JP7284899B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、食品、その他の物品を包装する包装体および物品の包装方法に関し、より詳しくは安全に開封でき、物品に直接触れずに持つことができる包装体および物品の包装方法に関するものである。
サンドイッチやおにぎりなどを包装する包装体は、内容物を保護する役目とともに、開封しやすいことが望まれる。特許文献1には、引き裂き開始片を摘んで引き裂いていくと引き裂き幅が大きくなる面パターンで引き裂ける開封手段を有する包装袋が開示される。
特許文献2には、内部に収納した食品を簡単に取り出すことができる食品包装用袋が開示される。この食品包装要袋は、表裏フィルムを重ね合わせて、これら表裏フィルムの下側縁部を除く上端部と両側縁部同士を所定幅でもって引き剥がし可能に熱融着一体化されている。
特許文献3には、重ね合わせたフィルム同士をシールした溶着部上でフィルムを切断することができ、開封時にフィルムとシート状食品との重なりをなくしてシート状食品の破れを最大限防止することのできる米飯加工食品用包装材が開示される。
また、特許文献4には、包装袋内にファストフード食品を個装状態で封入した袋入り食品が開示される。この袋入り食品は、包装袋の裏面を横断するように線状に設けられたカットライン走行阻止部と、包装袋内に封入されたファストフード食品のファーストバイト部とはカットライン走行阻止部を挟んで反対側であって、当該反対側のファストフード食品の端部とカットライン走行阻止部との間に設けられた開封手段と、を備える。
また、特許文献5には、三角おにぎりなどの食品包装袋であって、食する際には過度の開封を抑止しながら食品の一部のみを確実に外部に露出させて食品の他部の包装部分を掴持しながら体裁よく食することができる食品包装袋が開示される。
特開2002-255229号公報 特開2005-008237号公報 特開2010-100317号公報 特開2016-101937号公報 特開2015-113157号公報
物品を包装する包装体においては、物品を消費者に届けるまでは物品を保護する役目を果たす必要があるとともに、使用する際には簡単に開封でき、手を汚すことなく(直接触れることなく)物品を使用できるようになっていることが望まれる。
本発明は、物品の保護と安全な開封とともに、開封後は直接触れることなく物品を持つことができる包装体および物品の包装方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、物品を包装する包装体であって、物品の最大面と同程度の大きさおよび形状の開口を有し、物品を収容する収容部と、収容部の開口を塞ぐ蓋部と、収容部と蓋部とを接続し、蓋部を収容部から一方向に引きはがす際に離れる接続力を有する接続部と、を備え、接続部は、蓋部の引きはがしの開始側の接続を行う第1領域と、蓋部の引きはがしの終了側であって蓋部によって開口の一部を塞いだままにする接続を行う第2領域と、を有し、第2領域における接続力は、第1領域における接続力よりも相対的に強く、第1領域での蓋部を引きはがすことで、開口は物品を取り出すことが可能な程度に開き、第2領域での蓋部を引きはがすことでさらに広く開口が開いて物品を取り出すことが可能に設けられた、包装体である。
このような構成によれば、物品を収容した収容部の開口が蓋部によって塞がれているため、物品を包装体によって保護することができる。蓋部を収容部から一方向に引きはがすと、開口が露出して収容部に収容された物品を取り出すことができる。この蓋部を引きはがす際、引きはがしの開始側である第1領域の接続力(接着力、圧着力、溶着力などを含む。以下同様。)に対して終了側である第2領域の接続力のほうが相対的に強いため、引きはがしの開始では容易に蓋部を引きがしていくことができる。また、蓋部を引きはがしていくと、終了側で接続力が強くなって引きはがしを止めやすくなる。第1領域での蓋部の引きはがしが完了した後は、収容部ごしに物品を持って開口から露出させることができる。また、第2領域での蓋部の引きはがしによってさらに広く開口が開いて物品の取り出しが容易となる。
上記包装体において、第2領域の単位面積当たりの接続力は、第1領域の単位面積当たりの接続力の1.5倍から3倍程度であるとよい。この程度の接続力の相対的な相違によって、第1領域では蓋部を容易に引きはがしてサンドイッチを取り出しやすくなり、第1領域での蓋部の引きはがし力では第2領域までは剥がれないため、一気に蓋部が引きはがされることを効果的に抑制することができる。
上記包装体において、接続部における単位面積当たりの接続力は同じであって、第2領域の幅を第1領域の幅よりも広くすることで、第1領域に対して第2領域の接続力を強くしてもよい。これにより、接続部における単位面積当たりの接続力を変更せずに、第1領域に対して2領域の接続力を強くすることができる。
上記包装体において、第1領域での蓋部の接続が離れた際の開口の露出面積は、第2領域で蓋部が接続された状態での蓋部による開口の被覆面積よりも広い構成でもよい。これにより、蓋部を引きはがした際に開口が広く露出して、蓋部の引きはがした途中で止められても物品を開口から取り出しやすくなる。
上記包装体において、収容部および蓋部の少なくとも一方の表面には凹凸部が設けられていてもよい。これにより、収容部や蓋部ごしに物品を掴む際に凹凸部によって物品および手のそれぞれについて滑りにくくすることができる。
上記包装体において、開口は矩形状であり、接続部は開口を囲む矩形状に設けられ、第2領域は矩形状の接続部の左右における片側のみに設けられ、蓋部を引きはがすと矩形状の開口に対して斜めに開封される構成でもよい。開口が斜めに開封されることで、サンドイッチの取り出しと、不意の飛び出し防止との両立を図ることができる。
上記包装体において、収容部は、一方側および他方側のそれぞれに開口を有し、蓋部は、収容部の一方側の開口を塞ぐ第1蓋部と、収容部の他方側の開口を塞ぐ第2蓋部と、を有する構成でもよい。これにより、収容部の一方側と他方側との両側の蓋部を引きはがすようにして広く開口させ、物品を取り出しやすくすることができる。
上記包装体において、第1蓋部は前記物品の表側に設けられ、第2蓋部は物品の裏側に設けられ、収容部は、物品の横の部分を覆うように設けられ、第1蓋部および第2蓋部を引きはがした状態で、収容部は物品の横から展開可能に設けられる構成でもよい。これにより、蓋部を引きはがした状態でさらに収容部も展開して、物品を露出させることができる。
本発明の一態様は、物品を包装する包装体であって、物品の最大面と同程度の大きさおよび形状の開口を有し、物品を収容する収容部と、収容部の開口を塞ぐ蓋部と、収容部と蓋部とを接続し、蓋部を収容部から一方向に引きはがす際に離れる接続力を有する接続部と、を備え、接続部は、蓋部の引きはがしの開始側の接続を行う第1領域と、蓋部の引きはがしの終了側であって蓋部によって開口の一部を塞いだままにする接続を行う第2領域と、第1領域と第2領域との間に設けられる第3領域と、を有し、接続部の接続力は、第1領域、第3領域、第2領域の順に相対的に強くなっており、第1領域での蓋部を引きはがすことで、開口は物品を取り出すことが可能な程度に開き、第3領域および第2領域での蓋部を引きはがすことでさらに広く開口開いて物品を取り出すことが可能になっている、包装体である。これにより、蓋部を引きはがす際、引きはがしの始めである第1領域では簡単に開けることができ、引きはがしていくと第3領域から第2領域にかけて接続力が段階的に強くなって途中で止めやすくなる。
本発明の一態様は、物品を包装する包装体であって、物品の最大面と同程度の大きさおよび形状の開口を有し、物品を収容する収容部と、収容部の開口を塞ぐ蓋部と、収容部と蓋部とを接続し、蓋部を収容部から一方向に引きはがす際に離れる接続力を有する接続部と、を備え、接続部の接続力は、蓋部の引きはがしの開始側から終了側にかけて漸増する、包装体である。これにより、蓋部を引きはがす際、引きはがしの始めは簡単に開けることができ、引きはがしていくと徐々に接続力が強くなって途中で止めやすくなる。
上記包装体において、物品は、直角三角形の斜面相当部分に略長方形の部分を有するサンドイッチであり、収容部は、サンドイッチの略長方形の部分の縦横サイズと同程度の縦横サイズの開口を有する構成でもよい。サンドイッチは柔らかく、強く持ちにくいため、包装体から蓋部を剥がす際の勢いによってサンドイッチが飛び出てしまうことが起こりやすい。上記の構成によれば、第1領域での接続力によって蓋部を容易に剥がすことができ、全部剥がすことなく途中で止めやすく、サンドイッチの飛び出しを防止できるとともに、蓋部を途中まで開いた状態でサンドイッチに直接触れずに食べることができる。
本発明の一態様は、第1フィルムと第2フィルムとを対向させた状態で第1フィルムの上に物品を載置する工程と、物品の上に第2フィルムを被せる工程と、第2フィルムの上に接続治具を被せて第2フィルムの形を物品を覆う形状にするとともに、接続治具によって第2フィルムを上から押圧し、第1フィルムと第2フィルムとを接続する工程と、を備え、これらの工程を連続的に行う物品の包装方法であって、前記接続する工程は、接続治具に設けられた強接続部によって接続する部分を、強接続部以外で接続する部分に比べて接続強度を高くすることを含む、物品の包装方法である。これにより、蓋部の接続力が異なる包装を連続的に行うことができる。
本発明によれば、物品の保護と安全な開封とともに、開封後は直接触れることなく物品を持つことができる包装体および物品の包装方法を提供することが可能になる。
(a)および(b)は、第1実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。 物品の使用状態を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、第1実施形態の他の例(その1)に係る包装体を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、第1実施形態の他の例(その2)に係る包装体を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、第1実施形態の他の例(その3)に係る包装体を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、第2実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、第2実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、第3実施形態に係る包装体を例示する図である。 物品の取り出しについて例示する断面図である。 (a)および(b)は、第4実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、第5実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、第6実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。 (a)および(b)は、第7実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。 物品の包装方法(その1)を例示する斜視図である。 物品の包装方法(その2)を例示する斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1(a)および(b)は、第1実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。図1(a)には開封前の状態が示され、図1(b)には開封後の状態が示される。
本実施形態に係る包装体1Aは、物品100を包装するものである。物品100としては食品が挙げられるが、食品には限定されない。本実施形態では物品100としてサンドイッチを例として説明する。また、包装体1Aの材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂フィルムのほか、紙や金属箔材、これらの複合材(例えば、紙とポリエチレンとのラミネートフィルム)などが用いられる。
包装体1Aは、収容部10と、蓋部20と、接続部30とを備える。収容部10は開口10hを有し、内部に物品100を収容する。サンドイッチの場合には、サンドイッチの形状に対応した収容空間を有する収容部10が用いられる。
開口10hは、収容部10のいずれかの位置に設けられる。開口10hは、物品100の最大面と同程度の大きさおよび形状を有する。物品100の最大面とは、物品100の正面、底面、側面において最も面積の大きな平面のことを言う。また、物品100が球形、楕円形、円柱形のような曲面を有する形状の場合、物品100の最大面とは、最も大きな投影面のことを言う。本実施形態では、サンドイッチ(例えば、側面が略直角三角形、斜面相当部分の面が略長方形)の斜面相当部分(略長方形の部分)が最大面であり、この斜面相当部分に対向する位置に開口10hが設けられている。物品100の内容や形状に応じて、開口10hは物品100を露出させやすい位置や大きさ(縦横サイズ)に適宜設定される。本実施形態では、サンドイッチの斜面相当部分と同程度の大きさ(縦横サイズ)を有する矩形状の開口10hが設けられる。
蓋部20は、収容部10の開口10hを塞ぐように設けられる。本実施形態では、サンドイッチの斜面相当部分に対向する開口10hを塞ぐように蓋部20が収容部10に接続される。蓋部20の端には引きはがす際のつまみとなるタブ25が設けられていてもよい。
接続部30は、収容部10と蓋部20とを接続する部分である。接続部30は、蓋部20を収容部10から一方向に引きはがす際に離れる接続力を有する。例えば、収容部10の開口10hの周縁部に設けられた接続しろと、蓋部20の縁とが溶着(例えば、超音波溶着)や接着剤による接着、圧着(例えば、熱圧着)などの各種の接続方法によって接続される。包装体1Aでは、接続部30は、開口10hを囲む矩形状に設けられる。なお、収容部10と蓋部20とが一体で設けられ、開口10hの縁となる部分にミシン目が設けられた構造でもよい。この場合、接続部30はミシン目の部分となる。
接続部30の接続力は、開封前においては搬送時や陳列時に確実に接続状態を維持でき、開封時においては手で蓋部20を持って引きはがすことで容易に離れる程度に設定される。物品100を収容した収容部10の開口10hが蓋部20によって塞がれている状態では、物品100を包装体1Aによって保護することができる。また、蓋部20を引きはがすことで、開口10hが露出し、物品100を開口10hから出すことができる。
本実施形態に係る包装体1Aにおいて、接続部30における蓋部20の引きはがしの開始側の接続力に対して、蓋部20の引きはがしの終了側の接続力のほうが相対的に強くなっている。包装体1Aでは、タブ25が設けられた側を蓋部20の引きはがしの開始側、その反対側を蓋部20の引きはがしの終了側とする。蓋部20を引きはがす際には、収容部10を手で保持し、指でタブ25をつまんで蓋部20を引きはがしていく。
蓋部20を引きはがすことで、接続部30で接続されていた蓋部20は、引きはがしの開始側から終了側に向けて徐々に剥がれていく。この際、接続部30の接続力は、引きはがしの開始側に対して終了側のほうが相対的に強いため、引きはがしの開始では容易に蓋部20を引きがしていくことができる。そして、蓋部20を引きはがしていくと、終了側で接続力が強くなって引きはがしを止めやすくなる。すなわち、蓋部20の引きはがしを開始し、その力のまま引きはがしをしていくと、途中で抵抗感が増加することになり、同じ力で引きはがしていくと途中で蓋部20の引きはがしが止まることになる。
本実施形態に係る包装体1Aの接続部30は、蓋部20の引きはがしの開始側となる第1領域31と、蓋部20の引きはがしの終了側となる第2領域32とを有する。包装体1Aでは、第2領域32が接続部30の左右両側に設けられている。そして、第2領域32での蓋部20の接続力を、第1領域31における接続力よりも相対的に強くしておく。例えば、第2領域32の単位面積当たりの接続力を、第1領域31の単位面積当たりの接続力の1.5倍から3倍程度、好ましくは2倍程度にしておく。これにより、蓋部20の開き始めは比較的弱い力で引きはがすことができるとともに、蓋部20の引きはがしが第2領域32まで達すると強い接続力によってその位置で蓋部20の引きはがしを明確に止めることができる。
図1(b)に示すように、蓋部20を矢印Aに示す方向に引きはがしていくと、第1領域31の部分では蓋部20が容易に剥がれ、第2領域32の部分では蓋部20が容易に剥がれない状態となる。すなわち、蓋部20を引きはがしても、開口10hの全部は開かず、引きはがしの終了側の一部(第2領域32の部分)は開口10hの一部を塞いだままの状態となる(完全に開ききらない状態)。
このように、開口10hの全部が開かず、引きはがしの終了側の一部が塞がったままの状態となると、蓋部20の一部が物品100の飛び出しに対するストッパとしての役目を果たすことになる。すなわち、このストッパ効果によって、蓋部20を引きはがした際に物品100が開口10hから容易に飛び出してしまうことを防止することができる。
また、蓋部20の引きはがしが途中で止まることで、蓋部20の引きはがしの勢いで開口10hが全開し、さらに開口10hを越えて収容部10まで破ってしまうことを抑制でき、収容部10の破損に伴う物品100の脱落を防止することができる。
図2は、物品の使用状態を例示する斜視図である。
本実施形態に係る包装体1Aでは、蓋部20を剥がした際に第1領域31では容易に開くことができ、第2領域32では止まるようになる。物品100は、蓋部20を開いて露出した開口10hから取り出すことができる。物品100がサンドイッチのような食品の場合、収容部10ごしに手Hでサンドイッチを持って開口10hから露出させ、そのままサンドイッチに直接触れずに食すことができる。例えば、収容部10を持つ手Hの指で下から押し上げるようにすると、開口10hからサンドイッチが持ち上がって露出し、食べやすくなる。ここで、包装体1Aの材料として、保形性を有するもの(例えば、紙とポリエチレンとのラミネートフィルム)を用いると、蓋部20を開いた状態を維持しやすくなる。これにより、包装体1Aを持った状態で食品を食べやすくなる。
また、第2領域32で蓋部20の接続が残っていることでサンドイッチが容易に外に飛び出してしまうことを防止でき、食べる際にも安心して保持しておくことができる。もし食べ切れなかった場合には、蓋部20を閉じることで開口10hを塞ぎ、簡易的な再包装によって保管しておくことができる。なお、第1領域31に付け剥がし可能な接着剤を付けておくことで、再包装の効果を高めることができる。
包装体1Aでは、露出した開口10hから物品100を取り出すことから、第1領域31での蓋部20の接続が離れた際の開口10hの露出面積を、第2領域32で蓋部20が接続された状態での蓋部20による開口10hの被覆面積よりも広くしておくことが好ましい。これにより、蓋部20を引きはがした際に蓋部20が残っていても開口10hが広く露出して、開口10hから物品100を取り出しやすくなる。
蓋部20が途中まで開いた状態では開口10hから物品100を取り出しにくい場合、蓋部20に少し強めに力を入れて第2領域32も剥がすようにすることができる。これにより、開口10hを広く開けて物品100を取り出しやすくなる。開口10hは物品100の最大面と同程度の大きさおよび形状になっているため、蓋部20を剥がして開口10hの全体を開くようにすると、物品100を容易に取り出すことができる。
物品100がサンドイッチのような柔らかいものの場合、強く持ちにくいため、蓋部20を開く際に収容部10ごしにサンドイッチを強く保持することができない。このため、包装体1Aから蓋部20を剥がす際の勢いによってサンドイッチが飛び出てしまうことが起こりやすい。本実施形態に係る包装体1Aによれば、第1領域31での接続力によって蓋部20を容易に剥がすことができ、全部剥がすことなく途中で止めやすく、サンドイッチの飛び出しを防止できるとともに、蓋部20を途中まで開いた状態でサンドイッチに直接触れずに食べることができる。また、さらに第2領域32の蓋部20も剥がすようにすれば、開口10hの全体が開いて物品100を容易に取り出すことも可能となる。
図3(a)および(b)は、第1実施形態の他の例(その1)に係る包装体を例示する斜視図である。図3(a)には、開封前の状態が示され、図3(b)には開封後の状態が示される。
第1実施形態の他の例(その1)に係る包装体1Aでは、矩形状の接続部30における蓋部20の引きはがしの終了側の1箇所に第2領域32が設けられる。すなわち、図1に示す例では接続部30の左右両側に第2領域32が設けられているが、図3に示す例では第2領域32が1箇所のみである。
蓋部20には、第2領域32の対角となる隅部に開け口27が設けられる。開け口27では蓋部20と収容部10との接続は行われていない。開け口27は、蓋部20の引きはがしを開始する際のつまみとなる。
図3(b)に示すように、蓋部20の開け口27を指でつまみ、矢印Bに示す方向(開け口27から第2領域32に向けた対角方向)に引きはがしていくと、第1領域31の部分では蓋部20が容易に剥がれ、第2領域32の部分は蓋部20が容易に剥がれない状態となる。本実施形態では、第2領域32が接続部30の図中左下に1箇所のみ設けられているため、蓋部20は図中左下の第2領域32の部分では塞がったまま、図中右下に向けて斜めに開封される状態となる。接続部30における図中右下の部分は第1領域31のため接続力が相対的に弱く、好みに応じて蓋部20の右下部分の開き具合を調整することができる。
このように、蓋部20が斜めに開くため、蓋部20の引きはがしの終了側の一部が三角形状に開口10hを塞いだ状態に残るため、この部分で物品100の飛び出しに対するストッパ効果を得ることができる。また、図1に示す例よりも開口10hが広く開くため、物品100を取り出しやすい。一方、第2領域32が設けられていることで、蓋部20の引きはがしの勢いで開口10hが全開してしまったり、収容部10まで破ってしまったりすることを抑制できる。
なお、図3に示す包装体1Aでは第2領域32が図中左下の1箇所に設けられているが、開け口27が図中左上に設けられている場合には図中右下に設けられていればよい。また、蓋部20の引きはがし終了側を斜めに残すため、左右に設けた第2領域32の長さを変えて設けるようにしてもよい。
図4(a)および(b)は、第1実施形態の他の例(その2)に係る包装体を例示する斜視図である。
図4(a)および(b)に示す包装体1Aは、接続部30の第1領域31と第2領域32との間にストッパ部35を備えている。ストッパ部35は、第1領域31よりも幅広に設けられた部分であり、蓋部20を開いた際に露出した開口10hの内側に延出して物品100の飛び出しを積極的に防止する役目を果たす。
図4(a)に示す例では、第2領域32が接続部30の図中下側の全域に幅広で設けられるとともに、この第2領域32の上側に矩形のストッパ部35が左右に設けられている。図4(b)に示す例では、第2領域32の上側に半円形のストッパ部35が左右に設けられている。ストッパ部35の形状は矩形や半円形に限定されず、三角形状など他の形状であってもよい。
ストッパ部35の接続力は第2領域32の接続力よりも相対的に弱くなっている。これにより、蓋部20を引きはがす際、第1領域31からストッパ部35までは容易に開くことができ、ストッパ部35を露出させることができる。ストッパ部35は左右両側のみならず、左右1箇所でもよいし、左右の複数箇所に設けられていてもよい。これにより、開口10hの露出サイズを確保しつつ、物品100の飛び出しを効果的に抑制することができる。
図5(a)および(b)は、第1実施形態の他の例(その3)に係る包装体を例示する斜視図である。なお、図5では、説明の便宜上、蓋部20を省略している。
図5(a)および(b)に示す包装体1Aは、収容部10の内側に突出部40を備えている。突出部40は収容部10の内面から内側へ(物品100の側に向けて)突出している。収容部10の外側から手で物品100を掴むと、突出部40が物品100に当たって物品100を安定して保持することができる。
例えば、収容部10を手で持ちながら蓋部20を引きはがす際や、開口10hから物品100を取り出そうとした場合、物品100が滑って飛び出してしまう可能性がある。突出部40が設けられていることで、収容部10ごしに物品100を掴んだ際に突出部40が物品100に当接して、物品100の滑りを抑制することができる。
なお、第1実施形態では、サンドイッチの斜面相当部分と対向する位置に開口10hを設けたが、サンドイッチの略直交する2面の一方と対向する位置に開口10hを設けてもよいし、サンドイッチの略三角形の面と対向する位置に開口10hを設けてもよい。この場合、物品100であるサンドイッチの収容部10への収容方向(サンドイッチの略直交する2面の一方ではその面と直交する方向であり、サンドイッチの略三角形の面ではその面と直交する方向)にみた面または投影面と同程度の大きさおよび形状を有する開口10hを設けることが好ましい。
(第2実施形態)
図6(a)から図7(b)は、第2実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。図6(a)には開封前の状態が示され、図6(b)から図7(c)には開封していく状態が示される。
本実施形態では、物品100としておにぎりを例として説明する。本実施形態に係る包装体1Bは、収容部10と、蓋部20と、接続部30とを備える。収容部10は、一方側(例えば、表側)および他方側(例えば、裏側)のそれぞれに開口10hを有する。物品100がおにぎりの場合、最大面は正面または背面(三角型のおにぎりでは三角形の面、丸型のおにぎりでは丸形の面)であり、この最大面に対向する位置に開口10hが設けられる。蓋部20は、一方側の開口10hを塞ぐ第1蓋部201と、他方側の開口10hを塞ぐ第2蓋部202とを有する。また、一方側の接続部30および他方側の接続部30のそれぞれには第1領域31および第2領域32が設けられる。
このように、蓋部20として第1蓋部201と第2蓋部202とを有することで、収容部10の一方側と他方側との両側の蓋部20を引きはがすようにして広く開口させ、物品100を取り出しやすくすることができる。
次に、物品100がおにぎりの場合の開封の例について説明する。
先ず、図6(b)に示すように、必要に応じて包装体1Bの先端部分を切り離す。包装体1Bと物品100との間にセパレータフィルムが挿入されている場合には、収容部10を切り離した先端部分からセパレータフィルムを引き抜く。なお、セパレータフィルムが挿入されていない場合には、包装体1Bの先端部分の切り離しは必要ない。
次に、図7(a)に示すように、蓋部20を引きはがす。包装体1Bでは、一方側(例えば、表側)の第1蓋部201と、他方側(例えば、裏側)の第2蓋部202とをそれぞれ引きはがす。この際、一方側の第1領域31の部分では第1蓋部201が容易に剥がれ、第2領域32の部分では第1蓋部201が容易に剥がれない状態となる。また、他方側の第1領域31の部分では第2蓋部202が容易に剥がれ、第2領域32の部分では第2蓋部202が容易に剥がれない状態となる。すなわち、第1蓋部201および第2蓋部202をそれぞれ引きはがしても、一方側および他方側の開口10hの全部は開かず、引きはがしの終了側の一部(第2領域32の部分)は塞がったままの状態となる。
第1蓋部201および第2蓋部202において表裏で残った部分(塞がったままの部分)は物品100の飛び出しに対するストッパ効果を得ることができる。また、第1蓋部201および第2蓋部202の開きを途中で止めやすいため、勢い余って収容部10まで破ってしまうことを抑制できる。
第1蓋部201および第2蓋部202を引きはがした状態で、おにぎりの横の部分を覆う収容部10を手で持って、開口10hから露出したおにぎりを食すようにしてもよい。
また、図7(b)に示すように、第1蓋部201および第2蓋部202が引きはがされた状態で、おにぎりの横の部分を覆う収容部10を外側に展開可能に設けてもよい。おにぎりの横の部分を覆う収容部10を展開すると、包装体1Bの上側の例えば半分以上が外側に開くように展開され(バナナの皮をむくように展開され)、おにぎりを大きく露出させることができる。ここで、包装体1Bの材料として、保形性を有するもの(例えば、紙とポリエチレンとのラミネートフィルム)を用いると、第1蓋部201や第2蓋部202、収容部10の横の部分を開いた際、その状態を維持しやすくなる。これにより、包装体1Bを持った状態で食品を食べやすくなる。
包装体1Bの上側が展開されても、展開されずに残った下側でおにぎりを受けているため、手で直接おにぎりに触れることなく包装体1Bの下側を持って食べることができる。もし食べ切れなかった場合には、開いた第1蓋部201、第2蓋部202および収容部10を閉じることで、簡易的な再包装を行って保管しておくことができる。
なお、第2実施形態では、おにぎりの正面または背面と対向する位置に開口10hを設けたが、おにぎりの側面と対向する位置に開口10hを設けてもよいし、おにぎりの平面や底面と対向する位置に開口10hを設けてもよい。この場合、物品100であるおにぎりの収容部10への収容方向にみた投影面と同程度の大きさおよび形状を有する開口10hを設けることが好ましい。
(第3実施形態)
図8(a)および(b)は、第3実施形態に係る包装体を例示する図である。図8(a)には開封前の状態を示す斜視図が示され、図8(b)には開封後の状態を示す断面図が示される。
本実施形態では、物品100としてスポンジを例として説明する。スポンジには例えば化粧水、クリーム、薬剤などが塗布されていてもよい。収容部10は、物品100であるスポンジの形状に合わせた開口10hを有する器型に設けられる。略円形のスポンジの場合には略円形の面が最大面であり、略四角形のスポンジの場合には略四角形の面が最大面であり、この最大面に対向する位置に開口10hが設けられる。開口10hの大きさ(開口面積)および形状は物品100の正面(物品100を収容部10へ収容する方向にみた物品100の正面)と同程度の大きさおよび形状であるとよい。
例えば、略円形の開口10hを有する場合、開口10hの縁に沿った略円形の接続部30が設けられる。蓋部20の一端にはタブ25が設けられ、タブ25の反対側の位置となる接続部の一部には第2領域32が設けられる。第2領域32以外の接続部30は第1領域31である。
本実施形態に係る包装体1Cにおいては、収容部10および蓋部20の少なくとも一方の表面に凹凸部50が設けられている。凹凸部50は例えばエンボス加工によって形成される。これにより、収容部10や蓋部20ごしに物品100を掴む際に凹凸部50によって滑りにくくすることができる。
包装体1Cから物品100であるスポンジを取り出すには、タブ25を摘まんで蓋部20を引きはがしていく。図8(b)に示すように、蓋部20を引きはがしていくと、引きはがしの開始側から終了側に向けて徐々に剥がれていく。この際、接続部30の第1領域31の部分では蓋部20が容易に剥がれ、第2領域32の部分では蓋部20が容易に剥がれない状態となる。開口10hの全部が開かず、引きはがしの終了側の一部は塞がったままの状態となると、蓋部20の一部が物品100であるスポンジの飛び出しに対するストッパとしての役目を果たすことになる。また、さらに第2領域32の蓋部20も剥がすようにすれば、開口10hの全体が開いて物品100であるスポンジを収容部10から容易に取り出すことも可能となる。
図9は、物品の取り出しについて例示する断面図である。
蓋部20を開いた後、使用者は、剥がれた蓋部20を途中から折り曲げるようにして手Hの指で収容部10および蓋部20を摘まむように支持する。そして、手Hの指で摘まんだ状態で収容部10および蓋部20ごしにスポンジを曲げるようにすると、開口10hからスポンジの先端側を押し出すことができる。
この際、使用者はスポンジに直接触れることなく、収容部10および蓋部20ごしにスポンジを持つことができ、スポンジに付着した化粧水、クリーム、薬剤などの付着物で手を汚すことがない。また、スポンジに手Hが触れないため、衛生的である。
また、収容部10および蓋部20の表面に凹凸部50が設けられていることから、収容部10および蓋部20ごしにスポンジを持つことで凹凸部50によってスポンジの滑りが抑制される。特に、付着物によってスポンジが滑りやすくなっていたとしても、スポンジに手Hを触れることなく、確実に保持して使用することができる。
また、蓋部20の表面(開封前の状態で物品100側の表面)に凹凸部50が設けられていると、蓋部20を途中から外側に折り曲げることで、持つ手Hの側にも凹凸部50が配置され、スポンジ側とともに指の側にも凹凸部50が当たり、スポンジおよび指の両方に対する滑る止め効果を得ることができる。
なお、第3実施形態では、スポンジの正面と対向する位置に開口10hを設けたが、スポンジの側面(外周面)と対向する位置に開口10hを設けてもよい。この場合、物品100であるスポンジの収容部10への収容方向にみた投影面(スポンジの外周面の投影面)と同程度の大きさおよび形状を有する開口10hを設けることが好ましい。
(第4実施形態)
図10(a)および(b)は、第4実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。図10(a)には開封前の状態が示され、図10(b)には開封後の状態が示される。
本実施形態に係る包装体1Dは、第2領域32として包装体1Dに貼付されたラベル60を利用している。ラベル60は、接続部30における左右の第2領域32を跨ぐように(開口10hを跨ぐ方向に)、包装体1Dに貼付される。ラベル60が貼付されることで、ラベル60としての表記機能(原材料、カロリーなどの情報表記)とともに、第2領域32の接続力を第1領域31の接続力よりも相対的に強くする役目を兼用することができる。
図10(b)に示すように、蓋部20を矢印Aに示す方向に引きはがしていくと、第1領域31の部分では蓋部20が容易に剥がれ、第2領域32の部分ではラベル60が貼付されていることで蓋部20が容易に剥がれない状態となる。すなわち、蓋部20を引きはがしても、開口10hの全部は開かず、引きはがしの終了側の一部(第2領域32の部分)は塞がったままの状態となる。これにより、第1実施形態と同様なストッパ効果を得ることができる。
第4実施形態に係る包装体1Dでは、接続部30における収容部10と蓋部20との接続力を均一にして蓋部20を接続しておき、その後でラベル60を第2領域32の位置に合わせて貼り付けるようにする。これにより、蓋部20を閉じる際に接続部30での接続力を第1領域31と第2領域32とで変える必要がなく、製造上有利となる。
(第5実施形態)
図11(a)および(b)は、第5実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。図11(a)には開封前の状態が示され、図11(b)には開封後の状態が示される。
本実施形態に係る包装体1Eでは、第2領域32の幅が、第1領域31の幅よりも広くなっている。これにより、接続部30における単位面積当たりの接続力を変更せずに、第1領域31に対して第2領域32の接続力を強くすることができる。
図11(b)に示すように、蓋部20を矢印Aに示す方向に引きはがしていくと、第1領域31の部分では蓋部20が容易に剥がれ、第1領域31よりも幅広に設けられた第2領域32の部分では蓋部20が容易に剥がれない状態となる。これにより、第1実施形態と同様なストッパ効果を得ることができる。
(第6実施形態)
図12(a)および(b)は、第6実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。図12(a)には開封前の状態が示され、図12(b)には開封後の状態が示される。
本実施形態に係る包装体1Fでは、接続部30の接続力が、蓋部20の引きはがしの開始側から終了側にかけて漸増するようになっている。図12に示す例では、蓋部20の引きはがしの開始側に第1領域31が設けられ、蓋部20の引きはがしの終了側に第2領域32が設けられ、第1領域31と第2領域32との間に第3領域33が設けられる。
接続力は、第1領域31、第3領域33、第2領域32の順に相対的に強くなる。なお、本実施形態では第1領域31、第3領域33および第2領域32の3つの領域に分けて接続力を漸増するようにしたが、領域を分けることなく蓋部20の引きはがしの開始側から終了側に向けて連続的に接続力が増加するようになっていてもよい。
図12(b)に示すように、蓋部20を矢印Aに示す方向に引きはがしていくと、第1領域31の部分では蓋部20が容易に剥がれ、第1領域31よりも接続力が強い第3領域33の部分では抵抗感が増加し、さらに第3領域33よりも接続力が強い第2領域32の部分では蓋部20が容易に剥がれない状態となる。これにより、第1実施形態と同様なストッパ効果を得ることができる。また、接続部30の接続力が蓋部20の引きはがしの開始側から終了側にかけて漸増していることで、蓋部20の引きはがしの始めは簡単に開けることができ、引きはがしていくと徐々に接続力が強くなって途中で止めやすくなる。すなわち、使用者の引きはがしの力加減や好みに応じて蓋部20の開き具合を調整しやすくなる。
(第7実施形態)
図13(a)および(b)は、第7実施形態に係る包装体を例示する斜視図である。図13(a)には開封前の状態が示され、図13(b)には開封後の状態が示される。
本実施形態に係る包装体1Gでは、第2領域32の構成は第1実施形態に係る包装体1Aと同様であるが、収容部10の上端部分に山型部15が設けられている。図13(b)に示すように、蓋部20を引きはがす際、山型部15の頂点部分の蓋部20をめくり、そのまま矢印Aに示す方向に引き下ろしていく。これにより、ワンアクションで蓋部20を開くことができる。
(第8実施形態)
図14は、物品の包装方法(その1)を例示する斜視図である。
この包装方法の説明では物品100としてサンドイッチを例とする。
先ず、第1フィルム501と第2フィルム502とを対向させた状態で、第1フィルム501の上に物品100を載置する。第1フィルム501および第2フィルム502はロール状になっており、順次引き出されてそれぞれ平坦な状態となっている。物品100は、ロボットアームによって第1フィルム501の上に載置されてもよいし、作業員の手作業によって載置されてもよい。
次に、第1フィルム501に載置された物品100が進んでいくと、第2フィルム502と物品100との距離が縮まり、第2フィルム502が物品100の上に被せられる。次いで、第2フィルム502の上から接続治具550を被せる。接続治具550は物品100の空間Sと、この空間Sの周囲に設けられた接続枠部551とを有する。物品100がサンドイッチの場合の空間Sはサンドイッチの大きさよりも僅かに大きな形を有しており、接続治具550を上から被せた際にサンドイッチに当たらないようになっている。
第2フィルム502の上に接続治具550を被せることで第2フィルム502の形が物品を覆う形状になる。例えば、接続治具550は真空吸引や加熱によって第2フィルム502を成形できるようになっている。成形された第2フィルム502の物品100側が開口10hとなる。さらに、接続治具550の接続枠部551が第2フィルム502を上から押圧し、第1フィルム501と第2フィルム502とを接続する。接続方法には、熱圧着や超音波溶着が含まれる。本実施形態で熱圧着を例とする。接続枠部551の一部には強接続部551aが設けられる。強接続部551aは、他の部分よりも加熱温度を高くできる部分である。強接続部551aによって熱圧着される部分は、他の部分で熱圧着される部分よりも接続強度が高くなる。
次に、第1フィルム501と第2フィルム502とでパッケージされた物品100が進んでいくと、カッター560によって第1フィルム501および第2フィルム502の所定位置を切断する。これにより、第1フィルム501が蓋部20、第2フィルム502が収容部10、強接続部551aで熱圧着された部分が第2領域32となって、物品100の包装が完了する。
上記ではサンドイッチを例としたが、物品100の形状に合わせて接続治具550の空間Sの形状や接続枠部551の形状を用意すればよい。
図15は、物品の包装方法(その2)を例示する斜視図である。
この包装方法の説明では物品100として円柱形のものを例とする。
先ず、第1フィルム501の上に物品100を載置する。第1フィルム501はロール状になっており、順次引き出されて平坦な状態となっている。物品100は、ロボットアームによって第1フィルム501の上に載置されてもよいし、作業員の手作業によって載置されてもよい。
次に、第1フィルム501に載置された物品100が進んでいくと、物品100の上に収容部10が被せられる。収容部10は予め物品100の形状に合わせて成形されており、開口10hも設けられている。収容部10は、開口10h側から物品100に被せられる。次に、物品100の上に被せられた収容部10の上から接続治具550を被せる。接続治具550は収容部10を囲む空間Sと、この空間Sの周囲に設けられた接続枠部551とを有する。収容部10が円柱形の場合、空間Sは収容部10の円柱形よりも僅かに大きな形を有しており、接続治具550を上から被せた際に収容部10に当たらないようになっている。
次に、接続治具550の接続枠部551によって収容部10の縁(フランジ部分)を上から押圧し、収容部10の縁と第1フィルム501とを熱圧着する。接続枠部551の一部には強接続部551aが設けられる。強接続部551aは、他の部分よりも加熱温度を高くできる部分である。強接続部551aによって熱圧着される部分は、他の部分で熱圧着される部分よりも接続強度が高くなる。
次に、収容部10と第1フィルム501とでパッケージされた物品100が進んでいくと、カッター570によって第1フィルム501の所定位置を切断する。カッター570はリング状になっており、このカッター570によって収容部10の回りの第1フィルム501が円形にカットされる。これにより、収容部10に第1フィルム501が蓋部20として接続され、強接続部551aで熱圧着された部分が第2領域32となって、物品100の包装が完了する。
上記では円柱形の物品100を例としてが、他の形状の物品100であってもその形状に合わせて収容部10の形状を用意すればよい。
上記説明したいずれの包装方法であっても、第1フィルム501を連続的に搬送(一定の速度で搬送してもよいし、移動と停止とを繰り返す搬送でもよい)しながら物品100を包装していくことができる。さらに、連続的な包装を行いながら、収容部10と蓋部20の接続部30に、互いに接続力の異なる第1領域31と第2領域32とを構成することが可能となる。第1フィルム501の搬送方向に対して直交する方向から接続治具550によって物品100の周囲を接続するため、蓋部20の接続力が異なる包装を連続的に行うことができるようになる。
以上説明したように、実施形態に係る包装体1A、1B、1C、1D、1E、1Fおよび1Gによれば、物品100の保護と安全な開封とともに、開封後は直接触れることなく物品100を持つことができる。
なお、上記に本実施形態およびその適用例(変形例、具体例)を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、収容部10は高さ(マチ)を有しないものであってもよい。すなわち、平坦なフィルムからなる収容部10と蓋部20とを合わせて袋状にした構成であってもよい。また、接続部30は開口10hの縁の全周にわたり設けられている必要はなく、一部に設けられた構成でもよい。また、物品100が不定形の場合、開口10hは物品100の収容部10に対する収容方向にみた投影面の外接矩形や投影面の外側を囲む大きさおよび形状であってもよい。また、前述の各実施形態またはその適用例(変形例、具体例)に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
以上のように、本発明は、サンドイッチやおにぎりのほか、ホットドッグやチュロスのような細長い物品100であっても好適に利用できる。
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G…包装体
10…収容部
10h…開口
15…山型部
20…蓋部
25…タブ
27…開け口
30…接続部
31…第1領域
32…第2領域
33…第3領域
35…ストッパ部
40…突出部
50…凹凸部
60…ラベル
100…物品
201…第1蓋部
202…第2蓋部
501…第1フィルム
502…第2フィルム
550…接続治具
551…接続枠部
551a…強接続部
A,B…矢印
H…手

Claims (11)

  1. 物品を包装する包装体であって、
    前記物品の最大面と対向する位置に設けられる開口を有し、前記物品を収容する収容部と、
    前記収容部の前記開口を塞ぐ蓋部と、
    前記収容部と前記蓋部とを接続し、前記蓋部を前記収容部から一方向に引きはがす際に離れる接続力を有する接続部と、
    を備え、
    前記接続部は、前記蓋部の引きはがしの開始側の接続を行う第1領域と、前記蓋部の引きはがしの終了側であって前記蓋部によって前記開口の一部を塞いだままにする接続を行う第2領域と、を有し、
    前記第2領域における接続力は、前記第1領域における接続力よりも相対的に強く、
    前記第1領域での前記蓋部を引きはがすことで、前記開口の露出面積は、前記第2領域で前記蓋部が接続された状態での前記蓋部による前記開口の被覆面積よりも広く開き
    前記第2領域での前記蓋部を引きはがすことでさらに広く前記開口が開いて前記物品を取り出すことが可能に設けられた、包装体。
  2. 前記第2領域の単位面積当たりの接続力は、前記第1領域の単位面積当たりの接続力の1.5倍から3倍である、請求項1記載の包装体。
  3. 前記接続部における単位面積当たりの接続力は同じであって、前記第2領域の幅を前記第1領域の幅よりも広くすることで、前記第1領域に対して前記第2領域の接続力を強くした、請求項1記載の包装体。
  4. 前記収容部および前記蓋部の少なくとも一方の表面には凹凸部が設けられる、請求項1記載の包装体。
  5. 前記開口は矩形状であり、
    前記接続部は前記開口を囲む矩形状に設けられ、
    前記第2領域は前記矩形状の前記接続部の左右における片側のみに設けられ、
    前記第1領域での前記蓋部を引きはがすと矩形状の前記開口に対して斜めに開封される、請求項1記載の包装体。
  6. 物品を包装する包装体であって、
    一方側および他方側にそれぞれ開口を有し、前記物品を収容する収容部と、
    前記収容部の一方側の前記開口を塞ぐ第1蓋部と、
    前記収容部の他方側の前記開口を塞ぐ第2蓋部と、
    前記収容部と前記第1蓋部および前記収容部と前記第2蓋部とを接続し、前記第1蓋部および前記第2蓋部を前記収容部から一方向に引きはがす際に離れる接続力を有する接続部と、
    を備え、
    前記接続部は、前記蓋部の引きはがしの開始側の接続を行う第1領域と、前記第1蓋部および前記第2蓋部の引きはがしの終了側であって前記第1蓋部および前記第2蓋部によって前記開口の一部を塞いだままにする接続を行う第2領域と、を有し、
    前記第2領域における接続力は、前記第1領域における接続力よりも相対的に強く、
    前記第1領域での前記第1蓋部および前記第2蓋部を引きはがすことで、前記開口の露出面積は、前記第2領域で前記第1蓋部および前記第2蓋部が接続された状態での前記第1蓋部および前記第2蓋部による前記開口の被覆面積よりも広く開き、
    前記第2領域での前記第1蓋部および前記第2蓋部を引きはがすことでさらに広く前記開口が開いて前記物品を取り出すことが可能に設けられた、包装体
  7. 前記第1蓋部は前記物品の表側に設けられ、前記第2蓋部は前記物品の裏側に設けられ、
    前記収容部は、前記物品の横の部分を覆うように設けられ、
    前記第1領域での前記第1蓋部および前記第2蓋部を引きはがした状態で、前記収容部は前記物品の横から上側半分以上が外側に展開可能に設けられる、請求項記載の包装体。
  8. 前記物品は、三角型または丸型のおにぎりであり、
    前記開口は、前記おにぎりの三角形の面または丸形の面と同程度の大きさを有する、請求項6記載の包装体
  9. 物品を包装する包装体であって、
    前記物品の最大面と対向する位置に設けられる開口を有し、前記物品を収容する収容部と、
    前記収容部の前記開口を塞ぐ蓋部と、
    前記収容部と前記蓋部とを接続し、前記蓋部を前記収容部から一方向に引きはがす際に離れる接続力を有する接続部と、
    を備え、
    前記接続部は、前記蓋部の引きはがしの開始側の接続を行う第1領域と、前記蓋部の引きはがしの終了側であって前記蓋部によって前記開口の一部を塞いだままにする接続を行う第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との間に設けられる第3領域と、を有し、
    前記接続部の前記接続力は、前記第1領域、前記第3領域、前記第2領域の順に相対的に強くなっており、
    前記第1領域での前記蓋部を引きはがすことで、前記開口の露出面積は、前記第2領域で前記蓋部が接続された状態での前記蓋部による前記開口の被覆面積よりも広く開き
    前記第3領域および前記第2領域での前記蓋部を引きはがすことでさらに広く前記開口が開いて前記物品を取り出すことが可能になっている、包装体。
  10. 物品を包装する包装体であって、
    前記物品の最大面と対向する位置に設けられる開口を有し、前記物品を収容する収容部と、
    前記収容部の前記開口を塞ぐ蓋部と、
    前記収容部と前記蓋部とを接続し、前記蓋部を前記収容部から一方向に引きはがす際に離れる接続力を有する接続部と、
    を備え、
    前記接続部の前記接続力は、前記蓋部の引きはがしの開始側から終了側にかけて漸増する、包装体。
  11. 前記物品は、直角三角形の斜面相当部分に略長方形の部分を有するサンドイッチであり、
    前記収容部は、前記サンドイッチの前記略長方形の部分の縦横サイズと同程度の縦横サイズの開口を有する、請求項1、請求項9および請求項10のいずれか1項に記載の包装体。
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