JP2002059971A - 分離可能トレー容器を用いた密封包装体 - Google Patents

分離可能トレー容器を用いた密封包装体

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JP2002059971A
JP2002059971A JP2000250834A JP2000250834A JP2002059971A JP 2002059971 A JP2002059971 A JP 2002059971A JP 2000250834 A JP2000250834 A JP 2000250834A JP 2000250834 A JP2000250834 A JP 2000250834A JP 2002059971 A JP2002059971 A JP 2002059971A
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sealed package
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container
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Hiroaki Kanehiro
博昭 兼弘
Yoshinori Okuyama
美憲 奥山
Mitsuru Hiramukai
充 平向
Yasushi Hatano
靖 波多野
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連結された複数の収納部全体を1枚の蓋材で
密封シールでき、しかも収納部ごとに手で簡単に分離す
ることができるとともに、サイドフラップなどを設ける
こと無く折れ曲がりを防止することができる分離可能ト
レー容器を用いた密封包装体を提供すること。 【解決手段】 ポリプロピレンを基材層とする合成樹脂
積層材で形成したトレー容器21の各収納部23,24
に内容物を収納して1枚の蓋材28で密封シールし、各
収納部23,24の間に位置するフランジ部22と蓋材
28とに接続部32と切断部33とが交互に形成されて
その長さの比が1:1〜3でかつ接続部32を0.5〜
3mmとした分割可能で折れ曲がりを防止する断続部3
1を形成する。これにより、PPを主体とするトレー容
器21であっても、手で分離可能でかつ折れ曲がりを防
止することができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分離可能トレー
容器を用いた密封包装体に関し、ポリプロピレンを基材
層とするトレー容器であっても鋏などで切断すること無
く、簡単に分離でき、特に容器内炊飯を行う米飯類用の
容器として好適なもので、必要量を分離して使用できる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品などを収納する容器とし
て、プラスチック製や発泡プラスチック製、あるいは紙
製のトレー容器が用いられており、米飯類(御飯のほ
か、具入りや味付けがなされたもの等)の収納にもPP
(ポリプロピレン)を主体とするトレー容器が用いら
れ、フィルム状の蓋材で密封シールされ、密封包装体と
されている。
【0003】このようなトレー容器に収納包装される米
飯類は、通常、トレー容器内に米と水等を入れ、これを
蒸気で炊き上げるいわゆる容器内炊飯で作られている。
【0004】この容器内炊飯が行われる従来のトレー容
器は、一食分に相当する量を入れることができる容量と
され、例えば200gや300gの御飯が収納できるよ
うになっていたが、これまでの一食分の200gや30
0gの御飯では、少し食べたい場合や老人や子供などの
一食分が少なくて良い場合にも全量を電子レンジなどで
加熱したのち、不要な部分を残しておき、再び加熱して
食べることが多く、必要量のみを加熱することが出来
ず、一旦、密封された蓋をあけると保存性が失われてし
まう。
【0005】そこで、トレー容器の収納部を2つに分
け、分離して使用できるようにし、少しの量で良い場合
には、一方の収納部だけを加熱して食べることが考えら
れる。しかしながら、容器内炊飯を行うPPを主体とす
るトレー容器では、その粘りのある材料特性のため、分
割位置にミシン目等を加工しておいても2つの収納部を
手で簡単に切断して分離することが出来ず、鋏などによ
る切断が必要とされていた。
【0006】これに対し、分割位置に予め特定寸法のミ
シン目を入れておくことで、手で分離することができる
プラスチック容器が実開昭61−202363号公報に
提案されており、例えば図5に示すように、プラスチッ
ク容器1のフランジ部2に接続部3を1〜1.8mm、
切断部4を5〜10mmとする断続線5を形成すること
で、内容物の充填時や箱詰・輸送時等の分離を防止しな
がら手で分離できるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
特定寸法の断続線5を形成したプラスチック容器1で
は、PPを主体とするものであっても手で分離すること
はできるものの、輸送時などに断続線5を中心に折れ曲
がってしまい取り扱いにくいという問題がある。
【0008】また、このプラスチック容器1では、容器
の生産段階で予め断続線5を入れておき、内容物の収納
後それぞれの収納部を密封するよう個別の蓋材6でシー
ルするようにしており、蓋材6の密封シールが繁雑で生
産性が劣るという問題がある。
【0009】一方、図6に示すように、実公昭60−4
0440号公報に記載されている集合包装体10では、
連結された複数の容器11に内容物を充填した後、1枚
の蓋材12で複数の容器11全体をシールし、蓋材12
および容器11の上部平坦部13にノッチ14入れるよ
うにしているが、この集合包装体10でもノッチ14を
中心に折れ曲がるため、容器11の平坦部13の一部に
ほぼ直角に折り曲げたサイドフラップ15を一体に形成
する必要があり、集合包装体10の構造が複雑になると
いう問題がある。
【0010】また、この集合包装体10のようなノッチ
14を形成してもPPを主体とするプラスチック容器で
は、繰り返し折り曲げることなどによっても手で簡単に
分離することはできない。
【0011】この発明はかかる従来技術の有する課題を
解決するためになされたもので、連結された複数の収納
部全体を1枚の蓋材で密封シールでき、しかも収納部ご
とに手で簡単に分離することができるとともに、サイド
フラップなどを設けること無く折れ曲がりを防止するこ
とができる分離可能トレー容器を用いた密封包装体を提
供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するため、本願発明者らが鋭意研究と実験を重
ねた結果、PPを主体とするトレー容器であっても、手
で分離するための断続部を構成する接続部と切断部の寸
法を特定の値にすることで、分離可能でかつ折れ曲がり
を防止できることを見出だし、この発明を完成したもの
である。
【0013】すなわち、この発明の請求項1記載の分離
可能トレー容器を用いた密封包装体は、フランジ部で連
結された複数の収納部を備え当該フランジ部から分割す
るトレー容器を用いた密封包装体であって、前記トレー
容器をポリプロピレン樹脂材またはポリプロピレンを基
材層とする合成樹脂積層材で形成するとともに、各収納
部に内容物を収納して1枚の蓋材で密封シールし、各収
納部の間に位置する前記フランジ部と前記蓋材とに接続
部と切断部とが交互に形成されてその長さの比が1:1
〜3でかつ接続部を0.5〜3mmとした分割可能で折
れ曲がりを防止する断続部を形成したことを特徴とする
ものである。
【0014】この分離可能トレー容器を用いた密封包装
体によれば、ポリプロピレン樹脂材単体またはポリプロ
ピレンを基材層とする合成樹脂積層材のいずれかで形成
したトレー容器の各収納部に内容物を収納して1枚の蓋
材で密封シールし、各収納部の間に位置する前記フラン
ジ部と前記蓋材とに接続部と切断部とが交互に形成され
てその長さの比が1:1〜3でかつ接続部を0.5〜3
mmとした分割可能で折れ曲がりを防止する断続部を形
成するようにしており、このような断続部によってPP
を主体とするトレー容器であっても、手で分離可能でか
つ折れ曲がりを防止することができるようになる。
【0015】また、この発明の請求項2記載の分離可能
トレー容器を用いた密封包装体は、請求項1記載の構成
に加え、前記蓋材の前記フランジ部への密封シール部の
少なくとも前記断続部の両側を、前記フランジ部に貼着
したことを特徴とするものである。
【0016】この分離可能トレー容器を用いた密封包装
体によれば、前記蓋材の前記フランジ部への密封シール
部の少なくとも前記断続部の両側を、前記フランジ部に
貼着するようにしており、切り離す場合にフランジ部に
貼着された蓋材に有効に力を伝達でき、断続部が形成さ
れた蓋材を簡単に切り離すことができるようにしてい
る。
【0017】さらに、この発明の請求項3記載の分離可
能トレー容器を用いた密封包装体は、請求項1または2
記載の構成に加え、前記フランジ部に形成する前記断続
部の少なくとも一端に前記切断部を配置して分割開始容
易にしたことを特徴とするものである。
【0018】この分離可能トレー容器を用いた密封包装
体によれば、前記フランジ部に形成する前記断続部の少
なくとも一端に前記切断部を配置して分割開始容易にす
るようにしており、切り始めとなる一端が切断部として
開口することで簡単に切り離すことができるようにな
る。
【0019】また、この発明の請求項4記載の分離可能
トレー容器を用いた密封包装体は、請求項1〜3のいず
れかに記載の構成に加え、前記フランジ部の外周縁を下
方に曲げて変形を防止するスカート部としたことを特徴
とするものである。
【0020】この分離可能トレー容器を用いた密封包装
体によれば、前記フランジ部の外周縁を下方に曲げて変
形を防止するスカート部とするようにしており、このス
カート部によってフランジ部の端部の耐熱性を向上する
とともに、熱などによる変形が防止できるようになる。
【0021】さらに、この発明の請求項5記載の分離可
能トレー容器を用いた密封包装体は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の構成に加え、前記内容物を、米および水
等として前記トレー容器の収納部内で炊き上げた米飯類
としたことを特徴とするものである。
【0022】この分離可能トレー容器を用いた密封包装
体によれば、内容物を、米および水等として前記トレー
容器の収納部内で炊き上げた米飯類とするようにしてお
り、容器内炊飯に用いるトレー容器を用いた密封包装体
でも、折れ曲がりを防止しかつ簡単に分離して必要量に
別けて再加熱して食べることができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づき詳細に説明する。図1はこの発明の分
離可能トレー容器を用いた密封包装体を2つの収納部を
有する容器内炊飯用に適用した一実施の形態にかかり、
トレー容器のみの外観斜視図および内容物を省略した密
封状態の外観斜視図である。
【0024】この密封包装体20は、分離可能トレー容
器21とこれを密封する蓋体28とで構成され、それぞ
れが合成樹脂積層材製としてある。
【0025】この密封包装体20を構成する分離可能ト
レー容器21は、PP(ポリプロピレン)を主体とする
合成樹脂積層材とされ、通常、手で折り曲げることで切
断したり、ノッチを利用して簡単に引き裂くことができ
ず、鋏で切断する必要のある合成樹脂積層材製となって
いる。
【0026】ここでは、分離可能トレー容器21の合成
樹脂積層材として、例えば5層構造のものが用いられ、
容器外側から基材層として着色用の酸化チタンを添加し
たポリプロピレン層(厚さ:460μm)、接着層とし
て変性ポリプロピレン層(厚さ:20μm)、ガスバリ
ヤー層としてエチレンー酢酸ビニル共重合樹脂層(厚
さ:30μm)、接着層として変性ポリプロピレン層
(厚さ:20μm)、容器内側の基材層としてポリプロ
ピレン層(厚さ:370μm)との5層が積層された合
計厚さが900μmのものを用いた。
【0027】なお、分離可能トレー容器21用の合成樹
脂積層材としては、全体の厚さが0.4〜1.2mm程
度のものが使用される。
【0028】また、蓋材として、例えば3層構造の合成
樹脂積層材が用いられ、容器内側から基材層としてポリ
プロピレン層(厚さ:50μm)、耐衝撃層としてナイ
ロン層(厚さ:15μm)、容器外側の耐水層としてポ
リエチレンテレフテレート層(厚さ:12μm)との3
層が積層された合計厚さが77μmのものを用いた。こ
のようなポリプロピレンを基材層とした合成樹脂積層材
で作られる分離可能トレー容器21は、外側形状が略長
方形状とされて中間部が連結された眼鏡状のフランジ部
22を備え、このフランジ部22を介して周囲が連結さ
れて左右対象に2つの収納部23,24が下方に突き出
して形成してある。
【0029】また、このフランジ部22の外周縁が下方
に曲げられたスカート部25としてあり、容器内炊飯な
どの際の加熱による熱変形の防止と、フランジ部22の
端面を曲げることによる耐熱性や剛性の向上を図るよう
にしてある。
【0030】これらフランジ部22で連結された2つの
収納部23,24は、1つの大きな収納部を備えた従来
のトレー容器とフランジ部の外形および2つの収納部を
組み合わせた状態での外形が同一とされ、例えば容器内
炊飯を行う場合に同一の搬送用バケットで搬送できるよ
うにしてある。
【0031】したがって、1つの収納部の場合と同一容
量の内容物を充填できる分離可能トレー容器21とする
場合には、各収納部23,24の深さを変えることで対
応するようにする。
【0032】これら2つの収納部23,24とフランジ
部22とは、2つの収納部23,24の上端外周が外側
に拡がる逆テーパ状に形成された逆テーパ部26,27
とされ、これら逆テーパ部26,27を介して連結する
ことで、分離可能トレー容器21同士を積み重ねる場合
に、これら逆テーパ部26,27によって間隔を確保で
きるようにしてある。
【0033】このような分離可能トレー容器21は一体
に成形された状態で各収納部23,24にそれぞれ内容
物が充填され、例えば容器内炊飯を行う場合には、洗浄
などの処理がなされた米と水が充填される。
【0034】そして、蒸気等で加熱するなど所定の工程
を経て炊飯が行われる。こうして容器内炊飯が行われた
分離可能トレー容器21は、2つの収納部23,24を
連結しているフランジ部22全体を覆うように殺菌など
の処理が施された蓋材28が被せられ、ヒートシールに
て分離可能トレー容器21の内側の基材層のポリプロピ
レン層と蓋材28の基材層のポリプロピレン層とが溶融
接着されて密封シール部29がそれぞれの収納部23,
24の外側に環状に連続して形成されて密封包装体20
となる。
【0035】さらに、この密封包装体20では、密封シ
ール部29の外側もヒートシールされ、ローレットで押
圧した多数の点状の貼着部30が形成してあり、少なく
とも収納部23,24を分離する中央のフランジ部22
には、この貼着部30を形成するようにし、蓋材28の
切り離しをフランジ部22と一体にできるようにしてあ
る。
【0036】なお、貼着部30は、図のように断続部3
1の両側の全線にわたって設けても良いし、例えば断続
部31の中央付近で密封シール29が断続部31に沿っ
て近接している場合には、その近接部分では密封シール
29だけとし、密封シール29が近接していない断続部
31の両端部近傍のみに貼着部30を施しても良い。さ
らに、この部分の貼着部30を、多数の点状シールの代
わりに、断続部31を横断する線状のシールとしたり、
あるいは両者の併用としても良い。
【0037】こうして容器内炊飯後、蓋材28で密封シ
ールされた密封包装体20は、反転して蒸らしや冷却な
どが行われた後、さらに検査や印字などが行われて製品
となるが、この密封包装体20では、密封シールが行わ
れた後、完成までのいずれかの工程の間に断続部31を
加工する。
【0038】この断続部31は、分離可能トレー容器2
1の2つの収納部23,24を連結している共通の中央
部のフランジ部22に形成され、接続部32と切断部3
3とが交互に形成されて構成され、接続部32と切断部
33の長さを実験に基づく特定の値とすることで、手で
分離でき、しかも輸送時などに断続部31を中心に折れ
曲がらないようにしている。
【0039】すなわち、この密封包装体20の断続部3
1は、接続部32と切断部33の長さを変えた実験を行
い、分離性(手で分離可能かどうか)と耐折曲性(持ち
上げたときに折れ曲がらないかどうか)について評価
し、これらの結果に基づいて総合評価を行って断続部3
1の寸法を定めており、実験結果を示したものが表1で
ある。
【0040】
【表1】
【0041】この実験結果から、接続部32と切断部3
3の長さの比を1:1〜3の範囲とし、接続部32の長
さを0.5〜3.0mmの範囲とした断続部31とすれ
ば、分離性と耐折曲性を両立させることができ、好まし
くは、接続部32と切断部33の長さの比が1:2〜3
の範囲で、接続部32の長さが1〜3.0mmの範囲で
ある。
【0042】そこで、この分離可能トレー容器を用いた
密封包装体20では、その断続部31として接続部32
の長さを1.0mm、切断部33を2.0mmとし、フ
ランジ部22に形成した。
【0043】この断続部31のフランジ部22への形成
は、接続部32に対応する凹部と切断部33に対応する
刃部(凸部)が交互に形成されたトムソン刃等を用いて
形成するようにする。
【0044】また、この断続部31の形成の際には、フ
ランジ部22の周囲にスカート部25が形成してあるこ
とから、図2に示すように、スカート部25がフランジ
部22の平面とほぼ同一平面となるように曲げ起こした
状態で、例えばトムソン刃34により加工する。
【0045】この断続部31の形成の際に、少なくとも
一方のフランジ部22の端部には、切断部33が位置す
るようにしてフランジ部22に開口部22aが開口され
た状態とし、切始めが簡単にできるようにする。
【0046】さらに、この切断部33によるスリット状
の開口部22aに替え、図3に示すように、V字状のノ
ッチ35を形成して切始めが容易にできるようにした
り、図示省略したが、切り離したときに生じる2つのフ
ランジ部22のコーナ部をそれぞれ円弧状に成形するこ
とを切断部33の加工と組み合わせてプレスカッタ等で
行い尖った部分が生じないようにしてより安全に取り扱
うことができるようにしても良い。
【0047】このような分離可能トレー容器を用いた密
封包装体20では、内容物として容器内炊飯による御飯
を入れ、その半分だけ食べようとする場合には、図4に
示すように、まず、分離可能トレー容器21の2つの収
納部23,24を切断部31を中心に折り曲げるように
した後、開口部22a側から引き離すようにして分離
し、一方の収納部23の内容物を電子レンジで加熱して
食べる。そして、残す他方の収納部24はそのまま保管
するようにする。
【0048】この分離可能トレー容器21の切り離しの
際、断続部31として接続部32と切断部33とが交互
に形成され、しかも接続部32の長さが1.0mm、切
断部33の長さが2.0mmとしてあるので、手で簡単
に切り離して2つの収納部23,24を分離することが
できるとともに、分離可能トレー容器21のフランジ部
22に蓋材28を連続した線状の密封シール部29でシ
ールするのに加え、その外側をローレットシールによる
点状の貼着部30で貼り着けるようにしてあるので、蓋
材28だけが切り離されずにフランジ部22から剥がれ
たり、蓋材28がフランジ部22から浮き上がらず、一
体にした状態で切き離すことができ、蓋材28を含む分
離可能トレー容器21の2つの収納部23,24を密封
シール状態を確保した状態で分離することができる。
【0049】一方、この分離可能トレー容器を用いた密
封包装体20では、断続部31として接続部32と切断
部33とが交互に形成され、しかも接続部32の長さが
1.0mm、切断部33の長さが2.0mmとしてある
ので、輸送時など分離可能トレー容器21を持ち上げた
状態では、断続部31を中心に折れ曲がることがなく手
での切断を可能とすると同時に、耐折曲性を確保するこ
とができる。
【0050】また、この分離可能トレー容器を用いた密
封包装体20では、断続部31として、少なくともフラ
ンジ部22の一方の端には、切断部33が配置されて開
口部22aを形成するようにしたので、この開口部22
aを切始め位置として手で簡単に分離することができ、
さらにV字状のノッチ35を形成するようにすれば、一
端だけに設ける場合でも容易に視認でき、両方に切断部
33やノッチ35による開口部22aを形成するように
すれば、切始め位置を捜すこと無くいずれの断続部31
の端からも簡単に切り離すことができる。
【0051】さらに、この分離可能トレー容器を用いた
密封包装体に20によれば、分離可能トレー容器21の
フランジ部22の外周囲に折り曲げたスカート部25を
形成するようにしたので、フランジ部22の端面が水平
に突き出す場合に比べ、端部の耐熱性を向上することが
できるとともに、フランジ部22などの変形を防止する
ことができる。
【0052】また、この分離可能トレー容器を用いた密
封包装体20によれば、PPを主体とする合成樹脂積層
材で成形してあるので、耐熱性を備え、容器内炊飯に用
いることができるとともに、常温流通可能な密封包装体
として使用することができ、同一量を2つの収納部2
3,24に別けて入れて加熱処理などを行うことで、処
理時間を短縮することが可能となる。
【0053】さらに、この分離可能トレー容器を用いた
密封包装体20では、2つの収納部23,24を1枚の
蓋材28でシールすることができ、個別にシールする場
合に比べ能率良く蓋材28の取り付けができ、生産性を
向上できる。
【0054】なお、上記各実施の形態では、収納部に充
填する物として容器内炊飯される御飯を例に説明した
が、これに限らず、他の物を充填するようにしても良
い。
【0055】さらに、収納部の数を2つとした場合で説
明したが、これに限らず3つ以上にしても良い。
【0056】
【発明の効果】以上、実施の形態とともに具体的に説明
したように、この発明の請求項1記載の分離可能トレー
容器を用いた密封包装体によれば、ポリプロピレンを基
材層とする合成樹脂積層材で形成したトレー容器の各収
納部に内容物を収納して1枚の蓋材で密封シールし、各
収納部の間に位置する前記フランジ部と前記蓋材とに接
続部と切断部とが交互に形成されてその長さの比が1:
1〜3でかつ接続部を0.5〜3mmとした分割可能で
折れ曲がりを防止する断続部を形成するようにしたの
で、このような断続部によってPPを主体とするトレー
容器であっても、手で分離可能でかつ折れ曲がりを防止
することができる。
【0057】また、この発明の請求項2記載の分離可能
トレー容器を用いた密封包装体によれば、前記蓋材の前
記フランジ部への密封シール部の少なくとも前記断続部
の両側を、前記フランジ部に貼着するようにしたので、
切り離す場合にフランジ部に貼着された蓋材に有効に力
を伝達でき、蓋材だけが剥がれることもなく断続部が形
成された蓋材を簡単に切り離すことができる。
【0058】さらに、この発明の請求項3記載の分離可
能トレー容器を用いた密封包装体によれば、前記フラン
ジ部に形成する前記断続部の少なくとも一端に前記切断
部を配置して分割開始容易にするようにしたので、切り
始めとなる一端が切断部として開口することで簡単に切
り離すことができる。
【0059】また、この発明の請求項4記載の分離可能
トレー容器を用いた密封包装体によれば、前記フランジ
部の外周縁を下方に曲げて変形を防止するスカート部と
するようにしたので、このスカート部によってフランジ
部の端部の耐熱性や剛性を向上するとともに、熱などに
よる変形を防止することができる。
【0060】さらに、この発明の請求項5記載の分離可
能トレー容器を用いた密封包装体によれば、内容物を、
米および水等として前記トレー容器の収納部内で炊き上
げた米飯類とするようにしたので、容器内炊飯に用いる
トレー容器を用いた密封包装体でも、折れ曲がりを防止
しかつ簡単に分離して必要量に別けて再加熱して食べる
ことができる。
【0061】そして、これらの分離可能トレー容器を用
いた密封包装体によれば、1つの大きな収納部を備えた
トレー容器と同一の搬送用バケットを用いて搬送するこ
とができ、充填ラインを変更すること無く使用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の分離可能トレー容器を用いた密封包
装体を2つの収納部を有する容器内炊飯用に適用した一
実施の形態にかかり、トレー容器のみの外観斜視図およ
び内容物を省略した密封状態の外観斜視図である。
【図2】この発明の分離可能トレー容器を用いた密封包
装体の一実施の形態にかかるトレー容器のフランジ部の
端部の拡大断面図である。
【図3】この発明の分離可能トレー容器を用いた密封包
装体の一実施の形態にかかるトレー容器のフランジ部の
端部のノッチの拡大斜視図である。
【図4】この発明の分離可能トレー容器を用いた密封包
装体を2つの収納部を有する容器内炊飯用に適用した一
実施の形態にかかる切り離し工程の説明図である。
【図5】従来の分離可能なトレー容器の一部分を拡大し
た外観斜視図である。
【図6】従来の分離可能なトレー容器の外観斜視図およ
び部分拡大断面図である。
【符号の説明】
20 分離可能トレー容器を用いた密封包装体 21 分離可能トレー容器 22 フランジ部 22a 開口部 23 収納部 24 収納部 25 スカート部 26 逆テーパ部 27 逆テーパ部 28 蓋材 29 密封シール部 30 貼着部 31 断続部 32 接続部 33 切断部 34 トムソン刃 35 ノッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 AA10 AA11 BA16 BA18 BA21 BB08 DA06 DA08 DD01 GA03 3E067 AA03 AA11 AB01 BA02A BA20A BB16A BC02A BC07A EA04 EA32 EB20 EE48 FA01 FA06 FC01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フランジ部で連結された複数の収納部を備
    え当該フランジ部から分割するトレー容器を用いた密封
    包装体であって、前記トレー容器をポリプロピレン樹脂
    材またはポリプロピレンを基材層とする合成樹脂積層材
    で形成するとともに、各収納部に内容物を収納して1枚
    の蓋材で密封シールし、各収納部の間に位置する前記フ
    ランジ部と前記蓋材とに接続部と切断部とが交互に形成
    されてその長さの比が1:1〜3でかつ接続部を0.5
    〜3mmとした分割可能で折れ曲がりを防止する断続部
    を形成したことを特徴とする分離可能トレー容器を用い
    た密封包装体。
  2. 【請求項2】前記蓋材の前記フランジ部への密封シール
    部の少なくとも前記断続部の両側を、前記フランジ部に
    貼着したことを特徴とする請求項1記載の分離可能トレ
    ー容器を用いた密封包装体。
  3. 【請求項3】前記フランジ部に形成する前記断続部の少
    なくとも一端に前記切断部を配置して分割開始容易にし
    たことを特徴とする請求項1または2記載の分離可能ト
    レー容器を用いた密封包装体。
  4. 【請求項4】前記フランジ部の外周縁を下方に曲げて変
    形を防止するスカート部としたことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の分離可能トレー容器を用いた
    密封包装体。
  5. 【請求項5】前記内容物を、米および水等として前記ト
    レー容器の収納部内で炊き上げた米飯類としたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の分離可能トレ
    ー容器を用いた密封包装体。
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