JP2749737B2 - クレーンの過負荷防止装置 - Google Patents

クレーンの過負荷防止装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクレーンの過負荷防止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】吊荷の荷重が定格値を越えると巻上げ装
置を停止させるクレーンの過負荷防止装置が知られてい
る。また、ブームの先端から吊り下げたフックに吊荷を
掛けて巻上げるジブクレーンやタワークレーンなどで
は、吊荷の荷重Wが作業半径Rに対して予め設定された
定格荷重を越えると巻上げ装置を停止させる過負荷防止
装置が装備されている。
【0003】図6は、過負荷防止装置が装備されたジブ
クレーンの概要を示す。ブーム1には俯仰角θを検出す
る角度検出器2と、フック3に吊り下げられた吊荷の荷
重Wを検出する荷重検出器4とが設けられており、検出
された俯仰角θおよび荷重Wは演算装置5へ送られる。
演算装置5は、俯仰角θとブーム1の長さとに基づいて
クレーンの作業半径Rを算出し、荷重Wが作業半径Rに
対して予め設定された定格荷重Woを越えると巻上げ装
置6を停止させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
過負荷防止装置では、操作ミスなどにより定格荷重以上
の荷重を速い巻上げ速度で巻上げた場合、過負荷防止装
置が動作して巻上げ装置に停止信号が出力されるが、巻
上げ装置はそれ自身のタイムラグによってすぐに停止せ
ず、クレーンに過負荷がかかるおそれがある。
【0005】図7は、図6に示すジブクレーンの作業半
径Rに対する定格荷重Woの曲線を示す。今、作業半径
R1において、定格荷重Wo1の3倍の荷重W(=3×
Wo1)を速い巻上げ速度で巻上げ起動した場合、図8
に示すように荷重検出器4で定格荷重Wo1が検出され
ると巻上げ装置6に停止信号が出されるが、巻上げ装置
6のタイムラグΔtによって停止時刻が遅れ、停止する
までの間、クレーンに定格荷重Wo1を越える大きな荷
重がかかる。
【0006】本発明の目的は、クレーンの過負荷を未然
に防止するクレーンの過負荷防止装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】クレーム対応図である図
1に対応づけて本発明を説明すると、請求項1の発明
は、クレーンの巻上げ荷重に相関する物理量を検出する
荷重検出手段100を備え、検出された物理量に基づい
てクレーンの巻上げ装置101に対して過負荷防止制御
を行なうクレーンの過負荷防止装置に適用され、物理量
の単位時間当りの増加割合を検出する増加割合検出手段
102と、この増加割合検出手段102によって所定値
以上の増加割合が検出されると巻上げ装置101を停止
させる制御手段103とを備え、これにより、上記目的
を達成する。また請求項2の発明は、クレーンの巻上げ
荷重に相関する物理量を検出する荷重検出手段100を
備え、検出された物理量に基づいてクレーンの巻上げ装
置101に対して過負荷防止制御を行なうクレーンの過
負荷防止装置に適用され、物理量の単位時間当りの増加
割合を検出する増加割合検出手段102と、この増加割
合検出手段102で所定値以上の増加割合が検出され、
且つ、荷重検出手段100で所定値以上の荷重が検出さ
れると巻上げ装置101を停止させる制御手段103A
とを備え、これにより、上記目的を達成する。さらに請
求項3の発明は、ブームを有するクレーンの巻上げ荷重
に相関する物理量を検出する荷重検出手段100Aと、
ブームの起伏に応じて変化するクレーンの作業半径を検
出する作業半径検出手段104とを備え、検出された物
理量と作業半径とに基づいてクレーンの巻上げ装置10
1Aに対して過負荷防止制御を行なうクレーンの過負荷
防止装置に適用される。そして、種々の作業半径に対す
る荷重の基準値を設定する基準値設定手段105と、物
理量の単位時間当りの増加割合を検出する増加割合検出
手段102Aと、この増加割合検出手段102Aで所定
値以上の増加割合が検出され、且つ、作業半径検出手段
104で検出された作業半径に対応する荷重の基準値よ
りも大きな物理量が荷重検出手段100Aで検出される
と巻上げ装置101Aを停止させる制御手段103Bと
を備え、これにより、上記目的を達成する。
【0008】
【作用】請求項1では、制御手段103により物理量の
単位時間当りの増加割合が所定値以上になると巻上げ装
置101が停止され、これによって、クレーンの過負荷
が未然に防止される。請求項2では、制御手段103A
により、物理量の単位時間当りの増加割合が所定値以上
で、且つ、物理量が所定値以上(例えば定格荷重の50
%)であれば巻上げ装置101が停止される。これによ
って、クレーンの過負荷が未然に防止されるとともに、
定格荷重の範囲内でクレーンが有効に稼動される。請求
項3では、制御手段103Bにより、物理量の単位時間
当りの増加割合が所定値以上で、且つ、検出物理量が予
め作業半径に対して設定された荷重の基準値(例えば定
格荷重の50%)よりも大きければ巻上げ装置101A
が停止される。これによって、クレーンの過負荷が未然
に防止されるとともに、作業半径に応じた定格荷重の範
囲内でクレーンが有効に稼動される。
【0009】
【実施例】図2は本発明に係わる過負荷防止装置の一実
施例の構成を示す。なおこの実施例では、本発明に係わ
るクレーンの過負荷防止装置を図6に示すジブクレーン
に応用した場合を例に上げて説明し、図6と同様な機器
に対しては同一の符号を付して説明を省略する。ブーム
長設定器7はブーム1の長さLを設定する設定器であ
る。ブームを有するジブクレーンやタワークレーンでは
作業に応じてブーム長を変更することがあり、オペレー
タはブーム長を変更するごとにブーム長設定器7にその
長さLを設定する。このブーム長設定器7に設定された
ブーム長Lと、上述した角度検出器2で検出されたブー
ム1の俯仰角θとに基づいて作業半径R(=atLco
sθ)が算出される。ここで、aは図6に示すようにブ
ーム1の支点からジブクレーンの回転中心までの距離で
ある。また、フック掛け数設定器8は吊荷に応じて変更
されるフック掛け数Kを設定する設定器である。このフ
ック掛け数設定器8に設定されたフック掛け数Kと、上
述した荷重検出器4で検出された荷重wとに基づいて実
際の吊荷の荷重W(=K×w)が算出される。巻上げモ
ータ駆動制御回路9は、図示しないコントローラーから
の巻上げ・巻下げ指令、速度指令などに従って巻上げモ
ータMを駆動制御するとともに、後述する制御回路10
からの巻上げ停止指令に従って巻上げモータMを停止す
る。なお、巻上げモータMには交流モータ、直流モー
タ、油圧モータなどを使用することができる。警報回路
11は、吊荷の荷重が定格値を越えた場合などの異常時
にブザーBzにより警報を行なう。制御回路10は、マ
イクロコンピュータおよびメモリ10mなどの周辺部品
から構成され、クレーンのシーケンス制御や種々の演算
を行なうとともに、後述する制御プログラムを実行して
過負荷防止制御を行なう。
【0010】ここで、本発明による過負荷防止装置の動
作原理を説明する。上述したように、誤って定格荷重以
上の荷重を速い巻上げ速度で巻上げ起動した場合、荷重
Wが定格値を越えていることが検出された時点で巻上げ
モータ駆動制御回路9に停止信号が出されても、制御回
路9のタイムラグΔt(制御むだ時間)によって巻上げ
モータMの停止が遅れ、停止するまでの間、定格以上の
荷重を吊り上げてクレーンに過負荷がかかる。そこで、
本発明の過負荷防止装置では、クレーンに過負荷がかか
る前に巻上げモータMを停止するため、巻上げ起動時に
おける荷重Wの単位時間当りの増加割合ΔW/Δtに基
づいて過負荷防止制御を行なう。この巻上げ起動時の荷
重Wの増加割合ΔW/Δtは巻上げ加速度に比例して増
減する。巻上げ加速度は巻上げ起動時の目標巻上げ速度
に比例するので、巻上げ荷重の増加割合ΔW/Δtは巻
上げ速度に比例する。従って、増加割合ΔW/Δtの基
準値βを設定し、基準値β以上の割合で巻上げ起動時の
荷重Wが増加した場合は、過負荷の可能性がある速い巻
上げ速度で巻上げ起動したと判断して巻上げモータMを
停止し、過負荷防止制御を行なう。
【0011】さらに、上述したようにブームを有するク
レーンでは作業半径Rに応じて定格荷重が例えば図7に
示すように設定されているので、単に荷重Wの増加割合
ΔW/Δtだけに基づいて過負荷防止制御を行なうと次
のような不合理が生じる。すなわち、大きな作業半径R
に対する定格荷重Woに対して増加割合ΔW/Δtの基
準値βに対応する荷重の所定値を設定すると、作業半径
Rが小さいときは定格荷重Woが大きく余裕があるにも
関わらず、小さな荷重Wを巻上げ起動したときに不必要
に過負荷防止装置が動作して巻上げモータMが停止され
ることがある。反対に、小さな作業半径Rに対する定格
荷重Woに対して増加割合ΔW/Δtの基準値βに対応
する荷重の所定値を設定すると、作業半径Rが大きいと
きは定格荷重Woが小さいにも関わらず、大きな荷重W
を巻上げ起動しても過負荷防止装置が動作せず、上述し
たようにクレーンに過負荷がかかることがある。そこ
で、ブームを有するクレーンでは作業半径Rに対する荷
重Wstを予め設定(荷重の所定値)し、荷重Wの増加
割合ΔW/Δtが基準値βを越え、且つ、荷重Wがその
ときの作業半径Rに対する設定荷重Wstを越えると巻
上げモータMを停止し、過負荷防止制御を行なうことに
する。このようにすれば、作業半径Rに応じて最適な過
負荷防止制御が可能となる。なお、この実施例では上記
の設定荷重Wstを、 Wst=α×Wl ・・・(1) とする。ここで、αは1.0以下の係数であり、この実
施例では例えば0.5とする。また、Wlは限界荷重で
あり、この実施例では例えば定格荷重Woとする。ま
た、増加割合ΔW/Δtの基準値βおよび係数αは、実
機による試験でクレーンに過負荷がかからないような値
を選定すればよい。
【0012】図3は巻上げ起動時の荷重Wの単位時間当
りの増加割合ΔW/Δtを示す。図において、は不図
示のコントローラーから巻上げモータ駆動制御回路9へ
送られた第1速の巻上げ速度指令に従って起動したとき
の荷重Wの増加割合を示し、は第1速よりも速い第2
速の巻上げ速度指令に従って起動したときの増加割合を
示し、は最も速い第3速の巻上げ速度指令に従って起
動したときの増加割合を示す。また、は基準となる増
加割合ΔW/Δt=βを示す。荷重Wを第1速で巻上げ
起動したの場合は、増加割合ΔW/Δtが基準値βを
越えないので、従来と同様に吊荷の荷重Wが定格値を越
えたときだけ巻上げモータMを停止する。次に、荷重W
を第2速で巻上げ起動したの場合、および第3速で起
動したの場合は、増加割合ΔW/Δtがいずれも基準
値βを越えるので、さらに荷重Wが設定荷重Wst(=
α×Wl)を越えるか否かを判断し、荷重Wが設定荷重
Wstを超えたら巻上げモータMを停止する。
【0013】図4,5は、制御回路10で実行される制
御プログラムを示すフローチャートである。これらのフ
ローチャートにより、実施例の過負荷防止動作を説明す
る。制御回路10は、例えば50mm秒ごとにこの制御
プログラムを実行する。まず、ステップS1において角
度検出器2によってブーム1の俯仰角θを検出し、続く
ステップS2でブーム長設定器7に設定されたブーム長
Lを読み込む。そしてステップS3において、俯仰角θ
とブーム長Lとに基づいて作業半径R(=a+L×co
sθ)を算出する。ステップS4では荷重検出器4によ
って荷重wを検出し、続くステップS5でフック掛け数
設定器8に設定されたフック掛け数Kを読み込む。そし
てステップS6において、荷重wとフック掛け数Kとに
基づいて実際の荷重W(=K×w)を算出する。ステッ
プS7で、予めメモリ10mに記憶されている作業半径
に対する限界荷重のデータテーブルから、上記ステップ
で算出された作業半径Rに対する限界荷重Wlを検索
し、読み出す。さらにステップS8で、メモリ10mに
記憶されている前回のプログラム実行時に算出された荷
重Woldを読み出し、続くステップS9で、前回から
今回までの荷重の増加量ΔW(=W−Wold)を算出
する。次に、ステップS10で単位時間当りの荷重増加
割合ΔW/Δtを求める。なお、この制御プログラムは
50mm秒ごとに実行されているので、単位時間当りの
荷重増加割合を算出せずに50mm秒ごとに算出される
荷重増加量ΔWに基づいて以下の過負荷防止制御を行な
ってもよい。ステップS11でメモリ10mの荷重Wo
ldの前回の値を今回検出された荷重Wで更新し、図5
のステップS12へ進む。
【0014】図5のステップS12で、荷重Wの増加割
合ΔW/Δtが基準値βより小さいか否かを判別し、小
さければステップS13へ進み、そうでなければステッ
プS14へ進む。増加割合ΔW/Δtが基準値βよりも
小さいときは、ステップS13で荷重Wが限界荷重Wl
(定格荷重Wo)よりも小さいか否かを判別し、小さけ
ればそのまま巻上げを続けてもクレーンが過負荷になら
ないのでプログラムの実行を終了し、大きければステッ
プS15へ進んで巻上げモータ駆動制御回路9を制御し
て巻上げモータMを停止する。一方、荷重Wの増加割合
ΔW/Δtが基準値βより大きいときは、ステップS1
4で荷重Wが設定荷重Wst(=α×限界荷重Wl)よ
りも小さいか否かを判別し、小さければそのまま巻上げ
を続けてもクレーンが過負荷にならないのでプログラム
の実行を終了し、大きければステップS15へ進んで巻
上げモータ駆動制御回路9を制御して巻上げモータMを
停止する。
【0015】このように、巻上げ起動したときに基準値
βよりも大きな荷重Wの増加割合ΔW/Δtが検出さ
れ、且つ、検出荷重Wが作業半径Rに対して予め設定さ
れた荷重Wst(=α×限界荷重Wl)を越えたら巻上
げモータMを停止するようにした。つまり、荷重Wおよ
びその単位時間当りの増加割合ΔW/Δtに基づいてク
レーンに過負荷がかかることを予測し、巻上げモータ駆
動制御装置9の過負荷防止制御を行なうようにしたの
で、クレーンの過負荷が未然に防止されるとともに、作
業半径Rに応じた設定荷重の範囲内でクレーンを有効に
稼動させることができる。
【0016】なお、上記実施例ではブームを有するジブ
クレーンを例に上げて説明したが、ブームのないクレー
ン、例えば天井クレーンなどに対しても本発明の過負荷
防止装置を適用することができる。その場合は、図2に
示す角度検出器2およびブーム長設定器7が不要とな
り、荷重検出器4で検出された荷重wとフック掛け数設
定器8に設定されたフック掛け数Kとに基づいて実際の
荷重Wを求め、さらに荷重Wの単位時間当りの増加割合
ΔW/Δtを算出し、増加割合ΔW/Δtが所定値を越
えたら巻上げモータを停止すればよい。また、所定値以
上の荷重Wの増加割合ΔW/Δtが検出され、且つ、荷
重Wが所定値以上であれば巻上げモータを停止するよう
にしてもよい。
【0017】また、図9に示す起伏ロープ荷重検出方式
の移動式クレーンに対しても本発明を応用することがで
きる。この場合は、種々の吊荷の荷重Woに対する起伏
ロープ張力toを算出し、テーブル化して予めメモリに
記憶しておく。そして、ジブ起伏ロープ張力検出器21
により実際の吊荷の荷重Wに対する起伏ロープ張力tを
検出し、t,to,Woに基づいて荷重W(=Wo×t
/to)を求める。以下、算出された荷重Wに基づいて
上述した手順でクレーンの過負荷防止制御を行う。
【0018】以上の実施例の構成において、荷重検出器
4,フック掛け数設定器8,制御回路10およびジブ起
伏ロープ張力検出器21が荷重検出手段を、巻上げモー
タ駆動制御装置9および巻上げモータMが巻上げ装置
を、制御回路10が増加割合検出手段および制御手段
を、角度検出器2,ブーム長設定器7および制御回路9
が作業半径検出手段を、メモリ10mが基準値設定手段
をそれぞれ構成する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、巻上げ荷重に相関する物理量の単位時間当りの増
加割合が所定値以上になると巻上げ装置を停止するよう
にしたので、クレーンの過負荷が未然に防止される。ま
た請求項2の発明によれば、巻上げ荷重に相関する物理
量の単位時間当りの増加割合が所定値以上で、且つ、検
出物理量が所定値以上であれば巻上げ装置を停止するよ
うにしたので、クレーンの過負荷が未然に防止されると
ともに、定格荷重の範囲内でクレーンを有効に稼動させ
ることができる。さらに請求項3の発明によれば、巻上
げ荷重に相関する物理量の単位時間当りの増加割合が所
定値以上で、且つ、検出物理量が作業半径に対して予め
設定された荷重の基準値よりも大きければ巻上げ装置を
停止するようにしたので、クレーンの過負荷が未然に防
止されるとともに、作業半径に応じた設定荷重の範囲内
でクレーンを有効に稼動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クレーム対応図。
【図2】一実施例の構成を示すブロック図。
【図3】巻上げ起動時の荷重の増加割合を示すタイムチ
ャート。
【図4】過負荷防止制御プログラム例を示すフローチャ
ート。
【図5】過負荷防止制御プログラム例を示すフローチャ
ート。
【図6】ジブクレーンの概要を示す図。
【図7】ジブクレーンの作業半径に対する定格荷重を示
す図。
【図8】巻上げ装置のタイムラグにより吊荷の荷重が定
格値を越え、クレーンに過負荷がかかることを説明する
図。
【図9】移動式クレーンの概要を示す図。
【符号の説明】
2 角度検出器 4 荷重検出器 6,101,101A 巻上げ装置 7 ブーム長設定器 8 フック掛け数設定器 9 巻上げモータ駆動制御回路 10 制御回路 10m メモリ 11 警報回路 21 ジブ起伏ロープ張力検出器 100,100A 荷重検出手段 102,102A 増加割合検出手段 103,103A,103B 制御手段 104 作業半径検出手段 105 基準値設定手段 M 巻上げモータ Bz ブザー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレーンの巻上げ荷重に相関する物理量を
    検出する荷重検出手段を備え、 検出された前記物理量に基づいて前記クレーンの巻上げ
    装置に対して過負荷防止制御を行なうクレーンの過負荷
    防止装置において、 前記物理量の単位時間当りの増加割合を検出する増加割
    合検出手段と、 この増加割合検出手段によって所定値以上の増加割合が
    検出されると前記巻上げ装置を停止させる制御手段とを
    備えることを特徴とするクレーンの過負荷防止装置。
  2. 【請求項2】クレーンの巻上げ荷重に相関する物理量を
    検出する荷重検出手段を備え、 検出された前記物理量に基づいて前記クレーンの巻上げ
    装置に対して過負荷防止制御を行なうクレーンの過負荷
    防止装置において、 前記物理量の単位時間当りの増加割合を検出する増加割
    合検出手段と、 この増加割合検出手段で所定値以上の増加割合が検出さ
    れ、且つ、前記荷重検出手段で所定値以上の荷重が検出
    されると前記巻上げ装置を停止させる制御手段とを備え
    ることを特徴とするクレーンの過負荷防止装置。
  3. 【請求項3】ブームを有するクレーンの巻上げ荷重に相
    関する物理量を検出する荷重検出手段と、 前記ブームの起伏に応じて変化する前記クレーンの作業
    半径を検出する作業半径検出手段とを備え、 検出された前記物理量と前記作業半径とに基づいて前記
    クレーンの巻上げ装置に対して過負荷防止制御を行なう
    クレーンの過負荷防止装置において、 種々の作業半径に対する荷重の基準値を設定する基準値
    設定手段と、 前記物理量の単位時間当りの増加割合を検出する増加割
    合検出手段と、 この増加割合検出手段で所定値以上の増加割合が検出さ
    れ、且つ、前記作業半径検出手段で検出された前記作業
    半径に対応する荷重の基準値よりも大きな物理量が前記
    荷重検出手段で検出されると前記巻上げ装置を停止させ
    る制御手段とを備えることを特徴とするクレーンの過負
    荷防止装置。
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