JP2002054046A - 捲回複合仮撚加工糸 - Google Patents

捲回複合仮撚加工糸

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JP2002054046A
JP2002054046A JP2000234085A JP2000234085A JP2002054046A JP 2002054046 A JP2002054046 A JP 2002054046A JP 2000234085 A JP2000234085 A JP 2000234085A JP 2000234085 A JP2000234085 A JP 2000234085A JP 2002054046 A JP2002054046 A JP 2002054046A
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Japan
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yarn
wound
sheath
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triple
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JP2000234085A
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English (en)
Inventor
Kenji Iwashita
憲二 岩下
Kenkichi Nose
健吉 能勢
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Teijin Frontier Knitting Co Ltd
Original Assignee
Teijin Modern Yarn Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不均一な太さ斑、変化に富んだ意匠効果を表
現できる捲回複合仮撚糸を提供する。 【解決手段】 芯糸aに対し鞘糸bが三重に捲き付いた
三重捲回部と一重捲回部とが交互に存在する捲回複合仮
撚加工糸において、該一重捲回部は、全体が三重捲回部
における鞘糸bの周りに芯糸aが捲回する構造をしてお
り、且つ、鞘糸bに対する芯糸aの糸長差が糸長方向に
おいて順次変化している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯糸の周りに鞘糸
が捲き付いてなる捲回複合仮撚加工糸に関するものであ
り、さらに詳しくは、一重捲回部が芯鞘逆転構造をして
おり、その鞘糸と芯糸との糸長差が順次変化しているた
め不均一な太さ斑、変化に富んだ意匠効果を表現できる
捲回複合仮撚加工糸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、芯糸に対しオーバーフィード
された鞘糸が三重に捲き付いた三重捲回部と該鞘糸が一
重に捲き付いた一重捲回部とで構成された捲回複合仮撚
糸を得る方法は、多数提案されている(例えば、特公昭
47−49459号公報、特公昭61−31219号公
報)。
【0003】一方、特開平7−34345号公報には、
一重捲回部の全体が、三重捲回部における鞘糸の周りに
芯糸が捲き付いた、芯鞘逆転構造を有する捲回複合仮撚
加工糸が提案されている。
【0004】しかしながら、該加工糸においては、芯鞘
逆転構造を持った一重捲回部は芯糸と鞘糸との糸長差が
大きく変化することは無く、見かけ上の太さ斑や糸構造
が単調で均一であるという欠点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、不均
一な太さ斑、変化に富んだ意匠効果を表現できる捲回複
合仮撚糸を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目標を
達成するために鋭意研究した結果、一重捲回部の全体
を、三重捲回部における鞘糸の周りに芯糸が捲回してい
る芯鞘逆転構造とし、且つ、鞘糸bに対する芯糸aの糸
長差を糸長方向において順次変化させるとき、所望の捲
回複合仮撚加工糸が得られることを究明した。
【0007】かくして本発明によれば、芯糸aに対し鞘
糸bが三重に捲き付いた三重捲回部と一重捲回部とが交
互に存在する捲回複合仮撚加工糸において、該一重捲回
部は、全体が三重捲回部における鞘糸bの周りに芯糸a
が捲回する構造をしており、且つ、鞘糸bに対する芯糸
aの糸長差が糸長方向において順次変化していることを
特徴とする捲回複合仮撚加工糸が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の捲回複合仮撚加工糸に
は、芯糸に対し鞘糸が三重に捲き付いた三重捲回部と、
三重捲回部における鞘糸に対し芯糸が一重に捲き付いた
一重捲回部が交互に存在し、該一重捲回部は全体が鞘糸
bの周りに芯糸aが捲回する構造をしており、且つ、鞘
糸に対する芯糸の糸長差が順次変化しているので、該仮
撚加工糸を製編織して得られる布帛に、不均一な太さ
斑、変化に富んだ意匠効果を表現できる。
【0009】以下、図面を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。図1〜3は本発明の捲回複合仮撚加工糸の
芯糸a、鞘糸bの位置と捲回状態を説明するための模式
図である。
【0010】図1は三重捲回部における鞘糸bの周りに
芯糸aが捲回した、芯鞘逆転構造をした一重捲回部のう
ち芯糸と鞘糸の糸長差が大きい部分であり、図2は一重
捲回部のうち芯糸と鞘糸の糸長差が小さい部分である。
また、図3は芯糸aの周りに鞘糸bが三重に捲回した三
重捲回部である。
【0011】ここで、一重捲回部を糸長方向に任意に3
0mmの長さで10点サンプリングし、各々の鞘糸と芯
糸との糸長の割合を測定したときの最大値と最小値の絶
対値の差が15%以上ある場合、糸長差が順次変化して
いると判断する。
【0012】次に、本発明の捲回複合仮撚加工糸の製造
方法について説明する。図4は、本発明に使用する装置
の一例を示すものである。芯糸a及び鞘糸bが第1供給
ローラー3及び第2供給ローラー4により供給される。
このとき鞘糸bは、供給ローラー4によりオーバーフィ
ード状態で供給されることによりガイド5を支点として
芯糸aの周りに捲き付き、三重捲回部と一重捲回部とが
交互に形成され、第1ヒーター6及び仮撚ユニット7に
より糸条は加熱固定される。このとき、芯糸aとして鞘
糸bよりも伸度の大きいフィラメント糸を使用すること
により、仮撚加工の過程で一重捲回部は、三重捲回部に
おける鞘糸bの周りに芯糸aが捲き付いた芯鞘逆転構造
となる。さらに、芯糸aと鞘糸bとの伸度差が60%以
上(芯糸の伸度>鞘糸の伸度)である場合、芯糸aを延
伸しながら仮撚加工を施すと、一重捲回部の鞘糸と芯糸
の糸長差が順次変化する。
【0013】次いで第1引取りローラー8から第2ヒー
ター9で熱処理され、第2引取りローラー10を経て巻
取ローラー11の上で巻取チーズ12として巻取られ
る。
【0014】本発明おける仮撚ユニットはスピンドル、
ベルト、フリクションディスク等特に限定されるもので
はないが、加工安定性、生産性の面からベルトを用いる
方がより好ましい。
【0015】また、鞘糸bの原料としてポリエステル部
分配向糸を用いて、一連の工程で延伸したものを鞘糸b
として使用することもできる。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0017】[実施例1]芯糸aとして伸度120%の
250デシテックス/48フィラメントのポリエチレン
テレフタレートマルチフィラメント糸を、鞘糸bとして
伸度30%の55デシテックス/24フィラメントのポ
リエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を使用
する。
【0018】これらを図4に示した工程に従い、仮撚ユ
ニット7にベルトを用いた仮撚加工装置を使用して、ベ
ルト交差角度110°、非接触式第1ヒーター6の温度
350℃、接触式第2ヒーター9の温度180℃、仮撚
加工域での芯糸の延伸倍率を1.1倍、鞘糸のオーバー
フィード率を65%、糸条ガイド5と仮撚加工中の芯糸
との距離300mm及び該第1引取ローラーから第2引
取ローラー10間のオーバーフィード率3%の条件設定
で仮撚加工を行った結果、三重捲回部及び芯鞘逆転構造
をした一重捲回部が交互に存在し、該一重捲回部におい
て鞘糸と芯糸の糸長差の最大が約35%、最小が約8%
となり、糸長差の最大値と最小値との差が28%であり
糸長差が順次変化する捲回複合仮撚加工糸を得た。
【0019】この複合捲回仮撚糸を用いて織物を製織し
たところ、従来にない不均一な太さ斑、変化に富んだ意
匠効果を表現できる織物が得られた。
【0020】[実施例2]実施例1において、鞘糸bと
して伸度25%の55デシテックス/24フィラメント
のポリエステルカチオン可染糸を用いた他は実施例1と
同様の条件で仮撚加工を行った結果、三重捲回部及び芯
鞘逆転構造をした一重捲回部が交互に存在し、該一重捲
回部において鞘糸と芯糸の糸長差の最大が約30%、最
小が約10%となり、糸長差の最大値と最小値との差が
20%であり糸長差が順次変化する捲回複合仮撚加工糸
を得た。
【0021】この複合捲回仮撚糸を、芯糸aと鞘糸bが
異なる色になるように染色したところ、三重捲回部は鞘
糸bの色が強調され、一重捲回部は芯糸aの色が強調さ
れた色彩変化に富んだものが得られた。
【0022】[比較例1]実施例1において、芯糸に伸
度30%の166デシテックス/48フィラメントのポ
リエチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を用い
て、芯糸のオーバーフィード率を3%とした以外は実施
例1と同様の条件で仮撚加工を行った。
【0023】このようにして得られた糸条では、一重捲
回部が、三重捲回部における鞘糸の周りに芯糸が捲回す
る芯鞘逆転構造を持つ糸条を得ることはできず、見かけ
上の太さ斑や糸構造が単調で均一であった。
【0024】[比較例2]実施例1において、芯糸に伸
度60%の84デシテックス/36フィラメントのポリ
エチレンテレフタレートマルチフィラメント糸を用いた
他は実施例1と同様の条件で仮撚加工を行った。
【0025】このようにして得られた糸条では、一重捲
回部の全体が、三重捲回部における鞘糸の周りに芯糸が
捲回する構造を持つものの、鞘糸と芯糸の糸長差の最大
値と最小値との差が8%であり、芯糸と鞘糸との糸長差
が糸長方向において順次変化しておらず、見かけ上の太
さ斑や糸構造が単調で均一である欠点を有していた。
【0026】
【発明の効果】本発明の捲回複合仮撚糸は、糸の長さ方
向に一重捲回部と三重捲回部を交互に形成しており、一
重捲回部は鞘糸の周りに芯糸が捲き付いた芯鞘逆転構造
を持ち、さらに鞘糸に対する芯糸の糸長差が糸長方向に
おいて順次変化しているので、従来にない不均一な太さ
斑、変化に富んだ意匠効果を表現できる織・編物を作る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一重捲回部を説明するための模式図。
【図2】一重捲回部を説明するための模式図。
【図3】三重捲回部を説明するための模式図。
【図4】本発明の捲回複合仮撚加工糸の製造装置の一例
を示す側面図。
【符号の説明】
a 芯糸 b 鞘糸 3 第1供給ローラー 4 第2供給ローラー 5 ガイド5 6 第1ヒーター6 7 仮撚ユニット7 8 第1引取りローラー 9 第2ヒーター9 10 第2引取りローラー 11 巻取ローラー11 12 巻取チーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L036 MA05 MA33 MA39 MA40 PA07 PA15 PA18 PA39 PA46 RA25 RA27 RA30 UA01 UA12 UA16 4L048 AA21 AB07 AB21 AC01 AC07 CA00 DA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯糸aに対し鞘糸bが三重に捲き付いた
    三重捲回部と一重捲回部とが交互に存在する捲回複合仮
    撚加工糸において、該一重捲回部は、全体が三重捲回部
    における鞘糸bの周りに芯糸aが捲回する構造をしてお
    り、且つ、鞘糸bに対する芯糸aの糸長差が糸長方向に
    おいて順次変化していることを特徴とする捲回複合仮撚
    加工糸。(ここで、糸長差が順次変化しているとは、一
    重捲回部を糸長方向に任意に30mmの長さで10点サ
    ンプリングし、各々の鞘糸と芯糸との糸長の割合を測定
    したときの最大値と最小値の絶対値の差が15%以上あ
    る状態を言う。)
  2. 【請求項2】 芯糸a、鞘糸bが互いに染色性を異にす
    る糸である請求項1記載の捲回複合仮撚加工糸。
JP2000234085A 2000-08-02 2000-08-02 捲回複合仮撚加工糸 Pending JP2002054046A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7406818B2 (en) 2004-11-10 2008-08-05 Columbia Insurance Company Yarn manufacturing apparatus and method
JP2013537264A (ja) * 2010-09-17 2013-09-30 コーロン インダストリーズ インク 混合繊維及びその製造方法
CN112481763A (zh) * 2020-11-13 2021-03-12 广东前进牛仔布有限公司 一种新型的弹性纱线及其制造方法及面料

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