JP2002058857A - パチンコ島台 - Google Patents

パチンコ島台

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JP2002058857A
JP2002058857A JP2000250491A JP2000250491A JP2002058857A JP 2002058857 A JP2002058857 A JP 2002058857A JP 2000250491 A JP2000250491 A JP 2000250491A JP 2000250491 A JP2000250491 A JP 2000250491A JP 2002058857 A JP2002058857 A JP 2002058857A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計数装置から排出されるパチンコ玉を効率よ
くパチンコ島台内へ排出することができ、且つパチンコ
島台の島台寸法を小さく設計することができるパチンコ
島台を提供する。 【構成】 背向するパチンコ機に対応する計数排出口8
5同士が、互いに対面し合わない位置に形成されて前記
アウト玉回収樋に臨んでいることにより、計数排出口8
5からパチンコ玉を勢いよく排出しても、対面する計数
排出口85からのパチンコ玉の排出を妨げることがない
ため、パチンコ玉をアウト玉回収樋17上へ効率よく排
出することができる。また、計数排出口85から排出さ
れるパチンコ玉同士の衝突が起こらないため、衝突によ
る騒音の発生や、パチンコ玉の一箇所集中落下によるア
ウト玉回収樋17の損傷,破損を防止することができ
る。更に、パチンコ玉の排出の勢いを弱める構造等が不
要になるため、パチンコ島台の島幅寸法を小さく形成す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のパチンコ機
が列設されると共に、獲得した景品玉を計数する計数装
置が前記パチンコ機毎に対応して設置され且つ前記計数
装置で計数され計数排出口から排出されたパチンコ玉及
び前記パチンコ機で使用されたパチンコ玉をまとめて回
収するアウト玉回収樋が内蔵されたパチンコ島台に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、遊技者が獲得したパチンコ玉を景
品交換所に運ぶことなく、パチンコ機毎に対応して設置
された計数装置を介して直接パチンコ島台に返却するキ
ャリーレスシステム(個別JCともいう)を導入するパ
チンコホールが年々増加する傾向にある。このキャリー
レスのパチンコ島台においては、パチンコ機から返却さ
れるパチンコ玉は、計数装置の計数排出口からアウト玉
を回収するためのアウト玉回収樋に向けて排出されるも
のであり、このパチンコ玉が排出される計数排出口は、
背向するパチンコ機に対応して、互いに対面して形成さ
れるものであった。
【0003】一方、キャリーレスシステムのパチンコ島
台に限らず、パチンコ島台の島幅寸法は、極力小さく設
計されることが望ましい。これは、島幅寸法を小さくす
ることにより、パチンコホール内に設置されるパチンコ
島台数を増やすことができるためであり、また、パチン
コ島台数を増やさない場合であっても、パチンコ島台間
の通路を広くすることができ、遊技者に快適なパチンコ
ホールを提供することができるためである。このため、
パチンコ島台の幅寸法は、極力小さく設計される傾向に
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、キャリーレ
スシステムのパチンコ島台において、計数装置からの玉
捌けをよくしようとすると、計数排出口からのパチンコ
玉の勢いが強くなるため、上記のように、島幅寸法を小
さくした場合には、対面し合う計数排出口同士の間隔が
狭くなり、一方の計数排出口から排出されるパチンコ玉
が対面関係にある他方の計数排出口からのパチンコ玉の
排出を妨げてしまう等、アウト玉回収樋へパチンコ玉が
効率よく排出されなくなり、逆に、アウト玉回収樋への
パチンコ玉の排出効率を重視すると、計数排出口からの
パチンコ玉の勢いを弱くしなければならないため、計数
装置からの玉捌けが悪くなり、遊技者のイライラや不満
の原因になるという問題があった。このパチンコ玉の排
出効率及び計数装置からの玉捌けの両方の問題を解決す
るために、例えば、特開平10−179917号に開示
されるように、計数装置からのパチンコ玉の勢いをパチ
ンコ島台内で弱めてからパチンコ玉をアウト玉回収樋へ
排出したり、あるいは、特開平11−9892号に開示
されるように、計数装置からのパチンコ玉をパチンコ島
台内で一旦貯留した後、アウト玉回収樋へ排出したりす
る方法が考えられる。しかし、上記のようなパチンコ玉
の勢いを弱める構造やパチンコ玉を貯留する空間を構成
するには、パチンコ島台内(計数装置とアウト玉回収樋
の間)に比較的広いスペースを必要とするため、パチン
コ島台の島幅寸法を小さくすることができなくなってし
まう。仮に、パチンコ島台の島幅寸法を小さくするため
に、パチンコ玉の勢いを弱める構造やパチンコ玉を貯留
する空間を小さく形成した場合には、計数排出口からの
パチンコ玉の勢いを弱めることができなかったり、又
は、パチンコ玉の貯留量の減少により、即ち、パチンコ
玉を貯留する空間がすぐに一杯になり、計数装置からの
玉捌けが悪くなったりしてしまい、上記した本来の問題
点を解消することができなくなる。
【0005】また、背向するパチンコ機においては、対
応する計数排出口が互いに対面し合っているので、一度
に大量のパチンコ玉がパチンコ島台に返却され(パチン
コホールの閉店間際等)、対面し合う計数排出口から同
時にパチンコ玉が排出された場合に、パチンコ玉同士が
衝突して騒音が発生したり、衝突することによりパチン
コ玉が一箇所に集中してアウト玉回収樋上へ落下するた
めアウト玉回収樋が損傷,破損するという問題もあっ
た。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、そ
の目的とするところは、計数装置から排出されるパチン
コ玉を効率よくパチンコ島台内へ排出することができ、
且つパチンコ島台の島台寸法を小さく設計することがで
きるパチンコ島台を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1に記載の発明においては、複数のパチ
ンコ機が背向列設されると共に、獲得した景品玉を計数
する計数装置が前記パチンコ機毎に対応して設置され且
つ前記計数装置で計数され計数排出口から排出されたパ
チンコ玉及び前記パチンコ機で使用されたパチンコ玉を
まとめて回収するアウト玉回収樋が内蔵されたパチンコ
島台において、背向する前記パチンコ機に対応する前記
計数排出口同士が、互いに対面し合わない位置に形成さ
れて前記アウト玉回収樋に臨むことを特徴とするもので
ある。このように構成することにより、計数排出口から
パチンコ玉を勢いよく排出しても、対面する計数排出口
からのパチンコ玉の排出を妨げることがないため、パチ
ンコ玉をアウト玉回収樋上へ効率よく排出することがで
きる。また、計数排出口から排出されるパチンコ玉同士
の衝突が起こらないため、衝突による騒音の発生や、パ
チンコ玉の一箇所集中落下によるアウト玉回収樋の損
傷,破損を防止することができる。更に、パチンコ玉の
排出の勢いを弱める構造等が不要になるため、パチンコ
島台の島幅寸法を小さく形成することができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明においては、
前記計数排出口と対面する位置に、その計数排出口から
排出されたパチンコ玉を受けるための受け部が形成され
ていることを特徴とするものである。このように構成す
ることにより、計数排出口から排出されるパチンコ玉の
勢いを受け部で一旦弱めるため、アウト玉回収樋上のパ
チンコ玉の流下を妨げることなく、計数排出口から排出
されたパチンコ玉をアウト玉回収樋上へ排出することが
できる。また、計数排出口からのパチンコ玉が直接アウ
ト玉回収樋上へ排出されることがないため、アウト玉回
収樋の損傷,破損を防止することができる。更に、パチ
ンコ玉の排出の勢いを弱める構造としての受け部が、計
数排出口と対面する位置に形成されているため、アウト
玉回収樋上方のスペース、つまり、パチンコ玉がアウト
玉回収樋を超える空間を利用することにより、前記受け
部をできるだけ小さく形成することが可能になる。即
ち、パチンコ島台内のスペースの有効利用は、パチンコ
島台の島幅寸法を小さく形成することを可能にするもの
である。
【0008】また、請求項3に記載の発明においては、
複数のパチンコ機が列設されると共に、獲得した景品玉
を計数する計数装置が前記パチンコ機毎に対応して設置
され且つ前記計数装置で計数され計数排出口から排出さ
れたパチンコ玉及び前記パチンコ機で使用されたパチン
コ玉をまとめて回収するアウト玉回収樋が内蔵されたパ
チンコ島台において、前記計数排出口と対面する位置
に、その計数排出口から排出されたパチンコ玉を受ける
ための受け部が形成されていることを特徴とするもので
ある。このように構成することにより、計数排出口から
排出されるパチンコ玉の勢いを受け部で一旦弱めるた
め、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下を妨げること
なく、計数排出口から排出されたパチンコ玉をアウト玉
回収樋上へ排出することができる。また、計数排出口か
らのパチンコ玉が直接アウト玉回収樋上へ排出されるこ
とがないため、アウト玉回収樋の損傷,破損を防止する
ことができる。更に、パチンコ玉の排出の勢いを弱める
構造としての受け部が、計数排出口と対面する位置に形
成されているため、アウト玉回収樋上方のスペース、つ
まり、パチンコ玉がアウト玉回収樋を超える空間を利用
することにより、前記受け部をできるだけ小さく形成す
ることが可能になる。即ち、パチンコ島台内のスペース
の有効利用は、パチンコ島台の島幅寸法を小さく形成す
ることを可能にするものである。
【0009】また、請求項4に記載の発明においては、
前記受け部には、対面する前記計数排出口から排出され
て受け部に受け止められて前記アウト玉回収樋上へ排出
されるパチンコ玉の流下方向を、前記アウト玉回収樋上
を流下するパチンコ玉の流下方向とほぼ同一方向に変換
する変流機構を備えたことを特徴とするものである。こ
のように構成することにより、受け部に受け入れられた
パチンコ玉が、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方
向とほぼ同一方向でアウト玉回収樋上へ排出されるた
め、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下を妨げること
なく、計数排出口から排出されたパチンコ玉をアウト玉
回収樋上へ排出することができる。
【0010】また、請求項5に記載の発明においては、
前記受け部には、対面する前記計数排出口から排出され
たパチンコ玉からの衝撃を吸収するための衝撃吸収材が
貼着されていることを特徴とするものである。このよう
に構成することにより、受け部に落下してくるパチンコ
玉の衝撃を衝撃吸収材により吸収するため、受け部自体
の損傷,破損や騒音の発生を防止することができる。
【0011】更に、請求項6に記載の発明においては、
前記計数排出口は、該計数排出口から排出されるパチン
コ玉の排出角度を調整するための排出角度調整機構を備
えたことを特徴とするものである。このように構成する
ことにより、計数排出口から排出されるパチンコ玉の排
出角度を調整することでパチンコ玉の落下位置を変える
ことができるため、パチンコ玉を最適の位置に落下させ
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照し
て本実施形態に係るパチンコ島台1の概略構成について
説明する。図1は、本実施形態に係るパチンコ島台1の
内部を示す側面図であり、図2は、パチンコ機2が設置
される部分のパチンコ島台1の拡大図である。なお、図
1において、パチンコ機2,台間玉貸機3,分配シュー
ト9,補給装置10及びアウト玉回収ボックス16の符
号は、右側のパチンコ機ユニットA11にのみ記載して
あるが、右側の他のパチンコ機ユニットA1〜A10及
び左側のパチンコ機ユニットA1〜A11についても、
同様に上記符号に対応する部品が備えられるものであ
る。
【0013】図において、パチンコ島台1は、周知のよ
うに、直方体状に枠組み構成され、その長手方向両面に
複数のパチンコ機2を背向列設するようになっている。
また、パチンコ島台1には、各パチンコ機2に挟持され
るように台間玉貸機3が設けられており、この台間玉貸
機3はパチンコ機2と1対1対応するように設けられて
いると共に、硬貨または紙幣、あるいはプリペイドカー
ドまたは貯玉カードによりパチンコ玉を貸し出すように
なっている。この1対1対応して設けられたパチンコ機
2と台間玉貸機3から構成されるパチンコ機ユニットA
が、本実施形態においては、パチンコ島台1の端部から
A1〜A11の順に、後述する玉揚送装置4を挟んで左
右11台ずつ(図の左側は、一部省略)で、パチンコ島
台1の両側面に計44台設置されているが、遊技場によ
ってはそれ以上又は以下の台数のパチンコ機ユニットが
設置される場合もある。
【0014】更にA1〜A11の各パチンコ機2は、遊
技により獲得した景品玉を計数するための後述する計数
手段としての計数装置83及び景品玉をレシートまたは
カード等に記憶する景品玉記憶装置(図示しない)等が
設けられているため、遊技者は、遊技によって獲得した
景品玉をレシートまたはカード等に記憶させて景品と交
換することができ、パチンコ玉を景品交換所に運ぶ必要
がなくなる。なお、前記カード等にはカードを識別する
ために必要なID番号が記憶されていると共に、各パチ
ンコ機2毎にカード盗難防止装置も設けられているの
で、カード等が悪用されたり、盗難される心配はない。
【0015】また、パチンコ島台1のほぼ中央には、玉
揚送装置4が収納される玉揚送装置収納部5が立設され
ている。本実施形態に係る玉揚送装置4は、帯状の搬送
ベルトによってパチンコ玉を揚送するものであり、その
帯状の搬送ベルトがパチンコ島台1の長手方向と直交す
るように配置されて下部の導入樋4aから導入したパチ
ンコ玉を上部に研磨しながら揚送して上部の排出口4b
から次に説明する上部タンク6に排出するものである。
【0016】玉揚送装置4の上部には、揚送されたパチ
ンコ玉を一時的に貯留する上部タンク6,7が設けら
れ、該上部タンク6,7からは、各パチンコ機2にパチ
ンコ玉を供給するための補給樋8が、パチンコ島台1の
長手方向端部に向かって傾斜状に設けられている。玉揚
送装置4により揚送されたパチンコ玉は、まず上部タン
ク6(以下、上部主タンク6という)につながる補給樋
8に最優先で送られ、上部主タンク6でオーバーフロー
したパチンコ玉は次に上部タンク7(以下、上部従タン
ク7という)につながる補給樋8に送られ、更に上部従
タンク7でオーバーフローしたパチンコ玉は、玉揚送装
置4の側面に沿って形成されるオーバーフローダクト及
び中継樋14を介してパチンコ島台1の下部にある貯留
タンク13の溢れ玉誘導樋45に誘導されるようになっ
ている。溢れ玉誘導樋45に誘導されたパチンコ玉は、
貯留タンク13の底板49(図3参照)へ落下し、貯留
タンク13に貯留されることとなるが、この貯留タンク
13に貯留されたパチンコ玉は、玉揚送装置4により研
磨されているため、常にきれいにされた状態のパチンコ
玉である。なお、オーバーフローダクトは、玉揚送装置
収納部5に一体的に形成されている。
【0017】また、補給樋8には、各パチンコ機2にパ
チンコ玉を誘導する分配シュート9が各パチンコ機2に
対応して設けられている。分配シュート9によって取り
込まれたパチンコ玉は、分配シュート9の下方に位置す
る計数装置(図示しない)により玉数が計数された後、
補給装置10を介してパチンコ機2の背面上部に設けら
れた賞球タンクに供給され、景品玉や遊技玉として使用
される。また、補給樋8の下流端には、玉抜き用分離器
11が設けられており、補給樋8の下流端まで流下して
きたパチンコ玉は、玉抜き用分離器11から蛇腹12を
介して後述するアウト玉回収樋17へ導出されることに
より、パチンコ玉がパチンコ島台1内を循環している。
【0018】一方、パチンコ機2から排出される使用済
みのパチンコ玉(アウト玉)は、計数機能を有する受入
手段としてのアウト玉回収ボックス16で回収された
後、下方に排出される。アウト玉回収ボックス16から
排出されたパチンコ玉は、パチンコ島台1の両端部から
そのほぼ中央に立設される玉揚送装置4の下部に向けて
下り傾斜状に設けられる前記アウト玉回収樋17上に落
下せしめられる。
【0019】また、パチンコ機2の下部には、パチンコ
島台1に対してほぼ直交するように外側に向かってカウ
ンター台86が突設されている。該カウンター台86に
は、玉箱87が載置されると共に、遊技者が遊技で獲得
し、玉箱87に貯留した景品玉を返却する機能が付設さ
れており、景品玉落下口88(図4参照)を介して玉箱
87から返却された景品玉は、計数装置83で計数した
後、アウト玉回収樋17に落下せしめられる。
【0020】なお、アウト玉回収樋17は、計数装置8
3で計数されたパチンコ玉(景品玉)及びパチンコ機2
から排出される使用済みのパチンコ玉(アウト玉)をま
とめて回収するものであり、図4に示すように、簀の子
状の誘導レールがパチンコ島台1の幅方向中央の位置に
長手方向に沿って敷設されている。また、図1に示すよ
うに、玉揚送装置4を挟んで右側のアウト玉回収樋17
の下流端は、後述する中継タンク15に接続されてお
り、玉揚送装置4を挟んで左側のアウト玉回収樋17
は、中継タンク15と同様の機能を持つ中継タンク18
に接続され、中継タンク18は、連結樋19を介して貯
留タンク13に接続されている。なお、アウト玉回収樋
17は、簀の子状の誘導レールに限らず、ベルトコンベ
ア等により構成されるものであってもよい。
【0021】また、図示の実施形態においては、玉揚送
装置4の一側側方に貯留タンク13が設けられている
が、貯留タンク13は、パチンコ機2の横幅寸法の約3
〜4台分に相当する長さに形成されており、パチンコ島
台1に設置される複数の玉箱87の総容量を許容できる
程度の大きさに設計されている。
【0022】そこで、貯留タンク13及び貯留タンク1
3に隣接して設けられる中継タンク15の構造について
図3を参照して説明する。図3は、貯留タンク13及び
中継タンク15の内部を透写した状態の斜視図である。
【0023】まず、貯留タンク13は、パチンコ島台1
のパチンコ機ユニットA8〜A11に対応するパチンコ
機2のカウンター台86より下方の下部空間に設置され
る上方が開放した直方体状のタンク基台によって構成さ
れている。なお、貯留タンク13は、パチンコ島台1の
玉揚送装置4を挟んで右側にのみ設置されているため、
玉揚送装置4を挟んで左側のパチンコ機ユニットA8〜
A11には対応するものではない。
【0024】前記タンク基台は、第1側板40aと第2
側板40bと前板41と後板42と底板49とから構成
されている。第1側板40a及び第2側板40bの上端
部には、パチンコ機ユニットA8〜A11のパチンコ機
2からのパチンコ玉を貯留タンク内に排出するための玉
排出口43がそれぞれ4箇所ずつ形成され、この玉排出
口43の下方には、下流部誘導樋48が設けられてい
る。下流部誘導樋48は、パチンコ機ユニットA7に対
応する玉排出口43(図中左から4番目)の下方から前
板41及び貯留タンク13の中央部に向けて下り傾斜し
て設けられている。なお、この下流部誘導樋48は、第
1側板40aと第2側板40bのいずれにも設けられて
いる。
【0025】前板41の上端部中央には、前記中継樋1
4が接続される導入口44が形成され、この導入口44
から後板42に向けて下り傾斜して溢れ玉誘導樋45が
設けられている。この溢れ玉誘導樋45は、導入口44
の開口幅とほぼ同じ幅寸法で形成されており、その下流
端は、後板42と間隔を持って設けられている。また、
その両側方にはガイド板46が立設され、このガイド板
46には、それぞれ3箇所ずつ溢れ玉落下口47が開設
されている。この溢れ玉落下口47は、貯留タンク13
の長手方向で、前記玉排出口43と玉排出口43との間
の位置に開設されるものである。なお、溢れ玉誘導樋4
5と前記下流部誘導樋48との間には、幅方向で隙間が
形成されるように設置され、玉排出口43から排出され
るパチンコ玉や溢れ玉落下口47から落下するパチンコ
玉は、この隙間から貯留タンク内へ落下することとな
る。
【0026】底板49は、後板42から前板41に向か
って下り傾斜していると共に、第1側板40aから第2
側板40bに向かっても僅かに下り傾斜しており、その
傾斜に沿って底板49と第2側板40bとにより形成さ
れる隅角部に、下層部誘導バイパス50及びアウト玉優
先バイパス51が上下に積層して設けられている。ま
た、底板49の下流端は、前板41に当接すると共に、
底板49の下流部の第2側板40b側には、合流部54
が形成されている。この合流部54の上方には、第1側
板40aから合流部54に向けて下り傾斜する合流傾斜
板55の下流端が臨んでおり、この合流傾斜板55の上
流端側の前板41には、前記連結樋19が接続される連
結口(図示しない)が開設されている。前板41の底板
49が当接する部分には、前記玉揚送装置4の導入樋4
aが接続される貯留タンク排出口56が穿設され、合流
部54内のパチンコ玉は、この貯留タンク排出口56か
ら排出されることとなる。
【0027】また、合流部54及び合流傾斜板55の上
方には、第1側板40aから第2側板40bに亘って第
1圧抜板52が設けられている。この第1圧抜板52
は、前板41から後板42の方向へ下り傾斜して設けら
れ、合流部54及び合流傾斜板55をほぼ覆う程度の寸
法で形成されている。第1圧抜板52の下流端の下方に
は、第1側板40aから第2側板40bに亘って第1圧
抜板52と同じ傾斜方向で、第1圧抜板52より小さい
幅寸法で第2圧抜板53が形成されている。
【0028】前記下層部誘導バイパス50及びアウト玉
優先バイパス51は、下層部誘導バイパス50の上段に
アウト玉優先バイパス51が積層して設けられるもので
あるが、下段の下層部誘導バイパス50は、貯留タンク
13の長手方向より若干短い長さであってその下流端が
合流部54からやや離れた上流側に臨むようになってい
る。一方、上段のアウト玉優先バイパス51の下流端
は、合流部54の直前位置に臨むように位置している。
即ち、アウト玉優先バイパス51の下流端が下層部誘導
バイパス50の下流端よりも上方であってより下流側に
臨むようになっている。また、下層部誘導バイパス50
の第1側板40a側の側面には、その上流端とほぼ中央
部にパチンコ玉を下層部誘導バイパス50内に導入する
ための導入穴(図示しない)が開設されている。
【0029】次に、中継タンク15は、パチンコ島台1
のパチンコ機ユニットA7に対応するパチンコ機2のカ
ウンター台86より下方の下部空間に設置される上方が
開放した直方体状のタンク基台によって構成されてい
る。なお、パチンコ島台1の玉揚送装置4を挟んで左側
のパチンコ機ユニットA6には、中継タンク15は設置
されておらず、中継タンク15と同様の機能を有する中
継タンク18がパチンコ機ユニットA11に設置されて
いる。
【0030】前記タンク基台は、後板42と第1側板6
0aと第2側板60bと上流側板61と底板67と前記
アウト玉優先バイパス51の底面部から構成されてい
る。第1側板60a及び第2側板60bの上端部には、
パチンコ機ユニットA7のパチンコ機2からのパチンコ
玉を中継タンク内に排出するための玉排出口43が形成
され、この玉排出口43の下方には、誘導板63が設け
られている。誘導板63は、パチンコ機ユニットA7に
対応する玉排出口43の下方から中継タンク15の中央
部に向けて下り傾斜して設けられるものであり、第1側
板60a及び第2側板60bのいずれにも設けられてい
る。誘導板63の下流端の下方には、第1合流部64を
形成する合流底板68が第1側板60a側に向かって下
り傾斜して設けられており、この合流底板68の下流端
と第1側板60a側の誘導板63の下流端との間には隙
間が形成されている。
【0031】底板67は、上流側板61から後板42に
向かって下り傾斜していると共に、第1側板60aから
第2側板60bに向かっても僅かに下り傾斜している。
この底板67の第2側板60b側の下流端は、中継タン
ク15側に突出した前記アウト玉優先バイパス51の底
面部に当接している。また、底板67の上面には、上流
側板61から第2側板60bに亘って切り欠きが形成さ
れた合流板65が貼着されている。また、上流側板61
の底板67が当接した部分には、アウト玉回収樋17が
接続されるアウト玉導入口62が開設されている。
【0032】以上、貯留タンク13及び中継タンク15
の構造について説明してきたが、次に、貯留タンク13
及び中継タンク15の作用をパチンコ玉の流れに沿って
説明する。
【0033】まず、前述したように、玉揚送装置4によ
って揚送され、上部従タンク7でオーバーフローしたパ
チンコ玉が中継樋14を介して貯留タンク13内の溢れ
玉誘導樋45に導入され、溢れ玉誘導樋45上を流下す
る。パチンコ玉は、溢れ玉誘導樋45を流下する途中で
溢れ玉落下口47から溢れ玉誘導樋45と下流部誘導樋
48との間を通って貯留タンク13の底板49に向けて
落下し、貯留タンク13内に貯留されていく。このと
き、パチンコ玉が落下するのは、溢れ玉落下口47が穿
設された位置からと溢れ玉誘導樋45の下流端からであ
るため、この位置の下方に優先的にパチンコ玉が貯留さ
れることとなる。したがって、貯留されるパチンコ玉の
上面は、溢れ玉落下口47及び溢れ玉誘導樋45に対応
する位置を頂点として波形のような形状となる。即ち、
溢れ玉落下口47及び溢れ玉誘導樋45に対応する位置
が凸部に形成され、それ以外の位置は、凹部に形成され
る。また、溢れ玉落下口47が形成される位置は、前述
のように、玉排出口43と玉排出口43との間であるた
め、前記凹部が形成される位置は、玉排出口43に対応
する位置になる。
【0034】そして、パチンコ機ユニットA8〜A11
のパチンコ機2から排出されるパチンコ玉が玉排出口4
3を介して前記貯留タンク13内に貯留されたパチンコ
玉の前記凹部に排出され、凹部にパチンコ玉が貯留され
ていく。パチンコ機2から排出されるパチンコ玉で凹部
が満たされると、次にパチンコ玉は、下流部誘導樋48
を転動して前板41側へ流下し、前板41側から次第に
貯留されていくこととなる。
【0035】こうして貯留タンク13内に貯留されたパ
チンコ玉は、下層部誘導バイパス50に形成された前記
導入口(図示しない)から下層部誘導バイパス50に導
入された後、下層部誘導バイパス50の下流端から、あ
るいは、合流傾斜板55の後板42側の側方に形成され
る導出路(図示しない)を通って合流部54に導入され
る。このとき、貯留タンク13の前板41側には、前述
のように、第1圧抜板52及び第2圧抜板53が設けら
れているため、合流部54に導入されるパチンコ玉は、
貯留されたパチンコ玉の圧力を受けることがない。
【0036】一方、前記中継タンク15には、この中継
タンク15の上方に位置するパチンコ機ユニットA7の
パチンコ機2からのパチンコ玉が、玉排出口43から誘
導板63上に排出される。中継タンク15の両誘導板6
3上に排出されたパチンコ玉は、合流底板68上に落下
して第1合流部64で合流した後、合流板65上に落下
する。合流板65上に落下したパチンコ玉は、アウト玉
導入口62を介してアウト玉回収樋17から導入される
パチンコ玉とアウト玉合流部66で合流する。そして、
アウト玉合流部66で合流したパチンコ玉は、アウト玉
優先バイパス51内を流下した後、アウト玉優先バイパ
ス51の流下端から合流部54に排出されることとな
る。こうして玉揚送装置4を挟んでパチンコ島台1の右
側に位置するパチンコ機ユニットA1〜A7のパチンコ
機2から排出されるパチンコ玉が、合流部54に排出さ
れることとなる。
【0037】また、前板41に開設された前記連結口
(図示しない)からは、中継タンク18内のパチンコ玉
が連結樋19を介して合流傾斜板55上に排出された
後、合流傾斜板55上を流下して合流部54に排出され
る。中継タンク18は、玉揚送装置4を挟んでパチンコ
島台1の左側に位置するパチンコ機ユニットA1〜A1
0のパチンコ機2から排出されるパチンコ玉と、パチン
コ機ユニットA11のパチンコ機2から排出されるパチ
ンコ玉とを中継タンク15と同様の方法により合流する
ものである。こうして玉揚送装置4を挟んでパチンコ島
台1の左側に位置するパチンコ機ユニットA1〜A11
のパチンコ機2から排出されるパチンコ玉が、合流部5
4に排出されることとなる。
【0038】ここで、合流部54の下流端で前板41に
当接する部分には、前述のように、玉揚送装置4へ連通
する貯留タンク排出口56が開設されており、この貯留
タンク排出口56の上方には、合流傾斜板55の下流端
が臨んでいる。また、上記のように、アウト玉優先バイ
パス51の下流端は、合流部54の直前位置に臨むよう
に位置し、下層部誘導バイパス50の下流端は、合流部
54からやや離れた上流側に臨むようになっている。ま
た、合流傾斜板55の後板42側の側方に形成される前
記導出路(図示しない)の下流端は、アウト玉優先バイ
パス51の下流端の下方に位置している。このため、合
流傾斜板55からのパチンコ玉及びアウト玉優先バイパ
ス51からのパチンコ玉は、下層部誘導バイパスからの
パチンコ玉及び導出路からのパチンコ玉に覆い被さるよ
うにして合流部54に導出されるので、より貯留タンク
排出口56に導出されやすくなる。即ち、玉揚送装置4
を挟んでパチンコ島台1の右側に位置するパチンコ機ユ
ニットA1〜A7のパチンコ機2から排出されるパチン
コ玉、及び玉揚送装置4を挟んでパチンコ島台1の左側
に位置するパチンコ機ユニットA1〜A11のパチンコ
機2から排出されるパチンコ玉が、貯留タンク13内に
貯留されたパチンコ玉に優先して玉揚送装置4に導出さ
れることとなる。
【0039】次に、本実施形態の要部を構成するパチン
コ島台1の玉排出空間80について、図4及び図5を参
照して説明する。図4は、実施形態に係るパチンコ機ユ
ニットA1〜A6(玉揚送装置4の左側に関しては、A
1〜A10)の内部を示す斜視図であり、図5は、実施
形態に係るパチンコ島台1の内部を示す断面図である。
なお、パチンコ機ユニットAは、玉揚送装置4を挟んで
パチンコ島台1の左右に対称に設置されるものであるた
め、ここでは、図1における玉揚送装置4の右側のパチ
ンコ機ユニットAについて説明する。また、玉排出空間
80が設けられるのは、玉揚送装置4を挟んで右側のパ
チンコ機ユニットAについてはA1〜A6であり、左側
のパチンコ機ユニットAについては、A1〜A10であ
る。この玉揚送装置4の左右に設置されるパチンコ機ユ
ニットAに設けられる玉排出空間80の構造は、A1〜
A6については、左右のパチンコ機ユニットA同士でそ
のまま対応している。また、右側のパチンコ機ユニット
A1〜A6のそれぞれは、玉排出空間80の高さ寸法が
玉揚送装置4側にいくにつれて大きくなること以外は同
じ構造である。つまり、パチンコ機ユニットA1と同様
の構造が6台分並設していることになる。同様に、左側
のパチンコ機ユニットA1〜A10も、それぞれ同様の
構成になっている。つまり、左側のパチンコ機ユニット
A1と同様の構成が10台分並設していることになる。
更に、左右のパチンコ機ユニットA1は、対応している
ので、結局、右側のパチンコ機ユニットA1と同様の構
成が片面において右側で6台、左側で10台、計16台
存在する。本実施形態では、左右のパチンコ機ユニット
Aが各11台となっているが、11台以上のパチンコ機
ユニットAで構成されるときは、パチンコ機ユニットA
1と同様の構成のものを増やし、並設する。
【0040】まず、図4及び図5において、パチンコ島
台1の内部であって、互いに背向するパチンコ機2(図
2参照)の間に形成される空間の下方には、アウト玉回
収樋17及び傾斜側板82により、計数排出口85から
のパチンコ玉及びパチンコ機で使用されたパチンコ玉が
排出される玉排出空間80が形成されている。この玉排
出空間80は、図1に示すように、パチンコ島台1の端
部からパチンコ島台1の玉揚送装置4側に向かって徐々
にその高さ寸法が大きくなっている。これは、前述のよ
うに、アウト玉回収樋17が、パチンコ島台1の両端部
からそのほぼ中央に立設される玉揚送装置4の下部に向
けて下り傾斜状に設けられているためである。
【0041】玉排出空間80の両側方に位置する傾斜側
板82は、上方から下方に亘って傾斜して形成されてい
るため、玉排出空間80は、上方から下方に亘ってその
幅寸法が小さく形成されている。傾斜側板82の右側上
部には、後述する計数排出口85が形成されており、左
側には、上方から下方にかけて受け部89が形成されて
いる。この計数排出口85及び受け部89は、それぞれ
背向するパチンコ機1の受け部89及び計数排出口85
と互いに対面する位置に形成されている。即ち、計数排
出口85同士及び受け部89同士は、対面しておらず、
計数排出口85と受け部89が対面する位置に形成され
ている。更に、各々の計数排出口85は、同時にパチン
コ玉をアウト玉回収樋へ排出しても互いに干渉し合わな
い間隔の位置関係にある(互いに等間隔であることが望
ましい)。
【0042】計数排出口85の玉排出空間80側には、
計数排出口85から排出されるパチンコ玉の排出角度を
調節するための排出角度調整機構100が設けられてい
る。排出角度調整機構100は、計数排出口85の両側
方に取り付けられる側板101と、側板101に軸支さ
れて先端が上下に回動する底板102と、底板102の
回動をガイドする摺動溝103と、底板102の先端を
側板101に固定するための止めネジ104と、から構
成されている。底板102は、一方の端部が計数排出口
85の下端部近傍の位置で側板101に軸支されると共
に、他方の端部が摺動溝103に沿って上下方向に回動
して所定の位置で止めネジ104により固定されるもの
である。このように、排出角度調整機構100は、底板
102の角度を、摺動溝103の長さの範囲で任意に変
えることができるものである。また、図4には、排出角
度調整機構100は、1ヶ所のみに示されているが、図
示の位置のみに設置されるものに限らず、他の計数排出
口85に対して、あるいはすべての計数排出口85に対
して設置されるものであってもよく、必要に応じて、そ
の都度、各々の計数排出口85に対して設置されるもの
である。
【0043】受け部89は、傾斜側板82よりも一段奥
の位置にほぼ垂直方向に設けられる受け部側板90と、
受け部側板90側からアウト玉回収樋17に向かって下
り傾斜する受け部底板91と、受け部底板91表面に貼
着される衝撃吸収材92と、受け部底板91上のパチン
コ玉の流下方向をアウト玉回収樋17上のパチンコ玉の
流下方向とほぼ同一方向にするための変流機構93と、
受け部底板91上のパチンコ玉をアウト玉回収樋17上
へ排出する排出開口部94と、から構成されている。
【0044】パチンコ島台1の内部であって、パチンコ
機2の下方には、上面が開口した箱状の部材で形成され
たアウト玉回収ボックス16が設置されている。アウト
玉回収ボックス16の底面は、底面の中心に向かってロ
ート状に形成されると共に、その中心にはパチンコ玉の
排出口(図示しない)が開口されるものであり、パチン
コ機2から排出されたアウト玉を回収し、アウト玉回収
樋17に排出するものである。
【0045】以上、玉排出空間80の構造について説明
したが、次に、玉排出空間80の作用をパチンコ玉の流
れに沿って説明する。
【0046】まず、図4において、遊技者がパチンコ遊
技によって獲得し、玉箱87に貯留したパチンコ玉は、
所定の操作を行うことにより、玉箱87の底面及びカウ
ンター台86の表面に形成された景品玉落下口88を介
してカウンター台86の裏面に設置された計数装置83
により計数され、パチンコ島台1内部に形成された計数
排出通路84(図5参照)を通り、傾斜側板82に開設
された計数排出口85から玉排出空間80に排出され
る。
【0047】パチンコ玉が玉箱87から計数排出口85
に至るまでの経路については、本実施形態においては、
図4に示すように、景品玉落下口88から計数装置83
内に落下したパチンコ玉は、計数装置83内を左方向に
流下した後、計数装置83内で計数排出口85に向かっ
て流下方向を変え、計数排出通路84を通って計数排出
口85から排出されるものである。このため、本実施形
態に係る計数装置83は、図2に示すように、カウンタ
ー台86の裏側の中央からやや左側に渡って設置されて
いる。このような排出経路に限らず、最終的にパチンコ
機2の中心から外れた位置にある計数排出口85からパ
チンコ玉が排出されればどのように流下方向を変えても
よく、例えば、計数排出通路84内で流下方向を変える
ようなものであってもよい。
【0048】玉排出空間80に排出されたパチンコ玉
は、アウト玉回収樋17の上方を渡り、計数排出口85
と対面する位置に形成された受け部89によって受け止
められる。このとき、計数排出口85から排出されるパ
チンコ玉が、受け部89によって受け止められるように
パチンコ玉の落下位置を排出角度調整機構100によっ
て調節することができる。即ち、計数排出口85から排
出されるパチンコ玉の勢いの強弱によって、排出角度調
整機構100の底板102の角度を変えてパチンコ玉の
排出角度を調節し、パチンコ玉が受け部89によって受
け止められるようにすることができる。パチンコ玉の落
下位置を調整するには、底板102を側板101に固定
している両側方の止めネジ104を緩め、計数排出口8
5から側板101上を通って排出されるパチンコ玉が所
定の位置(例えば、受け部底板91のほぼ中心)に落下
するように底板102の角度を調整し、角度が決定した
後に両側方の止めネジ104を締め付けて底板102を
側板101に固定する。なお、本実施形態において、衝
撃吸収材92は、受け部底板91にのみ貼着されている
が、受け部側板90に貼着してもよく、この場合には、
パチンコ玉の落下衝撃による受け部側板90の損傷,破
損も防止することができる。
【0049】受け部89によって受け入れられたパチン
コ玉は、受け部89の受け部底板91上を流下して排出
開口部94からアウト玉回収樋17上へ排出される。こ
のとき、受け部底板91上のパチンコ玉は、変流機構9
3によって受け部底板91の下流側に誘導されるため、
排出開口部94から排出されるパチンコ玉の流下方向
は、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向とほ
ぼ同一方向となる。このため、アウト玉回収樋17上の
パチンコ玉の流下を妨げることなく、排出開口部94か
らアウト玉回収樋17上へパチンコ玉を排出することが
できる。
【0050】以上、パチンコ島台1の詳細な構成につい
て説明してきたが、本実施形態においては、複数のパチ
ンコ機2が背向列設されると共に、獲得した景品玉を計
数する計数装置83が前記パチンコ機2毎に対応して設
置され且つ前記計数装置83で計数され計数排出口85
から排出されたパチンコ玉及び前記パチンコ機2で使用
されたパチンコ玉をまとめて回収するアウト玉回収樋1
7が内蔵されたパチンコ島台1において、背向する前記
パチンコ機2に対応する前記計数排出口85同士が、互
いに対面し合わない位置に形成されて前記アウト玉回収
樋17に臨むことを特徴とするものである。このように
構成することにより、計数排出口85からパチンコ玉を
勢いよく排出しても、対面する計数排出口85からのパ
チンコ玉の排出を妨げることがないため、パチンコ玉を
アウト玉回収樋17上へ効率よく排出することができ
る。また、計数排出口85から排出されるパチンコ玉同
士の衝突が起こらないため、衝突による騒音の発生や、
パチンコ玉の一箇所集中落下によるアウト玉回収樋17
の損傷,破損を防止することができる。更に、パチンコ
玉の排出の勢いを弱める構造等が不要になるため、パチ
ンコ島台1の島幅寸法を小さく形成することができる。
【0051】また、本実施形態においては、前記計数排
出口85と対面する位置に、その計数排出口85から排
出されたパチンコ玉を受けるための受け部89が形成さ
れていることを特徴とするものである。このように構成
することにより、計数排出口85から排出されるパチン
コ玉の勢いを受け部89で一旦弱めるため、アウト玉回
収樋17上のパチンコ玉の流下を妨げることなく、計数
排出口85から排出されたパチンコ玉をアウト玉回収樋
17上へ排出することができる。また、計数排出口85
からのパチンコ玉が直接アウト玉回収樋17上へ排出さ
れることがないため、アウト玉回収樋17の損傷,破損
を防止することができる。更に、パチンコ玉の排出の勢
いを弱める構造としての受け部89が、計数排出口85
と対面する位置に形成されているため、アウト玉回収樋
17上方のスペース、つまり、パチンコ玉がアウト玉回
収樋17を超える空間を利用することにより、前記受け
部89をできるだけ小さく形成することが可能になる。
即ち、パチンコ島台1内のスペースの有効利用は、パチ
ンコ島台1の島幅寸法を小さく形成することを可能にす
るものである。
【0052】また、本実施形態においては、複数のパチ
ンコ機2が列設されると共に、獲得した景品玉を計数す
る計数装置83が前記パチンコ機2毎に対応して設置さ
れ且つ前記計数装置83で計数され計数排出口85から
排出されたパチンコ玉及び前記パチンコ機2で使用され
たパチンコ玉をまとめて回収するアウト玉回収樋17が
内蔵されたパチンコ島台1において、前記計数排出口8
5と対面する位置に、その計数排出口85から排出され
たパチンコ玉を受けるための受け部89が形成されてい
ることを特徴とするものである。このように構成するこ
とにより、計数排出口85から排出されるパチンコ玉の
勢いを受け部89で一旦弱めるため、アウト玉回収樋1
7上のパチンコ玉の流下を妨げることなく、計数排出口
85から排出されたパチンコ玉をアウト玉回収樋17上
へ排出することができる。また、計数排出口85からの
パチンコ玉が直接アウト玉回収樋17上へ排出されるこ
とがないため、アウト玉回収樋17の損傷,破損を防止
することができる。更に、パチンコ玉の排出の勢いを弱
める構造としての受け部89が、計数排出口85と対面
する位置に形成されているため、アウト玉回収樋17上
方のスペース、つまり、パチンコ玉がアウト玉回収樋1
7を超える空間を利用することにより、前記受け部89
をできるだけ小さく形成することが可能になる。即ち、
パチンコ島台1内のスペースの有効利用は、パチンコ島
台1の島幅寸法を小さく形成することを可能にするもの
である。
【0053】また、本実施形態においては、前記受け部
89には、対面する前記計数排出口85から排出されて
受け部89に受け止められて前記アウト玉回収樋17上
へ排出されるパチンコ玉の流下方向を、前記アウト玉回
収樋17上を流下するパチンコ玉の流下方向とほぼ同一
方向に変換する変流機構93を備えたことを特徴とする
ものである。このように構成することにより、受け部8
9に受け入れられたパチンコ玉が、アウト玉回収樋17
上のパチンコ玉の流下方向とほぼ同一方向でアウト玉回
収樋17上へ排出されるため、アウト玉回収樋17上の
パチンコ玉の流下を妨げることなく、計数排出口85か
ら排出されたパチンコ玉をアウト玉回収樋17上へ排出
することができる。
【0054】また、本実施形態においては、前記受け部
89には、対面する前記計数排出口85から排出された
パチンコ玉からの衝撃を吸収するための衝撃吸収材92
が貼着されていることを特徴とするものである。このよ
うに構成することにより、受け部89に落下してくるパ
チンコ玉の衝撃を衝撃吸収材92により吸収するため、
受け部89自体の損傷,破損や騒音の発生を防止するこ
とができる。
【0055】更に、本実施形態においては、前記計数排
出口85は、該計数排出口85から排出されるパチンコ
玉の排出角度を調節するための排出角度調整機構100
を備えたことを特徴とするものである。このように構成
することにより、計数排出口85から排出されるパチン
コ玉の排出角度を調整することでパチンコ玉の落下位置
を変えることができるため、パチンコ玉を最適の位置に
落下させることができる。
【0056】なお、本実施形態においては、計数排出口
85からアウト玉回収樋17上へパチンコ玉を排出する
ものを示したが、アウト玉回収樋17上ではなく、貯留
タンク13にパチンコ玉を排出するものであっても、本
発明の技術思想から逸脱するものでなければよい。
【0057】また、本実施形態においては、複数のパチ
ンコ機2が背向列設されるパチンコ島台1について示し
たが、片側に複数のパチンコ機1が列設されるパチンコ
島台(いわゆる壁島または片面島)についても、本発明
の技術思想を利用すればパチンコ島台の島幅寸法を小さ
くすることができる。
【0058】また、本発明の技術思想を利用すれば、ア
ウト玉回収樋17の幅寸法も小さく設計することができ
るものである。
【0059】更に、本実施形態においては、計数排出口
85と対面する位置に受け部89が形成されたものを示
したが、受け部89が形成されず、計数排出口85から
排出されるパチンコ玉を傾斜側板82で受け止めた後、
アウト玉回収樋17上に排出するものであってもよい。
こうすることにより、受け部89を形成する必要がな
く、パチンコ島台1の製造コストを低減することができ
る。このとき、傾斜側板82の表面に衝撃吸収材92を
貼着することにより、傾斜側板82の損傷,破損を防止
することができる。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1に記載の発明においては、複数のパチンコ
機が背向列設されると共に、獲得した景品玉を計数する
計数装置が前記パチンコ機毎に対応して設置され且つ前
記計数装置で計数され計数排出口から排出されたパチン
コ玉及び前記パチンコ機で使用されたパチンコ玉をまと
めて回収するアウト玉回収樋が内蔵されたパチンコ島台
において、背向する前記パチンコ機に対応する前記計数
排出口同士が、互いに対面し合わない位置に形成されて
前記アウト玉回収樋に臨むことを特徴とするものであ
る。このように構成することにより、計数排出口からパ
チンコ玉を勢いよく排出しても、対面する計数排出口か
らのパチンコ玉の排出を妨げることがないため、パチン
コ玉をアウト玉回収樋上へ効率よく排出することができ
る。また、計数排出口から排出されるパチンコ玉同士の
衝突が起こらないため、衝突による騒音の発生や、パチ
ンコ玉の一箇所集中落下によるアウト玉回収樋の損傷,
破損を防止することができる。更に、パチンコ玉の排出
の勢いを弱める構造等が不要になるため、パチンコ島台
の島幅寸法を小さく形成することができる。
【0061】また、請求項2に記載の発明においては、
前記計数排出口と対面する位置に、その計数排出口から
排出されたパチンコ玉を受けるための受け部が形成され
ていることを特徴とするものである。このように構成す
ることにより、計数排出口から排出されるパチンコ玉の
勢いを受け部で一旦弱めるため、アウト玉回収樋上のパ
チンコ玉の流下を妨げることなく、計数排出口から排出
されたパチンコ玉をアウト玉回収樋上へ排出することが
できる。また、計数排出口からのパチンコ玉が直接アウ
ト玉回収樋上へ排出されることがないため、アウト玉回
収樋の損傷,破損を防止することができる。更に、パチ
ンコ玉の排出の勢いを弱める構造としての受け部が、計
数排出口と対面する位置に形成されているため、アウト
玉回収樋上方のスペース、つまり、パチンコ玉がアウト
玉回収樋を超える空間を利用することにより、前記受け
部をできるだけ小さく形成することが可能になる。即
ち、パチンコ島台内のスペースの有効利用は、パチンコ
島台の島幅寸法を小さく形成することを可能にするもの
である。
【0062】また、請求項3に記載の発明においては、
複数のパチンコ機が列設されると共に、獲得した景品玉
を計数する計数装置が前記パチンコ機毎に対応して設置
され且つ前記計数装置で計数され計数排出口から排出さ
れたパチンコ玉及び前記パチンコ機で使用されたパチン
コ玉をまとめて回収するアウト玉回収樋が内蔵されたパ
チンコ島台において、前記計数排出口と対面する位置
に、その計数排出口から排出されたパチンコ玉を受ける
ための受け部が形成されていることを特徴とするもので
ある。このように構成することにより、計数排出口から
排出されるパチンコ玉の勢いを受け部で一旦弱めるた
め、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下を妨げること
なく、計数排出口から排出されたパチンコ玉をアウト玉
回収樋上へ排出することができる。また、計数排出口か
らのパチンコ玉が直接アウト玉回収樋上へ排出されるこ
とがないため、アウト玉回収樋の損傷,破損を防止する
ことができる。更に、パチンコ玉の排出の勢いを弱める
構造としての受け部が、計数排出口と対面する位置に形
成されているため、アウト玉回収樋上方のスペース、つ
まり、パチンコ玉がアウト玉回収樋を超える空間を利用
することにより、前記受け部をできるだけ小さく形成す
ることが可能になる。即ち、パチンコ島台内のスペース
の有効利用は、パチンコ島台の島幅寸法を小さく形成す
ることを可能にするものである。
【0063】また、請求項4に記載の発明においては、
前記受け部には、対面する前記計数排出口から排出され
て受け部に受け止められて前記アウト玉回収樋上へ排出
されるパチンコ玉の流下方向を、前記アウト玉回収樋上
を流下するパチンコ玉の流下方向とほぼ同一方向に変換
する変流機構を備えたことを特徴とするものである。こ
のように構成することにより、受け部に受け入れられた
パチンコ玉が、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方
向とほぼ同一方向でアウト玉回収樋上へ排出されるた
め、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下を妨げること
なく、計数排出口から排出されたパチンコ玉をアウト玉
回収樋上へ排出することができる。
【0064】また、請求項5に記載の発明においては、
前記受け部には、対面する前記計数排出口から排出され
たパチンコ玉からの衝撃を吸収するための衝撃吸収材が
貼着されていることを特徴とするものである。このよう
に構成することにより、受け部に落下してくるパチンコ
玉の衝撃を衝撃吸収材により吸収するため、受け部自体
の損傷,破損や騒音の発生を防止することができる。
【0065】更に、請求項6に記載の発明においては、
前記計数排出口は、該計数排出口から排出されるパチン
コ玉の排出角度を調整するための排出角度調整機構を備
えたことを特徴とするものである。このように構成する
ことにより、計数排出口から排出されるパチンコ玉の排
出角度を調整することでパチンコ玉の落下位置を変える
ことができるため、パチンコ玉を最適の位置に落下させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るパチンコ島台の内部を示す側
面図である。
【図2】パチンコ機が設置される部分のパチンコ島台の
拡大図である。
【図3】貯留タンク及び中継タンクの内部を透写した状
態の斜視図である。
【図4】実施形態に係るパチンコ機ユニットの内部を示
す斜視図である。
【図5】実施形態に係るパチンコ島台の内部を示す断面
図である。
【符号の説明】
A1〜A11 パチンコ機ユニット 1 パチンコ島台 2 パチンコ機 3 台間玉貸機 4 玉揚送装置 8 補給樋 13 貯留タンク 15 中継タンク 17 アウト玉回収樋 80 玉排出空間 82 傾斜側板 83 計数装置 84 計数排出通路 85 計数排出口 86 カウンター台 87 玉箱 88 景品玉落下口 89 受け部 90 受け部側板 91 受け部底板 92 衝撃吸収材 93 変流機構 94 排出開口部 100 排出角度調整機構 101 側板 102 底板 103 摺動溝 104 止めネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梁川 誠市 愛知県春日井市美濃町2丁目102番地 Fターム(参考) 2C088 BA13 BA38 BA75 BA94 BB01 BB14 CA04 CA23 EA28 EA45

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパチンコ機が背向列設されると共
    に、獲得した景品玉を計数する計数装置が前記パチンコ
    機毎に対応して設置され且つ前記計数装置で計数され計
    数排出口から排出されたパチンコ玉及び前記パチンコ機
    で使用されたパチンコ玉をまとめて回収するアウト玉回
    収樋が内蔵されたパチンコ島台において、 背向する前記パチンコ機に対応する前記計数排出口同士
    が、互いに対面し合わない位置に形成されて前記アウト
    玉回収樋に臨むことを特徴とするパチンコ島台。
  2. 【請求項2】 前記計数排出口と対面する位置に、その
    計数排出口から排出されたパチンコ玉を受けるための受
    け部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    のパチンコ島台。
  3. 【請求項3】 複数のパチンコ機が列設されると共に、
    獲得した景品玉を計数する計数装置が前記パチンコ機毎
    に対応して設置され且つ前記計数装置で計数され計数排
    出口から排出されたパチンコ玉及び前記パチンコ機で使
    用されたパチンコ玉をまとめて回収するアウト玉回収樋
    が内蔵されたパチンコ島台において、 前記計数排出口と対面する位置に、その計数排出口から
    排出されたパチンコ玉を受けるための受け部が形成され
    ていることを特徴とするパチンコ島台。
  4. 【請求項4】 前記受け部には、対面する前記計数排出
    口から排出されて受け部に受け止められて前記アウト玉
    回収樋上へ排出されるパチンコ玉の流下方向を、前記ア
    ウト玉回収樋上を流下するパチンコ玉の流下方向とほぼ
    同一方向に変換する変流機構を備えたことを特徴とする
    請求項2又は請求項3に記載のパチンコ島台。
  5. 【請求項5】 前記受け部には、対面する前記計数排出
    口から排出されたパチンコ玉からの衝撃を吸収するため
    の衝撃吸収材が貼着されていることを特徴とする請求項
    2乃至請求項4のいずれかに記載のパチンコ島台。
  6. 【請求項6】 前記計数排出口は、該計数排出口から排
    出されるパチンコ玉の排出角度を調整するための排出角
    度調整機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいずれかに記載のパチンコ島台。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041723A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Takeya Co Ltd パチンコ島台
KR101363564B1 (ko) * 2013-03-14 2014-02-14 주식회사 아브라삭스 디자인 그룹 구슬시계
JP2015066252A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 株式会社新興製作所 遊技用装置

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