JP2733442B2 - タワ−クレ−ンの安全装置 - Google Patents

タワ−クレ−ンの安全装置

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JP2733442B2
JP2733442B2 JP4854794A JP4854794A JP2733442B2 JP 2733442 B2 JP2733442 B2 JP 2733442B2 JP 4854794 A JP4854794 A JP 4854794A JP 4854794 A JP4854794 A JP 4854794A JP 2733442 B2 JP2733442 B2 JP 2733442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はタワ−クレ−ンの安全
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1にタワ−クレ−ンの全体図を示す。
図1で1はブ−ム、2はジブである。3はブ−ム俯仰ロ
−プ、4はジブ俯仰ロ−プである。また、5はジブ俯仰
ロ−プ4の張力検出器、6はブ−ムの角度検出器であ
る。7はジブ2をブ−ム1に抱込んだ時にジブ2をブ−
ム1に保持するためのジブキャッチ、8はジブ2がブ−
ム1に抱込まれた状態を検出するジブ抱込み検出器であ
る。
【0003】従来タワ−クレ−ンにおけるタワ−引起し
・タワ−倒し・ジブ振出し・ジブ抱込み作業(以後タワ
−引起しモ−ドという)は通常作業(以後通常モ−ドと
いう)ではないので、各種安全装置が作動しない様にコ
ントロ−ラを設定しなければならなかった。そのため通
常モ−ドにおいて、コントロ−ラを各種安全装置が作動
する様に設定し忘れたり、故意に各種安全装置が作動し
ない様に設定した場合には破損事故が発生する恐れがあ
った。また、その都度設定を切換える必要があり面倒で
あった。また、タワ−引起し・タワ−倒し作業は図1の
ブ−ム俯仰ロ−プ3により行うが、同時にジブ俯仰ロ−
プ4が緩み過ぎあるいは張り過ぎない様、オペレ−タが
張力を操作していた。このため操作ミスによりジブ俯仰
ロ−プ4に過大な張力がかかり、タワ−アタッチメント
の破損事故が発生する恐れがあった。さらにジブ振出し
作業はジブキャッチ7を外し、ジブ2をブ−ム1から解
放してからジブ俯仰ロ−プ4により行なうが、この時ジ
ブキャッチ7を外し忘れてジブをブ−ム1に保持したま
まジブ2を振り出そうとすると、ジブ俯仰ロ−プ4に過
大な張力がかかり、これ又タワ−アタッチメントの破損
事故の原因となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】タワ−引起し・タワ−
倒し・ジブ振出し・ジブ抱込み操作時の破損防止及びこ
れらの作業状態と通常作業状態の切換え時の操作性の向
上及び安全装置が作動しない状態での破損防止を可能と
する安全装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】ジブ俯仰ロ−プ張力Tj
を検出するジブ俯仰ロ−プの張力検出器9と、タワ−引
起し・タワ−倒し作業時の自動停止解除ジブ張力T1
タワ−引起し・タワ−倒し作業時の破損防止自動停止ジ
ブ張力T2 、ジブ振出し・ジブ抱込み作業時の自動停止
解除ジブ張力T3 、ジブ振出し・ジブ抱込み作業時の破
損防止自動停止ジブ張力T4 、タワ−引起し・タワ−倒
し作業かジブ振出し・ジブ抱込み作業かを判別するため
のブ−ム角度θを記憶するためのメモリ21と、ジブ抱
込み検出器11から出力されるジブ抱込み信号S0 、ブ
−ム角度検出器10から出力されるブ−ム角度信号θb
、タワ−引起し・ジブ抱込み作業かジブ振出し・ジブ
抱込み作業かを判別するためのブ−ム角度θ、ブ−ム俯
仰レバ−巻上検出器12から出力されるブ−ム俯仰巻上
信号S1 、ブ−ム俯仰レバ−巻下検出器13から出力さ
れるブ−ム俯仰巻下信号S2 、ジブ俯仰レバ−巻上検出
器14から出力されるジブ俯仰巻上信号S3 、ジブ俯仰
レバ−巻下検出器15から出力されるジブ俯仰巻下信号
4 によって作業状態を判別し、かつジブ張力検出器9
から出力されるジブ俯仰ロ−プの張力信号Tj とタワ−
引起し・タワ−倒し作業時の自動停止解除ジブ張力
1 、タワ−引起し・タワ−倒し作業時の破損防止自動
停止ジブ張力T2、ジブ振出し・ジブ抱込み作業時の自
動停止解除ジブ張力T3、ジブ振出し・ジブ抱込み作業
時の破損防止自動停止ジブ張力T4 を比較し、ブ−ム俯
仰巻上カットオフ用電磁弁16、ブ−ム俯仰巻下カット
オフ用電磁弁17、ジブ俯仰巻上カットオフ用電磁弁1
8及びジブ俯仰巻下カットオフ用電磁弁19に停止信号
を出力又は解除する比較演算装置22と、ブ−ム角度θ
b を検出するブ−ム角度検出器10と、通常モ−ドとタ
ワ−引起しモ−ドを自動に判別する手段と、ブ−ム俯仰
操作レバ−,ジブ俯仰操作レバ−が巻上,中立,巻下の
いずれに入っているかを検出する手段とにより、タワ−
クレ−ンの安全装置を構成した。
【0006】
【作用】
(1)ジブがブ−ムに保持されているかどうかを判定で
きる様に取付けられたジブ抱込み検出器の信号S0 によ
って通常モ−ドかタワ−引起しモ−ドかを判別すること
が可能である。 (2)タワ−引起し・タワ−倒し操作領域とジブ振出し
・ジブ抱込み操作領域はブ−ム角度検出器10の信号θ
b とメモリ21に記憶されているθの比較と、ブ−ム俯
仰レバ−巻上検出器12の信号S1 とブ−ム俯仰レバ−
巻下検出器13の信号S2 とから判定したブ−ム俯仰レ
バ−の位置の2つの条件より判別できる。すなわちブ−
ム角度がθb ≧θ、かつブ−ム俯仰レバ−中立が成立す
ればジブ振出し・ジブ抱込み操作領域であり、成立しな
ければタワ−引起し・タワ−倒し操作領域と判別でき
る。
【0007】(3)タワ−引起し操作とタワ−倒し操作
の判別はブ−ム俯仰レバ−巻上検出器12の信号S1
比較演算装置22に入力されればタワ−引起し操作、ブ
−ム俯仰レバ−巻下検出器13の信号S2 が比較演算装
置22に入力されればタワ−倒し操作と判別できる。 (4)ジブ振出し操作とジブ抱込み操作の判別はジブ俯
仰レバ−巻上検出器14の信号S3 が比較演算装置22
に入力されればジブ振出し操作、ジブ俯仰レバ−巻下検
出器15の信号S4 が比較演算装置22に入力されれば
ジブ抱込み操作と判別できる。
【0008】(5)タワ−引起し操作・タワ−倒し操作
時の処理については、まずブ−ム俯仰操作レバ−が巻上
の場合、すなわちタワ−引起し操作の場合、ジブ俯仰操
作レバ−が巻上に入っているときにジブ俯仰ロ−プの張
力が増加する。よってブ−ム俯仰レバ−巻上検出器12
の信号S1 が比較演算装置22に入力されていて、かつ
ジブ張力検出器5の信号Tjがメモリに記憶されている
2より大きくなったときにジブ俯仰巻上停止信号をジ
ブ俯仰巻上カットオフ用電磁弁18に出力し、ジブ俯仰
巻上を停止させる。一度停止がかかるとジブ張力検出器
5の信号TjがT1より小さくならないと停止が解除され
ない。
【0009】(6)次にブ−ム俯仰操作レバ−が巻下の
場合、すなわちタワ−倒し操作の場合、ジブ俯仰操作レ
バ−が中立、あるいは巻上に入っているときにジブ俯仰
ロ−プの張力が増加する。よってブ−ム俯仰レバ−巻下
検出器13の信号S2 が比較演算装置22に入力されて
いて、かつジブ張力検出器9の信号Tj がメモリに記憶
されているT2 より大きくなったときに、ブ−ム俯仰巻
下停止信号をブ−ム俯仰巻下カットオフ用電磁弁17
に、ジブ俯仰巻上停止信号をジブ俯仰巻上カットオフ用
電磁弁18に出力し、ブ−ム俯仰巻下とジブ俯仰巻上を
停止させる。一度停止がかかるとジブ張力検出器9の信
号TjがT1より小さくならないと停止が解除されない。
次に誤操作としてブ−ム俯仰操作レバ−が中立時に、ジ
ブ俯仰操作レバ−を巻上に入れた時にジブ俯仰ロ−プの
張力が増加する。よってブ−ム俯仰レバ−巻上検出器1
2の信号S1 とブ−ム俯仰レバ−巻下検出器13の信号
2 が共に比較演算装置22に入力されておらず、かつ
ジブ張力検出器9の信号Tj がメモリに記憶されている
2 より大きくなったとき、ジブ俯仰巻上停止信号をジ
ブ俯仰巻上カットオフ用電磁弁18に出力し、ジブ俯仰
巻上を停止させる。一度停止がかかるとジブ張力検出器
9の信号TjがT1より小さくならないと停止が解除され
ない。
【0010】(7)ジブ振出し操作・ジブ抱込み操作の
時の処理については、ジブ振出し・ジブ抱込み操作領域
において、ジブ俯仰レバ−巻上検出器14の信号S3
比較演算装置22に入力されていて、かつジブ張力検出
器9の信号Tj がメモリに記憶されているT4 より大き
くなったときにジブ俯仰巻上停止信号をジブ俯仰巻上カ
ットオフ用電磁弁18に出力し、ジブ俯仰巻上を停止さ
せる。一度停止がかかると、ジブ張力検出器9の信号T
j がT3 より小さくならないと停止が解除されない。
【0011】
【実施例】図2にタワ−クレ−ンの安全装置の構成を示
す。図2で9はジブ俯仰ロ−プ4の張力検出器、10は
ブ−ム1の角度検出器、11はジブ2がブ−ム1に抱込
まれた状態を検出するジブ抱込み検出器である。12は
ブ−ム俯仰レバ−が巻上に入っているときに作動するブ
−ム俯仰レバ−巻上検出器、13はブ−ム俯仰レバ−が
巻下に入っているときに作動するブ−ム俯仰レバ−巻下
検出器である。14はジブ俯仰レバ−が巻上に入ってい
るときに作動するジブ俯仰レバ−巻上検出器、15はジ
ブ俯仰レバ−が巻下に入っているときに作動するジブ俯
仰レバ−巻下検出器である。16はブ−ム俯仰巻上停止
信号を受けて作動するブ−ム俯仰巻上カットオフ用電磁
弁、17はブ−ム俯仰巻下停止信号を受けて作動するブ
−ム俯仰巻下カットオフ用電磁弁である。18はジブ俯
仰巻上停止信号を受けて作動するジブ俯仰巻上カットオ
フ用電磁弁、19はジブ俯仰巻下停止信号を受けて作動
するジブ俯仰巻下カットオフ用電磁弁、そして20はコ
ントロ−ラである。
【0012】コントロ−ラ20の内部において、T1
タワ−引起し・タワ−倒し作業時の自動停止解除ジブ張
力、T2 はタワ−引起し・タワ−倒し作業時の破損防止
自動停止ジブ張力(T2>T1)である。T3 はジブ振出
し・ジブ抱込み作業時の自動停止解除ジブ張力、T4
ジブ振出し・ジブ抱込み作業時の破損防止自動停止ジブ
張力(T4>T3)である。θはタワ−引起し・タワ−倒
し作業かジブ振出し・ジブ抱込み作業かを判別するため
のブ−ム角度、21はT1,T2,T3,T4,θを記憶す
るためのメモリである。
【0013】Tjはジブ張力検出器9から出力されるジ
ブ張力信号、θbはブ−ム角度検出器10から出力され
るブ−ム角度信号である。S0 はジブ抱込み検出器11
から出力されるジブ抱込み信号、S1 はブ−ム俯仰レバ
−巻上検出器12から出力されるブ−ム俯仰巻上信号、
2 はブ−ム俯仰レバ−巻下検出器13から出力される
ブ−ム俯仰巻下信号、S3 はジブ俯仰レバ−巻上検出器
14から出力されるジブ俯仰巻上信号、S4 はジブ俯仰
レバ−巻下検出器15から出力されるジブ俯仰巻下信号
である。22はS0,θb,θ,S1,S2,S3,S4によ
って作業状態を判別し、かつTj とT1,T2,T3,T4
を比較し、カットオフ用電磁弁16,17,18,19
に停止信号を出力したり、解除したりする比較演算装置
である。
【0014】図3にブ−ム俯仰用ポンプとジブ俯仰用ポ
ンプが同一の場合の油圧回路例を示す。この他にも勿論
ブ−ム俯仰用ポンプとジブ俯仰用ポンプが異る場合も考
えられる。図3で23はブ−ム俯仰・ジブ俯仰用可変型
油圧ポンプ、24a はブ−ム俯仰用油圧モ−タ、24bはジ
ブ俯仰用油圧モ−タ、25aは油圧モ−タ24a の回転方向
を制御する方向切換弁、25bは油圧モ−タ24bの回転方向
を制御する方向切換弁、26aは方向切換弁25aのスプ−ル
位置を決定するブ−ム俯仰用操作レバ−、26b は方向切
換弁25bのスプ−ル位置を決定するジブ俯仰用操作レバ
−、27aは操作レバ−26aが巻上に入ったときに作動する
ブ−ム俯仰巻上検出器、28aは26a が巻下に入ったとき
に作動するブ−ム俯仰巻下検出器,27b は操作レバ−26
b が巻上に入ったときに作動するジブ俯仰巻上検出器、
28bは操作レバ−26bが巻下に入ったときに作動するジブ
俯仰巻下検出器、29a は比較演算装置22よりブ−ム俯
仰巻上停止信号を受けて作動するブ−ム俯仰巻上カット
オフ用電磁弁、30a は比較演算装置22よりブ−ム俯仰
巻下停止信号を受けて作動するブ−ム俯仰巻下カットオ
フ用電磁弁、29b は比較演算装置22よりジブ俯仰巻上
停止信号を受けて作動するジブ俯仰巻上カットオフ用電
磁弁、30b は比較演算装置22よりジブ俯仰巻下停止信
号を受けて作動するジブ俯仰巻下カットオフ用電磁弁で
ある。
【0015】
【動作】以下図1,図2,図3を用いて基本動作につい
て説明する。ブ−ム俯仰用操作レバ−26aをパイロット
配管31a側に操作すると、パイロット油がブ−ム俯仰巻
上カットオフ用電磁弁29aを通過してパイロットポ−ト3
3aにパイロット圧がかかり、ブ−ム俯仰用方向切換弁25
a のスプ−ルが25a1の位置から25a2の位置へ移動する。
それとともに、ブ−ム俯仰巻上検出器27a の接点が27a1
から27a2に切換わり、ブ−ム俯仰巻上信号S1 が比較演
算装置22に入力され、ブ−ム俯仰用操作レバ−26a が
巻上に入っていることが検出される。このとき油圧ポン
プ23の吐出油が配管35から油圧モ−タ24aに流れ、
油圧モ−タ24aが正転し、ブ−ム俯仰ロ−プ3(図1)が
巻上げられてブ−ム1が引起される。ここでコントロ−
ラ20の内部の比較演算装置22よりブ−ム俯仰巻上停
止信号が出力されるとソレノイド36aに電流が流れ、ブ
−ム俯仰巻上カットオフ用電磁弁29aのスプ−ルが切換
わり、パイロット油を遮断し、パイロットポ−ト33a に
パイロット圧がかからなくなる。するとブ−ム俯仰用方
向切換弁25a のスプ−ルが25a1の位置になり、油圧ポン
プ23の吐出油が油圧モ−タ24a に流れなくなり、油圧
モ−タが停止する。すなわちブ−ム俯仰巻上が停止す
る。
【0016】ブ−ム俯仰巻下・ジブ俯仰巻上・ジブ俯仰
巻下の場合も同様となるので詳細は省略する。次に図
1,図4を用いて通常モ−ドとタワ−引起しモ−ドの判
別について説明する。通常タワ−引起し・タワ−倒し作
業を行なう時はジブ2をジブキャッチ7によってブ−ム
1に保持して行なう。またジブ振出し作業を行なう時は
ブ−ム1を垂直付近まで起こした後、ジブ振出し開始時
にジブキャッチ7を外してジブ2をブ−ム1から解放し
て行なう。また、ジブ抱込み作業を行なう時は、ジブ抱
込み終了時にジブキャッチ7によってジブ2をブ−ム1
に保持する。したがってジブ2がブ−ム1に保持されて
いるかどうかを判定できる様に取付けられたジブ抱込み
検出器8の信号S0 によって通常モ−ドかタワ−引起し
モ−ドかを判別することが可能である(図4参照)。
【0017】次に図2,図4を用いてタワ−引起し・タ
ワ−倒し操作領域とジブ振出し・ジブ抱込み操作領域の
判別について説明する。通常ジブ振出し・ジブ抱込み操
作はブ−ム1を垂直付近まで立てた状態でブ−ム俯仰用
操作レバ−26a を中立にして、ジブ振出しはジブ俯仰用
操作レバ−26b を巻上、ジブ抱込みはジブ俯仰用操作レ
バ−26bを巻下に入れて行なう。したがって、ブ−ム角
度検出器10の信号θbとメモリ21に記憶されている
θの比較と、ブ−ム俯仰レバ−巻上検出器12の信号S
1とブ−ム俯仰レバ−巻下検出器13の信号S2とから判
定したブ−ム俯仰レバ−の位置の2つの条件より判別で
きる。すなわちブ−ム角度がθb ≧θ、かつブ−ム俯仰
レバ−中立が成立すればジブ振出し・ジブ抱込み操作領
域であり、成立しなければタワ−引起し・タワ−倒し操
作領域と判別できる(図4)。
【0018】次にタワ−引起し操作とタワ−倒し操作の
判別について説明する。通常タワ−引起し操作はブ−ム
俯仰操作レバ−26a を巻上、タワ−倒し操作はブ−ム俯
仰用操作レバ−26a を巻下に入れ、それぞれの場合にお
いてジブ俯仰用ロ−プ4が張り過ぎたり、緩み過ぎたり
しない様に、ジブ俯仰操作レバ−26b を巻上あるいは巻
下に入れてジブ俯仰用ロ−プ3の張力を調整しながら行
なう。したがってブ−ム俯仰レバ−巻上検出器12の信
号S1 が比較演算装置22に入力されればタワ−引起し
操作、ブ−ム俯仰レバ−巻下検出器13の信号S2 が比
較演算装置22に入力されればタワ−倒し操作と判別で
きる。
【0019】次にジブ振出し操作とジブ抱込み操作の判
別について説明する。通常ジブ振出し・ジブ抱込み操作
領域において、ジブ振出し操作はジブ俯仰用操作レバ−
26bを巻上、ジブ抱込み操作はジブ俯仰用操作レバ−26b
を巻下に入れる。したがって、ジブ俯仰レバ−巻上検
出器14の信号S3 が比較演算装置22に入力されれば
ジブ振出し操作、ジブ俯仰レバ−巻下検出器15の信号
4 が比較演算装置22に入力されればジブ抱込み操作
と判別できる。
【0020】次にタワ−引起し操作・タワ−倒し操作時
の処理について説明する。まず機械本体の特性として、
ブ−ム俯仰ロ−プスピ−ド<ジブ俯仰ロ−プスピ−
ド、 ブ−ム俯仰ロ−プスピ−ド>ジブ俯仰ロ−プスピ−ド
の場合が考えられる。これはブ−ム俯仰ロ−プ、ジブ俯
仰ロ−プそれぞれの掛数、ポンプの容量(異なるポンプ
の場合)の違いによって生じる。そこで上記,それ
ぞれの場合におけるジブ俯仰ロ−プ張力が増加する操作
を考えてみると図5の様になる。これをもとに、前記
の場合における処理を説明する。まずブ−ム俯仰操作レ
バ−が巻上の場合、すなわちタワ−引起し操作の場合、
ジブ俯仰操作レバ−が巻上に入っているときにジブ俯仰
ロ−プの張力が増加する。よってブ−ム俯仰レバ−巻上
検出器12の信号S1 が比較演算装置22に入力されて
いて、かつジブ張力検出器5の信号Tjがメモリに記憶
されているT2より大きくなったときにジブ俯仰巻上停
止信号をジブ俯仰巻上カットオフ用電磁弁18に出力
し、ジブ俯仰巻上を停止させる。一度停止がかかるとジ
ブ張力検出器5の信号TjがT1より小さくならないと停
止が解除されない。
【0021】次にブ−ム俯仰操作レバ−が巻下の場合、
すなわちタワ−倒し操作の場合、ジブ俯仰操作レバ−が
中立、あるいは巻上に入っているときにジブ俯仰ロ−プ
の張力が増加する。よってブ−ム俯仰レバ−巻下検出器
13の信号S2 が比較演算装置22に入力されていて、
かつジブ張力検出器9の信号Tj がメモリに記憶されて
いるT2 より大きくなったときに、ブ−ム俯仰巻下停止
信号をブ−ム俯仰巻下カットオフ用電磁弁17に、ジブ
俯仰巻上停止信号をジブ俯仰巻上カットオフ用電磁弁1
8に出力し、ブ−ム俯仰巻下とジブ俯仰巻上を停止させ
る。一度停止がかかるとジブ張力検出器9の信号Tjが
1より小さくならないと停止が解除されない。
【0022】次に誤操作としてブ−ム俯仰操作レバ−が
中立時に、ジブ俯仰操作レバ−を巻上に入れた時にジブ
俯仰ロ−プの張力が増加する。よってブ−ム俯仰レバ−
巻上検出器12の信号S1とブ−ム俯仰レバ−巻下検出
器13の信号S2が共に比較演算装置22に入力されて
おらず、かつジブ張力検出器9の信号Tj がメモリに記
憶されているT2 より大きくなったとき、ジブ俯仰巻上
停止信号をジブ俯仰巻上カットオフ用電磁弁18に出力
し、ジブ俯仰巻上を停止させる。一度停止がかかるとジ
ブ張力検出器9の信号Tj がT1 より小さくならないと
停止が解除されない。の場合もそれぞれの操作の時に
ジブ俯仰ロ−プ張力が増加して破損事故が発生する操作
を停止させる処理を行なってやればよい。
【0023】次にジブ振出し操作・ジブ抱込み操作の時
の処理を説明する。これらの操作の場合、破損事故が発
生する操作はジブキャッチ7を外さずにジブ2をブ−ム
1に保持したままジブ俯仰操作レバ−を巻上に入れたと
きである。したがってジブ振出し・ジブ抱込み操作領域
において、ジブ俯仰レバ−巻上検出器14の信号S3
比較演算装置22に入力されていて、かつジブ張力検出
器9の信号Tj がメモリに記憶されているT4 より大き
くなったときにジブ俯仰巻上停止信号をジブ俯仰巻上カ
ットオフ用電磁弁18に出力し、ジブ俯仰巻上を停止さ
せる。一度停止がかかると、ジブ張力検出器9の信号T
jがT3より小さくならないと停止が解除されない。なお
4 の値はジブキャッチ7を外して正常にジブ振出し操
作を行ない、ジブ抱込み検出器11の信号S0 が比較演
算装置22に入力されなくなってタワ−引起しモ−ドか
ら通常モ−ドに切換わるまでにかかり得るTj よりも大
きな値を設定して、正常にジブ振出し操作を行なったと
きに停止することがない様にする必要がある。
【0024】
【効果】以上の様な処理をすることによって、通常モ−
ドとタワ−引起しモ−ドの切換えが自動化され、切換え
の手間が省かれ、操作性が向上するとともに、設定ミス
による破損事故を防止することができる。また、タワ−
引起しモ−ドにおいて、ジブ俯仰ロ−プ張力が過大にか
かることによって発生する破損事故を防止することも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タワ−クレ−ンの全体側面図。
【図2】タワ−クレ−ンの安全装置の構成図。
【図3】タワ−クレ−ンの油圧回路図。
【図4】通常モ−ドとタワ−引起しモ−ドの判別説明
図。
【図5】タワ−引起し操作とタワ−倒し操作の時のジブ
張力増加操作説明図。
【符号の説明】
1 ブ−ム 2 ジブ 3 ブ−ム俯仰ロ−プ 4 ジブ俯仰ロ−
プ 5 ジブ俯仰ロ−プの張力検出器 6 ブ−ムの角度
検出器 7 ジブキャッチ 8 ジブ抱込み検
出器 9 ジブ張力検出器 10 ブ−ム角度検
出器 11 ジブ抱込み検出器 12 ブ−ム俯仰レ
バ−巻上検出器 13 ブ−ム俯仰レバ−巻下検出器 14 ジブ俯仰レバ−巻上検出器 15 ジブ俯仰レバ−巻下検出器 16 ブ−ム俯仰巻上カットオフ用電磁弁 17 ブ−ム俯仰巻下カットオフ用電磁弁 18 ジブ俯仰巻上カットオフ用電磁弁 19 ジブ俯仰巻下カットオフ用電磁弁 20 コントロ−ラ 21 メモリ 22 比較演算装置 23 ブ−ム俯仰・ジブ俯仰用可変型油圧ポンプ 24a ブ−ム俯仰用油圧モ−タ 24b ジブ俯仰用油圧モ−タ 25a 24aの回転方向を制御する方向切換弁 25b 24bの回転方向を制御する方向切換弁 26a 25aのスプ−ル位置を決定するブ−ム俯仰用操作レ
バ− 26b 25bのスプ−ル位置を決定するジブ俯仰用操作レバ
− 27a 26aが巻上に入ったときに作動するブ−ム俯仰巻上
検出器 27b 26bが巻上に入ったときに作動するジブ俯仰巻上検
出器 28a 26aが巻下に入ったときに作動するブ−ム俯仰巻下
検出器 28b 26bが巻下に入ったときに作動するジブ俯仰巻下検
出器 29a ブ−ム俯仰巻上停止信号を受けて作動するブ−ム
俯仰巻上カットオフ用電磁弁 29b ジブ俯仰巻上停止信号を受けて作動するジブ俯仰
巻上カットオフ用電磁弁 30a ブ−ム俯仰巻下停止信号を受けて作動するブ−ム
俯仰巻下カットオフ用電磁弁 30b ジブ俯仰巻下停止信号を受けて作動するジブ俯仰
巻下カットオフ用電磁弁 31a パイロット配管 32 パイロット
配管 33a,33b パイロットポ−ト 34a パイロット
配管 35 配管 36a ソレノイド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジブ俯仰ロ−プ張力(Tj)を検出するジ
    ブ俯仰ロ−プの張力検出器(9)と、タワ−引起し・タワ
    −倒し作業時の自動停止解除ジブ張力(T1)、タワ−引
    起し・タワ−倒し作業時の破損防止自動停止ジブ張力
    (T2)、ジブ振出し・ジブ抱込み作業時の自動停止解除
    ジブ張力(T3)、ジブ振出し・ジブ抱込み作業時の破損
    防止自動停止ジブ張力(T4)、タワ−引起し・タワ−倒
    し作業かジブ振出し・ジブ抱込み作業かを判別するため
    のブ−ム角度(θ)を記憶するためのメモリ(21)と、ジブ
    抱込み検出器(11)から出力されるジブ抱込み信号
    (S0)、ブ−ム角度検出器(10)から出力されるブ−ム角
    度信号(θb)、タワ−引起し・ジブ抱込み作業かジブ振出
    し・ジブ抱込み作業かを判別するためのブ−ム角度
    (θ)、ブ−ム俯仰レバ−巻上検出器(12)から出力される
    ブ−ム俯仰巻上信号(S1)、ブ−ム俯仰レバ−巻下検出
    器(13)から出力されるブ−ム俯仰巻下信号(S2)、ジブ
    俯仰レバ−巻上検出器(14)から出力されるジブ俯仰巻上
    信号(S3)、ジブ俯仰レバ−巻下検出器(15)から出力さ
    れるジブ俯仰巻下信号(S4)によって作業状態を判別
    し、かつジブ張力検出器(9)から出力されるジブ俯仰ロ
    −プ張力信号(Tj)とタワ−引起し・タワ−倒し作業時
    の自動停止解除ジブ張力(T1)、タワ−引起し・タワ−
    倒し作業時の破損防止自動停止ジブ張力(T2)、ジブ振
    出し・ジブ抱込み作業時の自動停止解除ジブ張力
    (T3)、ジブ振出し・ジブ抱込み作業時の破損防止自動
    停止ジブ張力(T4)を比較し、ブ−ム俯仰巻上カットオ
    フ用電磁弁(16)、ブ−ム俯仰巻下カットオフ用電磁弁(1
    7)、ジブ俯仰巻上カットオフ用電磁弁(18)及びジブ俯仰
    巻下カットオフ用電磁弁(19)に停止信号を出力又は解除
    する比較演算装置(22)と、ブ−ム角度(θb)を検出する
    ブ−ム角度検出器(10)と、通常モ−ドとタワ−引起しモ
    −ドを自動判別する手段と、ブ−ム俯仰操作レバ−,ジ
    ブ俯仰操作レバ−が巻上,中立,巻下のいずれに入って
    いるかを検出する手段よりなることを特徴とするタワ−
    クレ−ンの安全装置。
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