JPS61124642A - 異染着性部分を有するマルチフイラメント糸およびその製造方法 - Google Patents

異染着性部分を有するマルチフイラメント糸およびその製造方法

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JPS61124642A
JPS61124642A JP24350984A JP24350984A JPS61124642A JP S61124642 A JPS61124642 A JP S61124642A JP 24350984 A JP24350984 A JP 24350984A JP 24350984 A JP24350984 A JP 24350984A JP S61124642 A JPS61124642 A JP S61124642A
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JP
Japan
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yarn
multifilament yarn
portions
stretching ratio
intertwined
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JP24350984A
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English (en)
Inventor
佳子 竹村
大河原 秀康
根岸 孝雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は異染着性部分を糸軸方向に適宜の間隔で配置し
たポリエステル系マルチフィラメント糸に関するもので
あり、更にはその製造方法に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
繊維軸方向に対して延伸された細い部分と延伸されてい
ないか又は、延伸の極めて不完全な太い部分とが無秩序
に繰返して共存しているようなポリエステル糸に関する
提案は、これまで幾つかなされてきており、通常シック
・アンド・シン糸と呼ばれている。
その一つが、特定長さの未延伸部を特定頻度で系中にラ
ンダムに分散させることにより、編織物に霜降り調効果
を与えた太細加工糸であり、特公昭51−7207号公
報等に紹介されている。
しかし、このような加工糸は、編織物にした場合、特異
な霜降り調と特異な風合を有する編織物をつくることが
できるが、高染着部が低染着部に比べて非常に少なく、
多くても30%ぐらいであり、織物全体を通して見た時
、濃淡バランスが非常に悪い。
かかる従来技術において延伸倍率を下げて高染着性であ
る未延伸部を多くすると編織物にした時、硬化、寸法安
定性の低下およびへたり等が問題となる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は上記従来の欠点を改良するものであって
、高染着性部分の比率を増加させて高染着性糸部分と低
染着性糸部分の比率がほぼ1:1となるようにしてバラ
ンスのとれた濃淡色を出現させる糸であり、しかもスパ
ンタッチを強調できるポリエステル系マルチフィラメン
ト糸を得ることにある。
〔発明の構成〕
本発明は上記目的を達成するた゛め次の構成を有する。
即ち、繊維軸方向に沿って高染着性繊維部と低染着性繊
維部とが、交互に間歇的に配列されており、かつ単位長
さにおける咳高染着性繊維部の合計長さが、その単位長
さの30〜60%となっているポリエステル系フィラメ
ント単糸を含むマルチフィラメント糸であって、該マル
チフィラメント糸は間歇的に交絡部分と非交絡部分とが
糸軸方向に沿うて形成され、しかも、交絡部分は非交絡
部分に比べて見掛の直径が大きく、該交絡部分において
は前記各単糸の高染着性繊維部が専らループ或はたるみ
状を呈して糸表面に存在していることを特徴とする異染
着性部分を有するマルチフィラメント糸及び未延伸また
は高配向未延伸ポリエステル系マルチフィラメント糸を
オーバーフィード下に交絡処理して間歇的に交絡部と非
交絡部とを糸軸方向に沿って形成した後、加熱条件下で
、該交絡マルチフィラメント糸を当該フィラメント糸の
持つ自然延伸比以下の延伸倍率で延伸することを特徴と
する異染着性部分を有するマルチフィラメント糸の製造
方法である。
本発明におけるマルチフィラメント糸の構造につき更に
詳しく述べる。
本発明に使用されるフィラメント糸は、ポリエステル系
ポリマーにより構成されたものである。又本発明に係る
糸としては、外観からみると見掛上の繊度が太い高染着
性糸部分Aと、見掛上の繊度がA部より小さい低染着性
糸部分Bとが、短いピンチで交互に配列されたものであ
り、両者の長さは平均的にみてほぼ等しくなっており、
その比率はほぼ1;1と云える。従ってこれを染色すれ
ばA部は濃色に染まり、B部は淡色に染まるため、バラ
ンスのとれた霜降り調のマルチフィラメント糸となって
いる。
ここで本発明マルチフィラメント糸における高染着性糸
部分Aは構成各フィラメント単糸同志が絡まり合った交
絡構造を有しており、しかも各フィラメント糸それぞれ
は延伸された部分と全く延伸されないか、或は僅かに延
伸された部分とをランダムに有し、その内全く延伸され
ないか、或は僅かに延伸された部分がループやたるみ状
を呈して専ら当該部分Aの表面に突出顕出しているもの
である。上記した延伸されないか、或は僅かに延伸され
たフィラメント糸の部分は高染着性繊維部aを形成する
ものであるため、染色すれば、当該部分Aは濃色にみえ
ることになる。
一方、低染着性糸部分Bにあっては構成各フィラメント
単糸は互に交絡することはなく、はぼ互に平行状に近い
配列形状をとり、いづれのフィラメント単糸も強く延伸
されたものである。
然しなから一部のフィラメント単糸に未延伸部分が含ま
れることもある。従って当該部分Bを構成する各フィラ
メント単糸は専ら低染着性繊維部すを形成するため、当
該部分Bは染色した後は淡色にみえることになる。
以上から理解できる様に本発明のマルチフィラメント糸
中の各構成フィラメント単糸は、延伸部分即ち低染着性
繊維部分すと未延伸部分或は低延伸部分即ち高染着性繊
維部分aとを交互に間歇的に糸軸方向に有しているもの
である。
その間隔、ピッチは均斉ではないが、前述の通り交絡構
造部分Aに存在するフィラメント単糸にあっては高染着
性繊維部分aが長いか又はその比率が大きく、逆に非交
絡構造部分Bにおいては低染着性繊維部分すが長いか又
はその比率が大きいのである。この関係をバランスのと
れた霜降り糸としての評価結果から判断すると、各構成
フィラメント単糸の単位長さにおける咳高染着性繊維部
の合計の長さが、その単位長の30〜60%となってい
るものであることが好ましいことが判明した。
これは、系全体の濃淡バランスを考えた場合、30%未
満だと従来品と同じような効果しか得られず、60%以
上だと濃淡の逆転した従来品調で、いずれも霜降り調の
編織物としては不十分なものである。
このため、最良の濃淡バランスを得るには、30〜60
%の高染着性繊維部分が必要である。
次に、本発明マルチフィラメント糸の製造方法について
詳述する0本発明に使用する原糸は既述した通り、ポリ
エステル系ポリマーによるマルチフィラメント糸であり
、これの未延伸糸または高配向未延伸糸(複屈折率Δn
が15×10−3以上80X10−3以下が好ましい)
を使用する。次にかかる原糸をオーバーフィード条件下
で交絡処理を行うものである。交絡処理は流体を利用し
被加工原糸に仮燃作用を与えない構造のものであればい
かなるものであってもよい。好ましくは交絡部分と非交
絡部分とが交互に形成されるものであると良い。交絡工
程における使用流体は空気特に圧縮空気であることが望
ましい。交絡状態は特に限定されないが交絡構造は比較
的きついことが好ましく、標準的な交絡状態を示すCF
値で表わした場合50以上である必要がある。又本発明
において交絡処理時の糸のオーバーフィード率は5%以
上、20%以下であることが好ましい。
この場合、5%以下では、糸が交絡しないためであり、
又20%以上とすれば交絡加工を安定に実施することが
不可能となる。
かかる交絡処理した直後の糸の外観の一例を第1図に示
す。第1図においてA′は交絡部分であり、一部のフィ
ラメント単糸がループやたるみ状となって糸表面に突出
している。又B′は非交絡部分である。又、85%以上
ではエアー処理によって形成された交絡部がこの工程で
かなり伸ばされ、エアー処理の効果が薄れてしまうから
である。
上述の如き条件下で加熱延伸を行うと、マルチフィラメ
ント糸における非交絡部B′は延伸されるが、交絡部分
A′にあっては、たるみ部やループ部のフィラメント単
糸は周囲のフィラメントと強く交絡しているため、延伸
処理しても延伸されないまま熱セットされるので未延伸
の太い部分となり、それ以外のたるみ部のない部分は、
延伸状態で熱セットされるので延伸された細い部分とな
る。
その状態の糸を第2図に示す。即ち、A部における黒い
マークの部分が未延伸状態で残るため染色すればこの部
分が濃く染まるのである。
この様にたるみ等を形成した交絡マルチフィラメントを
次に加熱条件下で延伸処理を行うものである。延伸時の
加熱条件としては、使用されるポリエステル系マルチフ
ィラメント糸のガラス転移点温度(Tg)以上の温度好
ましくは7g21150℃以下を採用するものである。
また、延伸条件は、当該ポリエステル系マルチフィラメ
ント糸が個有に持つ自然延伸比以下の延伸倍率を採用す
るものであるが、更に好ましい条件としては、上述の自
然延伸比に対応する伸度の30〜85%に相当する延伸
比で延伸することである。
具体的に云えば、当該自然延伸比から1を引いた値の3
0%〜85%の値の伸度で延伸するものである。仮に3
0%以下で延伸したとしても、たるんでない部分にも多
くの未延伸が残留し、最適値以上の未延伸部が残るので
、本発明糸のような効果が得られないためであり、その
他本発明における上述の処理条件により、系全体として
はしっかり延伸および熱固定されているので残数とへた
りの問題がなくなる。
又、7g21150℃以下という範囲で熱処理すると、
未延伸部の強度低下も少なく、毛羽立ち等の問題もなく
なる。
〔発明の効果〕
本発明糸は、交絡処理によって構成フィラメント相互の
交絡とフィラメントのたるみ部が形成されており、該た
るみ部は、延伸工程において未延伸のまま残留し、ひき
続き、7g以上の熱処理によって熱固定されるのでm織
物にした場合、表面に凸凹感のあるタッチでスパンタッ
チをさらに強調することができるとともに、7g以上で
熱処理しているので、延伸部・未延伸部とも熱固定され
、残数が小さくなるため従来品の問題であった前記各種
欠陥の解消も可能になった。また、濃色部の増加により
、従来困難であった色調の霜降り調の編織物を得ること
ができる。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例1 自然延伸比1.84、ガラス転移点70℃の96D−2
4F高配向未延伸ポリエステルマルチフイラメント糸(
Δn−25X1G−3)を、ファーストフィードローラ
とセカンドフィードローラの間で、圧空を使って交絡処
理させ、ひき続き、セカンドローラとサードローラとの
間で、ヒータを使って熱処理しつつ1.6倍に延伸した
加工条件は、 フィード率     15% エアー圧力    2.5kg/J 加工速度     300m/分 ヒータ長     30cm 熱処理温度    80℃ であった。
得られた糸は、第2図に示したごとき不均一マルチフィ
ラメント糸であり、未延伸部Aと延伸部Bが交互にバラ
ンスを良く繰り返される糸であった。
これを織機を用いて編織物にし、引き続いて分散染料で
染色した。
得られた布帛は、非常に濃淡バランス良く染色された凸
凹感のあるソフトタッチの布帛であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において交絡処理した直後のマルチフィ
ラメント糸の外観を示す図である。 第2図は本発明により得られたマルチフィラメント糸の
外観を示す図である。 A:交絡部、未延伸部、高染着性糸部分A′:交絡部 B:非交絡部、延伸部、低染着性糸部分B′:非交絡部 a:未延伸部、ループたるみ部、高染着性繊維部 b:延伸部、低染着性繊維部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維軸方向に沿って高染着性繊維部と低染着性繊
    維部とが、交互に間歇的に配列されており、かつ単位長
    さにおける該高染着性繊維部の合計長さが、その単位長
    さの30〜60%となっているポリエステル系フィラメ
    ント単糸を含むマルチフィラメント糸であって、該マル
    チフィラメント糸は間歇的に交絡部分と非交絡部分とが
    糸軸方向に沿って形成され、しかも、交絡部分は非交絡
    部分に比べて見掛の直径が大きく、該交絡部分において
    は前記各単糸の高染着性繊維部が専らループ或はたるみ
    状を呈して糸表面に存在していることを特徴とする異染
    着性部分を有するマルチフィラメント糸。
  2. (2)未延伸または高配向未延伸ポリエステル系マルチ
    フィラメント糸をオーバーフィード下に交絡処理して間
    歇的に交絡部と非交絡部とを糸軸方向に沿って形成した
    後、加熱条件下で、該交絡マルチフィラメント糸を当該
    フィラメント糸の持つ自然延伸比以下の延伸倍率で延伸
    することを特徴とする異染着性部分を有するマルチフィ
    ラメント糸の製造方法。
  3. (3)オーバーフィード率を5〜20%とすることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項記載のマルチフィラメン
    ト糸の製造方法。
  4. (4)加熱条件が当該ポリエステル系マルチフィラメン
    ト糸のガラス転移点以上の温度であることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項記載のマルチフィラメント糸の製
    造方法。
  5. (5)延伸倍率が、当該フィラメント糸の持つ自然延伸
    比に対応する伸度の30〜85%に相当する延伸比とす
    ることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載のマルチ
    フィラメント糸の製造方法。
JP24350984A 1984-11-20 1984-11-20 異染着性部分を有するマルチフイラメント糸およびその製造方法 Pending JPS61124642A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63182439A (ja) * 1987-01-19 1988-07-27 ユニチカ株式会社 複合フアンシ−ヤ−ンの製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57133226A (en) * 1981-02-10 1982-08-17 Toray Industries Entangled highly oriented non-elongated yarn and production thereof

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