JP3473497B2 - 丸形板端子の取付構造 - Google Patents
丸形板端子の取付構造Info
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Description
載される電気接続箱に設けられた被取付部に対して取り
付けられる丸形板端子の取付構造に関するものである。
は、端子を用いて電線と電気部品とが接続される。
示すような丸形板端子(以下「LA端子」という)51
が知られている。同図に示すように、このLA端子51
は、端子本体52と圧着部53とを備えている。端子本
体52にはボルト挿通孔54が透設されており、圧着部
53には電線55が圧着されている。圧着部53は、端
子本体52に対して90゜折曲されている。端子本体5
2の外周縁には係止片56が突設されており、係止片5
6の先端部分は圧着部53の折曲方向と同方向に折曲さ
れている。
ース61の外側面に設けられた被取付部62に取り付け
られる。被取付部62の上面62aにはスタッドボルト
63が上方に向かって突設されており、LA端子51の
取付時にはこのスタッドボルト63にボルト挿通孔54
が挿通される。そして、ナット64がスタッドボルト6
3に螺着されることによって、LA端子51が被取付部
62に固定される。また、上面62aにおいて、スタッ
ドボルト63にボルト挿通孔54を挿通させた際に係止
片56の先端部分と対応する位置には、回り止め穴65
が設けられている。このため、LA端子51を被取付部
62に取り付ける際には、係止片56がこの回り止め穴
65に嵌合する。したがって、ナット64をスタッドボ
ルト63に螺着する際に、ナット64の回転に伴って丸
形板端子51が連れ回りすることが防止される。よっ
て、LA端子51を所望の位置で固定することができ
る。
が回り止め穴65に係止していない状態でスタッドボル
ト63にナット64を螺着させると、係止片56が回り
止め穴65に係止せずに、係止片56が上面62aに引
っかかってしまうおそれがある。そして、この状態にお
いては、図5に示すように、LA端子51が浮いて斜め
になった状態で取り付けられてしまい、同端子51の取
り付け不良が生じてしまうおそれがある。
であり、その目的は、丸形板端子の取り付け不良を確実
に防止することができる丸形板端子の取付構造を提供す
ることにある。
めに、請求項1に記載の発明では、ボルト挿通部を有す
る端子本体と、その端子本体の外周縁に設けられた係止
片とを備える丸形板端子を、被取付部に設けられた回り
止め穴に前記係止片を係止させた状態で該被取付部に螺
着固定する丸形板端子の取付構造において、前記被取付
部は、前記ボルト挿通部に挿通可能なボルト部と、前記
係止片を前記回り止め穴に案内する誘導部とを有し、前
記誘導部は、前記被取付部に一体に形成された壁部にお
いて、前記係止片の両側面と当接可能に対向配置される
とともに、前記回り止め穴の開口部まで連続した一対の
壁面であり、それら壁面の高さを前記ボルト部の先端と
略同等に設定したことを要旨とする。
載の丸形板端子の取付構造において、前記各壁面間の距
離は、前記ボルト部の基端側に向かうにつれて徐々に狭
くなっていることを要旨とする。
る。請求項1に記載の発明によると、被取付部には係止
片を回り止め穴に案内する誘導部が設けられている。こ
のため、誘導部によって係止片が回り止め穴に案内さ
れ、丸形板端子の螺着完了時には、係止片が確実に回り
止め穴に係止した状態となる。よって、丸形板端子の取
り付け不良を確実に防止することができる。
壁面を有している。このため、係止片は壁面に当接し、
この壁面によって回り止め穴に案内される。したがっ
て、丸形板端子の螺着完了時には、係止片が確実に回り
止め穴に係止した状態となる。よって、丸形板端子の取
り付け不良を確実に防止することができる。
係止片の両側面と当接可能に対向配置されるとともに、
回り止め穴の開口部まで連続している。そして、それら
壁面間の距離は、ボルト部の基端側に向かうにつれて徐
々に狭くなっている。このため、係止片が両壁面間に位
置してさえいれば、係止片が回り止め穴に係止していな
くても、ナットの螺着とともに係止片が壁面に案内され
て自然と回り止め穴に係止する。したがって、丸形板端
子の取り付け不良を確実に防止することができる。
側に向かうほど広くなる。このため、ボルト挿通部にボ
ルト部を挿通させる際に、壁面間に係止片を容易に位置
させることができる。したがって、丸形板端子の取付作
業が簡単となり、作業性を向上させることができる。
形態を図1及び図2に基づき詳細に説明する。なお、本
実施形態においては、自動車に搭載される電気接続箱に
取り付けられる丸形板端子の取付構造に具体化してい
る。
A端子」という)11は、導電性材料からなる板材を折
曲形成したものである。LA端子11は、端子本体12
と圧着部13とを備えている。端子本体12の外周縁の
一部は円弧状をなし、その略中央にはボルト挿通部とし
てのボルト挿通孔14が透設されている。また、圧着部
13は端子本体12に対して90゜折曲されており、同
圧着部13には電線15が圧着されている。これによ
り、丸形板端子11と電線15とは電気的に接続されて
いる。端子本体12の外周縁には係止片16が突設され
ており、係止片16の先端部分は圧着部13の折曲方向
と同方向にL字状に折曲されている。
脂からなり、上面の開口した略箱状をなしている。同電
気接続箱21内には、図示しない種々の電装品が収容さ
れるようになっている。この電気接続箱21の外側面2
1aには、被取付部22が突設されている。被取付部2
2は略直方体状をなし、その上面22aの一端縁には上
方に向かって延びる壁部23が立設されている。この壁
部23は、図2(b)に示すように、上端が、スタッド
ボルト24の上端とほぼ同等の高さとなるように設定さ
れている。
て延びるボルト部としてのスタッドボルト24が突設さ
れている。このスタッドボルト24は、被取付部22内
に敷設された図示しないバスバーと電気的に接続されて
いる。同バスバーは、前記電装品と電気的に接続されて
いる。
設けられている。上面22aにおいて凹部23aの下面
となる箇所には、回り止め穴25が設けられている。こ
の回り止め部25は、スタッドボルト24にボルト挿通
孔14を挿通させた際に係止片16の先端部分と対応す
る位置に設けられている。また、この回り止め穴25
は、係止片16の先端部分よりもやや大きく設定されて
いる。
a,26bはそれぞれ斜状をなし、スタッドボルト24
の基端側に向かうにつれて両壁面26a,26b間の距
離が徐々に狭くなっている。そして、各内壁面26a,
26bは、回り止め穴25まで連続して設けられてい
る。このため、凹部23aは、下方に向かって狭くなる
テーパ状をなしている。
壁面26a,26b間の距離は、係止片16の幅よりも
3倍程度広く設定されている。そして、各内壁面26
a,26bの斜度は、約50〜65゜の範囲内に設定さ
れている。
ともに射出成形によって成形されている。このため、凹
部23aの成形は容易であり、前述した従来の被取付部
62と比べても、その製造工程が煩雑となることはな
い。
端子11を取り付ける際には、まずボルト挿通孔14に
スタッドボルト24を挿通させる。このとき、図2に示
すように、係止片16が凹部23a内に位置するように
する。そして、スタッドボルト24に対してナット27
を螺着させ、LA端子11を被取付部22に固定する。
穴25に係止した状態を示しているものの、ボルト挿通
孔14にスタッドボルト24を挿通させた時点において
は、係止片16が回り止め穴25に係止していない場合
がある。すなわち、端子本体12が上面22aに密着せ
ずに、スタッドボルト24の中間部分あたりまで浮き上
がっている場合がある。この場合、ナット27をスタッ
ドボルト24に螺着させると、ナット27の螺着に伴っ
てLA端子11がスタッドボルト24の基端側に移動す
る。そして、係止片16の位置が回り止め穴25の位置
に一致していなくても、係止片16の側部が内壁面26
aまたは内壁面26bに当接しながら案内され、同係止
片16が回り止め穴25に係止する。したがって、LA
端子11は、前述した従来の取付構造とは異なり、係止
片16の先端部分が上面22aに引っかかった状態で被
取付部22に固定されることがない。
うな効果を得ることができる。 (1)凹部23aの内壁面26a,26bはそれぞれ斜
状をなし、スタッドボルト24の基端側に向かうほど同
壁面26a,26b間の距離が狭くなるように形成さ
れ、凹部23a全体としてテーパ状をなしている。そし
て、各内壁面26a,26bは、回り止め穴25まで連
続している。このため、たとえ係止片16が回り止め穴
25に係止していない状態でLA端子11を被取付部2
2に螺着固定しても、係止片16は内壁面26a,26
bに案内されて回り止め穴25に係止する。したがっ
て、係止片16が回り止め穴25に係止せずに上面22
aに引っかかったままナット27を螺着してしまう、と
いった不都合を確実に防止することができる。よって、
LA端子11の取り付け不良を確実に防止することがで
きる。その結果、こうしたLA端子11の取り付け不良
に起因するナット27の緩みや、LA端子11の変形を
防止することができる。また、スタッドボルト24とL
A端子11との電気的な接続不良を防止することができ
る。
端子本体12の下面を被取付部22の上面22aに密着
させた状態を維持しながらナット27をスタッドボルト
24に螺着させる必要がない。このため、LA端子11
の取付作業が煩雑となることがない。したがって、該L
A端子11の取り付け作業性を向上させることができ
る。
スタッドボルト24の先端側に向かうほど広くなってい
る。このため、ボルト挿通孔14にスタッドボルト24
を挿通させる際に、凹部23a内に係止片16を容易に
位置させることができる。したがって、LA端子11の
取付作業が簡単となり、より作業性を向上させることが
できる。
更してもよい。 ・ 図3(a)に示すように、凹部23aを、回り止め
穴25の両側縁から鉛直上方孔に延びる内壁面26a,
26bを備えたものに変更してもよい。このようにして
も、係止片16を凹部23a内に位置させることによっ
て、同係止片16を回り止め穴25に案内させることが
できる。したがって、LA端子11の取り付け不良を確
実に防止することができる。
うに、壁部31に変更する。この壁部31の内面には、
前記凹部23aの各内壁面26a,26bと対応する側
壁面32a,32bを有する突条31a,31bが形成
されている。したがって、突条31a,31b間に係止
片16を位置させた状態でナット27をスタッドボルト
24に螺着させれば、係止片16を回り止め穴25に案
内させることができる。よって、LA端子11の取り付
け不良を確実に防止することができる。
を省略してもよい。すなわち、凹部23aを、内壁面2
6a,26bのうちのどちらか一方のみを有する形状に
変更してもよい。このようにしても、一方の内壁面26
a,26bによって係止片16を回り止め穴25に案内
することができる。したがって、LA端子11の取り付
け不良を確実に防止することができる。
するとともに、ナット27をボルトに変更してもよい。 ・ LA端子11に設けられたボルト挿通孔14は、孔
部に限らず、切欠き部であってもよい。すなわち、LA
端子11は、Y型端子であってもよい。
部13とが90゜折曲されたものに限定されるものでは
なく、他の角度で折曲されたものや、折曲されていない
ものであってもよい。
を回り止め穴25にスムーズに案内するため、45゜以
上の斜度を有していることが望ましい。さらに望ましく
は、50゜以上であることが望ましい。また、係止片1
6を凹部23a内に位置させ易くするためには、75゜
以下であることが望ましい。したがって、これらの観点
から、内壁面26a,26bの斜度は、50゜〜75゜
の範囲内に設定されていることが最も望ましい。
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項1または請求項2に記載の丸形板端子の
取付構造において、前記壁面は、前記ボルト部の近辺に
立設された壁部に設けられた凹部の内壁面であること。
丸形板端子の取付構造において、前記壁面は、前記ボル
ト部の近辺に立設された壁部に設けられた2本の突条の
対向する側壁面であること。
(1),(2)に記載の丸形板端子の取付構造におい
て、前記被取付部は、電気接続箱の一部であること。
丸形板端子の取り付け不良を確実に防止することができ
る。
子の取付作業が簡単となり、作業性を向上させることが
できる。
態を示す分解斜視図。
図、(b)はその正面図。
形態を示す分解斜視図。
図。
(b)はその正面図。
…圧着部、14…ボルト挿通部としてのボルト挿通孔、
16…係止片、21…電気接続箱、22…被取付部、2
2a…上面、23,31…壁部、23a…凹部、24…
ボルト部としてのスタッドボルト、25…回り止め穴、
26a,26b,31a,31b…壁面、32a,32
b…突条。
Claims (2)
- 【請求項1】 ボルト挿通部を有する端子本体と、その
端子本体の外周縁に設けられた係止片とを備える丸形板
端子を、被取付部に設けられた回り止め穴に前記係止片
を係止させた状態で該被取付部に螺着固定する丸形板端
子の取付構造において、前記被取付部は、前記ボルト挿通部に挿通可能なボルト
部と、 前記係止片を前記回り止め穴に案内する誘導部と
を有し、 前記誘導部は、前記被取付部に一体に形成された壁部に
おいて、前記係止片の両側面と当接可能に対向配置され
るとともに、前記回り止め穴の開口部まで連続した一対
の壁面であり、それら壁面の高さを前記ボルト部の先端
と略同等に設定したこ とを特徴とする丸形板端子の取付
構造。 - 【請求項2】 前記各壁面間の距離は、前記ボルト部の
基端側に向かうにつれて徐々に狭くなっていることを特
徴とする請求項1に記載の丸形板端子の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14203999A JP3473497B2 (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 丸形板端子の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14203999A JP3473497B2 (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 丸形板端子の取付構造 |
Publications (2)
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JP3473497B2 true JP3473497B2 (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=15305969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14203999A Expired - Fee Related JP3473497B2 (ja) | 1999-05-21 | 1999-05-21 | 丸形板端子の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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JP2005093263A (ja) * | 2003-09-18 | 2005-04-07 | Jst Mfg Co Ltd | 回り止め付き圧着端子 |
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-
1999
- 1999-05-21 JP JP14203999A patent/JP3473497B2/ja not_active Expired - Fee Related
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