JP2002053395A - α−SiCウェハの製造方法 - Google Patents

α−SiCウェハの製造方法

Info

Publication number
JP2002053395A
JP2002053395A JP2001157668A JP2001157668A JP2002053395A JP 2002053395 A JP2002053395 A JP 2002053395A JP 2001157668 A JP2001157668 A JP 2001157668A JP 2001157668 A JP2001157668 A JP 2001157668A JP 2002053395 A JP2002053395 A JP 2002053395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sic
substrate
wafer
crystal
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001157668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002053395A5 (ja
JP4216491B2 (ja
Inventor
Shigehiro Nishino
茂弘 西野
Kazutoshi Murata
和俊 村田
Miharu Kayane
美治 茅根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP2001157668A priority Critical patent/JP4216491B2/ja
Publication of JP2002053395A publication Critical patent/JP2002053395A/ja
Priority to TW091109927A priority patent/TW583354B/zh
Priority to KR1020037014434A priority patent/KR100827588B1/ko
Priority to EP02726485A priority patent/EP1404904B1/en
Priority to DE60234925T priority patent/DE60234925D1/de
Priority to US10/478,649 priority patent/US6995036B2/en
Priority to PCT/JP2002/005040 priority patent/WO2002097174A1/en
Publication of JP2002053395A5 publication Critical patent/JP2002053395A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4216491B2 publication Critical patent/JP4216491B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価で入手困難な種結晶基板を用いることな
く、α−SiC結晶を安定に、再現性よく、かつ安価に
多量に製造することが出来るα−SiCウェハの製造方
法を提供する。 【解決手段】 SiC粉末の昇華再結晶法により、基板
上にα−SiC結晶を成長させる方法である。α−Si
C結晶を成長させる方法は、CVD法により作製したβ
−SiC多結晶体を基板として用い、この基板上にウェ
ハ最終厚みより100μmないし500μm厚くα−S
iCを成長る。その後に、成長させたバルク層を切断す
ることなくα−SiC相のウェハを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α−SiCウェハ
の製造方法に係り、特に、高品質のα−SiCウェハを
大面積に、安定に、かつ、低コストに工業的に製造する
ことができるα−SiCウェハの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SiCは熱的、化学的に強く、耐放射性
に優れているので、過酷な環境下で使用できるデバイス
として、その実用化が期待されている。また、禁制帯幅
が大きく、不純物の添加によってp型とn型の制御が容
易にできるので、可視発光デバイス材料としても有用で
ある。
【0003】このようなSiCは有望な半導体材料であ
るが、まだその市場性は十分に成長していない。これ
は、SiCの結晶成長が困難であり、大面積ウェハの製
造技術が確立していないことに一因がある。従来α−S
iC結晶の製造方法としては、(1)アチソン法、
(2)気相エピタキシャル法、(3)昇華法、並びに
(4)改良型昇華法が知られている。(1)のアチソン
法は、珪石とコークスの混合物を2300℃以上で加熱
して結晶を析出させるものである。(2)の気相エピタ
キシャル法は、CVD(ChemicalVapor Deposition)
法で1500℃〜1800℃の温度領域でα−SiC基
板上にエピタキシャル成長させる。また、(3)の昇華
法は、黒鉛坩堝内で原料のSiC粉末を昇華させて、坩
堝内の低温部に析出させる方法である。更に、(4)の
改良型昇華法は、黒鉛坩堝上部の低温部にSiC基板を
置き、Ar減圧下でこの基板上にSiC結晶を成長させ
る方法である。
【0004】SiCウェハを製造する方法としては、そ
のSiC成長速度、成長層の品質などの理由により
(4)の改良型昇華法が広く採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
改良型昇華法を用いて大面積のα−SiC結晶を成長さ
せるには、上述したアチソン法で作製した小さな種結晶
を用いて、SiCの成長を繰り返し、徐々に大面積化さ
せなくてはならない。この工程に莫大な時間を要する。
このために工程が少なくて多量に生産できるα−SiC
の製造方法が望まれている。また、成長させたバルクS
iCをウェハ状に加工するには、硬度の高いSiCをダ
イヤモンド切断砥石などで切断する必要がある。本工程
は高品質の単結晶を得ることを可能とするが、莫大な製
造コストを必要とする。
【0006】本発明はこのような問題点を解決し、高価
で入手困難な種結晶基板を用いることなく、α−SiC
結晶を安定に、再現性よく、かつ安価に製造することが
出来るα−SiCウェハの製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係るα−SiCウェハの製造方法では、
SiC粉末の昇華再結晶法により、基板上にα−SiC
結晶を成長させる方法において、CVD法により作製し
たβ−SiC結晶を基板として用い、この基板に前記S
iC粉末を対向配置させて加熱することにより、前記基
板上に略製品厚みまでα−SiCを成長させた後、前記
基板の一部または全てを除去してα−SiC相のウェハ
を製造することを特徴とする。このときβ−SiCは単
結晶、多結晶のいずれでもよい。
【0008】また、SiC粉末の昇華再結晶法により、
基板上にα−SiC結晶を成長させる方法において、C
VD法により作製したβ−SiC結晶を基板として用
い、この基板上にウェハ最終厚みより若干厚くα−Si
Cを成長させた後、前記基板の一部または全てを除去し
て成長させたバルク層を切断することなくα−SiC相
のウェハを製造するようにしてもよい。
【0009】さらに、SiC粉末の昇華再結晶法によ
り、基板上にα−SiC結晶を成長させる方法におい
て、坩堝内にてCVD法により作製したβ−SiC結晶
を基板として、この基板とSiC粉末原料との距離を近
接して配置したものを1ユニットとし、このユニットを
多段積層して加熱処理することにより複数枚の基板上に
α−SiC相を製品厚み近傍まで成長させた後、前記基
板の一部または全てを除去することによりα−SiCの
ウェハを製造することを特徴とする。この場合におい
て、前記多段積層された複数ユニットを輻射チューブ内
に配置し、当該輻射チューブを誘導加熱コイルにより加
熱してチューブ内の積層ユニットを均一に加熱するよう
に構成することができる。また、前記多段積層された複
数ユニットを囲繞する外装坩堝内に配置し、当該外装坩
堝を誘導加熱コイルにより加熱してチューブ内の積層ユ
ニットを均一に加熱するようにしてもよい。更に、前記
多段積層された複数ユニットの上下周辺部に磁気シール
ドリングを挿入して前記誘導加熱コイルによる磁束が複
数ユニットの上下周辺部に集中しないようにして積層ユ
ニットを均一に加熱することも可能である。
【0010】
【作用】上記の製造方法において、α−SiCウェハの
製造方法は次のように行われる。先ず、SiCを成長さ
せる際に用いる基板は以下の通りである。 1)CVD法により作製された基板であること。 2)β−SiCよりなる単結晶、または多結晶基板であ
ること。
【0011】単結晶β−SiCはSiウェハ上にヘテロ
エピ成長させることにより、製造される。Siウェハは
大口径のものが市販されており、原理的には大口径の単
結晶β−SiCの製造は可能である。一方、多結晶β−
SiCは、CVD法により製造した大口径のものが市販
されている。これらは結晶系3Cの準安定相β−SiC
よりなる。これらを基板として、昇華再結晶法により、
α−SiCの成膜を行う。成長させる厚みは500μm
程度である。成長後、その基板の一部または全てを研削
除去することにより、α−SiCウェハが得られる。た
だし、必ずしも完全に基板を除去する必要はない。
【0012】また、多数枚ウェハの製造方法ではSiC
原料粉末と基板との1ユニットを多数組設置することに
より製造する。このとき原料と基板の距離は1mmない
し20mmである。原料と基板からなる1ユニットの高
さは5mmないし25mmであり、これを積層すること
により、一度の昇華熱処理で多数枚のウェハを製造でき
る。
【0013】これにより、多結晶β−SiC基板上にα
−SiC膜が成長する。一般に昇華再結晶法では、基板
温度が2000℃以上となるため、β−SiC相よりα
−SiC相の方が熱力学的に安定である。また、成長層
だけでなく、基板表面もα相に変態すると考えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るα−SiCウ
ェハの製造方法の好ましい実施の形態を添付図面に従っ
て詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係るα−
SiCウェハ製造装置1の側面断面図である。図1にお
いて、中央部に黒鉛坩堝11が配置されている。黒鉛坩
堝11は坩堝本体13と蓋15とにより形成されてい
る。坩堝本体13内には、SiC原料17が収納されて
いる。蓋15にはβ−SiC基板19が取り付けられて
いる。
【0015】黒鉛坩堝11の外周はカーボン材よりなる
断熱材21で包まれている。また、黒鉛坩堝11は図示
しない高周波加熱炉にセットされている。高周波加熱炉
は、例えば、外側に高周波コイル23が設置されるとと
もに、その内側には石英材料により作製された中空で二
重管よりなる石英製二重管25が配置されている。石英
製二重管25の間には、冷却水27が流されている。高
周波加熱炉は、図示しない高周波発振器からの出力によ
り一定の温度となるように制御されている。このため
に、黒鉛坩堝11は、その上部および下部の断熱材21
の隙間からパイロメータ29で黒鉛坩堝11の表面が測
定され、高周波発振器の出力により高周波コイル23が
制御されて一定温度に保たれている。
【0016】この高周波加熱炉の加熱により、黒鉛坩堝
11の内部のSiC原料17およびβ−SiC基板19
が加熱されて、β−SiC基板19の表面にα−SiC
相31が蒸着してSiC33が形成される。
【0017】
【実施例1】上記のα−SiCウェハ製造装置1を用い
て、表1に示す実験条件によりβ−SiC基板19の下
面19aにα−SiC相31が蒸着したSiC33を製
造した。このとき、表1に示す条件で、特に、SiC原
料17とβ−SiC基板19との距離Laは25mmと
した。
【表1】
【0018】この条件で実験を行った結果、図2に示す
ように、β−SiC基板19の上に、厚さTa=500
μmの4H結晶のα−SiC相31が成長した。成長速
度は1.0mm/hであった。基板に単結晶を用いた場
合には、基板直径と同じサイズの単結晶が得られた。一
方、(111)配向したβ−SiC多結晶基板を用いた
場合、基板上に成長した単結晶のサイズは約5mm径で
あった。得られた結晶の結晶系はラマン分光法にて、4
Hであることが確認された。その後、β−SiC基板1
9を研削除去することにより、図3に示すように、4H
のα−SiCウェハ35が得られた。この基板直径Da
=50mmの4Hのα−SiCウェハ35は、直径を任
意に制御して製造することにより、硬度の高いSiCを
ダイヤモンド切断砥石などで切断する必要がなく、熱
的、化学的に強く、耐放射性に優れているので、過酷な
環境下で使用でき、工業的に安定したデバイスウェハが
得られる。
【0019】
【実施例2】上記の高周波加熱炉を用いるとともに、図
4に示すようなα−SiCウェハ多段製造装置3を用い
て、表2に示す実験条件により、実施例1と同様に、β
−SiC基板19の下面19aにα−SiC相31が蒸
着したSiC33を製造した。α−SiCウェハ多段製
造装置3は、実施例1と同様に、黒鉛坩堝11を用いる
とともに、その黒鉛坩堝11をユニットとして、これを
第1ユニット11a、第2ユニット11b、第3ユニッ
ト11c、……(本実施例では6段)のように複数段に
重ねて昇華再結晶法によるSiC膜の成長実験を行っ
た。実験条件は表2に示す条件で、特に、SiC原料1
7とβ−SiC基板19との距離Lbは2mmとした。
この距離Lbが小さいため、SiC原料17とβ−Si
C基板19との温度差が小さくなり、結果的に成長速度
は小さくなるが、複数の緻密なα−SiC相31が得ら
れた。
【表2】
【0020】この条件で実験を行った結果、実施例1と
同様に、各黒鉛坩堝11の内部に貼り付けられたβ−S
iC基板19の上に、厚さTa=500μmの4H結晶
のα−SiC相31が成長した。基板に単結晶を用いた
場合には、基板直径と同じサイズの単結晶が得られた。
一方、多結晶基板を用いた場合、基板上に成長した単結
晶のサイズは約5mm径であった。ラマン分光分析の結
果、結晶性の良い4H単結晶であることが確認された。
得られたα−SiC相31の結晶多形、単結晶径、成膜
速度は6枚の試料とも同じであった。その後、β−Si
C基板19を研削除去することにより、4Hのα−Si
Cウェハ35が得られた。
【0021】また、上記において、黒鉛坩堝11を多段
に重ねて昇華再結晶法によりSiC膜を成長させる場合
に、SiC原料17とβ−SiC基板19との距離La
は2mm以上とすることにより、すなわち距離を大きく
して温度差をつけるようにすることで成長時間を短縮す
ることができ、従来に比べて多量に安価に製造すること
ができる。また、SiC膜を成長する製造工程は主に、
(1)成長開始する前の処理、(2)成長、(3)冷却
の3工程よりなっている。このうち、(1)及び(3)
の各工程は、最低でも約1時間程度を要しているが、一
度に多数段積層して多くの枚数を処理することにより、
1枚当たりの製造工数を大幅に短縮でき、製造効率の向
上を図ることができる。
【0022】ところで、坩堝11内にSiC原料17と
β−SiC基板19と近接した状態で対向配置させてな
るユニットを複数積層した積層ユニットを用いて昇華再
結晶法によりSiC膜を成長させる場合には、各坩堝ユ
ニット11a、11b、11c、……からなる積層ユニ
ットが全体として均一に加熱させる必要がある。図5〜
7に均一加熱をなすための第2〜第4実施例に係るα−
SiCウェハ多段製造装置3A〜3Cを示す。
【0023】図5に示した装置3Aは積層ユニット11
U(11a、11b、11c、……)の周囲を黒鉛から
なる輻射チューブ40で囲繞した構成としたチューブシ
ールドタイプとしてものである。誘導加熱コイル23の
高さを十分大きく採らないと積層ユニット11Uの上下
面の周縁部に磁束が集中して局部的に加熱されてしま
う。そこで、積層ユニット11Uの高さより高いチュー
ブ40を黒鉛により作成しておき、この内部に積層ユニ
ット11Uを収容し、上下部分を断熱材21によって蓋
をするようにしている。チューブ40の厚さは誘導加熱
コイル23の誘導電流が入る深さとほぼ同等としてお
く。もちろん積層ユニット11U内面と積層ユニット1
1Uの側面部分との間に空間をおき、輻射加熱が行われ
るように設定しておく。このように構成することによっ
て、輻射チューブ40が無い場合と比較すると、積層ユ
ニット11Uは上下方向で均一な温度分布が得られる。
【0024】次に、図6に示した装置3Bは、積層ユニ
ット11Uの全体を一定のギャップが形成されるように
収容する黒鉛製外側坩堝50を設けたもので、いわゆる
二重坩堝型として構成したものである。そして、外側坩
堝50の全周を断熱材21で囲繞している。誘導加熱コ
イル23による加熱対象を外側坩堝50とするように設
定し、外側坩堝50からの輻射熱で内部の積層ユニット
11Uの全体を加熱するようにしている。外側坩堝50
が無い場合と比較して、積層ユニット11Uの上下方向
に均一な温度分布が得られる。
【0025】更に、図7に示した装置3Cは、積層ユニ
ット11Uの上下面周縁に誘導加熱コイル23による磁
束が集中して局部的に高温となることを防止するため
に、磁気シールドリング60を積層ユニット11Uの上
下面周縁に位置するように配置して構成したものであ
る。いわゆる磁気シールド型である。この例では誘導加
熱コイル23の高さを積層ユニット11Uに近くして
も、磁束が磁気シールドリングに集中し、積層ユニット
11Uのコーナ部分に集中することが抑制される。これ
により積層ユニット11Uへの加熱を上下方向で均一化
することができ、生産歩留まりを向上して生産性を上げ
ることができる。
【0026】以上説明したように、実施形態によれば、
CVD法により作製されたβ−SiCウェハが用いら
れ、その表面に500ミクロン以下の厚さにα−SiC
相を蒸着してSiCウェハを製造する。このSiCウェ
ハはβ−SiC基板の一部または全てを研削除去するこ
とにより直接α−SiCウェハを製造することとなり、
従来の厚肉になるまで成長させたバルク層を切断してα
−SiC相のウェハを製造するような高コストの製造工
程を経ることが不要となるため、従来に比べて安価にα
−SiCウェハを工業ベースで製造することができる。
【0027】また、SiC粉末原料と基板との距離を近
接して配置して坩堝内に収容し、これを1ユニットとし
て、このユニットを複数段に重ねて積層して加熱するよ
うにしたことにより、α−SiCウェハを多量に安価に
製造することができ、生産ベースにのせることができ
る。
【0028】
【発明の効果】このように本発明によれば、SiC粉末
の昇華再結晶法により、基板上にα−SiC結晶を成長
させる方法において、CVD法により作製したβ−Si
C結晶を基板として用い、この基板に前記SiC粉末を
対向配置させて加熱することにより、前記基板上に略製
品厚みまでα−SiCを成長させた後、前記基板の一部
または全てを除去してα−SiC相のウェハを製造する
ようにし、また、坩堝内にてCVD法により作製したβ
−SiC結晶を基板として、この基板とSiC粉末原料
との距離を近接して配置したものを1ユニットとし、こ
のユニットを多段積層して加熱処理することにより複数
枚の基板上にα−SiC相を製品厚み近傍まで成長させ
た後、前記基板の一部または全てを除去することにより
α−SiCのウェハを製造するように構成したので、高
価で入手困難な種結晶基板を用いることなく、α−Si
C結晶を安定に、再現性よく、かつ安価に製造すること
ができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る製造方法を実施
するためのα−SiCウェハ製造装置の側面断面図であ
る。
【図2】本発明に係る方法により製造されたSiCウェ
ハの側面断面図である。
【図3】本発明に係る方法により製造されたα−SiC
ウェハの側面断面図である。
【図4】本発明に係る製造方法を実施するためのα−S
iCウェハ多段製造装置の断面図である。
【図5】α−SiCウェハ多段製造装置の第2の実施形
態に係る断面図である。
【図6】α−SiCウェハ多段製造装置の第3の実施形
態に係る断面図である。
【図7】α−SiCウェハ多段製造装置の第4の実施形
態に係る断面図である。
【符号の説明】
1………α−SiCウェハ製造装置、3、3A、3B、
3C………α−SiCウェハ多段製造装置、11………
黒鉛坩堝、11U………積層ユニット、13………坩堝
本体、15………蓋、17………SiC原料、19……
…β−SiC基板、21………断熱材、23………高周
波コイル、25………石英製二重管、31………α−S
iC相、33………SiC、35………α−SiCウェ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G046 MA14 MB03 MC00 4G077 AA02 BE08 DA18 ED06 EG03 EG15 EG25 EJ03 SA01 SA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiC粉末の昇華再結晶法により、基板
    上にα−SiC結晶を成長させる方法において、CVD
    法により作製したβ−SiC結晶を基板として用い、こ
    の基板に前記SiC粉末を対向配置させて加熱すること
    により、前記基板上に略製品厚みまでα−SiCを成長
    させた後、前記基板の一部または全てを除去してα−S
    iC相のウェハを製造することを特徴とするα−SiC
    ウェハの製造方法。
  2. 【請求項2】 SiC粉末の昇華再結晶法により、基板
    上にα−SiC結晶を成長させる方法において、CVD
    法により作製したβ−SiC結晶を基板として用い、こ
    の基板上にウェハ最終厚みより若干厚くα−SiCを成
    長させた後、前記基板の一部または全てを除去して成長
    させたバルク層を切断することなくα−SiC相のウェ
    ハを製造することを特徴とするα−SiCウェハの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 SiC粉末の昇華再結晶法により、基板
    上にα−SiC結晶を成長させる方法において、坩堝内
    にてCVD法により作製したβ−SiC結晶を基板とし
    て、この基板とSiC粉末原料との距離を近接して配置
    したものを1ユニットとし、このユニットを多段積層し
    て加熱処理することにより複数枚の基板上にα−SiC
    相を製品厚み近傍まで成長させた後、前記基板の一部ま
    たは全てを除去することによりα−SiCのウェハを製
    造することを特徴とするα−SiCウェハの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記多段積層された複数ユニットを輻射
    チューブ内に配置し、当該輻射チューブを誘導加熱コイ
    ルにより加熱してチューブ内の積層ユニットを均一に加
    熱するようにしてなることを特徴とする請求項3に記載
    のα−SiCウェハの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記多段積層された複数ユニットを囲繞
    する外装坩堝内に配置し、当該外装坩堝を誘導加熱コイ
    ルにより加熱してチューブ内の積層ユニットを均一に加
    熱するようにしてなることを特徴とする請求項3に記載
    のα−SiCウェハの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記多段積層された複数ユニットの上下
    周辺部に磁気シールドリングを挿入して前記誘導加熱コ
    イルによる磁束が複数ユニットの上下周辺部に集中しな
    いようにして積層ユニットを均一に加熱するようにして
    なることを特徴とする請求項3に記載のα−SiCウェ
    ハの製造方法。
JP2001157668A 2000-06-01 2001-05-25 α−SiCウェハの製造方法 Expired - Lifetime JP4216491B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001157668A JP4216491B2 (ja) 2000-06-01 2001-05-25 α−SiCウェハの製造方法
TW091109927A TW583354B (en) 2001-05-25 2002-05-13 Method for producing amorphous SiC wafer
KR1020037014434A KR100827588B1 (ko) 2001-05-25 2002-05-24 α-SiC 웨이퍼의 제조 방법
EP02726485A EP1404904B1 (en) 2001-05-25 2002-05-24 Production method of alpha-sic wafer
DE60234925T DE60234925D1 (de) 2001-05-25 2002-05-24 Verfahren zur herstellung eines alpha-sic-wafers
US10/478,649 US6995036B2 (en) 2001-05-25 2002-05-24 Production method of α-SiC wafer
PCT/JP2002/005040 WO2002097174A1 (en) 2001-05-25 2002-05-24 PRODUCTION METHOD OF α-SIC WAFER

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-164339 2000-06-01
JP2000164339 2000-06-01
JP2001157668A JP4216491B2 (ja) 2000-06-01 2001-05-25 α−SiCウェハの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002053395A true JP2002053395A (ja) 2002-02-19
JP2002053395A5 JP2002053395A5 (ja) 2008-11-13
JP4216491B2 JP4216491B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=26593153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001157668A Expired - Lifetime JP4216491B2 (ja) 2000-06-01 2001-05-25 α−SiCウェハの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4216491B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003024876A2 (en) * 2001-09-19 2003-03-27 Phoenix Scientific Corporation Process and apparatus for silicon boat, silicon tubing and other silicon based member fabrication
WO2008056761A1 (fr) * 2006-11-09 2008-05-15 Bridgestone Corporation Procédé de fabrication d'un monocristal de carbure de silicium
CN106948001A (zh) * 2017-03-17 2017-07-14 电子科技大学 一种瓶颈式反应管及高通量二维单晶炉装置
CN110217796A (zh) * 2019-06-04 2019-09-10 山东天岳先进材料科技有限公司 一种高纯碳化硅粉及其制备方法
KR20200008868A (ko) * 2018-07-17 2020-01-29 주식회사 마스터 포커스 링, 그 제조 방법, 및 기판 처리 장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003024876A2 (en) * 2001-09-19 2003-03-27 Phoenix Scientific Corporation Process and apparatus for silicon boat, silicon tubing and other silicon based member fabrication
WO2003024876A3 (en) * 2001-09-19 2003-05-22 Phoenix Scient Corp Process and apparatus for silicon boat, silicon tubing and other silicon based member fabrication
WO2008056761A1 (fr) * 2006-11-09 2008-05-15 Bridgestone Corporation Procédé de fabrication d'un monocristal de carbure de silicium
CN106948001A (zh) * 2017-03-17 2017-07-14 电子科技大学 一种瓶颈式反应管及高通量二维单晶炉装置
CN106948001B (zh) * 2017-03-17 2019-06-21 电子科技大学 一种瓶颈式反应管及高通量二维单晶炉装置
KR20200008868A (ko) * 2018-07-17 2020-01-29 주식회사 마스터 포커스 링, 그 제조 방법, 및 기판 처리 장치
KR102159224B1 (ko) * 2018-07-17 2020-09-23 주식회사 마스터 포커스 링, 그 제조 방법, 및 기판 처리 장치
CN110217796A (zh) * 2019-06-04 2019-09-10 山东天岳先进材料科技有限公司 一种高纯碳化硅粉及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4216491B2 (ja) 2009-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7316747B2 (en) Seeded single crystal silicon carbide growth and resulting crystals
EP2388359B1 (en) Method and system with seed holder for growing silicon carbide single crystals
US20060254505A1 (en) Method and apparatus for the production of silicon carbide crystals
JP2008515748A5 (ja)
US20170137962A1 (en) Fabrication Method for Growing Single Crystal of Multi-Type Compound
US20060102068A1 (en) Reduction of subsurface damage in the production of bulk SiC crystals
JP2004099340A (ja) 炭化珪素単結晶育成用種結晶と炭化珪素単結晶インゴット及びその製造方法
JP2884085B1 (ja) 単結晶SiCおよびその製造方法
JPS5838399B2 (ja) 炭化珪素結晶層の製造方法
JP3491436B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
US20090004093A1 (en) Materials and methods for the manufacture of large crystal diamonds
JPH1067600A (ja) 単結晶炭化珪素インゴット及びその製造方法
JP2002053395A (ja) α−SiCウェハの製造方法
US6995036B2 (en) Production method of α-SiC wafer
JP3491429B2 (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
EP3072995B1 (en) Method for producing silicon carbide crystals from vapour phase
JPH05178698A (ja) 炭化珪素バルク単結晶の製造装置及び製造方法
JPH0532496A (ja) 大口径炭化珪素単結晶インゴツトの作製方法および種結晶用炭化珪素単結晶
JPS6120514B2 (ja)
JP4309509B2 (ja) 熱分解黒鉛からなる単結晶成長用のルツボの製造方法
CN113322520A (zh) 晶片及其制造方法
JP2011201755A (ja) 単結晶炭化珪素の製造方法
JPH0416597A (ja) 炭化珪素単結晶の製造方法
JP2936481B1 (ja) 単結晶SiCおよびその製造方法
JPH0443879B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080930

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20080930

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20081020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081022

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4216491

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141114

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term