JP2002045633A - 空気清浄機のフィルタ交換時期報知装置 - Google Patents

空気清浄機のフィルタ交換時期報知装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め設定された予定時間をユーザの要望に応
じて変更可能なフィルタ交換時期報知装置を提供するこ
とにある。 【解決手段】 このフィルタ交換時期報知装置1は、空
気清浄機11のロールフィルタ6の交換時期を知らせる
ための装置であって、フィルタ交換サイン灯3と設定制
御部5とを備えている。フィルタ交換サイン灯3は、ロ
ールフィルタ6の使用時間が予定時間に達したことを知
らせる。設定制御部5は、予め設定されている予定時間
を補正して新たな予定時間とするためのものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタ交換時期
報知装置、特に、空気清浄機のフィルタの交換時期を知
らせるためのフィルタ交換時期報知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気清浄機として、フィルタの交
換時期を知らせるためのフィルタ交換時期報知装置を備
えたものがある。フィルタ交換時期報知装置は、一般
に、報知手段と設定手段とを備えている。報知手段は、
フィルタを使用した時間が予め設定された予定時間に達
したことを知らせるためのものである。設定手段は、予
定時間を予め設定しておくためのものである。
【0003】このフィルタ交換時期報知装置では、通
常、工場から出荷される前に設定手段により予め予定時
間が設定される。そして、ユーザにより空気洗浄機が使
用され、フィルタの使用時間が予定時間に達すると、報
知手段によりフィルタが交換時期にあることが報知され
る。これにより、ユーザはフィルタの交換時期を知るこ
とができ、望ましい時期にフィルタの交換を行うことが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】空気清浄機が使用され
る環境は、設置される室内の粉塵量や各ユーザによる使
用頻度の相違等により様々であるため、フィルタの汚れ
具合も各空気清浄機により異なる。このため、ユーザ側
で、フィルタの使用時間が予定時間に達するよりも早く
または遅くフィルタを交換したい場合が生じる。また、
フィルタがまだ空気清浄の機能を果たしうる場合であっ
ても、見た目の汚れが酷いために、ユーザにおいて早め
にフィルタを交換したい場合がある。
【0005】しかし、前記従来のフィルタ交換時期報知
装置では、予定時間は、ユーザが使用を始める前に設定
され、必ずしもユーザ側の実際の使用状況に応じたもの
とはなっていない。また、予定時間より早めにフィルタ
を交換する場合、報知手段により報知される前に交換す
ることとなるため、報知手段の存在が無意味なものとな
る。
【0006】本発明の目的は、予め設定された予定時間
をユーザの要望に応じて変更可能なフィルタ交換時期報
知装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の空気清
浄機のフィルタ交換時期報知装置は、空気清浄機のフィ
ルタの交換時期を知らせるためのフィルタ交換時期報知
装置であって、報知手段と設定手段とを備えている。報
知手段は、フィルタの使用時間が予定時間に達したこと
を知らせる。設定手段は、予め設定されている予定時間
を補正して新たな予定時間とするためのものである。
【0008】この装置では、例えば工場から出荷される
前に設定手段により予め予定時間が設定されている。そ
して、ユーザにより空気清浄機の運転が開始され、フィ
ルタの使用時間が予定時間に達すると、報知手段により
フィルタが交換時期にあることが報知される。これによ
り、ユーザはフィルタを交換すべき時期を知ることがで
き、フィルタを適当な時期に交換することができる。
【0009】一方、ユーザが、例えばフィルタの使用時
間が予定時間に達する前にフィルタを交換した場合、設
定手段によりその交換時期に応じて予定時間が補正され
て新たな予定時間が設定される。そして、フィルタ交換
後に、フィルタの使用時間が新たな予定時間に達する
と、報知手段によりフィルタが交換時期にあることが報
知される。
【0010】ここでは、ユーザの使用開始後に新たに予
定時間を設定することができるため、従来の装置に比べ
よりユーザの使用態様に近い予定時間を設定することが
可能となる。
【0011】請求項2に記載の空気清浄機のフィルタ交
換時期報知装置は、請求項1の装置において、設定手段
はフィルタの使用時間に基づいて予定時間を設定する。
この装置では、新たな予定時間は、ユーザが実際にフィ
ルタを使用した時間に基づいて設定される。すなわち、
新たな予定時間の設定には、ユーザが実際にフィルタを
使用した時間が反映されるため、ユーザは自己の使用態
様に応じた時期にフィルタの交換時期を知ることができ
る。
【0012】請求項3に記載の空気清浄機のフィルタ交
換時期報知装置は、請求項2の装置において、設定手段
は、フィルタの使用時間に応じた補正係数を予定時間に
乗じた値を新たな予定時間とする。
【0013】この装置では、新たな予定時間は、予め設
定された予定時間に補正係数を乗じることにより設定さ
れるが、この補正係数はユーザがフィルタを使用した時
間に応じたものであるため、ユーザはより自己の使用態
様に応じた時期にフィルタの交換時期を知ることができ
る。
【0014】請求項4に記載の空気清浄機のフィルタ交
換時期報知装置は、請求項3の装置において、補正係数
は予定時間とフィルタの使用時間との差に応じて決定さ
れる。
【0015】この装置では、補正係数を簡単な判断基準
により決定することができる。請求項5に記載の空気清
浄機のフィルタ交換時期報知装置は、請求項1の装置に
おいて、設定手段はフィルタの使用時間を新たな予定時
間とする。
【0016】この装置では、ユーザが実際にフィルタを
使用した時間がそのまま新たな予定時間となる。これに
より、例えばユーザの使用態様が一定である場合は、ユ
ーザは、より自己の使用態様に応じた時期にフィルタ交
換時期を知ることができる。
【0017】請求項6に記載の空気清浄機のフィルタ交
換時期報知装置は、請求項1から5のいずれかの装置に
おいて、設定手段は、フィルタの使用時間が所定時間以
下である場合は予定時間を補正しない。
【0018】この装置では、フィルタの使用時間が所定
時間以下である場合は予定時間は補正されない。これに
より、ユーザが誤って極端に短い時間でフィルタを交換
した場合等に、予定時間が既に設定された予定時間から
大きく変更されるのを防ぐことができる請求項7に記載
の空気清浄機のフィルタ交換時期報知装置は、請求項1
から5のいずれかの装置において、設定手段は、使用時
間が予定時間の所定の割合以下である場合は新たな予定
時間を補正しない。
【0019】この装置では、フィルタの使用時間が予定
時間の所定の割合以下である場合は、予定時間は補正さ
れない。これにより、ユーザが誤って極端に早くフィル
タを交換した場合に、予定時間が既に設定された予定時
間から大きく変更されるのを防ぐことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態による
フィルタ交換時期報知装置1(図3参照)を備えた空気
清浄機11を示す。空気清浄機本体2の最前面には前面
パネル8が配置されており、この前面パネル8を通して
空気清浄機本体2内へ空気を吸い込むようにしている。
【0021】空気清浄機本体2の前面には凹部が形成さ
れており、この凹部内に、比較的大きなごみや塵を除去
するためのプレフィルタ4と、プレフィルタ4では取り
きれない微小ほこりをプラスに帯電させるためのイオン
化部9と、プラズマ集塵と光触媒の役割を有するロール
フィルタ6と、2枚の光触媒7とが収容されている。空
気洗浄機本体2には、送風ファン(図示せず)が設けら
れている。前面パネル3から吸い込まれた室内空気は、
プレフィルタ4、イオン化部9、ロールフィルタ6、光
触媒7及び送風ファンを通って浄化された後、空気清浄
機本体2の上部に設けられた吹き出し(図示せず)から
吹き出される。
【0022】空気清浄機本体2下部には、ロールフィル
タ6の交換時期を知らせるためのフィルタ交換時期報知
装置1が配置されている。空気清浄機本体2下部の前面
には、各種操作スイッチや各種表示部を備えた操作表示
パネル10が配置されている。この操作表示パネル10
の一端部には、給気口(図示せず)が開口されており、
室内空気は給気口を通して汚れセンサとしての粉塵セン
サ及びガスセンサ(ともに図示せず)に供給される。
【0023】次に、フィルタ交換時期報知装置1につい
て説明する。この報知装置1は、図3に示すように、フ
ィルタ交換サイン灯3と設定制御部5とを備えている。
【0024】フィルタ交換サイン灯3は、ロールフィル
タ6の使用時間が予定時間に達したことをユーザに知ら
せるためのものであり、図2に示すように、操作表示パ
ネル10に配置されている。ここで、「使用時間」と
は、ユーザが後述するリセットスイッチ25を押してか
ら次にリセットスイッチ25を押すまでの間における空
気清浄機11の延べ運転時間をいう。また、「予定時
間」とは、ロールフィルタ6が空気清浄機能を果たしう
る時間をいい、ここでは1000時間に設定されてい
る。
【0025】設定制御部5は、予め設定された予定時間
を補正して新たな予定時間を設定するための部分であ
り、空気清浄機本体2内部に配置された制御用回路基板
(図示せず)に設けられたメモリ21、フィルタ積算タ
イマ23及び演算部27(図3参照)と、操作表示パネ
ル10に配置されたリセットスイッチ25とを有してい
る。
【0026】メモリ21は、記憶素子であり、工場等で
予め設定された予定時間及び補正後の予定時間が記憶さ
れる。フィルタ積算タイマ23は、空気清浄機11の運
転に同期して作動し、空気清浄機11の延べ運転時間を
カウントする。フィルタ積算タイマ23にはメモリ21
が接続されており、メモリ21に格納された予定時間は
フィルタ積算タイマ23に呼び出し可能となっている。
また、フィルタ積算タイマ23にはフィルタ交換サイン
灯3が接続されており、カウントされた時間(ロールフ
ィルタ6の使用時間)がメモリ21に記憶された予定時
間に達すると、フィルタ交換サイン灯3を点灯させる。
【0027】演算部27はメモリ21に格納された予定
時間を補正するための部分である。演算部27は、フィ
ルタ積算タイマ23に接続されており、ユーザがリセッ
トスイッチ25を押すと使用時間が一時的に格納され
る。演算部27は、メモリ21に格納された予定時間と
使用時間との差に応じて補正係数を決定する。具体的に
は、両者の差が100時間以内である場合は1.1に、
200時間以内である場合は1.2に、300時間以内
である場合は1.3に、300時間より大きい場合は
1.5に決定する。また、演算部27は、これらの補正
係数をメモリ21に記憶された予定時間に乗じて新たな
予定時間とし、この新たな予定時間を次回の予定時間と
してメモリ21に記憶させる。なお、演算部27は、使
用時間が600時間以下である場合は、補正係数を決定
せず、メモリ21の予定時間を変更しない。
【0028】リセットスイッチ25は、ロールフィルタ
6をカットしたときに細い棒等で押すためのスイッチで
ある。リセットスイッチ25は、フィルタ交換サイン灯
3に接続されており、フィルタサイン灯3点灯後、フィ
ルタ交換時にユーザが押すとフィルタ交換サイン灯3が
消灯する。また、リセットスイッチ25は、フィルタ積
算タイマ23にも接続されており、フィルタ交換時にユ
ーザが押すことによりカウントされた時間は演算部27
に移され、フィルタ積算タイマ23でカウントされた時
間は0に戻される。
【0029】この報知装置1では、工場から出荷される
前に予定時間が1000時間に設定され、ユーザが空気
清浄機11の運転を開始すると、以下に説明するように
動作する。図4はそのフローチャートである。
【0030】ステップS1で空気清浄機の運転が開始さ
れると、ステップS2に移行して、フィルタ積算タイマ
23によりロールフィルタ6の使用時間のカウントが開
始される。次に、ステップS3において、カウントされ
た時間がメモリ21に格納された予定時間に達したか否
かが判断され、予定時間に達した場合はステップS4に
移行してフィルタ交換サイン灯3が点灯される。これに
より、ユーザはロールフィルタ6の交換時期を知ること
ができる。そして、ユーザがロールフィルタ6を交換し
リセットスイッチ25が押されればステップS5を介し
てステップS2に戻る。これにより、フィルタ交換サイ
ン灯3が消灯され、フィルタ積算タイマ23のカウント
数が0に戻される。
【0031】一方、ステップS3において、使用時間が
予定時間に達していないと判断された場合は、ステップ
S6において使用時間のカウントは継続される。ここ
で、使用時間が予定時間に達する前にフィルタ6が交換
され、ステップS7においてユーザによりリセットスイ
ッチ25が押された場合は、フィルタ積算タイマ23で
のカウント数が演算部27に移され、ステップS8に移
行する。なお、ステップS7でリセットスイッチ25が
押されなかった場合は、ステップS3に戻る。
【0032】ステップS8では、フィルタ6の使用時間
が600時間以内であるか否かが判断される。使用時間
が600時間以内であると判断された場合は、演算部2
7は補正係数を決定せず、新たな予定時間は設定されな
い。この場合、フィルタ交換後は、ステップS2に戻
り、前回と同じ予定時間の下でフィルタ6の使用時間の
カウントが開始される。
【0033】ステップS8において使用時間が600時
間を超えている場合はステップS9に移行する。ステッ
プS9では、使用時間と予定時間との差が100時間以
内であるか否かが判断される。両時間の差が100時間
以内であると判断された場合はステップS10に移行し
て補正係数が1.1に決定される。使用時間と予定時間
との差が100時間を超えている場合は、ステップS1
1に移行して両時間の差が200時間以内であるか否か
が判断される。両時間の差が200時間以内であると判
断された場合はステップS12に移行して補正係数が
1.2に決定される。使用時間と予定時間との差が20
0時間を超えている場合はステップS13に移行して両
時間の差が300時間以内であるか否かが判断される。
両時間の差が300時間以内であると判断された場合は
ステップS14に移行して補正係数が1.3に決定され
る。使用時間と予定時間との差が300時間を超えてい
る場合はステップS15に移行して補正係数が1.5に
決定される。
【0034】そして、ステップS10,12,14,1
5で決定された補正係数はステップS16においてメモ
リ21に格納された予定時間に乗じられ、新たな予定時
間が算出される。この新たな予定時間は、メモリ21に
格納され次回の予定時間として記憶される。そして、フ
ィルタ交換後は、ステップS2に戻り、補正後の予定時
間の下でフィルタの使用時間が開始される。
【0035】そして、再度、ロールフィルタ6の使用時
間のカウントが開始され、フィルタの使用時間が新たな
予定時間に達すると、フィルタ交換サイン灯3が点灯し
フィルタが交換時期にあることがユーザに知らされる。
この新たな予定時間は、実際のフィルタの使用時間に応
じて決定されるため、ユーザは、自己の使用態様に応じ
たフィルタの交換時期を知ることができる。
【0036】[他の実施形態] (a)演算部27は、フィルタの使用時間をそのまま新
たな予定時間とするものであってもよい。
【0037】(b)前記実施形態では、使用時間が所定
時間以下である場合に補正係数を決定しなかったが、使
用時間が予定時間の所定の割合以下(例えば、予定時間
の60%以下等)である場合に補正係数を決定しないよ
うにしてもよい。
【0038】(c)前記実施形態では、フィルタが交換
時期に達したことは、フィルタ交換サイン灯3により知
らせていたが、警告音を発する等他の手段により報知し
てもよい。
【0039】(d)図3に示す設定制御部5での動作は
一例であり、適宜変更可能である。 (e)フィルタ交換時期報知装置は、空気清浄機にのみ
用いられるものでなく、空気調和機等のフィルタ交換を
要する他の装置に用いられてもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、予め設定された予定時
間は、ユーザの使用態様に基づいて変更可能であるた
め、ユーザは自己の使用態様に応じた予定時間でフィル
タ交換の時期を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるフィルタ交換時期報
知装置を備えた空気清浄機の分解斜視図。
【図2】前記空気清浄機の操作表示パネルの正面図。
【図3】前記報知装置の設定制御部の概略ブロック図。
【図4】その制御ユニットのフローチャート。
【符号の説明】
1 フィルタ交換時期報知装置 3 フィルタ交換サイン灯 5 設定制御部 6 ロールフィルタ 11 空気清浄機

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気清浄機のフィルタの交換時期を知らせ
    るためのフィルタ交換時期報知装置であって、 前記フィルタの使用時間が予定時間に達したことを知ら
    せる報知手段と、 予め設定されている前記予定時間を補正して新たな前記
    予定時間とするための設定手段と、を備えた空気清浄機
    のフィルタ交換時期報知装置。
  2. 【請求項2】前記設定手段は前記フィルタの使用時間に
    基づいて前記予定時間を設定する、請求項1に記載の空
    気清浄機のフィルタ交換時期報知装置。
  3. 【請求項3】前記設定手段は、前記フィルタの使用時間
    に応じた補正係数を前記予定時間に乗じた値を新たな前
    記予定時間とする、請求項2に記載の空気清浄機のフィ
    ルタ交換時期報知装置。
  4. 【請求項4】前記補正係数は前記予定時間と前記フィル
    タの使用時間との差に応じて決定される、請求項3に記
    載の空気清浄機のフィルタ交換時期報知装置。
  5. 【請求項5】前記設定手段は前記フィルタの使用時間を
    新たな前記予定時間とする、請求項1に記載の空気清浄
    機のフィルタ交換時期報知装置。
  6. 【請求項6】前記設定手段は、前記フィルタの使用時間
    が所定時間以下である場合は前記予定時間を補正しな
    い、請求項1から5のいずれかに記載の空気清浄機のフ
    ィルタ交換時期報知装置。
  7. 【請求項7】前記設定手段は、前記使用時間が前記予定
    時間の所定の割合以下である場合は前記新たな予定時間
    を補正しない、請求項1から5のいずれかに記載の空気
    清浄機のフィルタ交換時期報知装置。
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