JP2015041571A - Led電源装置及びled照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LED電源装置において、定電流出力制御の故障時に電源出力を低減してLEDの過電流状態の継続を防止する。【解決手段】LED電源装置1は、LED20に出力電流を供給するスイッチング電源回路200と、スイッチング電源回路200の駆動に応じて制御電圧を生成する補助電源回路300と、制御電圧が供給されてスイッチング電源回路200の出力電圧を定電圧制御するための定電圧制御部420を有する制御回路400と、LED20が過電流状態であることをLED20の出力状態に基づいて検出する過電流検出部510及び過電流状態が検出された場合にスイッチング電源回路200の出力電圧を低出力電圧まで低下させるように定電圧制御部420を動作させる切換部520を有する電圧切換回路500を備える。【選択図】 図1

Description

本発明はLED電源装置及びそれを用いたLED照明装置に関する。
特許文献1は、定電流制御及び定電圧制御を行うことができる降圧回路を備えたLED点灯装置を開示する。このLED点灯装置は、出力電流値が定電流値を超えないようにするための電流設定用フィードバック信号を発生する定電流制御回路と、出力電圧値が定電圧地を超えないようにするために電圧設定用フィードバック信号を発生する定電圧制御回路とを備える。降圧回路のスイッチング素子は電流設定用フィードバック信号と電圧設定用フィードバック信号とによって駆動される。そして、最大接続可能数以下のLEDが接続されている場合には定電流制御が行われ、最大接続可能数よりも多いLEDが接続されている場合又はLED断線により無負荷状態となっている場合には定電圧制御が行われる。
特許文献2は、出力電流の検出結果からLED光源の接続状態を判断してLEDへの出力を調整するLED駆動装置を開示する。このLED駆動装置は、LED光源に直流電圧を出力するコンバータと、LED光源に流れる電流を検出する電流検出手段とを有する。検出電流が閾値を超えていればLED光源が接続されているものとしてLED電流が設定値となるようにコンバータの出力電圧が調整され、検出電流が閾値以下であればLED光源が接続されていないものとして出力電圧が低減又は停止される。
このように、特許文献1及び2に開示されるLED電源装置においては、LED電流が検出され、その検出結果に基づいてLEDの接続状態が判断されるとともにLEDへの出力が所定値となるように電源装置の動作状態がフィードバック制御される。
特許第4971254号公報 特許第4169008号公報
ところで、特許文献1及び2に開示されるLED電源装置の定電流制御は、電源装置における出力電流のフィードバック制御が正常に動作することが前提となっている。すなわち、出力電流を適宜フィードバック制御することによってLED側の異常に対処する構成が開示されるが、電源装置側の定電流制御に異常がある場合の対処が考慮されていない。例えば、フィードバック制御に用いられる誤差増幅器が故障し、その誤差増幅器の出力端子がハイインピーダンス状態となると、電源装置の出力電流は定まらなくなる。このように、出力電流のフィードバック制御が適切に行われないと、電源装置の出力電流が最大値まで増大される可能性があり、この場合、LEDは過電流状態となる。また、LED電流検出用の抵抗が短絡故障した場合には、フィードバック系への検出入力がゼロとなるので、フィードバック制御の帰還作用により電源装置の出力は最大化され、この場合もLEDは過電流状態となってしまう。そして、入力回路に通常挿入される電流ヒューズはこの程度の負荷過電流状態によっては溶断されないため、LEDの過電流状態は継続する。これにより、LEDモジュールの温度が過度に上昇してLED照明装置の無用な発熱がもたらされてしまう。また、過電流状態の継続により無駄な電力が消費されてしまう。
そこで、本発明は、LED電源装置において、定電流出力制御の故障時に電源出力を低減してLEDの過電流状態の継続を防止することを課題とする。
本発明のLED電源装置は、LEDに出力電流を供給するスイッチング電源回路と、スイッチング電源回路の駆動に応じて制御電圧を生成する補助電源回路と、制御電圧が供給されて前記スイッチング電源回路の出力電圧を定電圧制御するための定電圧制御部を有する制御回路と、LEDが過電流状態であることをLEDの出力状態に基づいて検出する過電流検出部、及び過電流状態が検出された場合にスイッチング電源回路の出力電圧を低出力電圧まで低下させるように定電圧制御部を動作させる切換部を有する電圧切換回路とを備える。
このように、電圧切換回路は、LEDの過電流状態をLED電流ではなくLEDの発熱、発光等といった出力状態に基づいて検出するので、定電流出力制御に故障が発生した場合であってもLEDの過電流状態を検出し、電源出力電圧を低下させて過電流状態の継続を防止することができる。
ここで、スイッチング電源回路が低出力電圧を出力するように駆動される場合に制御電圧が確保されるように低出力電圧が設定される。これにより、電源出力電圧を低下させた状態においても過電流保護の制御が実行される。
一実施形態では、過電流検出部は、LEDに近接配置された感温抵抗素子を備える。これにより、簡素な構成でLEDの過電流状態を検出することができ、LED電源装置の小型化及び低コスト化に貢献する。
ここで、定電圧制御部は、出力電圧を検出して電圧検出値を生成する第1の抵抗回路と、出力電圧の目標値に対応する電圧基準値を生成する第2の抵抗回路と、電圧検出値が電圧基準値に一致するようにスイッチング電源回路を動作させるための誤差増幅器とを備え、切換部は、過電流状態が検出された場合に電圧基準値を低下させるように構成される。これにより、簡素な構成により電圧切換回路を構成することができ、LED電源装置の小型化及び低コスト化が実現される。
さらに、切換部は電圧基準値を切り換えるサイリスタを有し、サイリスタは、過電流状態の検出に応じて非導通状態から導通状態とされた後に制御電圧からの通電により導通状態が保持されるように構成される。これにより、LED過電流状態の解消によりLED過電流状態が解消した後もスイッチング電源回路の低出力状態が保持され、保護動作の継続が確実に実現される。
またさらに、制御回路は、定電圧制御部の出力に従ってスイッチング電源回路の駆動信号を生成する駆動信号生成部をさらに含み、補助電源回路は、定電圧制御部に供給される第1の制御電圧を生成する第1の補助電源部と、駆動信号生成部に供給される第2の制御電圧を生成する第2の補助電源部を含む。これにより、それぞれの回路に供給される制御電源を必要最低限のものとして低出力電圧を最小化することができ、保護動作時のLED電源装置及びLEDモジュールにおける消費電力を最小化することが可能となる。
本発明のLED照明装置は、上記のLED電源装置と、LED電源装置から給電されるLEDを有するLEDモジュールとを備える。これにより、LED過電流状態の継続によるLEDモジュール等の過度の温度上昇が防止されるとともに無駄な消費電力の発生を抑制できるLED照明装置が実現される。
本発明の第1の実施形態に係るLED電源装置及びそれを用いたLED照明装置の回路構成図である。 図1に示す電圧切換回路の変形例を示す回路図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に用いるLEDのV−I特性を示す図である。 本発明の第1の実施形態の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係るLED電源装置の電圧切換回路を示す図である。 本発明の第2の実施形態の動作を説明する図である。 図1に示す補助電源回路の変形例を示す図である。
実施形態1.
図1に、本発明の第1の実施形態に係るLED電源装置1及びそれを用いたLED照明装置3の回路構成図を示す。LED照明装置3はLED電源装置1及びLEDモジュール2を含む。交流電源ACからの入力電圧がLED電源装置1の入力端子T1及びT2に入力され、LED電源装置1の出力端子T3及びT4からの直流出力がLEDモジュール2の端子T5及びT6に供給される。
LEDモジュール2は、端子T5と端子T6間に直列接続された複数のLED20を含む。本実施形態では、一例として、8個のLED20が直列接続される構成を示すが、本発明は7個以下又は9個以上のLEDが接続されるLED電源装置にも適用可能である。また、LED電源装置1とLEDモジュール2とは、1つの筐体において一体化されていてもよいし、2つの筐体において別体として構成されていてもよい。
LED電源装置1は入力回路100、スイッチング電源回路200、補助電源回路300、制御回路400及び電圧切換回路500を含む。なお、本明細書における説明において、各回路又は構成要素が上記のどのブロックに属するかは便宜的なものであり、本発明を拘束するものではない。
入力回路100は電流ヒューズ101、バリスタ102、ラインフィルタ103、全波整流器104及びコンデンサ105を含む。入力回路100において、全波整流器104はダイオードブリッジからなり、交流電源ACからの入力電圧が全波整流器104によって全波整流され、その全波整流出力がスイッチング電源回路200に入力される。なお、入力電源が直流電源である場合には入力回路100は不要である。
スイッチング電源回路200はスイッチング素子201、トランス202、ダイオード203及び平滑コンデンサ204を含み、必要に応じて、抵抗205、コンデンサ206及びダイオード207からなる磁束リセット用回路を備える。スイッチング電源回路200は絶縁型フライバックコンバータからなり、力率改善機能を持つ所謂ワンコンバータ方式のフライバック降圧回路を構成する。
スイッチング電源回路200において、スイッチング素子201のオン期間にトランス202の一次巻線N1によってエネルギーが蓄積され、スイッチング素子201のオフ期間にそのエネルギーがトランス202の二次巻線N2側からダイオード203を介して平滑コンデンサ204に充電される。降圧比は一次巻線N1に対する二次巻線N2の巻数比によって決まり、出力電流はスイッチング素子201のPWM制御におけるオンデューティ(オン期間幅)によって決まる。なお、以降の説明において、スイッチング電源回路200の出力電流(LEDモジュール2が接続されている場合のLED電流)を電源出力電流といい、スイッチング電源回路200の出力電圧(LEDモジュール2が接続されている場合のLED電圧(Vf))を電源出力電圧というものとする。
補助電源回路300は、スイッチング電源回路200のトランス202の補助巻線N3及びN4に発生する電圧から制御回路400及び電圧切換回路500への制御電源(制御電圧ともいう)を生成する。補助電源回路300は補助巻線N3側の第1の補助電源部310及び補助巻線N4側の第2の補助電源部320を有する。
補助電源部310は、補助巻線N3に発生する電圧を整流及び平滑するダイオード311及びコンデンサ312と、コンデンサ312の電圧から定電圧を生成するための抵抗313及び定電圧ダイオード314とを含む。この定電圧ダイオード314によって決まる電圧は制御回路400の定電流制御部410及び定電圧制御部420並びに電圧切換回路500の制御電源Vccとなる。なお、定電圧ダイオード314の代わりに電圧レギュレータを用いてもよい。
補助電源部320は、補助巻線N4に発生する電圧を整流及び平滑するダイオード321及びコンデンサ322と、スイッチング電源回路200の一次電圧を引き込む起動抵抗323とを含み、制御回路400のPWM制御回路434の制御電源を生成する。PWM制御回路434(ドライバIC)は、起動時には起動抵抗323を介して給電され、起動後は補助巻線N4からの給電により動作する。
このようにトランス202の補助巻線から制御電源を生成する構成は、例えばトランス一次側の高電位側の配線から抵抗又は抵抗及び電圧レギュレータによる電圧降下を利用して制御電源を生成する構成よりも、少ない損失で充分なエネルギーを得ることができるので好適である。また一般に、誤差増幅器415及び425等のオペアンプIC及びその周辺の動作に必要な制御電源とPWM制御回路434を構成するドライバICの動作に必要な制御電源とは、その電圧及び電流容量等において異なる。本実施形態においては、基準電位の異なる回路に制御電源を供給するために第1及び第2の補助電源部が設けられるが、これに付随する利点として、それぞれの回路に対して異なる電圧又は電流の補助電源部を構成することができる。例えば、補助巻線N3及びN4の巻き数によって補助電源部310及び320への電力供給量をそれぞれ設定することができる。
制御回路400は定電流制御部410、定電圧制御部420及び駆動制御部430を含む。概略として、定電流制御部410がスイッチング電源回路200の出力を定電流制御するために動作し、定電圧制御部420がスイッチング電源回路200の出力を定電圧制御するために動作し、駆動信号生成部430がいずれか一方の動作を選択してスイッチング素子201をPWM制御する。すなわち、スイッチング素子201は、制御回路400によって、定電流制御又は定電圧制御のいずれか一方を行うようにPWM制御される。
定電流制御部410は、電流検出抵抗411、電源出力電流(すなわち、LED電流)の目標値に対応する電圧(以下、「電流基準値」という)を決定する抵抗412及び413並びに誤差増幅器415を含む。電流検出抵抗411はスイッチング電源回路200の平滑コンデンサ204の基準電位側ノードと出力端子T4の間に挿入された低抵抗素子からなる。電源出力電流に比例した電圧(以下、「電流検出値」という)が電流検出抵抗411に発生し、誤差増幅器415の負入力端子に入力される。抵抗412及び413は制御電源Vccとグランド間に接続され、その分圧値が電流基準値として誤差増幅器415の正入力端子に入力される。なお、誤差増幅器415の負入力端子と出力端子間には不図示の帰還素子(抵抗、コンデンサ、又はこれらの直列回路若しくは並列回路)が接続されるものとする。誤差増幅器415は制御電源Vccの給電を受けて動作し、負入力端子に入力される電流検出値と、正入力端子に入力される電流基準値との誤差を増幅して出力する。言い換えると、駆動信号生成部430において定電流制御が選択されている場合には、定電流制御部410は電流検出値が電流基準値に一致するようにスイッチング電源回路200を動作させることになる。
定電圧制御部420は、電圧検出用の抵抗421及び422(第1の抵抗回路)、電源出力電圧の目標値に対応する電圧(以下、「電圧基準値」という)を決定する抵抗423及び424(第2の抵抗回路)並びに誤差増幅器425を含む。抵抗421及び422はスイッチング電源回路200の平滑コンデンサ204に並列接続された分圧抵抗回路からなる。電源出力電圧に比例した電圧(以下、「電圧検出値」という)が抵抗422に発生し、誤差増幅器425の負入力端子に入力される。抵抗423及び424は制御電源Vccとグランド間に接続され、その分圧値が電圧基準値として誤差増幅器425の正入力端子に入力される。なお、誤差増幅器415と同様に、誤差増幅器425の負入力端子と出力端子間にも不図示の帰還素子(抵抗、コンデンサ、又はこれらの直列回路若しくは並列回路)が接続されるものとする。誤差増幅器425は制御電源Vccの給電を受けて動作し、負入力端子に入力される電圧検出値と、正入力端子に入力される電圧基準値との誤差を増幅して出力する。言い換えると、駆動信号生成部430において定電圧制御が選択されている場合には、定電圧制御部420は電圧検出値が電圧基準値に一致するようにスイッチング電源回路200を動作させることになる。なお、誤差増幅器415及び425は同一のICに内蔵されたオペアンプで構成することができる。
駆動信号生成部430は、選択回路431、フォトカプラ432、抵抗433及びPWM制御回路434を含む。選択回路431はダイオードOR回路からなり、定電流制御部410の誤差増幅器415の出力端子電圧又は定電圧制御部420の誤差増幅器425の出力端子電圧のいずれか低い方に対してオンする。ダイオードOR回路の共通アノードはフォトカプラ432のフォトダイオードのカソード側に接続される。フォトカプラ432のフォトダイオードのアノードは制御電源Vccに抵抗433を介して接続される。なお、抵抗433はフォトダイオードのカソード側に挿入されていてもよい。フォトカプラ432のフォトトランジスタには、フォトダイオードに流れる電流(発光)に応じた出力電流が流れる。PWM制御回路434はフォトカプラ432のフォトトランジスタの出力状態に応じたパルス幅のPWM駆動信号を生成し、それをスイッチング素子201のゲート電圧として出力する。
ここで、LED電源装置1及びLEDモジュール2が正常な場合の動作(以下、「通常点灯動作」という)を説明する。通常点灯動作においては、基本的には、選択回路431によって誤差増幅器415の動作が選択されて定電流制御が行われる。本実施形態においては、電流検出値が電流基準値よりも小さいと、誤差増幅器415の出力端子電圧はハイ側に振れ、フォトカプラ432のフォトダイオードに流れる電流が減少するとともにフォトトランジスタからの出力電流も減少する。一方、電流検出値が電流基準値よりも大きいと、誤差増幅器415の出力端子電圧はロー側に振れ、フォトカプラ432のフォトダイオードに流れる電流が増加するとともにフォトトランジスタからの出力電流も増加する。PWM制御回路434はフォトトランジスタの出力電流の増加に対してPWM制御のパルス幅を減少させるように構成されているものとする。従って、電流検出値が電流基準値よりも小さいと、定電流制御部410はスイッチング素子201のPWM制御のパルス幅を増加させる方向、すなわち電源出力電流を増大させる方向に作用する。逆に、電流検出値が電流基準値よりも大きいと、定電流制御部410はスイッチング素子201のPWM制御のパルス幅を減少させる方向、すなわち電源出力電流を低下させる方向に作用する。これにより、通常点灯動作時には電源出力電流のフィードバックによる定電流制御が行われる。
また、LEDモジュール2が取り外され、又はLEDモジュール2のLED20のいずれかが断線してLED電源装置1が無負荷状態となった場合の動作(以下、「無負荷用動作」という)を説明する。無負荷時には電流検出抵抗411に電流は流れない。従って、仮に上記の定電流制御がそのまま行われたとすると、定電流制御部410の作用により、スイッチング素子201のPWM幅は最大となり、電源出力電圧も大幅に増大することになる。従って、無負荷時には、選択回路431によって誤差増幅器425の動作が選択されて電源出力電圧がリミッタ電圧で一定となるように定電圧制御が行われる。
本実施形態においては、電圧検出値が電圧基準値よりも小さいと、誤差増幅器425の出力端子電圧はハイ側に振れ、フォトカプラ432のフォトダイオードに流れる電流が減少するとともにフォトトランジスタからの出力電流も減少する。一方、電圧検出値が電圧基準値よりも大きいと、誤差増幅器425の出力端子電圧はロー側に振れ、フォトカプラ432のフォトダイオードに流れる電流が増加するとともにフォトトランジスタからの出力電流も増加する。従って、定電流制御の場合と同様に、電圧検出値が電圧基準値よりも小さいと、定電圧制御部420はスイッチング素子201のPWM制御のパルス幅を増加させる方向、すなわち電源出力電圧を増大させる方向に作用する。逆に、電圧検出値が電圧基準値よりも大きいと、定電圧制御部420はスイッチング素子201のPWM制御のパルス幅を減少させる方向、すなわち電源出力電圧を低下させる方向に作用する。これにより、無負荷用動作時には電源出力電圧のフィードバックによる定電圧制御が行われる。従って、定電圧制御部420は無負荷状態(場合によっては通常動作状態)における出力電圧リミッタとして機能する。
なお、通常点灯動作時には誤差増幅器415の出力端子電圧が誤差増幅器425の出力端子電圧よりも低くなるように(すなわち定電流制御が選択回路431によって選択されるように)、抵抗421、422、423及び424の各抵抗値が設定されているものとする。具体的には、本実施形態では、電源出力電流の目標値は350mAであり、LED20に350mAの電流を流した場合の1個のLED20あたりの電圧降下(Vf)が3.2Vであるものとする。従って、電源出力電圧は25.6V(3.2V×8)となるので、無負荷動作用の電源出力電圧の目標値(すなわち、リミッタ電圧)は25.6Vより大きく設定される必要がある。本実施例では、1個のLED20あたりのVfのばらつきの上限範囲が3.6Vであることを考慮して、リミッタ電圧は30V程度(>28.8V=3.6V×8)に設定される。従って、通常点灯動作時には定電流制御部410(誤差増幅器415)の作用により電源出力電流が350mAに、電源出力電圧が25.6V程度に維持され、無負荷用動作時には定電圧制御部420(誤差増幅器425)の作用により電源出力電圧が30V程度に維持される。
電圧切換回路500は過電流検出部510及び切換部520を含む。過電流検出部510はサーミスタ511(感温抵抗素子)及び抵抗512を含み、切換部520はトランジスタ521、抵抗522、抵抗523、サイリスタ524及び抵抗525を含む。概略として、電圧切換回路500は、過電流検出部510がLED20の過電流状態をLED20の出力状態から検出し、切換部520が過電流状態の検出に応じて定電圧制御部420における電圧基準値を低下させる。本実施形態では、LED20の出力状態としてLED20乃至はLEDモジュール2の温度が検出され、LED20乃至はLEDモジュール2が高温状態となった場合に過電流状態が検出される。なお、本明細書において、LED20の出力状態とは、LED20に電流が供給される結果としてLED20から発生する物理量に基づく出力状態を意味し、LED20に供給される電流自体を含まないものとする。
サーミスタ511は、温度上昇に対して抵抗値が上昇するPTCサーミスタからなり、LED20(すなわち、LEDモジュール2)に近接配置される。なお、サーミスタ511はLEDモジュール2の筐体の外部にあってもよいし内部にあってもよく、個々のLED20又は複数のLED20全体の温度上昇を直接的又は間接的に検知できるように配置されていればよい。制御電源Vccとグランドとの間には、抵抗512及びサーミスタ511の直列回路が、抵抗512を制御電源Vcc側に、サーミスタ511をグランド側にして接続され、その接続点がトランジスタ(MOSFET)521のゲート端子に接続される。トランジスタ521のドレイン端子は抵抗522を介して制御電源Vccに接続され、ソース端子は抵抗523を介してグランドに接続される。トランジスタ521のソース端子、すなわちトランジスタ521と抵抗523の接続点がサイリスタ524のゲート端子に接続される。サイリスタ524のアノード端子は抵抗525を介して定電圧制御部420の抵抗423と抵抗424の接続点に接続され、カソード端子はグランドに接続される。
なお、感温抵抗素子として、温度上昇に対して抵抗値が減少するNTCサーミスタを用いてもよい。この場合、図2に示すように、制御電源Vcc側にサーミスタ513が、グランド側に抵抗514が接続され、サーミスタ513と抵抗514の接続点がトランジスタ521のゲート端子に接続される。
図1に戻り、通常点灯動作時及び無負荷用動作時においては、LEDモジュール2の発熱が小さい、又は発熱がないのでサーミスタ511の抵抗値は低い。この場合、トランジスタ521のゲート−ソース間電圧は小さく、トランジスタ521はオフ状態に維持される。従って、サイリスタ524のゲート端子はグランド電位となり、サイリスタ524もオフ状態に維持される。その結果として、定電圧制御部420における電圧基準値は抵抗423及び424によって決まる電圧に維持される。
LED20が過電流状態となった場合、LEDモジュール2の温度が上昇し、サーミスタ511の抵抗値が高くなる。この場合、トランジスタ521のゲート−ソース間電圧が閾値を超えるとトランジスタ521がオン状態となる。トランジスタ521がオン状態となると、抵抗522と抵抗523による制御電源Vccの分圧値がサイリスタ524のゲート端子に印加され、サイリスタ524がオン状態となる。サイリスタ524がオン状態となると、抵抗525が抵抗424に並列接続され、電圧基準値が下がる。
ここで、電圧切換回路500がなかったとすると、定電流制御部410の誤差増幅器415が正常に動作しない場合にLED20における過電流状態が継続し得る。例えば、誤差増幅器415が故障し、その出力端子がハイインピーダンス状態となると、電源出力電流は定まらなくなる。そして、選択回路431の誤差増幅器425側のダイオードがオン状態となると、電源出力電圧が無負荷動作用のリミッタ電圧(例えば通常点灯動作時のVfが25.6Vであるのに対してリミッタ電圧は30V)に達した状態となる。これにより、LED20には設定値(例えば、定格値)を超える電流が流れ、この過電流状態が継続するとLEDモジュール2が高温状態となる。また、例えば、電流検出抵抗411が短絡故障した場合、誤差増幅器415に入力される電流検出値はゼロとなり、誤差増幅器415の出力端子電圧はハイ側に固定されることになる。これにより、選択回路431の誤差増幅器425側のダイオードがオン状態となり、リミッタ電圧による定電圧制御が行われ、上記と同様にLEDモジュール2が高温状態となる。また、抵抗412が短絡故障した場合及び抵抗413が開放故障した場合も同様の結果となる。なお、上記のようなLED過電流に対応する入力電流程度では入力回路100の電流ヒューズ101が溶断することはない。
一方、電圧切換回路500の動作によると、定電流制御部410の誤差増幅器415が正常に動作しない場合であっても電源出力電圧は低い状態(低出力電圧)に維持され、LED20の過電流状態の継続が回避される。具体的には、誤差増幅器415が故障し、その出力端子がハイインピーダンス状態となると、選択回路431の誤差増幅器425側のダイオードがオン状態となり、電源出力電圧が無負荷動作用のリミッタ電圧(本実施形態では30V)に達した状態となる。そして、LEDモジュール2の温度が上昇してサーミスタ511の抵抗値が増加し、前述のようにトランジスタ521がオン状態となり、サイリスタ524がオン状態となる。これにより、抵抗525が抵抗424に並列接続され、電圧基準値が下がる。ここで、低出力電圧は通常点灯動作時のLED20全体のVf(本実施形態では25.6V)よりも低い必要がある。そこで、本実施形態では、低出力電圧が20V以下、好ましくは15V〜20Vとなるように電圧基準値が低減され、維持される。なお、低出力電圧は制御電源(5V〜15V)よりも高い値に設定される。
図3に本実施形態で使用するLED20(直列接続された8個のLED20)のV−I特性を示す。上述したように、通常点灯動作時にはLED電流が350mAであり、電圧降下Vfが25.6Vとなる。そして、電圧切換回路500が動作して、サイリスタ524がオン状態となり、電源出力電圧が15V〜20Vとなると、LED20には5mA〜10mAの微小な電流が流れる。このように、LED20が接続されているにもかかわらず電流制御部410の定電流制御が正常に動作しない状態で電圧制御部420の定電圧制御が動作する状態となっても、電源出力電圧が無負荷動作用の30Vから低出力用の15V〜20Vに低減される。そして、スイッチング電源回路200からLED20には5mA〜10mAの微小な低出力電流が通電される。
図1に戻り、電圧切換回路500が一旦作動した後の動作について説明する。電圧切換回路500が作動した後も負荷電流(すなわち、LED電流)を継続して流すことが重要である。トランス202の1次巻線N1及び2次巻線N2によって低出力電圧及び電流が生成されると、補助巻線N3及びN4にも電圧及び電流が発生する。この補助巻線N3及びN4に発生するエネルギーにより制御電源Vccが確保されるとともにPWM制御回路434の制御電源も確保され、スイッチング電源回路200の発振動作、制御回路400及び電圧切換回路500の制御動作が維持される。このように、スイッチング電源回路200がこの低出力電圧を出力するように駆動される場合に第1及び第2の制御電源が確保されるように低出力電圧が設定される。
仮に異常発生時に電源出力が停止され又は必要以上に低減されて制御電源が確保されないとすると、制御回路400及びスイッチング電源回路200が停止及び再起動を反復することになる。これによりLEDモジュール2は点滅することになり、消費電力及び視覚上の問題として好ましくない。これに対して、本実施形態のLED電源装置1によると、異常発生時もスイッチング素子201の発振動作により制御電源が確保されるので、確実に制御回路400及びスイッチング電源回路200の動作が維持される。また、LEDモジュール2は、全光点灯でも消灯でもない微光状態となるので、ユーザは故障を認識することができる。
また、電圧切換回路500の作動後にLEDモジュール2の高温状態が解消されても、LED電源装置1が故障していることにはかわりなく、上記の低出力による保護動作状態が維持されることが好ましい。LEDモジュール2の温度が低下すると、サーミスタ511の抵抗値が低下し、トランジスタ521がオフ状態となる。しかし、サイリスタ524には制御電源Vccから抵抗423及び抵抗525を介して電流が流れるので、これが保持電流となりサイリスタ524のオン状態が維持される。従って、LEDモジュール2の温度が低下した後も低出力電圧の出力が維持される。
図4に上記の保護動作のタイミングチャートを示す。時刻t1まではLED電源装置1に異常は発生せず、通常点灯動作(電源出力電流350mAの定電流制御)が行われていたものとする。そして、時刻t1に定電流制御部410が故障して定電流制御が機能しなくなり、その結果として時刻t2において無負荷用動作(電源出力電圧30Vの定電圧制御)が開始されたものとする。
時刻t1及びt2以降はLED20が過電流状態となるため、サーミスタ511によるLEDモジュール2の検出温度は上昇し、サーミスタ511の抵抗値が増加していく。時刻t3において、検出温度が設定温度Tsを超えてサーミスタ511の抵抗値が所定値を超えたことにより、トランジスタ521がオンする。そして、トランジスタ521がオンすると、サイリスタ524がオンする。
時刻t3以降はサイリスタ524によって切り換えられた低出力用の電圧基準値による定電圧制御が実行される。これにより、電源出力電圧は低出力電圧Vsである15V〜20V程度まで減少し、電源出力電流、すなわちLED電流が5mA〜10mA程度に減少する(図3参照)。時刻t3以降は、LED電流が減少したことによって、LEDモジュール2の温度変化が上昇から低下に転じる。
時刻t4において、サーミスタ511による検出温度が設定温度Tsよりも低くなったことに応じて、トランジスタ521がオフする。一方、上述したように、サイリスタ524のオン状態はラッチされるので、時刻t4以降も低出力電圧Vsによる定電圧制御が継続される。
以上のように、本実施形態の電圧切換回路500は、LED20の発熱状態に基づいてLED過電流状態を検出するサーミスタ511、及び過電流状態が検出された場合に定電圧制御部420の電圧基準値を低下させる切換部520を有する。このように、電圧切換回路500は、LED20の過電流状態をLED電流ではなくLED20からの発熱に基づいて検出するので、定電流出力制御に故障が発生した場合であっても電源出力電圧を低下させて過電流状態の継続を防止することができる。また、サーミスタ511を用いることにより簡素な構成で過電流検出部510を構成することができ、LED電源装置1の小型化に貢献する。
ここで、スイッチング電源回路200が低出力電圧を出力するように駆動される場合に制御電圧が確保されるように低出力電圧が設定されるので、電源出力電圧を低下させた状態においても過電流保護の制御が実行される。また、切換部520は電圧基準値を切り換えるサイリスタ524を有し、サイリスタ524は、過電流状態の検出に応じて非導通状態から導通状態とされた後に制御電源Vccからの通電により導通状態が保持される。これにより、LED過電流状態の解消によりLED温度が低下した後もスイッチング電源回路200の低出力状態が保持され、保護動作の継続が確実に実現される。
またさらに、補助電源回路300は、定電圧制御部420に供給される制御電圧を補助巻線N3から生成する第1の補助電源部310と、駆動信号生成部430に供給される制御電圧を補助巻線N4から生成する第2の補助電源部320を含む。これにより、それぞれの回路に供給される制御電源を必要最低限のものとして低出力電圧を最小化することができ、保護動作時のLED電源装置1及びLEDモジュール2における消費電力を最小化することが可能となる。
そして、上記のようなLED電源装置1を用いることにより、LED過電流状態の継続によるLEDモジュール2の過度温度上昇及び無駄な消費電力の抑制が可能なLED照明装置3が実現される。
実施形態2.
上記第1の実施形態では感温抵抗素子(サーミスタ)を備える過電流検出部510によってLED過電流状態を検出する構成を示したが、本実施形態では照度センサを備える過電流検出部510によってLED過電流状態を検出する構成を示す。すなわち、過電流状態の検出において参照されるLEDの出力状態は、第1の実施形態ではLEDの発熱状態であったのに対し、本実施形態ではLEDの発光状態となる。
図5に、本発明の第2の実施形態に係るLED電源装置1の電圧切換回路500の回路構成図を示す。本実施形態は、第1の実施形態とは、電圧切換回路500の過電流検出部510の構成のみが異なる。従って、本実施形態について、電圧切換回路500以外の構成要素の説明を省略する。
電圧切換回路500は過電流検出部510及び切換部520を含み、切換部520の構成は第1の実施形態と同様である。過電流検出部510はフォトダイオード515(照度センサ)、誤差増幅器516、抵抗517及び積分回路518を含む。概略として、電圧切換回路500は、LEDモジュール2が過電流状態、すなわち高照度状態となった場合に、定電流制御部420における電圧基準値を低下させるように動作する。
フォトダイオード515は、LEDモジュール2又はLED20に近接配置され、LEDモジュール2又はLED20の照度増加に対して検知電流を増加させる。なお、フォトダイオード515は、1以上のLED20の照度を個別に検知するものであってもよいし、LEDモジュール2全体の照度を検知するものであってもよい。フォトダイオード515のアノードはグランドに接続され、カソードは誤差増幅器516の負入力端子に接続される。誤差増幅器516の正入力端子はグランドに接続され、負入力端子と出力端子間には帰還抵抗517が接続される。誤差増幅器516の出力端子は積分回路518等を介してトランジスタ521のゲート端子に接続される。なお、積分回路518は誤差増幅器516の負入力端子と出力端子間に設けられてもよい。
通常点灯動作時及び無負荷用動作時においては、LED20の照度が小さい、又は発光がないのでフォトダイオード515の検知電流は小さい、又は実質的にゼロである。従って、誤差増幅器516の出力端子電圧、すなわちトランジスタ521のゲート−ソース間電圧は小さく、トランジスタ521はオフ状態に維持される。従って、サイリスタ524のゲート端子はグランド電位となり、サイリスタ524もオフ状態に維持される。その結果として、定電圧制御部420における電圧基準値は抵抗423及び424によって決まる電圧に維持される。
LED20が過電流状態となった場合、LEDモジュール2又はLED20の照度は大きく、フォトダイオード515の検知電流が大きくなる。これにより、誤差増幅器516の出力電圧、すなわちトランジスタ521のゲート−ソース間電圧が閾値を超えるとトランジスタ521がオン状態となる。トランジスタ521がオン状態となると、抵抗522と抵抗523による制御電源Vccの分圧値がサイリスタ524のゲート端子に印加され、サイリスタ524がオン状態となる。サイリスタ524がオン状態となると、抵抗525が抵抗424に並列接続され、電圧基準値が下がる。第1の実施形態と同様に、サイリスタ524は一旦オン状態となると、制御電源Vccからの通電によりオン状態が保持される。
図6に上記の保護動作のタイミングチャートを示す。時刻t1まではLED電源装置1に異常は発生せず、通常点灯動作(電源出力電流350mAの定電流制御)が行われていたものとする。そして、時刻t1に定電流制御部410が故障して定電流制御が機能しなくなり、LED20が過電流状態となったものとする。時刻t2においてフォトダイオード515によって検出されるLED照度が設定値Lsを超え、時刻t3において積分回路18の出力がトランジスタ521の閾値を超える。これにより、トランジスタ521がオンし、サイリスタ524がオンする。なお、LED照度の設定値Lsに対応する電源出力電圧はリミッタ電圧30Vよりも低いものとする。従って、時刻t2までに電源出力電圧はリミッタ電圧30Vを超えることはなく、無負荷用動作による定電圧制御は行われない。
時刻t3以降はサイリスタ524によって切り換えられた低出力用の電圧基準値による定電圧制御が実行される。これにより、電源出力電圧は低出力電圧Vsである15V〜20V程度まで減少し、電源出力電流、すなわちLED電流が5mA〜10mA程度に減少するとともに(図3参照)LED照度は設定値Lsより低くなる。そして、時刻t3から積分回路18によって決まる時定数が経過した後の時刻t4において、トランジスタ521がオフする。一方、上述したように、サイリスタ524のオン状態はラッチされるので、時刻t4以降も低出力電圧Vsによる定電圧制御が継続される。
なお、本実施形態においても、得られる効果は第1の実施形態と同様である。電圧切換回路500は、LED20の過電流状態をLED電流ではなくLED20からの発光に基づいて検出するので、定電流出力制御に故障が発生した場合であっても電源出力電圧を低下させて過電流状態の継続を防止することができる。そして、サイリスタ524が一旦導通状態とされた後は制御電源Vccからの通電により導通状態が保持されるので、LED過電流状態の解消によりLED照度が低下した後もスイッチング電源回路200の低出力状態が保持され、保護動作の継続が確実に実現される。
<変形例>
以上に本発明の好適な実施形態を示したが、本発明は、例えば以下に示すように種々の態様に変形可能である。
・スイッチング電源回路200及び補助電源回路300の変形
上記各実施形態においては、スイッチング電源回路200として、いわゆるワンコンバータ方式の絶縁型フライバックコンバータを示したが、スイッチング電源回路200は他の方式の降圧コンバータであってもよい。例えば、スイッチング電源回路200は力率改善回路及びフライバックコンバータ回路からなる回路であってもよい。この場合、補助電源回路300の補助巻線N3及びN4は、フライバックコンバータ回路を構成するトランス又は力率改善回路を構成するコイルに設けられた補助巻線であればよい。また、スイッチング電源回路200は力率改善回路及び非絶縁型の降圧チョッパ回路からなる回路であってもよい。この場合、補助電源回路300の補助巻線N3及びN4は、降圧チョッパ回路を構成するチョークコイルに設けられた補助巻線であればよい。あるいは、このような非絶縁型のコンバータの場合、制御回路400及び電圧切換回路500の回路は全て同じ基準電位(グランド)となるので、チョークコイルに設けられた1つの補助巻線から全ての制御電源が生成される構成としてもよい。
・補助電源回路300の変形
上記各実施形態においては、スイッチング電源回路200の駆動に応じて制御電圧を生成する構成として、トランス202等のインダクタ素子の補助巻線から制御電源が生成される構成を示したが、補助電源回路300の構成はこれに限られない。例えば、図7に示すように、駆動信号生成部430側の制御電源が、スイッチング素子201に並列接続されたスナバ回路250から生成される構成としてもよい。スナバ回路250は直列接続されたコンデンサ251及びダイオード252からなり、スイッチング素子201のドレイン端子にコンデンサ251が接続され、ソース端子(基準電位)にダイオード252のアノードが接続される。そして、コンデンサ251とダイオード252の接続点が補助電源部320のダイオード321のアノードに接続される。これにより、スイッチング電源回路200の動作時にコンデンサ251に発生し得るパルス状の電圧を電源電圧の生成に利用することができる。
・定電流制御部410の省略
上記各実施形態においては、定電流制御部410における故障発生を前提としたが、定電流制御部410がない回路、すなわち、オープンループにおいて電源出力電流がフィードフォワード制御される構成においても本発明は適用可能である。
・過電流検出部510の変形
第1の実施形態においては、過電流検出部510としてPTCサーミスタ511を用いる構成を示したが、図1のサーミスタ511の代わりに非復帰型の温度ヒューズを用いる構成としてもよい。この場合、LED過電流によりLEDモジュール2が設定温度に達して温度ヒューズが溶断した後は、サイリスタ524だけでなくトランジスタ521のオン状態もラッチされる。
・切換部520の変形
上記各実施形態においては、電圧基準値を低下させる構成として、誤差増幅器425の正入力端子とグランドの間の合成抵抗値を減少させる構成を示したが、誤差増幅器425の正入力端子と制御電源Vccの間の合成抵抗値を増加させる構成としてもよい。また、上記各実施形態では、電圧切換回路500が電源出力電圧を低減させる構成として、電圧基準値を低減させる構成を示したが、電圧検出値の入力値を増大させる構成としてもよい。すなわち、LED過電流状態の検出時に切換部520が誤差増幅器425の負入力端子とグランドの間の合成抵抗値を増加させる構成としてもよい。
1 LED電源装置
2 LEDモジュール
3 LED照明装置
20 LED
200 スイッチング電源回路
300 補助電源回路
310 第1の補助電源部
320 第2の補助電源部
400 制御回路
420 定電圧制御部
421、422 抵抗(第1の抵抗回路)
423、424 抵抗(第2の抵抗回路)
425 誤差増幅器
430 駆動信号生成部
500 電圧切換回路
510 過電流検出部
511、513 サーミスタ(感温抵抗素子)
520 切換部
524 サイリスタ

Claims (7)

  1. LED電源装置であって、
    LEDに出力電流を供給するスイッチング電源回路と、
    前記スイッチング電源回路の駆動に応じて制御電圧を生成する補助電源回路と、
    前記制御電圧が供給されて前記スイッチング電源回路の出力電圧を定電圧制御するための定電圧制御部を有する制御回路と、
    前記LEDが過電流状態であることを前記LEDの出力状態に基づいて検出する過電流検出部、及び前記過電流状態が検出された場合に前記スイッチング電源回路の出力電圧を低出力電圧まで低下させるように前記定電圧制御部を動作させる切換部を有する電圧切換回路と
    を備えたLED電源装置。
  2. 請求項1に記載のLED電源装置において、前記スイッチング電源回路が前記低出力電圧を出力するように駆動される場合に前記制御電圧が確保されるように前記低出力電圧が設定された、LED電源装置。
  3. 請求項1又は2に記載のLED電源装置において、前記過電流検出部が、前記LEDに近接配置された感温抵抗素子を備える、LED電源装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のLED電源装置において、
    前記定電圧制御部が、前記出力電圧を検出して電圧検出値を生成する第1の抵抗回路と、前記出力電圧の目標値に対応する電圧基準値を生成する第2の抵抗回路と、前記電圧検出値が前記電圧基準値に一致するように前記スイッチング電源回路を動作させるための誤差増幅器とを備え、
    前記切換部が、前記過電流状態が検出された場合に前記電圧基準値を低下させるように構成されたLED電源装置。
  5. 請求項4に記載のLED電源装置において、前記切換部が、前記電圧基準値を切り換えるサイリスタを有し、該サイリスタが、前記過電流状態の検出に応じて非導通状態から導通状態とされた後に前記制御電圧からの通電により前記導通状態が保持されるように構成されたLED電源装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のLED電源装置において、
    前記制御回路が、前記定電圧制御部の出力に従って前記スイッチング電源回路の駆動信号を生成する駆動信号生成部をさらに含み、
    前記補助電源回路が、前記定電圧制御部に供給される第1の制御電圧を生成する第1の補助電源部と、前記駆動信号生成部に供給される第2の制御電圧を生成する第2の補助電源部を含むLED電源装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のLED電源装置と、該LED電源装置から給電される前記LEDを有するLEDモジュールとを備えたLED照明装置。


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