JP4230974B2 - 密閉容器 - Google Patents

密閉容器 Download PDF

Info

Publication number
JP4230974B2
JP4230974B2 JP2004247476A JP2004247476A JP4230974B2 JP 4230974 B2 JP4230974 B2 JP 4230974B2 JP 2004247476 A JP2004247476 A JP 2004247476A JP 2004247476 A JP2004247476 A JP 2004247476A JP 4230974 B2 JP4230974 B2 JP 4230974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
container
flange
outer edge
flange portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004247476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006062707A (ja
Inventor
藤 二 男 佐
Original Assignee
佐藤 二男
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 佐藤 二男 filed Critical 佐藤 二男
Priority to JP2004247476A priority Critical patent/JP4230974B2/ja
Publication of JP2006062707A publication Critical patent/JP2006062707A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4230974B2 publication Critical patent/JP4230974B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

この発明は、容器に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであって、密閉型容器を製造する分野は勿論のこと、その製造に必要とする設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野、その他現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
加工食品を貯蔵および販売するのに好適なプラスチック容器は、容器開口部にプラスチック製フィルムを熱熔着して真空状に密閉することにより、収容された食品を外部からの微生物や埃等の異物の浸入、汚染から守り、しかも外観を向上させて商品価値を高めることができ、従来までの金属製の缶やガラス製の瓶等に比較して軽量で、取扱いに便利であり、開封の際にも缶切りや栓抜き等を必要とせず、開封後の容器をそのまま食器として利用することも可能であるといった秀れた機能性を有し、一般に広く利用されている。
このような合成樹脂製の密閉容器は、図7の従来の密閉容器の斜視図に示すように、合成樹脂製の食品容器1の上部開口11周縁部分に、平面環状のフランジ部12が形成されており、この上部開口11を含むフランジ部12の上面に、比較的軟質な合成樹脂フィルム製のシート蓋2が装着され、フランジ部12上面に熱熔着されることによって食品容器1内に収容した食品を真空、密閉状に封止したものとなっており、工場出荷後の保管のための積み重ねや輸送時の衝撃等に十分に耐えるよう、該シート蓋2を比較的強く熔着、結合したものとするのが望ましいといえるが、このように強く貼着されたシート蓋2は、同図7中に白抜き矢印で示すように、引き剥がして開けようとしても、簡単には開封することができずに大変な苦労を伴うことになる。
そのため、通常はシート蓋2に舌片状のつまみ部21が用意され、そのつまみ部21をつかんで剥がすよう配慮がなされていて、それを使って開けることになるのだが、濡れた手指で思うように力が入らないのならともかく、そうでなく普通の状態で普通の大人でも開けるのにややもすると手間取り、ましてや非力な女性や老人、子供等にとっては殆ど開けられないか、開けられても力がはいり過ぎて開封途中に片方の容器を掴む手が滑り、食品容器1を引っ繰り返して内容物を溢してしまったり、あるいは、全く歯が立たず、やむなくナイフや包丁等を食品容器1上部開口11の内周縁部に沿って突き刺し、シート蓋2の中央部分を切除して開封しなければならなかったりという始末で、円滑に開封できないことが多々あるという欠点があった。
(従来の技術)
こうした弊害を解消しようとして、例えば特開平9−322745号公報に開示された、開口部周縁に鍔状の突出部を有する容器内に調理食品を充填し、前記開口部をフィルム材で覆い、且つ該フィルム材周縁部を前記突出部に接着してなる「密封容器入り食品およびその製法」廣谷・三田村・山内・丹羽・森田発明や、特開2000−153876号公報の、底部、側壁部、当該側壁部の上端に連設したフランジ部を備えた成形容器本体の開口部を蓋材で密封した密封成形容器において、当該フランジ部の最内縁部に、蓋材を熱熔着するための環状リブを設けた「密封成形容器」谷口・清水発明等が既に開発されている。
しかしながら、前述の何れの密封容器も、容器本体開口のフランジ部全周に渡り、熔着された合成樹脂フィルム製の蓋材を、剥がし取る際に、図7中に示した従来型の食品容器の場合と同様に、つまみ部21の左右側に無端状に連続する熔着部3を、引き剥がさなければならず、相当に大きな引き剥がし力を加えなければ、開封することができないという欠点を有するものであることに、変わりのないものであった。
(1)特開平9−322745号公報 (2)特開2000−153876号公報
(問題意識)
この発明は、以上のように、合成樹脂フィルム製のシート蓋2を、食品容器1のフランジ部12から引き剥がす際に、つまみ部21の左右側に熱熔着部3が、無端状に連続した従来型の構造では、熱熔着部3の形状に沿った左右方向への引き剥がし力を、一箇所のつまみ部21を介して入力しなければならず、比較的非力な女性や子供等にとっては、非常に開けずらく、不便なものであり、忙しい朝食の際等に開封に手間取り、力加減を誤って内容物を溢してしまうことがある等、開封の容易性が商品価値に多大な影響を与えるものであり、工場出荷の際の輸送や販売中に不用意に剥がれたり、破損して開放してしまわない程度に十分な強度を有すると共に、弱い力でも容器を転倒させたりすることなく、簡便に開封可能であって容器内に充填された食品を、容易に食べることができる密閉容器の実現化に対する市場ニーズが高まっているというのが実情であった。
(発明の目的)
そこで、この発明は、輸送や販売に十分に耐える密閉強度を有し、しかも比較的非力な女性や子供等であっても、弱い力で簡便に開封できる密閉容器を実現させることはできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の密閉容器を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明に包含される密閉容器は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、開口部の全周に渡って外側に所定巾だけ水平に迫出し状となるフランジ部を有する合成樹脂製の容器本体に対し、その内部に所望の内容物を装填、密封状として当該フランジ部に熱溶着されるようにした合成樹脂製のシート蓋が、容器本体の当該フランジ部外縁全縁から食み出す大きさとし、周囲全周に引き剥がし用のつまみ部を有するものに形成された上、該つまみ部には、等間隔に配した複数箇所夫々から当該フランジ部外縁に至るようにした開封用切り込み個々が、当該フランジ部外縁の複数箇所夫々におけるフランジ巾方向に対して45゜の角度を付与して各々形成されてなるものとした構成を要旨とする密閉容器である。
以上のとおり、この発明の密閉容器によれば、開封の際にシート蓋外周縁の引き剥がし用のつまみ部を摘み、容器本体のフランジ部から引き離すよう、開封用切り込みに沿って切り裂き状としてシート蓋に切れ目を進展させ、つまみ部に繋がる熔着部に沿ってフランジ部を一周するように、シート蓋の熔着部を次第に剥がし取ることが可能となり、従来型の密閉容器に比較して遥かに開封し易くして比較的弱い力であってもシート蓋を容器本体から容易に剥がし取ることができ、したがって非力な女性や老人、子供等であっても簡単に一人で剥がすことができる上、普通の大人が仮令家事や手洗いなどで手が濡れた状態であっても同様にして開けることができ、従前までのように力が入り過ぎて誤って容器を持った手を滑らせて密閉容器を転倒させてしまうといった失態を招くようなことは一切なくすことができ、老若男女誰でもが簡便、安全に開封することができるようになるという秀れた特徴が得られる。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
容器本体は、所望の内容物を装填し、シート蓋による密封を可能とするものであって、内容物が外部に露出しないよう密閉状に保護するという機能を果たすものであり、収容した内容物を十分に保護できる強度を有するものとすべきであって、収容された内容物を取り出すための開口部には、その外周縁に渡り、所定幅のフランジ部が鍔状に突設されたものとしなければならず、基本的に合成樹脂製のものとすべきであり、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン等を含む各種合成樹脂素材の何れかからなる成形品とするのが望ましいが、パルプ製、金属製、ガラス製あるいは木製のものとすること等も不可能ではなく、その形状は、有底円筒型、有平面底半球型、天面開口矩形箱型、有底三角筒型、有底五角筒型、有底六角筒型等の外、内容物の外郭形状に倣って成型された器型のものや、必要に応じて適所に貫通窓を開口したもの等、様々な形状に形成することが可能である。
フランジ部は、シート蓋の熱熔着あるいは接着剤によって密閉状態を確保可能とすると共に、シート蓋を剥がし取る際には、その引き剥がし入力に抗して破損せず、容器本体の形状を維持、可能とする機能を果たすものであり、シート蓋の熱熔着あるいは接着剤塗布に必要となる十分な帯状(糊代)面積を確保可能とするものとしなければならず、熱熔着のための加熱や、あるいは使用接着剤に耐える素材から形成されたものとすべきであり、容器本体の開口部周辺部分を、ある程度補強できる程度の剛性を確保したものとするのが望ましく、容器本体と同一素材製とする外、別素材製として容器本体の開口部に後付け、一体化したものとすることも可能である。
シート蓋は、内容物を収容した容器本体の開口部を封鎖し、フランジ部に対して密着状に結合して密封するものとなり、開封の際には、容易にフランジ部から剥がし取ることを可能にするという機能を果たし、容器本体フランジ部に対して熱熔着あるいは接着剤使用、あるいはそれらにエンボス加工を組み合わせるようにした手段など、これまで採用されてきた一体化手段、あるいは今後開発される適宜一体化手段ににより、十分に密閉、接着できる素材を選択すべきであり、密封後は、開封するまで内容物を保護するに十分な強度を有するものとしなければならず、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィン、EVA、エチレンエチルアクリレート、エチレンコポリマー、アイオノマー、ポリメチルペンテン等を含む各種の合成樹脂フィルム素材の中の何れかから、好適な素材を適宜選択、使用するのが望ましく、必要に応じて金属被膜やフッ素コーティング等の様々な表面処理を施したものとすることが可能である。
つまみ部は、容器本体からシート蓋を剥がし取り、開封する際に、シート蓋の縁を確実に摘み持ち可能として、容易に引き剥がし入力できるものとするという機能を果たすものであり、容器本体フランジ部の外周に食み出したシート蓋の周縁部であって少なくとも開封用切り込みが形成された部分を含むよう、もしくは開封用切り込みの近傍に形成されたものとしなければならず、シート蓋の外周縁の一部適所から舌片状に突設されたものとすることができる外、シート蓋の外周縁の略全周に渡り、環状に突出されたものとすることが可能であり、また、シート蓋外周縁の周縁に沿って、概略花弁状あるいは概略星型状となる複数の舌片を突出させたものとすること等が可能である。
開封用切り込みは、シート蓋のつまみ部を摘み持ち、容器本体フランジ部から引き剥がし操作を開始した際に、開封を容易にする方向に向けて応力の集中を誘導し、シート蓋の引き裂き亀裂を誘発、進展させる機能を果たすものであり、シート蓋の外周縁(もしくはその付近)から熱熔着部または接着剤による接着部の外周縁適所に到達する切り込み状に形成されたものとしなければならず、しかも熱熔着部(または接着部)巾方向に対して所定角度を付与して形成したものとすべきであり、換言すれば、フランジ部の外周縁まで熱熔着部(または接着部)が形成されている場合に限り、シート蓋の外縁適所(もしくはその付近)からフランジ部外縁所定箇所に至るよう形成し、フランジ部外縁適所におけるフランジ巾方向に対して所定角度を付与して形成されたものとするのが望ましく、シート蓋外周縁の一部を舌片状に延伸させたつまみ部の両脇か、何れか一方の脇付近かの何れかに切り込み形成したものとすることが可能であり、フランジ部の周回りに適宜間隔を隔てて複数形成したものとすることができる。
また、開封用切り込みは、シート蓋の外縁に開口する裂け溝状に形成されたものとすることができる外、シート蓋の外縁内側付近から熱熔着部(または接着部)の外縁に至る長孔状に形成されたスリット型のものや、同様に連続したミシン孔、あるいは薄肉化や材質変更等による脆弱部とすることが可能であり、また、切り込みに沿う両側を、厚肉化や材質変更等により強度を高めて、応力の集中を招き、裂け目の進展を誘発させるものとすることができ、あるいはまた、熱熔着部(または接着部)の外縁に臨む先端が、僅かに熱熔着部(または接着部)の巾寸法内に侵入するよう切り込まれたものとすることが可能である。
所定角度は、フランジ部とシート蓋との熱熔着部(または接着部)に対する開封用切り込みの望ましい形成角度を示すものであり、フランジ部(または熱熔着部あるいは接着部)巾方向に一致する直線と、該フランジ部(または熱熔着部あるいは接着部)巾方向に直交するフランジ部(または熱熔着部あるいは接着部)外縁の接線との成す開き角度範囲内に設定されたものとしなければならず、フランジ部(または熱熔着部あるいは接着部)外縁においてフランジ部(または熱熔着部あるいは接着部)巾方向に対し約45゜の角度に設定されたものとするのが最も望ましいものであり、その角度が45゜よりも大幅に大きいと、シート蓋を引き剥がす際に、開封用切り込みの先端に発生した亀裂が、熱熔着部(または接着部)を巾方向横断状に進展せずに、つまみ部に繋がるシート蓋の熱熔着部分(または接着部分)が浅く削げ落ちるように、途中でちぎれてしまう可能性が高くなり、また45゜よりも大幅に小さいと、つまみ部を持って引き剥がす際に、対応する熱熔着部(または接着部)に比較的大きな抵抗力が発生し、簡単に開封することができないという欠点が露呈することとなり、したがって良好な開封性を確保する為には、凡そ20゜ないし70゜の範囲内に設定するのが望ましく、さらに凡そ30゜ないし60゜の範囲内に設定することにより、さらに良好な開封性を確保することができるものとなり、最も確実且つ軽快に開封できるものとするには、約45゜の角度に設定されたものとするのがよい。
内容物は、輸送や販売、装飾等を含むあらゆる目的の少なくとも何れかを果たすために、密閉状あるいは封止状に装填、包装されるものであり、概念的には固体、半固体、液体、気体、粉体、粒状体等であるということができ、より具体的には食品、生活雑貨、衣料品、寝具、装身具、宝飾品、玩具、産業用部品類、薬品類等、殆ど制限を受けること無く、様々なものが対象物として含まれているということができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の密閉容器の斜視図、図2の密閉容器の平面図、および図3の開封する密閉容器の斜視図に示される事例は、開口部11の全周に渡ってフランジ部12を有する合成樹脂製の容器本体1に対し、その内部に所望の内容物を装填、密封状として当該フランジ部12に熱溶着されるようにした合成樹脂製のシート蓋2が、容器本体1のフランジ部12外縁から食み出す大きさで、適所に引き剥がし用のつまみ部21を有するものに形成された上、該つまみ部21には、その外縁適所からフランジ部12外縁所定箇所に至るようにした開封用切り込み4が、当該フランジ部12外縁所定箇所におけるフランジ巾方向に対して所定角度αを付与して形成されてなるものとしたこの発明に包含される密閉容器における代表的な一実施例を示すものである。
当該容器本体1は、ポリプロピレンやポリエチレン製の合成樹脂成形品であり、底面が平面状に形成された比較的肉厚状の半球面型に形成され、上端に半球面の最大直径となる水平状の開口部11を開口し、該開口部11の外周縁には、その全周に渡り、水平鍔状をなして平面外側に突出された環状のフランジ部12が一体成型されたものとなっており、その器状に形成された内側には、例えばヨーグルトやゼリー等の半固形状の食品が装填された上、該フランジ部12を含む開口部11の上面に、ポリプロピレンやポリエチレン製の合成樹脂製の比較的肉薄状のフィルムからなるシート蓋2を被着させ、該フランジ部12に接する範囲に渡り、加熱熔着することにより、密封状態に包装されたものである。
シート蓋2は、その外周適所の一箇所に、舌片状のつまみ部21を延伸、形成し、該つまみ部21の平面右側寄りとなる外周縁付近から、フランジ部12の上面に相当する熔着部3の外周縁に至る開封用切り込み4が形成され、当該切り込み4は、図2中のフランジ部12の円形中心を通る直線に対して約45゜の角度αに傾斜された姿勢で形成されている。また、表現を変えて示すと、当該切り込み4は、図2中のフランジ部12の円形外周縁を通る接線に対して約45゜の角度αに傾斜された姿勢に形成されたものとなっており、切り込み4の内側先端は、熱熔着部3の外周縁に一致するか、あるいは熱熔着部3の外周縁よりも僅かに同熔着部3巾寸法の内側まで切り込み、形成されたものとなっている。
図4の密閉容器の平面図は、容器本体1開口部11のフランジ部12に熱熔着によって密閉状に貼着されたシート蓋2の外周縁全体を、該フランジ部12よりも大きな直径の略円形状となるよう拡大形成したことにより、シート蓋2の全周部分に渡り、フランジ部12の外側に延伸されたつまみ部21を形成したものとし、該つまみ部21周回りの均等配置となる6箇所の夫々には、つまみ部21の各外縁から、フランジ部12との熔着部3の外縁に至る開封用切り込み4,4,……が個別に独立して形成され、各切り込み4,4,……の夫々が、フランジ巾方向に対して約45゜の角度αをもって形成されたものとなっている。
図5の密閉容器の平面図は、フランジ部12の外側に環状をなすよう拡大、形成されたシート蓋2のつまみ部21の一箇所に、つまみ部21外縁から、熔着部3外縁に至る開封用切り込み4を形成し、該切り込み4が、フランジ巾方向に対して約45゜の角度αをもって形成されたものとし、さらに、この一個の切り込み4に近接する別の一箇所にも、フランジ巾方向に対して約−45゜の角度αをもって形成された別の開封用切り込み4を形成したものとして、隣接する2箇所の切り込み4,4が互いに、実質的に約90゜の開き角度を有する平面「ハ」字型の配置となるよう、夫々独立して形成されたものとなっている。
図6の密閉容器の平面図は、フランジ部12外側に略円形状に拡大、形成したシート蓋2つまみ部21の一箇所に、該つまみ部21外縁から、熔着部3外縁に至る開封用切り込み4を形成し、該切り込み4を、フランジ巾方向に対して約45゜の角度αの姿勢に設定した上、該切り込み4の熔着部3に到達する内側先端から、フランジ巾方向に対して約−45゜の角度αの姿勢で、つまみ部21の外縁に達するよう別の切り込み4を形成し、隣合って繋がる2個の切り込み4,4が、互いの先端同士を、実質的に約90゜の開き角度で交叉する平面「V」字型の配置とし、互いが平面三角形の切欠き部分を形成したものとなっている。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明の密閉容器は、図1および図2に示すよう、容器本体1のフランジ部12の上面にシート蓋2を熱熔着したものとすることで、従来型の密閉容器と同様の密閉強度を確保することが可能となり、さらに、当該シート蓋2の外縁適所に舌片状をなしてフランジ部12よりも外側に突出されたつまみ部21と、その一側に、熔着部3の巾方向に対して約45゜の角度αを付与した開封用切り込み4を形成したものとすることにより、開封の際に、図3中に白抜き矢印で示すよう、つまみ部21を摘み、上方に向けて引き剥がし力を加えると、熔着部3の外縁に達するよう形成された切り込み4の先端に、剪断的応力が集中し、熔着部3の巾方向に対して約45゜の角度αの向きに亀裂が発生し、対応する熔着部3箇所を横断して、さらに進展して行くものとなり、つまみ部21を、それに連なるシート蓋2部分に沿って引き上げ、同図3中に二点鎖線矢印で示すように、円形に形成された開口部11に沿って引き剥がすよう操作することが可能となり、したがって左右に広がる円弧形状の熔着部3に臨むつまみ部21を、上向きに引き剥がし操作するだけで、円弧形状の熔着部3を左右に分断し、この中つまみ部21に連なる一方の熔着部3を、その環形状に沿って引き剥がすことができることとなる。
図4の密閉容器は、容器本体1のフランジ部12上面に熱熔着されたシート蓋2の外縁を、該フランジ部12よりも外側に延伸させ、環状のつまみ部21を形成し、その周方向に沿って等間隔となる6箇所の夫々に、開封用切り込み4,4,……を、熱熔着部3の巾方向に対して約45゜の角度αを付与して形成したことにより、各切り込み4,4,……の形成によって複数に、分断状とされたつまみ部21,21,……の何れかを摘み持ち、引き剥がすことにより、図3中に示したのと同様の、熔着部3の分断による引き剥がし力の軽減化が発生し、軽快に開封することが可能となるものであって、しかも全周囲につまみ部21,21,……が断続的に隣接、形成されているので開封の際に、煩わしい密閉容器の向き変えが不要となる上、開封の開始に伴って切り込み4を起点に発生した亀裂が、開封途中にも拘らず、熔着部3の途中箇所を横断し、シート蓋2の一部のみを切り裂き、離脱してしまったような場合であっても再度、容器本体1に残されたシート蓋2の何れか別のつまみ部21を選択して摘み持ち、滞り無く引き剥がし操作を継続することが可能となる。
図5の密閉容器のように、フランジ部12の外側に配置、形成された環状のつまみ部21の一箇所、およびそれに隣接する別の一箇所の夫々に、互いに約90゜の角度差を有して平面「ハ」字型の配置となる開封用切り込み4,4を形成したものとすることにより、例えば左右の利き手が異なる利用者が、左右何れかの利き手でつまみ部21を摘み、開封しようとする際に、最適な開封方向を選択することが可能となる。図6に示した密閉容器も同様に、平面「V」字型の開封用切り込み4,4を形成したことにより、好みの開封方向を自由に選択することが可能となる。
(実施例の効果)
以上のような構成からなる実施例の密閉容器は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、図1ないし図3中に示したものは、フランジ部12より外側に大きく張り出したつまみ部21を摘み持ち、同図1および図3中に白抜き矢印で示すよう引き上げ操作するだけで、開封操作の初期段階において速やかに、開封用切り込み4の先端に亀裂を発生、進展させて当該つまみ部21に臨む円弧帯形状の熱熔着部3を約45゜の角度αで左右に分断状としてまい、これによって図3中の、つまみ部21の右側に連なる一方の熔着部3端のみを、フランジ部12の周回りに沿って引き剥がして行くことが可能となり、図7中に示した、従来型の密閉容器を開封する場合に比較して、格段に弱い力で確実に開封することができるものとなるという利点を得られることになる。
図4中に示した、密閉容器によれば、容器本体1開口部11の周囲、全周に渡り、複数のつまみ部21,21,……が形成され、これら隣接、形成された各つまみ部21,21,……の相互間夫々に、開封用切り込み4,4,……を形成したものとすることにより、利用者が保持した容器本体1の平面姿勢の方向に拘らず、何れの方向からでも最適な配置となっているつまみ部21を適宜、選択して摘み持つことができるので、開封操作性を一段と向上させることが可能となり、しかも一度目の開封に失敗してつまみ部21がシート蓋2から分離してしまった場合にも、シート蓋2に残された別のつまみ部21を選択して摘み持ち、シート蓋2の引き剥がし操作を再開することができ、失敗の無い開封を実現化できる。
図5ならびに図6に示した密閉容器は、互いに90゜の開き角度に設定された「ハ」字型もしくは「V」字型配置となる2個の切り込み4,4を形成したものとすることにより、右利きの人なら、各図中の、開封用切り込み4,4の右側に配置されたつまみ部21を摘み持ち、左利きの人の場合には、開封用切り込み4,4の左側の配置となるつまみ部21を摘み持ち、引き上げ操作することによって、夫々の利き手による開封が容易な方向に、熔着部3を含むシート蓋2の亀裂を進展させて開封することが可能となり、利き手の違いによる開封性の悪化を解消して、より多くの利用者にとって簡単、容易に開封できるものとすることができるものとなる。
(結 び)
叙述の如く、この発明の密閉容器は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で、開封用の切り込みを形成する工程を新たに追加するか、もしくはシート蓋の熔着工程と同時に加工、形成すること等により、従前からの密閉容器の製造と略同様の製造工程にて生産することが可能であり、製造コストを殆ど増加させずに経済的負担を抑えることができると共に、十分な密閉強度を確保することができるようになる上、老若男女を問わず、誰にでも簡単、確実、そして安全に開封することができる密閉容器を提供することができ、食品や生活雑貨、玩具、機械等を始めとする様々な商品の密封包装を行う各種メーカーや、幅広い消費者によって高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明の密閉容器の技術的思想を具現化した代表的な実施例を示すものである。
密閉容器の構造を示す斜視図である。 密閉容器の構造を示す平面図である。 開封操作を開始した密閉容器を示す斜視図である。 複数の切り込みを形成した密閉容器を示す平面図である。 「ハ」字型の切り込みを形成した密閉容器を示す平面図である。 「V」字型の切り込みを形成した密閉容器を示す平面図である。 従来型の密閉容器の構造を示す斜視図である。
符号の説明
1 容器本体
11 同 開口部
12 同 フランジ部
2 シート蓋
21 同 つまみ部
3 熔着部
4 開封用切り込み
α 所定角度

Claims (1)

  1. 開口部の全周に渡って外側に所定巾だけ水平に迫出し状となるフランジ部を有する合成樹脂製の容器本体に対し、その内部に所望の内容物を装填、密封状として当該フランジ部に熱溶着されるようにした合成樹脂製のシート蓋が、容器本体の当該フランジ部外縁全縁から食み出す大きさに形成された上、該シートの外縁には、等間隔に配した複数箇所夫々から当該フランジ部外縁に至るようにした開封用切り込み個々が、当該フランジ部外縁の複数箇所夫々におけるフランジ巾方向に対して45゜の角度を付与して形成されてなるものとしたことを特徴とする密閉容器。
JP2004247476A 2004-08-26 2004-08-26 密閉容器 Expired - Fee Related JP4230974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004247476A JP4230974B2 (ja) 2004-08-26 2004-08-26 密閉容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004247476A JP4230974B2 (ja) 2004-08-26 2004-08-26 密閉容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006062707A JP2006062707A (ja) 2006-03-09
JP4230974B2 true JP4230974B2 (ja) 2009-02-25

Family

ID=36109528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004247476A Expired - Fee Related JP4230974B2 (ja) 2004-08-26 2004-08-26 密閉容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4230974B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5284001B2 (ja) * 2008-07-31 2013-09-11 株式会社吉野工業所 ヒンジキャップ
JP5185860B2 (ja) * 2009-03-05 2013-04-17 オリヒロプランデュ株式会社 ゼリー食品
JP5171701B2 (ja) * 2009-03-18 2013-03-27 興和株式会社 レンズ緩み防止部材及びカメラユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006062707A (ja) 2006-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6691886B1 (en) Resealable plastic packaging container with hook and loop closure
JPH01167081A (ja) 電子レンジにて加熱可能な容器
CA2961825A1 (en) Package having a child-restrictive opening feature
RU2745405C2 (ru) Легко расслаиваемый пакет
AU2006329069A1 (en) A packaging with lid sealable to container and a method of sealing the packaging
KR20090039806A (ko) 커버로 덮인 가요성 덮개를 포함하는 특히 식품용 포장용기
JP4230974B2 (ja) 密閉容器
JP4861660B2 (ja) 包装用容器
CZ292073B6 (cs) Obal
US9617055B2 (en) Packaging for energy foods or other substances
JP2012106782A (ja) 食品包装用蓋材および食品包装容器
JP2002059971A (ja) 分離可能トレー容器を用いた密封包装体
JP2010269845A (ja) 四面包装体
ES2968751T3 (es) Un recipiente compuesto con parte superior separable, una pieza bruta y métodos para separar un aro de un cuerpo tubular
JP2017178331A (ja) 容器および容器の製造方法
JP2003252359A (ja) 包装用密閉容器のための蓋体
KR200206832Y1 (ko) 개봉이 용이한 포장용기의 종이재 뚜껑
US20190135520A1 (en) Rigid Packages Having Peelable Hermetic Seals
JP4861511B1 (ja) 易開封性袋
KR102338331B1 (ko) 스티커 기능이 포함된 재사용 가능한 리드지
KR200466117Y1 (ko) 재활용이 가능한 캔
JP4762124B2 (ja) プラスチック容器
JP2020164168A (ja) 包装体
JP2006044717A (ja) シート成形容器
JPH01167073A (ja) 密封包装容器とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees