JP2002050417A - 接続端子の回り止め構造 - Google Patents

接続端子の回り止め構造

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JP2002050417A JP2000238465A JP2000238465A JP2002050417A JP 2002050417 A JP2002050417 A JP 2002050417A JP 2000238465 A JP2000238465 A JP 2000238465A JP 2000238465 A JP2000238465 A JP 2000238465A JP 2002050417 A JP2002050417 A JP 2002050417A
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detent
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Katsuhito Nakamura
勝仁 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の接続端子を様々な取付け角度で容易に
共締めすることができ、コンパクトで安価な接続端子の
回り止め構造を提供する。 【解決手段】 接続端子の回り止め構造40は、ネジ挿通
孔52を穿設された電気接続部51a を互いに重ねた接続端
子51,51 を、固定部31に突設した取付ボス32のインサー
トナット33にボルト61で締め付固定する際、これら接続
端子51,51 間の相対回転及び接続端子51,51 の取付ボス
32に対する相対回転を共締めした回り止め本体41により
防止する。回り止め本体41は、各接続端子51の両側面部
に当接することによりこれら接続端子51,51 に対する回
り止め本体41の相対回転を規制する回り止めピン43,44
と、嵌合凹部34に嵌合して係止されることにより固定部
31に対する回り止め本体41の相対回転を規制する長い回
り止めピン44とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接続端子の回り止め
構造に関し、特に、締結部材により固定部に共締め固定
される複数の接続端子相互間の回転を規制する接続端子
の回り止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボルト等の締結部材により共
締め固定される複数の接続端子相互間の回転を規制する
接続端子の回り止め構造としては、種々の構造が知られ
ている。例えば、図4に示した接続端子の回り止め構造
10は、実開昭50−156785号公報等に開示され
た接続端子の回転防止構造であり、ネジ挿通孔14を穿
設された電気接続部13aを互いに重ねた圧着端子1
3,13を、ボルト11及びナット12で締め付固定す
る際、圧着端子13,13相互間の回転を爪付ワッシャ
ー17により防止するものである。
【0003】即ち、電線16の端部に圧着された各圧着
端子13の電気接続部13aに丸穴の係止切欠15を設
けると共に、重ね合わせたこれら電気接続部13a,1
3aの各係止切欠15に爪付ワッシャー17の突起片1
9を挿入し、上下の電気接続部13a,13aが回転し
ないように一体に係止する。そして、これら爪付ワッシ
ャー17のネジ挿通穴18及び圧着端子13のネジ挿通
穴18にボルト11を挿通し、ナット12を螺合して共
締めすることで、圧着端子13,13相互間の回転が確
実に止められる。
【0004】又、図5に示した接続端子の回り止め構造
20は、固定部28に立設された四角柱状のポスト26
に、圧着端子23を締付け固定する際、該圧着端子23
がポスト26に対して回転するのを防止するものであ
る。即ち、前記ポスト26の平坦な上面には、ナット2
7がインサート成形されており、前記圧着端子23の電
気接続部23aをポスト26の上面に当接させると共
に、該電気接続部23aの側縁部に立設された一対の回
り止め片25,25をポスト26の側面26aに当接さ
せ、ネジ挿通孔24を挿通したボルト11を前記ナット
27に螺合することで、圧着端子23がポスト26に対
して確実に回り止めされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来の接続端子の回り止め構造10では、圧着端
子13の電気接続部13aに係止切欠15を設けた特別
な接続端子が必要となり、所謂LA端子等の通常規格品
を用いることができないので、接続端子の生産コストが
高くなるという問題がある。
【0006】又、前記圧着端子13の電気接続部13a
に係止切欠15が設けられることにより、電気接触部で
ある電気接続部13a同士の接触面積が減って導電性能
が低下すると共に、機械的強度が低下し易いという問題
もある。そして、前記突起片19による係止力を大きく
しようとすると、電気接続部13aに設けられる係止切
欠15も大きくしなければならず、更に接触面積を減少
させるか、或いは電気接続部13a自体を大きくしなけ
ればならない。
【0007】更に、電気接続部13a,13aを重ね合
わせて共締めされる圧着端子13,13は、共締め角度
を変更しようしても、それぞれの係止切欠15の位置が
合わない為に不可能であり、配索状態に応じてそれぞれ
の電線16の引出し方向を変更する場合に応用がきかな
いという問題がある。そこで、圧着端子13,13の共
締め角度を変更する為には、係止切欠15の形成位置を
適宜変更しなければならない。
【0008】一方、図5に示した従来の接続端子の回り
止め構造20でも、圧着端子23の電気接続部23aに
回り止め片25を設けた特別な接続端子が必要となり、
接続端子の生産コストが高くなるという問題がある。
又、前記ポスト26に固定された圧着端子23の上に他
の圧着端子を共締めする為には、更に異なる形状の接続
端子が必要となり、困難である。更に、前記圧着端子2
3は、ポスト26に対してある一定の向きでしか取り付
けることができず、取付け角度を変更する場合には応用
がきかないので、ポスト26の形状を適宜変更しなけれ
ばならない。
【0009】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、複数の接続端子を様々な取付け角度で容
易に共締めすることができ、コンパクトで安価な接続端
子の回り止め構造を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、締
結部材により固定部に共締め固定される複数の接続端子
相互間の回転を規制する接続端子の回り止め構造であっ
て、前記接続端子のネジ挿通孔を挿通する締結部材に貫
通され、これら接続端子と共締めされる回り止め本体
が、各接続端子の両側面部に当接することによりこれら
接続端子に対する前記回り止め本体の相対回転を規制す
る複数の端子回り止め突起と、前記固定部に係止される
ことにより該固定部に対する前記回り止め本体の相対回
転を規制する本体回り止め突起とを備えていることを特
徴とする接続端子の回り止め構造により達成される。
【0011】上記構成によれば、複数の接続端子と共に
固定部に共締め固定される回り止め本体の複数の端子回
り止め突起が、各接続端子の両側面部に当接することに
よってこれら接続端子に対する前記回り止め本体の相対
回転を規制すると共に、前記回り止め本体の本体回り止
め突起が、固定部に係止されることによって該固定部に
対する前記回り止め本体の相対回転を規制することがで
きる。
【0012】そこで、前記回り止め本体を共締めするだ
けで接続端子を回り止めでき、前記接続端子自体には加
工が必要ないので、通常規格品の接続端子を用いること
ができ、接続端子の生産コスト上昇を抑えることができ
る。又、前記各接続端子は、隣接して突設された一対の
端子回り止め突起が両側面部に当接することにより、回
り止め本体に対して回転を規制されるので、複数の端子
回り止め突起の中の隣接する一対の端子回り止め突起を
適宜選択することにより、各接続端子を複数の取付け角
度で共締めすることができ、配索状態に応じて取付け角
度を変更する場合にも応用がきく。更に、前記端子回り
止め突起の突設位置や個数を適宜変更した回り止め本体
を交換するだけで、複数の接続端子を様々な取付け角度
で共締めすることができ、特殊な形状の接続端子を用意
する場合に比べて遥かに安価である。
【0013】尚、好ましくは前記本体回り止め突起が、
前記固定部に係止されるように先端を延長した少なくと
も一つの端子回り止め突起により形成される。この場
合、先端を延長された端子回り止め突起が、固定部に係
止されることによって該固定部に対する前記回り止め本
体の相対回転を規制する本体回り止め突起を兼ねるの
で、回り止め本体に突設される端子回り止め突起及び本
体回り止め突起の突起数を最小限とすることができる。
又、前記本体回り止め突起が係止される固定部の係止部
としては、固定部近傍に設けた単純な構造の補強リブや
嵌合凹部等のを利用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係る接続端子の回り止め構造を詳細に説
明する。図1は本発明の一実施形態に係る接続端子の回
り止め構造を示す分解斜視図、図2は図1に示した回り
止め本体の装着状態を説明する平面図である。
【0015】本実施形態の接続端子の回り止め構造40
は、図1に示すように、ネジ挿通孔52を穿設された電
気接続部51aを互いに重ねた接続端子51,51を、
固定部31に突設した取付ボス32のインサートナット
33にボルト(締結部材)61で締め付固定する際、こ
れら接続端子51,51間の相対回転及び接続端子5
1,51の取付ボス32に対する相対回転を回り止め本
体41により防止するものである。
【0016】前記回り止め本体41は、ボルト61に貫
通される貫通孔45を形成された円板部42と、該円板
部42の外周縁に沿った下面に所定の間隔を置いて交互
に二本ずつ突設された短い回り止めピン43と長い回り
止めピン44とを備えている。これら短い回り止めピン
43及び長い回り止めピン44は、前記接続端子51,
51の両側面部に当接することにより、これら接続端子
51,51に対する前記回り止め本体41の相対回転を
規制する端子回り止め突起である。又、前記長い回り止
めピン44は、先端を延長された端子回り止め突起が取
付ボス32近傍の嵌合凹部34に嵌合して係止されるこ
とによって該固定部31に対する前記回り止め本体41
の相対回転を規制する本体回り止め突起を兼ねている。
【0017】即ち、一対の接続端子51,51と共に固
定部31の取付ボス32に共締め固定される回り止め本
体41の複数の回り止めピン43,44が、図2に示す
ように、各接続端子51の両側面部に端子回り止め突起
として当接することによってこれら接続端子51,51
に対する前記回り止め本体41の相対回転を規制すると
共に、前記回り止め本体41の本体回り止め突起である
長い回り止めピン44が、前記嵌合凹部34に嵌合して
係止されることによって該固定部31に対する前記回り
止め本体41の相対回転を規制することができる。
【0018】そこで、前記接続端子51,51を取付ボ
ス32にボルト61で締付け固定する際に、前記回り止
め本体41を共締めするだけでこれら接続端子51,5
1を回り止めでき、前記接続端子51自体には加工が必
要ないので、通常規格品の圧着端子である丸形板端子
(所謂LA端子)を用いることができ、接続端子の生産
コスト上昇を抑えることができる。
【0019】又、前記各接続端子51は、隣接して突設
された一対の端子回り止め突起としての短い回り止めピ
ン43と長い回り止めピン44とが両側面部に当接する
ことにより、回り止め本体41に対して回転を規制され
る。そこで、複数の回り止めピン43,44の中の隣接
する一対の回り止めピン43,44を適宜選択すること
により、接続端子51,51を複数の取付け角度(本実
施形態においては、90,180,270度)で共締め
することができ、図3に示したように、電線16の配索
状態に応じて接続端子51,51の取付け角度を変更す
る場合にも応用がきく。
【0020】更に、前記回り止めピン43,44の突設
位置や個数を適宜変更した回り止め本体41を交換する
だけで、接続端子51,51を様々な取付け角度で共締
めすることができる。前記回り止め本体41は、合成樹
脂等により容易に一体成形することができ、図4や図5
に示したような特殊な形状の圧着端子13,23を用意
する場合に比べて遥かに安価である。
【0021】又、上記実施形態においては、長い回り止
めピン44が、実質的に先端を延長された短い回り止め
ピン43が嵌合凹部34に嵌合して係止されることによ
って該固定部31に対する前記回り止め本体41の相対
回転を規制する本体回り止め突起として構成され、端子
回り止め突起及び本体回り止め突起を兼ねている。そこ
で、円板部42の下面に突設される端子回り止め突起及
び本体回り止め突起の突起数を最小限とすることができ
る。尚、端子回り止め突起及び本体回り止め突起を別個
に突設することもできる。
【0022】尚、本発明の接続端子の回り止め構造は、
上記実施形態の接続端子の回り止め構造40の構成に限
定されるものではなく、接続端子、取付ボス、回り止め
本体、端子回り止め突起及び本体回り止め突起等の構成
は、本発明の趣旨に基づいて種々の構成を採りうること
は言うまでもない。例えば、上記実施形態の回り止め本
体41は、接続端子51,51の上方から共締めする構
成としたので、端子回り止め突起及び本体回り止め突起
としての回り止めピン43,44を円板部42の下面の
みに突設したが、接続端子51と取付ボス32との間に
円板部を共締めしたり、円板部を導電材料で形成して接
続端子51,51間に共締めする際には、円板部の上面
又は上下面に端子回り止め突起を突設することもでき
る。
【0023】また、上記実施形態においては、取付ボス
32近傍の嵌合凹部34に長い回り止めピン34をそれ
ぞれ嵌合して係止したが、取付ボス32の周囲に設けら
れた補強リブ35に長い回り止めピン34を係止させて
回転を規制するように構成することもできる。更に、上
記実施形態においては、取付ボス32のインサートナッ
ト33に締結部材としてのボルト61を締付けること
で、接続端子51,51を共締め固定したが、取付ボス
32に締結部材としてのスタッドボルトを垂設し、該ス
タッドボルトに接続端子51のネジ挿通孔及び回り止め
本体41の貫通孔45を挿通した後、ナットを締め付け
て接続端子51,51を共締め固定することもできる。
【0024】
【発明の効果】上述した如き本発明の接続端子の回り止
め構造によれば、複数の接続端子と共に固定部に共締め
固定される回り止め本体の複数の端子回り止め突起が、
各接続端子の両側面部に当接することによってこれら接
続端子に対する前記回り止め本体の相対回転を規制する
と共に、前記回り止め本体の本体回り止め突起が、固定
部に係止されることによって該固定部に対する前記回り
止め本体の相対回転を規制することができる。
【0025】そこで、前記回り止め本体を共締めするだ
けで接続端子を回り止めでき、前記接続端子自体には加
工が必要ないので、通常規格品の接続端子を用いること
ができ、接続端子の生産コスト上昇を抑えることができ
る。又、前記各接続端子は、隣接して突設された一対の
端子回り止め突起が両側面部に当接することにより、回
り止め本体に対して回転を規制されるので、複数の端子
回り止め突起の中の隣接する一対の端子回り止め突起を
適宜選択することにより、各接続端子を複数の取付け角
度で共締めすることができ、配索状態に応じて取付け角
度を変更する場合にも応用がきく。
【0026】更に、前記端子回り止め突起の突設位置や
個数を適宜変更した回り止め本体を交換するだけで、複
数の接続端子を様々な取付け角度で共締めすることがで
き、特殊な形状の接続端子を用意する場合に比べて遥か
に安価である。従って、複数の接続端子を様々な取付け
角度で容易に共締めすることができ、コンパクトで安価
な接続端子の回り止め構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る接続端子の回り止め
構造を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示した回り止め本体の装着状態を説明す
る平面図である。
【図3】図2に示した回り止め本体の他の装着状態を示
す平面図である。
【図4】従来の接続端子の回り止め構造を示す分解斜視
図である。
【図5】従来の他の接続端子の回り止め構造を示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
31 固定部 32 取付ボス 33 インサートナット 34 嵌合凹部 35 補強リブ 40 接続端子の回り止め構造 41 回り止め本体 42 円板部 43 短い回り止めピン(端子回り止め突起) 44 長い回り止めピン(本体回り止め突起) 45 貫通孔 51 接続端子 52 ネジ挿通孔 61 ボルト(締結部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締結部材により固定部に共締め固定され
    る複数の接続端子相互間の回転を規制する接続端子の回
    り止め構造であって、 前記接続端子のネジ挿通孔を挿通する締結部材に貫通さ
    れ、これら接続端子と共締めされる回り止め本体が、各
    接続端子の両側面部に当接することによりこれら接続端
    子に対する前記回り止め本体の相対回転を規制する複数
    の端子回り止め突起と、前記固定部に係止されることに
    より該固定部に対する前記回り止め本体の相対回転を規
    制する本体回り止め突起とを備えていることを特徴とす
    る接続端子の回り止め構造。
  2. 【請求項2】 前記本体回り止め突起が、前記固定部に
    係止されるように先端を延長した少なくとも一つの端子
    回り止め突起により形成されることを特徴とする請求項
    1に記載の接続端子の回り止め構造。
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