JP2002053860A - 液晶組成物 - Google Patents
液晶組成物Info
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Abstract
物として有用な高NI点でありながら、低粘度、低温下
においても結晶の析出のない優れた液晶組成物を提供す
る。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される化合物及び
下記一般式(2)で表される化合物を必須成分として含
有する液晶組成物。 【化1】 【化2】
Description
いられる液晶組成物に関し、詳しくは特定の2環又は3
環のフルオロベンゼン化合物と特定のアルキニルフルオ
ロベンゼン化合物を含有してなり、低粘度でかつ高NI
点を有する液晶組成物に関するものである。
素子は、時計、電卓、各種測定機器、自動車用パネル、
ワープロ、電子手帳、プリンタ−、コンピュ−タ−、テ
レビ等に広く用いられている。これらの液晶表示素子
は、液晶性化合物が有する光学異方性(Δn)や誘電率
異方性(Δε)を利用するものであり、その表示方法と
して、動的散乱型(DS型)、ゲスト・ホスト型(GH
型)、ねじれネマチック型(TN型)、超ねじれネマチ
ック型(STN型)、薄膜トランジスター型(TFT
型)及び強誘電性液晶(FLC)等が知られている。ま
たその駆動方式として、スタティック駆動方式、時分割
駆動方式、アクティブマトリックス駆動方式及び2周波
駆動方式等が知られているが、その中でも表示性能が最
も高いという利点から、TFT方式が特に注目されてい
る。
要求されているが、(1)ネマチック相の温度範囲が広
いこと、(2)粘性が低いこと、(3)大きなΔεを持
つこと、の3点が共通した特性として必要とされてい
る。上記特性のうち、(1)にはネマチック相上限温度
が高いこと及び融点が低く低温領域においても結晶の析
出等による相分離を生じにくいといったことが含まれ
る。また、(2)は液晶パネル中で配向した液晶分子の
電場に対する応答速度を向上させるに際し極めて重要な
要素であり(Phys.Lett.,39A,69(1
972))、該応答速度を向上させることは液晶組成物
の表示品位を高める上で現在最も求められているところ
である。その際、特に低温においても該表示品位の低下
をもたらさないという観点から、上記応答速度の温度依
存性、すなわち材料粘度の温度依存性が小さく、特に低
温においても低粘性を維持し得ることが重要とされる。
である。すなわち、消費電力の低減化や大画面化を実現
するためには駆動電圧を下げることが必要である。駆動
電圧、特にしきい値電圧(Vth)は、次式で示される
ようにΔεの関数である。
減化には、正に大きなΔεを示す化合物が必要である。
なお、このVthに関しても、液晶組成物の表示品位を
高く、かつ広い温度範囲で維持するためには、その温度
依存性は特に低温下でも小さいことが望まれている。
晶性化合物は、さらに水分、空気、熱及び光等の外的環
境因子に対しても安定でなければならない。また、それ
らは個々の表示素子に要求される特性を発現するため、
一般に数種ないし二十数種のものが混合して用いられ
る。そのため他の液晶化合物との相溶性が良好であるこ
と、特に最近では使用環境が広範囲にわたっていること
から、低温相溶性も良好であることが要求されている。
つまり、TFT用の液晶組成物には広い温度範囲下での
使用を可能にするため、特に低温でネマチック相を有
し、かつ結晶の析出又はスメクチック相の発現のないも
のが望まれている。そのため、これに用いる液晶性化合
物には、他の液晶化合物に対し低温での相溶性に優れた
ものが特に望まれている。
種々TFT用液晶組成物が検討され、液晶化合物が数多
く開発されている。例えば、特開平5−310618号
公報、特公平1−38772号公報では、(ジ)フルオ
ロベンゼン誘導体が開示されている。これらの液晶化合
物は低粘度であるが、NI点が低い問題があった。ま
た、特開平10−298120号公報では、アルキニル
ビシクロヘキシルフルオロベンゼン誘導体が開示されて
いる。このアルキニル基を有する化合物は、高NI点で
あるものの、低温時において結晶が析出してしまう問題
があり、TFT型液晶組成物として使用する際、充分な
性能が得られていなかった。
ター型(TFT型)液晶組成物として有用な高NI点で
ありながら、低粘度、低温下においても結晶の析出のな
い優れた液晶組成物を提供することにある。
造を持つ2環又は3環のフルオロベンゼン化合物と特定
のアルキニルフルオロベンゼン化合物を必須成分として
含有する液晶組成物が、上記目的を達成し得ることを知
見した。
で、下記一般式(1)で表されるフルオロベンゼン化合
物及び下記一般式(2)で表されるアルキニルフルオロ
ベンゼン化合物を必須成分として含有する液晶組成物を
提供するものである。
て詳述する。
式(1)及び(2)において、式中のR1 及びR2 で示
す炭素数1〜10の直鎖のアルキル基としては、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル等の直鎖のアルキル基が
挙げられ、特に炭素数が1〜7の直鎖のアルキル基が好
ましい。
化合物の具体例としては、下記の各化合物等が挙げられ
るが、これらの化合物に限定されるものではない。
される化合物の具体例としては、下記の各化合物等が挙
げられるが、これらの化合物に限定されるものではな
い。
で表される化合物及び上記一般式(2)で表される化合
物を必須の成分とし、その他の成分として従来既知の液
晶化合物もしくは液晶類似化合物、又はそれらの混合物
(母液晶)を配合することによって得られるものであ
り、該母液晶としては、例えば、下記一般式(3)で表
される化合物又はこれらの混合物が挙げられる。
物の具体例としては、下記の各化合物等が挙げられる。
尚、各化合物におけるY、Y1 、Y2 及びY3 は、上記
一般式(3)におけるものと同じ意味である。
物に配合して用いる場合、本発明の必須の液晶組成物の
含有量は特に制限は受けないが、一般には全液晶組成物
100重量部中、上記一般式(1)で示される化合物が
1〜99重量部、特に10〜95重量部、上記一般式
(2)で示される化合物が1〜90重量部、特に5〜8
0重量部をそれぞれ含有させることが好ましい。また一
般式(1)と一般式(2)の配合比率は、1/99〜9
9/1の範囲である。
方法について説明する。また、試験例により本発明の化
合物を用いた液晶組成物の性質について、更に詳細に説
明する。
明する。しかしながら、本発明は以下の実施例によって
制限を受けるものではない。なお、下記配合1〜配合6
における数値は、重量部基準である。
〜5の通り配合して実施例1〜5の液晶組成物とした。
ける組成のうち、一般式(1)で表される化合物を除い
た配合6を示す。
例1(配合6)の液晶組成物の物性の測定結果を表1に
示す。
は、高NI点、低粘度、大きいΔεを示すものの、低温
保存性に関しては結晶が析出してしまうことが確認でき
た。これに対して、実施例1〜5の液晶組成物は、高N
I点、低粘度、大きいΔεを維持しつつ、さらに低温保
存性にも優れることが確認できた。
粘度でΔεが大きく、低温保存性にも優れるTFT型液
晶として優れた液晶組成物である。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表される化合物及び
下記一般式(2)で表される化合物を必須成分として含
有する液晶組成物。 【化1】 【化2】 - 【請求項2】 上記一般式(1)において、nが1であ
り、pが0又は1であり、X1 及びX3 が水素原子であ
り、X2 がフッ素原子である請求項1記載の液晶組成
物。 - 【請求項3】 上記一般式(1)において、nが2であ
り、pが0であり、X1 及びX3 がフッ素原子であり、
X2 が水素原子である請求項1記載の液晶組成物。 - 【請求項4】 上記一般式(1)において、nが2であ
り、pが0であり、X1 及びX2 がフッ素原子であり、
X3 が水素原子である請求項1記載の液晶組成物。 - 【請求項5】 上記一般式(1)において、nが1であ
り、pが1であり、X1 及びX2 がフッ素原子であり、
X3 が水素原子である請求項1記載の液晶組成物。 - 【請求項6】 上記一般式(1)において、nが1であ
り、pが1であり、X1 及びX3 が水素原子であり、X
2 がフッ素原子である請求項1記載の液晶組成物。
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2001
- 2001-05-21 JP JP2001150705A patent/JP4817531B2/ja not_active Expired - Fee Related
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