JP2002054080A - 床 材 - Google Patents

床 材

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JP2002054080A
JP2002054080A JP2000239813A JP2000239813A JP2002054080A JP 2002054080 A JP2002054080 A JP 2002054080A JP 2000239813 A JP2000239813 A JP 2000239813A JP 2000239813 A JP2000239813 A JP 2000239813A JP 2002054080 A JP2002054080 A JP 2002054080A
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resin layer
weight
resin
flame retardant
inorganic flame
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JP2000239813A
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English (en)
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Masahiro Naruta
正浩 鳴田
Yoshiharu Nishino
善春 西野
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Suminoe Textile Co Ltd
Original Assignee
Suminoe Textile Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼時に有毒ガスを発生しにくく、また耐摩
耗性、耐汚染性、耐シガレット性、難燃性、遮音性に優
れた床材を提供する。 【解決手段】 上から順に表面樹脂層2、中間樹脂層
3、裏打樹脂層4の少なくとも3層構成とし、各樹脂層
の樹脂成分の主成分としてオレフィン系樹脂を用い、か
つ中間樹脂層3に無機難燃剤を含有せしめる一方、裏打
樹脂層4に高比重物質を含有せしめた構成とする。裏打
樹脂層4の下面側には不織布層5を積層一体化するのが
好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばビル、マ
ンション、家屋等の建築物の床材、或いは地下鉄、鉄
道、バス等の車輌の床材等として用いられる、燃焼時に
有毒ガスを発生しにくく、また耐摩耗性、耐汚染性、耐
シガレット性、難燃性、遮音性に優れた床材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車輌用床材としては、耐摩耗性等
に優れることから、塩化ビニル樹脂(PVC)からなる
ものが多く採用されていた。しかし、PVC製床材は、
長年の使用により柔軟性が低下するという問題や、燃焼
時に塩化水素等の有毒ガスを発生するという問題があっ
た。また、PVC製床材は可塑剤を多量に含有している
ので、特有の臭気があるし、長年の使用により可塑剤が
表面にブリードして曇りを生じやすく外観体裁が悪くな
るという問題もあった。更に、タバコがこのPVC製床
材の上に落下した場合には、床材表面に焼けや黒灰色の
跡が残ってしまい、このように耐シガレット性が悪く、
車内等の美観が損なわれるという問題もあった。
【0003】そこで、近年では、PVC材料に代えて、
燃焼時に有毒ガスの発生が少ないオレフィン系樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等を床材の構成材とし
て用いることが提案されている。これらの樹脂を床材の
構成材として用いることで、燃焼時の有毒ガスの発生の
問題や、特有の臭気、曇り発生の問題はほぼ解決され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記後
者の従来技術では、床材の構成材としてPVC材料を単
にオレフィン系樹脂等に置き換えた構成であるために、
十分な難燃性が得られないし、遮音性も十分に確保でき
ないといった問題を抱えており、更に耐シガレット性に
ついても未だ十分と言えるものではなかった。
【0005】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、燃焼時に有毒ガスを発生しにく
く、また耐摩耗性、耐汚染性、耐シガレット性、難燃
性、遮音性に優れた床材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は鋭意研究の結果、上から順に表面樹脂
層、中間樹脂層、裏打樹脂層の少なくとも3層構成と
し、各樹脂層の樹脂成分の主成分としてオレフィン系樹
脂を用い、かつ中間樹脂層に無機難燃剤を含有せしめる
一方、裏打樹脂層に高比重物質を含有せしめた構成とす
ることにより、床材として耐シガレット性、難燃性、遮
音性のいずれにおいても優れた性能を発揮させ得ること
を見出すに至り、この発明を完成した。
【0007】即ち、この発明に係る床材は、無機難燃剤
を含有し樹脂成分としてオレフィン系樹脂を主成分とす
る中間樹脂層の上面側に、樹脂成分としてオレフィン系
樹脂を主成分とする表面樹脂層が積層一体化されると共
に、前記中間樹脂層の下面側に、比重2.5以上の高比
重物質を含有し樹脂成分としてオレフィン系樹脂を主成
分とする裏打樹脂層が積層一体化されてなることを特徴
とするものである。
【0008】表面樹脂層、中間樹脂層、裏打樹脂層のい
ずれもが、非塩化ビニル材料であるオレフィン系樹脂を
樹脂成分の主成分とするので、燃焼時に有毒ガスを発生
しにくい。また、表面樹脂層が樹脂成分としてオレフィ
ン系樹脂を主成分とするものであるから、床材表面にお
ける耐摩耗性、耐汚染性に優れたものとなる。また、無
機難燃剤を、表面樹脂層の下に配置される中間樹脂層に
含有せしめた構成であるので、即ち表層近くに難燃層を
形成する構成であるので床材として難燃性能に優れたも
のとなる。また、タバコ等の高熱体が床材に接触したと
しても、表層近くの中間樹脂層に無機難燃剤が含有され
ているので、タバコ等の高熱体から発生する熱が無機難
燃剤を分解させ、このときの吸熱作用によって、タバコ
等からの火種による延焼が効果的に防止され、このよう
に耐シガレット性にも優れたものとなし得る。このよう
に本発明では、無機難燃剤を含有した中間樹脂層の存在
によって優れた難燃性のみならず優れた耐シガレット性
も発揮されるものとなるものである。更に、比重2.5
以上の高比重物質を、表層から離れた裏打樹脂層に含有
せしめた構成であるので、前記優れた難燃性及び優れた
耐シガレット性を何ら損なうことなく、床材として優れ
た遮音性が確保される。このように本発明は、無機難燃
剤と高比重物質とをそれぞれ特定の樹脂層に含有せしめ
た(即ち無機難燃剤を表層近く、高比重物質を無機難燃
剤含有層よりも裏側の層に選択的に含有せしめた)こと
によって、耐シガレット性、難燃性、遮音性の全てにお
いて優れた性能を発揮させ得たものである。加えて、可
塑剤を含有させる必要がないので、これ特有の臭気が発
生することもなく、また長年使用しても表面に曇りが発
生することもなく耐久性にも優れている。
【0009】裏打樹脂層の下面側には不織布層が積層一
体化されるのが好ましい。このような不織布層を一体化
することで、床材の反りが効果的に防止されると共に、
床材としての寸法安定性が向上される。
【0010】中間樹脂層は、無機難燃剤に加えて有機難
燃剤を含有しているのが好ましい。有機難燃剤の併用に
より難燃性が一層向上される。
【0011】無機難燃剤の配合量全体に対して、粒径
0.1〜5μmの範囲の小粒径の無機難燃剤の含有量が
20〜60重量%の範囲であり、粒径7〜20μmの範
囲の大粒径の無機難燃剤の含有量が30〜70重量%の
範囲であり、かつ前記小粒径の無機難燃剤と大粒径の無
機難燃剤の合計含有量が80〜100重量%であるの
が、難燃性能を一層向上できる点で、好ましい。
【0012】無機難燃剤としては水酸化マグネシウムが
用いられ、かつ該水酸化マグネシウムの配合量が、中間
樹脂層を構成する樹脂100重量部に対して100〜5
00重量部となされているのが好ましい。これにより難
燃性能および耐シガレット性がより一層向上される。
【0013】高比重物質としては酸化鉄が用いられ、該
酸化鉄の配合量が、裏打樹脂層を構成する樹脂100重
量部に対して100〜600重量部となされているのが
好ましい。これにより遮音性能が一層向上される。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、この発明に係る床材の一実
施形態を図面に基づいて説明する。この発明の床材
(1)は、図1に示すように、無機難燃剤を含有し樹脂
成分としてオレフィン系樹脂を主成分とする中間樹脂層
(3)の上面に、樹脂成分としてオレフィン系樹脂を主
成分とする表面樹脂層(2)が積層一体化されると共
に、前記中間樹脂層(3)の下面に、比重2.5以上の
高比重物質を含有し樹脂成分としてオレフィン系樹脂を
主成分とする裏打樹脂層(4)が積層一体化され、該裏
打樹脂層(4)の下面に不織布層(5)が積層一体化さ
れた積層構造を有するものである。
【0015】この発明において、前記表面樹脂層(2)
は、オレフィン系樹脂を構成樹脂の主成分とする樹脂層
である。このように表面樹脂層が樹脂成分としてオレフ
ィン系樹脂を主成分とするものであるから、床材(1)
表面における耐摩耗性、耐汚染性に優れたものとなすこ
とができる。また、非塩化ビニル材料であるから、燃焼
時に有毒ガスを発生しにくい。
【0016】前記オレフィン系樹脂としては、特に限定
されないが、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、アモルファスポリα
−オレフィン(APAO)、エチレン−α−オレフィン
共重合体樹脂、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
(EPDM)、エチレン系アイオノマー樹脂等が挙げら
れ、これらを2種以上組み合わせて用いても良い。
【0017】前記エチレン系アイオノマー樹脂として
は、例えば、エチレンと、α、β不飽和カルボン酸との
共重合体や、エチレンと、α、β不飽和カルボン酸エス
テルとの共重合体等のカルボキシル基を金属塩で部分的
あるいは完全に中和した樹脂等が挙げられる。
【0018】上記α、β不飽和カルボン酸としては、例
えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール
酸、無水マレイン酸等が用いられ、特にアクリル酸、メ
タクリル酸が好適に用いられる。またα、β不飽和カル
ボン酸エステルとしては、例えばアクリル酸メチル、メ
タクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エ
チル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸ブチル、フ
マル酸ジメチル等が用いられ、特にアクリル酸、メタク
リル酸のエステルが好適に用いられる。
【0019】エチレン系アイオノマー樹脂の市販品とし
ては、例えばエチレン−メタクリル酸共重合体や、エチ
レン−メタクリル酸エステル共重合体に、亜鉛、ナトリ
ウムを作用させて、金属イオン結合を形成させることに
より架橋した三井・デュポンケミカル株式会社製のハイ
ミラン(商品名)等が挙げられる。
【0020】前記表面樹脂層(2)は、単層であっても
良いし、多層から構成されていても良い。また、意匠性
を向上させる手段としては、表面樹脂層(2)の上面、
下面または表面樹脂層中等に印刷模様を付与する手段等
が挙げられるが、いずれにせよ、床材(1)の表面側か
ら見て印刷模様が視認される形態となされていれば良
く、上記構成のものに特に限定されるものではない。こ
れらの中でも、図1に示されるように、表面樹脂層
(2)の下面に柄印刷等の印刷層(8)を積層するのが
より好ましく、このように印刷層(8)が表面樹脂層
(2)の下に配置されていることで、使用時の接触等に
よって印刷層(8)が擦れて傷付いたり、剥離するよう
なことが防止され、ひいては優れた意匠性を長期にわた
り確保することができる。なお、印刷模様付与のための
印刷方法としては、特に限定されず、例えばインクジェ
ット法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、転写印刷
法等が挙げられる。
【0021】また、意匠性を向上させる他の手段とし
て、表面樹脂層(2)に柄材を混入する手段が挙げられ
る。表面樹脂層(2)にこのような柄材を混入すること
により、柄材が透明ないしは半透明な表面樹脂層(2)
中にランダムに混在し、深みのある柄模様を表出するこ
とができる。
【0022】上記柄材としては、公知のものを使用する
ことができ、特に限定されるものではないが、例えば熱
硬化性尿素樹脂や熱可塑性ポリエステル樹脂からなる粒
状物、セルロースやアルミニウムを主原料とした角状な
いしフレーク状の柄チップ、あるいはセルロースを主原
料とした針状物からなるもの等が好適に用いられる。こ
れらの柄材は、単独で用いても良いし、あるいは複数種
併用して用いても良い。
【0023】また、柄材を混入する場合、その混入量
は、表面樹脂層(2)の全重量に対して30重量%以下
とするのが良く、より好ましくは10重量%以下であ
る。柄材の混入量が30重量%を超えると、表面樹脂層
(2)に深みのある外観美良好な柄模様を表出させるこ
とが困難になる恐れがあるので、好ましくない。
【0024】また、柄材の代わりに、あるいは柄材と併
用して、表面樹脂層(2)に着色顔料を混入しても良
い。この顔料を混入する場合、その混入量は、表面樹脂
層(2)の全重量に対して0.1〜5重量%に設定する
のが好ましい。0.1重量%未満では、着色が不十分と
なるし、5重量%を超えると表面樹脂層(2)の物性が
低下する恐れがあるので、好ましくない。
【0025】また、柄材を混合せしめた層と、顔料を混
合せしめた着色層との組み合わせにより、即ちこれら層
の多層構造により表面樹脂層(2)を構成しても良い。
もちろん、前記印刷層(8)と、柄材層または/および
着色層を併用する構成としても良い。更に意匠性を向上
させるために、表面樹脂層(2)の表面に凹凸柄を形成
せしめた構成とすることもできる。
【0026】更に、必要に応じて、床材(1)表面、即
ち表面樹脂層(2)の上面に処理剤を塗工する等して皮
膜を形成しても良い。例えば耐摩耗性を向上させる観点
から、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂を主成分とする
皮膜を表面樹脂層(2)上面に形成しても良い。なお、
このような皮膜は50μm以下の厚さに形成するのが一
般的である。
【0027】前記表面樹脂層(2)の厚さは、0.01
〜2.0mmとするのが好ましい。0.01mm未満で
は耐摩耗性が低下するので好ましくないし、一方2.0
mmを超えると床材(1)に反りが発生しやすくなる
し、難燃性能が低下するので好ましくない。中でも、
0.1〜0.5mmとするのがより好ましい。
【0028】前記中間樹脂層(3)は、無機難燃剤を含
有し樹脂成分としてオレフィン系樹脂を主成分とする樹
脂から構成される層である。このように中間樹脂層が無
機難燃剤を含有するので、床材(1)として優れた難燃
性が確保される。しかも、タバコ等の高熱体が床材に接
触したとしても、表層近くの中間樹脂層(3)に無機難
燃剤が含有されているので、タバコ等の高熱体から発生
する熱を無機難燃剤(無機水酸化物等)が吸熱して結晶
水の放出または分解反応を起こし、その吸熱作用によっ
て、タバコ等からの火種による延焼が効果的に防止さ
れ、耐シガレット性にも優れたものとなる。また、非塩
化ビニル材料であるオレフィン系樹脂を樹脂成分の主成
分とするものであるから、燃焼時に有毒ガスを発生しに
くい。
【0029】なお、従来においては耐シガレット性を向
上させるには、表面近くにアルミニウム等の熱伝導性の
良い物質を箔状にしたものを挿入配置する手段、あるい
は熱伝導性の良い物質をパウダー状にしたものを分散さ
せる手段が採用されていたのであるが、これでは難燃性
を顕著に低下させる、意匠性が悪くなる等の問題があっ
たのに対し、本発明では無機難燃剤を含有した中間樹脂
層の存在によってこれらの問題を一気に解決し得たもの
である、即ちアルミニウム箔挿入等の手段を講じること
なく、優れた耐シガレット性を確保し得たものである。
【0030】前記中間樹脂層(3)を構成するオレフィ
ン系樹脂としては、特に限定されないが、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂、アモルファスポリα−オレフィン(APA
O)、エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂、エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、エチレ
ン系アイオノマー樹脂等が挙げられ、これらを2種以上
組み合わせて用いても良い。
【0031】前記無機難燃剤としては、特に限定される
ものではないが、例えば水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム等の結晶水を含有した無機水酸化物が好適で
ある。中でも、床材としての難燃性及び耐シガレット性
を一段と向上できる点で、水酸化マグネシウムが特に好
適である。
【0032】前記無機難燃剤の配合量は、中間樹脂層
(3)を構成する樹脂100重量部に対して100〜5
00重量部とするのが、好ましい。100重量部未満で
は十分な難燃性能、耐シガレット性が得られなくなるの
で好ましくないし、一方500重量部を超えると樹脂の
流動性が著しく低下し、混練、押出、カレンダー等の加
工適性が低下するので好ましくない。中でも、中間樹脂
層(3)を構成する樹脂100重量部に対して200〜
300重量部とするのが、より好ましい。
【0033】ところで、無機難燃剤の粒径を小さくする
と、見かけ表面積が増大して難燃性が大きく向上される
方向に作用するが、このような粒径の小さい無機難燃剤
を多量に充填するのは困難であるため、結果として格段
に優れた難燃性を確保することはできない。一方、無機
難燃剤の粒径を大きくすると、多量充填が可能となるも
のの、見かけ表面積が減少するので、同様に結果として
格段に優れた難燃性を確保することはできない。そこ
で、本発明者らは無機難燃剤の難燃性能を最大限に引き
出し得る構成を鋭意検討した結果、無機難燃剤として次
のような構成のものを用いるのが好ましいことを見出し
た。即ち、無機難燃剤の配合量全体に対して、粒径0.
1〜5μmの範囲の小粒径の無機難燃剤の含有量が20
〜60重量%の範囲であり、粒径7〜20μmの範囲の
大粒径の無機難燃剤の含有量が30〜70重量%の範囲
であり、かつ前記小粒径の無機難燃剤と大粒径の無機難
燃剤の合計含有量が80〜100重量%であるのが、よ
り優れた難燃性を確保できる点で、好ましい。上記粒度
分布及びその含有率を逸脱すると、難燃性能が低下する
ので好ましくない。なお、上記粒度分布を有する無機難
燃剤は、平均粒径の異なる2種類以上の無機難燃剤を混
合せしめることによって得ることができるが、特に製法
上このようなものに限定されるものではない。
【0034】前記中間樹脂層(3)は、無機難燃剤に加
えて有機難燃剤を含有しているのが好ましい。このよう
な有機難燃剤を併用することで、難燃性を一層向上させ
ることができる。前記有機難燃剤としては、特に限定さ
れないが、非ハロゲン系のものを用いるのが好ましく、
例えばポリリン酸アンモニウム等が挙げられる。この有
機難燃剤の配合量は、中間樹脂層(3)を構成する樹脂
100重量部に対して2〜10重量部とするのが、好ま
しい。
【0035】前記中間樹脂層(3)の厚さは、0.5〜
3.0mmとするのが好ましい。0.5mm未満では十
分な難燃性、耐シガレット性が得られなくなるので好ま
しくないし、一方3.0mmを超えると非常に硬いもの
となり、下地床面への追従性が低下する、即ち実用レベ
ルでの良好な施工性が得られ難くなるので好ましくな
い。中でも、1.0〜2.0mmとするのがより好まし
い。
【0036】前記裏打樹脂層(4)は、比重2.5以上
の高比重物質を含有し樹脂成分としてオレフィン系樹脂
を主成分とする樹脂から構成される層である。このよう
に裏打樹脂層が比重2.5以上の高比重物質を含有する
ので、床材(1)として優れた遮音性を確保することが
できる。また、非塩化ビニル材料であるオレフィン系樹
脂を樹脂成分の主成分とするものであるから、燃焼時に
有毒ガスを発生しにくい。
【0037】前記裏打樹脂層(4)を構成するオレフィ
ン系樹脂としては、特に限定されないが、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体樹脂、アモルファスポリα−オレフィン(APA
O)、エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂、エチレ
ン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、エチレ
ン系アイオノマー樹脂等が挙げられ、これらを2種以上
組み合わせて用いても良い。
【0038】前記比重2.5以上の高比重物質として
は、特に限定されるものではないが、酸化鉄、硫酸バリ
ウムが好適である。中でも、遮音性能を一段と向上でき
る点で、酸化鉄を用いるのが特に好ましい。
【0039】前記高比重物質の配合量は、裏打樹脂層
(4)を構成する樹脂100重量部に対して100〜6
00重量部とするのが、好ましい。100重量部未満で
は十分な遮音性能が得られなくなるので好ましくない
し、一方600重量部を超えると樹脂の流動性が著しく
低下し、混練、押出、カレンダー等の加工適性が低下す
るので好ましくない。中でも、裏打樹脂層(4)を構成
する樹脂100重量部に対して200〜500重量部と
するのがより好ましく、特に好適なのは300〜450
重量部である。
【0040】前記裏打樹脂層(4)の厚さは、0.3〜
3.0mmとするのが好ましい。0.3mm未満では十
分な遮音性が得られなくなるので好ましくないし、一方
3.0mmを超えると大幅なコスト増大を招くので好ま
しくない。中でも、0.5〜1.5mmとするのがより
好ましい。
【0041】なお、前記表面樹脂層(2)、中間樹脂層
(3)、裏打樹脂層(4)のいずれにも、酸化防止剤、
紫外線吸収剤等の各種添加剤を適宜含有せしめても良
い。
【0042】この発明において、裏打樹脂層(4)の下
面側には不織布層(5)を積層一体化するのが好まし
い。このような不織布層(5)を下面側に配置すること
で、床材(1)の反りを効果的に防止することができ、
床材(1)としての寸法安定性を向上させることができ
る。もちろん、図2に示すように、不織布層(5)を積
層しない構成としても良い。
【0043】前記不織布としては、薄層化するためにス
パンボンドタイプのものを用いるのが好ましい。不織布
の素材としては、例えばポリプロピレン繊維、ポリエス
テル繊維、ナイロン繊維等が挙げられるが、中でもリサ
イクル性に優れる点でポリプロピレン繊維が好適であ
る。
【0044】前記不織布層(5)の目付は、10〜20
0g/m2の範囲とするのが好ましい。10g/m2未満
では床材(1)としての寸法安定性が低下するし、反り
防止効果も低下するので好ましくない。一方、200g
/m2を超えると下反り傾向が顕著になって敷設安定性
が低下するので好ましくない。
【0045】なお、この発明の床材(1)の製造方法と
しては、特に限定されず、例えば押出機等の公知の装置
や、その他の公知の積層技術を用いて積層することによ
り製造することができる。また、その積層順序も特に限
定されない。
【0046】
【実施例】次に、この発明の具体的実施例について説明
する。
【0047】<実施例1>表1に示すように、APAO
樹脂(アモルファスポリα−オレフィン)20重量部、
エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂46.7重量
部、PP(ポリプロピレン)33.3重量部、水酸化マ
グネシウムA(平均粒径13μm)161.7重量部、
水酸化マグネシウムB(平均粒径2μm)66.7重量
部、ポリリン酸アンモニウム5重量部からなる組成物を
バンバリーミキサーで混練し、周知のカレンダー成形機
を用いて厚さ1.4mmのシート(中間樹脂層)を作成
し、同時に裏面にグラビア印刷により所定の柄が印刷さ
れた厚さ0.5mmのPPシートを前記シート(中間樹
脂層)の上面にラミネートして、厚さ1.9mmの上層
シートを得た。
【0048】次に、APAO樹脂32.7重量部、エチ
レン−α−オレフィン共重合体樹脂53.8重量部、P
P13.5重量部、酸化第2鉄374.0重量部、繊維
くず6.7重量部からなる組成物をバンバリーミキサー
で混練し、周知のカレンダー成形機を用いて厚さ1.0
mmのシート(裏打樹脂層)を作成し、同時に目付量4
0g/m2の不織布(PPスパンボンド)シートを積層
し、厚さ1.1mmの下層シートを得た。
【0049】前記上層シートと下層シートとを、ホット
ラミネート加工機を用いてラミネートし(中間樹脂層と
裏打樹脂層が接触する態様で)、厚さ3.0mmの床材
を得た。
【0050】なお、この実施例1における無機難燃剤の
粒度分布(光透過法により測定)を図3に示す。この粒
度分布より、実施例1では、無機難燃剤の配合量全体に
対して、粒径0.1〜5μmの範囲の小粒径の無機難燃
剤の含有量が32重量%であり、粒径7〜20μmの範
囲の大粒径の無機難燃剤の含有量が61重量%であり、
かつ小粒径の無機難燃剤と大粒径の無機難燃剤の合計含
有量が93重量%であった。
【0051】<実施例2>APAO樹脂20重量部、E
PDM(エチレン−プロピレン−ジエンコポリマー)4
6.7重量部、PP(ポリプロピレン)33.3重量
部、水酸化マグネシウムA(粒径13μm)161.7
重量部、水酸化マグネシウムB(粒径2μm)66.7
重量部、ポリリン酸アンモニウム5重量部、顔料(酸化
チタン)1重量部からなる組成物を、周知の押出機を用
いて押出成形して得られる厚さ1.9mm(塗工量19
00g/m2)のシート(中間樹脂層)の上面に、柄材
(着色マイカ)を2重量%含有したエチレン−アイオノ
マー樹脂を押出機にて塗工積層し、厚さ2.4mmの上
層シートを得た。
【0052】次に、APAO樹脂32.7重量部、エチ
レン−α−オレフィン共重合体樹脂53.8重量部、P
P13.5重量部、硫酸バリウム314.0重量部、繊
維くず4.2重量部からなる組成物をバンバリーミキサ
ーで混練し、周知のカレンダー成形機を用いて厚さ1.
3mmのシート(裏打樹脂層)を作成し、同時に目付量
40g/m2の不織布(PPスパンボンド)シートを積
層し、厚さ1.4mmの下層シートを得た。
【0053】前記上層シートと下層シートとを、ホット
ラミネート加工機を用いてラミネートし(中間樹脂層と
裏打樹脂層が接触する態様で)、厚さ3.8mmの床材
を得た。
【0054】<実施例3>中間樹脂層を構成する無機難
燃剤として水酸化マグネシウムに代えて水酸化アルミニ
ウムを用いた(表2参照)以外は、実施例1と同様にし
て床材を得た。
【0055】<実施例4>中間樹脂層を構成する材料と
してポリリン酸アンモニウムを配合しない構成とした以
外は、実施例1と同様にして床材を得た。
【0056】<実施例5>中間樹脂層を構成する水酸化
マグネシウムとして、小粒径/大粒径の組み合わせを採
用しない構成とした(表3参照)以外は、実施例1と同
様にして床材を得た。
【0057】<実施例6>下面不織布層を設けない構成
とした以外は、実施例1と同様にして床材を得た。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】<比較例1>塩化ビニル樹脂100重量
部、DOP(可塑剤)25重量部、炭酸カルシウム(難
燃剤)300重量部、ステアリン酸カルシウム(安定
剤)1重量部、酸化チタン(顔料)1重量部からなる組
成物を、周知の押出機を用いて押出成形して得られる厚
さ2.0mmのシートの上面に、塩化ビニル樹脂100
重量部、DOP20重量部、ステアリン酸カルシウム1
重量部からなる組成物を押出機にて塗工積層し、厚さ
3.0mmの床材を得た。
【0062】上記のようにして得られた各床材に対し
て、下記の試験を行った。これらの試験結果を表4に示
す。
【0063】
【表4】
【0064】<耐摩耗性試験>JIS A1453によ
る建築材料及び建築構成部分の摩擦試験方法に準じて、
各床材の表面に、所定の研磨紙を巻き付けた摩耗輪を使
用し、テーパ摩耗試験機にて1000回転させ、摩耗減
量(g)を測定した。摩耗減量が0.25g以下のもの
を「◎」とし、0.25〜0.30gのものを「○」と
し、0.30gを超えるものを「×」とした。
【0065】<耐汚染性試験>JIS A5705によ
るビニル系床材の汚染性試験に準じて、各床材の表面に
汚染材料を2mL滴下し、24時間静置して、中性洗剤
を含む水で洗浄し、更にアルコールで洗浄した後、ガー
ゼで拭き取って、1時間放置後、目視により滴下部分の
色、光沢及び膨れの変化を観察した。観察によりいずれ
も変化のないものを「◎」とし、少なくともいずれか1
つ変化のあるものを「×」とした。
【0066】<寸法安定性試験>JIS A5705に
よるビニル系床材の加熱による長さ変化試験に準じて、
各床材を80℃で6時間加熱した後、室内に1時間静置
し、加熱前の長さに対する変化率を測定した。長さ変化
率が1.0%未満のものを「◎」とし、同1.0〜1.
5%のものを「○」とし、同1.5%を超えるものを
「×」とした。
【0067】<反り防止性試験>JIS L4406の
タイルカーペットの反り試験に準拠して、JIS G4
305に規定する厚さ3mmのステンレス鋼板の上に床
材試験片(50cm×50cmサイズに裁断されたも
の)を置き、水平にして標準状態(20±2℃、65±
2%RH)で24時間放置した後、水平な試験台の上に
載置し、各試験片の四隅と試験台の隙間の大きさを測定
した。各試験片四隅における試験台との隙間の合計が、
1.0mm以下のものを「◎」とし、1.0mmを超え
1.5mm以下のものを「○」とし、1.5mmを超え
るものを「×」とした。
【0068】<耐シガレット性試験>各床材の表面に着
火済みのタバコを置き、5分後にタバコを除去する。シ
ガレット痕が非常に淡い黄色であるものを「◎」とし、
シガレット痕が淡黄色であるものを「○」とし、シガレ
ット痕が褐色であるものを「△」とし、シガレット痕が
黒褐色であるものを「×」とした。
【0069】<難燃性試験>社団法人日本鉄道車輌機械
技術協会が定めた「鉄道車輌用材料の燃焼性試験及び規
格」に準じた試験方法(45度傾斜、アルコール燃焼試
験)により、燃焼性判定基準の区分が「極難燃性」であ
るものを「◎」とし、同「難燃性」であるものを「○」
とし、同「可燃性」以下であるものを「×」とした。
【0070】<遮音性試験>JIS A1416の音響
透過損失測定法に準拠して各床材の透過損失を測定し
た。500Hz帯の透過損失が25dBを超えるものを
「◎」とし、25〜20dBであるものを「○」とし、
20dB未満であるものを「×」とした。
【0071】表4から明らかなように、この発明の実施
例1〜6の床材は、耐摩耗性、耐汚染性、寸法安定性、
反り防止性、耐シガレット性、難燃性、遮音性のいずれ
にも優れている。
【0072】これに対して、比較例1の床材は、耐シガ
レット性、難燃性、遮音性に劣っていた。
【0073】
【発明の効果】この発明の床材は、表面樹脂層、中間樹
脂層、裏打樹脂層のいずれもが樹脂成分としてオレフィ
ン系樹脂を主成分とするので、燃焼時に有毒ガスを発生
しにくい。また、表面樹脂層が樹脂成分としてオレフィ
ン系樹脂を主成分とするので、床材表面の耐摩耗性、耐
汚染性に優れている。また、無機難燃剤を、表層近くの
中間樹脂層に含有せしめた構成であるので、床材として
難燃性能に優れたものとなる。更に、タバコ等の高熱体
が床材に接触しても、表層近くの中間樹脂層に無機難燃
剤が含有されているので、タバコ等の高熱体から発生す
る熱を無機難燃剤が吸熱して結晶水の放出又は分解反応
を起こし、その吸熱作用によって、タバコ等からの火種
による延焼を効果的に防止できるので、耐シガレット性
に優れたものとなる。このように本発明は、アルミニウ
ム等の熱伝導性材料を用いることなく優れた耐シガレッ
ト性を確保できたものである。更に、比重2.5以上の
高比重物質を、表層から離れた裏打樹脂層に含有せしめ
た構成であるので、前記優れた難燃性及び優れた耐シガ
レット性を何ら損なうことなく、床材として優れた遮音
性が確保される。このように高比重物質を無機難燃剤含
有層よりも裏側の層に選択的に含有せしめているので、
耐シガレット性、難燃性、遮音性の全てにおいて優れた
性能を発揮させることができる。加えて、可塑剤を含有
させる必要がないので、これ特有の臭気が発生すること
もなく、また長年使用しても表面に曇りが発生すること
もなく耐久性にも優れている。
【0074】裏打樹脂層の下面側に不織布層が積層一体
化されている場合には、床材の反りを効果的に防止でき
ると共に、寸法安定性を向上させることができる。
【0075】中間樹脂層が、無機難燃剤に加えて有機難
燃剤を含有してなる場合には、難燃性を一層向上させる
ことができる。
【0076】無機難燃剤の配合量全体に対して、粒径
0.1〜5μmの範囲の小粒径の無機難燃剤の含有量が
20〜60重量%の範囲であり、粒径7〜20μmの範
囲の大粒径の無機難燃剤の含有量が30〜70重量%の
範囲であり、かつ前記小粒径の無機難燃剤と大粒径の無
機難燃剤の合計含有量が80〜100重量%である場合
には、難燃性を一層向上させることができる。
【0077】無機難燃剤として水酸化マグネシウムが用
いられ、該水酸化マグネシウムの配合量が、中間樹脂層
を構成する樹脂100重量部に対して100〜500重
量部である場合には、難燃性および耐シガレット性をよ
り一層向上させることができる。
【0078】高比重物質として酸化鉄が用いられ、該酸
化鉄の配合量が、裏打樹脂層を構成する樹脂100重量
部に対して100〜600重量部である場合には、遮音
性を一段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る床材を示す断面図
である。
【図2】別の実施形態に係る床材を示す断面図である。
【図3】実施例1における無機難燃剤の粒度分布図であ
る。
【符号の説明】
1…床材 2…表面樹脂層 3…中間樹脂層 4…裏打樹脂層 5…不織布層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F055 AA12 AA22 BA13 CA11 EA07 EA24 FA05 FA40 GA34 4F100 AA00B AA00H AA18B AA18H AA23C AA23H AH00H AH01B AK03A AK03B AK03C AR00C AR00H BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D BA15 CA08B CA23C DE01B DE01H DG15D GB08 GB31 HB00A JA13C JA13H JH10 JJ07 JK09 JL04 JL06 JL16 YY00B YY00C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機難燃剤を含有し樹脂成分としてオレ
    フィン系樹脂を主成分とする中間樹脂層の上面側に、樹
    脂成分としてオレフィン系樹脂を主成分とする表面樹脂
    層が積層一体化されると共に、前記中間樹脂層の下面側
    に、比重2.5以上の高比重物質を含有し樹脂成分とし
    てオレフィン系樹脂を主成分とする裏打樹脂層が積層一
    体化されてなることを特徴とする床材。
  2. 【請求項2】 前記裏打樹脂層の下面側に不織布層が積
    層一体化されている請求項1に記載の床材。
  3. 【請求項3】 前記中間樹脂層が、無機難燃剤に加えて
    有機難燃剤を含有してなる請求項1または2に記載の床
    材。
  4. 【請求項4】 前記無機難燃剤の配合量全体に対して、
    粒径0.1〜5μmの範囲の小粒径の無機難燃剤の含有
    量が20〜60重量%の範囲であり、粒径7〜20μm
    の範囲の大粒径の無機難燃剤の含有量が30〜70重量
    %の範囲であり、かつ前記小粒径の無機難燃剤と大粒径
    の無機難燃剤の合計含有量が80〜100重量%である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の床材。
  5. 【請求項5】 前記無機難燃剤として水酸化マグネシウ
    ムが用いられ、該水酸化マグネシウムの配合量が、中間
    樹脂層を構成する樹脂100重量部に対して100〜5
    00重量部である請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    床材。
  6. 【請求項6】 前記高比重物質として酸化鉄が用いら
    れ、該酸化鉄の配合量が、裏打樹脂層を構成する樹脂1
    00重量部に対して100〜600重量部である請求項
    1〜5のいずれか1項に記載の床材。
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