JP2002046484A - 燃料ガスボンベ搭載車 - Google Patents
燃料ガスボンベ搭載車Info
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Abstract
突時の車体フレームの変形の影響を直接受けず安全性の
高い燃料ガスボンベ搭載車を提供する。 【解決手段】 車体フレーム2にCNGボンベ7をその
長手方向を前後方向に沿わせて搭載したCNGボンベ搭
載車1において、CNGボンベ7の近傍に位置する少な
くとも2つのクロスメンバ2c、2dをCNGボンベ7
の上方で前後に結合部材27で結合し、この結合部材2
7にCNGボンベ7の少なくとも1箇所を抱持する抱持
部材28と拘束バンド34から成る抱持手段を連結し、
CNGボンベ7を車体フレーム2に直接固定しないこと
で、後突時の車体フレーム2の変形の影響や車体フレー
ム2の振動の影響を直接受けないようにした。
Description
NG)などの燃料ガスボンベを搭載した燃料ガスボンベ
搭載車に関するものである。
自動車は知られており、トラックなどの大型車両におい
ては、車体フレーム上に搭載架台を配設し、又は車体フ
レームの側部に搭載棚枠を配設してボンベを搭載するよ
うに構成されている。
載スペースが制約されたり、車体フレームの構造が複雑
になってコスト高になるなどの問題があった。
えば実開平7−21421号公報には、図6に示すよう
に、車体フレーム50の左右フレーム51、52をつな
ぐクロスメンバ53とフレーム後端部材54とにより形
成されるフレーム内空間55にボンベ56を配設したも
のが開示されている。
たような構成では、車体フレーム50の後端部にボンベ
56をその長手方向を車体フレーム50の前後方向に沿
わせた状態で直接固定しているため、後方からの衝突時
に車体フレーム50の変形の影響をボンベ56が直接受
けるために危険であるとともに、車体フレーム50から
の振動を直接受けるという問題がある。
ペースを図ることができるとともに、後突時の車体フレ
ームの変形の影響や車体フレームの振動の影響を直接受
けず安全性の高い燃料ガスボンベ搭載車を提供すること
を目的とする。
搭載車は、車体フレームに燃料ガスボンベをその長手方
向を前後方向に沿わせて搭載した燃料ガスボンベ搭載車
において、燃料ガスボンベの近傍に位置する少なくとも
2つのクロスメンバをボンベの上方で前後に結合部材で
結合し、この結合部材に燃料ガスボンベの少なくとも1
箇所を抱持する抱持手段を連結したものであり、燃料ガ
スボンベが車体フレームの下部に配設されるので省スペ
ースを図ることができ、かつ燃料ガスボンベの少なくと
も1箇所が抱持手段と結合部材を介して車体フレームの
2つのクロスメンバで支持され、車体フレームに直接固
定されていないため、後突時の車体フレームの変形の影
響や車体フレームの振動の影響を直接受けず安全性が高
く、また燃料ガスボンベを車体下面から容易に搭載する
ことができ、また車体フレームに対しては連結部材を結
合するだけであり、既存の車体フレームの改造が僅かで
済み、簡単かつ低コストにて構成することができる。
置を位置決めする手段を設けると、燃料ガスボンベの搭
載時の位置決めや衝突時のずれを防止することができ
る。
の側部に配設すると、後突時に車体フレームが変形する
ことがあっても燃料ガスボンベは剛性の高いプロペラシ
ャフトによって保護され、さらに安全性が向上する。
対して座屈し易い形状に構成すると、車体フレームが変
形しても結合部材の座屈によって吸収され、燃料ガスボ
ンベが車体フレームの変形の影響を受けるのを抑制でき
る。
も2つのクロスメンバの上下位置関係に高低差を設ける
と、上記結合部材の座屈が生じ易く、燃料ガスボンベの
損傷をさらに効果的に抑制できる。
天然ガス(CNG)ボンベ搭載車について、図1〜図5
を参照して説明する。
載車であり、小型トラックとして構成されている。2は
その車体フレームであり、一対の車体前後方向に延設さ
れたサイドフレーム2aと、その後端と、後輪の車軸近
傍位置と、それより前方適当距離の位置でサイドフレー
ム2a、2a間を連結するクロスメンバ2b、2c、2
dを有している。サイドフレーム2aは、その後端部の
上面は床面に近い高さに位置するが、中央部に向けて低
くなるように湾曲して形成されている。それに伴ってク
ロスメンバ2b、2cはほぼ同じ高さに位置している
が、クロスメンバ2dはクロスメンバ2cに対してかな
り低い位置に配設されている。3はエンジンユニット
で、車体フレーム2の略中央部のクロスメンバ2dの前
方位置に配設されている。3aはエンジンユニット3の
本体部、3bは同トランスミッション部であり、4はプ
ロペラシャフト、5はデファレンシャルである。
れた2つのCNGボンベである。その中の1つのCNG
ボンベ6は、車体フレーム2の後端部のサイドフレーム
2a、2aとクロスメンバ2b、2cで囲まれた空間内
に、その長手方向を車体幅方向に沿わせて配設されてい
る。残りのCNGボンベ7は、車体フレーム2のサイド
フレーム2aとプロペラシャフト4との間の空間に、そ
の長手方向を車体前後方向に沿わせて配設されている。
8、圧力センサ9aを備えた主止弁9を介して温水配管
10にて温水を供給された減圧弁11に接続されてお
り、燃料ガスである天然ガスを所定の圧力に調圧して燃
料供給管12を介してエンジンユニット3の本体部3a
に装着されたインジェクタ13によって各燃焼室に供給
するように構成されている。また、これらCNGボンベ
6、7には、燃料充填口14から逆止弁15を介してC
NGを供給するように構成されている。16は燃料の供
給圧を検出する圧力センサ、17はラジエータで、温水
源として温水配管10が接続されている。18は制御ユ
ニット、19は排気管である。
に、後端とその前方のクロスメンバ2b、2c間にわた
って架設された凹字状の一対の支持枠20上に設置さ
れ、上部から拘束バンド21で締め付け固定されて支持
されている。一対の支持枠20はCNGボンベ6の長手
方向両端近傍を支持するように配設されている。なお、
各支持枠20は、クロスメンバ2b、2cからそれぞれ
一体的に垂下された取付ブラケット20a、20aの下
端間に支持部材20bを架設し、ボルトにて締結固定し
て構成されている。また、拘束バンド21の一端は、支
持部材20bに設けられたブラケット22にて支軸23
を介して枢支され、他端は締結ボルト24にて支持部材
20bに締め付けられている。
に、クロスメンバ2cと2dの上にそれぞれ固着された
支持ブラケット25、26間に架設された結合部材27
にて抱持部材28を介してその後部側(吐出口側)が支
持され、前部側(底部側)は支持ブラケット26にて抱
持部材29を介して支持されている。結合部材27は後
方に向けて上方に湾曲形成されたパイプ材から成り、後
方から過大な荷重が作用したときに座屈して衝撃を吸収
できるように構成されている。この結合部材27の両端
に支持ブラケット25、26に対する締結固定部30
a、30bが設けられ、両端間の適当位置に抱持部材2
8を装着する平面視が細長い長方形状の取付ブラケット
部31が設けられている。また、支持ブラケット26の
前端部にも同様に抱持部材29を装着する取付ブラケッ
ト部32が設けられている。
Gボンベ7の上端部が係合するように円弧受け面33が
形成され、また一端の下部には、CNGボンベ7を下方
から支持し、抱持部材28、29に対して押し付けて固
定する拘束バンド34の一端の枢着筒部34aを枢支す
る枢支ピン35が配設され、他端には拘束バンド34の
他端に固着された締結ボルト34bが貫通するボルト穴
36が形成され、締結ボルト34bに螺合させた締結ナ
ット37にて締結固定するように構成されている。これ
ら抱持部材28、29と拘束バンド34にてCNGボン
ベ7を抱持する抱持手段が構成されている。
決め腕38が延出され、その先端に設けられた結合ブラ
ケット39に、CNGボンベ7の首部7aに外嵌固定さ
れる保持バンド40の締結部をボルト41にて締結固定
するように構成され、これら位置決め腕38と保持バン
ド40にてCNGボンベ7の前後方向の位置決めを行う
位置決め手段が構成されている。42はCNGボンベ7
の吐出バルブ7bの保護カバーである。
の連結ロッド43にて互いに連結され、これら連結ロッ
ド43の前部と後部からそれぞれ垂下された取付ブラケ
ット44にCNGボンベ7の下面を保護する断面略U字
状の保護カバー45を取付けるように構成されている。
また、保護カバー45の前端に、CNGボンベ7の前端
の底面の下部を保護する下部底面カバー46を取付ける
ように構成されている。さらに、抱持部材29から前方
に向けて延出された一対のカバー取付腕47aを介して
CNGボンベ7の前端の底面の上部を保護する上部底面
カバー47が取付けられている。
ば、CNGボンベ6、7が車体フレーム2の下部に配設
されているので省スペースを図ることができ、かつCN
Gボンベ7の少なくとも後部が抱持部材28と拘束バン
ド34から成る抱持手段と結合部材27を介して車体フ
レームの2つのクロスメンバ2c、2dで支持するよう
にしているので、CNGボンベ7が車体フレーム2に直
接固定されていず、そのため後突時に車体フレーム2に
変形が生じた場合でも、その影響を直接受けることがな
く、また車体フレーム2の振動の影響も直接受けること
がないので、高い安全性が確保される。
手方向を車幅方向に沿わせて配設され、かつクロスメン
バ2b、2c間に架設した凹字状の支持枠20で支持し
て拘束バンド21で固定されているので、車体フレーム
2の振動の影響は直接受け難く、かつ後突時に車体フレ
ーム2に変形が生じた場合でも支持枠20の変形で吸収
されるとともに、変形に追従して変位することによって
損傷を受ける恐れは少ない。
車体フレーム2の下面から容易に行うことができる。ま
た、車体フレーム2に対しては、支持枠20の取付ブラ
ケット20aと、結合部材27を結合する支持ブラケッ
ト25、26を設けるだけでよいので、既存の車体フレ
ーム2の改造が僅かで済み、簡単かつ低コストにて構成
することができる。
延設するとともにその先端にCNGボンベ7の首部7a
に固定した保持バンド40を結合してCNGボンベ7の
前後位置を位置決めするようにしているので、CNGボ
ンベ7の搭載時の位置決めや衝突時のずれを確実に防止
することができる。
4の側部に配設しているので、後突時に車体フレーム2
の後部が変形することがあってもCNGボンベ7は剛性
の高いプロペラシャフト4によって保護され、さらに安
全性が向上する。
差がある2つのクロスメンバ2c、2d間に架設し、後
方に向けて上方に湾曲形成したパイプ材にて構成してい
るので、前後方向の衝突荷重に対して座屈し易く、した
がって車体フレーム2の後部が変形しても結合部材27
の座屈によって吸収され、CNGボンベ7が車体フレー
ム2の変形の影響を受けるのをより確実に抑制すること
ができる。
45で覆い、CNGボンベ7の前端の底面を下部底面カ
バー46と上部底面カバー47で覆っているので、走行
時の飛び石によるCNGボンベ7の損傷を防止すること
ができる。
ば、以上のように燃料ガスボンベが車体フレームの下部
に配設されるので省スペースを図ることができ、かつ燃
料ガスボンベの少なくとも1箇所が抱持手段と結合部材
を介して車体フレームの2つのクロスメンバで支持さ
れ、車体フレームに直接固定されていないため、後突時
の車体フレームの変形の影響や車体フレームの振動の影
響を直接受けず安全性が高く、また燃料ガスボンベを車
体下面から容易に搭載することができ、また車体フレー
ムに対しては連結部材を結合するだけであり、既存の車
体フレームの改造が僅かで済み、簡単かつ低コストにて
構成することができる。
置を位置決めする手段を設けると、燃料ガスボンベの搭
載時の位置決めや衝突時のずれを防止することができ
る。
の側部に配設すると、後突時に車体フレームが変形する
ことがあっても燃料ガスボンベは剛性の高いプロペラシ
ャフトによって保護され、さらに安全性が向上する。
対して座屈し易い形状に構成すると、車体フレームが変
形しても結合部材の座屈によって吸収され、燃料ガスボ
ンベが車体フレームの変形の影響を受けるのを抑制でき
る。
も2つのクロスメンバの上下位置関係に高低差を設ける
と、上記結合部材の座屈が生じ易く、燃料ガスボンベの
損傷をさらに効果的に抑制できる。
おける燃料ガス供給系統を示す透視斜視図である。
面図である。
示す平面図である。
示す縦断面図である。
示す分解斜視図である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 車体フレームに燃料ガスボンベをその長
手方向を前後方向に沿わせて搭載した燃料ガスボンベ搭
載車において、燃料ガスボンベの近傍に位置する少なく
とも2つのクロスメンバをボンベの上方で前後に結合部
材で結合し、この結合部材に燃料ガスボンベの少なくと
も1箇所を抱持する抱持手段を連結したことを特徴とす
る燃料ガスボンベ搭載車。 - 【請求項2】 抱持手段に燃料ガスボンベの前後位置を
位置決めする手段を設けたことを特徴とする請求項1記
載の燃料ガスボンベ搭載車。 - 【請求項3】 燃料ガスボンベをプロペラシャフトの側
部に配設したことを特徴とする請求項1記載の燃料ガス
ボンベ搭載車。 - 【請求項4】 結合部材を、前後方向の衝突荷重に対し
て座屈し易い形状に構成したことを特徴とする請求項1
〜3の何れかに記載の燃料ガスボンベ搭載車。 - 【請求項5】 結合部材が結合されている少なくとも2
つのクロスメンバの上下位置関係に高低差を設けたこと
を特徴とする請求項4記載の燃料ガスボンベ搭載車。
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