成樹脂製のレンズ体で構成される枠トップ飾り2
3が設けられ、この枠トップ飾り23の内部には、枠飾
りランプ24,24…や前記ガラス扉15開閉用の鍵穴
25の周囲を飾る鍵飾りランプ26が設けられている。
【0024】パチンコ遊技機10の一側には、プリペイ
ドカードによる玉貸機(以下、「プリペイドカードユニ
ット」と称する)30が設置される。このプリペイドカ
ードユニット30は、1台の遊技機に1台づつ設置され
る。このプリペイドカードユニット30の設置に対応し
てパチンコ遊技機10の前記上受け皿16には、プリペ
イドカードによる遊技球の貸出し操作を行う為の球貸し
操作部31が設けられ、この球貸し操作部31には、プ
リペイドカードによる球貸出しを操作する球貸出しボタ
ン32、その球貸出しの可能状態を示す球貸出しボタン
ランプ33、プリペイドカードを排出させるカード返却
ボタン34、プリペイドカードの残高表示、及びエラー
表示を行う度数表示部35等が備えられている。
【0025】プリペイドカードの使用に際しては、プリ
ペイドカードユニット30に備えられるカード利用可表
示ランプ36の点灯中にカード挿入口37にプリペイド
カードを挿入し、金額設定ボタン38を操作することに
より、貸出し金額(100円、200円、300円、5
00円等)を選択することができる。前記上受け皿16
に備えられる球貸し操作部31の球貸出しボタン32を
操作することにより、予め選択された金額の遊技球が貸
出されることになる。
【0026】前記内枠12の前面に設けられる遊技盤1
4は、遊技板に装着された金属製の内レール41、打球
槌により球発射位置より弾発発射された遊技球を盤面に
向けて誘導する為の外レール42、打球位置及び発射レ
ールより転動し遊技盤面に至った遊技球の跳ね返り作用
のより再び打球が発射レールや打球位置に戻ることを防
止するファール止43、打球位置より転動してきた過大
な飛送力を有する遊技球を遊技板右上部において衝撃を
吸収しつつ停止阻止し遊技板面下に向けて落下させる返
しゴム44等によりその周囲が構成され、その内側に遊
技領域が形成される。
【0027】図3は、その遊技盤面を拡大して示したも
のである。遊技盤14の遊技領域の中央やや上方には特
別図柄表示装置50が設けられ、その中央部に3つの特
別図柄表示部(図中左から順に左図柄表示部50A、中
図柄表示部50B、右図柄表示部50Cが設けられる。
この特別図柄表示装置50の各図柄表示部50A、50
B、50Cには、夫々「1、2、3、4、5、6、7、
8、9」までの数字と、4種類のキャラクタ図柄等によ
り合計13種類の図柄が表示されるようになっている。
【0028】この特別図柄表示装置50の真下位置に
は、遊技球の入賞により特別図柄表示装置50の各図柄
50A、50B、50Cの図柄変動を開始させる普通電
動役物である可変翼タイプの第1種始動入賞口51が設
けられ、更にその下方位置には、通常は閉じている特別
電動役物である大入賞口52と、該大入賞口52が開放
された時に入賞可能となる特定領域入賞口53とを備え
る。
【0029】更に遊技盤14面には前記大入賞口52の
左右位置に、普通入賞口である左落し入賞口54、右落
し入賞口55が設けられると共に、その上方位置には左
袖入賞口56、右袖入賞口57が各々備えられる。これ
らの各入賞口に遊技球が入賞すると第1種始動入賞口5
1及び左右落し入賞口54,55、左右袖入賞口56に
おいては5個、右袖入賞口57においては7個、大入賞
口52及び特定領域入賞口53においては13個の賞品
球が各々払出されるように構成されている。
【0030】また、前記特別図柄表示装置50の周囲を
囲む装飾枠体58の上部に形成された半円弧形状の装飾
枠部には、7セグメントのデジタル表示により表示され
る普通図柄表示装置60が備えられる。この普通図柄表
示装置60には、「0」〜「9」までの数字が表示され
る。そして、前記特別図柄表示50の左右位置に、左ゲ
ート61、右ゲート62が設けられ、これら左右ゲート
61,62への遊技球の通過に伴って、普通図柄表示装
置60が図柄変動を開始するように構成されている。
【0031】そして、前記左右ゲート61,62を通過
した遊技球は、装飾枠体58の内部を通過した後、下側
枠縁上に誘導される。この装飾枠体58の内枠縁部はす
り鉢状に構成され、その中央にはモータ駆動による誘導
部材63が設けられる。装飾枠体58に誘導されてきた
遊技球はこの誘導部材63により遊技盤14面を再び落
下される。
【0032】尚、この遊技盤14面には、前記図柄表示
装置や入賞口等のほかに、遊戯者によって弾発発射され
た遊技球の落下方向を無作為に変更させたり、その流下
速度を変化させる風車64、64及びランプ風車65、
65等が設けられている。これにより、弾発発射された
遊技球は遊技盤14面の遊技域内で転動しつつ下方へ落
下して行き、上記した各装置及び入賞口に入賞するか、
何処にも入賞しなければ遊技域の最下部の設けられた排
出口66にて遊技盤14の裏側へ排出される。
【0033】図4は、パチンコ遊技機の裏面図を示し、
図5はその外観斜視図を示したものである。パチンコ遊
技機10の裏面に設けられる機構板76面の上方位置
に、遊技場の島から供給される遊技球を一時貯留する賞
球タンク77が設けられると共に、その賞球タンク77
に連設されてタンクレール78が設けられ、このタンク
レール78の賞品球流下端部位に球払出装置80が連設
されている。
【0034】タンクレール78には、前記賞球タンク7
7やタンクレール78上の遊技球の補給状態により作動
される補給スイッチ81が設けられ、又、球払出装置8
0の直前において賞品球の球切れを検出し球払出しの空
動作を防止する為の空切り防止スイッチ82が設けられ
ている。さらに球払出装置80より払出された賞品球が
パチンコ遊技機内に充満した場合にこれを検出する満タ
ンスイッチ83、あるいは遊技機内に遊技球が充満した
時に遊技球の払出しを一旦停止させる満タンストッパ8
4等も備えられている。
【0035】機構板76には遊技盤14面の各入賞口に
入った入賞球(セーフ球)を一球毎に球切りして検出す
るセーフ球排出機構部85も設けられ、このセーフ球排
出機構部85により検出されたセーフ球はこの後機外へ
排出されるようになっている。又、遊技盤14の裏面は
中央カバー86に覆われている各セーフ球誘動樋を介し
てセーフ球排出機構部85へ導出される。
【0036】ところで、この機構板76には、各種の制
御基板が取付けられている。例えば、プリペイドカード
に係わる情報をパチンコ遊技機10の外部において処理
するプリペイドカードユニット30と遊技機本体とを電
気的に接続するCR外部接続端子基板87を含む外部接
続端子97、発生したセーフ球の種別に応じて所定個数
の賞品球を前記球払出装置80に払出動作させたり、球
貸出しボタン32の操作による球貸出し要求信号に基づ
いてその賞品球払出機構部80に貸し球の払出しを動作
させる回路が装着されたCR賞球払出制御基板88、該
CR賞球払出制御基板88とプリペイドカードユニット
30との間に設けられ、プリペイドカードユニット30
に挿入されたプリペイドカードの情報と、パチンコ遊技
機10の前面に設けられた球貸し操作部31への球貸し
要求信号と球貸し状態を表示する度数表示情報と、球貸
し情報に基づいてCR賞球払出制御部を司令制御する情
報との授受を行うカードインターフェイス基板89が設
けられている。
【0037】また前記CR外部接続端子基板87、カー
ドインターフェイス基板89、CR賞球払出制御基板8
8相互間においてカードデータ処理に係わる信号を中継
するCR中継基板90、パチンコ遊技機10の遊技盤1
4面で発生したセーフ球を検出して特別図柄表示装置5
0を駆動制御し、その特別図柄の表示態様を設定切り替
え制御し、入賞の種別に対応して所定個数の賞品球の払
出しをCR賞球払出制御部へ指令する等を行う主制御基
板91等がこの機構板76に取付けられている。そして
これら独立してそれぞれ組み付けられた各種基板がパチ
ンコ遊技機に組み付けられた後、コネクタ配線により互
いに脱着可能に電気接続されている。パチンコ遊技機1
0の外部のプリペイドカードユニット30と遊技機本体
との間の情報の入出力は、カードインターフェイス接続
部92を介して行われる。
【0038】前記CR賞球払出制御基板88は、賞品球
の不足欠乏、及び供給状態、排出状態の異常を検出し、
払出動作の停止と、表示動作も合わせて行われるもの
で、ここにはCR賞球払出制御基板88や球払出装置8
0等の賞球払出制御機構において遊技球の不足、球詰ま
り、回路操作異常、ソフトエラー等の異常が発生した場
合にその旨を表示するエラー表示部93、あるいはエラ
ー状態が解除された場合に前記エラー表示部93を初期
状態に復帰リセットさせるエラー表示リセットボタン9
4が設けられている。
【0039】また前記主制御基板91には、特定図柄表
示装置50に於いて発生する当たりの出現状態(確率)
を3個のLEDにて表示する設定表示LED95、ある
いは前記当たりの出現確率を所定条件下のみ切替え可能
に設定する為の確率モード設定スイッチ96が設けられ
ている。
【0040】パチンコ遊技機10で発生した各種情報は
機構板76の上部片隅に設けられる外部接続端子97を
介して遊技機外部の遊技場管理装置へ出力される。特別
図柄表示装置50の図柄若しくは入賞装置の始動回数、
所定図柄の確定により発生する大当たりの発生回数、遊
技者に特別な利益状態を継続させる継続情報、当該パチ
ンコ遊技機における当たりの出現確率、不正検出信号等
の各種情報がこの外部接続端子92を介して入出力され
ることになる。
【0041】更に機構板76の裏面下方隅寄り位置に
は、前記上受け皿16に供給された遊技球を遊技盤14
面に向けて弾発発射するための打球発射装置100が備
えられている。この打球発射装置100は、打球発射モ
ータ101のほか、発射装置制御回路、打球槌、弾発力
調整手段等により構成される。タッチ感度調整ボリュー
ム102は、遊技者の打球発射操作ハンドルへの接触を
検出して打球発射モータ101の電源を投入するタッチ
スイッチ回路の検出感度を調整する為に設けられ、又、
遊技球発射調整ダイヤル103は、遊技盤14面へ向け
ての遊技球弾発力、飛走距離をパチンコ遊技機の裏面側
で調整設定する為に設けられている。
【0042】打球発射装置100に近接して発射装置制
御基板104が設けられ、これには打球発射モータ10
1の駆動制御回路及びタッチスイッチ回路が含まれてい
る。打球発射モータ101の駆動制御回路では、モータ
の回転速度、トルク、特に1分間に発射する打球間隔、
速度等が設定されている。
【0043】尚、このパチンコ遊技機10は電源プラグ
106を介してAC100V電源に接続されている。ま
た前記外部接続端子97より引き出されたリード線10
7は、コネクタ108及び電源プラグ109を介してA
C24V電源に接続されている。
【0044】図6は、遊技盤14面の各入賞口やゲート
を通過した遊技球の遊技盤面における流出経路及び各種
スイッチ類やソレノイド類等の配置状態を示した図であ
る。図示されるように、前記第1種始動入賞口51に落
入した遊技球の流出経路には第1種始動口用検知スイッ
チ110が設けられ、また前記大入賞口52における入
賞球の流出経路にはその入賞球数をカウントするカウン
ト用スイッチ111が設けられ、更に前記特定領域入賞
口53における入賞球の流出経路にはその入賞を検知す
る特定領域用スイッチ112が設けられる。更に前記左
右ゲート61,62における遊技球通過経路にはその通
過を検知する左ゲート用スイッチ113及び右ゲート用
スイッチ114が設けられている。
【0045】更に、第1種始動入賞口51を開閉動作す
る普通電動役物用ソレノイド115、大入賞口52を開
閉動作させる大入賞口開放用ソレノイド116、特定領
域入賞口53を開閉動作させる特定領域開放用ソレノイ
ド117が設けられ、装飾枠体58の内側下部に設けら
れた誘導部材63を上下動作するための誘導部材駆動用
モータ118も設けられる。
【0046】一方、前記右袖入賞口57における入賞球
の流出経路には入賞検出用スイッチ119が設けられ、
前記左右落し入賞口54,55及び左袖入賞口56にお
ける入賞球の流出経路には入賞検出用スイッチは設けら
れていないが、セーフ球排出機構部85においてセーフ
球がセーフ球排出ソレノイド120により1個づつ排出
される間にセーフ球検出スイッチ121により入賞球の
合計個数がカウントされるので、その個数差分だけ5個
ずつの賞球が払出されるようになっている。
【0047】この制御形態を発展させれば、普通入賞口
への入賞により例えば5個払出するものとし、始動入賞
口への入賞により例えば6個払出するものとし、大入賞
口に設けられた特別入賞領域該入賞口への入賞により例
えば7個払出するものとし、大入賞口に設けられた計数
領域への入賞により例えば8個払出するものとし、遊技
盤面に配設される入賞装置に対し格別に設けられた入賞
口への入賞により例えば9個又は10個払出するものと
して、夫々の入賞口を区別して異なる個数の賞品球を払
出す場合には、全ての入賞口への入賞時に共通する基本
払出動作(5個払出)に加えて、各入賞口への入賞に応
じて、前記始動入賞口へ球が落入した場合には追加払出
(1個追加)を、前記大入賞口特別入賞領域へ球が落入
した場合には追加払出(2個追加)を、前記大入賞口計
数領域へ球が落入した場合には追加払出(3個追加)
を、前記入賞装置へ球が落入した場合には追加払出(4
個又は5個の追加)の動作を実行する命令を出すように
CR賞球払出制御基板88を構成することも可能であ
る。
【0048】また、基本払出個数を始動入賞口に対応す
る払出個数(例えば6個)や大入賞口内の計数領域に対
応する払出個数(例えば8個)として、払出個数が基本
払出個数よりも少ない入賞口へ入賞したときには各入賞
口に対応する差数分だけ払出個数を減らし、払出個数が
基本払出個数よりも多い入賞口へ入賞したときには各入
賞口に対応する差数分だけ払出個数を加える制御をする
ようにCR賞球払出制御基板88を構成することも可能
である。
【0049】ちなみに、このパチンコ遊技機10の遊技
内容を、図7に示した制御フローチャートに基づいて説
明する。この遊技機10では、遊技者によって遊技盤1
4面に向けて発射された遊技球がゲート61,62の何
れかを通過したことが左右ゲートスイッチ113,11
4により検知される(S10「YES」)と、その信号
に基づいて普通図柄変動装置60が図柄変動を開始する
(S12)。そしてこの普通図柄表示装置60は図柄変
動を開始してから6.0秒を経過するとその図柄変動を
停止し、変動図柄が確定する(S24)。この確定図柄
のうち、いわゆる「当たり」と称される図柄が出れば
(S26「YES」)、主制御基板91からの指令信号
により遊技盤14面の第1種始動入賞口51が開放され
る(S28)。
【0050】そして、この開放された第1種始動入賞5
1に遊技球が入賞する(S30「YES」)と、第1種
始動入賞口用スイッチ110からの検出信号に基づき特
別図柄表示装置50の各図柄50A、50B、50Cが
順に図柄変動を開始する(S32)。この特別図柄表示
装置50は「大当たり」が発生する低確率と高確率の2
段階の抽選確率を有し、抽選確率が低確率の場合(S3
4「YES」)は5.8秒経過後に図柄変動を停止し
(S40)、高確率の場合(S34「NO」)は、それ
よりも短い5.0秒経過後に図柄変動が停止される(S
38)。
【0051】この特別図柄表示装置50の各図柄50
A、50B、50Cに表示される確定図柄の組合せによ
って「大当たり」と称する遊技状況が発生し、「大当た
り」図柄の組合せが出た場合(S42「YES」)は、
条件装置が作動し、その「大当たり」図柄の組合せがい
わゆる通常図柄(非特定図柄)の場合は大入賞口52が
開放状態を繰り返す連続作動回数は最大16回に設定さ
れ(S44「YES」、S48)、「大当たり」図柄の
組合せがいわゆる特定図柄の場合は、その大入賞口52
が開放状態を繰り返す連続作動回数が最大14回に設定
され(S44「NO」、S50)、更にその条件装置の
作動停止から次の作動開始まで特別図柄表示装置50に
係る抽選確率は高確率へと移行する。
【0052】そしてこの条件装置の作動によって大入賞
口52が開放状態にあるときに、この大入賞口52に遊
技球が入賞する(S52「YES」)と、1個の入賞球
(セーフ球)に対して13個の賞球が払出される(S5
4)。この大入賞口52は1個につき約20秒間開放状
態を維持し、その間にセーフ球が10個入賞したことが
カウント用スイッチ111からの検知信号により確認さ
れる(S64「YES」)と、時間経過前にも閉じるよ
うになっている(S62)。また、大入賞口52の開放
に伴って特定領域入賞口53が開放されるが、大入賞口
52の開放の間にこの特定領域入賞口53に遊技球が1
個入賞する(S56「YES」)と、特定領域入賞検出
用スイッチ112からの検出信号に基づき特定領域入賞
口53は閉じられ、これに伴って大入賞口52も閉じら
れる(S58)。
【0053】そして連続役物作動回数に達したか否かが
判定され(S60)、まだ連続作動回数に達していない
場合には、再度大入賞口52が開放される。この連続役
物作動には、大入賞口52の開放中及び第1種特別電動
役物の作動終了後、約2.0秒以内に遊技球が特定領域
入賞口53を通過することによって大入賞口52が閉じ
られた後、再度大入賞口52が開放されるものである。
【0054】そして、所定の連続作動回数が終了するま
で前記大入賞口52の開放状態と閉じた状態を繰り返し
(S60「NO」)、所定連続回数回数が終了すると大
入賞口52は閉じられる(S60「YES」、S6
2)。また、特定領域入賞口53に遊技球が入賞しなか
った場合(S56「NO」)は、大入賞口52が開放状
態になってから約20秒経過した後、或いは大入賞口5
2に遊技球が10個入賞することにより大入賞口52は
閉じられ(S64「YES」、S62)、これらの条件
を満たすまでは第1種特別電動役物の作動を繰り返し
(S64「NO」)、一連の動作は終了する(S6
6)。
【0055】一方、S10において遊技盤14面に向け
て発射された遊技球が、ゲート61、62を通過しなか
った(S10「NO」)が、遊技盤14面に設けられる
何れかの入賞口54〜57等に入賞する(S16「YE
S」)か、或いはゲートを通過した後に何れかの入賞口
に入賞した場合には、入賞検出用スイッチ119,或い
はセーフ球検出スイッチ121からの検知信号に基づき
入賞球1個につき5個又は7個の賞球が払出される(S
18)。なお、何処の入賞口にも入賞しない場合は「は
ずれ」として処理される(S20)。また、S42にお
いて特別図柄表示装置50の変動図柄の確定により「大
当たり図柄が出なかった場合(S42「NO」)」も
「はずれ」として処理される(S46)。
【0056】図8は賞品球の払出経路と入賞球(セーフ
球)の払出経路との位置関係を図示したものである。前
述したことと一部重複するが、タンクレール78の球流
路下端部に遊技球払出樋122と球抜き樋123とが分
岐して設けられ、遊技球払出樋122の下流位置に前記
球払出装置80が設けられる。そして、その球払出装置
80より遊戯者に払出される遊技球(これは後に詳述す
るが、遊技盤14面の各種入賞口に入賞することによっ
て払出される賞品球の場合と、プリペードカード使用に
よって払出される貸し球の場合の両方がある。)がクッ
ションローラ124を介して賞球保留部125に一時的
に保留され、通常は球出口126より上受け皿16へ払
出され、上受け皿16が満杯になったときは賞球通路樋
体128を介して下受け皿17へ払出されるようになっ
ている。
【0057】図9は、図8に示した遊技球の払出機構及
びそれに隣接して設けられる球抜機構の構成を拡大して
示したものである。図示されるように、遊技球払出樋1
22と分岐して設けられる球抜き樋123の上流端に
は、賞品タンク77やタンクレール78に貯留される遊
技球の球抜き装置130が設けられる。この球抜き装置
130は賞球タンク77やタンクレール78上の遊技球
を賞品払出機構部(球払出装置)80へ誘導する遊技球
払出樋122との分岐位置において、遊技球の球抜き開
口部131が設けられ、その球抜き開口部131に球抜
き片132が支軸133を介して開閉自由に設けられて
いる。そしてその球抜き片133に設けられる重鍾(バ
ランサ)134により賞球タンク7やタンクレール78
上に遊技球が存在しない時には球抜き開口部131が閉
じられている。
【0058】そしてこの球抜き開口部131を開閉を規
制するストッパ部材135が支軸136を介して回動自
在に設けられ、そのストッパ部材135に設けられる係
合爪137が球抜き片132に係脱自在に係合されるこ
とにより賞球タンク77やタンクレール78上に遊技球
が存在していても球抜き片132から不用意に開放され
ることがないように規制されている。さらに前記ストッ
パ部材135の球抜き片132との係合を解除する球抜
き作動レバー138の作動ピン139が前記ストッパ部
材135に係合された構成とされている。
【0059】したがってこの球抜きレバー138をこの
遊技機の管理者が図中手前に引くことにより作動ピン1
39によりストッパ部材135が押し下げられ、係合爪
137が球抜き片132から外されることにより球抜き
片132上の遊技球の荷重によって球抜き片132が押
し開かれ、賞球タンク77やタンクレール78上の遊技
球が球抜き開口部131より球抜き樋123へ流出され
るようになっている。
【0060】図10は、前述の球払出装置80の外観を
示したものであり、(a)は球払出装置の正面図、
(b)は球払出装置の側面図、(c)は球払出装置の底
面図を示している。また、図11は、図10に示したパ
チンコ球払出装置80の断面図であり、(a)はH−H
線断面図、(b)は、I−I線断面図、(c)はJ−J
線断面図である。球払出装置80は、賞球タンクレール
78及び遊技球払出樋122が2列であることに対応し
て図示のように2本の球補給経路150a、150bを
上部に有する。
【0061】この図において、遊技球払出樋122の下
流に位置する球補給経路150a,150bの下方開口
端の下方に球誘導回転体151a、151bが回動自在
に設けられている。そして、球誘導回転体151aの中
心部にはラチェット163aを介して可逆転式のステッ
ピングモータ160の回転軸が取り付けられる。ラチェ
ット163aは、モータ回転軸162が正面から見て時
計回り方向(矢示A方向)に回転するときにはステッピ
ングモータ160の駆動力を球誘導回転体151aに伝
達し、モータ回転軸162が正面から見て反時計回り方
向(矢示B方向)に回転するときにはステッピングモー
タ160の駆動力を球誘導回転体151aに伝達しない
で空回りするように構成される。
【0062】一方、球誘導回転体151bの中心部には
ラチェット163bを介して可逆転式のステッピングモ
ータ160の回転軸162が取り付けられ、ラチェット
163bは、モータ回転軸162が正面から見て時計回
り方向(矢示A方向)に回転するときにはステッピング
モータ160の駆動力を球誘導回転体151bに伝達せ
ずに空回りし、モータ回転軸162が正面から見て反時
計回り方向(矢示B方向)に回転するときにはステッピ
ングモータ160の駆動力を球誘導回転体151bに伝
達するように構成される。
【0063】賞球排出経路153aには賞球計数用セン
サ157aが、貸し球排出経路154bには貸し球計数
用センサ158bが夫々設けられており、これにより夫
々の排出経路の遊技球の通過が独立して検出される。
【0064】ステッピングモータ160の回転軸先端部
には円筒の一方の開口端にスロットを設けた形状を有す
るモータ位置検出用ロータ161が取り付けられ、ま
た、該モータ位置検出用ロータ161の周囲にモータ位
置検出用センサ159が取り付けられ、これによりステ
ッピングモータ160の回転軸162の回転角度が逐次
検出される。
【0065】図12は、上述した各種制御基板の電気的
接続関係を示す制御ブロック図である。この制御ブロッ
ク図でもわかるように、特別図柄表示装置50及び普通
図柄表示装置60を含む表示ブロックは主制御基板91
に接続され、主制御基板91からの指令信号により作動
される。また遊技盤14面に設けられる飾りランプやL
ED等の飾りブロック、あるいは第1種始動入賞口51
や大入賞口52等の電動役物を含む役物ブロック、更に
は音声駆動部165及びスピーカ166を含む音声ブロ
ックなども主制御基板91に接続されている。これらに
対しても主制御基板91からの指令信号により制御が行
われている。
【0066】又、前記主制御基板91は外部接続端子部
97やCR払出制御部(基板)88と接続され、CR払
出制御部(基板)88は球払出装置80のステッピング
モータ160と接続される。またCR払出制御部(基
板)88にはインターフェイス基板89を介してプリペ
ードカードユニット30が接続され、更に遊技機前面の
球貸し操作部31に設けられる度数表示部(基板)35
や球貸出しボタン32が接続される。
【0067】そしてCR払出制御部(基板)88には、
遊技盤面に設けられる各種入賞口への遊技球の入賞信
号、及びプリペードカード使用による貸し球要求信号に
基づいて遊技球の払出経路を変更する回転駆動制御部1
67が接続され、更に、発射装置制御部(基板)104
を介して打球発射装置100も接続されている。
【0068】そして主制御基板91には、入賞検知用ス
イッチ119、セーフ球検知用スイッチ121のほか、
前述の球払出装置80に設けられる賞球計数用センサ1
57aが接続され、一方貸し球計数用センサ158b及
びモータ位置検出用センサ159はCR払出制御部(基
板)88に接続され、これらの検知信号に基づいて詳細
は後述するが、回転駆動制御部167により球払出装置
80が、駆動制御されるようになっている。
【0069】図13は、球誘導回転体の前記ラチェット
機構部163aの拡大正面図であり、(a)はステッピ
ングモータが正面から見て時計回り方向(矢示A方向)
に回転するときの拡大正面図、(b)はステッピングモ
ータが正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回
転するときの拡大正面図である。
【0070】ラチェット機構部は、歯車170と、爪揺
動機構部171イ、171ロ及び171ハとを有してな
る。歯車170はモータの回転軸162に取り付けられ
モータ回転軸162と一体的に回転する。前記歯車17
0は、円周方向に連設される複数の歯を有しており、こ
れらの歯は、回転軸に対し直角な断面において鋸歯形状
を有し、その形状は半径方向に関し対称ではない。即
ち、図からもわかるように、各歯の正面から見て時計回
り方向(矢示A方向)を向く面は半径方向に略平行であ
り、各歯の正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)
の面は半径方向に対し傾斜している。
【0071】爪揺動機構部171イ、171ロ及び17
1ハは、球誘導回転体151aに設けられる円柱形状の
中空部の内壁に円周方向に設けられる取付溝に取り付け
られる。図からもわかるように各爪揺動機構部171
イ、171ロ、171ハは基板部分172イ、172
ロ、172ハと揺動爪173イ、173ロ、173ハと
から構成され、その各基板部分の長さと各揺動爪の長さ
を加えた合計は前記中空部の内壁面の取付溝全体の長さ
の3分の1より少し短く構成されている。
【0072】また、各爪揺動機構部は弾性を有する素材
で構成される。基板部分172イ、172ロ及び172
ハは、前記取付溝の円周方向に120度毎の位置に埋設
固定され、各揺動爪173イ、173ロ又は173ハ
は、正面から見て各基板部分172イ、172ロ又は1
72ハの反時計回り方向(矢示B方向)の端縁に延設さ
れ、外力を受けないときには、図からもわかるように各
基板部分172イ、172ロ又は172ハの延長方向か
ら半径方向内方へ傾いた方向へ延びている。
【0073】ラチェット機構部163aはこのように構
成されているので、モータ回転軸162が、正面から見
て時計回り方向(矢示A方向)に回転するときには、歯
車の歯の正面から見て時計回り方向(矢示A方向)の面
が前記揺動爪の先端に圧接し、前記のように爪揺動機構
部173イ、173ロ及び173ハは球誘導回転体15
1aと一体的に回転するように構成されているので、球
誘導回転体151aは正面から見て時計回り方向(矢示
A方向)に回転する。
【0074】一方、図13(b)に示すように、モータ
回転軸162が正面から見て反時計回り方向(矢示B方
向)に回転するときには、前記揺動爪173イ、173
ロ及び173ハに当接する歯車170の歯の突端縁が前
記揺動爪173イ、173ロ及び173ハの回転中心側
の面を回転中心から離れる方向へ押し曲げつつこの面に
摺接して移動するので、前記揺動爪173イ、173
ロ、173ハは間欠的に前記取付溝へ没入され、歯車1
70は球誘導回転体151aの中空部内を空回りし、球
誘導回転体151aはステッピングモータ160によっ
て駆動されないこととなる。
【0075】ここでは、球誘導回転体151aに設けら
れるラチェット163aについて説明したが、球誘導回
転体151bに設けられるラチェット163bは、爪揺
動機構部の配設方向および歯車の形状が前記ラチェット
163aのこれらの部分と鏡像関係となるように設けら
れ、モータ回転軸が正面から見て反時計回り方向(矢示
B方向)に回るときにのみ球誘導回転体が回転駆動され
る。
【0076】このように構成されたパチンコ遊技機によ
れば、遊技板14面の各入賞口への遊技球の入賞により
主制御基板91から回転駆動制御手段167へ賞品球の
払出信号が送信されると、ステッピングモータ160は
正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転するよ
うに回転駆動制御部167によって駆動制御され、手前
のラチェット163aが係合状態となり、後方のラチェ
ット163bは空回りするので、球誘導回転体151a
のみが図11中矢示A方向に回転する。そのために一方
の球補給管150aより球誘導回転体151aの球受止
孔152aイ、152aロ又152aハに補給された遊
技球155が賞品球として賞球排出管153aより排出
される。
【0077】そして賞球排出経路153aより排出され
る賞品球は、排出経路153aに設けられる賞球計数用
センサ157aにより検知され、その計数(カウント)
値が各入賞口に対応して定められた賞品球払出個数(例
えば、5個、7個あるいは13個)に達すれば、主制御
基板91からの指令信号によりステッピングモータ16
0の駆動が停止される。
【0078】一方、プリペードカード使用により貸し球
要求信号がCR払出制御部(基板)88に入力される
と、該CR払出制御部(基板)88から回転駆動制御部
167へ貸し球の払出信号が送信される。ステッピング
モータ160は、その払出信号に基づいて回転駆動制御
部167によって駆動制御され、正面から見て反時計回
り方向(矢示B方向)に回転、手前のラチェット163
aが空回りの状態となり、後方のラチェット163bが
係合状態となるので、前記球誘導回転体151bのみが
図11中矢示B方向へ駆動されて、球補給経路150b
から補給される遊技球155が球受止孔152bイ、1
52bロ又は152bハに受止されつつ球誘導回転体1
51bの回転により誘導されて貸し球払出経路154b
へ払出され、貸し球計数用センサ158bによりその払
出しを検出される。
【0079】そして貸し球排出管154bより排出され
る貸し球は、排出経路154bに設けられる貸し球計数
用センサ158bにより検知され、その計数(カウン
ト)値が遊技機の前面に設けられたプリペードカードユ
ニット30の金額設定ボタン38の操作により決定され
た貸出し金額に見合う個数の遊技球(例えば、25個、
50個、75個あるいは100個)に達すればCR払出
制御部(基板)88からの指令信号によりディスク駆動
モータ160の駆動が停止されるものである。
【0080】ところで、図10〜図13に示すように構
成された実施例は、種々の改変が可能である。例えば、
球誘導回転体151aの球受止孔152aイ、152a
ロ・・・の数と球誘導回転体151bの球受止孔152
bイ、152bロ・・・の数を異なったものとすれば、
正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転して賞
球払出を行なうときと正面から見て反時計回り方向(矢
示B方向)に回転して貸し球払出を行なうときとを比較
すると、同じ回転速度で回転したときの時間あたりの払
出個数が異なったものとなり、また、同じ回転角に対す
る払出個数が異なったものとなる。
【0081】従って、例えば、入賞口の払出個数がどの
入賞口についても3の倍数(3個,6個,9個・・・)
の何れかであり、貸し球の払出個数が常に5の倍数(5
個、10個、15個、20個・・・)であり、球誘導回
転体151aの球受止孔の数を3個とし、球誘導回転体
151bの球受止孔の数を5個とする場合には、A方向
にモータが1回転したときには賞球が3個払出され、B
方向にモータが1回転したときには貸し球が5個払出さ
れるので、払い出しの際にモータの1回転(360度回
転)を制御の単位としても良い。
【0082】つまり、このような場合には、前記CR払
出制御部88は、入賞時には払出すべき賞球個数を3で
割った数(Nとする。)の回転を前記A方向にすべき
であるという命令を回転駆動制御部167に発し、球貸
し時には払出すべき貸し球個数を5で割った数(N
する。)の回転を、前記B方向にすべきであるという命
令を回転駆動制御部167に発するようにする。このよ
うにすると、N及びNは整数となるので、1個単位
で払出制御をするときに比べ、主制御基板91及びCR
払出制御部88から回転駆動制御部167への伝送デー
タの量は減少し、主制御基板91、CR払出制御部88
及び回転駆動制御部167の信号処理負担が減少する。
【0083】図14は、球払出機構の他の実施例であ
り、(a)は他の実施例の正面図、(b)は他の実施例
のH−H線断面図である。この図において、遊技球払出
樋122の下流に位置する球補給経路150の下方開口
端の下方に球誘導回転体181が回転自在に設けられて
いる。そして、球誘導回転体181の中心部には正面側
からラチェット185aを介して賞球用ステッピングモ
ータ160aの回転軸162aが取り付けられ、背面側
からラチェット185bを介して貸し球用ステッピング
モータ160bの回転軸162bが取り付けられる。
【0084】ラチェット185aは、賞球用ステッピン
グモータ160aが正面から見て時計回り方向(矢示A
方向)に回転するときには、その駆動力を球誘導回転体
181に伝達し、賞球用ステッピングモータ160aが
正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回転する
ときには、その駆動力を球誘導回転体181に伝達しな
いで空回りするように構成される。
【0085】ラチェット185bは、貸し球用ステッピ
ングモータ160bが正面から見て時計回り方向(矢示
A方向)に回転するときには、その駆動力を球誘導回転
体181に伝達し、貸し球用ステッピングモータ160
bが正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回転
するときには、その駆動力を球誘導回転体181に伝達
しないで空回りするように構成される。
【0086】ここで、各ラチェット機構部185a,1
85bは、図13に示すラチェット機構部163aと同
様に歯車と爪揺動機構部とを有して構成されるものであ
る。球排出経路183には球計数用センサ188が設け
られており、これにより球排出経路183の遊技球の通
過が検出される。
【0087】そして、このように構成された球払出装置
によれば、遊技盤14面の各入賞口への遊技球の入賞に
より主制御基板91から回転駆動制御部167へ賞品球
払出信号が出され、賞球用ステッピングモータ160a
は、その払出信号に基づいては回転駆動制御部167に
よって駆動制御され正面から見て時計回り方向(矢示A
方向)に回転し、前記球誘導回転体181がラチェット
185aを介して同方向へ駆動されて、球補給経路15
0から補給される遊技球155が球受止孔182イ、1
82ロ又は182ハに受止されつつ球誘導回転体181
の回転により誘導されて球払出経路183へ賞品球とし
て払出される。
【0088】そして球排出経路183より排出される賞
品球は、排出経路183に設けられる球計数用センサ1
88により賞品球として検知され、その計数(カウン
ト)値が各入賞口に対応して定められた賞品球払出個数
(例えば、5個、7個あるいは13個)に達すれば、主
制御基板91からの指令信号によりステッピングモータ
160aの駆動が停止される。
【0089】一方、プリペードカード使用により貸し球
要求信号がCR払出制御部(基板)88に入力される
と、該CR払出制御部(基板)88から回転駆動制御部
167へ貸し球の払出信号が送信される。その結果、貸
し球用ステッピングモータ160bは回転駆動制御部1
67によって駆動制御され正面から見て時計回り方向
(矢示A方向)に回転し、前記球誘導回転体181がラ
チェット185bを介して同方向へ駆動されて、球補給
経路150から補給される遊技球155が球受止孔18
2イ、182ロ又は182ハに受止されつつ球誘導回転
体181の回転により誘導されて球払出経路183へ貸
し球として払出される。
【0090】そして球排出経路183より排出される球
は、排出経路183に設けられる球計数用センサ188
により貸し球として検知され、その計数(カウント)値
が遊技機の前面の設けられたプリペードカードユニット
30の金額設定ボタン38の操作により決定された貸出
し金額に見合う個数の遊技球(例えば、25個、50
個、75個あるいは100個)に達すればCR払出制御
部(基板)88からの指令信号により貸し球用ステッピ
ングモータ160bの駆動が停止されるものである。
【0091】ここで、賞品球の払出と貸し球の払出とが
同時に作動すると球数の計数が誤ったものとなるので、
回転駆動制御部167は、これらの動作のどちらか一方
の動作中には他方の払出動作を行なわないようにし、ど
ちらかの払出動作中には他方の払出すべき個数のデータ
を記憶して、該動作中の払出が終了した後に該動作待ち
の払出を実行するように制御する。
【0092】このように構成することにより、複数のモ
ータ160a及び160bが選択的に球誘導回転体18
1を駆動するようになるので、例えば、賞球払出用のモ
ータ160aと貸し球払出用のモータ160bとに互い
に異なる回転速度のモータを用いることにより、特別に
回転速度を制御をすることなく賞球と貸し球とで時間あ
たりの払出個数(払出速度)を異なったものとすること
ができる。このようにして、賞球と貸し球の払出速度が
異なるものとなれば、遊技者は遊技球の払出速度で、払
出された球の種類を認識できることになる。
【0093】また、通常は、賞球払出時であるか貸し球
払出時であるかにかかわらず一方のモータ160aによ
り球誘導回転体181を駆動し、該モータ160aが故
障等の異常により回転不能になった際に、他方のモータ
160bにより球誘導回転体181を駆動するようにし
て、球払出装置の信頼性を向上させても良い。
【0094】以上実施例について説明したが、本発明は
上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能であ
る。例えば、本発明のパチンコ遊技機はプリペードカー
ド式のものに限定されるものではなく、パチンコ遊技機
は、現金が投入された場合にパチンコ球払出装置によっ
て貸し球の払出を行ない、入賞口に遊技球が入賞すると
パチンコ球払出装置によって賞球の払出を行なうように
構成しても良い。
【0095】また、球補給経路の形態や数、球誘導回転
体の形態、数やその周縁に設けられている球受止孔の
数、ラチェットの設置数、各球誘導回転体にラチェット
を設けるか否かは、設計に応じて変更可能であり、球補
給経路及び球誘導回転体の数又は球受止孔の数が多い程
ディスク駆動モータによる遊技球の払出動作は速やかに
行われることになる。
【0096】その他、球抜き装置130の球抜き開口部
131を閉鎖する一方、パチンコ遊技機の管理者により
球抜き操作されて動作する球抜き装置130における作
動ピン139により球抜き状態を検出する球抜き検出ス
イッチを設ける一方、この球抜き検出スイッチから検出
信号に基づいて球抜き条件となった場合に、球払出し装
置を貸し球払出経路側又は賞球払出経路側に払出状態に
する球抜き払出制御部を設けたパチンコ遊技機とするこ
とも可能である。
【0097】また、球抜き装置に関する構成について
は、パチンコ遊技機がカード式パチンコ遊技機でない場
合には、図9における球抜き開口部131等を当該パチ
ンコ遊技機に設ける構成とせず、パチンコ遊技機の何れ
かの箇所に設けられた球抜き操作手段(パチンコ機前面
に設けられた球抜きピン挿通孔に球抜きピン139が押
圧挿入されて操作される。)に付設された球抜き操作検
出スイッチの検出動作に基づく操作信号を球抜き起動信
号として、前記払出装置80が球抜き動作を行なうよう
に構成してもよい。
【0098】例えば、この前記球抜き起動信号がパチン
コ遊技機の払出制御部(前記実施の形態においては、C
R払出制御部88又は回転駆動制御部167)に入力す
ると、前記実施の形態の貸し球払出時と同じ方向にモー
タ160を駆動し、前記実施の形態において貸し球の払
出経路として用いている排出経路154b、183に遊
技球を球抜きするように構成してもよい。
【0099】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技
機によれば、単一の駆動手段が一方向に回転するときに
は一方の球誘導回転体が駆動され、その駆動手段が反対
の方向に回転するときには他方の球誘導回転体が駆動さ
れるように構成されるので、単一の駆動手段で複数の球
誘導回転体を選択的に回転させて複数の払出経路へ振分
け払出することができるようになる。そして、パチンコ
球を各払出経路へ払出すために、単一の駆動手段により
夫々の球誘導回転体を個別に回転駆動することができる
という効果を有する。
【0100】又、請求項2に記載の発明のように、前記
回転伝達規制手段としてラチェット機構を用いる構成と
すれば、比較的簡易で小型の回転伝達規制手段により本
発明の課題を解決することができるという利益をもたら
す。
【0101】更に、請求項3に記載の発明によれば、賞
品球払出信号に基づいて前記駆動手段が一方向に回転す
ることにより一方の球誘導回転体が回転駆動され賞品球
払出経路にパチンコ球が払出され貸し球球払出信号に基
づいて前記駆動手段が反対方向に回転することにより他
方の球誘導回転体が回転駆動され貸し球払出経路にパチ
ンコ球が払出されるように構成したので、単一の駆動手
段で賞球払出時に回転する球誘導回転体と貸し球払出時
に回転する球誘導回転体とを選択的かつ個別に回転させ
て払出すことができるようになる。
【0102】一方、請求項4に示すように、一つの球誘
導回転体には複数の駆動手段の夫々が、各駆動手段に対
応して設けられた各伝達規制手段を介して連繋されるよ
うに構成すれば、複数の駆動手段を選択的に回転させる
ことにより、一つの球誘導回転体を駆動してパチンコ球
を払出すようにすることができ、即ち、場合に応じて前
記球誘導回転体を駆動する駆動手段を変えることができ
る。
【0103】この場合にも、請求項5に記載の発明のよ
うに、前記回転伝達規制手段としてラチェット機構を用
いる構成とすれば、比較的簡易で小型の回転伝達規制手
段により本発明の課題を解決することができるという利
益をもたらす。
【0104】更に、請求項6に記載の発明によれば、賞
品球払出信号に基づいて一方の駆動手段が一方向に回転
することにより球誘導回転体が回転駆動され球払出経路
にパチンコ球が払出され、貸し球払出信号に基づいて他
方の駆動手段が同方向に回転することにより前記球誘導
回転体が回転駆動され球払出経路に球が払出されるよう
にしたので、単一の球誘導回転手段を回転させる駆動手
段を、賞品球払出時と貸し球払出時とで異なるものとす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるカード式パチン
コ遊技機の正面図である。
【図2】図1に示したパチンコ遊技機の外観斜視図であ
る。
【図3】このパチンコ遊技機の遊技盤面の拡大正面図及
び部材の構成図である。
【図4】図1に示したパチンコ遊技機の裏面図である。
【図5】その外観斜視図である。
【図6】遊技盤の裏面に設けられる入賞球(セーフ球)
の流出経路を説明する図である。
【図7】このパチンコ遊技機における遊技内容を説明す
る制御フローチャートである。
【図8】このパチンコ遊技機における賞品球払出機構及
び入賞球(セーフ球)排出機構における遊技球の流出経
路を示した図である。
【図9】図8に示した賞品球払出機構及びそれに隣接し
て設けられる球抜機構の構成を拡大して示した図であ
る。
【図10】球払出装置の実施例の外観図であり、(a)
はこの実施例の正面図、(b)は側面図、(c)は底面
図である。
【図11】図10に示した球払出装置の断面図であり、
(a)はH−H線断面図、(b)はI−I線断面図、
(c)はJ−J線断面図である。
【図12】このパチンコ遊技機における制御ブロック図
である。
【図13】球誘導回転体のラチェット機構部の拡大正面
図であり、(a)はステッピングモータが正面から見て
時計回り方向(矢示A方向)に回転するときの拡大正面
図、(b)はステッピングモータが正面から見て反時計
回り方向(矢示B方向)に回転するときの拡大正面図で
ある。
【図14】図14は、球払出機構の他の実施例であり、
(a)は他の実施例の正面図、(b)は他の実施例のH
−H線断面図である。
【図15】従来の球払出装置の外観図であり、(a)は
正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
10 カード式パチンコ遊技機 30 玉貸機(プリペードカードユニット) 77 賞球タンク 80 球払出装置 150(150a,150b) 球補給経路 151a,151b 球誘導回転体 152aイ,152aロ,152aハ 球受止孔 152bイ,152bロ,152bハ 球受止孔 153a 賞球排出経路 154b 貸し球排出経路 155(155a,155b,155c・・・) 遊
技球 157a 賞球計数用センサ 158b 貸し球計数用センサ 160(160a,160b) ステッピングモータ 162(162a,162b) モータ回転軸 163a,163b ラチェット機構 167 回転駆動制御部 170 歯車 171イ,171ロ,171ハ 爪揺動機構部 172イ,172ロ,172ハ 爪揺動機構部の基板部
分 173イ,173ロ,173ハ 爪揺動機構部の揺動爪 181 球誘導回転体 182イ,182ロ,182ハ 球受止孔 183 球排出経路 185a,185b ラチェット機構 188 球計数用センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 賞球タンクより供給されるパチンコ球の
    補給経路が複数設けられると共に、夫々の補給経路の下
    端に球払出経路を設け、各補給経路と球払出経路との間
    に夫々一軸に回転自在な球誘導回転体を配設すると共
    に、該各球誘導回転体には可逆転式に回転自在な単一の
    駆動手段が、一方の球誘導回転体には一方向へのみ駆動
    力を伝達する第1の回転伝達規制手段を介して、又他方
    の球誘導回転体にはその方向とは反対の方向へのみ駆動
    力を伝達する第2の回転伝達規制手段を介して連繋され
    ていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の回転伝達規制手段
    が、夫々単一の駆動手段による球誘導回転体の夫々の回
    転方向への駆動力を伝達し、反対方向への回転時には空
    回りするラチェット機構であることを特徴とする請求項
    1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 前記球払出経路が賞品球払出経路と貸し
    球払出経路とからなり、賞品球払出信号に基づいて前記
    賞品球払出経路にパチンコ球が払出されるように前記駆
    動手段が一方向に回転駆動され、貸し球払出信号に基づ
    いて前記貸し玉払出経路にパチンコ球が払出されるよう
    に該駆動手段が反対方向に回転駆動されるように該単一
    の駆動手段を駆動制御する回転駆動制御手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ遊技
    機。
  4. 【請求項4】 賞球タンクより供給されるパチンコ球の
    補給経路の下端に球払出経路を設けると共に、補給経路
    と球払出経路との間に回転自在な球誘導回転体を配設
    し、該球誘導回転体には該回転体を一方向にのみ回転さ
    せる第1の駆動手段と、前記方向と同一の方向にのみ回
    転させる第2の駆動手段とが、夫々その回転方向へのみ
    駆動力を伝達する回転伝達規制手段を介して連繋されて
    いることを特徴とするパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】 前記各回転伝達規制手段が、前記第1若
    しくは第2の駆動手段による前記球誘導回転体の回転方
    向への駆動力を伝達し、反対方向への回転時には空回り
    するラチェット機構であることを特徴とする請求項4に
    記載のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 賞品球払出信号に基づいて前記球払出経
    路にパチンコ球が払出されるように一方の駆動手段が駆
    動され、貸し球払出信号に基づいて前記球払出経路にパ
    チンコ球が払出されるように他方の駆動手段が駆動され
    るように前記第1及び第2の駆動手段を駆動制御する回
    転駆動制御手段を備えることを特徴とする請求項4又は
    5に記載のパチンコ遊技機。
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