JP3716963B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に関し、さらに詳しくは、賞球タンクからの遊技球を回転体によって誘導してパチンコ球払出経路に払出しする球払出装置を備えるパチンコ遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に知られているように、パチンコ遊技機は、遊技盤面に設けられる各種入賞口に遊技球が入賞すると、その入賞信号を受けて遊技機内に設けられる賞品球払出装置によりその各入賞口に応じた所定個数の賞品球が遊戯者に払出されるようになっている。
【0003】
また、本発明はプリペードカード式パチンコ遊技機に限られるわけではないが、近年プリペードカード使用によるパチンコ遊技機も知られており、このカード式のパチンコ遊技機の場合には、各遊技機に備え付けられるプリペードカードによる玉貸機(以下、「プリペードカードユニット」と称する)にプリペードカードを挿入し、金額設定ボタンの操作により貸し出し金額を決めて球貸出しボタンを押すと、その貸し出し金額に応じた所定個数の貸し球が遊戯者に払出されるようになっている。かかるプリペードカード式パチンコ遊技機の場合に、賞品球と貸し球とを個別に計数して管理するために、賞品球払出と貸し球払出とを区別して払出を行なうものが知られている。
【0004】
14は、従来の球払出装置の外観図を示しており、(a)は正面図、(b)は側面図を示している。該球払出装置は、賞球タンクから補給経路150aを経由して供給される各遊技球を2つの球払出経路143a、144aのどちらかに誘導して払出し、賞球タンクから補給経路150bを経由して供給される各遊技球を2つの球払出経路143b、144bのどちらかに誘導して払出すものである。
【0005】
14に示すように前記補給経路150a、150bの夫々の下部開口端の下方に球誘導回転体141a、141bが設けられる。この球誘導回転体141a、141bは可逆転的に回転自在に設けられ、その中央部に設けられるモータ軸取付孔にステッピングモータ160の回転軸162が嵌合するように挿着される。
【0006】
ステッピングモータ160は、その回転を制御する図示しない払出制御部の回転命令に従い正転あるいは逆転方向に回転し、このステッピングモータ160の駆動により前記球誘導回転体141a、141bは正転あるいは逆転方向に回転駆動される。球誘導回転体141aの周縁には前記補給経路150aより供給される遊技球を受止する球受孔142aイ〜142aハが開設されており、球誘導回転体141bの周縁には前記補給経路150bより供給される遊技球を受止する球受孔142bイ〜142bハが開設されている。
【0007】
そして、例えば、球払出経路143a及び143bに遊技球を払出す場合には、図示しない払出制御部は、ステッピングモータ160が正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転するように命令信号を発し、遊技球155は、回転軸162に連動する球誘導回転体141a又は141bにより時計回り方向に誘導され落下して払出される。また、例えば、球払出経路144a及び144bに遊技球を払出す場合には、払出制御部は、ステッピングモータ160が正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回転するように命令信号を発し、遊技球155は、回転軸162に連動する球誘導回転体141a又は141bにより反時計回り方向に誘導され落下して払出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように構成された球払出装置によれば、ステッピングモータの回転軸162が、球誘導回転体141a及び141bのモータ回転軸取付孔に嵌合された状態で挿着され、ステッピングモータ回転軸162と球誘導回転体141a及び141bとは常に連動して回転をする。即ち、モータ回転軸162が時計回り方向に回転すれば球誘導回転体141a及び141bも時計回り方向に回転し、モータ回転軸162が反時計回り方向に回転すれば球誘導回転体141a及び141bも反時計回り方向に回転する。
【0009】
従って、単一の駆動モータに対し複数の球誘導回転体を設け、例えば、ある場合に一方の球誘導回転体のみを回転させ他の場合に他の球誘導回転体のみを回転させるようにすることができなかった。つまり、単一の駆動モータで複数の球誘導回転体を選択的に回転させるようにすることができなかった。
【0010】
本発明の解決しようとする課題は、例えば、単一の駆動手段で複数の球誘導回転体を選択的に駆動することができるようにして駆動手段の回転と球誘導回転体の回転との連携関係に多様性をもたせることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技機は、賞球タンクより供給されるパチンコ球の補給経路が複数設けられると共に、夫々の補給経路の下端に夫々球払出経路設けられ、各補給経路と球払出経路との間に前記補給経路より供給されるパチンコ球を夫々の補給経路の下端に設けられる球払出経路に流出させる球誘導回転体可逆転式に回転自在な単一の駆動手段の回転軸に取り付けられて回転自在に配設され、一方の球誘導回転体と前記回転軸の間には前記単一の駆動手段による一方向へのみ駆動力を伝達する第1の回転伝達規制手段が介在され、他方の球誘導回転体と前記回転軸の間には前記単一の駆動手段による一方向とは反対の方向へのみ駆動力を伝達する第2の回転伝達規制手段を介して連繋されていることを要旨とするものである。
【0012】
上記構成を有する請求項1に記載のパチンコ遊技機によれば、前記単一の駆動手段が一方向に回転するときには、一方の球誘導回転体が回転駆動されてパチンコ球が払出経路に払出され、前記単一の駆動手段がその反対の方向へ回転するときには、他方の球誘導回転体が回転駆動されてパチンコ球が他の払出経路に払出され、パチンコ球が振分けられ払出されるようになる。つまりは、駆動手段の回転方向により駆動される球誘導回転体が変わり、1つの駆動手段で複数の球誘導回転体を選択的に回転させてパチンコ球を振り分けることになる。
【0013】
このような前記第1及び第2の回転伝達規制手段には、請求項2に記載のように、前記第1の回転伝達規制手段が、前記単一の駆動手段による一方向へ回転駆動力を伝達し、該駆動手段の反対方向への回転時には空回りするラチェット機構であり、前記第2の回転伝達規制手段が前記単一の駆動手段による前記一方向とは反対方向の回転駆動力を伝達し、前記一方向への回転時には空回りするラチェット機構を用いることができる。
【0014】
また、請求項3に記載のパチンコ遊技機からもわかるように、更に、前記球払出経路が賞品球払出経路と貸し球払出経路とからなり、賞品球払出信号に基づいて前記賞品球払出経路上の球誘導回転体が回転されて該賞品球払出経路よりパチンコ球が払出されるように前記単一の駆動手段一方向に回転駆動さ、貸し球払出信号に基づいて前記貸し玉払出経路上の球誘導回転体が回転されて該貸し球払出経路よりパチンコ球が払出されるように該駆動手段反対方向に回転駆動させる回転駆動制御手段を備えるように構成しても良い。
【0015】
このように構成すれば、賞品球払出信号が発生すると駆動手段が一方向に回転し、それにより一方の球誘導回転体が前記一方向に回転駆動されてパチンコ球が賞品球払出経路へ払出され、貸し球払出信号が発生すると駆動手段が反対方向に回転し、それによりより他方の球誘導回転体が前記反対方向に回転駆動されてパチンコ球が賞品球払出経路へ払出されることになる。つまりは、単一の駆動手段がその回転方向によって複数の球誘導回転体を選択的に駆動し、賞品球と貸し球の振分け払出を行なうことになる。
0016
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本実施例のパチンコ遊技機の正面図、図2はその外観斜視図を示したものである。パチンコ遊技機10は、パチンコ機本体側部を構成する外枠11と、パチンコ機前面部のベースとなる内枠12とを備え、その内枠12の額縁状に形成された開口内周縁には金枠13が嵌められると共に、その金枠13には遊技盤14の前面を覆うガラス扉15が開閉可能に設けられる。
0017
そしてガラス扉15の下方位置には、球発射装置に供給される遊技球を貯留するための受け皿(上受け皿)16が取り付けられ、更にその下方には、賞品球の排出時に上受け皿16から溢れた遊技球を貯留するための球受け皿(下受け皿)17が設けられている。尚、上受け皿16に設けられる球抜けボタン18の操作により上受け皿16内の遊技球が下受け皿17に向けて抜き落とされる。
0018
下受け皿17の図中右側位置には、遊技球を遊技盤14面に向けて弾発発射する発射レバー20が設けられ、この発射レバー20には遊技球を一球毎に発射する為の単発スイッチ21が備えられる。発射レバー20の回動操作する量に応じて遊技球を遊技盤14面に向けて弾発発射する程度が調整されると共に、所定回動位置の検出により発射電源が投入されるようになっている。
0019
前記内枠12の上辺縁から図中右側辺縁には、合成樹脂製のレンズ体で構成される枠トップ飾り23が設けられ、この枠トップ飾り23の内部には、枠飾りランプ24,24…や前記ガラス扉15開閉用の鍵穴25の周囲を飾る鍵飾りランプ26が設けられている。
0020
パチンコ遊技機10の一側には、プリペイドカードによる玉貸機(以下、「プリペイドカードユニット」と称する)30が設置される。このプリペイドカードユニット30は、1台の遊技機に1台づつ設置される。このプリペイドカードユニット30の設置に対応してパチンコ遊技機10の前記上受け皿16には、プリペイドカードによる遊技球の貸出し操作を行う為の球貸し操作部31が設けられ、この球貸し操作部31には、プリペイドカードによる球貸出しを操作する球貸出しボタン32、その球貸出しの可能状態を示す球貸出しボタンランプ33、プリペイドカードを排出させるカード返却ボタン34、プリペイドカードの残高表示、及びエラー表示を行う度数表示部35等が備えられている。
0021
プリペイドカードの使用に際しては、プリペイドカードユニット30に備えられるカード利用可表示ランプ36の点灯中にカード挿入口37にプリペイドカードを挿入し、金額設定ボタン38を操作することにより、貸出し金額(100円、200円、300円、500円等)を選択することができる。前記上受け皿16に備えられる球貸し操作部31の球貸出しボタン32を操作することにより、予め選択された金額の遊技球が貸出されることになる。
0022
前記内枠12の前面に設けられる遊技盤14は、遊技板に装着された金属製の内レール41、打球槌により球発射位置より弾発発射された遊技球を盤面に向けて誘導する為の外レール42、打球位置及び発射レールより転動し遊技盤面に至った遊技球の跳ね返り作用のより再び打球が発射レールや打球位置に戻ることを防止するファール止43、打球位置より転動してきた過大な飛送力を有する遊技球を遊技板右上部において衝撃を吸収しつつ停止阻止し遊技板面下に向けて落下させる返しゴム44等によりその周囲が構成され、その内側に遊技領域が形成される。
0023
図3は、その遊技盤面を拡大して示したものである。遊技盤14の遊技領域の中央やや上方には特別図柄表示装置50が設けられ、その中央部に3つの特別図柄表示部(図中左から順に左図柄表示部50A、中図柄表示部50B、右図柄表示部50Cが設けられる。この特別図柄表示装置50の各図柄表示部50A、50B、50Cには、夫々「1、2、3、4、5、6、7、8、9」までの数字と、4種類のキャラクタ図柄等により合計13種類の図柄が表示されるようになっている。
0024
この特別図柄表示装置50の真下位置には、遊技球の入賞により特別図柄表示装置50の各図柄50A、50B、50Cの図柄変動を開始させる普通電動役物である可変翼タイプの第1種始動入賞口51が設けられ、更にその下方位置には、通常は閉じている特別電動役物である大入賞口52と、該大入賞口52が開放された時に入賞可能となる特定領域入賞口53とを備える。
0025
更に遊技盤14面には前記大入賞口52の左右位置に、普通入賞口である左落し入賞口54、右落し入賞口55が設けられると共に、その上方位置には左袖入賞口56、右袖入賞口57が各々備えられる。これらの各入賞口に遊技球が入賞すると第1種始動入賞口51及び左右落し入賞口54,55、左右袖入賞口56においては5個、右袖入賞口57においては7個、大入賞口52及び特定領域入賞口53においては13個の賞品球が各々払出されるように構成されている。
0026
また、前記特別図柄表示装置50の周囲を囲む装飾枠体58の上部に形成された半円弧形状の装飾枠部には、7セグメントのデジタル表示により表示される普通図柄表示装置60が備えられる。この普通図柄表示装置60には、「0」〜「9」までの数字が表示される。そして、前記特別図柄表示50の左右位置に、左ゲート61、右ゲート62が設けられ、これら左右ゲート61,62への遊技球の通過に伴って、普通図柄表示装置60が図柄変動を開始するように構成されている。
0027
そして、前記左右ゲート61,62を通過した遊技球は、装飾枠体58の内部を通過した後、下側枠縁上に誘導される。この装飾枠体58の内枠縁部はすり鉢状に構成され、その中央にはモータ駆動による誘導部材63が設けられる。装飾枠体58に誘導されてきた遊技球はこの誘導部材63により遊技盤14面を再び落下される。
0028
尚、この遊技盤14面には、前記図柄表示装置や入賞口等のほかに、遊戯者によって弾発発射された遊技球の落下方向を無作為に変更させたり、その流下速度を変化させる風車64、64及びランプ風車65、65等が設けられている。これにより、弾発発射された遊技球は遊技盤14面の遊技域内で転動しつつ下方へ落下して行き、上記した各装置及び入賞口に入賞するか、何処にも入賞しなければ遊技域の最下部の設けられた排出口66にて遊技盤14の裏側へ排出される。
0029
図4は、パチンコ遊技機の裏面図を示し、図5はその外観斜視図を示したものである。パチンコ遊技機10の裏面に設けられる機構板76面の上方位置に、遊技場の島から供給される遊技球を一時貯留する賞球タンク77が設けられると共に、その賞球タンク77に連設されてタンクレール78が設けられ、このタンクレール78の賞品球流下端部位に球払出装置80が連設されている。
0030
タンクレール78には、前記賞球タンク77やタンクレール78上の遊技球の補給状態により作動される補給スイッチ81が設けられ、又、球払出装置80の直前において賞品球の球切れを検出し球払出しの空動作を防止する為の空切り防止スイッチ82が設けられている。さらに球払出装置80より払出された賞品球がパチンコ遊技機内に充満した場合にこれを検出する満タンスイッチ83、あるいは遊技機内に遊技球が充満した時に遊技球の払出しを一旦停止させる満タンストッパ84等も備えられている。
0031
機構板76には遊技盤14面の各入賞口に入った入賞球(セーフ球)を一球毎に球切りして検出するセーフ球排出機構部85も設けられ、このセーフ球排出機構部85により検出されたセーフ球はこの後機外へ排出されるようになっている。又、遊技盤14の裏面は中央カバー86に覆われている各セーフ球誘動樋を介してセーフ球排出機構部85へ導出される。
0032
ところで、この機構板76には、各種の制御基板が取付けられている。例えば、プリペイドカードに係わる情報をパチンコ遊技機10の外部において処理するプリペイドカードユニット30と遊技機本体とを電気的に接続するCR外部接続端子基板87を含む外部接続端子97、発生したセーフ球の種別に応じて所定個数の賞品球を前記球払出装置80に払出動作させたり、球貸出しボタン32の操作による球貸出し要求信号に基づいてその賞品球払出機構部80に貸し球の払出しを動作させる回路が装着されたCR賞球払出制御基板88、該CR賞球払出制御基板88とプリペイドカードユニット30との間に設けられ、プリペイドカードユニット30に挿入されたプリペイドカードの情報と、パチンコ遊技機10の前面に設けられた球貸し操作部31への球貸し要求信号と球貸し状態を表示する度数表示情報と、球貸し情報に基づいてCR賞球払出制御部を司令制御する情報との授受を行うカードインターフェイス基板89が設けられている。
0033
また前記CR外部接続端子基板87、カードインターフェイス基板89、CR賞球払出制御基板88相互間においてカードデータ処理に係わる信号を中継するCR中継基板90、パチンコ遊技機10の遊技盤14面で発生したセーフ球を検出して特別図柄表示装置50を駆動制御し、その特別図柄の表示態様を設定切り替え制御し、入賞の種別に対応して所定個数の賞品球の払出しをCR賞球払出制御部へ指令する等を行う主制御基板91等がこの機構板76に取付けられている。そしてこれら独立してそれぞれ組み付けられた各種基板がパチンコ遊技機に組み付けられた後、コネクタ配線により互いに脱着可能に電気接続されている。パチンコ遊技機10の外部のプリペイドカードユニット30と遊技機本体との間の情報の入出力は、カードインターフェイス接続部92を介して行われる。
0034
前記CR賞球払出制御基板88は、賞品球の不足欠乏、及び供給状態、排出状態の異常を検出し、払出動作の停止と、表示動作も合わせて行われるもので、ここにはCR賞球払出制御基板88や球払出装置80等の賞球払出制御機構において遊技球の不足、球詰まり、回路操作異常、ソフトエラー等の異常が発生した場合にその旨を表示するエラー表示部93、あるいはエラー状態が解除された場合に前記エラー表示部93を初期状態に復帰リセットさせるエラー表示リセットボタン94が設けられている。
0035
また前記主制御基板91には、特定図柄表示装置50に於いて発生する当たりの出現状態(確率)を3個のLEDにて表示する設定表示LED95、あるいは前記当たりの出現確率を所定条件下のみ切替え可能に設定する為の確率モード設定スイッチ96が設けられている。
0036
パチンコ遊技機10で発生した各種情報は機構板76の上部片隅に設けられる外部接続端子97を介して遊技機外部の遊技場管理装置へ出力される。特別図柄表示装置50の図柄若しくは入賞装置の始動回数、所定図柄の確定により発生する大当たりの発生回数、遊技者に特別な利益状態を継続させる継続情報、当該パチンコ遊技機における当たりの出現確率、不正検出信号等の各種情報がこの外部接続端子92を介して入出力されることになる。
0037
更に機構板76の裏面下方隅寄り位置には、前記上受け皿16に供給された遊技球を遊技盤14面に向けて弾発発射するための打球発射装置100が備えられている。この打球発射装置100は、打球発射モータ101のほか、発射装置制御回路、打球槌、弾発力調整手段等により構成される。タッチ感度調整ボリューム102は、遊技者の打球発射操作ハンドルへの接触を検出して打球発射モータ101の電源を投入するタッチスイッチ回路の検出感度を調整する為に設けられ、又、遊技球発射調整ダイヤル103は、遊技盤14面へ向けての遊技球弾発力、飛走距離をパチンコ遊技機の裏面側で調整設定する為に設けられている。
0038
打球発射装置100に近接して発射装置制御基板104が設けられ、これには打球発射モータ101の駆動制御回路及びタッチスイッチ回路が含まれている。打球発射モータ101の駆動制御回路では、モータの回転速度、トルク、特に1分間に発射する打球間隔、速度等が設定されている。
0039
尚、このパチンコ遊技機10は電源プラグ106を介してAC100V電源に接続されている。また前記外部接続端子97より引き出されたリード線107は、コネクタ108及び電源プラグ109を介してAC24V電源に接続されている。
0040
図6は、遊技盤14面の各入賞口やゲートを通過した遊技球の遊技盤面における流出経路及び各種スイッチ類やソレノイド類等の配置状態を示した図である。図示されるように、前記第1種始動入賞口51に落入した遊技球の流出経路には第1種始動口用検知スイッチ110が設けられ、また前記大入賞口52における入賞球の流出経路にはその入賞球数をカウントするカウント用スイッチ111が設けられ、更に前記特定領域入賞口53における入賞球の流出経路にはその入賞を検知する特定領域用スイッチ112が設けられる。更に前記左右ゲート61,62における遊技球通過経路にはその通過を検知する左ゲート用スイッチ113及び右ゲート用スイッチ114が設けられている。
0041
更に、第1種始動入賞口51を開閉動作する普通電動役物用ソレノイド115、大入賞口52を開閉動作させる大入賞口開放用ソレノイド116、特定領域入賞口53を開閉動作させる特定領域開放用ソレノイド117が設けられ、装飾枠体58の内側下部に設けられた誘導部材63を上下動作するための誘導部材駆動用モータ118も設けられる。
0042
一方、前記右袖入賞口57における入賞球の流出経路には入賞検出用スイッチ119が設けられ、前記左右落し入賞口54,55及び左袖入賞口56における入賞球の流出経路には入賞検出用スイッチは設けられていないが、セーフ球排出機構部85においてセーフ球がセーフ球排出ソレノイド120により1個づつ排出される間にセーフ球検出スイッチ121により入賞球の合計個数がカウントされるので、その個数差分だけ5個ずつの賞球が払出されるようになっている。
0043
この制御形態を発展させれば、普通入賞口への入賞により例えば5個払出するものとし、始動入賞口への入賞により例えば6個払出するものとし、大入賞口に設けられた特別入賞領域該入賞口への入賞により例えば7個払出するものとし、大入賞口に設けられた計数領域への入賞により例えば8個払出するものとし、遊技盤面に配設される入賞装置に対し格別に設けられた入賞口への入賞により例えば9個又は10個払出するものとして、夫々の入賞口を区別して異なる個数の賞品球を払出す場合には、全ての入賞口への入賞時に共通する基本払出動作(5個払出)に加えて、各入賞口への入賞に応じて、前記始動入賞口へ球が落入した場合には追加払出(1個追加)を、前記大入賞口特別入賞領域へ球が落入した場合には追加払出(2個追加)を、前記大入賞口計数領域へ球が落入した場合には追加払出(3個追加)を、前記入賞装置へ球が落入した場合には追加払出(4個又は5個の追加)の動作を実行する命令を出すようにCR賞球払出制御基板88を構成することも可能である。
0044
また、基本払出個数を始動入賞口に対応する払出個数(例えば6個)や大入賞口内の計数領域に対応する払出個数(例えば8個)として、払出個数が基本払出個数よりも少ない入賞口へ入賞したときには各入賞口に対応する差数分だけ払出個数を減らし、払出個数が基本払出個数よりも多い入賞口へ入賞したときには各入賞口に対応する差数分だけ払出個数を加える制御をするようにCR賞球払出制御基板88を構成することも可能である。
0045
ちなみに、このパチンコ遊技機10の遊技内容を、図7に示した制御フローチャートに基づいて説明する。この遊技機10では、遊技者によって遊技盤14面に向けて発射された遊技球がゲート61,62の何れかを通過したことが左右ゲートスイッチ113,114により検知される(S10「YES」)と、その信号に基づいて普通図柄変動装置60が図柄変動を開始する(S12)。そしてこの普通図柄表示装置60は図柄変動を開始してから6.0秒を経過するとその図柄変動を停止し、変動図柄が確定する(S24)。この確定図柄のうち、いわゆる「当たり」と称される図柄が出れば(S26「YES」)、主制御基板91からの指令信号により遊技盤14面の第1種始動入賞口51が開放される(S28)。
0046
そして、この開放された第1種始動入賞51に遊技球が入賞する(S30「YES」)と、第1種始動入賞口用スイッチ110からの検出信号に基づき特別図柄表示装置50の各図柄50A、50B、50Cが順に図柄変動を開始する(S32)。この特別図柄表示装置50は「大当たり」が発生する低確率と高確率の2段階の抽選確率を有し、抽選確率が低確率の場合(S34「YES」)は5.8秒経過後に図柄変動を停止し(S40)、高確率の場合(S34「NO」)は、それよりも短い5.0秒経過後に図柄変動が停止される(S38)。
0047
この特別図柄表示装置50の各図柄50A、50B、50Cに表示される確定図柄の組合せによって「大当たり」と称する遊技状況が発生し、「大当たり」図柄の組合せが出た場合(S42「YES」)は、条件装置が作動し、その「大当たり」図柄の組合せがいわゆる通常図柄(非特定図柄)の場合は大入賞口52が開放状態を繰り返す連続作動回数は最大16回に設定され(S44「YES」、S48)、「大当たり」図柄の組合せがいわゆる特定図柄の場合は、その大入賞口52が開放状態を繰り返す連続作動回数が最大14回に設定され(S44「NO」、S50)、更にその条件装置の作動停止から次の作動開始まで特別図柄表示装置50に係る抽選確率は高確率へと移行する。
0048
そしてこの条件装置の作動によって大入賞口52が開放状態にあるときに、この大入賞口52に遊技球が入賞する(S52「YES」)と、1個の入賞球(セーフ球)に対して13個の賞球が払出される(S54)。この大入賞口52は1個につき約20秒間開放状態を維持し、その間にセーフ球が10個入賞したことがカウント用スイッチ111からの検知信号により確認される(S64「YES」)と、時間経過前にも閉じるようになっている(S62)。また、大入賞口52の開放に伴って特定領域入賞口53が開放されるが、大入賞口52の開放の間にこの特定領域入賞口53に遊技球が1個入賞する(S56「YES」)と、特定領域入賞検出用スイッチ112からの検出信号に基づき特定領域入賞口53は閉じられ、これに伴って大入賞口52も閉じられる(S58)。
0049
そして連続役物作動回数に達したか否かが判定され(S60)、まだ連続作動回数に達していない場合には、再度大入賞口52が開放される。この連続役物作動には、大入賞口52の開放中及び第1種特別電動役物の作動終了後、約2.0秒以内に遊技球が特定領域入賞口53を通過することによって大入賞口52が閉じられた後、再度大入賞口52が開放されるものである。
0050
そして、所定の連続作動回数が終了するまで前記大入賞口52の開放状態と閉じた状態を繰り返し(S60「NO」)、所定連続回数回数が終了すると大入賞口52は閉じられる(S60「YES」、S62)。また、特定領域入賞口53に遊技球が入賞しなかった場合(S56「NO」)は、大入賞口52が開放状態になってから約20秒経過した後、或いは大入賞口52に遊技球が10個入賞することにより大入賞口52は閉じられ(S64「YES」、S62)、これらの条件を満たすまでは第1種特別電動役物の作動を繰り返し(S64「NO」)、一連の動作は終了する(S66)。
0051
一方、S10において遊技盤14面に向けて発射された遊技球が、ゲート61、62を通過しなかった(S10「NO」)が、遊技盤14面に設けられる何れかの入賞口54〜57等に入賞する(S16「YES」)か、或いはゲートを通過した後に何れかの入賞口に入賞した場合には、入賞検出用スイッチ119,或いはセーフ球検出スイッチ121からの検知信号に基づき入賞球1個につき5個又は7個の賞球が払出される(S18)。なお、何処の入賞口にも入賞しない場合は「はずれ」として処理される(S20)。また、S42において特別図柄表示装置50の変動図柄の確定により「大当たり図柄が出なかった場合(S42「NO」)」も「はずれ」として処理される(S46)。
0052
図8は賞品球の払出経路と入賞球(セーフ球)の払出経路との位置関係を図示したものである。前述したことと一部重複するが、タンクレール78の球流路下端部に遊技球払出樋122と球抜き樋123とが分岐して設けられ、遊技球払出樋122の下流位置に前記球払出装置80が設けられる。そして、その球払出装置80より遊戯者に払出される遊技球(これは後に詳述するが、遊技盤14面の各種入賞口に入賞することによって払出される賞品球の場合と、プリペードカード使用によって払出される貸し球の場合の両方がある。)がクッションローラ124を介して賞球保留部125に一時的に保留され、通常は球出口126より上受け皿16へ払出され、上受け皿16が満杯になったときは賞球通路樋体128を介して下受け皿17へ払出されるようになっている。
0053
図9は、図8に示した遊技球の払出機構及びそれに隣接して設けられる球抜機構の構成を拡大して示したものである。図示されるように、遊技球払出樋122と分岐して設けられる球抜き樋123の上流端には、賞品タンク77やタンクレール78に貯留される遊技球の球抜き装置130が設けられる。この球抜き装置130は賞球タンク77やタンクレール78上の遊技球を賞品払出機構部(球払出装置)80へ誘導する遊技球払出樋122との分岐位置において、遊技球の球抜き開口部131が設けられ、その球抜き開口部131に球抜き片132が支軸133を介して開閉自由に設けられている。そしてその球抜き片133に設けられる重鍾(バランサ)134により賞球タンク7やタンクレール78上に遊技球が存在しない時には球抜き開口部131が閉じられている。
0054
そしてこの球抜き開口部131を開閉を規制するストッパ部材135が支軸136を介して回動自在に設けられ、そのストッパ部材135に設けられる係合爪137が球抜き片132に係脱自在に係合されることにより賞球タンク77やタンクレール78上に遊技球が存在していても球抜き片132から不用意に開放されることがないように規制されている。さらに前記ストッパ部材135の球抜き片132との係合を解除する球抜き作動レバー138の作動ピン139が前記ストッパ部材135に係合された構成とされている。
0055
したがってこの球抜きレバー138をこの遊技機の管理者が図中手前に引くことにより作動ピン139によりストッパ部材135が押し下げられ、係合爪137が球抜き片132から外されることにより球抜き片132上の遊技球の荷重によって球抜き片132が押し開かれ、賞球タンク77やタンクレール78上の遊技球が球抜き開口部131より球抜き樋123へ流出されるようになっている。
0056
図10は、前述の球払出装置80の外観を示したものであり、(a)は球払出装置の正面図、(b)は球払出装置の側面図、(c)は球払出装置の底面図を示している。また、図11は、図10に示したパチンコ球払出装置80の断面図であり、(a)はH−H線断面図、(b)は、I−I線断面図、(c)はJ−J線断面図である。球払出装置80は、賞球タンクレール78及び遊技球払出樋122が2列であることに対応して図示のように2本の球補給経路150a、150bを上部に有する。
0057
この図において、遊技球払出樋122の下流に位置する球補給経路150a,150bの下方開口端の下方に球誘導回転体151a、151bが回動自在に設けられている。そして、球誘導回転体151aの中心部にはラチェット163aを介して可逆転式のステッピングモータ160の回転軸が取り付けられる。ラチェット163aは、モータ回転軸162が正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転するときにはステッピングモータ160の駆動力を球誘導回転体151aに伝達し、モータ回転軸162が正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回転するときにはステッピングモータ160の駆動力を球誘導回転体151aに伝達しないで空回りするように構成される。
0058
一方、球誘導回転体151bの中心部にはラチェット163bを介して可逆転式のステッピングモータ160の回転軸162が取り付けられ、ラチェット163bは、モータ回転軸162が正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転するときにはステッピングモータ160の駆動力を球誘導回転体151bに伝達せずに空回りし、モータ回転軸162が正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回転するときにはステッピングモータ160の駆動力を球誘導回転体151bに伝達するように構成される。
0059
賞球排出経路153aには賞球計数用センサ157aが、貸し球排出経路154bには貸し球計数用センサ158bが夫々設けられており、これにより夫々の排出経路の遊技球の通過が独立して検出される。
0060
ステッピングモータ160の回転軸先端部には円筒の一方の開口端にスロットを設けた形状を有するモータ位置検出用ロータ161が取り付けられ、また、該モータ位置検出用ロータ161の周囲にモータ位置検出用センサ159が取り付けられ、これによりステッピングモータ160の回転軸162の回転角度が逐次検出される。
0061
図12は、上述した各種制御基板の電気的接続関係を示す制御ブロック図である。この制御ブロック図でもわかるように、特別図柄表示装置50及び普通図柄表示装置60を含む表示ブロックは主制御基板91に接続され、主制御基板91からの指令信号により作動される。また遊技盤14面に設けられる飾りランプやLED等の飾りブロック、あるいは第1種始動入賞口51や大入賞口52等の電動役物を含む役物ブロック、更には音声駆動部165及びスピーカ166を含む音声ブロックなども主制御基板91に接続されている。これらに対しても主制御基板91からの指令信号により制御が行われている。
0062
又、前記主制御基板91は外部接続端子部97やCR払出制御部(基板)88と接続され、CR払出制御部(基板)88は球払出装置80のステッピングモータ160と接続される。またCR払出制御部(基板)88にはインターフェイス基板89を介してプリペードカードユニット30が接続され、更に遊技機前面の球貸し操作部31に設けられる度数表示部(基板)35や球貸出しボタン32が接続される。
0063
そしてCR払出制御部(基板)88には、遊技盤面に設けられる各種入賞口への遊技球の入賞信号、及びプリペードカード使用による貸し球要求信号に基づいて遊技球の払出経路を変更する回転駆動制御部167が接続され、更に、発射装置制御部(基板)104を介して打球発射装置100も接続されている。
0064
そして主制御基板91には、入賞検知用スイッチ119、セーフ球検知用スイッチ121のほか、前述の球払出装置80に設けられる賞球計数用センサ157aが接続され、一方貸し球計数用センサ158b及びモータ位置検出用センサ159はCR払出制御部(基板)88に接続され、これらの検知信号に基づいて詳細は後述するが、回転駆動制御部167により球払出装置80が、駆動制御されるようになっている。
0065
図13は、球誘導回転体の前記ラチェット機構部163aの拡大正面図であり、(a)はステッピングモータが正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転するときの拡大正面図、(b)はステッピングモータが正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回転するときの拡大正面図である。
0066
ラチェット機構部は、歯車170と、爪揺動機構部171イ、171ロ及び171ハとを有してなる。歯車170はモータの回転軸162に取り付けられモータ回転軸162と一体的に回転する。前記歯車170は、円周方向に連設される複数の歯を有しており、これらの歯は、回転軸に対し直角な断面において鋸歯形状を有し、その形状は半径方向に関し対称ではない。即ち、図からもわかるように、各歯の正面から見て時計回り方向(矢示A方向)を向く面は半径方向に略平行であり、各歯の正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)の面は半径方向に対し傾斜している。
0067
爪揺動機構部171イ、171ロ及び171ハは、球誘導回転体151aに設けられる円柱形状の中空部の内壁に円周方向に設けられる取付溝に取り付けられる。図からもわかるように各爪揺動機構部171イ、171ロ、171ハは基板部分172イ、172ロ、172ハと揺動爪173イ、173ロ、173ハとから構成され、その各基板部分の長さと各揺動爪の長さを加えた合計は前記中空部の内壁面の取付溝全体の長さの3分の1より少し短く構成されている。
0068
また、各爪揺動機構部は弾性を有する素材で構成される。基板部分172イ、172ロ及び172ハは、前記取付溝の円周方向に120度毎の位置に埋設固定され、各揺動爪173イ、173ロ又は173ハは、正面から見て各基板部分172イ、172ロ又は172ハの反時計回り方向(矢示B方向)の端縁に延設され、外力を受けないときには、図からもわかるように各基板部分172イ、172ロ又は172ハの延長方向から半径方向内方へ傾いた方向へ延びている。
0069
ラチェット機構部163aはこのように構成されているので、モータ回転軸162が、正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転するときには、歯車の歯の正面から見て時計回り方向(矢示A方向)の面が前記揺動爪の先端に圧接し、前記のように爪揺動機構部173イ、173ロ及び173ハは球誘導回転体151aと一体的に回転するように構成されているので、球誘導回転体151aは正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転する。
0070
一方、図13(b)に示すように、モータ回転軸162が正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回転するときには、前記揺動爪173イ、173ロ及び173ハに当接する歯車170の歯の突端縁が前記揺動爪173イ、173ロ及び173ハの回転中心側の面を回転中心から離れる方向へ押し曲げつつこの面に摺接して移動するので、前記揺動爪173イ、173ロ、173ハは間欠的に前記取付溝へ没入され、歯車170は球誘導回転体151aの中空部内を空回りし、球誘導回転体151aはステッピングモータ160によって駆動されないこととなる。
0071
ここでは、球誘導回転体151aに設けられるラチェット163aについて説明したが、球誘導回転体151bに設けられるラチェット163bは、爪揺動機構部の配設方向および歯車の形状が前記ラチェット163aのこれらの部分と鏡像関係となるように設けられ、モータ回転軸が正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回るときにのみ球誘導回転体が回転駆動される。
0072
このように構成されたパチンコ遊技機によれば、遊技板14面の各入賞口への遊技球の入賞により主制御基板91から回転駆動制御手段167へ賞品球の払出信号が送信されると、ステッピングモータ160は正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転するように回転駆動制御部167によって駆動制御され、手前のラチェット163aが係合状態となり、後方のラチェット163bは空回りするので、球誘導回転体151aのみが図11中矢示A方向に回転する。そのために一方の球補給管150aより球誘導回転体151aの球受止孔152aイ、152aロ又152aハに補給された遊技球155が賞品球として賞球排出管153aより排出される。
0073
そして賞球排出経路153aより排出される賞品球は、排出経路153aに設けられる賞球計数用センサ157aにより検知され、その計数(カウント)値が各入賞口に対応して定められた賞品球払出個数(例えば、5個、7個あるいは13個)に達すれば、主制御基板91からの指令信号によりステッピングモータ160の駆動が停止される。
0074
一方、プリペードカード使用により貸し球要求信号がCR払出制御部(基板)88に入力されると、該CR払出制御部(基板)88から回転駆動制御部167へ貸し球の払出信号が送信される。ステッピングモータ160は、その払出信号に基づいて回転駆動制御部167によって駆動制御され、正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回転、手前のラチェット163aが空回りの状態となり、後方のラチェット163bが係合状態となるので、前記球誘導回転体151bのみが図11中矢示B方向へ駆動されて、球補給経路150bから補給される遊技球155が球受止孔152bイ、152bロ又は152bハに受止されつつ球誘導回転体151bの回転により誘導されて貸し球払出経路154bへ払出され、貸し球計数用センサ158bによりその払出しを検出される。
0075
そして貸し球排出管154bより排出される貸し球は、排出経路154bに設けられる貸し球計数用センサ158bにより検知され、その計数(カウント)値が遊技機の前面に設けられたプリペードカードユニット30の金額設定ボタン38の操作により決定された貸出し金額に見合う個数の遊技球(例えば、25個、50個、75個あるいは100個)に達すればCR払出制御部(基板)88からの指令信号によりディスク駆動モータ160の駆動が停止されるものである。
0076
ところで、図10〜図13に示すように構成された実施例は、種々の改変が可能である。例えば、球誘導回転体151aの球受止孔152aイ、152aロ・・・の数と球誘導回転体151bの球受止孔152bイ、152bロ・・・の数を異なったものとすれば、正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転して賞球払出を行なうときと正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回転して貸し球払出を行なうときとを比較すると、同じ回転速度で回転したときの時間あたりの払出個数が異なったものとなり、また、同じ回転角に対する払出個数が異なったものとなる。
0077
従って、例えば、入賞口の払出個数がどの入賞口についても3の倍数(3個,6個,9個・・・)の何れかであり、貸し球の払出個数が常に5の倍数(5個、10個、15個、20個・・・)であり、球誘導回転体151aの球受止孔の数を3個とし、球誘導回転体151bの球受止孔の数を5個とする場合には、A方向にモータが1回転したときには賞球が3個払出され、B方向にモータが1回転したときには貸し球が5個払出されるので、払い出しの際にモータの1回転(360度回転)を制御の単位としても良い。
0078
つまり、このような場合には、前記CR払出制御部88は、入賞時には払出すべき賞球個数を3で割った数(Nとする。)の回転を前記A方向にすべきであるという命令を回転駆動制御部167に発し、球貸し時には払出すべき貸し球個数を5で割った数(Nとする。)の回転を、前記B方向にすべきであるという命令を回転駆動制御部167に発するようにする。このようにすると、N及びNは整数となるので、1個単位で払出制御をするときに比べ、主制御基板91及びCR払出制御部88から回転駆動制御部167への伝送データの量は減少し、主制御基板91、CR払出制御部88及び回転駆動制御部167の信号処理負担が減少する。
0079
以上実施例について説明したが、本発明は上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば、本発明のパチンコ遊技機はプリペードカード式のものに限定されるものではなく、パチンコ遊技機は、現金が投入された場合にパチンコ球払出装置によって貸し球の払出を行ない、入賞口に遊技球が入賞するとパチンコ球払出装置によって賞球の払出を行なうように構成しても良い。
0080
また、球補給経路の形態や数、球誘導回転体の形態、数やその周縁に設けられている球受止孔の数、ラチェットの設置数、各球誘導回転体にラチェットを設けるか否かは、設計に応じて変更可能であり、球補給経路及び球誘導回転体の数又は球受止孔の数が多い程ディスク駆動モータによる遊技球の払出動作は速やかに行われることになる。
0081
その他、球抜き装置130の球抜き開口部131を閉鎖する一方、パチンコ遊技機の管理者により球抜き操作されて動作する球抜き装置130における作動ピン139により球抜き状態を検出する球抜き検出スイッチを設ける一方、この球抜き検出スイッチから検出信号に基づいて球抜き条件となった場合に、球払出し装置を貸し球払出経路側又は賞球払出経路側に払出状態にする球抜き払出制御部を設けたパチンコ遊技機とすることも可能である。
0082
また、球抜き装置に関する構成については、パチンコ遊技機がカード式パチンコ遊技機でない場合には、図9における球抜き開口部131等を当該パチンコ遊技機に設ける構成とせず、パチンコ遊技機の何れかの箇所に設けられた球抜き操作手段(パチンコ機前面に設けられた球抜きピン挿通孔に球抜きピン139が押圧挿入されて操作される。)に付設された球抜き操作検出スイッチの検出動作に基づく操作信号を球抜き起動信号として、前記払出装置80が球抜き動作を行なうように構成してもよい。
0083
例えば、この前記球抜き起動信号がパチンコ遊技機の払出制御部(前記実施の形態においては、CR払出制御部88又は回転駆動制御部167)に入力すると、前記実施の形態の貸し球払出時と同じ方向にモータ160を駆動し、前記実施の形態において貸し球の払出経路として用いている排出経路154bに遊技球を球抜きするように構成してもよい。
0084
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技機によれば、単一の駆動手段が一方向に回転するときには一方の球誘導回転体が駆動され、その駆動手段が反対の方向に回転するときには他方の球誘導回転体が駆動されるように構成されるので、単一の駆動手段で複数の球誘導回転体を選択的に回転させて複数の払出経路へ振分け払出することができるようになる。そして、パチンコ球を各払出経路へ払出すために、単一の駆動手段により夫々の球誘導回転体を個別に回転駆動することができるという効果を有する。
0085
又、請求項2に記載の発明のように、前記回転伝達規制手段としてラチェット機構を用いる構成とすれば、比較的簡易で小型の回転伝達規制手段により本発明の課題を解決することができるという利益をもたらす。
0086
更に、請求項3に記載の発明によれば、賞品球払出信号に基づいて前記駆動手段が一方向に回転することにより一方の球誘導回転体が回転駆動され賞品球払出経路にパチンコ球が払出され貸し球球払出信号に基づいて前記駆動手段が反対方向に回転することにより他方の球誘導回転体が回転駆動され貸し球払出経路にパチンコ球が払出されるように構成したので、単一の駆動手段で賞球払出時に回転する球誘導回転体と貸し球払出時に回転する球誘導回転体とを選択的かつ個別に回転させて払出すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態におけるカード式パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 図1に示したパチンコ遊技機の外観斜視図である。
【図3】 このパチンコ遊技機の遊技盤面の拡大正面図及び部材の構成図である。
【図4】 図1に示したパチンコ遊技機の裏面図である。
【図5】 その外観斜視図である。
【図6】 遊技盤の裏面に設けられる入賞球(セーフ球)の流出経路を説明する図である。
【図7】 このパチンコ遊技機における遊技内容を説明する制御フローチャートである。
【図8】 このパチンコ遊技機における賞品球払出機構及び入賞球(セーフ球)排出機構
における遊技球の流出経路を示した図である。
【図9】 図8に示した賞品球払出機構及びそれに隣接して設けられる球抜機構の構成を拡大して示した図である。
【図10】 球払出装置の実施例の外観図であり、(a)はこの実施例の正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
【図11】 図10に示した球払出装置の断面図であり、(a)はH−H線断面図、(b)はI−I線断面図、(c)はJ−J線断面図である。
【図12】 このパチンコ遊技機における制御ブロック図である。
【図13】 球誘導回転体のラチェット機構部の拡大正面図であり、(a)はステッピングモータが正面から見て時計回り方向(矢示A方向)に回転するときの拡大正面図、(b)はステッピングモータが正面から見て反時計回り方向(矢示B方向)に回転するときの拡大正面図である。
【図14】従来の球払出装置の外観図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
10 カード式パチンコ遊技機
30 玉貸機(プリペードカードユニット)
77 賞球タンク
80 球払出装置
150(150a,150b) 球補給経路
151a,151b 球誘導回転体
152aイ,152aロ,152aハ 球受止孔
152bイ,152bロ,152bハ 球受止孔
153a 賞球排出経路
154b 貸し球排出経路
155(155a,155b,155c・・・) 遊技球
157a 賞球計数用センサ
158b 貸し球計数用センサ
160 ステッピングモータ
162 モータ回転軸
163a,163b ラチェット機構
167 回転駆動制御部
170 歯車
171イ,171ロ,171ハ 爪揺動機構部
172イ,172ロ,172ハ 爪揺動機構部の基板部分
173イ,173ロ,173ハ 爪揺動機構部の揺動爪

Claims (3)

  1. 賞球タンクより供給されるパチンコ球の補給経路が複数設けられると共に、夫々の補給経路の下端に夫々球払出経路設けられ、各補給経路と球払出経路との間に前記補給経路より供給されるパチンコ球を夫々の補給経路の下端に設けられる球払出経路に流出させる球誘導回転体可逆転式に回転自在な単一の駆動手段の回転軸に取り付けられて回転自在に配設され、一方の球誘導回転体と前記回転軸の間には前記単一の駆動手段による一方向へのみ駆動力を伝達する第1の回転伝達規制手段が介在され、他方の球誘導回転体と前記回転軸の間には前記単一の駆動手段による一方向とは反対の方向へのみ駆動力を伝達する第2の回転伝達規制手段を介して連繋されていることを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記第の回転伝達規制手段が、前記単一の駆動手段による一方向への回転駆動力を伝達し、該駆動手段の反対方向への回転時には空回りするラチェット機構であり、前記第2の回転伝達規制手段が前記単一の駆動手段による前記一方向とは反対方向の回転駆動力を伝達し、前記一方向への回転時には空回りするラチェット機構であることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
  3. 前記球払出経路が賞品球払出経路と貸し球払出経路とからなり、賞品球払出信号に基づいて前記賞品球払出経路上の球誘導回転体が回転されて該賞品球払出経路よりパチンコ球が払出されるように前記単一の駆動手段一方向に回転駆動さ、貸し球払出信号に基づいて前記貸し玉払出経路上の球誘導回転体が回転されて該貸し球払出経路よりパチンコ球が払出されるように該駆動手段反対方向に回転駆動させる回転駆動制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
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