JPH0418274A

JPH0418274A - 成形容器と袋の組合せ包装体

Info

Publication number: JPH0418274A
Application number: JP2114829A
Authority: JP
Inventors: Shoichi Makimoto; 昭一牧本; Mamoru Kamata; 鎌田　守; Hidenori Yasukawa; 秀範安川
Original assignee: Toyo Aluminum KK
Current assignee: Toyo Aluminum KK
Priority date: 1990-04-27
Filing date: 1990-04-27
Publication date: 1992-01-22
Anticipated expiration: 2014-08-25
Also published as: JP2938927B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、食品等を収納するための包装体、特に、密
封性に優れ、内容物の取り出しが容易で、そのま−食卓
に供することができる包装体に関する。

〔従来の技術］カレー、シチュー、ミートソースなどのレトルト食品を
袋に収納したものが普及している。しかしこれらは、袋
であるため、容器としての役目を果さず、別の容器に移
して食卓に供さなければならない、また、開封性につい
ても、ハサミで切ったり、ノシチ部分から手で引き裂く
などしなければならないので煩雑である。さらに、電子
レンジで加熱しようとしても、液状の内容物であると、
空気抜きの穴から内容物がもれるので加熱できない。こ
の対策として自立袋とする方法があるが、この場合も電
子レンジのターンテーブルの上に置（と不安定になるこ
とは避けられない、従って底面の形状、大きさとか袋の
高さ等に制限が生じる。

一方、プラスチックの成形容器では、カレーシチュー、
スープなどの内容物を入れ、レトルト殺菌され常温流通
させるものがある。この場合は食器として充分使えるの
で、調理後そのまま食卓へ出すことはできる。しかし内
容物保護のためのバリヤー性が不充分であって、どうし
てもアルミ箔等の金属箔を積層することが必要となって
くる。

しかし金属箔を積層すると、プラスチックの成形のよう
に色々な形状、深さにすることが難しく、形状及び深さ
が制限される。この場合の開封性については、殺菌中と
か流通過程において問題が生しない様に蓋材と成形容器
を強固に接着すると開封出来ず、また開封し易い様に接
着すると殺菌中とか流通過程で密封性に問題が生しる。

〔発明の課題〕

そこで、この発明の課題は、密封性、バリヤー性に優れ
、電子レンジで加熱することができ、内容物の取り出し
が容易であって、調理後そのま一食卓に供することがで
きる包装体を提供することである。

〔課題の解決手段〕

上記の課題を解決するため、第１の発明においては、成
形容器全体を袋で密封包装し、かつ成形容器の開口部周
緑のフランジ部と袋の側面材の内面層とを熱封緘したの
である。

また、第２の発明においては、袋の側面材の少くとも一
部分に、次のような構成の積層シートを用いたのである
。即ち、少くとも内面が熱封緘可能で、かつベースシー
トを含む基材と外面剥離層とを、接着剤層及び接着力の
ごい樹脂層を介して積層し、前記基材の少（ともベース
シートを貫通する任意形状の開口を区画する不連続切り
目を設け、先行する切り目の後端から発する切り裂き線
を後続の切り目で受け止めるようにし、かつ前記切り目
を容器の開口に対応させたのである。

第３、第４、第５の発明は、それぞれ、前記袋とその内
部に収納された容器によって形成される空間に脱酸素剤
または乾燥剤を入れるか、その空間をガス置換するか、
あるいは真空引きするものであり、第６の発明は前記成
形容器の少（とも−層に脱酸素剤また乾燥剤を含有させ
るものである。

〔作用〕

第１の発明においては、容器の開口部が袋の内面で熱封
緘されており、さらに袋の周辺が熱封緘されているため
、熱封緘部が二重となり、密封性が高められる。

第２の発明では、袋を形成しているシートの基材と外面
剥離層を積層している接着剤層の界面に、接着力の弱い
樹脂層が介在しているので、剥離層を基材から容易に剥
離してゆくことができる。そして成形容器の開口部に対
応して、基材のベースシートに前述の様な特殊な不連続
貫通切り目が設けであるので、外面剥離層の剥離と共に
この切り目に沿って基材が破断し、容器に開口が形成さ
れる。

また、外面剥離層の剥離によって、外面剥離層に含まれ
る金属薄膜が除去されるので、電子レンジで加熱調理を
行なうことができ、そのま−食卓に供することができる
。

さらに、第３乃至第６の発明は、いずれも内容物の劣化
を防止する作用を有する。

〔実施例〕

まず、包装体の袋を形成する積層シートについて説明す
る。

第１図に示すように、積層シート１は、合成樹脂基材２
と外面剥離層３を、比較的接着強度の弱い樹脂層４及び
接着剤層５を介して積層したものである。

前記基材２は、第２図に示すように、ポリエステル、ナ
イロン（商品名）、ポリプロピレンフィルムあるいは紙
などのベースシート２１の外面に、ヒートシール層２２
を設けたものであるが、べ−スシート２１にヒートシー
ル性があれば、層２２を省略することができる。

また、第３図に示すように、ベースシート２１に、接着
剤２３を介して、金属箔や金属蒸着フィルムのような金
ＷＩｋ薄膜２４を積層し、その外面にヒートシール層２
２を設けてもよい。

前記外面剥離層３は、合成樹脂フィルムや金属箔などの
単体や複合体、いずれでもよい、第４図及び第５図にそ
の例を示す０図中、１１は、金属箔や金属蒸着フィルム
のような金属薄膜、１２は印刷層、１３は表面保護層、
１４は補強層である。

前記樹脂層４は、比較的接着強度の弱い樹脂、例えばア
クリル樹脂、ポリアミド樹脂、シリコーン樹脂、ビニル
樹脂などの単体或は混合物から成り、これらの樹脂を部
分的に塗布（パートコート）することによって形成する
のがよい。その塗布パターンの一例を第６図（イ）、（
ロ）、（ハ）に示す０図示のように、樹脂の塗布されて
いない部分が線状、点状、格子状などの模様を形成して
いる。なお、場合によっては、樹脂を全面塗布して、層
４を形成してもよい、また、層４は、第１図のように、
基材２の面に設けてもよいが、剥離層３に設けてもよい
、要は、接着副層５の界面に、樹脂層４が存在すればよ
い。

次に、前記基材の少くともベースシート２１には、任意
形状の開口に対応する部分７を区画する不連続な貫通切
り目８が設けられている。この切り目８は、第７図０）
、（ロ）、ｅ９の８０に示すように、矢印の切り裂き線
の方向に、先行する各切り目の後端が、後続の切り目の
先端に重複し、切り裂き線を受け止めるようになってい
る。

あるいは、第７図０）、（ハ）、に）のように、先行す
る切り目の後端から発する切り裂き線を受け止めるよう
、先行する切り目の後端を、後続の切り目の■字形、又
はＵ字形のような先端８１で受けるようにしてもよい。

この切り口８で区画された部分７においては、樹脂層４
を他の部分と同様に設けてもよいが、全く設けないか、
或はパートコートであってもその塗布密度を小さくして
、この部分７において、剥離層３と基材２の接着強度が
他の部分よりも強固にしておくのがよい。

また、外面剥離層３の、基材２からの剥離を容易にする
ため、第１図に示すように、積層シート１の外周端部、
例えばタブに相当する部分に、接着剤欠除部９を設けて
おくのがよい、あるいは、切り込み１０を設け、この部
分を折り曲げて拡げることにより、剥離層３を分離させ
て、指でつまむ手がかりとしてもよい、あるいは、図示
していないが、あらかじめ剥離開始部分を剥がしておい
てもよい。

上述の欅な積層シート１と成形容器６０を用いて形成し
た包装体の一例を第８．９．１０図に示す。

まずシート１内面の熱封緘層と成形容器のフランジ部６
１とを適当な位置に重ね合せて熱封緘し、反対面から袋
用シート１００を成形容器６０を挾み込むようにシート
１と重ね合せ、周縁部を熱封緘することによって成形容
器を包み込んだ袋５０ができあがる０図中５１はシール
部である。なお、図では、４方シールのものを示したが
、３方シール、合掌シールなどいずれでもよい、また、
図ではシート１００としてシート１と同構成で切り口８
のないものを使用しているが、接着力の弱い層４のない
ものでも、用途によっては使用することができる。

この袋５０を開封するには、前述の接着剤欠除部９にお
いて、外面剥離層３を引き起こし、そのまま上方に引張
ると、基材２と剥離層３の接着強度が樹脂層４によって
弱くなっているので、第１θ図のように、剥離層３が基
材２から剥離されて行く、そして、開口の部分に達する
と、切り目８が設けであるので、基材２が剥離層３と共
に持ち上り、切り目８に沿うて破断し、開口が形成され
る。

この開口部より内容物を取り出せばよい。

また、例えばレトルト食品で電子レンジで加熱して食す
る場合には、第８．９．１０図に示す例が好適である。

即ち外面剥離層３として、例えばアルミニウム箔の両面
にポリエステルフィルムを貼り合せたもの、基材２とし
て、ポリエステルと無延伸ポリプロピレンフィルムの積
層体を用い、成形容器６０としてはポリプロピレンの成
形品を使用すると、レトルト殺菌処理を行うことによっ
て常温流通で長期保存が可能となる。

いま、内容物としてシチューとかスープなどを想定した
場合、加熱して食することとなる。そこでシート１００
の外面剥離層３を除去し、次にシート１の外面剥離層３
を剥離除去する。そうするとマイクロ波を透過する材料
より成り、ポリプロピレン成形容器の開口部が開かれた
袋となる。この袋の両端部分をつかんで電子レンジに入
れ加熱し、そのまま食卓に出せばよ（、他の容器に移し
替える必要がない。

また、上記例では、電子レンジ加熱前に既に開口部が形
成されたが、外面剥離層３と基材２との接着強度を適度
に調整することにより、外面剥離層３を剥離除去した段
階では開口部が形成されず、切り目８がそのまま基材２
に残存するようにし、電子レンジ加熱後切り目８を引張
りで開口を形成してもよい、この場合電子レンジ加熱中
に発生する水蒸気が成形容器内に適度に保持されるため
、食品によっては良好な調理効果が得られる。

電子レンジによる加熱後には、成形容器の周囲の袋の部
分は熱くなっていないので手でつかみ易い。

なお、袋５０と容器６０との空間に、脱酸素側や乾燥剤
を収容しておいたり、前記空間をガス置換したり、真空
引きして内容物の劣化を防止するようにしてもよく、あ
るいは容器を形成する層の少くとも一層に脱酸素側や乾
燥剤を混入しておくこともできる。

〔効果〕

この発明によれば、以上のように、袋の側面材内面と容
器のフランジ部を熱封緘し、かつ袋の周囲を熱封緘した
ので、熱封緘部が二重になり密封性が向上する。

また、袋を形成するシートの基材に外面剥離層を積層し
て、その基材の少くともベースシートを貫通する不連続
切り目を設けたので、切り目によってバリヤー性が阻害
されるおそれが全くなく、取り扱い中の衝撃等によって
切り目から破断が住しることもなく、さらに、外面剥離
層が袋の全面を被っているので、子供等による誤開封を
防止することができる。

そのほか、バリヤー性を完全なものにするため、外面剥
離層に金属箔を用いても、使用時にはこれが除去できる
ので、電子レンジ等でそのまま調理可能である等の利点
を有する。

さらに、ヒートシール層にも切り目を設ける場合、貫通
切り目が空気孔として作用し、電子レンジ等で調理する
際に容器または袋の破裂を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る包装体の袋に用いる積層シート
の断面図、第２図及び第３図は同上シートの基材の例を
示す断面図、第４図及び第５図は外面剥離層の例を示す
断面図、第６図は包装体用シートの接着力の弱い樹脂層
のパターンを示す平面図、第７図は切り目で区画された
部分を示す平面図、第８図は出来上った包装体の斜視図
、第９図は包装体の袋の開封状態を示す斜視図、第１０
図は包装体の袋の開封状態を示す断面図である。１・・・・・・包装体用シート、２・・・・・・基材、　　　　３・・・・・・外面剥離
層、４・・・・・・接着力の弱い樹脂層、５・・・・・・接着剤層、７・・・・・・切り目で区画された部分、８・・・・・
・不連続切り目、２１・・・・・・ベースシート、２２
・・・・・・ヒートシール層、５０・・・・・・袋、　　　　５１・・・・・・シール
部、６０・・・・・・成形容器、　６１・・・・・・フ
ランジ部。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）成形容器の開口部周緑のフランジ部と袋の側面材
の内面とが熱封緘されており、成形容器全体が袋で密封
包装されたことから成る成形容器と袋の組合せ包装体。
（２）少くとも内面が熱封緘可能で、かつベースシート
を含む基材と外面剥離層とを、接着剤層及び接着力の弱
い樹脂層を介して積層し、前記基材の少くともベースシ
ートを貫通する任意形状の開口を区画する不連続切り目
を設け、先行する切り目の後端から発する切り裂き線を
後続の切り目で受け止めるようにした積層シートによっ
て前記袋の側面材の少くとも一部分が形成されているこ
とを特徴とする請求項第１項記載の包装体。
（３）前記袋の内側と成形容器の外側によって形成され
る空間に脱酸素剤、または乾燥剤を収納した請求項第１
項記載の包装体。
（４）前記袋の内側と成形容器の外側によって形成され
る空間をガス置換した請求項第１項記載の包装体。
（５）前記袋の内側と成形容器の外側によって形成され
る空間を真空引きした請求項第１項記載の包装体。
（６）前記成形容器の少くとも一層に脱酸素剤または乾
燥剤を含有させた請求項第１項記載の包装体。