JP2011010440A - インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法 - Google Patents

インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011010440A
JP2011010440A JP2009150957A JP2009150957A JP2011010440A JP 2011010440 A JP2011010440 A JP 2011010440A JP 2009150957 A JP2009150957 A JP 2009150957A JP 2009150957 A JP2009150957 A JP 2009150957A JP 2011010440 A JP2011010440 A JP 2011010440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
brake
delay time
frequency
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009150957A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5399789B2 (ja
Inventor
Kenho Chin
建峰 陳
Koju Kitaoka
幸樹 北岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Schneider Inverter Corp
Original Assignee
Toshiba Schneider Inverter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Schneider Inverter Corp filed Critical Toshiba Schneider Inverter Corp
Priority to JP2009150957A priority Critical patent/JP5399789B2/ja
Publication of JP2011010440A publication Critical patent/JP2011010440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5399789B2 publication Critical patent/JP5399789B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】機械式ブレーキを備えるモータ駆動システムについてブレーキ閉遅れ時間を得るためのティーチング動作を行う場合に、より精度が高い結果を得る。
【解決手段】モータの回転周波数を予め定めたクリープ周波数まで低下させると(ステップS1〜S3)、クリープ保持時間Thだけクリープ周波数を維持させ、その間にモータの出力トルクを検出して平均値を求める(ステップS4〜S6)。求めた平均値に対して定格トルクの10%を加えたものを判定トルク値として設定し、ブレーキ閉指令を出力するとブレーキ閉遅れ時間Tcの計測を開始し(ステップS7)、モータの出力トルクが判定トルク値以上になるまでの時間をブレーキ閉遅れ時間Tcとして計測すると(ステップS8:YES)当該時間Tcを記録する(ステップS9)。
【選択図】図1

Description

本発明は、インバータ回路によりモータを可変速制御するインバータ装置と、前記モータの回転を停止させる機械式ブレーキとを備えるモータ駆動システムに使用される前記インバータ装置,及びインバータ装置のティーチング方法に関する。
モータの回転を停止させるための機械式ブレーキを備えてなるモータ駆動システムは、例えば電気ホイストやクレーンなど様々な用途に適用されている。斯様なモータ駆動システムでは、従来よりブレーキの作動タイミングをどのように決定するかが問題となっている。インバータ回路を介してモータを駆動する場合、通常、インバータ装置が有する速度や電流を検出する機能を利用して、インバータ装置の出力周波数が例えば2〜3Hz程度に上昇し、且つインバータ装置の出力電流が所定電流以上となった場合にブレーキを開にする。また、ブレーキを閉にする場合は、インバータ装置に低速度指令が与えられ、出力周波数が十分に低下するまで減速した時点でブレーキを閉にすることが行われている。
この時、モータの出力トルクが負荷トルクに抗し得る低い出力周波数を維持している状態でブレーキを作用させる必要があるが、機械式ブレーキは、開閉用の制御指令が与えられた時点から実際にブレーキが作用するまでに数十m〜百ms程度の遅れ時間が存在する。そのため、ブレーキ閉時には、遅れ時間内にインバータ装置の出力が停止するとモータにブレーキが作用しない期間が発生することになる。従って、制御シーケンスの調整を、機械式ブレーキの遅れ時間も考慮した上で行う必要がある。加えて、使用するモータの種類や負荷の種類等により駆動システムの前提条件は相違するため、これらの調整は個別に行わなければならない。
そこで、特許文献1では、ブレーキ開時の遅れ時間やブレーキ閉時の遅れ時間を実際のシステム毎にティーチングするためのシーケンスを実行し、その結果得られたデータを以降のブレーキ制御に利用する技術が開示されている。特許文献1におけるブレーキ閉遅れ時間のティーチングシーケンスは、図7に示す手順で行われる。
図7(e)に示すように、運転停止指令が与えられると(時刻t1)モータの減速が開始される((a)参照)。そして、モータの出力周波数が予め設定されたクリープ周波数(保持周波数)に到達すると(時刻t2)、機械式ブレーキに閉信号を出力すると共に((c)参照)、ブレーキ閉遅れ時間の計測を開始する。機械式ブレーキは、実際には、時刻t2から遅れ時間Tmcが経過した時刻t3に閉状態となる((d)参照)。
ブレーキが閉じると、モータの実速度が略ゼロとなり、クリープ周波数との差分に応じたフィードバック制御の結果として、モータの出力トルクが上昇を開始する((b)参照)。そして、出力トルクが閾値以上になると「ブレーキ閉」と判断し(時刻t4)、時刻t2〜t4の間隔をブレーキ閉遅れ時間Tcとして記録する。したがって、時刻t3〜t4は、ティーチングで得られた遅れ時間Tcと、実際の遅れ時間Tmcとの誤差になる。
特開2006−345602号公報
しかしながら、上記のようなティーチングにより得られた遅れ時間Tcには、以下のような問題があった。
(1)クレーン等が荷重を伴っている状態でティーチングを行うと、ブレーキ閉遅れ時間Tcが、実際の遅れ時間Tmcに対して短い値となる傾向がある。
(2)クレーン等が無負荷,或いは軽負荷の状態でティーチングを行うと、ブレーキ閉遅れ時間Tcが、実際の遅れ時間Tmcに対して長い値となる傾向がある。
以下、これらについてより具体的に説明する。図8は、モータの定格に対して60%の負荷が加わっている場合のティーチング例を示す。「ブレーキ閉」を判断するための閾値は定格の50%に設定されており、実際の遅れ時間Tmcは100msであるとする。ブレーキ閉信号が与えられてから実際にブレーキが動作するまでの間、モータはクリープ周波数で回転するが、その期間の出力トルクは、ほぼ負荷トルクに一致している。したがって、このケースでは定格60%のトルクが必要となる。
すると、モータが減速されてクリープ周波数に達し、等速運転に移行すると、モータの出力トルクは減速トルクから負荷トルクに変化する。したがって、等速運転に移行すると出力トルクが閾値(定格50%)を超えることになり、直ちにティーチング動作が終了する。その結果、図8に示す例では遅れ時間Tcが10msとなっている。このティーチングにより得られた遅れ時間Tc=10msを用いて制御を行うことを想定すると(Tc≪Tmc)であるから、実際にブレーキが閉じる前にモータが停止するため「荷ずれ」が発生するおそれがある。
また、図9は、無負荷の場合のティーチング例であり、「ブレーキ閉」を判断する閾値,及び実際の遅れ時間Tmcは図8と同様である。この場合、実際にブレーキが動作すると、モータの出力トルクは、無負荷に応じたゼロレベルから上昇を開始する。したがって、閾値を超えるまでの時間が長くなり、この例では、遅れ時間Tc=240msとなっている。このように(Tc≫Tmc)となるケースは、安全という観点では問題ないが、誤差が大きくなり過ぎると、例えば以下のように短い間隔でインチング動作を行う際に過電流保護が作用して作業に支障を来すことが想定される。
図10では、実際の遅れ時間Tmc=100msに対し、ティーチングで得られた遅れ時間Tc=500msであったとする。ブレーキ閉信号が与えられた後、100ms経過した時刻t1でブレーキが閉じるが、インバータ側では遅れ時間は500msと認識しているため未だブレーキは閉じていないと判断し、クリープ周波数での運転を継続する。その運転継続中の時刻t2に加速運転信号が与えられると、インバータ側ではモータを加速させるが、既にブレーキが閉じているため通電電流が増加し、過電流制限閾値付近まで上昇する。
以降にインチング動作を短い周期で繰り返すと、ブレーキが閉じたまま通電電流が閾値付近で変動することになり、過電流保護動作に至る可能性がある。このような動作状態に陥ることを回避するには、ティーチングの精度をより向上させる必要がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機械式ブレーキを備えるモータ駆動システムについてブレーキ閉遅れ時間を得るためのティーチング動作を行う場合に、より精度が高い結果を得ることができるインバータ装置,及びインバータ装置のティーチング方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載のインバータ装置は、インバータ回路によりモータを可変速制御するインバータ装置と、前記モータの回転を停止させる機械式ブレーキとを備えるモータ駆動システムに使用される前記装置において、
前記モータを可変速制御すると共に、前記ブレーキの開閉を制御する制御部と、
この制御部が前記モータの停止に伴って実行する前記ブレーキの閉制御を、前記モータの可変速制御と連携して行なう際に、前記制御部の内部情報に基づいて、前記ブレーキの閉制御に使用されるブレーキ制御データを設定する設定手段とを備え、
前記設定手段は、前記ブレーキ制御データの設定を行う場合は、前記モータが回転している状態から、
前記モータの回転周波数を予め定めた保持周波数まで低下させるよう前記制御部に指令を与え、
前記モータの回転周波数が前記保持周波数に到達すると、所定の保持時間だけ保持周波数を維持させ、その間に前記モータの出力トルクを検出し、
前記検出した出力トルクに対して所定の増加分を加えたものを判定トルク値として設定し、
前記ブレーキに閉指令を出力すると、ブレーキ閉遅れ時間の計測を開始し、
前記モータの出力トルクが前記判定トルク値以上になるまでの時間を、前記ブレーキ閉遅れ時間として計測し、当該時間を記録することを特徴とする。
上述したように、モータを保持周波数で等速回転させている場合の出力トルクは、ほぼ負荷トルクに等しくなっている。従って、上記等速回転期間に検出した出力トルクに所定の増加分を加えた判定トルク値を用いてブレーキが閉状態となったことを判定すれば、従来よりもブレーキ閉遅れ時間をより高精度に計測することができる。
請求項1記載のインバータ装置によれば、ティーチングにおいて、より真値に近いブレーキ閉遅れ時間を計測できるので、そのブレーキ閉遅れ時間を利用してモータの回転を停止させる場合のブレーキ閉制御を行うようにすれば、制御を短時間で完了することができる。加えて、出力電流を徒に増加させて過電流保護機能を作用させてしまうことを回避できる。
電気ホイストに適用した場合の一実施例であり、ブレーキ閉遅れ時間Tcについてのティーチング処理を示すフローチャート 図1のティーチング処理に対応するタイミングチャート 図1のティーチング処理において観測される各信号波形の一例(無負荷の場合)を示す図 定格負荷60%の場合の図3相当図 ホイスト本体に内蔵されるインバータ装置の構成を中心として示す機能ブロック図 (a)は電気ホイストの概略構造を説明する正面図、(b)は同側面図 従来技術を示す図2相当図 図4相当図 図3相当図 ティーチングで得られたブレーキ閉遅れ時間の誤差が大きい場合に、短い周期でインチング動作を繰り返した場合のタイミングチャート
以下、電気ホイストに適用した場合の一実施例について図1乃至図6を参照して説明する。図6(a)は、電気ホイストの概略構造を説明する正面図、(b)は側面図である。電気ホイスト1は、2台の走行用モータ2,3により走行レール4を挟む駆動輪5,6が駆動されると走行レール4に沿って走行する。そして、ユーザが図示しない昇降用スイッチを操作すると巻上用モータ7が駆動され、ワイヤロープ8の巻込み又は繰出しが行われてフック9に吊り下げた荷物(図示せず)を昇降させるようになっている。
図5は、ホイスト本体10に内蔵されるインバータ装置11の構成を中心として示す機能ブロック図である。インバータ装置11には交流電源12が供給されており、当該インバータ装置11に内蔵されるインバータ制御部13は、3相誘導モータで構成される巻上用モータ7を、インバータ回路14を介してベクトル制御して駆動するように構成されている。
インバータ制御部13は、マイクロコンピュータにより構成され、ベクトル制御部15,ブレーキ制御部16,自動設定機能部(設定手段)17などを備えている。尚、これらのブロックは主にソフトウエアによって実現されるものである。インバータ装置11に対しては、外部より運転指令や周波数指令,ティーチング指令などが与えられるようになっており、インバータ制御部13は、これらの指令に基づきベクトル制御部15によりベクトル制御演算を行い、PWM信号を生成してインバータ回路14に出力する。
また、インバータ制御部13は、巻上げ用モータ(以下、単にモータと称す)7を始動又は停止させる場合に、モータ7のシャフトを拘束するための機械式ブレーキ(BR)18の開閉を、ブレーキ制御部16によりブレーキ励磁部19を介して制御する。ブレーキ制御部16は、ブレーキ18の開閉制御を行う際には、ブレーキ制御データ20に基づいて行うようになっている。このブレーキ制御データ20は、後述するように外部よりティーチング指令を与えて自動設定機能部17を機能させるとその作用により自動設定される。また、自動設定機能部17を機能させない場合には、予めメモリ(記憶手段)21に記憶されている設定データが読み出されて使用されるようになっている。
ベクトル制御部15は、インバータ回路14を介して少なくとも2相(例えばu,w)の電流を検出し、それらの検出電流に基づいてベクトル制御演算を行なう(センサレスベクトル制御)。尚、検出する電流が2相だけの場合、残りの1相(v)については演算により求める。そして、モータ7の回転角周波数ω,回転位相角θ,励磁電流Id,トルク電流Iqなどを演算する。自動設定機能部17は、ブレーキ制御データ20の自動設定を行う場合には、ベクトル制御部15より回転角周波数ω及びトルク電流Iqを得るようになっている。
次に、本実施例の作用について図1乃至図4も参照して説明する。尚、ブレーキ開遅れ時間のティーチングについては特許文献1と同様であり、本実施例では、その後にモータを回転させている状態からブレーキ閉制御を行う際に、ブレーキ閉遅れ時間を計測するティーチングの手順について説明する。図1は、外部よりティーチング指令が与えられた場合に、インバータ制御部13の自動設定機能部17がブレーキ閉遅れ時間Tcについてティーチングを行う場合の処理を示すフローチャートである。また、図2は、図1の処理に対応した図7相当図である。
モータ7が通常運転を行っている状態から、運転停止が指令されると(ステップS1:YES,図2:t1)、自動設定機能部17は、ベクトル制御部15に与える周波数指令fcを、例えば定格すべり周波数(例えば、2Hz〜3Hz程度)に相当するクリープ周波数(保持周波数)にセットする(ステップS2)。そして、モータ7の回転周波数がクリープ周波数以下になったことを確認すると(ステップS3:YES,図2:t2)、モータ7の回転をそのままクリープ周波数で保持するためのクリープ保持時間Thの計測を開始する(ステップS4)。
次のステップS5において、クリープ保持時間Thが予め定めた設定値(例えば200ms)以上となるまでの間は(NO,図2:t2〜t3)ステップS4に戻り、モータ7の出力トルクを所定間隔で計測し、その平均値を求める。ここでの出力トルクとしては、自動設定機能部17が、ベクトル制御部15よりモータ7のトルク電流Iq(推定トルク)を計測する。例えば、トルク電流Iqの計測に一次遅れ時間2ms(サンプリング周期に相当)を付与し、最新の計測値と、1周期前の計測値とを加算して1/2を乗じることで順次平均を求め、クリープ保持時間Thが経過した時点の値を最終的な平均値Torqとする。
クリープ保持時間Thが経過すると(ステップS5:YES)、上記出力トルクの平均値Torqをメモリ21に書き込むなどして記録する(ステップS6)。それから、ブレーキ制御部16にブレーキ閉指令を出力し(図2:t3)、ブレーキ閉遅れ時間Tcの計測を開始する(ステップS7)。すると、ブレーキ18の機構は開状態から閉状態への移行を開始する。
続いて、自動設定機能部17は、上記と同様にモータ7のトルク電流Iqを取得し、モータ7の出力トルクが判定値以上になったか否かを判断する(ステップS8)。ここでの判定値(判定トルク値)には、ステップS6で記録した出力トルクの平均値Torqに、例えばモータ7の定格トルクの10%(所定の増加分)を加えたものを用いる。出力トルクが判定値以上にならない間は(NO)、ブレーキ閉遅れ時間Tcの計測を継続し(ステップS12)、計測中の時間Tcが予め設定した上限値以上となるか否かを監視する(ステップS13)。上限値以上とならなければ(NO)ステップS8に戻り、上限値以上になると(YES)異常と判定してユーザに報知するなどの処理を行う(ステップS14)。
図2に示す時刻t4において、ブレーキ閉遅れ時間の真値Tmcが経過するとブレーキ18が実際に閉じてモータ7に作用し、出力トルクは上昇を開始する。そして、ステップS8において、出力トルクが判定値以上になると(YES,図2:t5)、自動設定機能部17は、その時点のブレーキ閉遅れ時間Tcを記録して(ステップS9)ティーチング動作を終了すると共に(ステップS10)、ベクトル制御部15及びインバータ回路14によるモータ7の駆動も終了させる(ステップS11)。
図3は、無負荷の状態でティーチングを行った場合の動作例であり、クリープ保持時間Th=200ms,ブレーキ閉遅れ時間の真値Tmc=100msの場合に、計測されたブレーキ閉遅れ時間Tc=110msであり、誤差は10%となっている。また、図4は、定格負荷60%の状態でティーチングを行った場合の動作例であり、その他は図3と同じ条件で計測されたブレーキ閉遅れ時間Tc=120msであり、誤差は20%となっている。
以上のように本実施例によれば、インバータ回路14によりモータ7を可変速制御すると共に、ブレーキ18の開閉を制御するインバータ制御部13と、インバータ制御部13がモータ7の始動又は停止に伴って実行する18ブレーキの開閉制御を、モータ7の可変速制御と連携して行なうために使用されるブレーキ制御データを、インバータ制御部13のトルク電流Iq,回転角速度ω等の内部情報に基づいて自動的に設定する自動設定機能部17とを備えてインバータ装置11を構成する。
そして、モータ7の回転周波数を予め定めたクリープ周波数まで低下させると、クリープ保持時間Thだけクリープ周波数を維持させ、その間にモータ7の出力トルクを検出して平均値Torqを求め、その平均値Torqに対して定格トルクの10%を加えたものを判定トルク値として設定し、ブレーキ閉指令を出力すると、ブレーキ閉遅れ時間Tcの計測を開始し、モータ7の出力トルクが判定トルク値以上になるまでの時間を、ブレーキ閉遅れ時間Tcとして計測すると、当該時間Tcを記録する。
従って、従来よりもブレーキ閉遅れ時間Tcをより高精度に計測することができ、そのブレーキ閉遅れ時間Tcを利用してモータ7の回転を停止させる場合のブレーキ閉制御を行うようにすれば、制御を短時間で完了することができる。加えて、出力電流を徒に増加させて過電流保護機能を作用させてしまうことを回避できる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形または拡張が可能である。
出力トルクの平均値を求める場合には、1次遅れ時間を設定して順次平均を取るものに限らず、クリープ保持時間Thの間に得られた出力トルクを順次記憶して、クリープ保持時間Thが経過した段階で一括して平均値を求めても良い。
また、出力トルクが殆ど変動しない場合には、必ずしも平均値を求める必要は無い。
判定値の決定は、定格トルクの10%を加えるものに限らず、それ例外の所定の増加分を加えても良い。
異常対応処理は、必要に応じて行えば良い。
電気ホイストに限ることなく、クレーンや昇降機などのように機械式ブレーキを使用し、インバータ出力を利用してブレーキの開閉を制御するシステムに広く適用できる。
モータは誘導モータに限ることなく、ブラシレスDCモータなどの永久磁石型モータであっても良い。
図面中、7は誘導モータ、11はインバータ装置、13はインバータ制御部、14はインバータ回路、17は自動設定機能部(設定手段)、18は機械式ブレーキ、21はメモリ(記憶手段)を示す。

Claims (2)

  1. インバータ回路によりモータを可変速制御するインバータ装置と、前記モータの回転を停止させる機械式ブレーキとを備えるモータ駆動システムに使用される前記インバータ装置において、
    前記モータを可変速制御すると共に、前記ブレーキの開閉を制御する制御部と、
    この制御部が前記モータの停止に伴って実行する前記ブレーキの閉制御を、前記モータの可変速制御と連携して行なう際に、前記制御部の内部情報に基づいて、前記ブレーキの閉制御に使用されるブレーキ制御データを設定する設定手段とを備え、
    前記設定手段は、前記ブレーキ制御データの設定を行う場合は、前記モータが回転している状態から、
    前記モータの回転周波数を予め定めた保持周波数まで低下させるよう前記制御部に指令を与え、
    前記モータの回転周波数が前記保持周波数に到達すると、所定の保持時間だけ保持周波数を維持させ、その間に前記モータの出力トルクを検出し、
    前記検出した出力トルクに対して所定の増加分を加えたものを判定トルク値として設定し、
    前記ブレーキに閉指令を出力すると、ブレーキ閉遅れ時間の計測を開始し、
    前記モータの出力トルクが前記判定トルク値以上になるまでの時間を、前記ブレーキ閉遅れ時間として計測し、当該時間を記録することを特徴とするインバータ装置。
  2. インバータ回路によりモータを可変速制御するインバータ装置と、前記モータの回転を停止させる機械式ブレーキとを備えるモータ駆動システムについて、前記モータを停止させることに伴い前記ブレーキの閉制御を行なう場合、前記ブレーキに閉指令を出力してから、前記ブレーキが実際に閉状態となったことが検知されるまでのブレーキ閉遅れ時間を計測するティーチング方法であって、
    前記モータが回転している状態から、
    前記モータの回転周波数を予め定めた保持周波数まで低下させ、
    前記モータの回転周波数が前記保持周波数に到達すると、所定の保持時間だけ保持周波数を維持させ、その間に前記モータの出力トルクを検出し、
    前記検出した出力トルクに対して所定の増加分を加えたものを判定トルク値として設定し、
    前記ブレーキに閉指令を出力すると、ブレーキ閉遅れ時間の計測を開始し、
    前記モータの出力トルクが前記判定トルク値以上になるまでの時間を、前記ブレーキ閉遅れ時間として計測することを特徴とするインバータ装置のティーチング方法。
JP2009150957A 2009-06-25 2009-06-25 インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法 Active JP5399789B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009150957A JP5399789B2 (ja) 2009-06-25 2009-06-25 インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009150957A JP5399789B2 (ja) 2009-06-25 2009-06-25 インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011010440A true JP2011010440A (ja) 2011-01-13
JP5399789B2 JP5399789B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=43566430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009150957A Active JP5399789B2 (ja) 2009-06-25 2009-06-25 インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5399789B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012235646A (ja) * 2011-05-06 2012-11-29 Mitsubishi Electric Corp 制御装置
JP2014187778A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Toshiba Schneider Inverter Corp インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054843A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Fanuc Ltd ブレーキ装置
JP2006345602A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Toshiba Schneider Inverter Corp インバータ装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054843A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Fanuc Ltd ブレーキ装置
JP2006345602A (ja) * 2005-06-07 2006-12-21 Toshiba Schneider Inverter Corp インバータ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012235646A (ja) * 2011-05-06 2012-11-29 Mitsubishi Electric Corp 制御装置
JP2014187778A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Toshiba Schneider Inverter Corp インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5399789B2 (ja) 2014-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4786942B2 (ja) インバータ装置
KR100204523B1 (ko) 엘리베이터의 제어장치
US6655662B2 (en) Method for controlling crane brake operation
US7268514B2 (en) Motor control for stopping a load and detecting mechanical brake slippage
JP2000211838A (ja) 停電時のエレベ―タ救出運転制御方法
JP2011057329A (ja) エレベータの制御装置及びその制御方法
CN106414298B (zh) 电梯轿厢移动控制装置和轿厢移动控制方法
JP5476681B2 (ja) 昇降システムのモータ制御装置
JPH11246184A (ja) ホイストクレーン装置
JP5399789B2 (ja) インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法
JP2015073385A (ja) インバータ装置
JP3550003B2 (ja) エレベータの制御装置
JP2008222358A (ja) エレベーターの制御装置
CN110114293B (zh) 电梯
JP3521861B2 (ja) エレベータの制御装置
JP4174632B2 (ja) インバータ制御クレーン・ホイストの軽負荷増速装置
JP4295408B2 (ja) クレーンの主巻駆動制御装置および制御方法
JP5893891B2 (ja) インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法
JP6030978B2 (ja) インバータ装置及びインバータ装置のティーチング方法
JP2000166291A (ja) クレーン制御装置
JP2009263109A (ja) エレベータのブレーキ制御装置
JP2005041672A (ja) エレベータの制御装置および制御方法
JP5939358B2 (ja) エレベータの制御装置
CN108934185B (zh) 逆变器装置及电动机的轻负荷判定方法
JP4492055B2 (ja) インバータ制御クレーン・ホイストの軽負荷増速制御方法およびクレーン・ホイスト用インバータ制御装置。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120314

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130925

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5399789

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250