JP2002051539A - チョッパ型レギュレータ - Google Patents

チョッパ型レギュレータ

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JP2002051539A JP2000232150A JP2000232150A JP2002051539A JP 2002051539 A JP2002051539 A JP 2002051539A JP 2000232150 A JP2000232150 A JP 2000232150A JP 2000232150 A JP2000232150 A JP 2000232150A JP 2002051539 A JP2002051539 A JP 2002051539A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流遮断型の保護機能を有するチョッパ型
レギュレータにおいて、出力電圧立ち上がり時に遮断保
護機能の解除を可能としながら設計の容易化を図ること
のできるチョッパ型レギュレータを提供する。 【解決手段】 出力電圧VO の立ち上がり期間において
出力トランジスタ2に過電流が流れると、過電流検出回
路4はRSフリップフロップ3dにセット信号を出力す
る。このタイミングでQバー出力は“Low”、NAN
D回路3aの出力信号は“High”となって、一旦出
力トランジスタ2を遮断した状態でスイッチングを停止
させる。しかし、立ち上がり期間では出力電圧検出回路
5からの“High”の信号と、発信回路3eからの周
期パルスとを基にAND回路3cがRSフリップフロッ
プ3dにリセット信号を入力する。これによりQバー出
力を“High”とし、出力トランジスタ2にスイッチ
ングを行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断型過電流保護
機能を有するチョッパ型レギュレータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、直流安定化電源には電圧を安定化
させるべくレギュレータ回路が用いられている。レギュ
レータ回路には、入力電圧より低い出力電圧を必要とす
る場合にトランジスタを一種の可変抵抗として用いるこ
とにより電圧を降下させる降圧型のレギュレータとして
のドロッパ型レギュレータと、オン/オフデューティ比
により出力電圧を安定に保つチョッパ型レギュレータと
がある。
【0003】ドロッパ型レギュレータは、電圧のドロッ
プを行って出力電圧を安定化させているので、ドロップ
分が熱として放出され、入出力間電圧差が大きいときに
は特に効率が良好とは言えないが、設計が容易であると
ともにノイズが小さいため、用途が限定されにくいとい
う利点を有している。また、チョッパ型レギュレータは
スイッチングを行って、そのデューティ比により出力電
圧を調整するので、入出力間の電圧差が大きい用途で効
率が良いという利点がある。
【0004】このチョッパ型レギュレータには多機能の
保護回路が内蔵されており、例えば過熱保護機能、過電
流保護機能などがある。また、過電流保護方式について
は非遮断型のパルス・バイ・パルス方式と、過電流が流
れるとラッチを行う遮断型とがある。非遮断型のパルス
・バイ・パルス方式では、機器の異常で過電流が流れた
場合にチョッパ型レギュレータにも該電流が流れるの
で、このような状態が長時間持続すると発熱が大きくな
り、デバイス、機器ともに安全面および信頼性面で悪影
響を及ぼす。遮断型保護では、過電流が流れると出力が
遮断されるので、この電流による発熱はなく安全であ
る。特開平6−62564号公報には、電流制限回路が
故障したときにも、レギュレータの動作を停止させて過
電流保護を行うことができるようにしたチョッパ方式ス
イッチングレギュレータが開示されている。
【0005】上記保護機能を有するチョッパ型レギュレ
ータの従来の構成を図11および図12に従って説明す
る。図11のチョッパ型レギュレータ51は、PNP型
トランジスタ52aとNPN型トランジスタ52bとの
ダーリントン接続で構成された出力トランジスタ52、
制御回路53、および抵抗54aと過電流検出コンパレ
ータ54bとから構成された過電流保護のための過電流
検出回路54からなる。さらに制御回路53は、NAN
D回路53a、PWMコンパレータ53b、RSフリッ
プフロップ53c、AND回路53d、発信回路53
e、誤差増幅器53f、基準電圧回路53g、ソフトス
タート回路53h、電圧検出用コンパレータ53i、基
準電圧回路53j、定電流源53k、およびツェナーダ
イオード53mからなっている。
【0006】上記の構成のチョッパ型レギュレータ51
の入力端子VINに、入力電圧回路21から、入力線とG
ND線との間に接続された平滑コンデンサ22によって
平滑化された入力電圧が印加されると、チョッパ型レギ
ュレータ51は制御回路53の制御により出力トランジ
スタ52にスイッチングを行わせる。チョッパ型レギュ
レータ51の出力端子VOUT から出力された電圧は、出
力線に直列に介在するコイル27を介して、出力線とG
ND線との間に接続された平滑コンデンサ24で平滑化
されて出力電圧VO となり、電力が負荷28に供給され
る。出力電圧V O は出力線とGND線との間に平滑コン
デンサ24と並列に設けられた分圧抵抗25・26によ
り検出されており、この検出電圧はチョッパ型レギュレ
ータ51の端子Oadj に入力される。誤差増幅器53f
は該検出電圧と基準電圧回路53gの基準電圧VREF
の誤差増幅を行い、PWMコンパレータ53bが図12
(l)に示すような該誤差増幅出力と発信回路53eの
三角波発信波形とを用いてパルス幅変調を行う。NAN
D回路53aはこの変調信号と、通常は“High”と
なるRSフリップフロップ53cのQバー出力とから、
出力トランジスタ52のスイッチングデューティを決定
する信号を生成して出力する。
【0007】出力トランジスタ52がONのときには入
力端子VINから出力トランジスタ52、コイル27へと
電流が流れ、コイル27にエネルギーが蓄えられるとと
もに負荷28に電流が供給される。一方、出力トランジ
スタ52がOFFのときにはコイル27に蓄えられてい
たエネルギーが、コイル27の上流側の出力線とGND
線との間に出力線側をカソードとして設けられたダイオ
ード23を介して放出され、ON時とOFF時とを通し
て出力電圧VO が一定に保たれる。
【0008】また、出力電圧VO が設定電圧まで立ち上
がっている定常状態では、過電流を検出していない場合
に、過電流検出回路54の抵抗54aの両端の電圧が入
力される過電流検出コンパレータ54bの出力は“Lo
w”となっているが、あるレベル以上の電流が流れて過
電流を検出すると過電流検出コンパレータ54bの出力
は“High”となる。これにより、RSフリップフロ
ップ53cにセット信号が入力されてQバー出力が“L
ow”となり、NAND回路53aの出力が“Hig
h”となる。従って、出力トランジスタ52がOFFと
なってこの状態が保持される。この状態を解除するに
は、後述する端子VC の電圧を一端“Low”にする
か、入力電圧を再投入するかすればよい。
【0009】また、チョッパ型レギュレータ51の入力
立ち上がり時においては、最初出力電圧VO が立ち上が
るまでの間、出力コンデンサとしての平滑コンデンサ2
4に充電電流が流れ、この電流によりチョッパ型レギュ
レータ51にもこの期間に過電流が流れる(図12
(a)〜(e))。過電流遮断型保護の場合、該期間に
流れる過電流で遮断保護がかかってしまうと出力電圧V
O が立ち上がらなくなってしまう。このような状態を避
けるために、立ち上がり開始時に、ツェナーダイオード
53mと端子VC を介して並列に接続されたソフトスタ
ートコンデンサ55に定電流源53kから充電電流を流
す。
【0010】このとき、端子VC の電圧が徐々に立ち上
がり(同図(h))、該電圧が基準電圧回路53jの基
準電圧VS ’に達するまでの期間は電圧検出用コンパレ
ータ53iの出力が“High”となる(同図
(i))。従って、過電流が流れて過電流検出回路54
からRSフリップフロップ53cにセット信号が入力さ
れて(同図(f))、RSフリップフロップ53cのQ
バー出力が“Low”となった場合(同図(k))で
も、発信回路53eの出力が“High”となるたびに
(同図(g))AND回路53dの出力が“High”
となって(同図(j))、RSフリップフロップ53c
にリセット信号が入力される。これにより、RSフリッ
プフロップ53cのQバー出力は再び“High”とな
り(同図(k))、NAND回路53aの動作がPWM
コンパレータ53bの出力を反転させる動作に戻るため
(同図(m)・(n))、この期間は出力が遮断されず
に正常に立ち上がる。
【0011】端子VC の電圧が基準電圧VS ’以上にな
ると、電圧検出用コンパレータ53iの出力が“Lo
w”となるので(同図(i))、上記の遮断解除機能は
働かなくなり、過電流が検出されたときに遮断保護が行
われる。このソフトスタート立ち上げを行った場合に
は、ソフトスタート回路53hが端子VC の電圧に基づ
いて誤差増幅器53fの出力電圧を徐々に立ち上げるの
で(同図(l))、出力トランジスタ52は小さいパル
ス幅から徐々にパルス幅を広げながらスイッチングを行
っていき(同図(e))、出力電圧VO の立ち上がり時
間は遅くなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のチョッパ型レギュレータ回路51では、出力電圧V
O の立ち上がり期間において上述のように過電流遮断保
護を機能させないようにすると、ソフトスタート時間が
ソフトスタートコンデンサ55の静電容量により決定さ
れるので、ソフトスタート時間を出力電圧VO が立ち上
がり設定電圧になるまでの時間以上となるように静電容
量を設定しなければならない。また、電源機器によって
入力の立ち上がり時間、外付け定数などの条件が異なる
ので、上記のようなソフトスタートコンデンサ55の静
電容量の設定を状況に応じて変えなければならい。この
ように、従来は出力電圧の立ち上がり期間に過電流遮断
保護機能を働かせないようにすると、コンデンサの面倒
な静電容量設定が必要なソフトスタートを行わなければ
ならず、設定によりチョッパ型レギュレータの設計が困
難となり、また出力電圧の立ち上がり時間に自由度を持
たせることができないという問題があった。
【0013】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、過電流遮断型の保護機能を
有するチョッパ型レギュレータにおいて、出力電圧立ち
上がり時に遮断保護機能の解除を可能としながら設計の
容易化を図ることのできるチョッパ型レギュレータを提
供することにある。また、上記目的に加えて、出力電圧
の立ち上がり時間に自由度を持たせることのできるチョ
ッパ型レギュレータを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のチョッパ型レギ
ュレータは、上記課題を解決するために、直流安定化電
源に用いられ、上記直流安定化電源の出力電圧に応じた
スイッチングを行うスイッチング素子と、上記スイッチ
ング素子に流れる過電流を検出する過電流検出手段と、
上記過電流検出手段によって上記過電流が検出されると
上記スイッチング素子を遮断した状態でスイッチングを
停止させる遮断停止動作を行うスイッチング遮断停止手
段とを有するチョッパ型レギュレータにおいて、上記出
力電圧を検出して立ち上がり設定電圧に達したか否かの
判定信号を出力する出力電圧検出手段と、上記出力電圧
検出手段によって上記出力電圧が上記立ち上がり設定電
圧に達していないことを示す判定信号が出力されると上
記過電流が流れても上記遮断停止動作を解除する遮断停
止動作解除手段とを有していることを特徴としている。
【0015】上記の発明によれば、スイッチング遮断停
止手段を有する構成、すなわち過電流遮断型の保護機能
を有する構成において、直流安定化電源の出力電圧が立
ち上がり設定電圧に達していない間は、過電流が流れて
も遮断停止動作解除手段によってスイッチング遮断停止
手段の遮断停止動作を解除するようにする。従って、出
力電圧の立ち上がりが阻害されることがなく、出力電圧
が立ち上がり設定電圧に達した後で過電流が流れたとき
にのみスイッチング遮断停止手段によってスイッチング
素子のスイッチングを遮断停止させることができる。
【0016】このように実際の出力電圧が立ち上がり設
定電圧に達しているか否かを判定してスイッチング遮断
停止手段に遮断停止動作を行わせるか否かを決定するの
で、従来のような遮断保護機能の解除のために予め決め
た立ち上がり時間に合わせてコンデンサの静電容量を設
定するソフトスタート回路が必要なくなり、設計が容易
になる。この結果、出力電圧立ち上がり時に遮断保護機
能の解除を可能としながら設計の容易化を図ることので
きるチョッパ型レギュレータを提供することができる。
【0017】また、さらにソフトスタート機能を付加す
れば、通常の速い出力電圧の立ち上がりからゆっくりし
た出力電圧の立ち上がりまで自由に設定することができ
る。この結果、さらに、出力電圧の立ち上がり時間に自
由度を持たせることのできるチョッパ型レギュレータを
提供することができる。
【0018】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、上記課題を解決するために、上記出力電圧検出手段
は、上記スイッチング素子のスイッチングデューティ制
御のための出力電圧フィードバック値から出力電圧を検
出することを特徴としている。
【0019】上記の発明によれば、上記出力電圧フィー
ドバック値をスイッチングデューティ制御用と、出力電
圧検出手段による出力電圧検出用との両方に用いるの
で、両方に用いるこの電圧をチョッパ型レギュレータの
共通の端子から入力することができる。従って、チョッ
パ型レギュレータの端子数を少なくすることができる。
【0020】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、上記課題を解決するために、上記過電流検出手段
は、入力端子と上記スイッチング素子との間に流れる電
流から上記過電流を検出することを特徴としている。
【0021】上記の発明によれば、過電流検出手段を入
力端子とスイッチング素子との間に直列に介在させるこ
とになるので、必要最低限の端子数でチョッパ型レギュ
レータを構成することができる。また、スイッチング素
子に流れる電流そのものを検出することができるので、
スイッチング素子を確実に保護することができる。
【0022】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、上記課題を解決するために、上記過電流検出手段
は、上記入力端子と上記スイッチング素子との間に直列
に介在する抵抗と、上記抵抗の両端間の電圧から上記過
電流が流れているか否かの判定信号を出力する過電流判
定コンパレータとを有していることを特徴としている。
【0023】上記の発明によれば、過電流検出手段を、
入力端子とスイッチング素子との間に流れる電流を抵抗
により電圧に変換し、過電流判定コンパレータで基準の
電圧と比較するだけで過電流を検出する簡単な回路構成
で実現することができる。
【0024】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、上記課題を解決するために、上記スイッチング素子
はマルチコレクタトランジスタであり、上記過電流検出
手段は上記マルチコレクタトランジスタの小電流用のコ
レクタに流れる電流から上記過電流を検出することを特
徴としている。
【0025】上記の発明によれば、スイッチング素子と
して用いるマルチコレクタトランジスタの小電流用のコ
レクタに流れる電流から過電流を検出するので、チョッ
パ型レギュレータのメインループで抵抗により過電流を
検出する方法と比較して電力損失が少なく、効率良く過
電流を検出することができる。
【0026】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、上記課題を解決するために、上記出力電圧検出手段
は、上記出力電圧に応じた電圧と基準電圧とを比較して
上記出力電圧が上記立ち上がり設定電圧に達しているか
否かの判定信号を出力する立ち上がり判定コンパレータ
を有していることを特徴としている。
【0027】上記の発明によれば、出力電圧検出手段
を、出力電圧に応じた電圧と基準電圧とを立ち上がり判
定コンパレータにより比較して出力電圧の立ち上がり判
定を行う簡単な回路構成で実現することができ、また精
度良く出力電圧を検出することができる。さらに、基準
電圧を変えることにより出力電圧の立ち上がり判定レベ
ルを容易に変更することができる。
【0028】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、上記課題を解決するために、上記スイッチング素子
のスイッチングデューティ制御のための出力電圧フィー
ドバック値を基準電圧と比較する比較手段を有し、上記
比較手段の基準電圧が上記立ち上がり判定コンパレータ
の基準電圧を兼ねていることを特徴としている。
【0029】上記の発明によれば、基準電圧を比較手段
と立ち上がり判定コンパレータとで共用するので、チョ
ッパ型レギュレータの回路を簡素化することができると
ともにコストダウンを図ることができる。
【0030】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、上記課題を解決するために、上記出力電圧が上記立
ち上がり設定電圧に達した後に上記立ち上がり設定電圧
よりも低下した場合に、上記出力電圧検出手段から出力
される判定信号を上記出力電圧が上記立ち上がり設定電
圧に達していることを示す判定信号として上記遮断停止
動作解除手段に入力するマスキング手段を有しているこ
とを特徴としている。
【0031】上記の発明によれば、出力電圧が立ち上が
り設定電圧に達した後に、例えば異常によって入力電圧
が低下するなどして立ち上がり設定電圧よりも低下した
場合に、出力電圧検出手段から出力される判定信号をマ
スキング手段により立ち上がり設定電圧に達しているも
のとして、遮断停止動作解除手段に入力する。従って、
このときに過電流が流れても、出力電圧の立ち上がり期
間とは区別してスイッチング遮断停止手段に遮断停止動
作を行わせることができる。
【0032】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、上記課題を解決するために、上記マスキング手段
は、上記出力電圧検出手段から上記出力電圧が上記立ち
上がり設定電圧に達していることを示す判定信号が出力
された後、上記立ち上がり設定電圧に達したことを示す
判定信号を上記遮断停止動作解除手段に入力する状態を
保持し続けるフリップフロップを有していることを特徴
としている。
【0033】上記の発明によれば、前記マスキング手段
の動作をフリップフロップという簡単な回路で行うの
で、マスキング手段を容易に実現することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明のチョッ
パ型レギュレータを具現する実施の一形態について図1
ないし図3を用いて説明すれば以下の通りである。な
お、前記従来の技術で述べた構成要素と同一の機能を有
する構成要素については同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0035】図1に、本実施の形態に係るチョッパ型レ
ギュレータ1の構成を示す。チョッパ型レギュレータ1
は、出力トランジスタ2、制御回路3、過電流検出回路
4、および出力電圧検出回路5を有している。さらに制
御回路3は、NAND回路3a、PWMコンパレータ3
b、AND回路3c、RSフリップフロップ3d、発信
回路3e、誤差増幅器3f、および基準電圧回路3gを
有している。
【0036】出力トランジスタ(スイッチング素子)2
はダーリントン接続されたPNP型トランジスタ2aと
NPN型トランジスタ2bとから構成されており、制御
回路3のNAND回路3aの出力電圧レベルに応じてス
イッチングを行って、NPN型トランジスタ2bにより
チョッパ型レギュレータ1の出力端子VOUT から流れ出
る電流のスイッチングを行う。
【0037】制御回路3において、NAND回路3aの
出力端子はPNP型トランジスタ2aのベースに接続さ
れており、また、2つの入力端子のうち一方はPWMコ
ンパレータ3bの出力端子に、他方はRSフリップフロ
ップ3dのQバー端子に接続されている。PWMコンパ
レータ3bの反転入力端子は発信回路3eの三角波発信
出力端子に接続されており、非反転入力端子は誤差増幅
器3fの出力端子に接続されている。発信回路3eから
出力される三角波は図2(k)に実線で示す波形となっ
ている。PWMコンパレータ3bは、反転入力端子に入
力される三角波と、非反転入力端子に入力される誤差増
幅器3fの出力信号(図2(k)の破線)とから図2
(l)に示すように出力トランジスタ2のスイッチング
デューティに対応するパルス幅変調した信号を出力す
る。
【0038】RSフリップフロップ3dのセット端子は
過電流検出回路4の出力端子に接続されており、リセッ
ト端子はAND回路3cの出力端子に接続されている。
AND回路3cの2つの入力端子のうち一方は発信回路
3eの周期パルス発信出力端子に接続されており、他方
は出力電圧検出回路5の出力端子に接続されている。発
信回路3eから出力される周期パルスは図2(h)に示
す波形となっている。誤差増幅器3fの反転入力端子は
チョッパ型レギュレータ1の端子Oadj に接続されてお
り、端子Oadj はさらに分圧抵抗25・26の接続点に
接続されている。また、誤差増幅器3fの非反転入力端
子は基準電圧回路3gの基準電圧VREF出力端子に接続
されている。誤差増幅器3fは、反転入力端子に入力さ
れる、前記スイッチングデューティの制御を行うための
分圧抵抗25・26による出力電圧フィードバック値
と、非反転入力端子に入力される基準電圧回路3gの基
準電圧VREF との誤差増幅を行い、図2(k)に破線で
示すような波形の信号を出力する。
【0039】過電流検出回路(過電流検出手段)4は出
力トランジスタ2に流れる電流、すなわちチョッパ型レ
ギュレータ1のメインループに流れる電流が過電流とな
ったときにこれを検出し、RSフリップフロップ3dの
セット端子にセット信号を出力する。出力電圧検出回路
(出力電圧検出手段)5の入力端子はチョッパ型レギュ
レータ1の端子VSENSE に接続されており、端子V
SENSE はさらに平滑コンデンサ24とコイル27との接
続点に接続されている。
【0040】次に、上記の構成のチョッパ型レギュレー
タ1の動作について説明する。入力端子VINに、入力電
圧回路21から平滑コンデンサ22によって平滑化され
た入力電圧が印加されると、チョッパ型レギュレータ1
は制御回路3による制御で出力トランジスタ2にスイッ
チングを行わせる。出力端子VOUT から出力され平滑コ
ンデンサ24で平滑化された出力電圧VO は、負荷28
に印加され電力が供給される。出力電圧VO から分圧抵
抗25・26によって得られる出力電圧フィードバック
値は端子Oadj を介して誤差増幅器3fの反転入力端子
に入力される。誤差増幅器3fは該出力電圧フィードバ
ック値と基準電圧回路3gの基準電圧V REF との誤差増
幅を行い、PWMコンパレータ3bが図2(l)に示す
ように該誤差増幅器3fの出力と発信回路3eの三角波
とを用いてパルス幅変調を行う。NAND回路3aはこ
の変調信号と、RSフリップフロップ3dのQバー出力
とから、同図(m)に示すような出力トランジスタ2の
スイッチングデューティを決定する信号を生成して出力
する。
【0041】出力トランジスタ2がONのときには入力
端子VINから出力トランジスタ2、コイル27へと電流
が流れ、コイル27にエネルギーが蓄えられるとともに
負荷28に電流が供給される。一方、出力トランジスタ
2がOFFのときにはコイル27に蓄えられていたエネ
ルギーがダイオード23を介して放出され、ON時とO
FF時とを通して直流安定化電源の出力電圧VO が一定
に保たれる。
【0042】ここで、出力電圧VO が立ち上がり設定電
圧に達する前の直流安定化電源の立ち上がり期間におい
ては、出力電圧検出回路5は出力電圧VO を検出して図
2(g)に示すように出力電圧VO が立ち上がり設定電
圧に達していないことを示す“High”の信号を判定
信号として出力する。従って、AND回路3cは出力電
圧検出回路5の出力電圧と発信回路3eから出力される
同図(h)の周期パルスとから、同図(i)に示すよう
に該周期パルスの周期で“High”となるパルスを出
力する。また、出力トランジスタ2に過電流が流れてい
ないときには過電流検出回路4からはRSフリップフロ
ップ3dのセット信号が出力されないので、AND回路
3cから出力されるパルスがRSフリップフロップ3d
のリセット信号となる。これにより、同図(j)に示す
ようにRSフリップフロップ3dのQバー出力は“Hi
gh”となり、同図(m)に示すようにNAND回路3
aはPWMコンパレータ3bの出力信号を反転させた信
号を出力する。この結果、同図(d)・(e)に示すよ
うに出力トランジスタ2はNAND回路3aの出力信号
の“Low”の期間に導通するスイッチング動作を行
う。
【0043】また、上記立ち上がり期間において出力ト
ランジスタ2に過電流が流れると、同図(f)に示すよ
うに過電流検出回路4からはRSフリップフロップ3d
のセット信号が出力される。このセット信号の出力タイ
ミングで、同図(j)に示すようにRSフリップフロッ
プ3dのQバー出力は“Low”となり、同図(m)に
示すようにNAND回路3aの出力信号は“High”
となって、同図(d)・(e)に示すように出力トラン
ジスタ2が一旦遮断された状態でスイッチングを停止す
る。しかし、その後にAND回路3cから出力されるパ
ルスがRSフリップフロップ3dのリセット端子に入力
されるので、RSフリップフロップ3dは再びリセット
状態となってQバー出力が“High”となる。従っ
て、NAND回路3aはPWMコンパレータ3bの出力
信号を反転させた信号を出力する動作に戻り、同図
(d)・(e)に示すように出力トランジスタ2はこの
信号の“Low”の期間に導通するスイッチング動作を
行う。これにより、出力電圧VOが立ち上がり設定電圧
に達する時点では、RSフリップフロップ3dはリセッ
ト状態となっている。
【0044】一方、出力電圧VO が立ち上がり設定電圧
に達した後の定常状態においては、出力電圧検出回路5
は出力電圧VO を検出して同図(g)に示すように出力
電圧VO が立ち上がり設定電圧に達していることを示す
“Low”の信号を判定信号として出力する。従って、
AND回路3cは同図(i)に示すように常に“Lo
w”の信号を出力する。また、出力トランジスタ2に過
電流が流れていないときには過電流検出回路4からはR
Sフリップフロップ3dのセット信号が出力されないの
で、RSフリップフロップ3dはリセット状態を保持し
ている。すなわちQバー出力は“High”となってい
る。従って、NAND回路3aはPWMコンパレータ3
bの出力信号を反転させた信号を出力する動作を行い、
同図(d)・(e)に示すように出力トランジスタ2は
この信号の“Low”の期間に導通するスイッチング動
作を行う。
【0045】上記定常状態において、同図(c)に示す
ように負荷に過電流が流れることにより出力トランジス
タ2に過電流が流れると、同図(f)に示すように過電
流検出回路4からはRSフリップフロップ3dのセット
信号が出力される。このセット信号の出力タイミング
で、同図(j)に示すようにRSフリップフロップ3d
のQバー出力は“Low”となり、同図(m)に示すよ
うにNAND回路3aの出力信号は“High”となっ
て、同図(e)に示すように出力トランジスタ2が遮断
された状態でスイッチングを停止する。この場合、同図
(i)に示すようにAND回路3cの出力は“Low”
のままであるので、RSフリップフロップ3dはセット
状態のままとなる。すなわち、Qバー出力は“Low”
となっている。従って、同図(m)に示すようにNAN
D回路3aの出力信号は“High”を保持するので、
同図(d)・(e)に示すように出力トランジスタ2は
スイッチングの遮断停止状態を保持する。
【0046】以上の動作により、チョッパ型レギュレー
タ1の入力電圧と直流安定化電源の出力電圧VO との関
係は、同図(a)・(b)に示す通りになる。図1の構
成のチョッパ型レギュレータ1では、出力電圧VO がそ
のまま出力電圧検出回路5に入力されるので、立ち上が
り設定電圧は図2(b)の出力電圧VO の定常時電圧と
なる。
【0047】このように、NAND回路3aおよびRS
フリップフロップ3dは、過電流検出回路4によって過
電流が検出されたときに出力トランジスタ2を遮断した
状態でスイッチングを停止させる遮断停止動作を行うス
イッチング遮断停止手段を構成しているのに対し、NA
ND回路3a、AND回路3c、およびRSフリップフ
ロップ3dは、出力電圧検出回路5によって出力電圧V
O が立ち上がり設定電圧に達していないと判定されたと
きに上記スイッチング遮断停止手段の遮断停止動作を解
除する遮断停止動作解除手段を構成している。
【0048】すなわち、過電流遮断型の保護機能を有す
る構成において、直流安定化電源の出力電圧が立ち上が
り設定電圧に達していない間は、過電流が流れても遮断
停止動作解除手段によってスイッチング遮断停止手段の
遮断停止動作を解除するようにする。従って、出力電圧
の立ち上がりが阻害されることがなく、出力電圧が立ち
上がり設定電圧に達した後で過電流が流れたときにのみ
スイッチング遮断停止手段によってスイッチング素子の
スイッチングを遮断停止させることができる。
【0049】このように実際の出力電圧が立ち上がり設
定電圧に達しているか否かを判定してスイッチング遮断
停止手段に遮断停止動作を行わせるか否かを決定するの
で、従来のような遮断保護機能の解除のために予め決め
た立ち上がり時間に合わせてコンデンサの静電容量を設
定するソフトスタート回路が必要なくなり、設計が容易
になる。この結果、出力電圧立ち上がり時に遮断保護機
能の解除を可能としながら設計の容易化を図ることので
きるチョッパ型レギュレータを提供することができる。
【0050】また、図示しないが、小さいパルス幅から
徐々にパルス幅を広げながらスイッチングを行わせるソ
フトスタート機能をさらに付加すれば、通常の速い出力
電圧の立ち上がりからゆっくりした出力電圧の立ち上が
りまで自由に設定することができる。この結果、さら
に、出力電圧の立ち上がり時間に自由度を持たせること
のできるチョッパ型レギュレータを提供することができ
る。
【0051】上述のチョッパ型レギュレータ1は出力電
圧VO を入力電圧とする出力電圧検出回路5を有するも
のであったが、これに限らず、図3に示すように分圧抵
抗25・26からの出力電圧フィードバック値を入力電
圧とし、これから出力電圧V O を検出する出力電圧検出
回路6を有するチョッパ型レギュレータ31としても構
わない。出力電圧検出回路6は、分圧抵抗25・26か
ら入力される出力電圧フィードバック値が、立ち上がり
設定電圧に対応する基準の出力電圧フィードバック値に
達していない間は“High”の信号を出力し、達した
後は“Low”の信号を出力する。これにより、出力ト
ランジスタ2のスイッチングを遮断停止させる動作はチ
ョッパ型レギュレータ1と同様になる。
【0052】このように、チョッパ型レギュレータ31
では、出力トランジスタ2のスイッチングデューティ制
御のための出力電圧フィードバック値を、スイッチング
デューティ制御用と出力電圧検出用との両方に用いるの
で、両方に用いるこの電圧をチョッパ型レギュレータ3
1の共通の端子Oadj から入力し、チョッパ型レギュレ
ータ31内部で誤差増幅器3fと出力電圧検出回路6と
に分岐印加することができる。従って、チョッパ型レギ
ュレータの端子数を少なくすることができる。
【0053】〔実施の形態2〕本発明のチョッパ型レギ
ュレータを具現する他の実施の形態について図4および
図5を用いて説明すれば以下の通りである。なお、前記
従来の技術および実施の形態1で述べた構成要素と同一
の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、
その説明を省略する。
【0054】図4に、本実施の形態に係るチョッパ型レ
ギュレータ32の構成を示す。チョッパ型レギュレータ
32は、過電流検出手段として実施の形態1における図
3のチョッパ型レギュレータ31の過電流検出回路4
を、入力端子VINと出力トランジスタ2との間に設けて
過電流検出回路7とした構成である。過電流検出回路7
は、入力端子VINと出力トランジスタ2との間に流れる
電流から過電流を検出する。なお、出力電圧検出回路6
は図1の出力電圧検出回路5でもよい。
【0055】過電流検出回路7を設けることにより、過
電流検出手段を入力端子VINと出力トランジスタ2との
間に直列に介在させることになるので、必要最低限の端
子数でチョッパ型レギュレータを構成することができ
る。また、出力トランジスタ2に流れる電流そのものを
検出することができるので、出力トランジスタ2を確実
に保護することができる。
【0056】図5に、上記過電流検出回路7の具体的構
成を例示する。過電流検出回路7は抵抗7aと過電流検
出コンパレータ7bとから構成される。抵抗7aは入力
端子VINと出力トランジスタ2との間に直列に介在して
いる。過電流検出コンパレータ7bには抵抗7aの両端
の電圧が入力され、この電圧から過電流が流れているか
否かの判定信号を出力する。過電流が流れていないとき
には抵抗7aの両端の電圧が基準電圧よりも小さくな
り、これから過電流が流れていないと判定して“Lo
w”の信号を判定信号として出力する。過電流が流れて
いるときには抵抗7aの両端の電圧が基準電圧よりも大
きくなり、これから過電流が流れていると判定して“H
igh”の信号を判定信号として出力し、この信号はR
Sフリップフロップ3dのセット信号となる。出力トラ
ンジスタ2に対するスイッチングの遮断停止動作および
遮断停止動作の解除とその効果、さらにソフトスタート
機能を付加する場合の効果は、チョッパ型レギュレータ
1・31と同様である。
【0057】このように、図5の過電流検出回路7によ
れば、入力端子VINと出力トランジスタ2との間に流れ
る電流を抵抗7a電圧に変換し、過電流検出コンパレー
タ7bで基準の電圧と比較するだけで過電流を検出する
簡単な回路構成で過電流検出手段を実現することができ
る。
【0058】〔実施の形態3〕本発明のチョッパ型レギ
ュレータを具現するさらに他の実施の形態について図6
を用いて説明すれば以下の通りである。なお、前記従来
の技術および実施の形態1および2で述べた構成要素と
同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0059】図6に、本実施の形態に係るチョッパ型レ
ギュレータ33の構成を示す。チョッパ型レギュレータ
33は、スイッチング素子として実施の形態1における
図3のチョッパ型レギュレータ31の出力トランジスタ
2の代わりに出力トランジスタ8、過電流検出手段とし
て過電流検出回路4の代わりに過電流検出回路9とした
構成である。なお、出力電圧検出回路6は図1の出力電
圧検出回路5でもよい。
【0060】出力トランジスタ8はPNP型のマルチコ
レクタトランジスタであり、大電流用のコレクタ8bが
チョッパ型レギュレータ33のメインループに接続され
ている。また、過電流検出回路9は、抵抗9a、基準電
圧回路9b、および過電流検出コンパレータ9cを有し
ており、さらに上記出力トランジスタ8を含んでいる。
抵抗9aの一端は出力トランジスタ8の小電流用のコレ
クタ8aと接続されており、他端はGND電位とされて
いる。抵抗9aとコレクタ8aとの接続点は過電流検出
コンパレータ9cの反転入力端子に接続されている。基
準電圧回路9bの基準電圧出力端子は過電流検出コンパ
レータ9cの非反転入力端子に接続されている。
【0061】出力トランジスタ8の大電流用のコレクタ
8bと小電流用のコレクタ8aとの面積比は例えば10
0:1であり、コレクタ8bに電流が流れると、上記面
積比に応じた電流がコレクタ8aに流れる。この電流が
抵抗9aに流れて、抵抗9aとコレクタ8aとの接続点
の電位と、基準電圧回路9bから出力される基準電圧と
が過電流検出コンパレータ9cで比較される。抵抗9a
とコレクタ8aとの接続点の電位が基準電圧よりも低い
ときには、過電流検出コンパレータ9cは出力トランジ
スタ8に過電流が流れていないと判定して“Low”の
信号を判定信号として出力する。一方、抵抗9aとコレ
クタ8aとの接続点の電位が基準電圧よりも高いときに
は、過電流検出コンパレータ9cは出力トランジスタ8
に過電流が流れていると判定して“High”の信号を
判定信号として出力し、この信号はRSフリップフロッ
プ3dのセット信号となる。
【0062】本実施の形態では、小電流用のコレクタ8
aに流れる電流から過電流を検出するので、チョッパ型
レギュレータのメインループで抵抗により過電流を検出
する方法と比較して電力損失が少なく、効率良く過電流
を検出することができる。出力トランジスタ8に対する
スイッチングの遮断停止動作および遮断停止動作の解除
とその効果、さらにソフトスタート機能を付加する場合
の効果は、チョッパ型レギュレータ1・31・32の出
力トランジスタ2に対するものと同様である。
【0063】〔実施の形態4〕本発明のチョッパ型レギ
ュレータを具現するさらに他の実施の形態について図7
および図8を用いて説明すれば以下の通りである。な
お、前記従来の技術および実施の形態1ないし3で述べ
た構成要素と同一の機能を有する構成要素については同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0064】図7に、本実施の形態に係るチョッパ型レ
ギュレータ34の構成を示す。チョッパ型レギュレータ
34は、実施の形態2における図5のチョッパ型レギュ
レータ32の出力電圧検出回路6を、立ち上がり判定コ
ンパレータ6aと基準電圧回路6bとで構成したもので
ある。なお、この出力電圧検出回路6の具体的構成は、
図1の出力電圧検出回路5、図3・4・6の出力電圧検
出回路6にも適用することができる。また、抵抗7aと
過電流検出コンパレータ7bとで構成される過電流検出
回路7は、図1および図3の過電流検出回路4、図4の
過電流検出回路7、図6の過電流検出回路9であっても
よい。ただし、過電流検出回路9の場合は出力トランジ
スタ2を出力トランジスタ8とする。
【0065】立ち上がり判定コンパレータ6aの反転入
力端子は端子Oadj に接続されており、非反転入力端子
は基準電圧回路6bの基準電圧VS の出力端子に接続さ
れている。基準電圧VS は立ち上がり設定電圧に対応す
る基準の出力電圧フィードバック値である。立ち上がり
判定コンパレータ6aは、分圧抵抗25・26から入力
される出力電圧フィードバック値を基準電圧VS と比較
し、基準電圧VS に達していなければ出力電圧VO が立
ち上がり設定電圧に達していないと判定して、“Hig
h”の判定信号を出力する。出力電圧フィードバック値
が基準電圧VSに達していれば出力電圧VO が立ち上が
り設定電圧に達していると判定して、“Low”の判定
信号を出力する。出力電圧検出回路が図1の出力電圧検
出回路5である場合には、立ち上がり判定コンパレータ
6aの反転入力端子には直流安定化電源の出力電圧VO
が入力されるので、基準電圧VS を立ち上がり設定電圧
とし、立ち上がり判定コンパレータ6aが両者の比較を
行って上記判定信号を出力する。
【0066】出力トランジスタ2あるいは出力トランジ
スタ8に対するスイッチングの遮断停止動作および遮断
停止動作の解除とその効果、さらにソフトスタート機能
を付加する場合の効果は、チョッパ型レギュレータ1・
31〜33の出力トランジスタ2あるいは出力トランジ
スタ8に対するものと同様である。本実施の形態ではさ
らに、出力電圧検出手段を、出力電圧VO に応じた電圧
と基準電圧VS とを立ち上がり判定コンパレータ6aに
より比較して出力電圧VO の立ち上がり判定を行う簡単
な回路構成で実現することができ、また精度良く出力電
圧を検出することができる。さらに、基準電圧VS を変
えることにより出力電圧VO の立ち上がり判定レベルを
容易に変更することができる。
【0067】上述のチョッパ型レギュレータ34は出力
電圧検出回路6の基準電圧回路6bを出力電圧検出回路
6に専用に設けたものである。これに対して、図8に示
すように、上記立ち上がり判定コンパレータ6aに相当
する立ち上がり判定コンパレータ10aは有するが、そ
の基準電圧を基準電圧回路3gの基準電圧VREF が兼ね
るようにした出力電圧検出回路10を有するチョッパ型
レギュレータ35としてもよい。誤差増幅器3fはスイ
ッチングデューティ制御のために、分圧抵抗25・26
からの出力電圧フィードバック値を基準電圧回路3gの
基準電圧VREFと比較する比較手段である。従って、図
3ないし図7の出力電圧検出回路6のように出力電圧フ
ィードバック値から出力電圧VO の立ち上がりを判定す
る回路に対しては、出力電圧検出回路10の構成を適用
して誤差増幅器3fの基準電圧V REF を用いることがで
きる。このように、チョッパ型レギュレータ35では基
準電圧REF を誤差増幅器3fと出力電圧検出回路10の
立ち上がり判定コンパレータ10aとで共用するので、
チョッパ型レギュレータの回路を簡素化することができ
るとともにコストダウンを図ることができる。
【0068】〔実施の形態5〕本発明のチョッパ型レギ
ュレータを具現するさらに他の実施の形態について図9
および図10を用いて説明すれば以下の通りである。な
お、前記従来の技術および実施の形態1ないし4で述べ
た構成要素と同一の機能を有する構成要素については同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0069】図9に、本実施の形態に係るチョッパ型レ
ギュレータ36の構成を示す。チョッパ型レギュレータ
36は、実施の形態1における図3のチョッパ型レギュ
レータ31にマスキング手段としてのマスキング回路1
1を追加した構成である。なお、過電流検出回路4は、
図4・5・7・8の過電流検出回路7、図6の過電流検
出回路9でもよく、また、出力電圧検出回路6は図1の
出力電圧検出回路5、図8の出力電圧検出回路10でも
よい。ただし、過電流検出回路9の場合は出力トランジ
スタ2を出力トランジスタ8とする。
【0070】図9のマスキング回路11は出力電圧検出
回路6の出力を入力とし、出力をAND回路3cに入力
する。マスキング回路11は、直流安定化電源の出力電
圧V O が立ち上がり設定電圧に達するまでの立ち上がり
期間においては、出力電圧検出回路6から出力される信
号、すなわち出力電圧VO が立ち上がり設定電圧に達し
ていないことを示す判定信号を“High”の信号とし
てAND回路(遮断停止動作解除手段)3cに入力す
る。出力電圧VO が立ち上がり設定電圧に達した後で
は、出力電圧検出回路6から出力される信号、すなわち
出力電圧VO が立ち上がり設定電圧に達していることを
示す判定信号を“Low”の信号としてAND回路3c
に入力する。そして、立ち上がり設定電圧に達した後
で、例えば異常によって入力電圧が低下するなどして出
力電圧VO が立ち上がり設定電圧よりも低下した場合で
も、出力電圧検出回路6から出力される信号、すなわち
出力電圧VO が立ち上がり設定電圧に達していないこと
を示す判定信号を、“Low”の出力信号、すなわち出
力電圧VO が立ち上がり設定電圧に達していることを示
す判定信号としてAND回路3cに入力する。つまり、
マスキング回路11は、出力電圧VO が立ち上がり設定
電圧に達した後では、出力電圧VO が立ち上がり設定電
圧に達していないことを示す出力電圧検出回路6の判定
信号のマスキングを行う。出力電圧検出回路6から出力
される判定信号は、出力電圧VO の立ち上がり期間と立
ち上がり後とで反転していればよく、図2(g)とは逆
でもよい。
【0071】上述の動作により、出力電圧VO が立ち上
がり設定電圧に達した後、出力電圧VO が立ち上がり設
定電圧よりも低くなったときに過電流が流れても、マス
キング回路11によって出力電圧VO は立ち上がり設定
電圧に達しているものとされるため、遮断停止動作解除
手段は動作しない。従って、出力電圧VO の立ち上がり
期間とは区別してスイッチング遮断停止手段に遮断停止
動作を行わせることができる。
【0072】図10に、上記マスキング回路11と出力
電圧検出回路6との具体的構成を例示する。マスキング
回路11はRSフリップフロップ(フリップフロップ)
11aで構成され、また出力電圧検出回路6は図7の構
成と同様である。ただし、ここでは出力電圧検出回路6
の立ち上がり判定コンパレータ6aは、入力される出力
電圧フィードバック値が基準電圧VS に達していないと
きは“Low”の信号を出力し、基準電圧VS に達して
いるときに“High”の信号を出力する。この場合、
RSフリップフロップ11aのセット端子は立ち上がり
判定コンパレータ6aの出力端子に接続されている。ま
た、Qバー出力端子はAND回路3cの一方の入力端子
に接続されている。さらに、図示しないが、リセット端
子にはチョッパ型レギュレータ36の起動開始時や、定
常状態における過電流保護状態からの復帰時にリセット
信号が入力されるようになっている。
【0073】また、出力電圧検出回路6の立ち上がり判
定コンパレータ6aは、出力電圧V O の立ち上がり期間
には出力電圧VO が立ち上がり設定電圧に達していない
ことを示す判定信号として“Low”の信号を出力す
る。これにより、RSフリップフロップ11aはチョッ
パ型レギュレータ36の起動開始時からのリセット状態
を保持してQバー出力が“High”となり、過電流が
流れたときに遮断停止動作解除手段に遮断停止動作の解
除を行わせる。また、立ち上がり判定コンパレータ6a
は、出力電圧VO が立ち上がり設定電圧に達すると、立
ち上がり設定電圧に達していることを示す判定信号とし
て“High”の信号を出力する。これによりRSフリ
ップフロップ11aのリセット状態が解除されてQバー
出力は“Low”となり、過電流が流れたときに遮断停
止動作解除手段に遮断停止動作の解除を行わせないよう
にする。立ち上がり判定コンパレータ6aからの入力は
RSフリップフロップ11aのセット端子への入力しか
ないので、このように一旦“Low”となったQバー出
力はその後も保持される。
【0074】従って、出力電圧VO が立ち上がり設定電
圧に達した後に立ち上がり設定電圧よりも低下するよう
なことがあって、立ち上がり判定コンパレータ6aの判
定信号が“Low”になったとしても、RSフリップフ
ロップ11aは立ち上がり設定電圧に達したことを示す
判定信号をAND回路3cに入力する状態を保持し続け
る。これにより、出力電圧VO が立ち上がり設定電圧に
達した後で過電流が流れたとき、遮断停止動作解除手段
が遮断停止動作の解除を行うことはない。このように、
図10の構成によれば、マスキング回路11の動作をR
Sフリップフロップ11aという簡単な回路で行うの
で、マスキング手段を容易に実現することができる。
【0075】その他の、出力トランジスタ2あるいは出
力トランジスタ8に対するスイッチングの遮断停止動作
および遮断停止動作の解除とその効果、さらにソフトス
タート機能を付加する場合の効果は、チョッパ型レギュ
レータ1・31〜35の出力トランジスタ2あるいは出
力トランジスタ8に対するものと同様である。
【0076】
【発明の効果】本発明のチョッパ型レギュレータは、以
上のように、出力電圧を検出して立ち上がり設定電圧に
達したか否かの判定信号を出力する出力電圧検出手段
と、上記出力電圧検出手段によって上記出力電圧が上記
立ち上がり設定電圧に達していないことを示す判定信号
が出力されると過電流が流れても遮断停止動作を解除す
る遮断停止動作解除手段とを有している構成である。
【0077】それゆえ、出力電圧の立ち上がりが阻害さ
れることがなく、出力電圧が立ち上がり設定電圧に達し
た後で過電流が流れたときにのみスイッチング遮断停止
手段によってスイッチング素子のスイッチングを遮断停
止させることができる。従って、実際の出力電圧が立ち
上がり設定電圧に達しているか否かを判定してスイッチ
ング遮断停止手段に遮断停止動作を行わせるか否かを決
定するので、従来のような遮断保護機能の解除のために
予め決めた立ち上がり時間に合わせてコンデンサの静電
容量を設定するソフトスタート回路が必要なくなり、設
計が容易になる。この結果、出力電圧立ち上がり時に遮
断保護機能の解除を可能としながら設計の容易化を図る
ことのできるチョッパ型レギュレータを提供することが
できるという効果を奏する。
【0078】また、さらにソフトスタート機能を付加す
れば、通常の速い出力電圧の立ち上がりからゆっくりし
た出力電圧の立ち上がりまで自由に設定することができ
る。この結果、さらに、出力電圧の立ち上がり時間に自
由度を持たせることのできるチョッパ型レギュレータを
提供することができるという効果を奏する。
【0079】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、以上のように、上記出力電圧検出手段は、上記スイ
ッチング素子のスイッチングデューティ制御のための出
力電圧フィードバック値から出力電圧を検出する構成で
ある。
【0080】それゆえ、スイッチングデューティ制御用
と、出力電圧検出手段による出力電圧検出用との両方に
用いる出力電圧フィードバック値を、チョッパ型レギュ
レータの共通の端子から入力することができる。従っ
て、チョッパ型レギュレータの端子数を少なくすること
ができるという効果を奏する。
【0081】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、以上のように、上記過電流検出手段は、入力端子と
上記スイッチング素子との間に流れる電流から上記過電
流を検出する構成である。
【0082】それゆえ、過電流検出手段を入力端子とス
イッチング素子との間に直列に介在させることになるの
で、必要最低限の端子数でチョッパ型レギュレータを構
成することができるという効果を奏する。また、スイッ
チング素子に流れる電流そのものを検出することができ
るので、スイッチング素子を確実に保護することができ
るという効果を奏する。
【0083】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、以上のように、上記過電流検出手段は、上記入力端
子と上記スイッチング素子との間に直列に介在する抵抗
と、上記抵抗の両端間の電圧から上記過電流が流れてい
るか否かの判定信号を出力する過電流判定コンパレータ
とを有している構成である。
【0084】それゆえ、過電流検出手段を、入力端子と
スイッチング素子との間に流れる電流を抵抗により電圧
に変換し、過電流判定コンパレータで基準の電圧と比較
するだけで過電流を検出する簡単な回路構成で実現する
ことができるという効果を奏する。
【0085】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、以上のように、上記スイッチング素子はマルチコレ
クタトランジスタであり、上記過電流検出手段は上記マ
ルチコレクタトランジスタの小電流用のコレクタに流れ
る電流から上記過電流を検出する構成である。
【0086】それゆえ、スイッチング素子として用いる
マルチコレクタトランジスタの小電流用のコレクタに流
れる電流から過電流を検出するので、チョッパ型レギュ
レータのメインループで抵抗により過電流を検出する方
法と比較して電力損失が少なく、効率良く過電流を検出
することができるという効果を奏する。
【0087】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、以上のように、上記出力電圧検出手段は、上記出力
電圧に応じた電圧と基準電圧とを比較して上記出力電圧
が上記立ち上がり設定電圧に達しているか否かの判定信
号を出力する立ち上がり判定コンパレータを有している
構成である。
【0088】それゆえ、出力電圧検出手段を、出力電圧
に応じた電圧と基準電圧とを立ち上がり判定コンパレー
タにより比較して出力電圧の立ち上がり判定を行う簡単
な回路構成で実現することができ、また精度良く出力電
圧を検出することができるという効果を奏する。さら
に、基準電圧を変えることにより出力電圧の立ち上がり
判定レベルを容易に変更することができるという効果を
奏する。
【0089】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、以上のように、上記スイッチング素子のスイッチン
グデューティ制御のための出力電圧フィードバック値を
基準電圧と比較する比較手段を有し、上記比較手段の基
準電圧が上記立ち上がり判定コンパレータの基準電圧を
兼ねている構成である。
【0090】それゆえ、基準電圧を比較手段と立ち上が
り判定コンパレータとで共用するので、チョッパ型レギ
ュレータの回路を簡素化することができるとともにコス
トダウンを図ることができるという効果を奏する。
【0091】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、以上のように、上記出力電圧が上記立ち上がり設定
電圧に達した後に上記立ち上がり設定電圧よりも低下し
た場合に、上記出力電圧検出手段から出力される判定信
号を上記出力電圧が上記立ち上がり設定電圧に達してい
ることを示す判定信号として上記遮断停止動作解除手段
に入力するマスキング手段を有している構成である。
【0092】それゆえ、出力電圧が立ち上がり設定電圧
に達した後で立ち上がり設定電圧よりも低下した場合に
過電流が流れても、出力電圧の立ち上がり期間とは区別
してスイッチング遮断停止手段に遮断停止動作を行わせ
ることができるという効果を奏する。
【0093】さらに本発明のチョッパ型レギュレータ
は、以上のように、上記マスキング手段は、上記出力電
圧検出手段から上記出力電圧が上記立ち上がり設定電圧
に達していることを示す判定信号が出力された後、上記
立ち上がり設定電圧に達したことを示す判定信号を上記
遮断停止動作解除手段に入力する状態を保持し続けるフ
リップフロップを有している構成である。
【0094】それゆえ、前記マスキング手段の動作をフ
リップフロップという簡単な回路で行うので、マスキン
グ手段を容易に実現することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態におけるチョッパ型レギ
ュレータの構成と、それが用いられる直流安定化電源の
構成とを示す回路ブロック図である。
【図2】(a)ないし(m)は、図1のチョッパ型レギ
ュレータの動作時における各信号の関係を示すタイミン
グチャートである。
【図3】図1のチョッパ型レギュレータの変形例の構成
と、それが用いられる直流安定化電源の構成とを示す回
路図である。
【図4】本発明の他の実施の形態におけるチョッパ型レ
ギュレータの構成と、それが用いられる直流安定化電源
の構成とを示す回路ブロック図である。
【図5】図4のチョッパ型レギュレータの一部を具体的
に例示した構成と、それが用いられる直流安定化電源の
構成とを示す回路ブロック図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態におけるチョッ
パ型レギュレータの構成と、それが用いられる直流安定
化電源の構成とを示す回路ブロック図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態におけるチョッ
パ型レギュレータの構成と、それが用いられる直流安定
化電源の構成とを示す回路ブロック図である。
【図8】図7のチョッパ型レギュレータの変形例の構成
と、それが用いられる直流安定化電源の構成とを示す回
路ブロック図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態におけるチョッ
パ型レギュレータの構成と、それが用いられる直流安定
化電源の構成とを示す回路ブロック図である。
【図10】図9のチョッパ型レギュレータの一部を具体
的に例示した構成と、それが用いられる直流安定化電源
の構成とを示す回路ブロック図である。
【図11】従来のチョッパ型レギュレータの構成と、そ
れが用いられる直流安定化電源の構成とを示す回路ブロ
ック図である。
【図12】(a)ないし(n)は、図11のチョッパ型
レギュレータの動作時における各信号の関係を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1 チョッパ型レギュレータ 2 出力トランジスタ(スイッチング素子) 3a NAND回路(スイッチング遮断停止手
段、遮断停止動作解除手段) 3c AND回路(遮断停止動作解除手段) 3d RSフリップフロップ(スイッチング遮断
停止手段、遮断停止動作解除手段) 3f 誤差増幅器(比較手段) 4 過電流検出回路(過電流検出手段) 5 出力電圧検出回路(出力電圧検出手段) 7 過電流検出回路(過電流検出手段) 7a 抵抗 7b 過電流判定コンパレータ 8 出力トランジスタ(スイッチング素子、マ
ルチコレクタトランジスタ) 8a 小電流用のコレクタ 9 過電流検出回路(過電流検出手段) 10 出力電圧検出回路(出力電圧検出手段) 10a 立ち上がり判定コンパレータ 11 マスキング回路(マスキング手段) 11a RSフリップフロップ(フリップフロッ
プ) 31 チョッパ型レギュレータ 32 チョッパ型レギュレータ 33 チョッパ型レギュレータ 34 チョッパ型レギュレータ 35 チョッパ型レギュレータ 36 チョッパ型レギュレータ VIN 入力端子 VO 出力電圧 VREF 基準電圧 VS 基準電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 努 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA20 AS01 AS05 BB13 BB57 DD02 DD15 DD27 EE59 FD01 FD41 FD51 FG05 XC04 XX02 XX15 XX22 XX35 XX44

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流安定化電源に用いられ、上記直流安定
    化電源の出力電圧に応じたスイッチングを行うスイッチ
    ング素子と、上記スイッチング素子に流れる過電流を検
    出する過電流検出手段と、上記過電流検出手段によって
    上記過電流が検出されると上記スイッチング素子を遮断
    した状態でスイッチングを停止させる遮断停止動作を行
    うスイッチング遮断停止手段とを有するチョッパ型レギ
    ュレータにおいて、 上記出力電圧を検出して立ち上がり設定電圧に達したか
    否かの判定信号を出力する出力電圧検出手段と、上記出
    力電圧検出手段によって上記出力電圧が上記立ち上がり
    設定電圧に達していないことを示す判定信号が出力され
    ると上記過電流が流れても上記遮断停止動作を解除する
    遮断停止動作解除手段とを有していることを特徴とする
    チョッパ型レギュレータ。
  2. 【請求項2】上記出力電圧検出手段は、上記スイッチン
    グ素子のスイッチングデューティ制御のための出力電圧
    フィードバック値から出力電圧を検出することを特徴と
    する請求項1に記載のチョッパ型レギュレータ。
  3. 【請求項3】上記過電流検出手段は、入力端子と上記ス
    イッチング素子との間に流れる電流から上記過電流を検
    出することを特徴とする請求項1または2に記載のチョ
    ッパ型レギュレータ。
  4. 【請求項4】上記過電流検出手段は、上記入力端子と上
    記スイッチング素子との間に直列に介在する抵抗と、上
    記抵抗の両端間の電圧から上記過電流が流れているか否
    かの判定信号を出力する過電流判定コンパレータとを有
    していることを特徴とする請求項3に記載のチョッパ型
    レギュレータ。
  5. 【請求項5】上記スイッチング素子はマルチコレクタト
    ランジスタであり、上記過電流検出手段は上記マルチコ
    レクタトランジスタの小電流用のコレクタに流れる電流
    から上記過電流を検出することを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のチョッパ型レギュレータ。
  6. 【請求項6】上記出力電圧検出手段は、上記出力電圧に
    応じた電圧と基準電圧とを比較して上記出力電圧が上記
    立ち上がり設定電圧に達しているか否かの判定信号を出
    力する立ち上がり判定コンパレータを有していることを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のチョッ
    パ型レギュレータ。
  7. 【請求項7】上記スイッチング素子のスイッチングデュ
    ーティ制御のための出力電圧フィードバック値を基準電
    圧と比較する比較手段を有し、上記比較手段の基準電圧
    が上記立ち上がり判定コンパレータの基準電圧を兼ねて
    いることを特徴とする請求項6に記載のチョッパ型レギ
    ュレータ。
  8. 【請求項8】上記出力電圧が上記立ち上がり設定電圧に
    達した後に上記立ち上がり設定電圧よりも低下した場合
    に、上記出力電圧検出手段から出力される判定信号を上
    記出力電圧が上記立ち上がり設定電圧に達していること
    を示す判定信号として上記遮断停止動作解除手段に入力
    するマスキング手段を有していることを特徴とする請求
    項1ないし7のいずれかに記載のチョッパ型レギュレー
    タ。
  9. 【請求項9】上記マスキング手段は、上記出力電圧検出
    手段から上記出力電圧が上記立ち上がり設定電圧に達し
    ていることを示す判定信号が出力された後、上記立ち上
    がり設定電圧に達したことを示す判定信号を上記遮断停
    止動作解除手段に入力する状態を保持し続けるフリップ
    フロップを有していることを特徴とする請求項8に記載
    のチョッパ型レギュレータ。
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