JP2002053293A - ウインチの制御装置及び制御方法 - Google Patents

ウインチの制御装置及び制御方法

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JP2002053293A
JP2002053293A JP2000236691A JP2000236691A JP2002053293A JP 2002053293 A JP2002053293 A JP 2002053293A JP 2000236691 A JP2000236691 A JP 2000236691A JP 2000236691 A JP2000236691 A JP 2000236691A JP 2002053293 A JP2002053293 A JP 2002053293A
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衛 上島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤操作の可能性が極めて少なく安全で且つ操
作性に優れた、ウインチの制御装置及び制御方法を提供
する。 【解決手段】 油圧モータにより駆動されるウインチド
ラムと、前記油圧モータと前記ウインチドラムとの接続
および切り離しを行うクラッチと、少なくとも前記ウイ
ンチドラムを停止させる中立位置とフリーフォールさせ
るフリーフォール位置とに操作可能な操作レバーと、前
記操作レバーに取り付けられるとともに前記ウインチド
ラムをフリーフォールさせる状態を選択するための操作
部材と、前記クラッチを制御する制御回路とを備えたウ
インチの制御装置において、前記制御回路は、前記操作
レバーが中立位置にある状態で前記操作部材が操作さ
れ、かつその後前記操作部材が操作された状態で前記操
作レバーが中立位置からフリーフォール位置に操作され
た場合に、前記油圧モータと前記ウインチドラムとを切
り離すように前記クラッチを制御し、前記ウインチドラ
ムをフリーフォールさせる状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業船、クローラ
クレーン、ホイールクレーン等の荷役作業を行う機械に
搭れるウインチの制御装置及び制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のウインチの制御装置及び制御方法
を、図4に基づいて説明する。図4において、油圧モー
タ8により駆動されるウインチドラム1は、操作レバー
2を巻上位置、中立位置及び巻下位置へ操作することに
より運転が制御される。操作レバー2の位置検知に、圧
力スイッチ5A、5Bを使用し、操作レバー2を巻上位
置及び巻下位置に操作した場合は、ネガブレーキ切換弁
3を作動させ、ネガブレーキ10を開放状態とし、ウイ
ンチドラム1は回転する。操作レバー2を中立位置に操
作した場合は、ネガブレーキ10が効きウインチドラム
1は停止する。なお、7はポジブレーキ圧検知圧力スイ
ッチである。13は油圧モータ8への油圧の供給を制御
するコントロールバルブである。
【0003】このウインチドラム1をフリーフォール
(自由落下)させる従来の方法について以下に説明す
る。まず、操作レバー2を中立位置にし圧力スイッチ5
A、5Bを開放状態にする。別設のフリーフォール許可
スイッチ(図示省略)を中立ブレーキ側にし、ポジブレ
ーキ(フットブレーキ)ペダル6を操作し、ポジブレー
キ11を効かせた状態にする。次にフリーフォール許可
スイッチを中立フリー側にする。これらの条件が成立し
た場合に限り、ネガブレーキ切換弁3及びクラッチ切換
弁4を作動させ、ネガブレーキ10とクラッチ9を開放
状態にし、フリーフォール状態を成立させる。ポジブレ
ーキペダル6を放すことによりウインチドラム1はフリ
ーフォールする。操作レバー2を巻上位置あるいは巻下
位置にした場合は、リクラッチ切換弁4が非作動となり
クラッチ9が結合状態になる。フリーフォールの条件が
成立しているため、操作レバー2を中立位置にすること
により再度フリーフォール状態になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にお
いては、フリーフォール条件を成立させるためには、フ
ットブレーキペダル6とフリーフォール許可スイッチを
操作する必要があり操作が煩雑で、必要に応じて即座に
フリーフォール状態を成立させる事が困難である。ま
た、一旦フリーフォール条件を成立させると、フリーフ
ォール許可スイッチを中立ブレーキ側に戻さない限りフ
リーフォール状態は継続され、吊り荷の保持はポジブレ
ーキペダル6でしか行えない。
【0005】更に、フリーフォール状態が継続している
事を作業者が忘れ、操作レバー2を中立位置にした時に
吊り荷を落としてしまう危険性があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、誤操作の可能性が極めて少なく安全で且
つ操作性に優れた、ウインチの制御装置及び制御方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、油圧モータにより駆動されるウインチドラムと、前
記油圧モータと前記ウインチドラムとの接続および切り
離しを行うクラッチと、少なくとも前記ウインチドラム
を停止させる中立位置とフリーフォールさせるフリーフ
ォール位置とに操作可能な操作レバーと、前記操作レバ
ーに取り付けられるとともに前記ウインチドラムをフリ
ーフォールさせる状態を選択するための操作部材と、前
記クラッチを制御する制御回路とを備えたウインチの制
御装置において、前記制御回路は、前記操作レバーが中
立位置にある状態で前記操作部材が操作され、かつその
後前記操作部材が操作された状態で前記操作レバーが中
立位置からフリーフォール位置に操作された場合に、前
記油圧モータと前記ウインチドラムとを切り離すように
前記クラッチを制御し、前記ウインチドラムをフリーフ
ォールさせる状態にするものである。
【0008】請求項2に係る本発明は、請求項1記載の
ウインチの制御装置において、前記操作レバーは、巻上
位置、中立位置または巻下位置に操作可能であって、前
記操作レバーが中立位置にある状態で前記操作部材が操
作され、かつその後前記操作部材が操作された状態で前
記操作レバーが中立位置から巻下位置に操作された場合
に、前記制御装置は、この巻下位置を前記フリーフォー
ル位置として前記油圧モータと前記ウインチドラムとを
切り離すように前記クラッチを制御し、前記ウインチド
ラムをフリーフォールさせる状態にするものである。
【0009】請求項3に係る本発明は、請求項1または
2記載のウインチの制御装置において、前記ウインチド
ラムを停止させるネガブレーキを有するとともに、該ネ
ガブレーキは、少なくとも前記操作レバーが中立位置に
ある場合には前記ウインチドラムを停止させるものであ
る。
【0010】請求項4に係る本発明は、請求項3記載の
ウインチの制御装置において、前記操作レバーが中立位
置にある状態で前記操作部材が操作され、かつその後前
記操作部材が操作された状態で前記操作レバーが中立位
置からフリーフォール位置に操作された場合に、前記ネ
ガブレーキは、フリーフォール位置もしくはその近傍ま
で前記ウインチドラムを停止させる状態を保持するもの
である。
【0011】請求項5に係る本発明は、請求項3または
4記載のウインチの制御装置において、前記ウインチド
ラムをフリーフォールさせる状態にある時に、前記操作
部材が更に操作された場合に前記ネガブレーキが作動す
るものである。
【0012】請求項6に係る本発明は、油圧モータによ
り駆動されるウインチドラムと、前記油圧モータと前記
ウインチドラムとの接続および切り離しを行うクラッチ
と、少なくとも前記ウインチドラムを停止させる中立位
置とフリーフォールさせるフリーフォール位置とに操作
可能な操作レバーと、前記操作レバーに取り付けられる
とともに前記ウインチドラムをフリーフォールさせる状
態を選択するための操作部材と、前記クラッチを制御す
る制御回路とを備えたウインチの制御装置において、前
記制御回路は、前記操作レバーが中立位置にある状態で
前記操作部材が操作され、かつその後前記操作部材が操
作された状態で前記操作レバーが中立位置からフリーフ
ォール位置に操作され、更に前記操作部材が操作された
場合に、前記油圧モータと前記ウインチドラムとを切り
離すように前記クラッチを制御し、前記ウインチドラム
をフリーフォールさせる状態にするものである。
【0013】請求項7に係る本発明は、少なくともウイ
ンチドラムを停止させる中立位置とフリーフォールさせ
るフリーフォール位置とに操作可能な操作レバーと、前
記操作レバーに取り付けられるとともに前記ウインチド
ラムをフリーフォールさせる状態を選択するための操作
部材との操作状態に基づいて、前記油圧モータと前記ウ
インチドラムとの接続および切り離しを行うクラッチを
制御するウインチの制御方法において、前記操作レバー
が中立位置にある状態で前記操作部材が操作され、かつ
その後前記操作部材が操作された状態で前記操作レバー
が中立位置からフリーフォール位置に操作された場合
に、前記油圧モータと前記ウインチドラムとを切り離す
ように前記クラッチを制御し、前記ウインチドラムをフ
リーフォールさせる状態にするものである。
【0014】請求項1、2、および7に係る本発明によ
れば、ウインチドラムのフリーフォールを行うための操
作が簡単となり、必要に応じて即座にフリーフォール状
態を成立させることができる。特に請求項2のように操
作レバーを巻上位置、巻下位置に操作可能な場合におい
て、操作部材の操作の有無によって、通常の動力巻上、
動力巻下と、フリーフォールの操作が容易に選択可能で
あり、一連の作業を効率よく行うことが可能となる。
【0015】また、フリーフォール条件を成立させるた
めには操作部材を操作しながら操作レバーを操作する必
要があるので、操作に作業者の意志が入ることにより誤
操作を防止することが可能となる。
【0016】請求項3に係る本発明によれば、操作レバ
ーを中立位置に操作することで、ネガブレーキによって
吊り荷を停止状態で保持させることができるので有用で
ある。
【0017】請求項4に係る本発明によれば、操作レバ
ーを中立位置からフリーフォール位置に操作するまでの
過程において、ネガブレーキによって吊り荷を停止状態
で保持させることができるので、吊り荷のずり落ちを防
止することができる。
【0018】請求項5に係る本発明によれば、ウインチ
ドラムをフリーフォールさせる状態にある時に、操作部
材を操作すればその操作に連動してネガブレーキが作動
するので、例えば軽荷重の吊り荷を微小繰り出しによっ
て巻下げる作業が容易に行えるようになる。
【0019】請求項6に係る本発明によれば、ウインチ
ドラムのフリーフォールを行うための操作が簡単とな
り、必要に応じて即座にフリーフォール状態を成立させ
ることができる。また、フリーフォール条件を成立させ
るためには操作部材を操作しながら操作レバーを操作す
る必要があるので、操作に作業者の意志が入ることによ
り誤操作を防止することが可能となる。
【0020】更にまた、操作レバーをフリーフォール位
置とした後、操作部材を操作させてはじめてフリーフォ
ール状態となるので、フリーフォールのタイミングを任
意に変えることが容易となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は、本発明に係るウインチの制
御装置の第一実施形態の全体構成を示す図である。
【0022】図1において、1は油圧モータ8により駆
動されるウインチドラムである。このウインチドラム1
と油圧モータ8とはクラッチ9により連結される。クラ
ッチ9の制御は、制御回路12によりクラッチ切換弁4
を電気的に制御することにより行われる。ウインチドラ
ム1は、吊荷保持用のネガブレーキ10と制動用のポジ
ブレーキ(フットブレーキ)11を有する。ネガブレー
キ10の制御は、クラッチ9と同様に制御回路12によ
りネガブレーキ切換弁3を電気的に制御することにより
行なわれる。油圧モータ8への油圧は、制御回路12に
よりコントロールバルブ13を制御することで供給され
る。
【0023】2は、操作レバーである。この操作レバー
2を巻上位置、中立位置または巻下位置へ操作すること
により、ウインチドラム1の運転が制御される。操作レ
バー2には、操作部材として、モーメンタリータイプの
フリーフォールスイッチ21が設けられている。制御回
路12の入力として、操作レバー2の位置検出用ポテン
ショメータとフリーフォールスイッチ21が接続され
る。
【0024】動力による巻上、巻下方法を以下に記載す
る。操作レバー2の中立位置、巻上位置及び巻下位置を
あらかじめ制御回路12に記憶させておく。操作レバー
2が中立位置では、制御回路12は、ネガブレーキ切換
弁3及びクラッチ切換弁4を励磁せず、更にコントロー
ルバルブ13への出力もしない。従ってウインチドラム
1はネガブレーキ10により保持される。操作レバー2
を巻上あるいは巻下方向に動かす、すなわち操作レバー
が中立位置を外れると、制御回路12はネガブレーキ切
換弁3を励磁し、操作レバー2の操作量に応じた電流を
コントロールバルブ13に出力する。これによってネガ
ブレーキ10は開放状態となり、ウインチドラム1は操
作レバー2の操作量に応じた速度で動力巻上あるいは巻
下を行う。
【0025】次に、図1の第一実施形態に係るウインチ
の制御装置を用いたフリーフォールによる巻下方法を、
図2に示したフローチャートを参照して以下に説明す
る。
【0026】ウインチドラム1をフリーフォールさせる
ためには、まず操作レバー2を中立位置にし、フリーフ
ォールスイッチ21を操作し、そのままの状態で操作レ
バー2を巻下位置に操作する。
【0027】ステップS1において、操作レバー2が中
立位置にあれば、上記動力による巻上、巻下方法と同様
に、制御回路12によりネガブレーキ切換弁3及びクラ
ッチ切換弁4は非励磁の状態となり、コントロールバル
ブ13への出力もOFFとなるので、ウインチドラム1
はネガブレーキ10により保持される(ステップS
2)。次にステップS3においてフリーフォールスイッ
チ21を操作した時点で、フリーフォール条件FLAG
をONにする(ステップS4,S5)。
【0028】フリーフォールスイッチ21を操作したま
ま、すなわちフリーフォール条件FLAGがONの状態
で、ステップS1において操作レバー2を巻下方向に操
作した場合には、ステップS6以下に移り、制御回路1
2は操作レバー2が巻下(フリーフォール)位置に達す
るまでの区間は、ネガブレーキ切換弁3及びクラッチ切
換弁4を励磁せず、コントロールバルブ13へも出力し
ない。つまりネガブレーキ10により保持されたままで
ある(ステップS6ないしS10)。図2から分かると
おり、ステップS7,S9はそれぞれ動力巻上、動力巻
下を示している。
【0029】そして、操作レバー2が巻下(フリーフォ
ール)位置に達した時点(ステップS11)で、制御回
路12はネガブレーキ切換弁3を励磁すると同時にクラ
ッチ切換弁4を励磁し、ウインチドラム1をフリーフォ
ール状態にする(ステップS12)。一旦、フリーフォ
ール状態となると、操作レバー2が巻下(フリーフォー
ル)位置にある間は、フリーフォールスイッチ21の操
作に関係なくフリーフォール状態で、操作レバー2が巻
下(フリーフォール)位置を外れるまでフリーフォール
状態は継続する。ただし、ステップS10において操作
レバー2が巻下(フリーフォール)位置に達する前にフ
リーフォールスイッチ21の操作が解除された場合は、
フリーフォール条件FLAGをOFFにし(ステップS
11)、フリーフォール状態にはならない(ステップS
14,S15)。
【0030】第一実施形態では、上記のようにフリーフ
ォール成立条件にフリーフォールスイッチ21の状態と
操作レバー2の位置を使用している。従って、フリーフ
ォールスイッチ21を操作しながら操作レバー2を操作
するというオペレータの意志が操作に入るため、誤操作
による吊荷落下の危険性が極めて少ない。また、フリー
フォールスイッチ21の操作に関係なく、操作レバー2
が中立位置では必ずネガブレーキが効くので、従来のよ
うに中立ブレーキとフリーフォールを混同してしまうこ
ともない。更に、別設のスイッチを必要とせず、フリー
フォール操作は操作レバー2から手を離すことなく容易
に行うことができる。
【0031】フリーフォール開始時期を任意に選択した
い場合は、操作レバー2が中立位置でフリーフォールス
イッチ21を操作し、そのままの状態で、操作レバー2
を巻下(フリーフォール)位置に操作し、更にフリーフ
ォールスイッチ21を操作してはじめてフリーフォール
状態となるようにしても良い。
【0032】また、ウインチドラム1をフリーフォール
させる状態にある時に、フリーフォールスイッチ21を
操作し、その操作に連動して、ネガブレーキ10を効か
せるようにしてもよい。これによって、例えば軽荷重の
吊り荷を微小繰り出しによって巻下げる作業が容易に行
えるようになる。
【0033】次に、本発明の第二実施形態を、図3を参
照して説明する。ただし、図1の第一実施形態と同様の
構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0034】図3においては、ポジブレーキ11を制御
回路12で制御できるように構成している。すなわち、
フリーフォール状態でフリーフォールスイッチ21を操
作し、制御回路12とポジブレーキペダル6とをポジブ
レーキ切換弁14を介して接続し、フリーフォールスイ
ッチ21の操作に連動して、ポジブレーキ11を効かせ
るようにしている。
【0035】上述の各実施形態においては、操作レバー
2に取り付けられた操作部材として、フリーフォールス
イッチ21を用いてフリーフォール条件を成立させてい
るが、本発明の思想は操作部材をスイッチに限定するも
のではない。
【0036】
【発明の効果】請求項1、2、および7に係る本発明に
よれば、ウインチドラムのフリーフォールを行うための
操作が簡単となり、必要に応じて即座にフリーフォール
状態を成立させることができる。特に請求項2のように
操作レバーを巻上位置、巻下位置に操作可能な場合にお
いて、操作部材の操作の有無によって、通常の動力巻
上、動力巻下と、フリーフォールの操作が容易に選択可
能であり、一連の作業を効率よく行うことが可能とな
る。
【0037】また、フリーフォール条件を成立させるた
めには操作部材を操作しながら操作レバーを操作する必
要があるので、操作に作業者の意志が入ることにより誤
操作を防止することが可能となる。
【0038】請求項3に係る本発明によれば、操作レバ
ーを中立位置に操作することで、ネガブレーキによって
吊り荷を停止状態で保持させることができるので有用で
ある。
【0039】請求項4に係る本発明によれば、操作レバ
ーを中立位置からフリーフォール位置に操作するまでの
過程において、ネガブレーキによって吊り荷を停止状態
で保持させることができるので、吊り荷のずり落ちを防
止することができる。
【0040】請求項5に係る本発明によれば、ウインチ
ドラムをフリーフォールさせる状態にある時に、操作部
材を操作すればその操作に連動してネガブレーキが作動
するので、例えば軽荷重の吊り荷を微小繰り出しによっ
て巻下げる作業が容易に行えるようになる。
【0041】請求項6に係る本発明によれば、ウインチ
ドラムのフリーフォールを行うための操作が簡単とな
り、必要に応じて即座にフリーフォール状態を成立させ
ることができる。また、フリーフォール条件を成立させ
るためには操作部材を操作しながら操作レバーを操作す
る必要があるので、操作に作業者の意志が入ることによ
り誤操作を防止することが可能となる。
【0042】更にまた、操作レバーをフリーフォール位
置とした後、操作部材を操作させてはじめてフリーフォ
ール状態となるので、フリーフォールのタイミングを任
意に変えることが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウインチの制御装置の第一実施形
態の全体構成を示す図である。
【図2】第一実施形態に係るウインチの制御装置を用い
たフリーフォールによる巻下方法を示すフローチャート
である。
【図3】本発明に係るウインチの制御装置の第二実施形
態の全体構成を示す図である。
【図4】従来のウインチの制御装置を示す図である。
【符号の説明】 1:ウインチドラム 2:操作レバー 8:油圧モータ 9:クラッチ 10:ネガブレーキ 12:制御回路 21:フリーフォールスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧モータにより駆動されるウインチド
    ラムと、前記油圧モータと前記ウインチドラムとの接続
    および切り離しを行うクラッチと、少なくとも前記ウイ
    ンチドラムを停止させる中立位置とフリーフォールさせ
    るフリーフォール位置とに操作可能な操作レバーと、前
    記操作レバーに取り付けられるとともに前記ウインチド
    ラムをフリーフォールさせる状態を選択するための操作
    部材と、前記クラッチを制御する制御回路とを備えたウ
    インチの制御装置において、前記制御回路は、前記操作
    レバーが中立位置にある状態で前記操作部材が操作さ
    れ、かつその後前記操作部材が操作された状態で前記操
    作レバーが中立位置からフリーフォール位置に操作され
    た場合に、前記油圧モータと前記ウインチドラムとを切
    り離すように前記クラッチを制御し、前記ウインチドラ
    ムをフリーフォールさせる状態にすることを特徴とする
    ウインチの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記操作レバーは、巻上位置、中立位置
    または巻下位置に操作可能であって、前記操作レバーが
    中立位置にある状態で前記操作部材が操作され、かつそ
    の後前記操作部材が操作された状態で前記操作レバーが
    中立位置から巻下位置に操作された場合に、前記制御装
    置は、この巻下位置を前記フリーフォール位置として前
    記油圧モータと前記ウインチドラムとを切り離すように
    前記クラッチを制御し、前記ウインチドラムをフリーフ
    ォールさせる状態にすることを特徴とする請求項1記載
    のウインチの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ウインチドラムを停止させるネガブ
    レーキを有するとともに、該ネガブレーキは、少なくと
    も前記操作レバーが中立位置にある場合には前記ウイン
    チドラムを停止させることを特徴とする請求項1または
    2記載のウインチの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記操作レバーが中立位置にある状態で
    前記操作部材が操作され、かつその後前記操作部材が操
    作された状態で前記操作レバーが中立位置からフリーフ
    ォール位置に操作された場合に、前記ネガブレーキは、
    フリーフォール位置もしくはその近傍まで前記ウインチ
    ドラムを停止させる状態を保持することを特徴とする請
    求項3記載のウインチの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ウインチドラムをフリーフォールさ
    せる状態にある時に、前記操作部材が更に操作された場
    合に前記ネガブレーキが作動することを特徴とする請求
    項3または4記載のウインチの制御装置。
  6. 【請求項6】 油圧モータにより駆動されるウインチド
    ラムと、前記油圧モータと前記ウインチドラムとの接続
    および切り離しを行うクラッチと、少なくとも前記ウイ
    ンチドラムを停止させる中立位置とフリーフォールさせ
    るフリーフォール位置とに操作可能な操作レバーと、前
    記操作レバーに取り付けられるとともに前記ウインチド
    ラムをフリーフォールさせる状態を選択するための操作
    部材と、前記クラッチを制御する制御回路とを備えたウ
    インチの制御装置において、前記制御回路は、前記操作
    レバーが中立位置にある状態で前記操作部材が操作さ
    れ、かつその後前記操作部材が操作された状態で前記操
    作レバーが中立位置からフリーフォール位置に操作さ
    れ、更に前記操作部材が操作された場合に、前記油圧モ
    ータと前記ウインチドラムとを切り離すように前記クラ
    ッチを制御し、前記ウインチドラムをフリーフォールさ
    せる状態にすることを特徴とするウインチの制御装置。
  7. 【請求項7】 少なくともウインチドラムを停止させる
    中立位置とフリーフォールさせるフリーフォール位置と
    に操作可能な操作レバーと、前記操作レバーに取り付け
    られるとともに前記ウインチドラムをフリーフォールさ
    せる状態を選択するための操作部材との操作状態に基づ
    いて、前記油圧モータと前記ウインチドラムとの接続お
    よび切り離しを行うクラッチを制御するウインチの制御
    方法において、前記操作レバーが中立位置にある状態で
    前記操作部材が操作され、かつその後前記操作部材が操
    作された状態で前記操作レバーが中立位置からフリーフ
    ォール位置に操作された場合に、前記油圧モータと前記
    ウインチドラムとを切り離すように前記クラッチを制御
    し、前記ウインチドラムをフリーフォールさせる状態に
    することを特徴とするウインチの制御方法。
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