JP2002058400A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JP2002058400A
JP2002058400A JP2000249869A JP2000249869A JP2002058400A JP 2002058400 A JP2002058400 A JP 2002058400A JP 2000249869 A JP2000249869 A JP 2000249869A JP 2000249869 A JP2000249869 A JP 2000249869A JP 2002058400 A JP2002058400 A JP 2002058400A
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weight
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grip
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Masakazu Iwabuchi
正和 岩渕
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣用リールに関し、長尺のラインであって
も高速で容易に釣糸を巻き取ることを可能にする。 【解決手段】 ハンドルに設けたグリップ15に重錘1
6を着脱自在に取り付ける。取り付け構造は、凹部27
に重錘16を挿入・保持するものとする。重錘16を保
持するために弾性部材28を凹部27内に配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は、魚釣用リール
に関し、詳しくは、そのハンドルの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】魚釣
りでは、一般に、長尺の釣糸(ライン)を予め巻き取っ
ておき、また必要に応じて繰り出すためにリールが使用
されている。このリールは、ラインをスプールに巻き取
るものであるが、スプール自身を回転させてラインを巻
き取るタイプのもの(いわゆる両軸受けリール)や、ス
プールを回転させずに、スプールを中心としてロータを
回転させることによりラインを巻き取るタイプのもの
(いわゆるスピニングリール)がある。いずれにして
も、スプールまたはロータを回転させるためには、リー
ルに設けられているハンドルを回転操作するものであ
る。
【0003】ところで、釣りのジャンルの一つに、ライ
ンの先端にジグ(金属製の擬魚)を設け、船上からジグ
を海中へ(場合によっては海底まで)落下させた後、そ
こから急激にジグをジャーキングし、ジグを疑似餌とし
て大型の魚を狙う「ジギング」というものがある。この
ジギングにおいては、リールのハンドルを回転させて非
常に長いラインを高速で巻き取らなければならないた
め、釣人の体力的な負担が大きい。もっとも、自動でラ
インを巻き取るタイプのリール(いわゆる電動リール)
もあるが、これを使用したのでは、ゲームとしてのジギ
ングを楽しむことができない。
【0004】そこで、本発明の目的は、ゲームとしての
魚釣りを楽しみながら、長尺のラインであっても容易に
巻き取ることができる魚釣用リールを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1) 上記目的を達成する
ため、本願発明者は、ハンドルの慣性モーメントを大き
くすることによって、ハンドルがいわばはずみ車として
機能し、長尺のラインを高速で巻き取るために便利であ
ると考えた。ところが、ハンドルの慣性モーメントを大
きくするために単にハンドルに錘等を付加すれば、ハン
ドルの重量が大きくなり、たとえばキャスティング時等
においてハンドルが釣人の意図しない回転を引き起こす
おそれがある。
【0006】(2) そこで、本願に係る魚釣用リールは、
長尺の釣糸をスプールに巻き取るための釣糸巻取機構
と、釣糸巻取機構を操作するためのハンドルとを備えた
魚釣用リールにおいて、上記ハンドルは、一端部にグリ
ップを有し、他端側が上記釣糸巻取機構に連結されたハ
ンドル本体を備え、上記グリップは、上記ハンドルの回
転中心軸に関する慣性モーメントを変化させるための慣
性モーメント可変手段が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0007】この構成によれば、慣性モーメント可変手
段によりハンドルの慣性モーメントを大きくすることに
よって、リーリング時においてハンドルの回転にはずみ
をつけることができ、長尺の釣糸を容易に高速で巻き取
ることができる。しかも、キャスティング時において
は、ハンドルの慣性モーメントを小さくすることによ
り、ハンドルが釣人の意図しない回転を引き起こすこと
を防止することができる。
【0008】(3) また、上記慣性モーメント可変手段
は、上記グリップに着脱自在に取り付けられた重錘によ
り構成することができる。これにより、リーリング時に
は重錘を取り付け、キャスティング時には重錘を取り外
すことができ、上述と同様の作用を奏する。しかも、重
錘の着脱によりハンドルの慣性モーメントを変化させる
ことができるから、慣性モーメント可変手段を簡単な構
造とすることができる。
【0009】(4) さらに、本願に係る魚釣用リールは、
長尺の釣糸をスプールに巻き取るための釣糸巻取機構
と、釣糸巻取機構を操作するためのハンドルとを備えた
魚釣用リールにおいて、上記ハンドルは、一端部にグリ
ップを有し、他端側が上記釣糸巻取機構に連結されたハ
ンドル本体を備え、当該ハンドル本体には、上記ハンド
ルの回転中心軸に関する慣性モーメントを変化させるた
めの慣性モーメント可変手段が設けられていることを特
徴とするものである。
【0010】この構成によっても、上述の慣性モーメン
ト可変手段を上記グリップに設けた構成の場合と同様の
作用を奏する。
【0011】(5) また、上記慣性モーメント可変手段
は、上記ハンドル本体の長手方向に移動可能に取り付け
られた重錘により構成することができる。
【0012】これにより、リーリング時には重錘をハン
ドル本体のグリップ側に取り付け、キャスティング時に
は重錘をハンドルの回転中心側に取り付けることがで
き、上述と同様の作用を奏する。しかも、重錘の移動に
よりハンドルの慣性モーメントを変化させることができ
るから、慣性モーメント可変手段を簡単な構造とするこ
とができる。
【0013】(6) さらに、上記慣性モーメント可変手段
は、上記ハンドル本体に着脱自在に取り付けられた重錘
により構成することができる。
【0014】これにより、リーリング時には重錘を取り
付け、キャスティング時には重錘を取り外すことがで
き、上述と同様の作用を奏する。しかも、重錘の着脱に
よりハンドルの慣性モーメントを変化させることができ
るから、慣性モーメント可変手段を簡単な構造とするこ
とができる。
【0015】(7) 特に上記重錘は、タングステンにより
構成することができる。タングステンは比重が大きい材
料であるから、寸法的に小さなものであっても、ハンド
ルの慣性モーメントを大きく変化させることが可能とな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0017】(実施形態1)図1は、本願発明に係る魚
釣用リールの第1の実施形態である両軸受けリール1を
示す斜視図であり、以下、図1〜図5に基づいて本願発
明の第1の実施形態(実施形態1)を説明する。
【0018】図1に示すように、本実施形態に係る両軸
受けリール10は、主にリール本体11と、リール本体
11の側方に配置されたハンドル12とにより構成され
ている。ハンドル12は、ハンドル本体13と、ハンド
ル本体13の先端部14(一端部)に取り付けられたグ
リップ15とを有している。グリップ15には重錘16
が着脱自在に取り付けられている。すなわち、必要に応
じて重錘16をグリップ15に取り付けたり、グリップ
15から取り外したりすることができる。
【0019】本実施形態の特徴とするところは、グリッ
プ15に重錘16を着脱自在に取り付けた点である。こ
れによりハンドル12の回転中心軸Nに関する慣性モー
メントを変化させることができる。すなわち、リーリン
グ時には重錘16を取り付けてハンドル12の慣性モー
メントを大きく、キャスティング時には重錘16を取り
外してハンドル12の慣性モーメントを小さくすること
ができる。
【0020】本実施形態に係る両軸受けリール10の構
成について、以下詳細に説明する。
【0021】リール本体11は、フレーム17と、フレ
ーム17の両側を覆う側面カバー18,19とを備えて
いる。フレーム17は、左右一対の側板20,21と、
複数のクロスメンバ22とを有している。一対の側板2
0,21は、所定の間隔をあけて配置され、複数のクロ
スメンバ22により連結されている。また、一対の側板
20,21の間にスプール23が介在されており、フレ
ーム17内に収容された釣糸巻取機構(図示せず)によ
って回転自在に支持されている。
【0022】この釣糸巻取機構は、スプール23を正転
(スプール23に釣糸を巻き取る方向)/逆転(スプー
ル23に巻き取られた釣糸を繰り出す方向)させること
ができ、これにより、釣糸を巻き取り、また必要に応じ
て繰り出すことができるようになっている。釣糸巻取機
構は、所定のギア装置を備えており、このギア装置を介
して上記スプール23の回転軸とハンドル12の回転中
心軸Nとが連結されている。
【0023】ハンドル本体13の基端部24(他端側)
は、釣糸巻取機構の一部を構成するハンドル軸25に固
定されている。このハンドル軸25の中心は、上記回転
中心軸Nと一致している。ハンドル本体13の先端部1
4には支軸26が固定されており、グリップ15がこの
支軸26に回転自在に支持されている。したがって、グ
リップ15を把持してハンドル12を回転させることに
より、所定のギア比によりスプール23を回転させるこ
とができる。
【0024】次に、図2は、グリップ15の正面図であ
り、図1におけるA−矢視図である。また、図3は、図
2におけるB−B断面図である。
【0025】図2および図3に示すように、グリップ1
5には重錘16を収容するための環状の凹部27が形成
されている。凹部27の底部近傍には2つの弾性部材2
8が所定の間隔で設けられている。グリップ15の表面
29と凹部27の周縁部との境界部分には、窪み部30
が設けられている。また、環状に形成された凹部27の
内側の部分31は、重錘16の厚み分だけグリップ15
の表面よりも低く凹んだ形状となっている。これは、重
錘16が凹部27に取り付けられた状態において、グリ
ップ15の表面と重錘16との間に段差が生じないよう
にするためである。
【0026】重錘16は、タングステンでできており、
一端が開口した筒状に形成されている。重錘16の開口
端側の外周面には溝部8aが形成されている。そして、
重錘16を凹部27に押し込むと、弾性部材28が弾性
変形して溝部32と係合する。これにより、所定の弾性
力によって、重錘16が凹部27に挿入保持される。な
お、上記においては凹部27に2つの弾性部材28が設
けられる場合を説明しているが、1つのみの弾性部材2
8を設けてもよいし、3つ以上の弾性部材28を設けて
もよい。
【0027】次に、重錘16の着脱方法について説明す
る。重錘16を取り付ける場合には、重錘16を凹部2
7に押入する。すると、弾性部材28が一旦弾性変形し
て溝部32と係合し、重錘16がグリップ15に取り付
けられる。重錘16を取り外す場合には、グリップ15
表面の窪み部30にドライバー等の工具を挿入して重錘
16へグリップ15と反対の方向に力を加えて、弾性部
材28と溝部32との係合を解除する。これにより、グ
リップ15から重錘16を取り外すことができる。
【0028】また、グリップ15よび重錘16の変形例
として、図4および図5に示すように構成することもで
きる。これらの図に示すように、グリップ33には重錘
16を収容するための環状の凹部34が形成されてい
る。凹部34の内周面には雌ねじ部35が形成されてい
る。また、グリップ33の凹部34より内側の部分36
は、重錘37の厚み分だけ凹部34の外側の表面よりも
低くなっている。これは、重錘37が凹部34に取り付
けられた状態において、グリップ33の表面と重錘37
との間に段差が生じないようにするためである。
【0029】重錘37は、タングステンでできており、
一端が開口した筒状に形成されている。重錘37の外側
面には雄ねじ部38が、表面には溝部39が形成されて
いる。そして、重錘37の雄ねじ部38と凹部34の雌
ねじ部35とが螺合することによって、重錘37がグリ
ップ33に取り付けられている。
【0030】次に、この重錘37の着脱方法について説
明する。重錘37を取り付ける場合には、重錘37の溝
部39にドライバー等の工具を係合させて、工具を回転
させつつ重錘37を凹部34にねじ込む。これにより、
重錘37はグリップ33に取り付けられる。重錘37を
取り外す場合には、重錘37の溝部39にドライバー等
の工具を係合させて、取り付けとは逆の方向に工具を回
転させることで、グリップ33から重錘37を取り外す
ことができる。
【0031】以上、図1〜図5に基づいて、本願発明の
第1の実施形態(実施形態1)を説明した。
【0032】なお、図2および図3に示す構成において
も、図4および図5に示す構成においても、グリップ1
5,33の凹部27,34より内側の部分31,36
は、重錘16,37の厚み分だけ凹部27,34の外側
の表面よりも低くなっているが、必ずしもこのようにす
る必要はない。すなわち、グリップ15,33の表面と
重錘16,37の表面との間に段差が生じても構わな
い。
【0033】また、上記では、工具を用いて重錘16,
37を着脱する例を示したが、工具を用いることなく着
脱することができるように構成してもよい。例えば重錘
16,37の表面に収納可能な把手部を設けると、ドラ
イバー等の工具を用いなくても重錘16,37の着脱作
業を行うことが可能である。
【0034】以上のように、グリップ15,33に重錘
16,37を着脱することによりハンドル12のハンド
ル軸25、すなわち回転中心軸Nに関する慣性モーメン
トを変化させることができる。よって、リーリング時に
は重錘16,37を取り付けてハンドル12の慣性モー
メントを大きくすることで、ラインを高速で容易に巻き
取ることができる一方、キャスティング時には重錘1
6,37を取り外してハンドル12の慣性モーメントを
小さくすることで、ハンドル12が釣人の意図しない回
転を引き起こすことを防止することができる。
【0035】また、重錘16,37が、比重が大きいタ
ングステンでできているので、寸法的に小さなものであ
っても、ハンドル12の慣性モーメントを大きく変化さ
せることができる。さらに、重錘16,37をタングス
テン以外の材料で形成することも可能であり、用途に応
じて比重の異なる材料を用いることで、ハンドル12の
慣性モーメントの変化量を調整することもできる。
【0036】(実施形態2)次に、図6〜図8に基づい
て本願発明の第2の実施形態(実施形態2)を説明す
る。本実施形態の特徴とするところは、図6および図7
に示すように、ハンドル本体40にその長手方向に延び
る長孔41が形成され、この長孔41を貫通するように
して重錘42が取り付けられており、必要に応じて重錘
42の固定位置を長孔41に沿って移動させることによ
り、ハンドル43の回転中心軸Nに関する慣性モーメン
トを変化させることができるようになっている点であ
る。なお、本実施形態に係るリールの構成については、
ハンドル43以外の部分は上記第1の実施形態に係るリ
ール10と同様であるので、その説明は省略する。
【0037】上記実施形態1と同様にハンドル本体40
の基端部44は、釣糸巻取機構の一部を構成するハンド
ル軸25に固定され、ハンドル本体40の先端部45に
は支軸26が固定されている。そして、グリップ46が
この支軸26に回転自在に支持されている。図6および
図7に示すように、ハンドル本体40には長手方向に長
孔41が形成されている。
【0038】重錘42は、タングステンで構成されてい
る。図8に示すように、重錘42は、長孔41の幅方向
寸法より大きな直径のヘッド部47と、長孔41の幅方
向寸法より小さな直径の軸部48とを有し、軸部48の
ヘッド47と反対側の端部には雌ねじ孔49が形成され
ている。重錘42の軸部48は、ハンドル本体40の長
孔41を貫通しており、雌ねじ孔49には雄ねじ部50
を有する止め部材51が螺合している。このようにし
て、重錘42がハンドル本体40に固定されている。
【0039】次に、重錘42の移動方法について説明す
る。重錘42は、止め部材51との螺合を緩めると、長
孔41内を移動することができる。重錘42の位置を調
整し、再び止め部材51を締め付けることにより、重錘
42をハンドル本体40の長孔41の任意の位置に固定
することができる。
【0040】なお、重錘42のハンドル本体40への固
定方法として、上記以外の方法を採用することもでき
る。たとえば重錘42に、雌ねじ孔49に代えて単なる
孔を形成し、止め部材51に、雄ねじ部50に代えて突
出部を設け、この孔と突出部とを嵌合させて固定するこ
と等も可能である。
【0041】以上のように、重錘42の長孔41内での
固定位置を移動調整することにより、ハンドル43のハ
ンドル軸25、すなわち回転中心軸Nに関する慣性モー
メントを変化させることができる。よって、リーリング
時には重錘42をグリップ46の近くに固定してハンド
ル43の慣性モーメントを大きくすることで、ラインを
高速で容易に巻き取ることができる一方、キャスティン
グ時には重錘42をハンドル軸25の近くに固定してハ
ンドル43の慣性モーメントを小さくすることで、ハン
ドル43が釣人の意図しない回転を引き起こすことを防
止することができる。
【0042】また、重錘42が、比重が大きいタングス
テンでできているので、寸法的に小さな重錘であって
も、ハンドル43の慣性モーメントを大きく変化させる
ことができる。さらに、重錘42をタングステン以外の
材料で形成することも可能であり、用途に応じて比重の
異なる材料を用いることで、ハンドル43の慣性モーメ
ントの変化量を調整することもできる。
【0043】なお、本実施形態では、ハンドル本体40
に長孔41を形成し、この長孔41に沿って重錘42を
移動させるようにしたが、ハンドル本体40に対して重
錘42を着脱自在に取り付けるようにすることもでき
る。
【0044】(変形例)次に、上記各実施形態に関する
変形例について説明する。図9は、変形例に係るハンド
ル60の要部斜視図である。
【0045】同図を参照して、このハンドル60は、い
わゆるバランサ61を備えたものである。すなわち、ハ
ンドル本体62の一端部63にグリップ64が設けられ
ており、他端部65にバランサ61(バランス重錘)が
設けられている。図9においては、バランサ61は、ハ
ンドル本体62に固定されている。このバランサ61に
よって、ハンドル60を回転させたときに、その回転を
滑らかなものとすることができる。なお、図中参照符号
25は、ハンドル軸である。
【0046】この変形例では、ハンドル本体62の他端
側に重錘66が着脱自在に設けられている。重錘66
は、重錘本体67と止め部材68とを有し、これらをハ
ンドル本体62に設けられた取付孔69の両側から挿通
してハンドル本体62を挟み込むことにより、重錘66
をハンドル本体62に取り付けるようになっている。本
変形例では、上述した実施形態と同様に、止め部材68
に雄ねじが形成され、重錘本体67に雌ねじが形成され
ており、止め部材68を重錘本体67にねじ込むことに
よって重錘66を着脱自在に取り付けることができるよ
うになっている。
【0047】かかる変形例においても、重錘66を着脱
することによって、ハンドル軸25、すなわち回転中心
軸Nに関するハンドル60の慣性モーメントを変化させ
ることができる。よって、リーリング時には重錘66を
取り付けてハンドル60の慣性モーメントを大きくする
ことで、ラインを高速で容易に巻き取ることができる一
方、キャスティング時には重錘66を取り外してハンド
ル60の慣性モーメントを小さくすることで、ハンドル
60が釣人の意図しない回転を引き起こすことを防止す
ることができる。なお、この変形例においても、上述し
た実施形態と同様に、重錘60を比重の大きいタングス
テン等により構成することができる。
【0048】また、重錘66は、ハンドル60の回転中
心軸Nとバランサ61との間に装着するようにしてもよ
い。そのようにしても、重錘66をハンドル本体62の
他端側に設けたときと同様の作用効果を奏する。もっと
も、ハンドル本体62の長手方向に沿って長孔を設け、
この長孔に沿って重錘66が移動自在な状態で取り付け
られる構造とすることもできる。
【0049】さらに、重錘66を別途設けるほかに、バ
ランサ61を着脱自在な構造としてもよいし、バランサ
61をハンドル本体62の長手方向に沿って移動可能な
構造としてもよい。加えて、バランサ61に対して重錘
66を着脱自在に設ける構造としてもよい。このように
してもハンドル60の回転中心軸Nに関する慣性モーメ
ントを変化させることができ、上記した作用効果と同様
の作用効果を奏することができる。
【0050】また、上記した実施形態および変形例で
は、専ら両軸受けタイプのリールについて説明したが、
本発明をスピニングリールについて適用することができ
るのは勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上にように本願発明によれば、リーリ
ング時においてはハンドルの慣性モーメントを大きくし
てラインの高速巻取りが可能であるから、たとえばジギ
ング等の釣りをする際に非常に楽である。しかも、所要
時にはハンドルの慣性モーメントを小さくすることがで
きることから、たとえばキャスティング時等においてハ
ンドルが釣人の意図しない回転を引き起こすことを防止
することができ、ゲームとしてのフィッシングを楽しむ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る魚釣用リールの斜視
図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る魚釣用リールのグリ
ップの正面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る魚釣用リールのグリ
ップの内部構造を示すための断面図である。
【図4】本発明の実施形態1の変形例に係る魚釣用リー
ルのグリップの正面図である。
【図5】本発明の実施形態1の変形例に係る魚釣用リー
ルのグリップの内部構造を示すための断面図である。
【図6】本発明の実施形態2に係る魚釣用リールのハン
ドルを示す正面図である。
【図7】本発明の実施形態2に係る魚釣用リールのハン
ドルの構造を示す一部断面平面図である。
【図8】本発明の実施形態2に係る魚釣用リールの重錘
の構造を示す断面図である。
【図9】本発明の実施形態に関する変形例に係るハンド
ルの構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 両軸受けリール 11 リール本体 12 ハンドル 13 ハンドル本体 14 先端部 15 グリップ 16 重錘 24 基端部 25 ハンドル軸 27 凹部 28 弾性部材 32 溝部 33 グリップ 34 凹部 37 重錘 39 溝部 40 ハンドル本体 41 長孔 42 重錘 43 ハンドル 44 基端部 45 先端部 46 グリップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の釣糸をスプールに巻き取るための
    釣糸巻取機構と、釣糸巻取機構を操作するためのハンド
    ルとを備えた魚釣用リールにおいて、 上記ハンドルは、一端部にグリップを有し、他端側が上
    記釣糸巻取機構に連結されたハンドル本体を備え、上記
    グリップは、上記ハンドルの回転中心軸に関する慣性モ
    ーメントを変化させるための慣性モーメント可変手段が
    設けられていることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の魚釣用リールにおいて、 上記慣性モーメント可変手段は、上記グリップに着脱自
    在に取り付けられた重錘により構成されていることを特
    徴とする魚釣用リール。
  3. 【請求項3】 長尺の釣糸をスプールに巻き取るための
    釣糸巻取機構と、釣糸巻取機構を操作するためのハンド
    ルとを備えた魚釣用リールにおいて、 上記ハンドルは、一端部にグリップを有し、他端側が上
    記釣糸巻取機構に連結されたハンドル本体を備え、当該
    ハンドル本体には、上記ハンドルの回転中心軸に関する
    慣性モーメントを変化させるための慣性モーメント可変
    手段が設けられていることを特徴とする魚釣用リール。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の魚釣用リールにおいて、 上記慣性モーメント可変手段は、上記ハンドル本体の長
    手方向に移動可能に取り付けられた重錘により構成され
    ていることを特徴とする魚釣用リール。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の魚釣用リールにおいて、 上記慣性モーメント可変手段は、上記ハンドル本体に着
    脱自在に取り付けられた重錘により構成されていること
    を特徴とする魚釣用リール。
  6. 【請求項6】 請求項2または請求項4に記載の魚釣用
    リールにおいて、 上記重錘は、タングステンにより構成されていることを
    特徴とする魚釣用リール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006174716A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リ−ルのハンドル
JP2016146771A (ja) * 2015-02-11 2016-08-18 株式会社 34 釣り用リールに用いられるバランサー
KR20200111038A (ko) * 2019-03-18 2020-09-28 유한책임회사 도요엔지니어링 밸런싱 웨이트를 갖는 핸들을 구비한 낚시 릴

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