JP2002051661A

JP2002051661A - ペット用ケージ

Info

Publication number: JP2002051661A
Application number: JP2000243092A
Authority: JP
Inventors: Yukio Tamura; 行雄田村; Satoji Arabiki; 諭二荒引
Original assignee: Richell Corp
Current assignee: Richell Corp
Priority date: 2000-08-10
Filing date: 2000-08-10
Publication date: 2002-02-19

Abstract

(57)【要約】【課題】本発明は、枠部連結具やロック機構等の構成
部材の亀裂や折損等の生じ難い構造に構成して故障率を
下げ、しかも載置部や裾カバーによって衛生的で取り扱
いが便利なペット用ケージを実現する。【解決手段】本発明は、樹脂製で複数の側面パネルを
繋ぎ合わせてなる格子型のペット用ケージにおいて、複
数の側面パネルにおける隣接した側面パネルの枠部材間
を連結する枠部連結具であって、挿入片と、挿入片が挿
入される受入枠とを隣接する側面パネルの互いに対応す
る位置に備えたペット用ケージを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は犬猫等のようなペッ
トを収容するペット用ケージに係り、更に詳しくは樹脂
で作られた格子型のペット用ケージに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】この種の従来ケージとして、例えば実用
新案登録第２５７１１８８号公報（以下、従来例）に記
載の装置が知られている。この公報に掲載された図面の
一部が、図９に示されている。図９は従来例の構成説明
図で、（ａ）はペットケージの正面図、（ｂ）は周壁接
続構造を示す分解斜視図である。

【０００３】図９（ａ），（ｂ）において、１０１はペ
ットケージである。ペットケージ１０１は、ポリプロピ
レンを成形した各部材により直方体形状にに組み立て形
成され、床面に載置される底板１０２と、この底板１０
２上に組み立てられる、扉１０３を備えた前面周壁１０
４、左右側周壁１０５，１０６および背面周壁１０７
と、それら各周壁１０４，１０５，１０６，１０７上に
載置される天板１０８とから構成されている。１０９と
１１０は背面周壁１０７に形成された嵌合凹部と嵌合凸
部、１１１と１１２は右側周壁１０６に形成された嵌合
凹部と嵌合凸部である。

【０００４】上記の右側周壁１０６と背面周壁１０７と
の接続は、図（ｂ）のように行う。すなわち、右側周壁
１０６の各嵌合凸部１１２を背面周壁１０７の各嵌合凹
部１０９にそれぞれ嵌合させるとともに、右側周壁１０
６をノッチにて外側に多少折り曲げ、右側周壁１０６の
嵌合凹部１１１に背面周壁１０７の嵌合凸部１１０を嵌
合させる。これにより、右側周壁１０６と背面周壁１０
７とは、ワンタッチで容易に接続され、その固定は安定
する。なお、他の周壁１０４，１０５，１０６，１０７
同士の接続も上記の接続と同様にして行うものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】図９に示された従来例
の周壁接続構造は上記のように右側周壁１０６の断片的
な各嵌合凸部１１２と各嵌合凹部１０９とを嵌合させて
から、ノッチのところで折り曲げながら右側周壁１０６
の互い違いの嵌合凹部１１１の全部の隙間に１枚の嵌合
凸部１１０を突端から嵌合させるようになっている。し
たがって、この従来例は接続の位置合わせが面倒で、製
作誤差や熱変形等で突片１１１ａ，１１１ｂに位置ズレ
があると接続に不具合が生じ易い。このため、たとえノ
ッチを利用しても、突片１１１ａ，１１１ｂ等の構成部
材に亀裂等の故障を発生する恐れが多い。特に、短く薄
い突片の嵌合凸部１１２は円弧状の側辺部１０６ａの先
端で鍵形に折曲されているので、折損することがある等
の問題点があった。

【０００６】本発明は上述のような従来例の問題点を解
消するためになされたもので、亀裂や折損等の生じ難い
枠部連結具を構成して故障率を下げ、しかも取り扱いが
便利なペット用ケージを実現することを目的にするもの
である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、樹脂製で複数
の側面パネルを繋ぎ合わせてなる格子型のペット用ケー
ジにおいて、複数の側面パネルにおける隣接した側面パ
ネルの枠部材間を連結する枠部連結具であって、挿入片
と、挿入片が挿入される受入枠とを隣接する側面パネル
の互いに対応する位置に備えたペット用ケージを構成し
たものである。また、上記において、複数の側面パネル
における少なくも１つの側面パネルに裾カバーを設けた
ペット用ケージを構成したものである。

【０００８】また、本発明は、樹脂製の天面パネルを備
えてなる格子型のペット用ケージにおいて、天面パネル
にトレー状の載置部を設けたペット用ケージを構成した
ものである。

【０００９】また、本発明は、樹脂製で複数の側面パネ
ルを繋ぎ合わせてなる格子型のペット用ケージにおい
て、側面パネルに設けられた扉の全開状態をロックする
ロック機構であって、ロック機構を側面パネルと扉との
対向する位置に設けたツメを有するロック部材で構成し
たペット用ケージを構成したものである。さらに、上記
において、ロック機構を前面パネルのヒンジ部の近傍に
設けたペット用ケージを構成したものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。実施の形態１．図１は本発明の実施の形態１の構成を示
す正面図、図２は図１の平面図、図３は図１の背面図、
図４は左側面図（右側面図は対称形）である。図１乃至
図４において、１は実施の形態１のペット用ケージであ
る。ペット用ケージ１は奥行きに比べて間口の広い六面
体からなる角箱形に構成されている。２１，２２及び２
３，２４は前，後及び左，右の側面パネルで、角筒状の
周壁２を構成する。３は天面パネルである。周壁２を作
る側面パネル２１〜２４と天面パネル３の各素材には、
例えばＡＢＳのようなやや硬質の樹脂が用いられる。

【００１１】側面パネル２１〜２４と天面パネル３は、
枠部材Ｆの内部に縦横に交叉する複数の縦桟Ｃｖと横桟
Ｃｈによって格子が成型される。成型された格子内に
は、多数の長方形の小窓ｗが作られている。端部の小窓
ｗの窓枠側には円弧状の縁取り部ｚが形成され、特に縦
桟Ｃｖの枠部材Ｆとの連結部の補強と格子の意匠的な美
観が付与されることになる。また、図３と図４の２ａは
裾カバーで、背面パネル２２と左右の側面パネル２３，
２４に設けられている。

【００１２】裾カバー２ａは周壁２の三方を包囲して、
ペットの食事中の食べ散らかしや排泄物の周辺への飛散
を防止する。天面パネル３は四辺部がやや幅広で膨らみ
を与えた天面枠３ａと、天面枠３ａ内の前面側の片隅に
設けられた一対の天面扉３ｃによって構成されている。
３ｄは天面枠３ａに形成されたトレー状の載置部で、長
辺に沿って２つ並んで設けられている。載置部３ｄ上に
は、日常的なフード缶詰や缶切りなどの小物類が載置さ
れる。また、時にはこの手近な載置部３ｄに載せたロー
プを取り上げて、ケージ内で待つペット犬の首輪に繋い
で散歩の出発に即応できる。

【００１３】３ｍは天面扉３ｃの四隅に設けられ着脱機
能を兼備する開閉機構、３ｅは天面パネル３の固定用の
ネジ〔図８（ｄ）〕、３ｎはネジカバーである。また、
図１の２１ａは側面パネル２１に設けられた扉、２１ｂ
は扉２１ａの取っ手、２１ｃはヒンジである。取っ手２
１ｂは図４に示すように、扉２１ａの前面に突出して設
けられている。そして、詳しい構造は図示してないが、
この突出した取っ手２１ｂを摘んで回転してから引き寄
せれば、扉２１ａの自由端における側面パネル２１との
係止が解除されてヒンジ２１Ｃを支点に回転して開放さ
れる。

【００１４】また、図１〜４の５は底面パネルである。
底面パネル５の素材にはポリプロピレン樹脂等が用いら
れて、その輪郭形状は天面パネル３に対応して角皿形に
成型されている。図４の５１はバックルである。バック
ル５１によって、前面パネル２１，等で構成する周壁２
が底面パネル５に結合されるようになっている。

【００１５】２０は周壁２を構成する側面パネル２１〜
２４の枠部材Ｆの相互間を連結する枠部連結具、３０は
扉２１ａの全開状態をロックするロック機構である。枠
部連結具２０には前，後の側面パネル２１，２２の両端
と、左，右の側面パネル２３，２４の両端との雌雄の垂
直方向の係合構造が採用されている。ひとつの隅に上，
中，下の３箇所３組の枠部連結具２０が設けられてい
る。背面パネル２２と右側面パネル２４間の枠部連結具
２０の１組の構成が、図５（ａ）と（ｂ）に示されてい
る。

【００１６】図５（ａ），（ｂ）において、２ｅは右側
面パネル２４の枠部材Ｆの内面に設けられたＬ形の挿入
片、２ｆは背面パネル２２の外面側に挿入片２ｅに対応
して形成された受入枠、２ｇは成型用の遊び孔である。
挿入片２ｅは図に示されたように肉厚に作られ、断面凹
形の先端部が下方に突出している。そして、右側面パネ
ル２４と背面パネル２２とを垂直方向の位置合わせをし
て、右側面パネル２４を降下して挿入片２ｅを受入枠２
ｆに挿入する。背面パネル２２の他端側にも同じ構造の
受入枠２ｆが設けられて、この受入枠２ｆが左側面パネ
ル２３に形成された挿入片２ｅに対向して挿入される。
こうして四隅に配設された枠部連結具２０によって、側
面パネル２１，２２…の相互間が連結されて周壁２が成
形されるようになっている。

【００１７】また、ロック機構３０は図６（ａ），
（ｂ）に示すように、扉２１ａの蝶番式のヒンジ２１ｃ
の近傍に設けられている。３１，３２はロック機構３０
のロック部材、３３，３４は先端の係着用のツメであ
る。ロック部材３１は前面パネル２１側の横桟Ｃｈにツ
メ３３を上向きにして形成され、ロック部材３２側は扉
２１ａ側の横桟Ｃｈにツメ３４を下向きにして設けられ
ている。そして、取っ手２１ｂで扉２１ａを全開する
と、ツメ３３と３４が自動的に係合して扉２１ａが前面
パネル２１に連結してロックされる。

【００１８】この場合、前述のように扉２１ａの自由端
には取っ手２１ｂが設けられ、この取っ手２１ｂが扉２
１ａの前面に突出している。したがって、前面パネル２
１を全開すると、前面パネル２１との間に図のような隙
間角θが発生する。これに対して、本発明の実施の形態
１ではロック機構３０が隙間角θの弧長の小さいヒンジ
２１ｃの近傍に設けられているので、ツメ３３，３４の
扉面等からの露出長を短くできる。よって、飛び出した
ツメ３３，３４による邪魔がなくなり、手指との引っ掛
かりによる怪我の発生を防止することもできる。

【００１９】図７はロック機構３０の変形例の構成を示
す説明図である。図７の基本的な構成は図６と同様であ
る。図６と異なる構造はヒンジ２１ｃとロック部材３
１，３２の先端の形状にある。ここではヒンジ２１ｃを
樹脂で一体成型し、ツメ３３，３４に代えて円弧状の係
着部３３ａ，３４ａで構成したものである。３５はロッ
ク部材３１，３２の両側に穿設された溝で、係着部３３
ａ，３４ａに適当な弾性を与えるためのものである。図
７の変形例によれば、変形構造により係着部３３ａ，３
４ａの係合・離脱の操作が円滑で、ロック部材３１，３
２の折損等による故障率の低下を期待することができ
る。

【００２０】このように構成されたペット用ケージの組
立動作を、図８の（ａ）〜（ｄ）を参照して次に説明す
る。（Ａ）先ず、予めキャスタを取り付けた底面パネル
５をセットする。セットした底面パネル５の両側の長辺
の縦溝５ｄ内に、向かい合わせた前面パネル２１と背面
パネル２２の上，下を確認してそれぞれの下端を差し込
む。次に、左右の側面パネル２３，２４を同様に向かい
合わせにして、差込み済みの前面パネル２１と背面パネ
ル２２を挟んで位置合わせしながら上から落とし込む。

【００２１】落とし込んだ側面パネル２３，２４の下端
が縦溝５ｄに差し込まれると、同時に図（ｃ）のように
枠部連結具２０の四隅各３組の挿入片２ｅが受入枠２ｆ
に挿入される。バックル５１を側面パネル２３，２４の
係止部５２に係止させてから押し下げれば、枠部連結具
２０で連結された４枚の側面パネル２１〜２４よりなる
周壁２が底面パネル５上に結合される。底面パネル５に
結合された周壁２の上に、天面パネル３を載置する。載
置された天面パネル３の６箇所をネジ３ｅで固定してか
ら〔図８（ｄ）〕、ネジカバー３ｎを横から差し込んで
ペットケージ１の組み立てが完了する。組み立てられた
ペット用ケージ１の前面パネル２１の取っ手２１ｂを回
してから、扉２１ａをヒンジ２１ｃを支点に開放する。

【００２２】なお、上述の本発明の実施の形態１では
前，後の側面パネルの両端に枠部連結具の受入枠を設け
て、左，右の側面パネルの両端の挿入片を挿入させる場
合を例示して説明したが、挿入片と受入枠とを取り替え
てもよく、両者を同じ側面パネルの両端に設けてもよ
い。また、ロック機構についてもロック部材の上下関係
を適宜転換したり、成型位置を縦桟側に代えたりするこ
とができる。また、長辺に沿った同一形状の一対のトレ
ー状の載置部を図示して説明したが、隅部に合わせた三
角状の載置部や中央に角形や円形等の載置部を形成して
もよい。さらに、連結具とロック部材の各部分の形状や
組立手順等についても同等の機能を果たす限りでは、必
ずしも実施の形態に限定するものではない。

【００２３】

【発明の効果】本発明の厚肉構造や枠型構造を応用した
枠部連結具によれば、位置ズレ等に伴う亀裂や破損等の
連結構造上の不具合が殆ど発生しない。また、本発明の
ロック機構は扉のヒンジの近傍に設けられているので、
開放端に加える僅かな回転力でロック機構をロックする
ことが可能になる。また、天面パネルの載置部は小物類
の載置機能を果たすばかりか、天面パネル上に載せた小
物類のケージ内への落下を防止することにもなる。さら
に、周壁の一部に設けた裾カバーがケージの周辺の汚れ
を防止して衛生的になる等の種々の効果も得られる。

【００２４】よって、本発明によれば、枠部連結具やロ
ック機構等の構成部材の亀裂や折損等の生じ難い構造に
構成して故障率を下げ、しかも載置部や裾カバーによっ
て衛生的で取り扱いが便利なペット用ケージを提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１の構成を示す正面図であ
る。

【図２】図１の平面図である。

【図３】図１の背面図である。

【図４】図１の左側面図である。

【図５】実施の形態１の枠部連結具の説明図である。

【図６】実施の形態１の扉のロック機構の説明図であ
る。

【図７】扉のロック機構の変形例の構成説明図である。

【図８】実施の形態１の動作説明図である。

【図９】従来例の構成を示す説明図である。

【符号の説明】

１ペット用ケージ２周壁２ａ裾カバー２ｅ挿入片２ｆ受入枠２ｇ遊び孔３天面パネル３ａ天面枠３ｃ天面扉３ｄ載置部３ｅネジ３ｍ開閉機構３ｎネジカバー５底面パネル５１バックル２０枠部連結具２１前面（側面）パネル２２背面（側面）パネル２３左側面パネル２４右側面パネル２１ａ扉２１ｂ取っ手２１ｃヒンジ３０ロック機構３１ロック部材３２ロック部材３３ツメ３３ａ係着部３４ツメ３４ａ係着部３５分離溝Ｃｖ縦桟Ｃｈ横桟Ｆ枠部材ｗ小窓ｚ縁取り部 θ 隙間角

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】樹脂製で複数の側面パネルを繋ぎ合わせ
てなる格子型のペット用ケージにおいて、前記複数の側面パネルにおける隣接した側面パネルの枠
部材間を連結する枠部連結具であって、挿入片と、該挿
入片が挿入される受入枠とを隣接する側面パネルの互い
に対応する位置に備えたことを特徴とするペット用ケー
ジ。
【請求項２】前記複数の側面パネルにおける少なくも
１つの側面パネルに裾カバーを設けたことを特徴とする
請求項１記載のペット用ケージ。
【請求項３】樹脂製の天面パネルを備えてなる格子型
のペット用ケージにおいて、前記天面パネルにトレー状の載置部を設けたことをこと
を特徴とするペット用ケージ。
【請求項４】樹脂製で複数の側面パネルを繋ぎ合わせ
てなる格子型のペット用ケージにおいて、前記側面パネルに設けられた扉の全開状態をロックする
ロック機構であって、該ロック機構を側面パネルと扉と
の対向する位置に設けたツメを有するロック部材で構成
したことを特徴とするペット用ケージ。
【請求項５】前記ロック機構を前面パネルのヒンジ部
の近傍に設けたことを特徴とする請求項４記載のペット
用ケージ。