JP3088590B2 - 位相同期信号発生装置 - Google Patents

位相同期信号発生装置

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JP3088590B2
JP3088590B2 JP05140490A JP14049093A JP3088590B2 JP 3088590 B2 JP3088590 B2 JP 3088590B2 JP 05140490 A JP05140490 A JP 05140490A JP 14049093 A JP14049093 A JP 14049093A JP 3088590 B2 JP3088590 B2 JP 3088590B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/099Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronizing For Television (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期トリガ信号に同期
したクロック信号を発生する位相同期信号発生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来例1 ビデオ信号を半導体メモリに記憶するビデオメモリにお
いて、入力されるビデオ信号の水平同期信号に同期した
サンプリングクロックを作成するため、従来は、図10
に示した構成の位相同期信号発生器を使用している。
【0003】図11は、図10に示した位相同期信号発
生器の動作を示すタイミング図である。本図の(a)は
トリガ信号としての水平同期(HD)信号、同図
(b))はインバータ17の出力信号を示す。いま、ト
リガ信号としてのHD信号が“H”レベルであったとす
ると、NANDゲート15と遅延時間τをもつディレー
ライン16との作用によって、インバータ17の出力端
子には周期2τの方形波パルスが発振出力される(期
間)。他方、HD信号が“L”レベルのときには、NA
NDゲート15の出力は強制的に“H”レベルとなるた
め、インバータ17の出力は“L”レベルに固定される
(期間)。すなわち、HD信号の“L”レベル期間が
水平周期毎に等しいか、または遅延時間τより充分長い
場合、HD信号の立ち上がりエッジに同期した同期クロ
ック信号が、インバータ17より出力されることにな
る。
【0004】従来例2 レーザービームプリンタ(以下LBPという)において
は、レーザービームを感光ドラムに一定速度でスキャン
しながら照射し、レーザービームを照射した所だけに印
画トナーを付着させる。次に、このトナーを記録用紙に
転写させ、画像情報を紙面上に形成するものである。こ
のとき、レーザー照射の水平同期をとるために、感光ド
ラムと機械的に所定の関係をもつ位置にビームディテク
ト(BD)ミラーを配置し、これにレーザービームを照
射させ、反射光を光電変換して電気パルス信号に変換
し、このパルス信号を水平同期(HD)信号としてい
る。
【0005】このようなLBPシステムにおいて、従来
は図12に示す様な同期信号発生器を使用している。本
図に示したN・fo水晶発振器(Xtal OSC)1
8は、必要とされる同期クロック信号周波数(fo)の
N倍の周波数のクロック信号を出力している。このクロ
ック信号(N・fo)はNカウンタ19に入力され、ク
リア端子が“H”レベルの時、周波数foのクロック信
号が出力される。また、Nカウンタ19のクリア端子に
入力されるHD信号が“L”レベルになると、Nカウン
タ19はカウントクリアされ出力端子は“L”レベルに
固定される。つまり、HD信号の立ち上がりエッジでN
カウンタ19はカウントを開始するので、このエッジに
同期した同期クロック信号を発生させることができる。
【0006】図13の(a)は図12のHD信号であ
り、同図(b)はNカウンタ19の出力信号を示す。こ
こで、図13(b)中の同期ジッタ量(tj)は、N・
foクロック信号の1周期に等しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図10および図11を
参照して説明したとおり、ゲーテッドオシレータを応用
した従来例1では、発生するクロックの周波数がディレ
ーライン16の遅延時間で決定されるため、周波数安定
度が不十分であり、位相誤差を積算してしまうという欠
点がある。すなわち、1番目に発生したクロック信号で
得られた同期精度がクロック数の増加に伴って悪化する
ことになるので、特に画面の右端において画像品質を劣
化させてしまうことになる。このため、従来例1の手法
は画素数が多い高精細画像の用途に不利であり、LBP
システムには使用できないという欠点がみられる。
【0008】また、図12および図13を参照して説明
したとおり、カウンタリセットを使用した従来例2で
は、発生するクロックの周波数は水晶発振器の周波数に
依存して決定されることから、周波数安定度は充分ある
ので、前述のような問題点はないが、同期精度は逓倍ク
ロック信号の逓倍値で決定されてしまうという欠点があ
る。例えば、文字のようなデジタル画像を印画するLB
Pシステムにおいては、上記逓倍値は“8”以上必要と
言われている。
【0009】また、同期クロックの周波数は画像の精細
度の2乗に比例し、印画スピードに比例する。特にLB
Pシステムにおいて両項目への要望は強く、同期クロッ
ク周波数は上昇する傾向にある。例えば、ビデオ画像を
印画するカラーLBPシステムにおいては、各色(イエ
ロー,シアン,マゼンタ,黒)のトナー・ドット位置を
制御して高品位画像を得ようとするため、同期精度はさ
らに必要となり、前記逓倍値として“32”程度は必要
になる。より具体的に述べると、いま所望の同期クロッ
クの周波数が20MHzとすると、カウンタの前段にあ
る水晶発振器からは640MHzのクロックを発生する
必要があることになるが、これは容易なことではない。
【0010】よって本発明の目的は上述の点に鑑み、所
望の周波数および位相を安定かつ正確に維持し得るよう
構成した、位相同期信号発生装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る位相同期信号発生手段は、入力され
たトリガ信号に同期した同期クロック信号を発生する位
相同期信号発生装置において、基準クロック信号を発生
する基準クロック信号発生手段と、前記トリガ信号の入
力に応じて、前記基準クロック信号と同一周波数の三角
波信号を発生する三角波発生手段と、前記トリガ信号が
入力された直後から所定時間が経過するまでの期間、前
記三角波信号と前記基準クロック信号との位相差を計測
し、その計測結果に基づいて決定された基準電圧を発生
する位相計測手段と、前記三角波信号と前記基準電圧と
を比較し、その比較結果に応じて前記三角波発生手段を
制御する制御手段とを具備し、前記三角波信号に位相同
期した信号を前記同期クロック信号とするものである。
【0012】
【0013】
【実施例】以下に詳述する本発明の一実施例において
は、基準クロック信号発生回路と、同期トリガ信号エッ
ジによって一定時間、発振停止動作が可能な三角波信号
を発生する可変周波数発振回路(VCO)と、同期トリ
ガ信号のエッジ位相を計測する逐次位相計測部と、トリ
ガ位相計測データに対応して比較電圧を発生するD/A
変換器と、三角波VCO出力の三角波信号と前記比較電
圧をレベル比較するレベルコンパレータと、基準クロッ
ク信号と前記レベルコンパレータの出力信号を位相比較
し三角波VCOを制御する位相比較回路を設け、入力さ
れたトリガ信号エッジが無いとき三角波VCO出力は位
相同期制御され、また入力されたトリガ信号エッジが生
じたときには三角波VCOの制御を保持状態にして、逐
次位相計測部はトリガ信号エッジ位相を基準クロック信
号周期単位で上位ビットより逐次計測し最下位ビット計
測後、計測位相データを次のトリガ信号エッジまで保持
するとともに三角波VCOを基準クロック信号に対して
位相制御するようにして、三角波VCOの矩形波出力端
に同期クロック信号を出力させるものである。
【0014】次に、本発明の各実施例を詳細に説明す
る。
【0015】第1の実施例 図1は本発明を適用した位相同期信号発生装置の第1の
実施例における全体ブロックを、図2はその動作原理の
タイミングチャートを示す。本実施例においては、三角
波信号(図2(e)にXとして示す)と矩形波信号(図
2(d)に示す)を発生する三角波VCO(電圧制御発
振器)3を備えており、この三角波VCO3は発振停止
動作を制御できるゲート入力端(GATE)を有してい
る。
【0016】上述した三角波信号Xは図1の信号Aとし
てレベルコンパレータ8の正相入力端に入力され、D/
A変換器6の出力比較電圧はレベルコンパレータ8の逆
相入力に入力される。なお、D/A変換器6のダイナミ
ックレンジは図2に示した三角波信号Xの上下頂点電圧
間とする。
【0017】図2の(d)に示した矩形波信号出力は、
図1の信号Bとして出力ゲート7と逐次位相計測部5に
入力される。レベルコンパレータ8の正相および逆相各
々の出力はスイッチ9に入力され、スイッチ9の出力信
号は位相比較器2に位相比較信号として入力され、また
レベルコンパレータ8の正相出力信号Gは逐次位相計測
部5に入力される。
【0018】同期クロック信号と等しい周波数のクロッ
ク信号を発生する水晶発振器1の出力信号H(図2
(a)参照)は位相比較器2の基準クロック信号として
入力されると共に、逐次位相計測部5にも入力される。
【0019】位相比較器2の位相比較出力信号Cは三角
波VCO3およびリセットパルス発生回路4に制御信号
として入力される。また、同期トリガ信号HD(図2
(b)参照)はリセットパルス発生回路4に入力され、
同期トリガエッジより一定幅T1のリセットパルスI
(図2(c)参照)が出力される。このリセットパルス
Iは、三角波VCO3と、逐次位相計測部5と、出力ゲ
ート7に入力される。
【0020】逐次位相計測部5の位相データEはD/A
変換器6に、位相比較保持フラッグDは位相比較器2
に、また位相データの最上位ビットFはスイッチ9に入
力される。
【0021】図3は、図1に示した三角波VCO3の詳
細な回路構成例である。いま、トランジスタQ5がOF
FしているとトランジスタQ7のエミッタEはHレベル
になりNOT回路12を介してOR回路10に入力され
るが、リセットパルスIが入力される入力端子がLレベ
ルであるならば、スイッチS1はOFFするためコンデ
ンサC1には定電流源Ioにより充電電流が供給され、
トランジスタQ5のベース電圧は一定速度で上昇する。
【0022】トランジスタQ5,Q6の動抵抗を各々r
e5,re6とすると、R3/(re5+re6)=1
になるまでコンデンサC1の充電が進行した時点でQ5
→Q7→Q8→Q6→Q5の正帰還動作により急速にト
ランジスタQ5がOFF→ONする。このとき、トラン
ジスタQ7のエミッタはLレベルになり、NOT回路1
2,OR回路10を介してスイッチS1がONすること
により、今度は、コンデンサC1には定電流Ioの放電
電流が供給され、トランジスタQ5のベース電圧を一定
速度で下降させる。また、R3/(re5+re6)=
1になった時点で、トランジスタQ5は急速にON→O
FFして前述と同様にコンデンサC1は定電流Ioで充
電状態になり、以後この動作を繰り返す。
【0023】このため、図2の(e)に示したXのよう
な三角波信号Aが発生する。この三角波信号Aの周波数
はIo/(C1・R3・I2)に比例するので、定電流
Ioを制御信号Cによって可変することで制御すること
ができる。ここで、三角波信号Aの上下頂点電圧は各々
概略、Vcc−2・Vf、Vcc−2・Vf−R3・I
2(VfはQ7,Q8のベースエミッタ間電圧)にな
る。三角波信号Aは、フィードバック型バッファ11で
直流電位を保持しつつ出力される。
【0024】リセットパルスCが入力されるとスイッチ
S1は強制的にONしてコンデンサC1は放電状態にな
りトランジスタQ5のベース電圧は下降する。一方、ト
ランジスタQ1のベースには三角波信号Aの下頂点より
低い電圧Vrが入力されているため、コンデンサC1の
端子電圧をトランジスタQ3のベースに入力することに
より、コンデンサC1の端子電圧がVrより低くなると
トランジスタQ1,Q2,Q4を介しコンデンサC1に
充電電流が供給され、コンデンサC1の端子電圧下降を
Vrで停止させる。
【0025】このため、トランジスタQ4からの充電電
流量がIo以上になるように定電流源I1,R1/R
2,Q4/Q2サイズ比を設定するのは当然である。ま
た、リセットパルスIの入力毎に、コンデンサC1の端
子電圧が同電位Vrになるよう、すなわちリセットパル
ス終了時点でリセットするために、リセットパルスIの
パルス幅T1は三角波信号Aの周期の半分以上にしてお
く。
【0026】図4はリセットパルス発生回路4の詳細な
構成例を示す。ここで、図4に含まれているパルス遅延
線13の回路例を図5に示す。リセットパルス幅T1
(図2(c)参照)は、パルス遅延線13の遅延時間で
決まる。遅延時間は(C2・R4・I5)/I6に比例
するので、三角波信号Aの周波数の前述の規定式と相関
がある。従って、制御信号Cを用いてリセットパルス幅
T1を制御することが可能である。
【0027】次に、本実施例による位相同期信号発生装
置から同期クロックが発生される動作について、図2に
示したタイミングチャートと、図6に示した逐次位相計
測部5の回路図と、図7に示した図6の動作タイミング
チャートを参照して説明する。
【0028】同期トリガ信号エッジが時刻t0に入力さ
れたとすると、t0より以前は1つ前の同期トリガ信号
エッジにより規定された比較電圧(図2(e)のY)は
所定の電圧に固定されている。図2よりわかるように、
基準クロックエッジとコンパレータ8の出力パルスのエ
ッジが一致するように三角波VCO3が制御されている
ため、三角波信号の周波数は基準クロックに等しく十分
安定している。
【0029】このように位相同期制御するために、位相
比較器2をアップダウンパルスを出力するデジタル位相
比較器で構成しておくと良い。時刻t0からリセットパ
ルスIが発生し、三角波VCO3が発振停止し、時刻t
1までにリセットを終了する。この期間、出力ゲート7
によって出力信号は強制的に1レベルに固定される。
【0030】一方、逐次位相計測部5においては、図6
からわかるように、D型フリップフロップDFF1〜D
FF7までリセットパルスIによりリセットされ、各出
力はLレベルになる。このためD/A変換器6の出力は
三角波信号の下側頂点電圧になる。
【0031】また、図6中の全てのスイッチは1側を選
択する。さらに、DFF7のNQ出力である位相同期保
持フラッグDがHレベルになると位相比較器2は保持状
態になり、結果として三角波信号周波数は時刻t0以前
の状態に保持される。
【0032】時刻t1になるとリセットパルスIが無く
なり三角波VCO3内のコンデンサC1の充電動作を開
始するため、三角波信号Aの電圧は上昇し始めるが、期
間T2 後、コンデンサC1は放電動作に急速に移行し三
角波信号を発振し始める。期間T2 は三角波信号の半周
期を越えるが、期間T1 +T2 は基準クロックに対して
同期トリガ信号エッジが非同期で入力されても常に一定
である。
【0033】リセットパルスIが無くなって1番目の基
準クロックエッジ到達時刻t2のとき、DFF0のQ出
力はHレベルになり、DFF1のD入力がHレベルにな
る。DFF1のQ出力がHレベルになると、スイッチS
11は2側を選択するので、DFF1のD入力は三角波
VCO3の矩形波出力Bが入力されるとともに、DFF
2のD入力をHレベルにする。
【0034】2番目の基準クロック信号のエッジの到達
時刻t3の時、DFF1は矩形波出力Bをこのエッジで
ラッチするので、DFF1のQ出力には基準クロック信
号のエッジが三角波信号Aの上昇スロープ(Lレベルに
なる)か下降スロープ(Hレベルになる)かを判別する
D0を出力する。また、この時刻においてDFF2のQ
出力D1はHレベルになりスイッチS21が2側を選択
しDFF2のD入力をレベルコンパレータ8の出力をす
るとともに、オア回路OR1の出力をHレベルにするこ
とによってスイッチS12が2側を選択し、DFF1の
D入力とQ出力を短絡してDFF1の出力を保持状態に
する。
【0035】加えて、この時刻にDFF2のD入力をH
レベルにする。D1〜D5は10000になるため、三
角波信号のピーク値をVppとすると、D/A変換器6
の出力である比較電圧は1/2Vppだけ上昇した電圧
になるように変化する。この電圧変化は3番目の基準ク
ロック信号のエッジが到達する時刻t4までに終了して
いれば良い。従ってD/A変換器6の変換時間は、基準
クロック信号周期であれば良い(図7(c)参照)。
【0036】3番目の基準クロック信号のエッジの到達
時刻t4のとき、DFF2はレベルコンパレータ8の出
力をラッチするので、DFF2のQ出力には、基準クロ
ック信号エッジが三角波信号の各スロープを上下2分割
した領域を判別するデータD1が出力される。D1は上
側領域がHレベル、下側領域がLレベルになる。図2の
場合、D1はHレベルになる。一方、DFF3のQ出力
D2はHレベルになり、スイッチS31が2側を選択す
るため、DFF3のD入力は、レベルコンパレータ8の
出力Gになり、DFF4のD入力はHレベルになる。
【0037】加えて、オア回路OR2の出力をHレベル
にすることによって、スイッチS22が2側を選択し、
D入力とQ出力を短絡するため、DFF2は保持状態に
なる。またこの時刻において、D2がHレベルになるた
め、スイッチS12は2側を選択したままであり、従っ
てDFF1も保持状態を維持する。
【0038】D1〜D5は11000になり、三角波ス
ロープの上側領域をさらに2等分する電圧(さらに1/
4Vpp上昇した電圧)に比較電圧は変化し始める。こ
の電圧変化は前回と同様に、4番目の基準クロック信号
エッジの到達時刻t5までに終了すれば良い(図7
(d)参照)。
【0039】4番目の基準クロック信号エッジの到達時
刻t5において、DFF3はレベルコンパレータ8の出
力をラッチすることによって、DFF3のQ出力には前
述の様に基準クロック信号エッジに対して三角波信号ス
ロープの領域をさらに2等分したデータD2が出力され
る。図2の場合、D2はLレベルになる。
【0040】前回の動作と同様に、DFF4のQ出力が
Hレベルになり、DFF4のD入力はレベルコンパレー
タ8の出力Gに、DFF5のD入力はHレベルに、そし
てDFF3は保持状態になる。DFF1,DFF2も保
持状態を維持する。D1〜D5は10100になり、比
較電圧は1/8Vppだけ下降した電圧に変化する(図
7(e)参照)。
【0041】このようにして、位相計測データD3〜D
5も同様に逐次確定して、レベルコンパレータ8のエッ
ジタイミングを基準クロック信号のエッジタイミングに
漸近させていく。
【0042】位相計測データの最下位ビットD5が確定
する(DFF6が保持状態になる)7番目の基準クロッ
ク信号エッジの到達時刻t8において、DFF7のNQ
出力がLレベルになるため、アンド回路AND2の出力
は強制的にLレベルになり、また基準クロック信号Hは
DFF0〜DFF7に入力されないため、位相データD
0〜D5は保持される。この保持状態は次の同期トリガ
信号エッジの到達時刻まで維持される。
【0043】一方、この時点で位相同期保持フラッグD
はLレベルになるので、位相比較器2は位相比較動作を
開始し、スイッチ9出力のパルスエッジと基準クロック
信号Hのエッジを一致させるように三角波VCO3が制
御される。このとき、すでにレベルコンパレータ8の出
力パルス極性は基準クロック信号エッジに漸近したエッ
ジになるようにスイッチ9がD0によって選択されてい
る(D0が確定する時刻t3において)ので、三角波信
号の位相補正量は小さく、また位相補正終了までの時間
も短くて済む。従って、時刻t8からの三角波VCO3
の矩形波出力の位相変動量(ジッタ量)も小さい。この
ジッタ量は本実施例の場合、三角波信号周期の1/64
である。
【0044】以上を整理すると、時刻t0に同期トリガ
信号エッジが入力されてから矩形波出力Bが出力される
までの時間T1+T2は一定であるので、1番目の矩形
波出力Bのエッジの同期ジッタ量は非常に小さくなる。
【0045】また、逐次位相計測期間の時刻t8までは
三角波VCO3は保持状態にあり周波数保持能力のため
の周波数変動により積算される位相変動存在する。しか
し、この期間が本実施例の場合、6から7クロックと短
く、位相変動量を数度以内に十分に抑えられる。また、
この位相変動特性も同期トリガ信号のエッジ毎にほぼ等
しく(逐次位相計測時間が最大1クロック期間は変動す
る)、時刻t8においてこの位相変動量を加味して位相
計測データの最下位ビットが計測されるので、以後の矩
形波信号出力の同期ジッタ量をこれが原因して崩すこと
はさらに小さい。よって矩形波信号Bは、同期クロック
信号として使用できる。
【0046】第2の実施例 第1の実施例による位相同期信号発生装置が正常に動作
するためには、いかなる位相データD1〜D5において
も、レベルコンパレータ8より常にパルス信号が出力さ
れ、かつ逐次位相計測部5がそのパルス信号によって正
常に動作する必要がある。
【0047】しかし、D/A変換器6のダイナミックレ
ンジを三角波VCO3の三角波信号出力の上下頂点間電
圧に正確に規定することは比較的困難である。さらに加
えて、三角波信号の上下頂点付近で動作するような同期
トリガ信号エッジが入力された時、レベルコンパレータ
8の出力パルスは非常に細いものとなるので、ロジック
回路を含む逐次位相計測部5および位相比較器2を安定
動作させるのも難しい。
【0048】そこで、この問題を解決したのが図8に示
す位相同期信号発生装置の第2の実施例である。
【0049】次に、図1に示した第1の実施例との差異
について、図9の動作タイミングチャートを使用して説
明する。三角波信号Aはレベルコンパレータ20に入力
され、図9に(a)で示すような三角波信号Aのほぼ中
心電圧であるVM と比較され、 図9の(c)に示すパル
ス信号を出力する。これは、位相データD0(信号F)
で制御されるスイッチ23に入力され、さらにスイッチ
24を介して位相比較器2に入力される。
【0050】一方、三角波VCO3から出力された矩形
波信号BはNOT回路20とスイッチ22(位相データ
D0を用いて極性が制御される)を介して、スイッチ2
4を制御する。
【0051】レベルコンパレータ8の出力信号Gとレベ
ルコンパレータ20の正相出力はスイッチ25に入力さ
れ、その出力は逐次位相計測部5に入力される。レベル
コンパレータ8からは、位相データD1〜D5によって
図9の(d)に示すようなパルス信号が出力される。こ
の図において、斜線部はパルス信号が存在する期間を示
すが、三角波信号の頂点を含む近傍期間では点線で示す
ようにパルス信号が欠落することがある。
【0052】位相データD0がLレベルのとき、逐次位
相計測と位相比較動作は図9に示したA期間で行われ
る。逐次位相計測部5は図9(e)で示すように、B区
間で強制的に図示のパルス信号に置き換えてパルス信号
を入力することでパルス信号の欠落が無くなり、またロ
ジック回路動作を保証できるパルス幅を確保できる。こ
のため、レベルコンパレータ8の出力信号Gが欠落した
としても、位相計測誤差を最小限に抑えられる。また位
相データD0がLレベルの時は位相比較器2にも同様な
パルス信号が入力され、パルス信号Gの欠落による同期
ジッタの悪化を最小限に抑えることができる。
【0053】位相データD0がHレベルの時、逐次位相
計測と位相比較動作はB期間で行われる。逐次位相計測
部5には図9(g)のようなパルス信号が入力され、パ
ルス信号Gの欠落による位相計測誤差を最小限に抑える
ことができる。同様に、位相比較器2には図9(f)に
示すパルス信号が入力され、同期ジッタ量の悪化を最小
限に抑える。
【0054】以上説明した回路動作により、D/A変換
器6のダイナミックレンジに対する厳しい制約は無くな
る。すなわち、同ダイナミックレンジは三角波信号Aを
含む電圧範囲にしておけば良いことになる。当然のこと
ながら、同ダイナミックレンジを広くとりすぎると位相
計測誤差,同期ジッタ量を増大させることになるが、そ
の量は20%程度に十分抑えられる。また、レベルコン
パレータ8の最小パルス幅もクロック周期の4%は確保
できるので、この件を含めても同期ジッタ量として1/
50T(Tはクロック周期)は確保できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、所
望の周波数および位相を安定かつ正確に維持することを
可能とした位相同期信号発生装置を提供することができ
る。
【0056】また本発明によれば、コスト・輻射ノイズ
で問題になる同期クロック信号周波数の逓倍周波数を用
いることなく、従来例に比べて同期クロック信号の安定
性を確保しつつ、同期ジッタ量の改善を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の動作を示すタイミング図である。
【図3】リセット付き三角波VCOを示す回路図であ
る。
【図4】リセットパルス発生回路を示す回路図である。
【図5】パルス遅延線回路を示す図である。
【図6】逐次位相計測部の回路図である。
【図7】図6の動作を示すタイミング図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図9】図8の動作を示すタイミング図である。
【図10】第1の従来例を示す図である。
【図11】図10の動作を示すタイミング図である。
【図12】第2の従来例を示す図である。
【図13】図12の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
1 水晶発振器 2 位相比較器 3 リセット付き三角波VCO 4 リセットパルス発生回路 5 逐次位相比較器 6 D/A変換器 7 出力ゲート 8 レベルコンパレータ 13 可変パルス遅延線 19 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−126413(JP,A) 特開 平5−119168(JP,A) 特開 平2−149018(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/06 - 7/099

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたトリガ信号に同期した同期ク
    ロック信号を発生する位相同期信号発生装置において、 基準クロック信号を発生する基準クロック信号発生手段
    と、 前記トリガ信号の入力に応じて、前記基準クロック信号
    と同一周波数の三角波信号を発生する三角波発生手段
    と、 前記トリガ信号が入力された直後から所定時間が経過す
    るまでの期間、前記三角波信号と前記基準クロック信号
    との位相差を計測し、その計測結果に基づいて決定され
    た基準電圧を発生する位相計測手段と、 前記三角波信号と前記基準電圧とを比較し、その比較結
    果に応じて前記三角波発生手段を制御する制御手段とを
    具備し、 前記三角波信号に位相同期した信号を前記同期クロック
    信号とすることを特徴とする位相同期信号発生装置。
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