JP2002052829A - 光学記録材料 - Google Patents
光学記録材料Info
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Abstract
媒体に合致した、特にDVD−RとCD−R規格に適し
たインドシアニン系化合物からなる光学記録材料を提供
する。 【解決手段】 下記一般式で表される化合物からなるこ
とを特徴とする光学記録材料。 【化1】
Description
よる熱的情報パターンとして付与することにより記録す
る光学記録媒体に使用される光学記録材料に関し、詳し
くは、可視及び近赤外領域の波長を有し、かつ低エネル
ギーのレーザ等により高密度の光学記録及び再生が可能
な光学記録媒体に使用される光学記録材料に関する。
録媒体は、一般に記憶容量が大きく、記録又は再生が非
接触で行われる等の優れた特徴を有することから広く普
及している。WORM、CD−R、DVD−R等の追記
型の光ディスクでは記録層の微少面積にレーザを集光さ
せ、記録層の性状を変えて記録し、未記録部分との反射
光量の違いによって再生を行っている。
録層には、記録層を形成するのが容易なので、有機系の
色素が使用されており、特にインドシアニン系の化合物
が感度が高く、高速化に対応できることから検討されて
いる。
及び再生に用いる半導体レーザの波長は、620〜83
0nmの範囲である。例えば、DVD−Rの規格は、6
35nm、650nm、660nmであり、CD−Rの
規格は780nmである。これらの光ディスクに対応し
たインドシアニン系の化合物は、例えば、特開昭59−
55795号公報、特開平7−329424号公報、W
O98/34988号公報、特開平11−34499号
公報、特開2000−108510号公報等に報告され
ている。
の吸収波長は、上記の光ディスクの規格に対して、短波
長側にずれており、合致しているとは言えなかった。
ン化合物をスピンコート等により薄膜にした記録層の4
00〜800nmにおける吸収スペクトルには、2つの
ピークがある。短波長側のピークは、分子間の相互作用
により多量化した分子に由来するものであり、長波長側
のピークは、多量化していない分子に由来するものであ
ると言われている。記録層には、記録に用いられるレー
ザの波長に対して充分な強度の吸収が必要であり、これ
は、長波長側のピークに依存している。従来のインドシ
アニン系の化合物を用いた記録層は、620〜830n
mの光に対して吸収が不足しており、この領域の記録光
に対して感度が小さいという問題点がある。
nmのレーザによる光学記録媒体に合致した、特にDV
D−RとCD−R規格に適したインドシアニン系化合物
からなる光学記録材料を提供することにある。
830nmの光に対する感度を大きくするには、分子間
の相互作用を低減させて、多量化していない分子の割合
を大きくして長波長側のピークを大きくさせるか、吸収
全体を適度に長波長側にシフトさせることが有効である
と考え、検討を重ねた結果、特定の分子構造を有するイ
ンドシアニン化合物が、上記課題を解決し得ることを知
見し、本発明に到達した。
のであり、下記一般式で表される化合物からなることを
特徴とする光学記録材料、及び基体上に該光学記録材料
からなる薄膜を形成したことを特徴とする光学記録媒体
を提供するものである。
詳細に説明する。
されるように、分子中にスピロ環Cが導入されたインド
シアニン化合物からなることが特徴である。
記のスピロ環Cの効果により、DVD−R及びCD−R
規格の波長のレーザを用いる光学記録媒体に適した光学
記録層を与えるものであり、その分子構造は、光学記録
に用いるレーザ波長に適合させるために適宜選択される
ものである。上記一般式において、Qが連結基(I)で
表されるものであるトリメチンインドシアニン化合物の
吸収波長は、DVD−R規格に適合し、Qが連結基(I
I)で表されるものであるペンタメチンインドシアニン
化合物の吸収波長は、CD−R規格に適合する。
れる置換基を有してもよいベンゼン環又はナフタレン環
の置換基としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン基、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、第二ブチル、第三ブチル、イソブチル、アミ
ル、イソアミル、第三アミル、ヘキシル、シクロヘキシ
ル、ヘプチル、イソヘプチル、第三ヘプチル、n−オク
チル、イソオクチル、第三オクチル、2−エチルヘキシ
ル等のアルキル基、フェニル、ナフチル、2−メチルフ
ェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4
−ビニルフェニル、3−イソプロピルフェニル、4−イ
ソプロピルフェニル、4−ブチルフェニル、4−イソブ
チルフェニル、4−第三ブチルフェニル、4−ヘキシル
フェニル、4−シクロヘキシルフェニル、2,3−ジメ
チルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジ
メチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−
ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2,4
−ジ第三ブチルフェニル、2,5−ジ第三ブチルフェニ
ル、2,6−ジ−第三ブチルフェニル、2,4−ジ第三
ペンチルフェニル、2,4−ジクミルフェニル、ビフェ
ニル、ベンジル、フェネチル、2−フェニルプロパン−
2−イル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、ス
チリル、シンナミル等のアリール含有基、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、第二
ブトキシ、第三ブトキシ等のアルコキシ基、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブ
チルチオ、第二ブチルチオ、第三ブチルチオ等のアルキ
ルチオ基、ニトロ基、シアノ基等が挙げられる。環Cで
表される3〜6員環の酸素、硫黄、窒素原子を含んでも
よく、置換基を有してもよい有機基としては、シクロプ
ロパン−1,1−ジイル、シクロブタン−1,1−ジイ
ル、2,4−ジメチルシクロブタン−1,1−ジイル、
3−ジメチルシクロブタン−1,1−ジイル、シクロペ
ンタン−1,1−ジイル、シクロヘキサン−1,1−ジ
イル、テトラヒドロピラン−4,4−ジイル、チアン−
4,4−ジイル、ピペリジン−4,4−ジイル、N−置
換ピペリジン−4,4−ジイル、モルホリン−2,2−
ジイル、モルホリン−3,3−ジイル、N−置換モルホ
リン−2,2−ジイル、N−置換モルホリン−3,3−
ジイル等が挙げられ、そのN−置換基としては、環Aで
例示のものが挙げられる。R1 及びR2 で表される炭素
数1〜4のアルキル基としては、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチ
ル、イソブチル等が挙げられる。R1 とR2 が連結して
形成される3〜6員環の酸素、窒素原子を含んでもよい
有機基としては、環Cで例示のものが挙げられる。Xで
表されるハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素等が挙げられる。また、Yで表される有機基とし
ては特に制限を受けず、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチ
ル、イソブチル、アミル、イソアミル、第三アミル、ヘ
キシル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2−
シクロヘキシルエチル、ヘプチル、イソヘプチル、第三
ヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、第三オクチ
ル、2−エチルヘキシル、ノニル、イソノニル、デシ
ル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシ
ル、ヘキサデシル、ペプタデシル、オクタデシル等のア
ルキル基、ビニル、1−メチルエテニル、2−メチルエ
テニル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテ
ニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、デセニ
ル、ぺンタデセニル、1−フェニルプロペン−3−イル
等のアルケニル基、フェニル、ナフチル、2−メチルフ
ェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4
−ビニルフェニル、3−イソプロピルフェニル、4−イ
ソプロピルフェニル、4−ブチルフェニル、4−イソブ
チルフェニル、4−第三ブチルフェニル、4−ヘキシル
フェニル、4−シクロヘキシルフェニル、4−オクチル
フェニル、4−(2−エチルヘキシル)フェニル、4−
ステアリルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,
4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、
2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニ
ル、3,5−ジメチルフェニル、2,4−ジ第三ブチル
フェニル、シクロヘキシルフェニル等のアルキルアリー
ル基、ベンジル、フェネチル、2−フェニルプロパン−
2−イル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、ス
チリル、シンナミル等のアリールアルキル基等、それが
エーテル結合、チオエーテル結合で中断されたもの、例
えば、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、4
−メトキシブチル、2−ブトキシエチル、メトキシエト
キシエチル、メトキシエトキシエトキシエチル、3−メ
トキシブチル、2−フェノキシエチル、2−メチルチオ
エチル、2−フェニルチオエチルが挙げられる。さら
に、これらの基は、アルコキシ基、アルケニル基、ニト
ロ基、シアノ基、ハロゲン原子等で置換されていてもよ
い。
は、例えば、一価のものとして、塩素アニオン、臭素ア
ニオン、ヨウ素アニオン、フッ素アニオン等のハロゲン
アニオン;過塩素酸アニオン、塩素酸アニオン、チオシ
アン酸アニオン、六フッ化リンアニオン、六フッ化アン
チモンアニオン、四フッ化ホウ素アニオン等の無機系ア
ニオン、ベンゼンスルホン酸アニオン、トルエンスルホ
ン酸アニオン、トリフルオロメタンスルホン酸アニオン
等の有機スルホン酸アニオン;オクチルリン酸アニオ
ン、ドデシルリン酸アニオン、オクタデシルリン酸アニ
オン、フェニルリン酸アニオン、ノニルフェニルリン酸
アニオン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブ
チルフェニル)ホスホン酸アニオン等の有機リン酸系ア
ニオン等が挙げられ、二価のものとしては、例えば、ベ
ンゼンジスルホン酸アニオン、ナフタレンジスルホン酸
アニオン等が挙げられる。また、金属錯体化合物である
クエンチャーアニオンも必要に応じて用いることができ
る。
開昭60−234892号公報に記載されたようなアニ
オンが挙げられる。例えば、下記一般式(A)及び
(B)で表されるアニオンが挙げられる。
は、シクロヘキサン−1,1−ジイルであるものが、導
入が容易で低コストであることから好ましく、Xについ
ては、光学記録層の保存安定性がよいので水素原子が好
ましい。
結基(I)で表されるものであるトリメチンシアニン化
合物の具体例としては、下記化合物No.1〜24等が
挙げられる。なお、以下の例示では、アニオンを省いた
シアニン色素カチオンで示している。
Qが連結基(II)で表されるものであるペンタメチンシ
アニン化合物の具体例としては、下記化合物No.25
〜48等が挙げられる。なお、以下の例示では、アニオ
ンを省いたシアニン色素カチオンで示している。
は、その製造法によって制限を受けることなく、従来周
知の方法に準じて製造することができる。例えば、該当
する構造を有する環状化合物とトリメチン鎖を導入する
ためのブリッジ剤化合物とを反応剤により反応させた
後、必要に応じてアニオン交換を行うことで合成するこ
とができる。例えば、下記のルートで合成される。
素、臭素、ヨウ素が挙げられ、スルホニルオキシとして
は、フェニルスルホニルオキシ、4−メチルスルホニル
オキシ、4−クロロスルホニルオキシ等が挙げられる。
体の記録層として適用され、該記録層の形成にあたって
は従来周知の方法を用いることができる。一般には、メ
タノール、エタノール等の低級アルコール類、メチルセ
ロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ブチ
ルジグリコール等のエーテルアルコール類、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、ジアセトンアルコール等のケトン類、酢酸
エチル、酢酸ブチル、酢酸メトキシエチル等のエステル
類、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル
酸エステル類、2,2,3,3−テトラフルオロプロパ
ノール等のフッ化アルコール類、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の炭化水素類、メチレンジクロライド、ジク
ロロエタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素類等の有
機溶媒に溶解した溶液を基体上に塗布することによって
容易に形成することができる。
10μmであり、好ましくは0.01〜5μmの範囲が
適当である。上記記録層の形成方法は特に制限を受け
ず、例えばスピンコート法等の通常用いられる方法を用
いることができる。
記録層に含有させる際の該記録層に対する使用量は、好
ましくは50〜100重量%である。
料のほかに、必要に応じて、シアニン系化合物、アゾ系
化合物、フタロシアニン系化合物等の光学記録層に用い
られる化合物、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチ
レン、ポリカーボネート等の樹脂類を含有してもよく、
界面活性剤、帯電防止剤、滑剤、難燃剤、ラジカル捕捉
剤、ピット形成促進性、ピット制御性、分散剤、酸化防
止剤、架橋剤、耐光性付与剤等を含有してもよい。
エンチャーとして芳香族ニトロソ化合物、アミニウム化
合物、イミニウム化合物、ビスイミニウム化合物、遷移
金属キレート化合物等を含有してもよい。これらは、記
録層に対して好ましくは0〜50重量%の範囲で使用さ
れる。
質は、書き込み光及び読み出し光に対して実質的に透明
なものであれば特に制限はなく、例えば、ポリメチルメ
タクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート等の樹脂、ガラス等が用いられる。また、その
形状は、用途に応じ、テープ、ドラム、ベルト、ディス
ク等の任意の形状のものが使用できる。
ウム、銅等を用いて蒸着法あるいはスパッタリング法に
より反射膜を形成することもできるし、アクリル樹脂、
紫外線硬化性樹脂等による保護層を形成することもでき
る。
に620〜830nmの波長の光を用いる光学記録媒体
に好適であり、特にLD、CD、DVD、CD−R、D
VD−R等の光ディスクに好適である。
らに詳細に説明する。しかしながら、本発明は以下の実
施例によって何ら制限を受けるものではない。
フェニルヒドラジン硫酸塩34.5g、エタノール4
2.1gを仕込み、70℃まで加温してから、アセチル
シクロヘキサン23.9gを15分で滴下した。さらに
硫酸を2.7gを加え4時間反応させた後、エタノール
を留去し、トルエン200mlを加えた溶液を洗浄水が
中性になるまで水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、トル
エンを除いて中間体(A1)を40.2g得た。
に、中間体(A1 )23.4gとヨウ化イソアミル1
9.8gを仕込み、125℃で3時間反応させた後、酢
酸エチルを92.4gを滴下し、30分還流させ、冷却
した。固相を濾取し、洗浄、乾燥を行い中間体(B1 )
を16.0g得た。
に、中間体(B1 )8.6g、N,N’−ジフェニルア
ミジン2.0g、ピリジン15.8g、無水酢酸3.1
gを仕込み、120℃で2時間反応させた後、ジメチル
ホルムアミド14.7gに六フッ化リンカリウム7.4
gを溶かした溶液を加え80℃で2時間反応させた。反
応液を冷却後、クロロホルム100mlと水100ml
を加え、油水分離して得られた油相について、5%六フ
ッ化リンカリウム水溶液洗浄、水洗浄を行った。溶媒留
去して得られた残渣をクロロホルム45.8g、メタノ
ール92.1gの混合溶媒で晶析して得た結晶をメタノ
ールで洗浄した後、乾燥させて目的物である化合物N
o.3の赤金色の結晶5.0g(収率22.6%)を得
た。
96〜0.99;d;12)(1.53〜2.13;m
+m+m+m+m;26)(4.13〜4.17;t;
4)(6.37〜6.42;d;2)(7.53〜7.
58;d;2)(7.58〜7.61;d;2)(7.
98;s;1)(8.62〜8.69;t;1) 光学的特性:クロロホルム溶媒でのUVスペクトル測
定 λmax ;572nm、ε;1.75×105
ルヒドラジン30.1g、エタノール94.8gを仕込
み、70℃まで加温してから、アセチルシクロヘキサン
48.0gを5分で滴下した。さらに硫酸を39.2g
を加え3時間反応させた後、エタノールを留去し、トル
エン500ml、20%水酸化ナトリウム水溶液200
gを加え油水分離した。油相を洗浄水が中性になるまで
水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥後、脱溶媒して得た残渣
を60℃のトルエン94gで溶解させた溶液に、N−ヘ
キサン94gを加えて晶析を行い、結晶を濾取、乾燥し
て中間体(A2 )を31.6g得た。
に、中間体(A2 )25.0gとヨウ化イソアミル2
3.8gを仕込み、110℃で4時間反応させた後、酢
酸エチルを102.4gを滴下し30分還流させ、冷却
した。固相を濾取し、洗浄、乾燥を行い中間体(B2 )
を31.6g得た。
に、中間体(B2 )13.5g、N,N’−ジフェニル
アミジン3.0g、ピリジン23.8g、無水酢酸4.
6gを仕込み、120℃で2時間反応させた後、メタノ
ール20.2gに過塩素酸ナトリウム一水和物5.0g
を溶かした溶液を加え、80℃で2時間反応させた。反
応液を冷却後、メタノール10.0gで晶析して得た結
晶をメタノール洗浄した後、乾燥させて目的物である化
合物No.9の緑色の結晶5.2g(収率10.7%)
を得た。
93〜0.96;d;12)(1.54〜2.20;m
+m+m+m+m;26)(4.42〜4.47;t;
4)(6.56〜6.70;d;2)(7.52〜7.
57;m;2)(7.63〜7.80;m+m;6)
(8.05〜8.14;m+s;5)(8.31〜8.
34;d;2) 光学的特性:クロロホルム溶媒でのUVスペクトル測
定 λmax ;615nm、ε;0.899×105
応用フラスコに上記中間体(B2 )13.8g、ピリジ
ン23.7gを仕込み、50℃まで加温した系に無水酢
酸3.1gに下記式の原料化合物5.1gを溶解させた
溶液を30分で滴下した後、70℃で2時間反応させ
た。この系に過塩素酸ナトリウム一水和物3.4g、メ
タノール35.6gを加え1時間還流させた。反応系を
冷却後、析出した結晶をメタノール、水で洗浄した後、
乾燥させて目的物である紫色の結晶2.6g(収率3
7.3g)を得た。
4;d;6)(1.38〜1.49;m;1)(1.7
4〜2.01;m+m+m+m;22)(4.36〜
4.41;m;4)(6.68〜6.72;d;2)
(6.76〜6.80;d;2)(7.35〜7.5
7;m;2)(7.67〜7.80;m+m;4)
(8.06〜8.16;m;4)(8.27〜8.5
7;m;3) 光学的特性:クロロホルム溶媒でのUVスペクトル測
定 λmax ;605nm、ε;1.20×105
(A1 )11.7g、ベンゼンスルホン酸モノフェニル
プロピル13.8g及びジメチルアセトアミド25.5
gを仕込み、125℃で3時間反応させた後、酢酸エチ
ル50.1 gを滴下して30分還流させ、冷却した。固
相を濾取し、洗浄、乾燥を行い、中間体(B3 )13.
0g(収率50.8%)を得た。
に中間体(B3 )5.1 g、1,1,3,3−テトラメ
トキシプロパン0.8g、ピリジン15.8gを仕込
み、100℃で6時間反応させた。クロロホルム30
g、六フッ化リンカリウム2.8g、水30gを加え、
油水分離を行った。さらに水30gで3回水洗を行い、
溶媒留去して得られた油状物にクロロホルム30gを加
えて加熱溶解させ、メタノール60gを加えて冷却し
た。固相を濾取し、メタノール洗浄した後、乾燥させて
緑色結晶1.1 g(収率25.0%)を得た。
(2.70〜2.74;t;4)(4.16〜4.2
0;t;4)(6.19〜6.22;d;2)(6.4
6〜6.52;t;1)(7.14〜7.31;m+
m;10)(7.41〜7.55;d+d;4)(7.
91;s;2)(8.16〜8.22;t;2) 光学的特性:メタノール溶媒でのUVスペクトル測定 λmax ;664nm、ε;2.48×105
(A1 )23.4g、ベンゼンスルホン酸モノイソアミ
ル25.1g及びジメチルアセトアミド46.2gを仕
込み、125℃で3時間反応させた後、酢酸エチル9
2.4gを滴下して30分還流させ、冷却した。固相を
濾取、洗浄、乾燥を行い、中間体(B4 )19.1g
(収率41.3%)を得た。
に中間体(B4 )9.9g、マロンアルデヒドビスフェ
ニルイミン塩酸塩2.6g、ピリジン15.8g及び無
水酢酸3.1gを仕込み、70℃で4時間反応させた。
クロロホルム30g、六フッ化リンカリウム5.5g、
水30gを加え、油水分離を行った。さらに水30gで
3回水洗を行い、溶媒留去して得られた油状物にジメチ
ルホルムアミド15.8gを加えて加熱溶解させ、メタ
ノール60gを加えて冷却した。固相を濾取し、メタノ
ール洗浄した後、乾燥させて青緑色結晶4.7g(収率
60.0%)を得た。
9;m+m+m+m+m;26)(4.10〜4.1
4;t;4)(6.26〜6.29;d;2)(6.6
1〜6.70;t;1)(7.45〜7.47;d;
2)(7.54〜7.56;d;2)(7.92;s;
2)(8.15〜8.21;t;2) 光学的特性:メタノール溶媒でのUVスペクトル測定 λmax ;662nm、ε;2.78×105
シヒドラジン塩酸塩87.3g及びエタノール100.
0gを仕込み、60℃まで加温した。発熱に注意しなが
らシクロヘキシルメチルケトン66.2gを滴下し、2
時間還流させた後、トルエン200.0gを加え、水2
00.0gにて3回油水分離を行った。トルエン相を還
流脱水した後、脱溶媒を行い、中間体(A4 )を10
8.7g(収率94.8%)を得た。
に中間体(A4 )22.9g、ベンゼンスルホン酸モノ
イソアミル27.4g及びジメチルアセトアミド45.
8gを仕込み、120℃で2時間反応させた。酢酸エチ
ル91.5gを滴下して30分還流させ、室温まで冷却
した。固相を濾取、洗浄、乾燥を行い、中間体(B5 )
36.1g(収率73.4%)を得た。
に中間体(B5 )19.7g、マロンアルデヒドビスフ
ェニルイミン塩酸塩5.2g、ピリジン31.6g及び
無水酢酸6.7gを仕込み、70℃で3時間反応させ
た。クロロホルム60g、過塩素酸ナトリウム一水和物
6.1g、水60.0gを加え、油水分離を行った。さ
らに水60.0gで3回水洗を行い、溶媒留去して得ら
れた油状物にジメチルホルムアミド40.0gを加えて
加熱溶解させ、メタノール80.0gを加えて冷却し
た。固相を濾取し、メタノール洗浄した後、乾燥させて
緑色結晶6.0g(収率40.8%)を得た。
9;m+m+m+m+m;26)(4.08〜4.1
2;t;4)(6.16〜6.19;d;2)(6.5
0〜6.56;t;1)(7.03〜7.06;d;
2)(7.34〜7.36;d;2)(7.40;s;
2)(8.03〜8.10;t;2) 光学的特性:メタノール溶媒でのUVスペクトル測定 λmax ;679nm、ε;2.09×105
−50:日本曹達社製)を塗布、加水分解して下地層
(0.01μm)を設けた直径12cmのポリカーボネ
ートディスク基板上に、上記で得た化合物No.3の六
フッ化リン塩、No.9及びNo.10の過塩素酸塩、
並びに下記に示した比較化合物1及び2の2,2,3,
3−テトラフルオロプロパノール溶液(濃度2%)をス
ピンコーティング法にて塗布し、厚さ100nmの記録
層を形成し光学記録媒体を得た。
トル吸収の測定による評価を行った。評価は、各記録媒
体のλmax の強度1に対する相対強度で行った。この値
が0.15より小さいと記録及び読み込みの特性が悪化
し、0.45を超えると記録層の耐光性が悪くなり、記
録の保存安定性が悪くなるので0.15〜0.45が好
適な範囲である。結果を表1及び表2に記す。尚、表中
に好適な範囲にあるものについては○で示した。
化リン塩を用いた光学記録材料は、620〜635nm
波長域で優れた特性を示すことが確認できた。
酸塩を用いた光学記録媒体が660〜690nmの波長
域で優れた特性を示すことが確認できた。また、化合物
No.10の過塩素酸塩を用いた光学記録媒体が650
〜660nmの波長域で優れた特性を示すことが確認で
きた。尚、650nmにおける比較化合物2と化合物N
o.10の過塩素酸塩を用いた光学記録材料を比較する
と、その相対強度から化合物No.10の過塩素酸塩を
用いたものが優れている。
り、化合物No.22、No.23及びNo.27の過
塩素酸塩、並びに下記に示した比較化合物3及び4を用
いて光学記録媒体を得た。これらの光学記録媒体につい
て、UVスペクトル吸収の測定による評価を行った。結
果を表3に示す。
o.23及びNo.27の過塩素酸塩を用いた光学記録
媒体がCD−Rの規格である780nmの波長域で優れ
た特性を示すことが確認できた。
たインドシアニン系化合物からなる光学記録材料を提供
できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記一般式で表される化合物からなるこ
とを特徴とする光学記録材料。 【化1】 - 【請求項2】 上記Qが、連結基(I)である請求項1
に記載の光学記録材料。 - 【請求項3】 上記Qが、連結基(II)である請求項1
に記載の光学記録材料。 - 【請求項4】 上記Xが、水素原子である請求項1〜3
のいずれかに記載の光学記録材料。 - 【請求項5】 上記環Cが、シクロヘキサン−1,1−
ジイルである請求項1〜4のいずれかに記載の光学記録
材料。 - 【請求項6】 基体上に、請求項1〜5のいずれかに記
載の光学記録材料からなる薄膜を形成したことを特徴と
する光学記録媒体。
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