JP2020164168A - 包装体 - Google Patents

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Yoshinori Ono
慶詞 大野
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Yosuke Muroya
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Abstract

【課題】電子レンジで加熱調理した場合でも、食材の付着又は飛散を低減可能な包装体を提供すること。【解決手段】本発明によれば、包装体であって、容器本体と、熱収縮性フィルムと、外蓋とを備え、前記容器本体と前記熱収縮性フィルムにより、第1の食材を収容する第1の収容空間が形成され、前記外蓋と前記熱収縮性フィルムにより、第2の食材を収容する第2の収容空間が形成され、前記熱収縮性フィルムは、易開裂部を備える、包装体が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、包装体に関し、特に、電子レンジ用の包装体に関する。
複数の食材を収納し、電子レンジで加熱調理することによりそのまま食することができる状態となる電子レンジ用包装体が知られている(特許文献1)。
特許文献1では、第1の食材を収納したプラスチック容器本体と、容器本体側に易開封加工部を設けた第2の食材を充填したプラスチックパウチにより電子レンジ加熱調理用食材包装体を構成しており、電子レンジで加熱調理すると、プラスチックパウチが開封し、内部に収納された第2の食材が容器本体内の第1の食材の上に流出落下することで、そのまま食することを可能にしている。
特開2005−59863号公報
しかし、特許文献1に開示される技術では、開封されたプラスチックパウチから第2の食材が落下する際に、第2の食材がプラスチックパウチに付着し、かかる食材が周囲に飛散したり、ユーザーの手を汚す恐れがあった。
本発明は、かかる事情を鑑みてなされたものであり、電子レンジで加熱調理した場合でも、食材の付着又は飛散を低減可能な包装体を提供するものである。
本発明によれば、包装体であって、容器本体と、熱収縮性フィルムと、外蓋とを備え、前記容器本体と前記熱収縮性フィルムにより、第1の食材を収容する第1の収容空間が形成され、前記外蓋と前記熱収縮性フィルムにより、第2の食材を収容する第2の収容空間が形成され、前記熱収縮性フィルムは、易開裂部を備える、包装体が提供される。
本発明では、包装体を電子レンジで加熱すると、食材が加熱された際に生じた熱により、熱収縮性フィルムが収縮を開始する。そして、熱収縮により易開裂部から熱収縮性フィルムが開裂するとともに、さらに熱収縮が進行する。これにより、第1の収容空間及び第2の収容空間が連通するとともに、熱収縮した熱収縮性フィルムが容器本体の周縁に退避する。これにより、電子レンジで加熱調理した場合でも、食材の付着又は飛散を低減できるとともに、熱収縮性フィルムとの接触が低減された状態で、第2の食材が第1の食材の上に落下する。
好ましくは、以下の発明が提供されてもよい。
前記包装体において、前記熱収縮性フィルムは、電子レンジによる加熱により前記易開裂部を起点として開裂し、前記開裂した前記熱収縮性フィルムが熱収縮することにより、前記第1の収容空間及び前記第2の収容空間が連通可能に構成される、包装体。
前記包装体において、前記熱収縮性フィルムは、凹部の周縁に取り付けられ、前記凹部は、前記容器本体に設けられ、前記熱収縮性フィルムが前記熱収縮した後に、前記周縁の少なくとも一部において取り付けられた状態を維持可能に構成される、包装体。
前記包装体において、易開裂領域を備え、前記易開裂領域は、複数の前記易開裂部により形成され、前記易開裂領域は、前記熱収縮性フィルムの重心から30mm以内の領域を跨いで形成される、包装体。
前記包装体において、以下の関係を満たすように構成される;
(関係1)D/d≦10
・d:前記易開裂部の長さ
・D:前記易開裂部の間隔
包装体。
前記包装体において、前記易開裂領域は、複数の前記易開裂部が直線状に並んで形成され、以下の関係を満たすように構成される;
(関係2)h/H≧0.5
・h:前記易開裂領域の長さ
・H:前記容器本体の凹部の平面視における径の長さであって、前記凹部の重心を通る径のうち最長の径の長さ
包装体。
前記包装体において、前記熱収縮性フィルムは、厚さが20〜300μmである、包装体。
本発明の一実施形態に係る包装体1の斜視図である。 図1の包装体1を構成する外蓋4を容器本体2から持ち上げた状態を表す図である。 図2の状態を下側から表した図である。 熱収縮性フィルム3を容器本体2に貼り付けた状態を表す斜視図である。 熱収縮性フィルム3の平面図である。 易開裂部32及び開裂口33を表す概念図である。 易開裂部32が、熱収縮性フィルム3の第1の凹部21の重心Gに対応する位置に設けられる例を表す概念図である。 第1の凹部21の重心Gから所定範囲の領域Rについて説明するための模式図である。 図1に示される包装体1をX方向から見た正面図である。 図10Aは、図1の断面図であり、加熱前の状態を表す図である。図10Bは、加熱後の状態を表す図である。 図11Aは、加熱前の包装体1の写真である。図11Bは、加熱後の包装体1の写真である。図11Cは、加熱後の熱収縮性フィルム3が変形したフィルム片3bの写真である。 易開裂領域31の他の例を表す図である。 熱収縮性フィルム3の他の例を表す図である。 図14Aは、熱収縮性フィルム3と容器本体2の他の接着例を表す図である。図14Bは、領域Aの部分拡大図である。 図15Aは、熱収縮性フィルム3と容器本体2の他の接着例を表す図である。図15Bは、領域Bの部分拡大図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.構成
<包装体1の構成>
図1〜図4に示すように、本発明の一実施形態に係る包装体1は、容器本体2と、熱収縮性フィルム3と、外蓋4とを備える。図10A及び図10Bに示すように、容器本体2と熱収縮性フィルム3により、第1の食材6を収容する第1の収容空間5が形成される。また、外蓋4と熱収縮性フィルム3により、第2の食材8を収容する第2の収容空間7が形成される。
<容器本体2の構成>
図2、図3及び図10Aに示すように、容器本体2は、底部24及び底部24の周縁を囲う周壁22を備える。そして、底部24及び周壁22により、第1の凹部21が形成される。本実施形態では、周壁22の上端から容器本体2の外側に延在するフランジ部23を備える。
図10Aに示すように、熱収縮性フィルム3は、第1の凹部21の周縁に取り付けられる。本実施形態では、熱収縮性フィルム3は、フランジ部23の上面に取り付けられる。
また、本実施形態では、容器本体2は、平面視において略円形であるが、容器本体2の形状はこれに限定されない。例えば、容器本体2は、平面視において楕円形、多角形、星型、ハート型、その他任意の形状とすることができる。
ここで、容器本体2は、圧空成形、真空成形又はプレス成形等、任意の成形法で成形することができる。
容器本体2の材質は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等、任意の合成樹脂材料から選択可能である。また、容器本体2は、単層構造又は積層構造のいずれの構成でもよい。但し、熱収縮性フィルム3の易開裂性を考慮すると、少なくとも容器本体2と熱収縮性フィルム3との溶着面は、微視的に異なる材質で構成することで開封時には凝集剥離により容易に引き剥がすことができるようにすることが望ましい。例えば、容器本体2を融点の異なる2種以上のポリオレフィン系樹脂の混合樹脂により構成し、熱収縮性フィルム3をポリエチレンのシーラント層を有する構成等にし、容器本体2と熱収縮性フィルム3の溶着強度を小さくすることにより、熱収縮性フィルム3を剥離し易くすることが望ましい。
<外蓋4の構成>
外蓋4は、容器本体2に被せる蓋である。図2、図3及び図10Aに示すように、外蓋4は、上面部44と、上面部44の周縁に設けられた周壁42と、周壁42により上面部44と連結された立壁43を備える。そして、上面部44、周壁42及び立壁43により、第2の凹部41が形成される。本実施形態では、外蓋4は、容器本体2のフランジ部23に任意の形態で取り付けられる。ここで、包装体1の安定性の観点から、第2の凹部41の容積は、第1の凹部21の容積より小さいことが好ましい。
図10Aに示すように、熱収縮性フィルム3を挟んだ状態で外蓋4を容器本体2に取り付けたときに、立壁43の内周がフランジ部23の外周と当接し、第1の収容空間5及び第2の収容空間7が形成される。
また、本実施形態では、外蓋4は、平面視において略円形であるが、外蓋4の形状はこれに限定されない。例えば、外蓋4は、平面視において楕円形、多角形、星型、ハート型、その他任意の形状とすることができる。
外蓋4の材質は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等、任意の合成樹脂材料から選択可能である。また、外蓋4は、単層構造又は積層構造のいずれの構成でもよい。
<熱収縮性フィルム3の構成>
熱収縮性フィルム3は、熱収縮性を有するフィルムである。図4に示すように、熱収縮性フィルム3は、容器本体2のフランジ部23を覆うように容器本体2に取り付けられる。本実施形態では、熱収縮性フィルム3は、フランジ部23に対応する大きさ及び形状である。熱収縮性フィルム3の取り付け方は任意であり、例えば、熱収縮性フィルム3をフランジ部23にヒートシールによって熱溶着固定してもよく、接着剤により接着してもよい。
図5に示すように、熱収縮性フィルム3は、易開裂部32を備える。本実施形態では、熱収縮性フィルム3には、複数の易開裂部32が設けられる。そして、複数の易開裂部32により、易開裂領域31が形成される。本実施形態では、複数の易開裂部32が直線状に並んで易開裂領域31が形成される。ここで、図5に示される熱収縮性フィルム3は、図4に示される熱収縮性フィルム3の一部であることに留意されたい。具体的には、図5に示される熱収縮性フィルム3は、平面視において第1の凹部21と重なる部分のみを表し、フランジ部23と重なる部分(図10A参照)は図示を省略している。以下、図7、図8、図12及び図13についても同様である。
また、図5の例では、視認性の向上のため、易開裂部32の大きさを実際より大きく図示していることに留意されたい。図7についても同様である。
熱収縮性フィルム3は、電子レンジによる加熱により易開裂部32を起点として開裂し、開裂した熱収縮性フィルム3が熱収縮することにより、第1の収容空間5及び第2の収容空間7が連通可能に構成される。さらに、本実施形態では、熱収縮性フィルム3が熱収縮した後に、第1の凹部21の周縁の少なくとも1部において取り付けられた状態を維持可能に構成される。これにより、開裂した熱収縮性フィルム3が第1の食材6上に落下することを防止できる。
易開裂部32は、熱収縮性フィルム3が熱収縮する際に熱収縮性フィルム3の開裂を誘発できればよく、スリットや貫通穴等の開孔や、ハーフカット等の任意の脆弱加工を選択可能である。特に、加工性を考慮すると、スリットや貫通穴等の開孔により易開裂部32を形成することが好ましい。このとき、易開裂部32の大きさ及び形状は、易開裂部32から第2の食材8が落ちない程度の大きさに設計する。
例えば、易開裂部32がスリットである場合、易開裂部32の長さdは、1mm〜5.0mmであり、好ましくは、1.5mm〜4.5mm、さらに好ましくは、2mm〜4mmである。具体的には例えば、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
また、易開裂部32が貫通穴である場合、易開裂部32の長さdは、0.5mm〜1.5mmである。具体的には例えば、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
また、熱収縮性フィルム3の厚さは、20μm〜300μm以下であることが好ましい。具体的には例えば、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300μmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であっても良い。熱収縮性フィルム3の厚さが20μm未満であると、易開裂部32を設けることが技術的に困難になる。また、熱収縮性フィルム3をフランジ部23にヒートシール場合には、ヒートシールする際の熱によって熱収縮性フィルム3が収縮し、易開裂部32が開裂してしまう場合がある。一方、熱収縮性フィルム3の厚さが300μmより大きいと、熱収縮に必要な熱量が大きくなるため、電子レンジによる加熱調理の時間が長くなり、食材を過剰に加熱することで食材の味が変わる恐れもあり、好ましくない。
易開裂部32は、以下の関係を満たすように構成されることが好ましい。

(関係1)D/d≦10
・d:易開裂部32の長さ
・D:易開裂部32の間隔
ここで、長さdは、複数の易開裂部32の配列方向の長さである。これにより、熱収縮に起因する開裂により、隣接する易開裂部32同士が連結することで、図6に示される開裂口33を形成しやすくなる。そして、多くの易開裂部32が連結し、開裂口33が大きくなっていくことにより、第2の食材8が第1の食材6上に落下を開始する。
「D/d」の値は、0.5〜10であり、好ましくは、1〜5である。具体的には例えば、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、6、7、8、9、10であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。これは、間隔Dが長さdの10倍以上であると、熱収縮した際に隣接する易開裂部32が連結して開裂口33を形成せずに、第2の食材8が落下しない場合があるためである。また、間隔Dが長さdの0.5倍未満であると、熱収縮性フィルム3に加工を施しにくいだけでなく、第2の食材8の重みや搬送時の衝撃により、加熱前にフィルムが引き裂かれる場合があるためである。
また、易開裂部32及び易開裂領域31は、以下の関係を満たすように構成されることが好ましい。

(関係2)h/H≧0.5
・h:易開裂領域31の長さ
・H:容器本体2の第1の凹部21の平面視における径の長さであって、第1の凹部21の重心Gを通る径のうち最長の径の長さ
これにより、熱収縮性フィルム3の開裂性を担保することができる。ここで、「h/H」の値が0.5未満の場合には、開裂口33(図6参照)を十分に形成することができず、第2の食材8がうまく落下しないことがある。
易開裂領域31は、直線状に形成することが好ましい。図5に示すように、易開裂領域31は、平面視において、熱収縮性フィルム3の重心Gに対応する位置を通るように配置されることが好ましい。ここで、図5の例では、易開裂領域31を構成する易開裂部32が熱収縮性フィルム3の重心Gに対応する位置上に配置されていないが、図7に示すように、易開裂部32が熱収縮性フィルム3の重心Gに対応する位置上に配置されてもよい。また、易開裂領域31は、熱収縮性フィルム3の重心Gに対応する位置から半径rで規定される領域Rを跨いで形成されることが好ましい。具体的には、半径rの長さは、30mmである。一実施形態では、易開裂領域31は、熱収縮性フィルム3の重心Gに対応する位置から30mm以内の領域Rを跨いで形成される。
このように、直線状に連続して設けられた易開裂部32が熱収縮性フィルム3の重心近傍を通過することにより、易開裂領域31に熱が伝わりやすく、複数の易開裂部32により開裂口33を形成することが容易になる。
さらに、複数の易開裂部32の配置方向は、熱収縮率の大きい方向と平行とすることが好ましい。具体的には、一軸延伸フィルムの場合は、延伸方向に平行であり、二軸延伸フィルムの場合は、MD方向(縦方向)の熱収縮率とTD方向(横方向)の熱収縮率のうち、収縮率の大きい方向に平行に設けることが好ましい。
ここで、熱収縮性フィルム3は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレンやスチレンーブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂系樹脂、塩化ビニル系樹脂等から選ばれる1種又は2種以上の混合物等により形成することができる。また、熱収縮性フィルム3は、一軸延伸フィルムや二軸延伸フィルム等、任意のフィルムとして形成することができる。そして、熱収縮性フィルム3は、少なくとも1つの熱収縮層を含んでいればよく、単層構造又は多層構造により構成されてもよい。特に、熱収縮層としては、熱収縮性が良く、弾力性の大きいポリエチレン又はポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。また、上述したように、容器本体2との溶着性を考慮すると、熱収縮性フィルム3のシール層は、ポリエチレンであることが好ましい。
熱収縮性フィルム3の収縮率は、20%〜80%であることが好ましく、さらに好ましくは、40%〜60%である(加熱処理条件:90℃の温水に10秒浸漬)。特に、食材への過加熱を抑制するためにも、より低温で収縮するものを用いることが好ましく、80℃の温水に10秒浸漬したときの収縮率が20%〜80%であることが好ましい。
また、熱収縮性フィルム3に易開裂部32を形成してから熱収縮性フィルム3を容器本体2に取り付けてもよい。この場合、平面視において、易開裂部32が第1の凹部21の重心Gを通過するように位置合わせする必要がある。また、熱収縮性フィルム3を容器本体2に取り付けてから易開裂部32を形成してもよい。この場合、易開裂部32の形成過程で易開裂部32にかかったテンションにより、易開裂部32が破れないように注意する必要がある。
<食材>
本発明の包装体1に収容される食材は、スーパーやコンビニエンスストア等で販売されるチルド食材である。そして、第1の食材6と第2の食材8を組み合わせたときに1つの料理を構成できるものであることが好ましい。例えば、第1の食材6として米飯を、第2の食材8としてカツ等の具材を採用することができる。これ以外にも、第1の食材6と第2の食材8の組み合わせは、カレーライスを構成するライス(米飯)とルー(具材を含んでもよい)、牛丼等の丼ものを構成する米飯と具材、うどん、そば、ラーメン、パスタ等を構成する麺と汁又は具材、シチュー、スープ等を構成する食材と汁もの、等が挙げられる。なお、第1の食材6が第2の食材8よりも重い食材であることが包装体1の安定性において好ましいが、料理の見た目等によって、第2の食材8が第1の食材6よりも重い食材としても良い。
2.電子レンジ加熱調理
次に、図9〜図11を用いて、電子レンジを用いた包装体1の加熱調理について説明する。図10Aに示される状態から、包装体1を電子レンジにて加熱すると、マイクロ波によって第1の食材6及び第2の食材8が加熱される。そして、第1の食材6の加熱により生じた熱や水蒸気により、熱収縮性フィルム3の下面が加熱される。また、第2の食材8の加熱により生じた熱や水蒸気により、熱収縮性フィルム3の上面が加熱される。熱収縮性フィルム3が加熱され収縮を開始すると、易開裂領域31を構成する易開裂部32が起点となり拡大し、隣接する易開裂部32同士が連結することで、易開裂部32より大きな開裂口33を形成する(図7参照)。そして、図10Bに示すように、開裂口33が十分大きくなり、易開裂領域31を起点として開裂した熱収縮性フィルム3は、第1の凹部21の周縁(本実施形態ではフランジ部23)の少なくとも1部において取り付けられた状態を維持しつつ、熱収縮した熱収縮性フィルムが容器本体の周縁に退避する。これにより、第1の収容空間5と第2の収容空間7が連通し、熱収縮性フィルム3に載置された第2の食材8が第1の食材6上に落下する。
電子レンジによる加熱後において、熱収縮後の熱収縮性フィルム3により形成されたフィルム片3bは、第1の凹部21の周延を覆うように残ることにより、容器本体2内部の食材が外蓋4や手等に付着することや、周囲に食材が飛散することを低減することができる。さらに、第1の収容空間5と第2の収容空間7が広い範囲で連通するので、第2の収容空間7と熱収縮性フィルム3の接触が低減された状態で、第2の食材がスムーズに第1の食材の上に落下する。そして、外蓋4を外し、フランジ部23から熱収縮性フィルム3を剥がすことで、加熱された食材をそのまま食すことができる。
図11A〜図11Cに示すように、本実施形態に係る包装体1を電子レンジで加熱すると、図11B及び図11Cに示すように、熱収縮した熱収縮性フィルム3がフランジ部23の形状に沿ったフィルム片3bを形成していることがわかる。
3.他の実施形態
図12〜図15を用いて、他の実施形態について説明する。
<易開裂領域31の配置>
図12に示すように、熱収縮性フィルム3の重心Gに対応する位置から3方向に、易開裂領域31を放射状に伸びるように設けてもよい。図12の例では、易開裂領域31の配置角度は、略等角(120度)となるように設けられる。また、易開裂領域31の長さhは、第1の凹部21の長さHに対して、「h/H>0.3」となることが好ましい。図12の例では、熱収縮性フィルム3が熱収縮し、熱収縮性フィルム3の略中心から開裂することで、第2の食材8を確実に落下させることが可能となる。
<熱収縮性フィルム3の形状>
図13に示すように、熱収縮性フィルム3を楕円形に形成してもよい。このとき、易開裂領域31は、熱収縮性フィルム3の長手方向Lに沿って形成されることが好ましい。これにより、易開裂領域31を熱収縮性フィルム3の短手方向Sに沿って形成する場合と比べて、熱収縮性フィルム3の開裂を促進することができる。さらに、易開裂領域31は、熱収縮性フィルム3の重心Gに対応する位置から予め定められた範囲内を通過することが好ましい。
<熱収縮性フィルム3の取り付け>
図14A及び図14Bに示すように、容器本体2にフランジ部23を設けることなく、周壁22の上面sに熱収縮性フィルム3を取り付けるとともに、周壁22の側面に這わせて熱収縮性フィルム3を取り付けてもよい。
また、図15A及び図15Bに示すように、容器本体2にフランジ部23を設けることなく、周壁22の上面sに熱収縮性フィルム3を取り付けてもよい。
3.その他実施形態
本発明は、以下の態様でも実施可能である。
・第1の収容空間5の形状を円形以外にする場合には、易開裂領域31は、平面視において、第1の凹部21の重心Gに対応する位置の近傍を通り、熱収縮性フィルム3の長手方向に沿って設けることが好ましい。
・易開裂部32の長さdは、同じ大きさである必要はなく、任意の大きさで設計可能である。
・易開裂部32同士の間隔Dは、全て等間隔である必要はなく、任意の間隔で設計可能である。
・易開裂領域31は、熱収縮性フィルム3の略中心から放射状に伸びるよう複数本設けてもよい。例えば、熱収縮性フィルム3の略中心から4方向(十字状)に設ける等、複数に分岐する配置としても良い。この際、易開裂領域31同士は、略等しい角度とすることが好ましい。
・上記実施形態では、熱収縮性フィルム3とフランジ部23は、ヒートシールによる熱溶着固定としているが、これに限られず、熱収縮性フィルム3をフランジ部23の裏面まで覆うように配置し、フランジ部23の裏面付近のみを熱収縮させることで、固着したものであってもよい。
1 :包装体
2 :容器本体
3 :熱収縮性フィルム
3b :フィルム片
4 :外蓋
5 :第1の収容空間
6 :第1の食材
7 :第2の収容空間
8 :第2の食材
21 :第1の凹部
22 :周壁
23 :フランジ部
24 :底部
31 :易開裂領域
32 :易開裂部
33 :開裂口
41 :第2の凹部
42 :周壁
43 :立壁
44 :上面部
A :領域
B :領域
G :重心
L :長手方向
S :短手方向
R :領域
r :半径
s :上面

Claims (7)

  1. 包装体であって、
    容器本体と、熱収縮性フィルムと、外蓋とを備え、
    前記容器本体と前記熱収縮性フィルムにより、第1の食材を収容する第1の収容空間が形成され、
    前記外蓋と前記熱収縮性フィルムにより、第2の食材を収容する第2の収容空間が形成され、
    前記熱収縮性フィルムは、易開裂部を備える、
    包装体。
  2. 請求項1に記載の包装体において、
    前記熱収縮性フィルムは、電子レンジによる加熱により前記易開裂部を起点として開裂し、前記開裂した前記熱収縮性フィルムが熱収縮することにより、前記第1の収容空間及び前記第2の収容空間が連通可能に構成される、
    包装体。
  3. 請求項2に記載の包装体において、
    前記熱収縮性フィルムは、凹部の周縁に取り付けられ、
    前記凹部は、前記容器本体に設けられ、
    前記熱収縮性フィルムが前記熱収縮した後に、前記周縁の少なくとも一部において取り付けられた状態を維持可能に構成される、
    包装体。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の包装体において、
    易開裂領域を備え、
    前記易開裂領域は、複数の前記易開裂部により形成され、
    前記易開裂領域は、前記熱収縮性フィルムの重心から30mm以内の領域を跨いで形成される、
    包装体。
  5. 請求項4に記載の包装体において、
    以下の関係を満たすように構成される;
    (関係1)D/d≦10
    ・d:前記易開裂部の長さ
    ・D:前記易開裂部の間隔
    包装体。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の包装体において、
    前記易開裂領域は、複数の前記易開裂部が直線状に並んで形成され、
    以下の関係を満たすように構成される;
    (関係2)h/H≧0.5
    ・h:前記易開裂領域の長さ
    ・H:前記容器本体の凹部の平面視における径の長さであって、前記凹部の重心を通る径のうち最長の径の長さ
    包装体。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の包装体において、
    前記熱収縮性フィルムは、厚さが20〜300μmである、
    包装体。
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