JP2594579B2 - 調節形吊具 - Google Patents

調節形吊具

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JP2594579B2 JP26913287A JP26913287A JP2594579B2 JP 2594579 B2 JP2594579 B2 JP 2594579B2 JP 26913287 A JP26913287 A JP 26913287A JP 26913287 A JP26913287 A JP 26913287A JP 2594579 B2 JP2594579 B2 JP 2594579B2
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靖機 鈴木
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靖機 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、重量物の吊荷を玉掛けしてクレーン等の持
上機で持ち上げる際、持上機のフック等の吊上端に取り
付ける吊具に関する。
更に、吊荷を吊るワイヤロープ等の吊索の一側部分と
他側部分の長さを調節する調節形の吊具に関する。
<従来の技術> この種の調節形の吊具は、実公昭59−14473号公報に
開示されているように、2枚の横長の側板を前後に並列
し、両側板の左端部に円形状の吊下孔を貫設し、両側板
の左端部間に円環状の巻付胴を両側板の吊下孔に連通し
て取り付け、両側板の右端部間に2本のピンを上下に離
隔して取り付けている。
この吊具を使用する場合、両側板の左端部間の巻付胴
にワイヤロープの吊索を1回巻き、吊索の右端を両側板
の右端部間の2本のピンの間を通過させ、吊索の左右の
両端をそれぞれ吊具下方位置の吊荷の左右の両端に係止
し、吊具の吊下孔の中心を吊荷の重心上方と思われる位
置に配置する。
この状態で吊具の吊下孔にクレーンのフックを挿入
し、吊具を吊り下げたフックを上昇させると、吊索に吊
荷の荷重が掛かり、吊索が緊張して吊具の巻付胴に巻き
付き、吊索が吊具の巻付胴に固定される。フックを更に
上昇させると、吊荷が持ち上げられる。
その際、フックによる吊上位置が吊荷の重心上方位置
から右側(または左側)にずれているときには、吊荷
は、左端(または右端)が下がった傾斜状態になり、吊
具が巻付胴を中心として2本ピン側の端が上昇(または
下降)する向きに回転し、2本ピンの下側(または上
側)ピンが吊索に当接する。
フックによる吊上位置の右側(または左側)へのずれ
量が少ないときには、フックを更に上昇させると、吊荷
が左下がり(または右下がり)の傾斜状態で吊られる。
上記のずれ量が多いときには、そのずれ量を減少する
ため、フックを下降させて吊荷を下ろし、吊索を緩めて
吊具の巻付胴から開放し、フックを左側(または右側)
に移動させて再び上昇させて、吊索の巻付胴から左側部
分(または右側部分)を短くすると共に右側部分(また
は左側部分)を長くした状態で再び吊荷を持ち上げる。
<発明が解決しようとする課題> 吊荷が左端が重くて右端が軽い不均等荷重である場
合、フックによる吊上位置が吊荷の重心上方位置から右
側にずれることが多く、上記の吊具は、2本ピン側の端
を吊荷の軽い右端の方に配置し、フックによる吊上位置
が吊荷の重心上方位置から右側にずれた状態で吊荷を吊
り上げると、吊具が2本ピン側の右端が上昇する向きに
回転し、2本ピンの下側ピンが吊索に当接し、2本ピン
側の端が巻付胴側の端より高い位置になることがある。
吊具の2本ピン側の端が高くなった場合は、フックに
よる吊上位置の右側へのずれ量が多いので、そのずれ量
を減少するため、フックを下降させて吊荷を下ろし、吊
索を緩めて吊具の巻付胴から開放し、フックを左側に移
動させて再び上昇させる。
ところが、上記の吊具は、巻付胴に吊索が巻き付いて
2本ピン側の右端が上昇する向きに回転すると、右側に
移動する特性がある。この付具は、フックの下降により
吊索が緩んでいるときには、2本ピン側の端がその自重
で下降していて、フックの上昇により吊索が緊張する
と、2本ピン側の端が自重による下降位置から右上に上
昇する向きに回転し、その回転量が多く、右側に移動し
易いので、フックによる吊上位置の右側へのずれ量を減
少させることができないことがある。
そこで、上記の吊具は、2本ピン側の端を吊荷の重い
端の方に配置することを使用条件としている。
ところが、吊荷は、目測によって重い方の端を知るこ
とが困難なことが多々あり、その目測を誤ると、吊具を
逆に仕掛け直さなければならず、多くの手間が掛かる。
また、上記の吊具は、2本ピン側の端を吊荷の重い端
の方に配置し、フックによる吊上位置が吊荷の重心上方
位置から吊荷の軽い端側にずれた状態で吊荷を吊り上げ
ると、2本ピン側の端が下降する向きに回転し、2本ピ
ン側の端が巻付胴側の端より非常に低い位置になり、吊
索が2本ピンの上側ピンに当接して折曲することがあ
る。
即ち、吊索は、2本ピンの上側ピンによって、巻付胴
における湾曲方向と逆の方向に湾曲され、いわゆるS曲
げが生ずる。S曲げは、周知の通り、同一方向に湾曲す
るU曲げに比較して、ワイヤロープの寿命を著しく短く
する。従って、上記の吊具を用いると、S曲げによって
吊索のワイヤロープの寿命が短い。
本発明の目的は、上記のような従来の課題を解決する
ことである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、左右対称形の2枚の側板を前後に並列し、
両側板の中央部に吊下孔を貫設し、両側板の中央部間に
環状の巻付胴を両側板の吊下孔に連通して取り付け、両
側板の左右の両端部間にそれぞれピンを巻付胴の中心よ
り下側の位置に取り付けて、左右の両ピンを巻付胴に対
して左右対称の位置に配置した調節形吊具であって、 巻付胴に吊索を巻き、吊索の左右の両端を、それぞ
れ、左右の両ピンの上側位置を通過させて、巻付胴下方
位置の吊荷に係止することを特徴とする調節形吊具であ
る。
<作 用> 吊具を使用する場合、巻付胴に吊索を巻き、吊索の左
右の両端を、それぞれ、左右のピンの上側位置を通過さ
せて、巻付胴下方位置の吊荷に係止し、吊具の吊下孔の
中心を吊荷の重心上方と思われる位置に配置する。
この状態で吊具の吊下孔にクレーン等の持上機のフッ
ク等の吊上端を挿入し、吊具を吊り下げたフック等の吊
上端を上昇させると、吊索は、吊荷の荷重が掛かって緊
張し、吊具の左右のピンに当接すると共に、吊具の巻付
胴に巻き付いて固定される。吊上端を更に上昇させる
と、吊荷が持ち上げられる。
その際、吊上端による吊上位置が吊荷の重心上方位置
から右側(または下側)にずれているときには、吊荷
は、左端(または右端)が下がった傾斜状態になり、吊
具も少し回転して左端(または右端)が下がった傾斜状
態になる。
吊上端による吊上位置の右側(または左側)へのずれ
量が少ないときには、吊上端を更に上昇させると、吊荷
が左下がり(または右下がり)の傾斜状態で吊られる。
上記のずれ量が多いときには、そのずれ量を減少する
ため、吊上端を下降させて吊荷を下ろし、吊索を緩めて
吊具の巻付胴から開放し、吊上端を左側(または右側)
に移動させて再び上昇させ、吊索の巻付胴から左側部分
(または右側部分)を短くすると共に右側部分(または
左側部分)を長くした状態で再び吊荷を持ち上げる。
吊具は、吊上端による吊上位置に対して左右対称構造
であるので、非対称構造の従来品とは異なり、吊索が緩
んだときと緊張したときのピンの位置の差が小さく、吊
索の緊張による回転量が少なく、回転に伴う左右方向の
移動が生じ難い。吊上端による吊上位置のずれ量を減少
する操作が行ない易い。
<発明の効果> 吊具は、左右対称構造であるので、吊荷が不均等荷重
の場合でも、吊荷に対する配置方向がいずれであって
も、吊上位置のずれ量を減少する操作が行ない易い。
従って、吊荷に対する配置方向がいずれであってもよ
く、吊荷に対する配置方向が定められている従来品とは
異なり、仕掛ける手間が多く掛からない。
また、吊索は、巻付胴とその左右のピンによって常に
同一方向に湾曲されてU曲げとなり、S曲げが生じな
い。
従って、吊索のS曲げが生ずる従来品とは異なり、吊
索のワイヤロープの寿命が長い。
<実施例> 本例の調節形吊具は、第1図〜第3図に示すように、
2枚の同形の横長の側板1を前後に並列し、左右対称形
の両側板1の中央部に円形の吊下孔2を貫設し、第4図
と第5図に示すように、両側板1の中央部間に円環状の
巻付胴3を両側板の吊下孔2に同芯状に連通して取り付
けている。
両側板1の左右の両端部間には、第1図〜第4図に示
すように、それぞれ、太いピン4を巻付胴3の中心より
下側の位置に取り付けて、両側のピン4を巻付胴3に対
して左右対称の位置に配置している。
両側の回り止め用のピン4には、第2図と第4図に示
すように、それぞれ、円環状のカラー5を遊嵌し、両側
板1の両端部間にそれぞれ細い補助ピン6を太いピン4
の上方外側位置に取り付けている。
本例の吊具を使用する場合、第4図に鎖線で示すよう
に、両側板1の中央部間の巻付胴3のワイヤロープの吊
索Rを1回巻き、吊索Rの両端をそれぞれ巻付胴3の上
側位置から両側板1の各端部間のピン4と補助ピン6の
間を通過させ、吊索Rの両端を巻付胴3下方位置の吊荷
Wの両端に係止し、吊下孔2の中心を吊荷Wの重心上方
と思われる位置に配置する。
この状態で吊具の吊下孔2にクレーンのフックHを挿
入し、吊具を吊り下げたフックHをクレーンの持上作動
によって上昇させると、第6図に示すように、吊索R
は、吊荷Wの荷重が掛かって緊張し、吊具の左右のピン
4にそれぞれカラー5を介して当接すると共に、吊具の
巻付胴3に巻き付いて固定される。フックHを更に上昇
させると、吊荷Wが持ち上げられる。
この際、フックHによる吊上位置が吊荷Wの重心上方
位置から右側(または左側)にずれているときには、吊
荷Wは、左端(または右端)に下がった傾斜状態にな
り、吊具も少し回転して左端(または右端)が下がった
傾斜状態になる。
フックHによる吊上位置の右側(または左側)へのず
れ量が少ないときには、フックHを更に上昇させると、
吊荷Wが左下がり(または右下がり)の傾斜状態で吊ら
れる。
フックHによる吊上位置の右側(または左側)へのず
れ量が多いときには、そのずれ量を減少するため、フッ
クHを下降させて吊荷Wを下ろし、吊索Rを緩めて吊具
の巻付胴3から開放し、フックHを左側(または右側)
に移動させて再び上昇させ、吊索Rの巻付胴3から左側
部分(または右側部分)を短くすると共に右側部分(ま
たは左側部分)を長くした状態で再び吊荷Wを持ち上げ
る。
水平に配置した吊荷Wを水平に吊る場合、吊荷Wが左
下がり(または右下がり)の傾斜状態で持ち上げられた
ときには、フックHによる吊上位置を吊荷Wの重心上方
位置にするため、フックHを下降させて吊荷Wを下ろ
し、吊索Rを緩めて吊具の巻付胴3から開放し、フック
Hを左側(または右側)に移動させて再び上昇させ、吊
索Rの巻付胴3から左側部分(または右側部分)を短く
すると共に右側部分(または左側部分)を長くした状態
で再び吊荷Wを持ち上げる。フックHによる吊上位置が
吊荷Wの重心上方位置になると、吊荷Wが水平に持ち上
げられる。
本例の吊具は、吊荷Wが不均等荷重の場合でも、吊荷
Wに対する配置方向がいずれであってもよい。また、吊
索Rは、巻付胴3とその両側のピン4によって同一方向
に湾曲され、U曲げとなり、S曲げが生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の調節形吊具の正面図であ
る。 第2図は、同吊具の平面図である。 第3図は、同吊具の側面図である。 第4図は、第2図のIV−IV線断面図である。 第5図は、第1図のV−V線断面図である。 第6図は、同吊具の使用状態の正面図である。 1:側板 2:吊下孔 3:巻付胴 4:ピン R:ワイヤロープ,吊索 W:吊荷

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右対称形の2枚の側板を前後に並列し、
    両側板の中央部に吊下孔を貫設し、両側板の中央部間に
    環状の巻付胴を両側板の吊下孔に連通して取り付け、両
    側板の左右の両端部間にそれぞれピンを巻付胴の中心よ
    り下側の位置に取り付けて、左右の両ピンを巻付胴に対
    して左右対称の位置に配置した調節形吊具であって、 巻付胴に吊索を巻き、吊索の左右の両端を、それぞれ、
    左右の両ピンの上側位置を通過させて、巻付胴下方位置
    の吊荷に係止することを特徴とする調節形吊具。
JP26913287A 1987-10-23 1987-10-23 調節形吊具 Expired - Lifetime JP2594579B2 (ja)

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CN117963700B (zh) * 2024-03-29 2024-06-04 河南省黄河防爆起重机有限公司 一种园林工程绿化树木吊运装置

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