JPH0891778A - ホイール式クレーンの安全制御方法およびその装置 - Google Patents

ホイール式クレーンの安全制御方法およびその装置

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JPH0891778A
JPH0891778A JP25740694A JP25740694A JPH0891778A JP H0891778 A JPH0891778 A JP H0891778A JP 25740694 A JP25740694 A JP 25740694A JP 25740694 A JP25740694 A JP 25740694A JP H0891778 A JPH0891778 A JP H0891778A
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JP
Japan
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mode
traveling
work
outrigger
tire
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Application number
JP25740694A
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English (en)
Inventor
Masamichi Ueda
雅通 上田
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Komatsu Ltd
Komatsu MEC Corp
Original Assignee
Komatsu Ltd
Komatsu MEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホイール式クレーンが吊り走行以外のモード
のとき、および吊り走行モードで過負荷のときには発進
しないようにする。 【構成】 作業モード設定手段1と、走行制御手段11
とを吊り能力設定部5を介して接続し、走行制御手段1
1と走行操作検出手段10、および変速機9とを接続す
る。アウトリガ張り出し幅設定器2、またはオンタイヤ
モード設定器3を設定したとき、および吊り走行モード
設定器4を設定し、過負荷のときに走行操作検出手段1
0がシフトポジション信号を発信した場合には走行制御
手段11は変速機9をニュートラルにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホイール式クレーンにお
いて、作業モードと吊り荷重とに応じて、走行装置を制
御する安全制御に関する。
【0002】
【従来の技術】ホイール式クレーンの安全装置は一般的
に転倒を防止するための過負荷防止装置であって、車両
の作業姿勢に対応して予め安全な吊り能力(定格負荷)
を設定しておき、実際の負荷と定格負荷とを比較して過
負荷の危険が生じた場合には過負荷警報を発するととも
に、クレーンの危険側への動作を停止させるように構成
されている。
【0003】吊り能力はアウトリガを張り出した場合
と、張り出さないでオンタイヤ状態で吊り作業を行う場
合では大きな差があり、アウトリガの張り出し幅によっ
ても異なる。また、荷を吊った状態で走行する場合に
は、荷の揺れや路面に凹凸があるため、さらに吊り能力
を低く設定している。
【0004】それぞれの作業姿勢、および作業モードは
オペレータが設定する。すなわち、オペレータは作業姿
勢であるアウトリガの張り出し、車体の姿勢を確認した
のち、作業モードスイッチを作業モードに合わせて操作
し、例えば、アウトリガモード等を選択し、対応した吊
り能力を設定できるようにする。周囲が狭く、アウトリ
ガを張り出す余地のない場合にはオペレータは車両をオ
ンタイヤ状態にし、オンタイヤモードを選択してそれに
対応した吊り能力を設定できるようにする。走行する場
合には、オペレータはアウトリガが格納されていること
を確認したのち作業モードスイッチで吊り走行モードを
選択し、それに対応した吊り能力を設定できるようにし
たのち走行操作レバーを操作して走行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来は
車両姿勢の設定と、作業モードの選択と、走行操作との
間には特に関連はなく、すべてオペレータの確認、判断
にまかされていた。そのため、走行する場合、オペレー
タが吊り走行モードへの切り換えを忘れていたり、ある
いは誤ってオンタイヤモードやアウトリガモードを選択
したまま走行する可能性があり、過負荷状態で走行する
危険があった。
【0006】その対策として特開平5−105399が
提案されている。これによれば、吊り走行モード以外の
作業モード設定がされている場合に、走行操作すると自
動的に吊り走行モードに切り換えるものである。
【0007】しかしながら、上記構成では、吊り走行モ
ード以外の作業モードに設定されていても走行操作する
と吊り走行モードに切り換わるが、走行開始時点ですで
に過負荷状態にあっても走行可能になっており、危険を
伴うという問題がある。
【0008】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、吊り走行以外の作業モード設定時での走行と、
吊り走行モード設定時の過負荷走行を防止することので
きるホイール式クレーンの安全制御方法およびその装置
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため、
本発明に係るホイール式クレーンの安全制御方法および
その装置においては、作業モード設定手段により、アウ
トリガを張り出した状態で吊り作業をするアウトリガモ
ードと、アウトリガを張り出さない状態で吊り作業をす
るオンタイヤモードと、オンタイヤの状態で荷を吊り上
げたのち走行する吊り走行モードとのうちから任意の作
業モードを選択し、吊り能力設定手段により、選択され
た作業モードに適応する定格吊り能力を自動的に設定
し、過負荷の場合には所定の信号を発信するように設定
されたホイール式クレーンの安全制御方法において、作
業モードに吊り走行モードが選択されたときに、走行操
作信号が入力されたら吊り荷重が過負荷か否かを判断
し、過負荷のときには車両を停止するようにしたことを
特徴としている。
【0010】さらに、他の方法として、作業モード設定
手段により、アウトリガを張り出した状態で吊り作業を
するアウトリガモードと、アウトリガを張り出さない状
態で吊り作業をするオンタイヤモードと、オンタイヤの
状態で荷を吊り上げたのち走行する吊り走行モードとの
うちから任意の作業モードを選択し、吊り能力設定手段
により、選択された作業モードに適応する定格吊り能力
を自動的に設定し、過負荷の場合には所定の信号を発信
するように設定されたホイール式クレーンの安全制御方
法において、作業モードにアウトリガモード、あるいは
/およびオンタイヤモードが選択されたときに、走行操
作信号が入力されたら車両を停止するようにしたことを
特徴としている。
【0011】上記ホイール式クレーンの安全制御方法の
装置として、作業モード設定手段により、アウトリガを
張り出した状態で吊り作業をするアウトリガモードと、
アウトリガを張り出さない状態で吊り作業をするオンタ
イヤモードと、オンタイヤの状態で荷を吊り上げたのち
走行する吊り走行モードとのうちから任意の作業モード
を選択し、吊り能力設定手段により、選択された作業モ
ードに適応する定格吊り能力を自動的に設定し、過負荷
の場合には所定の信号を発信するように構成されたホイ
ール式クレーンの安全制御装置において、走行操作信号
が入力されたことを検出する走行操作検出手段と、走行
変速機と、前記作業モード設定手段、前記吊り能力設定
手段、および前記走行操作検出手段からの信号により判
断し、前記変速機に制御信号を発信する走行制御手段と
を具備したことを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明は上記のような方法および構成としたた
め、走行開始前に既に過負荷状態にあれば走行操作して
も過負荷状態のまま走行することはない。すなわち、作
業モードに吊り走行モードを選択し、荷を吊り上げたの
ち走行操作信号を入力すると、吊り荷が過負荷の場合に
は走行制御手段が判断し、制御信号を発信して車両の走
行は停止し、通常の安全な負荷の場合には、制御信号を
発信して車両の走行を行う。また、吊り走行モード以外
のときには、自動的に変速機がニュートラルになるので
走行操作をしても走行することはない。すなわち、アウ
トリガモードあるいはオンタイヤモードを選択した場合
には、走行操作信号を入力しても走行制御手段からの制
御信号により車両の走行は停止される。
【0013】
【実施例】以下に本発明に係るホイールクレーンの安全
制御方法およびその装置について、図面を参照して説明
する。
【0014】図1は安全制御装置の第1実施例の構成を
示すブロック図であり、作業モード設定手段1は、アウ
トリガを張り出した状態で吊り作業をするアウトリガモ
ードを設定するアウトリガ張り出し幅設定器2、アウト
リガを張り出さない状態で吊り作業をするオンタイヤモ
ードを設定するオンタイヤモード設定器3、およびオン
タイヤの状態で荷を吊り上げたのち走行する吊り走行モ
ードを設定する吊り走行モード設定器4より構成されて
いる。上記それぞれの設定器は吊り能力設定部5と接続
している。吊り能力設定部5は図示しないが通常のブー
ムの長さ、ブームの傾斜角、起伏シリンダの軸力等の検
出器からの信号により、所定の吊り能力を設定してい
る。また、吊り能力設定部5は出力部6に接続してお
り、出力部6はブザー、ランプ等の警報器7、およびブ
ーム、ウインチ等を制御する停止弁ソレノイド8に接続
している。ニュートラル位置を有する変速機9と、変速
機9を操作する図示しない走行操作レバーの操作位置を
検出する走行操作検出手段10とは走行制御手段11を
介して接続している。また、吊り能力設定部5は走行制
御手段11と接続している。走行制御手段11は走行操
作検出手段10と吊り能力設定部5とからの信号によ
り、ニュートラル位置を有する変速機9を制御してい
る。
【0015】つぎに作用を説明する。オペレータは作業
に対応したアウトリガ張り出し幅、オンタイヤあるいは
吊り走行の内から作業姿勢を定めて車両をその状態にセ
ットしたのち、作業モード設定手段1のアウトリガ張り
出し幅設定器2、オンタイヤモード設定器3、あるいは
吊り走行モード設定器4を操作して作業姿勢に対応した
作業モードを選択する。吊り能力設定部5は選択された
設定器からの信号を受けて定格吊り能力を設定するとと
もに、図示しないブームの長さ、ブームの傾斜角、起伏
シリンダの軸力等の検出器からの信号に基づいて算出さ
れた実際の荷重と、定格荷重(吊り能力)とを比較し、
過負荷の危険が生じた場合には出力部6に信号を発信
し、警報器7により危険を通報するともに、停止弁ソレ
ノイド8に信号を発信してブーム伸長、倒伏、巻き上げ
等の危険側の動作を自動的に停止するように構成されて
いる。また、同時に、吊り能力設定部5は走行制御手段
11に対して作業モード信号を発信するとともに、過負
荷の場合には過負荷信号を発信する。走行制御手段11
は走行操作検出手段10からの信号と過負荷信号とを合
わせて判断し、所要の制御信号を変速器9に発信して安
全を確保するように構成されている。
【0016】以下に安全制御の作用について図2のフロ
ーチャートに従って説明する。 (1)ステップ51では、走行制御手段11は図示しな
い走行操作レバーの走行操作検出手段10からの信号に
より、作業モードは何に設定されているかを判断する。 (2)ステップ51で選ばれた作業モードが、アウトリ
ガモードの場合にはステップ52にいき、オンタイヤモ
ードの場合にはステップ53にいく。ステップ52、あ
るいはステップ53では、走行制御手段11は変速器9
に制御信号を発信し、ステップ56で変速機9をニュー
トラルにする。すなわち、アウトリガモードまたはオン
タイヤモードにおいては、図示しない走行操作レバーを
操作しても変速機9はニュートラルであり、車両は走行
しない。 (3)ステップ54で吊り走行モードの場合には、走行
制御手段11はステップ55で走行操作検出手段10、
および吊り能力設定部5からの信号により、走行操作レ
バーのシフトポジションがニュートラルか、あるいは/
および吊り荷が過負荷か、否かを判断する。 (4)上記の結果がニュートラル、あるいは/および吊
り荷が過負荷の定格荷重以上(YES)の場合には走行
制御手段11はステップ56で変速機9をニュートラル
にする。 (5)上記の結果がニュートラル以外、あるいは/およ
び吊り荷が過負荷でない定格荷重以下(NO)の場合に
は走行制御手段11はステップ57で通常の変速制御を
指示し、車両を変速する操作レバーの操作位置に従って
走行させる。これにより、吊り走行モードに設定されて
いても吊り荷重が過負荷の場合には、車両は走行するこ
とがないため、安全が確保される。また、吊り荷重が過
負荷でない定格荷重以下の場合には、車両は走行する。
【0017】図3は変速装置の第2実施例の構成を示す
ブロック図であり、図1の第1実施例と異なる部分につ
いてのみ説明する。すなわち、作業モード設定手段1の
アウトリガ張り出し幅設定器2と、オンタイヤモード設
定器3とは吊り能力設定器5を介することなく、直接に
走行制御手段11に接続している。その他の構成、およ
び作用については第1実施例と同様なので説明は省略す
る。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上説明したような方法、およ
び構成としたため、作業モードがアウトリガモード、あ
るいはオンタイヤモードに設定されているときは、走行
操作信号を入力しても変速器はニュートラルとなって車
両は走行しない。また、吊り走行モードに設定されてい
て、吊り荷重が定格吊り能力に対して過負荷の場合には
走行操作信号を入力しても変速器はニュートラルとなっ
て車両は走行せず、オペレータの作業モード設定忘れ、
あるいは誤設定に対して安全であり、吊り走行モードで
吊り荷重が過負荷の状態で走行開始するということもな
く、危険の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安全制御装置の第1実施例の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の安全制御方法を説明するフローチャー
トである。
【図3】本発明の安全制御装置の第2実施例の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1・・・・作業モード設定手段、5・・・・吊り能力設定部、9
・・・・変速機、10・・・・走行操作検出手段、11・・・・走行
制御手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業モード設定手段により、アウトリガ
    を張り出した状態で吊り作業をするアウトリガモード
    と、アウトリガを張り出さない状態で吊り作業をするオ
    ンタイヤモードと、オンタイヤの状態で荷を吊り上げた
    のち走行する吊り走行モードとのうちから任意の作業モ
    ードを選択し、吊り能力設定手段により、選択された作
    業モードに適応する定格吊り能力を自動的に設定し、過
    負荷の場合には所定の信号を発信するように設定された
    ホイ−ル式クレーンの安全制御方法において、作業モー
    ドに吊り走行モードが選択されたときに、走行操作信号
    が入力されたら吊り荷重が過負荷か否かを判断し、過負
    荷のときには車両を停止するようにしたことを特徴とす
    るホイール式クレーンの安全制御方法。
  2. 【請求項2】 作業モード設定手段により、アウトリガ
    を張り出した状態で吊り作業をするアウトリガモード
    と、アウトリガを張り出さない状態で吊り作業をするオ
    ンタイヤモードと、オンタイヤの状態で荷を吊り上げた
    のち走行する吊り走行モードとのうちから任意の作業モ
    ードを選択し、吊り能力設定手段により、選択された作
    業モードに適応する定格吊り能力を自動的に設定し、過
    負荷の場合には所定の信号を発信するように設定された
    ホイール式クレーンの安全制御方法において、作業モー
    ドにアウトリガモード、あるいは/およびオンタイヤモ
    ードが選択されたときに、走行操作信号が入力されたら
    車両を停止するようにしたことを特徴とするホイール式
    クレーンの安全制御方法。
  3. 【請求項3】 作業モード設定手段により、アウトリガ
    を張り出した状態で吊り作業をするアウトリガモード
    と、アウトリガを張り出さない状態で吊り作業をするオ
    ンタイヤモードと、オンタイヤの状態で荷を吊り上げた
    のち走行する吊り走行モードとのうちから任意の作業モ
    ードを選択し、吊り能力設定手段により、選択された作
    業モードに適応する定格吊り能力を自動的に設定し、過
    負荷の場合には所定の信号を発信するように構成された
    ホイール式クレーンの安全制御装置において、走行操作
    信号が入力されたことを検出する走行操作検出手段と、
    走行変速機と、前記作業モード設定手段、前記吊り能力
    設定手段、および前記走行操作検出手段からの信号によ
    り判断し、前記変速機に制御信号を発信する走行制御手
    段とを具備したことを特徴とするホイール式クレーンの
    安全制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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