JPH10216319A - パチンコ遊技機における賞球払出誘導構造 - Google Patents

パチンコ遊技機における賞球払出誘導構造

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JPH10216319A
JPH10216319A JP3560197A JP3560197A JPH10216319A JP H10216319 A JPH10216319 A JP H10216319A JP 3560197 A JP3560197 A JP 3560197A JP 3560197 A JP3560197 A JP 3560197A JP H10216319 A JPH10216319 A JP H10216319A
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prize ball
ball
prize
winning
game
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JP3560197A
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Atsushi Kashiwagi
敦詞 柏木
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Sansei KK
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Sansei KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 パチンコ遊技機の裏面に賞球払出機構と連繋
して設けられる賞球払出誘導構造の厚みを軽減し、遊技
機そのものを薄型化すること。 【解決手段】 遊技機本体の裏面の機構板に設けられる
入賞信号により賞球を払出する賞球払出機構部、及びそ
の賞球払出機構部から払出される賞球を一時的に保留す
る賞球保留部115と同一平面的に賞球通路樋体118
が設けられ、賞球保留部115よりオーバーフローする
賞球はその賞球通路樋体118の傾斜面134に沿って
側方へ平面誘導され賞球通路135を通って球受け皿
(下受け皿)に払出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関し、さらに詳しくは、パチンコ遊技機の遊技盤面に設
けられる入賞口に遊技球が入った時に遊技機裏面に設け
られる賞球払出機構部より遊技者に払出される賞品球
(以下、「賞球」と略称する)の払出誘導構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パチンコ遊技機においては、いわ
ゆるフィーバータイプのものが人気を集めており、遊技
盤面の特定の入賞口に遊技球が入ると特別図柄表示装置
の複数の図柄(数字や絵模様等)が変動し、停止時の図
柄の組合せによって「大当り」と称されるように、しば
らくの間その遊技盤面の大入賞口が何回か連続して開放
され、その間に多数の入賞が得られ遊技者に大量の賞球
が払出されるようになっている。
【0003】このようなフィーバータイプのパチンコ遊
技機において、遊技機本体の裏面には、遊技盤面の各入
賞口に入賞があったことの信号を受けて遊技者に賞球を
払出する賞球払出機構部が設けられ、その賞球払出機構
部より払出される賞球は、同じくその遊技機本体の裏面
に設けられる賞球保留部に一時的に保留されて遊技機本
体の前面に設けられる球受け皿へ払出される(上受け皿
と下受け皿とがあり、最初は上受け皿へ払出され、上受
け皿が満杯になると下受け皿へ払出される。)。
【0004】そしてこれがフィーバーの状態(つまり
「大当り」の状態)になると、賞球払出機構部から連続
して賞球が賞球保留部へ払出されるため賞球保留部はす
ぐに満杯となる。そのため賞球保留部よりオーバーフロ
ーする賞球は、その賞球保留部に連設される賞球通路樋
体を介して下受け皿へ払出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パチンコ遊技機においては、その賞球通路樋体が賞球払
出機構部や賞球保留部とは平面的ではなく、賞球保留部
より遊技機本体の裏面手前側に賞球の流路、つまり賞球
通路樋体が設けられ、この賞球通路樋体が遊技機本体の
裏面に膨んだ状態で設けられているので遊技機全体がぶ
厚いものとなり、非常に嵩ばるという問題があった。
【0006】またこのようにフィーバーの状態になる
と、賞球払出機構部からは多量の賞球が連続的に放出さ
れ、賞球保留部ではその受入れが追いつかず充分に賞球
を保留維持できない。そのために遊技機内における賞球
の球詰まり等のトラブルが生じ、遊技者に迷惑を掛ける
ことも問題であった。
【0007】本発明の解決しようとする課題は、遊技機
本体の裏面に賞球払出機構部や賞球保留部が設けられる
パチンコ遊技機において、賞球保留部よりオーバーフロ
ーする賞球を球受け皿(下受け皿)へ払出する賞球通路
樋体をその賞球保留部と同一平面的に設けることにより
遊技機本体を薄型化し、遊技機そのものが嵩ばらないよ
うにした賞球払出誘導構造を提供することにある。また
フィーバーの状態などにおいて賞球払出機構部より放出
される賞球の遊技者への払出がスムーズに行われるよう
にすることにもある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係るパチンコ遊技機の賞球払出誘導構造は、
遊技機本体の裏面に入賞信号により賞球を払出する賞球
払出機構部が設けられると共に、該賞球払出機構部から
払出される賞球を一時的に保留する賞球保留部が前記賞
球払出機構部と同一平面的に設けられ、さらに該賞球保
留部よりオーバーフローする賞球を側方へ平面誘導し球
受け皿に払出する賞球通路樋体が該賞球保留部と同一平
面的に設けられていることを要旨とするものである。
【0009】この場合に前記賞球保留部が上面開口した
箱型をなすと共に前記賞球払出機構部の賞球払出開放下
端口がその上面開口した箱型の賞球保留部の上方部位に
位置し、該賞球払出開放下端口より放出される賞球が賞
球保留部に流下されるように構成するとよい。これによ
り多数個の賞球が連続的に賞球払出機構部より放出され
ても賞球保留部に確実に保留維持されることとなり、遊
技者へのスムーズな賞球の払出し動作が実現されるもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施例の
パチンコ遊技機の正面図、図2はその外観斜視図を示し
たものである。パチンコ遊技機10は、パチンコ機本体
側部を構成する外枠11と、パチンコ機前面部のベース
となる内枠12とを備え、その内枠12の額縁状に形成
された開口内周縁には金枠13が嵌められると共に、そ
の金枠13には遊技盤14の前面を覆うガラス扉15が
開閉可能に設けられる。
【0011】そしてガラス扉15の下方位置には、打球
発射装置に供給される遊技球を貯留するための受け皿
(上受け皿)16が取り付けられ、更にその下方には、
賞品球の排出時に上受け皿16から溢れた球を貯留する
ための球受け皿(下受け皿)17が設けられている。
尚、上受け皿16に設けられる球抜きボタン18の操作
により上受け皿16内の遊技球が下受け皿17に向けて
抜き落とされる。
【0012】下受け皿17の図中右側位置には、遊技球
を遊技盤14面に向けて弾発発射する発射レバー20が
設けられ、この発射レバー20には遊技球を一球毎に発
射する為の単発スイッチ21が備えられる。発射レバー
20の回動操作する量に応じて遊技球を遊技盤14面に
向けて弾発発射する程度が調整されるとともに、所定回
動位置の検出により発射電源が投入されるようになって
いる。前記内枠12の上辺縁から図中右側辺縁には、合
成樹脂製のレンズ体で構成される枠トップ飾り23が設
けられ、この枠トップ飾り23の内部には、枠飾りラン
プ24,24…や前記ガラス扉15開閉用の鍵穴25の
周囲を飾る鍵飾りランプ26が設けられている。
【0013】パチンコ遊技機10の一側には、プリペイ
ドカードによる玉貸機(以下、「プリペイドカードユニ
ット」と称する)30が設置される。このプリペイドカ
ードユニット30は、1台の遊技機に1台づつ設置され
る。このプリペイドカードユニット30の設置に対応し
てパチンコ遊技機10の前記上受け皿16には、プリペ
イドカードによる遊技球の貸出し操作を行う為の球貸し
操作部31が設けられ、この球貸し操作部31には、プ
リペイドカードによる球貸出しを操作する球貸出しボタ
ン32、その球貸出しの可能状態を示す球貸出しボタン
ランプ33、プリペイドカードを排出させるカード返却
ボタン34、プリペイドカードの残高表示、及びエラー
表示を行う度数表示部35等が備えられている。
【0014】プリペイドカードの使用に際しては、プリ
ペイドカードユニット30に備えられるカード利用可表
示ランプ36の点灯中にカード挿入口37にプリペイド
カードを挿入し、金額設定ボタン38を操作することに
より、貸出し金額(100円、200円、300円、5
00円等)を選択することができる。前記上受け皿16
に備えられる球貸し操作部31の球貸出しボタン32を
操作することにより、予め選択された金額の球技球が貸
出されることになる。
【0015】前記内枠12の前面に設けられる遊技盤1
4は、遊技板に装着された金属製の内レール41、打球
槌により打球発射位置より弾発発射された遊技球を盤面
に向けて誘導する為の外レール42、打球位置及び発射
レールより転動し遊技盤面に至った球の跳ね返り作用の
より再び打球が発射レールや打球位置に戻ることを防止
するファール止43、打球位置より転動してきた過大な
飛送力を有する球を遊技板右上部において衝撃を吸収し
つつ停止阻止し遊技板面下に向けて落下させる返しゴム
48等によりその周囲が構成され、その内側に遊技領域
が形成される。
【0016】図3は、その遊技盤面を拡大して示したも
のである。遊技盤14の遊技領域の中央やや上方には特
別図柄表示装置50が設けられ、その中央部に3つの特
別図柄表示部(図中左から順に左図柄表示部50A、中
図柄表示部50B、右図柄表示部50Cが設けられる。
各図柄表示部50A、50B、50Cは、夫々「1、
2、3、4、5、6、7、8、9」までの数字と、「法
師、鬼、車、姫、小槌」の各図柄の計14種類の表示に
よって構成される。
【0017】特別図柄表示装置50の直下位置には第1
始動入賞口51が設けられ、更にその下方位置に第1種
特別電動役物52及び普通電動役物(第1種始動入賞
口)53が設けられる。第1種特別電動役物52は、通
常は閉じている大入賞口54と、その大入賞口54が開
放されたときに遊技球の入賞が可能な特定入賞口55と
を備える。また普通電動役物53も通常は閉じており、
後述する普通図柄表示装置の表示記号によって開閉動作
されるようになっている。
【0018】遊技球発射装置により遊技盤14面に発射
された遊技球が第1種始動入賞口51又は普通電動役物
(第1種始動入賞口)53に入賞すると、特別図柄表示
装置50の特別図柄が左図柄50A、中図柄50B、右
図柄50Cの順で変動を開始する。その速度は遊技者が
それらの表示の変化を目で追えない程度に速いものであ
る。そして所定時間経過後、左図柄50A、中図柄50
B、右図柄50Cの順で変動停止される。そのときに変
動停止した時の各図柄50A、50B、50Cの組合せ
が、全て一致した時には、いわゆる「大当り」と称せら
れる特別遊技状態が得られ、条件装置が作動する。
【0019】条件装置が作動すると第1種特別電動役物
52が作動し、大入賞口54が約25.0 秒間開放され
る。その大入賞口54の開放中及び第1種特別電動役物
52の作動終了から約2.0 秒以内に、遊技球が特定入
賞口55を通過すると役物連続作動装置が作動し、その
第1種特別電動役物52の開放動作終了後、再びその第
1種特別電動役物52が作動して大入賞口54が開放さ
れる。この大入賞口54が開放される都度その大入賞口
54に遊技球が10個入賞した時は、開放動作時間中で
あってもその大入賞口54はいったん閉じられ、所定の
短いインターバル時間(例えば、3〜4秒)経過後、次
の開放動作へ移行する。
【0020】この「大当り」の遊技状態における第1種
特別電動役物52の連続開閉作動は最高16回まで繰り
返される。但し、大入賞口54が開放動作中及び第1種
特別電動役物52の作動終了から約2.0 秒以内に、遊
技球が特定入賞口55を通過しなかった場合、その大入
賞口54の開放動作の終了後、新たにその大入賞口54
が開放されることはなく、これにより「大当り」の遊技
状態は終了する。
【0021】尚、第1種始動入賞口51及び普通電動役
物(第1種始動入賞口)53の賞球の個数は4個まで記
憶され、その個数分特別図柄表示装置50の左右に設け
られる特別図柄用記憶表示LED56a〜56dが点灯
する。特別図柄表示装置50の図柄50A、50B、5
0Cの組合せがこの特別図柄表示用LEDが点灯し始動
入賞の記憶ある間は、その記憶表示LED56a〜56
dに表示される個数分の図柄変動停止が繰り返される。
【0022】特別図柄表示装置50の直上位置には7セ
グデジタル表示の普通図柄表示装置60が設けられる。
この普通図柄表示装置60の図柄は、「A、b、C、
d、E、−」の6種類によって表示される。この普通図
柄表示装置60の図柄は、遊技盤14面の特別図柄表示
装置50の左右両側に遊技球が通過可能なゲート61
a、61bが備えられ、遊技球がこのゲート61a、6
1bを通過すると変動を開始する。普通図柄表示装置6
0には、通常モードと変動時間短縮モードの2種類の状
態があり、普通図柄は変動を開始してから通常モード時
は約29.0 秒、変動時間短縮モード時は約5.0 秒経
過すると変動停止する。
【0023】そして変動停止した普通図柄が「A、b,
C,d,E」のいずれかの時、前記普通電動役物(第1
種始動入賞口)53が通常モード時は約0.3 秒、変動
時間短縮モード時は約0.8 秒間の開放動作を行う。そ
の間に普通電動役物(第1種始動入賞口)53に遊技球
が入賞すれば、その入賞個数分だけ前述の特別図柄表示
装置50の特別図柄の変動開始回数が増えることにな
る。尚、普通図柄が「−」で停止した場合は、普通電動
役物(第1種始動入賞口)53は開放動作を行わない。
【0024】尚、ゲート61a、61bを通過した遊技
球の個数は4個まで記憶され、その個数分普通図柄表示
装置60の隣に設けられる普通図柄用記憶表示LED6
2a〜62dが点灯する。そしてその記憶表示LED6
2a〜62dが点灯した個数分、その普通図柄の変動停
止が繰り返される。変動時間短縮モード時において記憶
による変動開始が行われているときは、変動時間が更に
短縮され、約1.0 秒以上が経過した時点で変動停止さ
れる。
【0025】特別図柄表示装置50の最上部には天入賞
口64が設けられており、その左右両側には左袖入賞口
65a及び右袖入賞口65bが設けられ、又、前記第1
種特別電動役物52の左右両側には左落し入賞口66a
及び右落し入賞口66bが設けられている。更に遊技盤
14面には、打球槌により弾発発射された遊技球の落下
してくる方向を無作為に変更させたり、打球の流下速度
及び方向を変化させる風車67、67や障害釘68、6
8…、あるいは遊技の演出効果を高めるためある一定の
契機により点灯(点滅)を行うランプ風車69、69、
サイドランプ70、70等が設けられている。そして遊
技盤14の最下部には、何れの入賞口にも入賞しなかっ
た遊技球(アウト球)を回収し、集合処理するアウト口
71が設けられている。
【0026】発射された遊技球が、遊技盤14面に設け
られた各入賞口のうち、天入賞口64、左袖入賞口65
a、右袖入賞口65b、第1種始動入賞口51、普通電
動役物(第1種始動入賞口)53に入賞すると5個、左
落し入賞口66a及び右落し入賞口66bに入賞すると
10個、大入賞口54及び特定入賞口55に入賞すると
15個の賞球が払出される。
【0027】尚、遊技盤14の遊技領域の外側には、入
賞の発生により払い出される賞球数を表示する賞球数表
示部72、賞球の払出し動作時に点灯(点滅)表示駆動
される球払出しLED73、タンクやタンクレール上の
遊技球が所定量以下になったとき点灯(点滅)し、その
旨表示する球切れLED74等が設けられる。
【0028】図4は、パチンコ遊技機の裏面図、図5は
その外観斜視図である。パチンコ遊技機10の裏面に設
けられる機構板76面の上方位置に、遊技場の島から供
給される遊技球を一時貯留するタンク77が設けられる
と共に、そのタンク77に連設されてタンクレール78
が設けられ、このタンクレール78の賞球流下下端部分
に同じく機構板76面に設けられる賞球払出機構部80
が連設されている。
【0029】このタンクレール78には、前記タンク7
7やタンクレール78上の遊技球の補給状態により作動
される補給スイッチ81が設けられ、又、賞球払出機構
部80の直前において賞球の欠乏を検出し払出し機構の
空動作を防止する為の空切り防止スイッチ82が設けら
れている。さらに賞球払出機構により払出された賞球が
パチンコ遊技機内で充満した場合にこれを検出する満タ
ンスイッチ83あるいは機内で充満した遊技球により係
動され満タンスイッチ83を押動する満タンストッパ8
4等も備えられている。
【0030】また機構板76には遊技盤14面の各入賞
口に入った入賞球(セーブ球)を一球毎に球切りして検
出するセーフ球排出機構部85が設けられ、このセーフ
球排出機構部85により検出されたセーブ球はこの後機
外へ排出されるようになっている。パチンコ遊技機10
の遊技板裏面は中央カバー86により覆われており、各
入賞口に入ったセーフ球はこの中央カバー86が覆設さ
れる機構板76下部に形成されたセーフ球集合部76a
で集められてセーフ球排出機構部85へ導出されるよう
になっている。
【0031】そして各種の制御基板がこの機構板76に
は取付けられている。例えば、プリペイドカードに係わ
る情報をパチンコ遊技機10の外部において処理するプ
リペイドカードユニット30と遊技機本体とを電気的に
接続するCR外部接続端子基板87を含む外部接続端子
97、発生したセーフ球の種別に応じて所定個数の賞球
を前記賞球払出機構部80に払出し動作させる回路が装
着されたCR賞球払出制御基板88、該CR賞球払出制
御基板88とプリペイドカードユニット30及び球貸し
操作基板、度数表示基板(図2の球貸し操作部31に収
容されている)との間に設けられ、プリペイドカードユ
ニット30に挿入されたプリペイドカードの情報と、パ
チンコ遊技機10の前面に設けられた球貸し操作部31
への球貸し要求信号と球貸し状態を表示する度数表示情
報と、球貸し情報に基づいてCR賞球払出制御部を司令
制御する情報との授受を行うカードインターフェイス基
板89が設けられている。
【0032】また前記CR外部接続端子基板87、カー
ドインターフェイス基板89、CR賞球払出制御基板8
8相互間においてカードデータ処理に係わる信号を中継
するCR中継基板90、パチンコ遊技機10の遊技盤1
4面で発生したセーフ球を検出して特別図柄表示装置5
0を駆動制御し、その特別図柄の表示態様を設定切り替
え制御し、入賞の種別に対応して所定個数の賞球の払出
し等を行う主基板91等がこの機構板76に取付けられ
ている。そしてこれら独立してそれぞれ組み付けられた
各種基板がパチンコ遊技機に組み付けられた後、コネク
タ配線により互いに脱着可能に電気接続されている。パ
チンコ遊技機10の外部のプリペイドカードユニット3
0と遊技機本体との間の情報の入出力は、カードインタ
ーフェイス接続部92を介して行われる。
【0033】前記CR賞球払出制御基板88は、賞球の
不足欠乏、及び供給状態、排出状態の異常を検出し、払
出し動作の停止と、表示動作も合わせて行われるもの
で、ここにはCR賞球払出制御基板88や賞球払出機構
部80等の賞球払出制御機構において遊技球の不足、球
詰まり、回路操作異常、ソフトエラー等の異常が発生し
た場合にその旨を表示するエラー表示部93、あるいは
エラー状態が解除された場合に前記エラー表示部93を
初期状態に復帰リセットさせるエラー表示リセットボタ
ン94が設けられている。
【0034】また前記主基板91には、特定図柄表示装
置50に於いて発生する当たりの出現状態(確率)を3
個のLEDにて表示する設定表示LED95、あるいは
前記当たりの出現確率を所定条件下のみ切替え可能に設
定する為の確率モード設定スイッチ96が設けられてい
る。
【0035】パチンコ遊技機10で発生した各種情報は
機構板76の上部片隅に設けられる外部接続端子97を
介して遊技機外部の遊技場管理装置へ出力される。特別
図柄表示装置50の図柄若しくは入賞装置の始動回数、
所定図柄の確定により発生する大当たりの発生回数、遊
技者に特別な利益状態を継続させる継続情報、当該パチ
ンコ遊技機における当たりの出現確率、不正検出信号等
の各種情報がこの外部接続端子92を介して入出力され
ることになる。
【0036】更に機構板76の裏面下方隅寄り位置に
は、前記上受け皿16に供給された遊技球を遊技盤14
面に向けて弾発発射するための打球発射装置100が備
えられている。この打球発射装置100は、打球発射モ
ータ101のほか、発射装置制御回路、打球槌、弾発力
調整手段等により構成される。タッチ感度調整ボリュー
ム102は、遊技者の打球発射操作ハンドルへの接触を
検出して打球発射モータ101の電源を投入するタッチ
スイッチ回路の検出感度を調整する為に設けられ、又、
遊技球発射調整ダイヤル103は、遊技盤14面へ向け
ての遊技球弾発力、飛走距離をパチンコ遊技機の裏面側
で調整設定する為に設けられている。
【0037】打球発射装置100に近接して発射装置制
御基板104が設けられ、これには打球発射モータ10
1の駆動制御回路及びタッチスイッチ回路が含まれてい
る。打球発射モータ101の駆動制御回路では、モータ
の回転速度、トルク、特に1分間に発射する打球間隔、
速度等が設定されている。尚、このパチンコ遊技機10
は電源プラグ106を介してAC100V電源に接続さ
れている。また前記外部接続端子97より引き出された
リード線107は、コネクタ108及び電源プラグ10
9を介してAC24V電源に接続されている。
【0038】図6は賞球払出機構及びセーフ球排出機構
における遊技球の流路を示したものである。初めに賞球
払出機構について説明すると、前述したことと一部重複
するが、タンクレール78の球流路下端部に賞球払出樋
111と球抜き樋112とが分岐して設けられ、賞球払
出樋111の下流位置に前記賞球払出機構部80が設け
られるものであり、その賞球払出機構部80の開放下端
口113より流下した賞球はクッションローラ114を
介して上面開口した箱型の賞球保留部115に一時的に
保留され、通常は球出口116より上受け皿16へ払出
され、上受け皿16が満杯になったときは、充満した賞
球が賞球保留部115の側板115aを乗り越え側方溢
れ出し路115bへ転出した後、該側方溢れ出し路11
5bに連通する賞球通路樋体118を介して下受け皿1
7へ払出されるようになっている。第6図に開示された
実施例においては壁面を介して裏面側に賞球通路樋体1
18が、表面側にセーフ球排出機構部85のセーフ球通
路85aが積層された状態で形成されている。
【0039】図7は、賞球払出機構部80の詳細を示し
た分解斜視図である。この賞球払出機構部80は、図7
に示すように、機構部本体120に賞球モータ121が
設けられ、そのモータ軸に取付けられるスクリュー回転
体122が前記開放下端口113に臨設されている。ま
た機構部本体120に取付けられるケース軸受123に
は賞球払出機構内の賞球を1個宛て検出するフォトセン
サ124a、124bが設けられている。ケース軸受1
23にはケース軸受カバー125が被着される。
【0040】この賞球払出機構部80からの賞球の払出
しは、賞球モータ121の駆動によりスクリュー回転体
122が回転駆動され、前述タンク77及びタンクレー
ル78上の賞球が賞球払出樋111を通って賞球払出機
構部80へ導出され、スクリュー回転体122の回転に
伴って所定数の球数の賞球が開放下端口113より賞球
保留部115へ払出されるようになっている。
【0041】一方セーフ球排出機構部85は、図8に詳
細な断面構造を示したが、機構板76右下部にユニット
化され脱着可能に設けられた機構部本体127に一体的
に設けられるセーフ球排出樋128の途中に切欠開口部
129が設けられ、その切欠開口部129には連続して
流下するセーフ球の球切り作用をするテコ部材130が
臨設される。そしてこのテコ部材130を間欠的に揺動
作用するセーフ球排出ソレノイド131が連繁され、こ
の排出ソレノイド131のプランジャの進退動により前
記テコ部材130が回動軸を中心に揺動され、セーフ球
排出樋128内に貯留されているセーフ球が1個づつ通
過するようになっている。セーフ球排出樋128のセー
フ球流路にはセーフ球の通過を1個づつ検出するセーフ
球検出スイッチ132が設けられ、その検出スイッチ1
32による検出信号は前述のCR賞球払出制御基板88
へ送信される。
【0042】図9(a)は、本発明の要部である賞球払
出誘導構造を示した分解斜視図である。また図9(b)
はその賞球保留部の断面図、図9(c)は賞球通路樋体
118の断面図である。この図では、前述の賞球保留部
115の一側壁を構成する側板115aが機構板76側
縁側の高さが低い上辺傾斜板により構成され、賞球保留
部に貯留される賞球がオーバーフローするときはその側
板115aの機構板76側縁側方向へ逃げる状態で溢れ
出ることになる。そしてこの溢れ出した賞球は側方溢れ
出し路115bを経て賞球通路樋体118へ導かれる。
【0043】そこで前記賞球通路樋体118は、賞球保
留部115の側板115aよりオーバーフローする賞球
を流下させる傾斜面134と、その傾斜下端に設けられ
その傾斜面134に沿って流下する賞球が機構板76と
は同一平面方向に流下されるように該機構板76面に延
設される賞球通路135とにより構成されている。その
ときに賞球保留部115の側板115aが次第に高さを
低くしていることに対応して賞球通路樋体118の傾斜
面134もその上縁の高さが次第に低くなって賞球がこ
の傾斜面134に沿って流下し易い形態に形成されてい
る。また前記賞球路135は多くとも2個以内の賞球を
並んで誘導可能な賞球通路用の底面幅(厚み)で前記賞
球保留部115と連通状態に形成されている。
【0044】したがって例えば、フィーバーの状態とな
って賞球払出機構部80から連続して賞球が賞球保留部
115へ払出されたときに、その賞球保留部115が満
杯となればその賞球保留部115よりオーバーフローす
る賞球は、賞球通路樋体118の傾斜面134に沿って
流出し、次いで機構板76と同一平面内の賞球通路13
5を通って下受け皿17へ払出されることになる。その
とき賞球保留部115の側板115aが次第に厚みを減
少して賞球を集合する形態に形成されるとともに、賞球
通路樋体118が多くとも2個以内の賞球を並んで誘導
できるように構成されているので賞球保留部115内の
賞球が満杯になった時には速やかに側板115aより溢
れ出して遊技者へ払出されることになる。
【0045】そしてこのような構成の賞球払出誘導構造
によれば、賞球通路樋体118が機構板76面に賞球払
出機構部80や賞球保留部115と同一平面的に設けら
れているので遊技機そのものの厚みが軽減され、遊技機
全体の薄型化が実現される。
【0046】また上記実施例のように、賞球保留部11
5は上面が開口した箱型をなし、賞球払出機構部80の
賞球払出開放下端口113より流下される賞球がクッシ
ョンローラ114を介して、賞球保留部115上に流下
されるため、連続的に多数個の賞球が賞球保留部115
に流下されてもそれらの賞球はその賞球保留部115に
確実に保留維持され、賞球通路樋体118を介して下受
け皿17へ払出されることになる。
【0047】そしてこのように構成されているので賞球
保留部115や賞球通路樋体118が占有する賞球の通
過経路が膨出形成されることなく、パチンコ遊技機の機
構板下部における球導出部の立体容積が減じられる。ま
た、賞球の通過経路とセーフ球の通過経路とを少ない巾
内で立体的に交差させ賞球とセーフ球を誘導排出するこ
とを可能としている。
【0048】また賞球保留部115で保留可能な賞球を
超える溢れ賞球について、該溢れ賞球を機構板76の側
方へ誘導する溢れ賞球側方誘出手段と、溢れ賞球を上受
け皿と反対側の前後方向へ誘導する溢れ賞球前後方向誘
出手段とをあわせて設ければ、この場合にはパチンコ遊
技機及び機構板の厚みの薄型化は困難ではあるが、迅速
な溢れ賞球誘出作用を果たさせることが可能となる。
【0049】本発明は上記した実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の改変が可能である。例えば上記実施例では、賞球通
路樋体を機構板とは別部材で図示しているが、これを一
体物として合成樹脂により一体成形することも勿論可能
である。そうすれば製作工数が一工程削減できて生産効
率を高めることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパチンコ遊
技機によれば、賞球払出機構部より払出される賞球は賞
球保留部に一時的に保留され球受け皿(通常は上受け
皿)へ払出されるが、そのときに賞球保留部が満杯とな
りオーバーフローした賞球はこれらの賞球払出機構部や
賞球保留部と同一平面で設けられる賞球通路樋体を介し
て平面誘導され下受け皿へ払出される。そしてこのよう
な構成であるから、遊技機本体そのものの厚みを軽減で
き、薄型化が実現されるものである。
【0051】また本発明の請求項2に記載の構造によれ
ば、上面開口した箔型の賞球保留部に賞球払出機構部の
賞球払出開放下端口より連続的に賞球が流下されるが、
その賞球保留部ではそれらの賞球が確実に保留維持さ
れ、賞球保留部よりオーバーフローすれば賞球通路樋体
を介してスムーズに遊技者へ払出されるものであるか
ら、球詰り等が生じることなく遊技者は快適に遊技を楽
しめるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるパチンコ遊技機
の正面図である。
【図2】その外観斜視図である。
【図3】遊技盤面の拡大正面図である。
【図4】図1に示したパチンコ遊技機の裏面図である。
【図5】その外観斜視図である。
【図6】このパチンコ遊技機における賞球払出機構及び
セーフ球排出機構における遊技球(賞球、セーフ球)の
流出経路を示した図である。
【図7】図6に示した賞球払出機構部の詳細を示した分
解斜視図である。
【図8】図6に示したセーフ球排出機構部の詳細を示し
た拡大断面図である。
【図9(a)(b)(c)】(a)は本発明の賞球払出
誘導構造を示した分解斜視図、(b)はその賞球保留部
の断面図、(c)は賞球保留部の外側に位置する賞球通
路樋体の断面図である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機 16 球受け皿(上受け皿) 17 球受け皿(下受け皿) 50 特別図柄表示装置 60 普通図柄表示装置 76 機構板 80 賞球払出機構部 85 セーフ球排出機構部 115 賞球保留部 115a 側板 115b 側方溢れ出し路 118 賞球通路樋体 134 傾斜面 135 賞球通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機本体の裏面に入賞信号により賞球
    を払出する賞球払出機構部が設けられると共に、該賞球
    払出機構部から払出される賞球を一時的に保留する賞球
    保留部が前記賞球払出機構部と同一平面的に設けられ、
    さらに該賞球保留部よりオーバーフローする賞球を側方
    へ平面誘導し球受け皿に払出する賞球通路樋体が該賞球
    保留部と同一平面的に設けられていることを特徴とする
    パチンコ遊技機における賞球払出誘導構造。
  2. 【請求項2】 前記賞球保留部が上面開口した箱型をな
    すと共に前記賞球払出機構部の賞球払出開放下端口がそ
    の上面開口した箱型の賞球保留部の上方部位に位置し、
    該賞球払出開放下端口より放出される賞球が前記賞球保
    留部に保留されるように構成したことを特徴とする請求
    項1に記載されるパチンコ遊技機における賞球払出誘導
    構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006772A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Sansei R & D:Kk 遊技機
JP2006246954A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Olympia:Kk 弾球遊技機

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JP2006006772A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Sansei R & D:Kk 遊技機
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