JP2002043938A - 周波数シンセサイザ、周波数変換方法、画像形成装置、画像形成方法及び記録媒体 - Google Patents

周波数シンセサイザ、周波数変換方法、画像形成装置、画像形成方法及び記録媒体

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JP2002043938A
JP2002043938A JP2000231644A JP2000231644A JP2002043938A JP 2002043938 A JP2002043938 A JP 2002043938A JP 2000231644 A JP2000231644 A JP 2000231644A JP 2000231644 A JP2000231644 A JP 2000231644A JP 2002043938 A JP2002043938 A JP 2002043938A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な画素単位の周波数制御、および、安
価な構成によるLSI化を行うこと。 【解決手段】 基準クロック信号の周波数に対して係数
倍の周波数を有する出力信号の周期を略等分割した位相
差を有するクロック信号群を発生し、第1の制御信号に
基づきクロック信号群から所望とする隣接位相の2つの
クロック信号対を選択出力し、第2制御信号に基づきク
ロック信号対と該クロック信号対の位相差内のクロック
位相とから1つのクロック信号を選択出力し、1つのク
ロック信号と周波数設定データとに基づき第1および第
2の制御信号を発生し、1つのクロック信号と基準クロ
ック信号とを入力し基準クロック信号に対するクロック
信号の位相差を示す位相差信号を出力し、位相差信号に
基づきクロック信号群を制御する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数シンセサイ
ザ、周波数変換方法、周波数変換制御プログラムを記録
した記録媒体、画像形成装置、画像形成方法及び画像形
成制御プログラムを記録した記録媒体に関し、特に、カ
ラーレーザ印画エンジンの画素位置合わせに使用される
入力基準クロック信号に対して係数倍周波数のクロック
信号を出力可能な周波数変換処理及びその周波数変換処
理を用いた画像形成処理に関する。
【0002】
【従来の技術】(従来の周波数シンセサイザ)従来の周
波数シンセサイザを、カラーレーザ印画エンジンの画素
位置合わせに適用する場合の例を図19に基づいて説明
する。
【0003】カラーレーザ印画エンジンとして、例え
ば、600dpi機の場合、約8000画素サイズにお
いて16画素程度の画サイズ誤差が発生するため、約±
0.2%(2000ppm)の画素周波数制御範囲が必要である。
【0004】また、1/8画素程度の画サイズ誤差に抑
えるためには、約15ppm精度の高精度な画素周波数制御
が必要になる。
【0005】図19は、従来の周波数シンセサイザの構
成例を示す。
【0006】周波数frの基準クロック信号Krは分周
数Nrの固定分周回路(Nr)12に入力され、基準信
号Rとして位相比較回路(PD)14に入力される。
【0007】一方、制御信号発生回路(Δ)16から出
力される駆動制御信号によって周波数が変化するする可
変発振回路(VCO)17の周波数fvの出力信号Kv
は、可変分周回路(Nv)13に入力され分周数Nvさ
れた比較信号Vを出力し位相比較回路14に入力され
る。分周数Nvは、分周数設定データ(DF)によって
可変できる。
【0008】位相比較回路14は、比較信号Vが基準信
号Rより遅れた時(進んだ時)発生するアップパルスU
(ダウンパルスD)をチャージポンプ回路15に入力す
る。チャージポンプ回路15では、アップパルスU及び
ダウンパルスDから誤差電圧を発生して制御信号発生回
路16に入力し、比較信号Vが基準信号Rに対して位相
が合うように出力制御される。
【0009】以上説明した周波数シンセサイザでは、下
式の関係が成り立つ。
【0010】 fv=(Nv/Nr)×fr …(1) このようにして基準クロック周波数frに対して、係数
倍された周波数fvのクロック信号Kvを出力すること
ができる。
【0011】周波数シンセサイザは、周波数可変範囲と
周波数設定精度で規定される。今、下記条件を考える。 a)周波数可変範囲 :±2000ppm程度 b)周波数設定精度 :15ppm程度 1/2^16=1/65536=15.25ppm …(2) (65536)/(65536-128)=+1953ppm …(3) (65536-256)/(65536-128)=−1957ppm …(4) (2)〜(4)式より、可変分周回路13は1例とし
て、以下のように設計可能な周波数シンセサイザを実現
できる。
【0012】 カウンタビット数 :16ビット 分周数設定データDF :8ビット 分周数範囲 :65280〜65408〜65536
【0013】
【発明が解決しようとする課題】(課題1)以上説明し
た周波数シンセサイザは、周波数設定精度を上げる場
合、可変分周回路13の分周数を大きくする必要があ
る。これは出力信号Kvの周波数チェック間隔が大きく
なることを意味し、周波数設定精度の向上に呼応して可
変発振回路17は、数万クロックに渡って発振周波数を
安定に保持できる構成が必要となる。
【0014】しかし、数万クロックに渡って周波数安定
を維持できる可変発振回路17は、従来の汎用LSIプ
ロセスのみでは容易に実現できず、安価に作製すること
ができない。
【0015】また、従来の周波数シンセサイザをカラー
レーザ印画エンジンに搭載した場合、システムLSIと
して構成する画素変調回路25(後述する図10参照)
には安定な動作が保証されない。
【0016】(課題2)また、周波数設定精度の向上に
呼応して、発振周波数を安定に保持するためには、可変
発振回路17のみならず、LSIでは実現できない大容
量のコンデンサを使用したチャージポンプ回路15によ
ってアタック/リカバリ能力を犠牲にしても、発振出力
信号を安定に制御しておく必要がある。
【0017】しかし、チャージポンプ回路15によって
発振出力信号を安定に制御しておくために、アタック/
リカバリ能力を犠牲にした場合、迅速な出力周波数切換
えを行うことができず、応用範囲が限定されていた。
【0018】そこで、本発明の目的は、高精度な画素単
位の周波数制御、および、安価な構成によるLSI化が
可能な周波数シンセサイザ、周波数変換方法及び周波数
変換制御プログラムを記録した記録媒体を提供すること
にある。
【0019】また、本発明の他の目的は、4ドラム等の
カラーレーザ印画エンジンにおいて各色の画サイズ合わ
せを簡単にかつ確実に行うことが可能な画像形成装置、
画像形成方法及び画像形成制御プログラムを記録した記
録媒体を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準クロック
信号の周波数に対して係数倍の周波数を有する出力信号
を発生する周波数シンセサイザであって、前記出力信号
の周期を略等分割した位相差を有するクロック信号群を
発生する可変発振手段と、第1の制御信号に基づいて、
前記クロック信号群から所望とする隣接位相の2つのク
ロック信号対を選択して出力する主位相選択手段と、第
2制御信号に基づいて、前記クロック信号対と該クロッ
ク信号対の位相差内のクロック位相とから1つのクロッ
ク信号を選択して出力する副位相選択手段と、前記選択
された1つのクロック信号と周波数設定データとに基づ
いて、前記第1の制御信号および第2の制御信号を発生
する制御信号発生手段と、前記選択された1つのクロッ
ク信号と前記基準クロック信号とが入力され、該基準ク
ロック信号に対する該クロック信号の位相差を示す位相
差信号を出力する位相比較手段と、前記出力された位相
差信号に基づいて、前記可変発振手段を制御する発振制
御手段とを具えることを特徴とする。
【0021】本発明は、基準クロック信号の周波数に対
して係数倍の周波数を有する出力信号を発生する周波数
シンセサイザであって、前記出力信号の周期を略等分割
した位相差を有するクロック信号群を発生する可変発振
手段と、第3の制御信号に基づいて、前記クロック信号
群から1つのクロック信号を選択して出力する位相選択
手段と、前記クロック信号と前記周波数設定データとに
基づいて、前記第3の制御信号を発生する制御信号発生
手段と、前記クロック信号と前記基準クロック信号とが
入力され、該基準クロック信号に対する該クロック信号
の位相差を示す位相差信号を出力する位相比較手段と、
前記出力された位相差信号に基づいて、前記可変発振手
段を制御する発振制御手段とを具えることを特徴とす
る。
【0022】ここで、前記クロック信号群および前記ク
ロック対の中から、関連するクロック信号と周波数設定
データとに基づいて前記第1の制御信号および第2の制
御信号、又は、第3の制御信号を発生する制御信号発生
手段をさらに具えてもよい。
【0023】本発明は、入力画像データに応じて画像の
形成を行う画像形成装置であって、前記周波数シンセサ
イザと、前記周波数シンセサイザからの出力信号に基づ
いて、前記入力画像データの出力制御を行うことによっ
て画像の形成を行う出力制御手段とを具えることを特徴
とする。
【0024】前記画像データの画像サイズを所定画素数
の間隔で検出する画像サイズ検出部と、前記所定画素数
を係数分割した画素数周期に基づいて、前記周波数シン
セサイザの前記主位相選択手段および前記副位相選択手
段、又は、前記位相選択手段を周期的に制御する制御手
段をさらに具えてもよい。
【0025】本発明は、基準クロック信号の周波数に対
して係数倍の周波数を有する出力信号を発生する周波数
変換方法であって、前記出力信号の周期を略等分割した
位相差を有するクロック信号群を発生する可変発振工程
と、第1の制御信号に基づいて、前記クロック信号群か
ら所望とする隣接位相の2つのクロック信号対を選択し
て出力する主位相選択工程と、第2制御信号に基づい
て、前記クロック信号対と該クロック信号対の位相差内
のクロック位相とから1つのクロック信号を選択して出
力する副位相選択工程と、前記選択された1つのクロッ
ク信号と周波数設定データとに基づいて、前記第1の制
御信号および第2の制御信号を発生する制御信号発生工
程と、前記選択された1つのクロック信号と前記基準ク
ロック信号とが入力され、該基準クロック信号に対する
該クロック信号の位相差を示す位相差信号を出力する位
相比較工程と、前記出力された位相差信号に基づいて、
前記可変発振工程において発生するクロック信号群を制
御する発振制御工程とを具えることを特徴とする。
【0026】本発明は、基準クロック信号の周波数に対
して係数倍の周波数を有する出力信号を発生する周波数
変換方法であって、前記出力信号の周期を略等分割した
位相差を有するクロック信号群を発生する可変発振工程
と、第3の制御信号に基づいて、前記クロック信号群か
ら1つのクロック信号を選択して出力する位相選択工程
と、前記クロック信号と前記周波数設定データとに基づ
いて、前記第3の制御信号を発生する制御信号発生工程
と、前記クロック信号と前記基準クロック信号とが入力
され、該基準クロック信号に対する該クロック信号の位
相差を示す位相差信号を出力する位相比較工程と、前記
出力された位相差信号に基づいて、前記可変発振工程に
おいて発生するクロック信号群を制御する発振制御工程
とを具えることを特徴とする。
【0027】本発明は、入力画像データに応じて画像の
形成を行う画像形成方法であって、前記周波数変換方法
によって作成した出力信号に基づいて、前記入力画像デ
ータの出力制御を行うことによって画像の形成を行う出
力制御工程を具えたことを特徴とする。
【0028】本発明は、コンピュータによって、基準ク
ロック信号の周波数に対して係数倍の周波数を有する出
力信号の発生の制御をするためのプログラムを記録した
媒体であって、該制御プログラムはコンピュータに、前
記出力信号の周期を略等分割した位相差を有するクロッ
ク信号群を発生させ、第1の制御信号に基づいて、前記
クロック信号群から所望とする隣接位相の2つのクロッ
ク信号対を選択して出力させ、第2制御信号に基づい
て、前記クロック信号対と該クロック信号対の位相差内
のクロック位相とから1つのクロック信号を選択して出
力させ、前記選択された1つのクロック信号と周波数設
定データとに基づいて、前記第1の制御信号および第2
の制御信号を発生させ、前記選択させた1つのクロック
信号と前記基準クロック信号とを入力させ、該基準クロ
ック信号に対する該クロック信号の位相差を示す位相差
信号を出力させ、前記出力させた位相差信号に基づい
て、前記発生させたクロック信号群を制御させることを
特徴とする。
【0029】本発明は、コンピュータによって、基準ク
ロック信号の周波数に対して係数倍の周波数を有する出
力信号の発生の制御をするためのプログラムを記録した
媒体であって、該制御プログラムはコンピュータに、前
記出力信号の周期を略等分割した位相差を有するクロッ
ク信号群を発生させ、第3の制御信号に基づいて、前記
クロック信号群から1つのクロック信号を選択して出力
させ、前記クロック信号と前記周波数設定データとに基
づいて、前記第3の制御信号を発生させ、前記クロック
信号と前記基準クロック信号とを入力させ、該基準クロ
ック信号に対する該クロック信号の位相差を示す位相差
信号を出力させ、前記出力させた位相差信号に基づい
て、前記発生させたクロック信号群を制御させることを
特徴とする。
【0030】本発明は、コンピュータによって、入力画
像データに応じた画像の形成制御をするためのプログラ
ムを記録した媒体であって、該制御プログラムはコンピ
ュータに、前記周波数変換制御プログラムを記録した媒
体を用いて、基準クロック信号の周波数に対して係数倍
の周波数を有する出力信号を発生させ、前記発生させた
出力信号に基づいて、前記入力画像データの出力制御を
行うことによって画像の形成を行わせることを特徴とす
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0032】[第1の例]本発明の第1の実施の形態
を、図1〜図9に基づいて説明する。
【0033】(周波数シンセサイザ)本例では、周波数
シンセサイザの構成例について説明する。
【0034】図1は、基準クロック信号周波数の係数倍
周波数の出力信号を発生する周波数シンセサイザの構成
例を示す。
【0035】図1に示す周波数シンセサイザは、出力信
号の周期を略等分割の位相差を持つ多相のクロック信号
群K0〜K7を発生する可変周波数発振回路(VCO)
6と、前記クロック信号群K0〜K7から第1の制御信
号S1によって所望する隣接位相の2つのクロック信号
対KA,KBを選択して出力する主位相選択回路(co
arse)5と、クロック信号対KA,KBとこれらの
位相差内のクロック位相から第2の制御信号S2で1つ
のクロック信号Kvを選択して出力する副位相選択回路
(fine)4と、前記クロック信号Kvと周波数設定
データDFとによって前記第1の制御信号S1及び第2
の制御信号S2を発生する制御回路(cont)7と、
前記クロック信号Kvと基準クロック信号Krとが入力
される位相比較回路(PD)1と、位相比較回路1の出
力信号に基づいて前記可変周波数発振回路6を制御する
チャージポンプ回路(CP)2および制御信号発生回路
(Δ)3とを備えている。
【0036】次に、周波数シンセサイザの動作について
説明する。
【0037】基準クロック信号Krは、そのまま一般的
なアップパルスU及びダウンパルスDを発生する位相比
較回路1に入力される。もちろん、基準クロック信号K
rは元クロック信号を便宜分周又は逓倍されたものでも
よい。
【0038】位相比較回路1の出力パルスは、一般的な
チャージポンプ回路2に入力され、誤差電圧を発生して
同じく一般的な制御信号発生回路3に入力され、制御電
圧Vcを出力する。
【0039】制御電圧Vcは、図2に示すような多相ク
ロックの可変周波数発振回路6に入力され、多相クロッ
ク信号K0〜K7の発振周波数を制御する。多相クロッ
ク信号K0〜K7は、発振クロック周期を8等分したタ
イミングのクロック信号群である。この多相クロック信
号K0〜K7は、主位相選択回路5に入力され、位相選
択信号S1によって2つの主選択クロックKA及びKB
を出力する。
【0040】主選択クロックKA及びKBは、副位相選
択回路4に入力され、位相選択信号S2によって比較信
号Kvを出力する。比較信号Kvは、位相比較回路1に
入力されると共に、制御論理回路7にクロック信号とし
て入力される。
【0041】制御論理回路7には、周波数設定データD
Fが入力されており、位相選択信号S1、S2を出力し
て主位相選択回路5及び副位相選択回路4を制御する。
【0042】(多相クロックの可変周波数発振回路)図
2は、多相クロックの可変周波数発振回路6の構成例を
示す。
【0043】この可変周波数発振回路6には、各々同構
成の差動遅延回路9a〜9dがリング状に結線されてい
る。ただし、差動遅延回路9dの出力差動信号は、差動
遅延回路9aに入力するとき、正極/負極を互いに違え
て結線することにより発振回路を構成している。
【0044】図3は、差動遅延回路9a〜9dのCMO
S回路構成例を示す。
【0045】駆動電圧VdはMN1/G、MN3/Gに入力され
る。MN3のドレイン電流I1はソースカップルMN2、MN4
の各ソースに接続される。MN2/G及びMN4/Gには正極信号
Pi、負極信号Niが入力される。MN1/Dはゲート−ド
レイン短絡MP1/D、MP2/G及びMP3/Gに入力されている。
【0046】電流I2を出力するMP2/D及びMP3/Dは、各
々MN2/D及びMN4/Dに結線されると共に、ゲート−ドレイ
ン短絡MN5/S及びMN6/Sが接続され、正極信号Po及び負
極信号Noを出力する。I2=I1/2にしておくと、
Po及びNoの各遷移期間では電流I2によって充放電
が行われる。電流I2は、駆動電圧Vdにによって決定
されるため、入出力遅延時間が制御できることになる。
従って、各差動遅延回路9a〜9dの遅延時間は、発振
周期Tvの1/8となる。発振周波数fv(発振周期T
v)は、制御電圧Vcを差動遅延回路9a〜9dの各制
御電圧Vdとすることによって制御できる。
【0047】差動遅延回路9a〜9dの各差動出力信号
は差動バッファ8a〜8dを介して各々1/8周期ずつ
位相の異なる多相クロック信号K0〜K7を出力でき
る。
【0048】以上説明した多相可変発振回路6は、CM
OSプロセスで容易にLSI内に構成できるものであ
る。
【0049】(主位相選択回路)図5は、多相クロック
信号K0〜K7が入力される主位相選択回路5の出力信
号KA及びKBは、位相選択信号S1によって8つの状
態が存在する。ここでは、KA及びKBは、差動クロッ
ク信号とする。特徴としては、KA及びKBともに、2
状態番号で出力クロックが変化せず、続く状態番号でク
ロック番号が2つ変化する。
【0050】また、位相選択信号S1によって、 状態0→状態7→状態0→状態7 の状態の順次動作が実現できる。
【0051】(副位相選択回路)図4は、差動クロック
信号KA及びKBが入力される副位相選択回路4の構成
例を示す。
【0052】KA及びKBは、選択回路SWa〜SWh
に入力される。各選択回路は、位相選択信号S2を構成
するS2a〜S2h各々入力されており、Lレベル(H
レベル)時、KA(KB)が選択される。
【0053】選択回路SWa〜SWhの各出力差動信号
は、差動遅延回路10a〜10hに各々入力される。こ
れら差動遅延回路10a〜10hは、例えば図3で説明
した可変周波数発振回路6に使用した差動遅延回路と同
一構成にしておく。
【0054】制御電圧VC2は、可変周波数発振回路6
の制御電圧VC1と同じでよい。このため、新たに制御
回路を設ける必要は無い。差動遅延回路10a〜10h
の各々の差動出力端子は互いに接続されており、差動バ
ッファ11を介して比較クロック信号Kvを出力する。
【0055】Kvの状態は図6(a)及び(b)に示す
ように、状態式で示されるA〜E、a〜eの10の状態があ
り、選択信号S2a〜S2hによって設定する。図6
(a)がKBがKAより遅れている場合の状態であり、
図6(b)がKBがKAより進んでる場合の状態であ
る。
【0056】図7(a)は、差動遅延回路10a〜10
hの出力結線点の波形を差動信号一方で示したものであ
る。
【0057】状態A(a)では、最も位相の進んだ状態で
あり遷移領域(期間t0〜t2及び期間t4〜t6)で電流(8×I
2)で充放電されている。しかし、寄生容量もおおよそ8
倍になっているため、電圧上昇及び下降速度は可変発振
回路6内の差動遅延回路出力信号のそれとほぼ等しく、
遷移時間はクロック周期Tvの1/4程度になる。
【0058】状態B(b)では、期間t0〜t1及びt4〜t5で
は充放電電流が(7-1)×I2=6×I2であり、それ以後スレ
ッシュ電圧Vthを超えて電圧遷移が終了するまで充放電
電流は8×I2である。
【0059】状態C(c)では、期間t0〜t1及びt4〜t5で
は充放電電流が(6-2)×I2=4×I2であり、それ以後、ス
レッシュ電圧Vthを超えて電圧遷移が終了するまで充放
電電流は8×I2である。
【0060】状態D(d)では、期間t0〜t1及びt4〜t5で
は充放電電流が(5-3)×I2=2×I2であり、それ以後、ス
レッシュ電圧Vthを超えて電圧遷移が終了するまで充放
電電流は8×I2である。
【0061】状態E(e)は、最も位相の遅れた状態であ
り、遷移領域(期間t1〜t3及び期間t5〜t7)で電流(8×I
2)で充放電され、状態A(a)に比べて1/8Tv位相が
遅れる。
【0062】以上の動作により、各状態の遷移領域にお
ける充放電波形は、図6(a)に示すようになり、状態
A〜E(a〜e)は各々1/32Tvづつ位相のずれた(位
相等分割した)クロック信号を出力することができる。
【0063】図7(b)は差動遅延回路10a〜10h
の出力結線点の寄生容量が可変発振回路6よりレイアウ
ト上で相対的に50%程度大きくなった場合の各状態に
おける動作波形を示す。
【0064】このような場合でも、位相等分割動作は満
足され確実に以上説明した動作が実現できることがわか
る。差動遅延回路の遅延時間を0.5ns以下で安定に動作
させることは難しく、クロック周波数が200MHzを
超えると可変周波数発振回路6で8を超える多相クロッ
ク信号を出力することは容易に実現できない。
【0065】以上説明した副位相選択回路は、可変周波
数発振回路6で実現できなかった微細クロック位相を論
理的な補間処理で容易に実現することができる。
【0066】(プリスケーラ動作)次に、プリスケーラ
動作について説明する。
【0067】以上説明したように、選択信号S1及びS2を
制御することによって比較信号の位相を1/32周期づつ高
精度に位相変化させることができる。
【0068】図8(a)(b)は、位相遅れシーケンス
を示す。
【0069】図8(a)は主位相選択回路5及び副位相
選択回路4の状態を示し、図8(b)は比較クロック信
号Kvの位相変化を示す。
【0070】図9(a)(b)は、位相進みシーケンス
を示す。
【0071】図9(a)は主位相選択回路5及び副位相
選択回路4の状態を示し、図9(b)は比較クロック信
号Kvの位相変化を示す。
【0072】N1クロック期間で1周期だけ位相を遅ら
せたとき、出力クロックCKの周波数は、下式に示すよ
うに、基準クロック信号周波数frより周波数が高くな
る。
【0073】 fck=fr×N1/(N1−1) …(5) N1クロック期間で1周期だけ位相を進めたとき、出力
クロックCKの周波数は、下式に示すように、基準クロ
ック信号周波数frより周波数が低くなる。
【0074】 fck=fr×N1/(N1+1) …(6) N2クロック期間で1/32周期だけ位相を遅らせたとき、
出力クロックCKの周波数は、下式に示すように、基準
クロック信号周波数frより周波数が高くなる。
【0075】 fck=fr×N2/(N2−1/32) …(7) N2クロック期間で1/32周期だけ位相を進めたとき、出
力クロックCKの周波数は、下式に示すように、基準ク
ロック信号周波数frより周波数が低くなる。
【0076】 fck=fr×N2/(N2−1/32) …(8) さて、周波数シンセサイザの仕様を従来例と同じく以下
のように設定する。
【0077】 (a)周波数可変範囲 :±2000ppm程度 (b)周波数設定精度 :15ppm程度 最大周波数遷移を示す(5)、(6)式より期間N1を
512クロック周期にすると、<最大周波数可変範囲:±2
000ppm程度>が実現でき、最小周波数遷移を示す
(7)、(8)式より期間N2を2048(4×N1)クロッ
ク周期にすると、<周波数設定精度:15ppm程度>が実
現できる。
【0078】すなわち、2048クロック周期期間で−128/
32(4回転)〜−1/32,0,+1/32〜+128/32(4回転)ク
ロック周期の位相制御を周波数設定データDFで行えば
出力クロック周波数を所望に変化させることができる。
正負は、位相変化制御シーケンスを逆に行えば実現でき
る。
【0079】チャージポンプ回路2の動作を安定させ周
波数安定度を確保するためには、各条件における位相制
御期間N2内における1/32周期の位相制御間隔をできる
限り等間隔に分散せせるのが望ましい。
【0080】図8および図9は、各位相制御間隔を等間
隔にしたものであり、位相変化速度が一定すなわち周波
数が一定であり、チャージポンプ電圧を一定にできるこ
とを意味する。
【0081】[変形例]次に、上述した周波数シンセサ
イザの変形例について説明する。
【0082】ここでは、図1に示した周波数シンセサイ
ザにおいて、以下の回路を設けたことに特徴がある。
【0083】すなわち、クロック信号群K0〜K7から
第3の制御信号によって1つのクロック信号Kvを選択
して出力する位相選択回路と、クロック信号Kvと周波
数設定データDFとによって第3の制御信号を発生する
制御論理回路とを設ける。
【0084】位相選択回路は、主位相選択回路5および
副位相選択回路4に代用され、制御論理回路は、制御論
理回路7に代用されるものである。
【0085】また、他の変形例として、クロック信号群
K0〜K7及びクロック対KA,KBの中から、関連す
るクロック信号と周波数設定データとによって第1及び
第2又は第3の制御信号を発生する制御論理回路を設け
てもよい。
【0086】[第2の例]次に、本発明の第2の実施の
形態を、図10〜図16に基づいて説明する。
【0087】本例では、前述した第1の例で示した周波
数シンセサイザを、画像形成装置としての4ドラム/2
ビーム方式のレーザ印画エンジンに搭載した例について
説明する。
【0088】(画像書込み部)図10において、レーザ
チップ23は、レーザーダイオードa,bを有する2ビ
ームタイプのものであり、各バック光を受光するフォト
ダイオードcから構成されている。
【0089】各レーザダイオードを発光制御する駆動電
流Id1,Id2は、LDドライバ24より供給され
る。フォトダイオードcからの発光量を検出したモニタ
ー電流ImはLDドライバ24に入力され、レーザーダ
イオードa,bの発光量のAPC(オートパワーコント
ロール)を行う。
【0090】レーザチップ23は、2つのレーザ発光点
間隔を1画素間隔(600dpiで約42um)に素子
特性上できない。このため、図11に示すように、格子
線で示される画素領域に対して、レーザ走査方向に例え
ば16画素離れた位置に2つのビームが発生するように
斜め配置しておく。
【0091】レーザーチップ23から発生した変調レー
ザービームは、モータ軸に固定されて図中矢印方向への
回転するポリゴンミラー18によって偏光され、感光ド
ラム20上に変調レーザービームを走査する。f−θレ
ンズ19は、偏光された変調レーザビームを感光ドラム
20上に線速度一定に集光するためのものである。
【0092】感光ドラム20及び印画トナーを予め所定
の静電帯電しておくと、感光ドラム20上における照射
光量に応じて印画トナーの付着量が変わる為中間調画像
の印画が可能になる。BDミラー21は、感光ドラム2
0と機械的に位置関係が固定されており、BDミラー2
1からの反射レーザビームは受光ダイオード22に入力
され、感光ドラム20上の情報書き込み開始位置を検出
するために使用される。受光ダイオード22の出力は水
平同期信号発生回路27に入力されて水平同期信号BD
を発生する。
【0093】BD信号は画素変調回路25に入力され
る。画素変調回路25は水平同期信号BDに同期した画
素クロックまたはその係数倍クロックを発生する。この
画素クロックをもとに画素データを読み取るためのリー
ドクロックRK1、RK2を画素データ発生部26に入
力する。画素データ発生部26は画素変調回路25に対
して、画素データD1,D2及び各々のライトクロック
WK1、WK2を出力する。入力された画素データをも
とに所望のレーザ光量変調を可能にする画素変調信号O
N1、ON2をLDドライバ24に出力する。
【0094】(画素変調回路の対応)以上説明した4ド
ラム/2ビームレーザ印画エンジンは、従来の1ドラム
/1ビームレーザ印画エンジンに比べて画素変調規模が
8倍になるため、LSI化が必要になる。さらに、4ド
ラムのレーザ印画エンジンは、各色毎に図10の画像書
込み部があるため最低3項目に関して画素合わせをしな
ければならない。
【0095】各画像書込み部におけるBD信号のタイミ
ング誤差による画像の位置ズレ補正である。これは画素
変調回路25において絶対画素位置設定データRGによ
り画素クロックの位相(遅延)制御で1/32画素程度には電
気的には実現できる。
【0096】2ビームレーザチップ23は、前述したよ
うに角度の浅い斜め配置のため取り付け角度誤差、変動
によって図示するようにビーム間隔が変動し画素位置補
正が必要になる。これも画素変調回路25において相対
画素位置設定データRPによって画素クロックの位相
(遅延)制御によって1/32画素程度には電気的には実現で
きる。
【0097】レーザチップ23、ポリゴンミラー18、
f−θレンズ19、感光ドラム20までの光学的機械精
度バラツキによる画像サイズの誤差を補正する必要があ
る。これは、画素クロック周波数を変化させるための周
波数シンセサイザを画素変調回路に搭載して画素周波数
設定データDFによって実現する。このため、図10の
画像書込み部における画素変調回路には、画素位置合わ
せ用の画素位置設定データDSが入力されている。
【0098】(4ドラム/2ビーム対応の画素変調LS
I)図12は、前述した周波数シンセサイザを搭載する
4ドラム/2ビーム方式のレーザ印画エンジン(図10
参照)用の画素変調回路25をLSI化したLSIシス
テムの構成例である。
【0099】画素クロックを発生させるPLL回路31
は、図1に示した周波数シンセサイザによって構成され
る。
【0100】図12において、基準クロックCKは、周
波数シンセサイザとしても機能するPLL回路31に入
力され、画素クロック周波数の4倍の各々1/8周期位
相がずれた(1/32画素ずれた)8相クロックバスKを
出力する。画素位置設定データDSは、PLL回路31
に入力されている。
【0101】画素位置設定データDSにおける画素周波
数設定データDFを使用する。PLL回路31の8相ク
ロック発生する可変周波数発振回路(VCO)回路6の
制御電流Iv0が出力される。水平同期信号BDは、B
D遅延回路29に入力され、画素位置設定データDSに
よってBD信号を遅延制御される。
【0102】BD遅延回路29は、制御電流Iv0が入
力されており、PLL回路31内の可変周波数発振回路
6に使用している可変遅延回路と同等の遅延回路が縦続
に接続された構成が含まれており、各遅延回路の接続点
からは互いに1/32画素タイミングがずれたBD信号
が発生している。
【0103】ここでは、画素位置設定データDSのうち
のドラム間の絶対画素位置設定データRGの微調整ビッ
トが使用されて所望のBD信号に遅延制御してドラム間
画素位置合わせを1/32画素まで微調整できる。
【0104】出力BD信号は、水平同期信号分離回路3
0に入力され、図13に示すように、先行レーザ用の水
平同期信号HD1と、後行レーザ用の用水平同期信号H
D2とに分離される。
【0105】水平同期信号HD1、HD2は、各々同期
クロックジェネレータ32a,32bにPLL回路31
出力の8相クロックバスKと共に入力される。各同期ク
ロックジェネレータは、入力HD信号に同期した同期ク
ロック信号SCK1,SCK2を出力する。各クロック
の同期精度は1/32画素である。
【0106】1ドラム/1ビーム機における同期精度は
1/8画素程度で十分であったが、4ドラム/2ビーム
機の場合、色ずれは直ちに色モワレや色調を変化させる
ため同期クロックジェネレータ特性に対する要求は高く
なる。
【0107】カラーレーザ印画エンジンの場合、画像の
階調再現は重要であるため、一般にPWM画素変調が用
いられる。また、デジタル画像処理に柔軟に対応するた
め、図15(b)に示すように、画素(To)32分割に
よって変調を行う。
【0108】しかしながら、1ビーム当たり32ビット
の画素データは膨大であり、実現不能である。このた
め、画素データD1、D2は6ビットデータとして書込
みクロックWK1、WK2と共に32ビット展開のデー
タデコーダ34a,34bに入力する。データデコーダ
34a,34bは、例えば64アドレス/32ビットの
SRAMであり、格納データはユーザが前もって所望値
に設定しておく。
【0109】データデコーダ34a,34bの出力の3
2ビットデータを、図14に示すように、シリアル変換
するわけである。例えば、画素周波数が25MHz(4
0ns)であったとすると、変調精度は1.25nsと非
常に高精度な信号処理が要求される。画素周波数は更に
上昇される傾向にある。同期クロックジェネレータ32
a,32bの出力の同期クロックSCK1,SCK2及
びHRB1,HRB2は各々タイムベース回路33a,
33bに入力される。
【0110】タイムベース回路33bには、PLL回路
31におけるVCO回路6に使用されている可変遅延回
路と同等の可変遅延回路が縦続に接続された構成が含ま
れており、各々の接続点に各々1/32画素ずれた画素
クロックが発生しており、入力される画素位置設定デー
タDSの中の相対画素位置設定データRPによってビー
ム間隔を高精度に調整できる。さらに、タイムベース回
路33a,33bでは、ドラム間画素位置合わせにおけ
る粗調のために、絶対画素位置設定データRGの上位ビ
ットが使用される。
【0111】図14は、タイムベース回路33a、33
bの出力信号バスK1、K2の内容を示す。
【0112】DK0,DK1は、データデコーダ34
a,34bにおけるSRAMの読出しタイミングを用ク
ロックとして使用される。K0〜K3は(32⇒8)ビッ
トデータ変換回路35a、35bに入力され、図15
(a)で示す8ビットデータDVに変換される。図14
で示すクロック遅延時間はTdをBD遅延回路20で行
われる分を含んで表すと、設定データRG、RPを各5
ビットとすると下式で示される。
【0113】Td1=Td(0)+RG(4:0)×(To/32) Td2=Td(0)+RG(4:0)×(To/32)+RP(4:0)×(To/32) の式から理解できるように、画素データDV1,DV2
の位相は1/32画素の精度で位相制御できこのタイミ
ングで最終的にデータ変調すれば所望の画素変調が実現
できる。(32⇒8)ビットデータ変換回路35a,35
bの各8ビットデータDV1、DV2は変調回路36
a,36bに同期クロックSK1、SK2と共に入力さ
れる。
【0114】変調回路36a,36bには、PLL回路
31におけるVCO回路6に使用されている可変遅延回
路と同等の可変遅延回路を縦続に接続したディレーチェ
ーン回路が含まれており、DLL制御によって各々の遅
延量が1/32画素になるように制御された8相クロッ
クが発生する構成になっており、図15(b)で示す3
2ビットシリアル変調信号ON1A,ON2Aを可能に
している。
【0115】32ビットシリアル変調信号ON1A,O
N2Aはパルス幅追加回路37a,37bに入力する。
レーザダイオードは、電流を供給しても発光原理に起因
して直ちに発光せず遅延して発光し電流を遮断すると比
較すると直ちに消光する。
【0116】図16(a)(b)は、そのパルス幅追加
回路37a,37bの動作を示す。
【0117】図16(a)に示す画素変調駆動電流がレ
ーザに供給されたとき、図16(b)のように発光期間
減少する(細る)。P2のように、狭パルスであると発光
しなくなり、正常な発光制御が実現できない。
【0118】これを解決するため、図16(c)のよう
に、各画素変調パルスに所定期間パルス幅を追加する
と、図16(d)のように、所望の発光パルスが得られ
る。パルス幅追加回路37a,37bには、変調回路3
6a,36bに使用されている可変遅延回路と同等の可
変遅延回路が含まれており、変調回路36a,36bに
おける制御電流Iv1、Iv2が各々入力されている。
【0119】これにより、係数電流を発生させてパルス
幅追加すると共に、<1/100画素の高精度制御を安定に
実現している。パルス幅追加回路37a,37bの出力
の画素変調信号ON1B,ON2Bは出力ドライバ38
a,38bに入力され、画素変調信号ON1,ON2を
LDドライバ24に出力する。
【0120】画素変調パルス信号のパルス幅精度は、<
1nsの高精度を要求されるため、小信号差動出力タイ
プが使用される。
【0121】以上説明した画素変調回路は、CMOSの
LSIプロセスで実現可能であり、高集積化が期待でき
るものである。
【0122】[第3の例]次に、本発明の第3の実施の
形態を、図17および図18に基づいて説明する。
【0123】本例では、前述した第2の例に示した画像
形成装置としてのレーザ印画エンジンにおける運用例に
ついて説明する。
【0124】レーザー印画エンジンは、近年特に、カラ
ー化の要望が強いが、一般的にはYe、Cy、Mg、B
kの4色トナーを用いた印画プロセスは白黒に比べてそ
のままでは4倍の印画時間を要してしまう。このため、
使用される感光ドラム20を各色に設けた4ドラム化
と、レーザも一挙に2ライン書き込みできる2ビーム化
を併用する印画エンジンで対応することになる。
【0125】図17は、前述した4ドラムのレーザ印画
エンジンの概略構成を示す。
【0126】感光ドラム20a〜20dがインラインに
配置されて4色毎の専用になり、印画紙28に順次各色
トナーが転写されてカラー画像が再生される。各感光ド
ラム20a〜20dには、前述した図11で示した静電
潜像を形成するためのレーザビーム光量による画像書込
み部が設けられる。
【0127】そして、本例では、前述した第2の例で示
したレーザ印画エンジン(図10参照)において、画像
サイズを所定画素数の間隔で検出する画像サイズ検出部
と、所定画素数を係数分割した画素数周期で前述した周
波数シンセサイザ(図1参照)の主位相選択回路5およ
び副位相選択回路4を周期的に制御するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0128】(レーザ印画エンジンにおける運用方法)
以下、レーザ印画エンジンにおける具体的な運用方法に
ついて説明する。各ドラムの画サイズ誤差は主に機構的
誤差変動で発生する。このため一度画サイズ誤差を補正
しても、環境変動、印画枚数によって再び誤差が発生す
るため再度補正する必要がある。このため画サイズ制御
は自動制御しなければならない。
【0129】このため、4ドラムのカラーレーザ印画エ
ンジンでは、所定印画枚数毎に例えば図18に示すよう
な画サイズ測定用のパッチパターンを印画する。レーザ
走査の始点を代表する位置PAとレーザ走査の終点を代
表する位置PBにパッチパターンを書く。
【0130】もし、所望の画サイズであると、位置PA
及びPBで濃度検出した信号は図18(a)のように、
互いに同じ間隔のパルス信号になる。
【0131】もし、画サイズが小さいと、図18(b)
のように、PBにおけるパルス間隔が短くなる。
【0132】また、画サイズが大きいと、図18(c)
のように、PBにおけるパルス間隔が長くなる。これに
より画サイズ誤差を1/8画素で検出できる。位置PA
と位置PBの距離は画素数で表すことができる。
【0133】印画エンジンにおいては、周波数で考える
より全て画素を単位として考えるのが望ましい。
【0134】この場合の本発明の周波数シンセサイザの
運用方法について、下記する条件例で説明する。
【0135】 画サイズ検出間隔(PB−PA) ;N=8000画素 最大画サイズ設定範囲 ;ΔS=±16画素 画サイズ設定精度(PBにおいて);Δs=1/8画素 画素クロック位相制御精度 ;Δθ=1/(4×32)画素 位相回転分散周期Txは、最小値として下式で決定され
る。構成を簡単にするためにはTxを最小にするのが望
ましい。
【0136】Tx=N/(Δs/Δθ)=500画素 周波数シンセサイザの周波数制御は期間Tx単位で行え
ばよい。例えば、1/8画素だけ画サイズを小さくする
場合、期間Txにおいて位相遅れ動作を1回すればよ
い。1/8画素だけ画サイズを大きくする場合、期間T
xにおいて位相進み動作を1回すればよい。
【0137】また、16画素だけ画サイズ小さくする場
合、期間Txにおいてつまり期間Txおいて位相遅れ動
作を分散して128回行えばよい(1位相回転)。16画素だ
け画サイズ大きくする場合、期間Txにおいてつまり期
間Txおいて位相進み動作を分散して128回行えばよい
(1位相回転)。機種によって画サイズ検出間隔が変わっ
た場合、このTx値を分散周期データDICとして用意
して周波数設定データDFとともに制御論理回路7に入
力すればよい。
【0138】以上説明した画サイズ設定動作の周波数設
定データDF(8ビット)と画サイズ補正との関係を下記
の表1に示す。
【0139】
【表1】
【0140】以上説明した画素位置合わせ動作は、従来
の周波数演算方式の周波数シンセサイザにおいては、複
雑な計数値のカウンタを多数準備する必要がありデジタ
ル的画素位置補正動作が実現できない。
【0141】本発明の周波数シンセサイザにおいては、
目標出力周波数を決定する位相比較動作が出力信号周期
毎に行うことができ、これにより、可変発振回路6、チ
ャージポンプ回路2等のPLL構成回路ブロックが一般
的なPLL構成回路をそのまま使用できる。
【0142】なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホ
ストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1
つの機器(例えば、PDA(個人情報管理)機器のよう
な小型の画像処理機器、複写機、ファクシミリ装置)か
らなる装置に適用してもよい。
【0143】また、本発明は、システム或いは装置にプ
ログラムを供給することによって達成される場合にも適
用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成
するためのソフトウェアによって表されるプログラムを
格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そ
のシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出
し実行することによっても、本発明の効果を享受するこ
とが可能となる。
【0144】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0145】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモ
リカード)、ROM(マスクROM、フラッシュEEP
ROMなど)などを用いることができる。
【0146】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0147】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基準クロック信号の周波数に対して係数倍の周波数を有
する出力信号の周期を略等分割した位相差を有するクロ
ック信号群を発生し、第1の制御信号に基づいて前記ク
ロック信号群から所望とする隣接位相の2つのクロック
信号対を選択して出力し、第2制御信号に基づいて前記
クロック信号対と該クロック信号対の位相差内のクロッ
ク位相とから1つのクロック信号を選択して出力し、前
記選択された1つのクロック信号と周波数設定データと
に基づいて前記第1の制御信号および第2の制御信号を
発生し、前記選択した1つのクロック信号と前記基準ク
ロック信号とを入力して該基準クロック信号に対する該
クロック信号の位相差を示す位相差信号を出力し、前記
出力した位相差信号に基づいて前記発生したクロック信
号群を制御するようにしたので、目標の出力信号の周波
数を制御する位相比較動作を出力信号の周期毎に行うこ
とができると共に、この位相比較動作は目標の周波数設
定精度に無関係であり、これにより、既存のPLLの可
変発振回路、チャージポンプ回路を用いて、高精度な周
波数シンセサイザ機能を含むLSIシステムの構築を、
容易にかつ安価に行うことが可能となる。
【0149】また、本発明によれば、周波数シンセサイ
ザをレーザ印画エンジンに組み込んだ場合、印画用の画
像データの画像サイズを所定画素数の間隔で検出し、該
所定画素数を係数分割した画素数周期で周波数シンセサ
イザの主位相選択回路および副位相選択回路を周期的に
制御するようにしたので、各色の画サイズを画素周波数
を制御して正確に一致させることができ、これにより、
例えば、4ドラムのカラー印画エンジンにおいて、各色
の画サイズ合わせを簡単にかつ確実に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である、周波数シン
セサイザの構成例を示すブロック図である。
【図2】可変周波数発振回路の構成例を示すブロック図
である。
【図3】差動遅延回路の構成例を示す回路図である。
【図4】副位相選択回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】主位相選択回路の動作を示す説明図である。
【図6】図5の動作を示す説明図である。
【図7】図5の動作を示す波形図である。
【図8】プリスケーラ動作の第1の状態を示す説明図で
ある。
【図9】プリスケーラ動作の第2の状態を示す説明図で
ある。
【図10】本発明の第2の実施の形態である、周波数シ
ンセサイザを有するレーザ印画エンジンの構成例を示す
ブロック図である。
【図11】2ビームレーザのビーム配置を示す説明図で
ある。
【図12】4ドラム/2ビーム機用の画素変調LSIを
示すブロック図である。
【図13】水平同期信号分離回路を説明するタイミング
チャートである。
【図14】タイムベース回路の動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図15】画素変調方法を説明するタイミングチャート
である。
【図16】パルス幅追加回路の動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態である、4ドラム
のレーザ印画エンジンの配列状態を示す斜視図である。
【図18】画サイズ誤差検出パッチパターンを示す説明
図である。
【図19】従来の周波数シンセサイザを示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 位相比較回路 2 チャージポンプ回路 3 制御信号発生回路 4 副位相選択回路 5 主位相選択回路 6 可変周波数発振回路 7 制御論理回路 8a〜8d 差動バッファ 9a〜9d 差動遅延回路 10a〜10h 差動遅延回路 Swa〜SWh 差動信号選択回路 11 差動バッファ 12 固定分周回路 13 可変分周回路 14 位相比較回路 15 チャージポンプ回路 16 制御信号発生回路 17 可変発振回路 18 ポリゴンミラー 19 f−θレンズ 21 感光ドラム 21 BDミラー 22 フォトディテクタ 23 レーザチップ 24 LDドライバ 25 画素変調回路 26 画素データ発生部 27 水平同期信号発生回路 28 印画紙 29 BD遅延回路 30 水平同期信号分離回路 31 PLL回路(周波数シンセサイザ) 32 同期クロックジェネレータ 33 タイムベース回路 34 データデコーダ 35 32⇒8ビットシリアル変換回路 36 変調回路 37 パルス幅追加回路 38 小信号差動出力ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 BB28 BB37 CA22 CB48 CB78 DA08 5C074 AA10 BB03 CC26 DD11 DD12 DD15 DD24 EE06 EE11 FF15 5J106 AA04 BB04 CC02 CC21 DD09 DD26 DD32 DD46 GG14 KK05 KK12 LL05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロック信号の周波数に対して係数
    倍の周波数を有する出力信号を発生する周波数シンセサ
    イザであって、 前記出力信号の周期を略等分割した位相差を有するクロ
    ック信号群を発生する可変発振手段と、 第1の制御信号に基づいて、前記クロック信号群から所
    望とする隣接位相の2つのクロック信号対を選択して出
    力する主位相選択手段と、 第2制御信号に基づいて、前記クロック信号対と該クロ
    ック信号対の位相差内のクロック位相とから1つのクロ
    ック信号を選択して出力する副位相選択手段と、 前記選択された1つのクロック信号と周波数設定データ
    とに基づいて、前記第1の制御信号および第2の制御信
    号を発生する制御信号発生手段と、 前記選択された1つのクロック信号と前記基準クロック
    信号とが入力され、該基準クロック信号に対する該クロ
    ック信号の位相差を示す位相差信号を出力する位相比較
    手段と、 前記出力された位相差信号に基づいて、前記可変発振手
    段を制御する発振制御手段とを具えたことを特徴とする
    周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 基準クロック信号の周波数に対して係数
    倍の周波数を有する出力信号を発生する周波数シンセサ
    イザであって、 前記出力信号の周期を略等分割した位相差を有するクロ
    ック信号群を発生する可変発振手段と、 第3の制御信号に基づいて、前記クロック信号群から1
    つのクロック信号を選択して出力する位相選択手段と、 前記クロック信号と前記周波数設定データとに基づい
    て、前記第3の制御信号を発生する制御信号発生手段
    と、 前記クロック信号と前記基準クロック信号とが入力さ
    れ、該基準クロック信号に対する該クロック信号の位相
    差を示す位相差信号を出力する位相比較手段と、 前記出力された位相差信号に基づいて、前記可変発振手
    段を制御する発振制御手段とを具えたことを特徴とする
    周波数シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 前記クロック信号群および前記クロック
    対の中から、関連するクロック信号と周波数設定データ
    とに基づいて前記第1の制御信号および第2の制御信
    号、又は、第3の制御信号を発生する制御信号発生手段
    をさらに具えたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 入力画像データに応じて画像の形成を行
    う画像形成装置であって、 請求項1ないし3のいずれかに記載の周波数シンセサイ
    ザと、 前記周波数シンセサイザからの出力信号に基づいて、前
    記入力画像データの出力制御を行うことによって画像の
    形成を行う出力制御手段とを具えたことを特徴とする画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像データの画像サイズを所定画素
    数の間隔で検出する画像サイズ検出部と、 前記所定画素数を係数分割した画素数周期に基づいて、
    前記周波数シンセサイザの前記主位相選択手段および前
    記副位相選択手段、又は、前記位相選択手段を周期的に
    制御する制御手段をさらに具えたことを特徴とする請求
    項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 基準クロック信号の周波数に対して係数
    倍の周波数を有する出力信号を発生する周波数変換方法
    であって、 前記出力信号の周期を略等分割した位相差を有するクロ
    ック信号群を発生する可変発振工程と、 第1の制御信号に基づいて、前記クロック信号群から所
    望とする隣接位相の2つのクロック信号対を選択して出
    力する主位相選択工程と、 第2制御信号に基づいて、前記クロック信号対と該クロ
    ック信号対の位相差内のクロック位相とから1つのクロ
    ック信号を選択して出力する副位相選択工程と、 前記選択された1つのクロック信号と周波数設定データ
    とに基づいて、前記第1の制御信号および第2の制御信
    号を発生する制御信号発生工程と、 前記選択された1つのクロック信号と前記基準クロック
    信号とが入力され、該基準クロック信号に対する該クロ
    ック信号の位相差を示す位相差信号を出力する位相比較
    工程と、 前記出力された位相差信号に基づいて、前記可変発振工
    程において発生するクロック信号群を制御する発振制御
    工程とを具えたことを特徴とする周波数変換方法。
  7. 【請求項7】 基準クロック信号の周波数に対して係数
    倍の周波数を有する出力信号を発生する周波数変換方法
    であって、 前記出力信号の周期を略等分割した位相差を有するクロ
    ック信号群を発生する可変発振工程と、 第3の制御信号に基づいて、前記クロック信号群から1
    つのクロック信号を選択して出力する位相選択工程と、 前記クロック信号と前記周波数設定データとに基づい
    て、前記第3の制御信号を発生する制御信号発生工程
    と、 前記クロック信号と前記基準クロック信号とが入力さ
    れ、該基準クロック信号に対する該クロック信号の位相
    差を示す位相差信号を出力する位相比較工程と、 前記出力された位相差信号に基づいて、前記可変発振工
    程において発生するクロック信号群を制御する発振制御
    工程とを具えたことを特徴とする周波数変換方法。
  8. 【請求項8】 前記クロック信号群および前記クロック
    対の中から、関連するクロック信号と周波数設定データ
    とに基づいて前記第1の制御信号および第2の制御信
    号、又は、第3の制御信号を発生する制御信号発生工程
    をさらに具えたことを特徴とする請求項6又は7記載の
    周波数変換方法。
  9. 【請求項9】 入力画像データに応じて画像の形成を行
    う画像形成方法であって、 請求項6ないし8のいずれかに記載の周波数変換方法
    と、 前記周波数変換方法によって作成した出力信号に基づい
    て、前記入力画像データの出力制御を行うことによって
    画像の形成を行う出力制御工程とを具えたことを特徴と
    する画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記画像データの画像サイズを所定画
    素数の間隔で検出する画像サイズ検出工程と、 前記所定画素数を係数分割した画素数周期に基づいて、
    前記周波数変換方法による前記主位相選択工程および前
    記副位相選択工程、又は、前記位相選択工程における前
    記クロック信号を選択して出力する制御を周期的に行う
    制御工程とをさらに具えたことを特徴とする請求項9記
    載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータによって、基準クロック
    信号の周波数に対して係数倍の周波数を有する出力信号
    の発生の制御をするためのプログラムを記録した媒体で
    あって、 該制御プログラムはコンピュータに、 前記出力信号の周期を略等分割した位相差を有するクロ
    ック信号群を発生させ、 第1の制御信号に基づいて、前記クロック信号群から所
    望とする隣接位相の2つのクロック信号対を選択して出
    力させ、 第2制御信号に基づいて、前記クロック信号対と該クロ
    ック信号対の位相差内のクロック位相とから1つのクロ
    ック信号を選択して出力させ、 前記選択された1つのクロック信号と周波数設定データ
    とに基づいて、前記第1の制御信号および第2の制御信
    号を発生させ、 前記選択させた1つのクロック信号と前記基準クロック
    信号とを入力させ、該基準クロック信号に対する該クロ
    ック信号の位相差を示す位相差信号を出力させ、 前記出力させた位相差信号に基づいて、前記発生させた
    クロック信号群を制御させることを特徴とする周波数変
    換制御プログラムを記録した媒体。
  12. 【請求項12】 コンピュータによって、基準クロック
    信号の周波数に対して係数倍の周波数を有する出力信号
    の発生の制御をするためのプログラムを記録した媒体で
    あって、 該制御プログラムはコンピュータに、 前記出力信号の周期を略等分割した位相差を有するクロ
    ック信号群を発生させ、 第3の制御信号に基づいて、前記クロック信号群から1
    つのクロック信号を選択して出力させ、 前記クロック信号と前記周波数設定データとに基づい
    て、前記第3の制御信号を発生させ、 前記クロック信号と前記基準クロック信号とを入力さ
    せ、該基準クロック信号に対する該クロック信号の位相
    差を示す位相差信号を出力させ、 前記出力させた位相差信号に基づいて、前記発生させた
    クロック信号群を制御させることを特徴とする周波数変
    換制御プログラムを記録した媒体。
  13. 【請求項13】 前記クロック信号群および前記クロッ
    ク対の中から、関連するクロック信号と周波数設定デー
    タとに基づいて前記第1の制御信号および第2の制御信
    号、又は、第3の制御信号を発生させることを特徴とす
    る請求項11又は12記載の周波数変換制御プログラム
    を記録した媒体。
  14. 【請求項14】 コンピュータによって、入力画像デー
    タに応じた画像の形成制御をするためのプログラムを記
    録した媒体であって、 該制御プログラムはコンピュータに、 請求項11ないし13のいずれかに記載の周波数変換制
    御プログラムを記録した媒体を用いて、基準クロック信
    号の周波数に対して係数倍の周波数を有する出力信号を
    発生させ、 前記発生させた出力信号に基づいて、前記入力画像デー
    タの出力制御を行うことによって画像の形成を行わせる
    ことを特徴とする画像形成制御プログラムを記録した媒
    体。
  15. 【請求項15】 前記画像データの画像サイズを所定画
    素数の間隔で検出させ、 前記所定画素数を係数分割した画素数周期に基づいて、
    前記周波数変換方法による前記クロック信号を選択して
    出力させる制御を周期的に行わせることを特徴とする請
    求項14記載の画像形成制御プログラムを記録した媒
    体。
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