JP2002053288A - 車両搭載型クレーンにおけるフックブロック吊下げ機構 - Google Patents

車両搭載型クレーンにおけるフックブロック吊下げ機構

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JP2002053288A
JP2002053288A JP2000238220A JP2000238220A JP2002053288A JP 2002053288 A JP2002053288 A JP 2002053288A JP 2000238220 A JP2000238220 A JP 2000238220A JP 2000238220 A JP2000238220 A JP 2000238220A JP 2002053288 A JP2002053288 A JP 2002053288A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両搭載型クレーンの起伏自在な伸縮ブームの
先端部に、巻上げ巻下げ自在に吊下げるフックブロック
の捻転及び揺動を防止することを目的とする。 【解決手段】ワイヤーロープ索端止め具を第1フックブ
ロック滑車へのワイヤーロープ導入部近傍に位置するよ
うに滑車支持体に配置するとともに、フックの捻転軸心
を、無負荷状態にあるフックブロックの平面視にてブー
ム先端部とフックブロック間に掛け渡された5本のワイ
ヤーロープ部分の各フックブロック側係合点に作用する
均等な作用力の合力着力点近傍に位置するように前記滑
車支持体に配置する構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本願発明は、車両搭載型クレ
ーンの起伏自在な伸縮ブームの先端部に、フックブロッ
クを巻き上げ巻き下げ自在に吊り下げるためのフックブ
ロック吊下げ機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願発明が対象とするワイヤーロープ5
本掛け式車両搭載型クレーンのフックブロック吊下げ機
構の従来例について図9,10により説明する。
【0003】1は車両搭載型クレーンの伸縮ブームであ
り、そのブーム先端部2には、両側板3,4間に橋架さ
れる支軸6に、回転自在に軸支される3個の略同径の第
1ないし第3ブーム先端滑車7,8,9が配置されてい
る。
【0004】前記支軸6は、伸縮ブーム1の伸縮方向に
水平方向で直交するように設けられ、該支軸6には、前
記ブーム先端滑車7,8,9が図10の正面図でみて左
から第3ブーム先端滑車9,第1ブーム先端滑車7、第
2ブーム先端滑車8の順に配置されている。
【0005】そして、第3ブーム先端滑車9と第1ブー
ム先端滑車7とは側板4を挟んで近接配置されるととも
に、第1ブーム先端滑車7と第2ブーム先端滑車8とは
所定の間隔を隔てて配置されており、第3ブーム先端滑
車9の外周は、カバー部材5でカバーされている。
【0006】なお、3個の滑車の配置は、前記した配置
のものだけではなく、例えば、図10の正面図でみて側
板3,4間に左から第1ブーム先端滑車7,第3ブーム
先端滑車9、第2ブーム先端滑車8の順で、且つ、第1
ブーム先端滑車7と第3ブーム先端滑車9とは近接配置
されるとともに、第3ブーム先端滑車9と第2ブーム先
端滑車8とは所定の間隔を隔てて配置されるものもあ
り、このようなものにおいても後述する課題を有してい
る。
【0007】20は前記ブーム先端滑車7,8,9によ
り吊り下げられるフックブロックであり、滑車支持体2
1,第1及び第2フックブロック滑車25,26,及び
フック30からなる。
【0008】滑車支持体21は、左右一対の側端板2
2,23、該両側端板22,23間に橋架され第1及び
第2フックブロック滑車25,26を回転自在に軸支す
る滑車支軸24、前記第1及び第2フックブロック滑車
25,26の下側で、且つ、前記滑車支軸24に平行で
前記両側端板22,23間に回転自在に橋架されたフッ
ク取付部材31、及び両側端板22,23間を連結する
連結部材27からなる。
【0009】そして、前記滑車支軸24は、前記ブーム
先端部2の支軸6に水平方向で直交し、該滑車支軸24
上には、回転自在で略同径の第1フックブロック滑車2
5及び第2フックブロック滑車26が互いに所定の間隔
を隔て、第1フックブロック滑車25は図9の側面図で
みて右側の側端板22側に、第2フックブロック滑車2
6は同じく図9でみて左側の側端板23側になるように
配置される。
【0010】また、前記フック取付部材31には、前記
滑車支軸24に垂直方向で直交し、且つ、該滑車支軸2
4のほぼ軸心を通る面にフック軸心Yを持ち、該フック
軸心Yの回りに捻転自在なようにフック30が取付けら
れている。
【0011】更に両側端板22,23間には、連結部材
27が介在され、該連結部材27は、前記第1及び第2
フックブロック滑車25,26を下から包むように湾曲
された平板からなり、その両端部を前記両側端板22,
23に溶着している。
【0012】一方前記側端板22のほぼ直上部には、突
起部28が設けられ、この突起部28には、ワイヤーロ
ープ索端止め具29が止着している。
【0013】そしてワイヤーロープ10は、伸縮ブーム
1の基端側に配置した図示しないウインチから引き出さ
れ、前記第1ブーム先端滑車7、第1フックブロック滑
車25、第2ブーム先端滑車8、第2フックブロック滑
車26、第3ブーム先端滑車9の順に懸け回され、その
索端をフックブロック20の前記ワイヤーロープ索端止
め具29に止着している。
【0014】従来のフックブロック吊下げ機構はこのよ
うに構成され、特に、フックブロック20に配置したワ
イヤーロープ索端止め具29は、フックブロック滑車2
5,26の回転軸心を通る鉛直面近傍、即ち図10の正
面図でみて滑車支軸24の軸心のほぼ直上部に位置する
ように滑車支持体21に配置されている。
【0015】そのため、当該ワイヤーロープ索端止め具
29に作用するワイヤーロープ張力に起因するフックブ
ロック滑車の回転軸心回りの揺動力、即ち図10でみて
滑車支軸24の回転軸心を中心にしてフック30が左右
に揺れる動きを小さくすることができ、滑車支持体21
のこの方向への揺動を防止するようにしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
ーロープ索端止め具29のこのような配置は、第3ブー
ム先端滑車9からワイヤーロープ索端止め具29に至る
ワイヤーロープ10が図10に図示するように傾斜状態
にあるため、当該ワイヤーロープ索端止め具29に作用
するワイヤーロープ10からの力が滑車支持体21に該
滑車支持体21を前記フック軸心Yを中心にして水平面
内で回転させる捻転力を生じさせ、しかもこの捻転力
は、フック30に懸けられた荷重の大小に応じて変動す
るため、フックブロック20全体が捻転方向に安定しな
いという問題があった。また、従来例のものは、図9に
示すようにフックブロック20は右側が3本のロープで
左側が2本のロープで支持された状態にあり、且つ、フ
ック30の回転中心が2枚のフックブロック滑車25,
26の中間に位置しているため、フックブロック20
は、フック30に懸けられた荷重の大小に応じてフック
ブロック滑車25,26の回転軸心に平行な鉛直面、即
ち、図9でみて左右に揺動するという問題もあった。
【0017】本願発明は、このように従来のフックブロ
ック吊下げ機構が有していた捻転と揺動という2つの問
題を同時に解決するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願発明の目的を達成す
るための手段は、以下のとおりである。
【0019】車両搭載型クレーンの起伏自在な伸縮ブー
ムの先端部に、フックブロックを巻上げ巻下げ自在に吊
り下げるためのフックブロック吊下げ機構であって、前
記伸縮ブームの先端部には、軸支された3個のブーム先
端滑車を有し、前記フックブロックには、滑車支持体
と、該滑車支持体に軸支された2個のフックブロック滑
車と、軸心回りで回転自在に前記滑車支持体に取付けら
れたフックと、前記滑車支持体に取付けられるワイヤー
ロープ索端止め具とを有し、ワイヤーロープを第1ブー
ム先端滑車、第1フックブロック滑車、第2ブーム先端
滑車、第2フックブロック滑車、第3ブーム先端滑車の
順に懸け回した後、その索端を前記ワイヤーロープ索端
止め具に止着してなる車両搭載型クレーンにおけるフッ
クブロック吊下げ機構において、前記ワイヤーロープ索
端止め具は、前記第1フックブロック滑車へのワイヤー
ロープ導入部近傍に位置するように前記滑車支持体に配
置し、且つ前記フックの軸心は、無負荷状態にあるフッ
クブロックの平面視にてブーム先端部とフックブロック
間に掛け渡された5本のワイヤーロープ部分の各フック
ブロック側係合点に作用する均等な作用力の合力着力点
近傍に位置するように前記滑車支持体に配置した構成。
【0020】そしてこの構成により、2つのフックブロ
ック滑車が同一軸心上に配置されていないものでもフッ
クブロックの捻転及び揺動が低減する。
【0021】また前記ワイヤーロープ索端止め具は、ワ
イヤーロープの前記第1フックブロック滑車への導入部
近傍に位置するように前記滑車支持体に配置し、且つ前
記フックの軸心は、無負荷状態にあるフックブロックの
平面視にて滑車支軸上の第1フックブロック滑車と第2
フックブロック滑車中間点と、前記ワイヤーロープ索端
止め具の位置を結ぶ線分上であって、前記中間点から前
記線分長さの略1/5だけ前記ワイヤーロープ索端止め
具側に偏った位置に配置した構成。
【0022】そしてこの構成により、2つのフックブロ
ック滑車が同一軸心上に配置されているものにおけるフ
ックブロックの捻転及び揺動が低減する。
【0023】更に前記滑車支持体を一体のブロック材と
した構成。そしてこの構成により、フックブロックの製
造を簡素化する。
【0024】
【発明の実施の形態】図1ないし図5は、一実施例を示
し、図9,10で説明した従来例と同じものは同じ番号
を付している。
【0025】従来例と同様に伸縮ブーム1のブーム先端
部2には、両側板3,4間に橋架される支軸6に回転自
在に3個の略同径の第1ないし第3ブーム先端滑車7,
8,9が配置されている。
【0026】前記支軸6は、伸縮ブーム1の伸縮方向に
水平方向で直交するように配設され、前記ブーム先端滑
車7,8,9は、図2の正面図でみて左から第3ブーム
先端滑車9,第1ブーム先端滑車7、第2ブーム先端滑
車8の順に配置される。
【0027】そして、第3ブーム先端滑車9と第1ブー
ム先端滑車7とは側板4を挟んで近接配置されるととも
に、第1ブーム先端滑車7と第2ブーム先端滑車8とは
所定の間隔を隔てて配置されており、第3ブーム先端滑
車9の外周は、カバー部材5でカバーされている。
【0028】なお、3個の滑車の配置は、前記した配置
のものだけではなく、例えば、図2の正面図でみて両側
板3,4間に左から第1ブーム先端滑車7,第3ブーム
先端滑車9、第2ブーム先端滑車8の順で、且つ、第1
ブーム先端滑車7と第3ブーム先端滑車9とは近接配置
されるとともに、第3ブーム先端滑車9と第2ブーム先
端滑車8とは所定の間隔を隔てて配置されるものでもよ
い。
【0029】20は前記ブーム先端滑車7,8,9によ
り吊り下げられる本願発明のフックブロックであり、滑
車支持体21,第1及び第2フックブロック滑車25,
26,及びフック30からなり、その詳細を図3ないし
図5に示す。
【0030】滑車支持体21は、左右一対の側端板2
2,23、該両側端板22,23間に橋架され第1及び
第2フックブロック滑車25,26を回転自在に軸支す
る滑車支軸24、第1及び第2フックブロック滑車2
5,26の下側で、且つ、前記滑車支軸24に平行で前
記両側端板22,23間に回転自在に橋架されたフック
取付部材31、及び両側端板22,23間を連結する連
結部材27からなる。
【0031】そして、前記滑車支軸24は、前記ブーム
先端部2の支軸6に水平方向で直交し、ワイヤーロープ
10によって吊り下げられたフックブロック20は、そ
のフックブロック滑車25,26がブーム先端滑車7,
8,9に対して、平面視で直交するようになっていると
ともに、該滑車支軸24上には、回転自在で略同径の第
1フックブロック滑車25及び第2フックブロック滑車
26が互いに所定の間隔を隔て、第1フックブロック滑
車25は図1の側面図でみて右側の側端板22側に、第
2フックブロック滑車26は同じく図1でみて左側の側
端板23側になるように配置される。
【0032】また、前記フック取付部材31には、垂直
方向のフック軸心Yを持ち、該フック軸心Yの回りに捻
転自在なようにフック30が取付けられている。
【0033】更に両側端板22,23間には、連結部材
が介在され、該連結部材27は、前記第1及び第2フッ
クブロック滑車25,26を下から包むように湾曲され
た平板からなり、その両端部を前記両側端板22,23
に溶着している。
【0034】一方前記両側端板22、23の片側、即
ち、フックブロック20がワイヤーロープ10により吊
り下げられた時、図2に示すように第3ブーム先端滑車
9の下方になる側には、コ字状部材32が両側端板2
2、23を挟むように溶着され、且つ、該コ字状部材3
2の第1フックブロック滑車25の近傍には、図4に示
すようにワイヤーロープ索端止め具29を止着するため
の開口33が設けられている。
【0035】そして、ワイヤーロープ10は、伸縮ブー
ム1の基端側に配置した図示しないウインチから引き出
され、前記第1ブーム先端滑車7、第1フックブロック
滑車25、第2ブーム先端滑車8、第2フックブロック
滑車26、第3ブーム先端滑車9の順に懸け回され、そ
の索端をフックブロック20に溶着してなる前記コ字状
部材32の開口33に固着される前記ワイヤーロープ索
端止め具29に止着する。
【0036】なお、ワイヤーロープをこのように懸け回
すことにより、前記第1ブーム先端滑車7から第1フッ
クブロック滑車25に懸け回されるワイヤーロープは、
図5の平面図でみて左側、即ち前記コ字状部材32の開
口33側から入り、第1フックブロック滑車25の下側
を回り同図の右側から上方に出ることになるので、前記
コ字状部材32の開口33側は、前記第1フックブロッ
ク滑車25へのワイヤーロープ導入部側に設けられるこ
とになる。
【0037】更にこの実施例においては、前記ワイヤー
ロープ索端止め具29の取付位置である第1フックブロ
ック滑車25へのワイヤーロープ導入部近傍の位置を、
コ字状部材32を設けその開口33の位置として特定し
たが、前記コ字状部材32は必須ではなく、例えば、図
3でみて側端板22の上端部の最も左寄りに図10で説
明した突起部28に相当するようなものを設けその部材
を前記コ字状部材32の開口33に代わるものとして用
いてもよい。
【0038】このように前記ワイヤーロープ索端止め具
29を、図2の正面図でみて前記第3ブーム先端滑車9
の下方側で、且つ、図1の側面図でみて前記第1フック
ブロック滑車25側になる位置に設けることにより、ワ
イヤーロープ索端止め具29に連結されるワイヤーロー
プ10が従来例のように傾斜することがないのでフック
ブロック20が捻転することがなくなる。
【0039】次に前記フック取付部材31に垂直に取り
付けられるフック30のフック軸心Yの取付位置につい
て図5により説明する。
【0040】第1フックブロック滑車25と第2フック
ブロック滑車26とを軸支する滑車支軸24の軸心上
で、且つ、前記両滑車25,26間の中間点Pと、前記
コ字状部材32の開口33の中心点を線Rで結ぶ。
【0041】そしてその線R上の前記中間点Pと前記コ
字状部材32の開口33の中心点とからなる線分長さの
略1/5だけ前記中間点Pより前記開口33の中心点側
に偏った位置にフック軸心Yを設けている。
【0042】このような位置にフック軸心Yを設ける理
由は、この位置がブーム先端部とフックブロック間に掛
け渡された5本のワイヤーロープ部分の各フックブロッ
ク側係合点に作用する均等な作用力の合力着力点になる
ためである。
【0043】即ち、まずこの両滑車25及び26での前
記合力着力点についてみると、その合力着力点は、滑車
支軸24の軸心上で、且つ、前記両滑車25,26間の
中央である中間点Pになる。
【0044】ところが実際には5本目のワイヤーロープ
が前記コ字状部材32の開口33の中心点に作用してい
るため、全体の合力着力点は、前記中間点Pと前記開口
33の中心点を結んだ線R上のいずれかに移動すること
になる。
【0045】その移動量は、前記中間点Pに作用する力
と前記開口33の中心点に作用する力の割合に応じて決
まるところ、前記中間点Pに作用する力と前記開口33
の中心点に作用する力の割合は4対1の関係にあるた
め、前記移動量は、前記中間点Pから該中間点Pと前記
コ字状部材32の開口33の中心点とを結んだ線分長さ
の略1/5ということになり、本願発明は、この位置に
前記フック30のフック軸心Yを設けたものである。
【0046】そして、このような構成を採用することに
より、図1及び図4からも明らかなように、フックの回
転中心が3本のロープで支持される右側(図1での右
側)のフックブロック滑車側に偏心して配置されるた
め、図1でみてのフックブロックの左右の揺動をも防止
できる。なお、第1フックブロック滑車25及び第2フ
ックブロック滑車26、ないしは前記ブーム先端滑車
7,8,9の大きさが変れば、その位置は5本のワイヤ
ーロープによって決まる合力着力点になる。
【0047】図6ないし図8は、フックブロックが異な
る他の実施例である。フックブロックは一体のブロック
材35から構成されている。該ブロック材35は、幅に
比べ高さが低いほぼ直方形状をなし、その一端部には、
ワイヤーロープ索端止め具29を止着するための開口3
7を有する突出部36が形成されている。
【0048】また、このブロック材35には、第1フッ
クブロック滑車25及び第2フックブロック滑車26が
軸支される滑車支軸24が水平に取り付けられるととも
に、フック30の軸が前記滑車支軸24と重ならないよ
う垂直に取り付けられている。
【0049】そして前記突出部36の開口37は、第1
フックブロック滑車25のワイヤーロープ導入部、即ち
図8の平面図でみて第1フックブロック滑車25の左側
部分近傍に設けられる。
【0050】更に前記フック30のフック軸心Yは、図
8で図示するように第1フックブロック滑車25と第2
フックブロック滑車26とを軸支する滑車支軸24の軸
心上で、且つ、前記両滑車25,26間の中間点Pと、
前記突出部36の開口37の中心点を結んだ線R上で、
前記中間点Pと前記コ字状部材32の開口33の中心点
とからなる線分長さの略1/5だけ前記中間点Pから前
記開口33の中心点側に偏った位置にフック軸心Yを設
けている。
【0051】なお、該実施例のブロック材35は、図6
ないし図8のものとして説明したが、その形状は、前記
滑車支軸24及びフック30を軸支でき、且つ、前記ワ
イヤーロープ索端止め具29を止着できる部分を有すれ
ばどのような形状であっても構わない。
【0052】
【発明の効果】本願発明は、ワイヤーロープ索端止め具
を第1フックブロック滑車へのワイヤーロープ導入部近
傍に位置するように滑車支持体に配置するとともに、フ
ックの捻転軸心を、無負荷状態にあるフックブロックの
平面視にてブーム先端部とフックブロック間に掛け渡さ
れた5本のワイヤーロープ部分の各フックブロック側係
合点に作用する均等な作用力の合力着力点近傍に位置す
るように前記滑車支持体に配置することにより、フック
ブロック滑車の回転軸心に平行な鉛直面、即ち、図9で
みての左右の揺動も含め、フックブロック全体の捻転及
び揺動を同時に無くすることができ、フックブロック全
体の上下動を安定化することができる。
【0053】また、滑車支持体を一体のブロック材とし
て構成することにより、フックブロックの製造を簡素化
することができ、そのコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の車両搭載型クレーンにおけるフック
ブロック吊下げ機構の側面図。
【図2】本願発明の車両搭載型クレーンにおけるフック
ブロック吊下げ機構の正面図。
【図3】本願発明のフックブロックの正面図。
【図4】本願発明のフックブロックの側面図。
【図5】本願発明のフックブロックの平面図。
【図6】本願発明のフックブロックの他の実施例の正面
図。
【図7】本願発明のフックブロックの他の実施例の側面
図。
【図8】本願発明のフックブロックの他の実施例の平面
図。
【図9】従来の車両搭載型クレーンにおけるフックブロ
ック吊下げ機構の側面図。
【図10】従来の車両搭載型クレーンにおけるフックブ
ロック吊下げ機構の正面図。
【符号の説明】
1 伸縮ブーム 2 ブーム先端部 3、4 側板 5 カバー部材 6 支軸 7 第1ブーム先端滑車 8 第2ブーム先端滑車 9 第3ブーム先端滑車 10 ワイヤーロープ 20 フックブロック 21 滑車支持体 22、23 側端板 24 滑車支軸 25 第1フックブロック滑車 26 第2フックブロック滑車 27 連結部材 28 突起部 29 ワイヤーロープ索端止め具 30 フック 31 フック取付部材 32 コ字状部材 33 開口 35 ブロック材 36 突出部 37 開口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両搭載型クレーンの起伏自在な伸縮ブ
    ームの先端部に、フックブロックを巻上げ巻下げ自在に
    吊下げるためのフックブロック吊下げ機構であって、 前記伸縮ブームの先端部には、軸支された3個のブーム
    先端滑車を有し、前記フックブロックには、滑車支持体
    と、該滑車支持体に軸支された2個のフックブロック滑
    車と、軸心回りで回転自在に前記滑車支持体に取付けら
    れたフックと、前記滑車支持体に取付けられたワイヤー
    ロープ索端止め具とを有し、ワイヤーロープを第1ブー
    ム先端滑車、第1フックブロック滑車、第2ブーム先端
    滑車、第2フックブロック滑車、第3ブーム先端滑車の
    順に懸け回した後、その索端を前記ワイヤーロープ索端
    止め具に止着してなる車両搭載型クレーンにおけるフッ
    クブロック吊下げ機構において、 前記ワイヤーロープ索端止め具は、前記第1フックブロ
    ック滑車へのワイヤーロープ導入部近傍に位置するよう
    に前記滑車支持体に配置され、且つ前記フック軸心は、
    無負荷状態にあるフックブロックの平面視にてブーム先
    端部とフックブロック間に掛け渡された5本のワイヤー
    ロープ部分の各フックブロック側係合点に作用する均等
    な作用力の合力着力点近傍に位置するように前記滑車支
    持体に配置されていることを特徴とする車両搭載型クレ
    ーンにおけるフックブロック吊下げ機構。
  2. 【請求項2】 車両搭載型クレーンの起伏自在な伸縮ブ
    ームの先端部に、フックブロックを巻上げ巻下げ自在に
    吊下げるためのフックブロック吊下げ機構であって、 前記伸縮ブームの先端部には、軸支された略同径の3個
    のブーム先端滑車を有し、前記フックブロックには、滑
    車支持体と、該滑車支持体に軸支された略同径の2個の
    フックブロック滑車と、軸心回りで回転自在に前記滑車
    支持体に取付けられたフックと、前記滑車支持体に取付
    けられたワイヤーロープ索端止め具とを有し、ワイヤー
    ロープを第1ブーム先端滑車、第1フックブロック滑
    車、第2ブーム先端滑車、第2フックブロック滑車、第
    3ブーム先端滑車の順に懸け回した後、その索端を前記
    ワイヤーロープ索端止め具に止着してなる車両搭載型ク
    レーンにおけるフックブロック吊下げ機構において、 前記ワイヤーロープ索端止め具は、前記第1フックブロ
    ック滑車へのワイヤーロープ導入部近傍に位置するよう
    に前記滑車支持体に配置され、且つ前記フック軸心は、
    無負荷状態にあるフックブロックの平面視にて滑車支軸
    上の第1フックブロック滑車と第2フックブロック滑車
    中間点と、前記ワイヤーロープ索端止め具の取付位置を
    結ぶ線分上であって、前記中間点から前記線分長さの略
    1/5だけ前記ワイヤーロープ索端止め具側に偏った位
    置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の車
    両搭載型クレーンにおけるフックブロック吊下げ機構。
  3. 【請求項3】 前記滑車支持体は、一体のブロック材で
    構成されていることを特徴とする請求項1、2記載の車
    両搭載型クレーンにおけるフックブロック吊下げ機構。
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