JP4289771B2 - 周波数シンセサイザ及び周波数変換方法 - Google Patents

周波数シンセサイザ及び周波数変換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4289771B2
JP4289771B2 JP2000231644A JP2000231644A JP4289771B2 JP 4289771 B2 JP4289771 B2 JP 4289771B2 JP 2000231644 A JP2000231644 A JP 2000231644A JP 2000231644 A JP2000231644 A JP 2000231644A JP 4289771 B2 JP4289771 B2 JP 4289771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
phase
signal
clock
clock signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000231644A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002043938A5 (ja
JP2002043938A (ja
Inventor
素明 川崎
藤雄 川野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000231644A priority Critical patent/JP4289771B2/ja
Priority to US09/736,852 priority patent/US6807244B2/en
Publication of JP2002043938A publication Critical patent/JP2002043938A/ja
Publication of JP2002043938A5 publication Critical patent/JP2002043938A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4289771B2 publication Critical patent/JP4289771B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数シンセサイザ、周波数変換方法、画像形成装置、及び画像形成方法に関し、特に、カラーレーザ印画エンジンの画素位置合わせに使用される入力基準クロック信号に対して係数倍周波数のクロック信号を出力可能な周波数変換処理及びその周波数変換処理を用いた画像形成処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
(従来の周波数シンセサイザ)
従来の周波数シンセサイザを、カラーレーザ印画エンジンの画素位置合わせに適用する場合の例を図19に基づいて説明する。
【0003】
カラーレーザ印画エンジンとして、例えば、600dpi機の場合、約8000画素サイズにおいて16画素程度の画サイズ誤差が発生するため、約±0.2%(2000ppm)の画素周波数制御範囲が必要である。
【0004】
また、1/8画素程度の画サイズ誤差に抑えるためには、約15ppm精度の高精度な画素周波数制御が必要になる。
【0005】
図19は、従来の周波数シンセサイザの構成例を示す。
【0006】
周波数frの基準クロック信号Krは分周数Nrの固定分周回路(Nr)12に入力され、基準信号Rとして位相比較回路(PD)14に入力される。
【0007】
一方、制御信号発生回路(Δ)16から出力される駆動制御信号によって周波数が変化するする可変発振回路(VCO)17の周波数fvの出力信号Kvは、可変分周回路(Nv)13に入力され分周数Nvされた比較信号Vを出力し位相比較回路14に入力される。分周数Nvは、分周数設定データ(DF)によって可変できる。
【0008】
位相比較回路14は、比較信号Vが基準信号Rより遅れた時(進んだ時)発生するアップパルスU(ダウンパルスD)をチャージポンプ回路15に入力する。チャージポンプ回路15では、アップパルスU及びダウンパルスDから誤差電圧を発生して制御信号発生回路16に入力し、比較信号Vが基準信号Rに対して位相が合うように出力制御される。
【0009】
以上説明した周波数シンセサイザでは、下式の関係が成り立つ。
【0010】
fv=(Nv/Nr)×fr …(1)
このようにして基準クロック周波数frに対して、係数倍された周波数fvのクロック信号Kvを出力することができる。
【0011】
周波数シンセサイザは、周波数可変範囲と周波数設定精度で規定される。
今、下記条件を考える。
a)周波数可変範囲 :±2000ppm程度
b)周波数設定精度 :15ppm程度
1/2^16=1/65536=15.25ppm …(2)
(65536)/(65536-128)=+1953ppm …(3)
(65536-256)/(65536-128)=−1957ppm …(4)
(2)〜(4)式より、可変分周回路13は1例として、以下のように設計可能な周波数シンセサイザを実現できる。
【0012】
カウンタビット数 :16ビット
分周数設定データDF :8ビット
分周数範囲 :65280〜65408〜65536
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
(課題1)
以上説明した周波数シンセサイザは、周波数設定精度を上げる場合、可変分周回路13の分周数を大きくする必要がある。これは出力信号Kvの周波数チェック間隔が大きくなることを意味し、周波数設定精度の向上に呼応して可変発振回路17は、数万クロックに渡って発振周波数を安定に保持できる構成が必要となる。
【0014】
しかし、数万クロックに渡って周波数安定を維持できる可変発振回路17は、従来の汎用LSIプロセスのみでは容易に実現できず、安価に作製することができない。
【0015】
また、従来の周波数シンセサイザをカラーレーザ印画エンジンに搭載した場合、システムLSIとして構成する画素変調回路25(後述する図10参照)には安定な動作が保証されない。
【0016】
(課題2)
また、周波数設定精度の向上に呼応して、発振周波数を安定に保持するためには、可変発振回路17のみならず、LSIでは実現できない大容量のコンデンサを使用したチャージポンプ回路15によってアタック/リカバリ能力を犠牲にしても、発振出力信号を安定に制御しておく必要がある。
【0017】
しかし、チャージポンプ回路15によって発振出力信号を安定に制御しておくために、アタック/リカバリ能力を犠牲にした場合、迅速な出力周波数切換えを行うことができず、応用範囲が限定されていた。
【0018】
そこで、本発明の目的は、高精度な画素単位の周波数制御、および、安価な構成によるLSI化が可能な周波数シンセサイザ、及び周波数変換方法を提供することにある。
【0019】
また、本発明の他の目的は、4ドラム等のカラーレーザ印画エンジンにおいて各色の画サイズ合わせを簡単にかつ確実に行うことが可能な画像形成装置、及び画像形成方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基準クロック信号の周波数に相関のある周波数の出力信号を発生する周波数シンセサイザであって、前記出力信号の周期を等分割した位相差を有するクロック信号群を発生する可変発振手段と、周波数設定データに従い第1の位相選択制御信号と第2の位相選択制御信号とを発生する制御手段と、前記第1の位相選択制御信号に従い、前記クロック信号群から隣接位相の2つのクロック信号を選択する主位相選択手段と、前記第2の位相選択制御信号に従い、前記主位相選択手段によって選択される2つのクロック信号から前記2つのクロック信号を含み前記2つのクロック信号間の位相を有する1つのクロック信号を生成し、比較クロック信号として出力する副位相選択手段と、前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との位相を比較する位相比較手段と、前記位相比較手段の出力に従い前記可変発振手段の発振周波数を制御する周波数制御手段とを具備し、前記周波数設定データに従い前記比較クロックの位相を周期的に変えることで前記可変発振手段から出力されるクロック信号群の発振周波数を変化させることを特徴とする。
【0021】
本発明は、基準クロック信号の周波数に相関のある周波数の出力信号を発生する周波数変換方法であって、前記出力信号の周期を等分割した位相差を有するクロック信号群を発生する可変発振工程と、周波数設定データに従い第1の位相選択制御信号と第2の位相選択制御信号とを発生する制御工程と、前記第1の位相選択制御信号に従い、前記クロック信号群から隣接位相の2つのクロック信号を選択する主位相選択工程と、前記第2の位相選択制御信号に従い、前記主位相選択工程において選択された2つのクロック信号から前記2つのクロック信号を含み前記2つのクロック信号間の位相を有する1つのクロック信号を生成し、比較クロック信号として出力する副位相選択工程と、前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との位相を比較する位相比較工程と、前記位相比較工程における比較結果に従い前記可変発振工程の発振周波数を制御する周波数制御工程とを具備し、前記周波数設定データに従い前記比較クロック信号の位相を周期的に変えることで前記可変発振工程の発振周波数を変化させることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0032】
[第1の例]
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図9に基づいて説明する。
【0033】
(周波数シンセサイザ)
本例では、周波数シンセサイザの構成例について説明する。
【0034】
図1は、基準クロック信号周波数の係数倍周波数の出力信号を発生する周波数シンセサイザの構成例を示す。
【0035】
図1に示す周波数シンセサイザは、出力信号の周期を略等分割の位相差を持つ多相のクロック信号群K0〜K7を発生する可変周波数発振回路(VCO)6と、前記クロック信号群K0〜K7から第1の制御信号S1によって所望する隣接位相の2つのクロック信号対KA,KBを選択して出力する主位相選択回路(coarse)5と、クロック信号対KA,KBとこれらの位相差内のクロック位相から第2の制御信号S2で1つのクロック信号Kvを選択して出力する副位相選択回路(fine)4と、前記クロック信号Kvと周波数設定データDFとによって前記第1の制御信号S1及び第2の制御信号S2を発生する制御回路(cont)7と、前記クロック信号Kvと基準クロック信号Krとが入力される位相比較回路(PD)1と、位相比較回路1の出力信号に基づいて前記可変周波数発振回路6を制御するチャージポンプ回路(CP)2および制御信号発生回路(Δ)3とを備えている。
【0036】
次に、周波数シンセサイザの動作について説明する。
【0037】
基準クロック信号Krは、そのまま一般的なアップパルスU及びダウンパルスDを発生する位相比較回路1に入力される。もちろん、基準クロック信号Krは元クロック信号を便宜分周又は逓倍されたものでもよい。
【0038】
位相比較回路1の出力パルスは、一般的なチャージポンプ回路2に入力され、誤差電圧を発生して同じく一般的な制御信号発生回路3に入力され、制御電圧Vcを出力する。
【0039】
制御電圧Vcは、図2に示すような多相クロックの可変周波数発振回路6に入力され、多相クロック信号K0〜K7の発振周波数を制御する。多相クロック信号K0〜K7は、発振クロック周期を8等分したタイミングのクロック信号群である。この多相クロック信号K0〜K7は、主位相選択回路5に入力され、位相選択信号S1によって2つの主選択クロックKA及びKBを出力する。
【0040】
主選択クロックKA及びKBは、副位相選択回路4に入力され、位相選択信号S2によって比較信号Kvを出力する。比較信号Kvは、位相比較回路1に入力されると共に、制御論理回路7にクロック信号として入力される。
【0041】
制御論理回路7には、周波数設定データDFが入力されており、位相選択信号S1、S2を出力して主位相選択回路5及び副位相選択回路4を制御する。
【0042】
(多相クロックの可変周波数発振回路)
図2は、多相クロックの可変周波数発振回路6の構成例を示す。
【0043】
この可変周波数発振回路6には、各々同構成の差動遅延回路9a〜9dがリング状に結線されている。ただし、差動遅延回路9dの出力差動信号は、差動遅延回路9aに入力するとき、正極/負極を互いに違えて結線することにより発振回路を構成している。
【0044】
図3は、差動遅延回路9a〜9dのCMOS回路構成例を示す。
【0045】
駆動電圧VdはMN1/G、MN3/Gに入力される。MN3のドレイン電流I1はソースカップルMN2、MN4の各ソースに接続される。MN2/G及びMN4/Gには正極信号Pi、負極信号Niが入力される。MN1/Dはゲート−ドレイン短絡MP1/D、MP2/G及びMP3/Gに入力されている。
【0046】
電流I2を出力するMP2/D及びMP3/Dは、各々MN2/D及びMN4/Dに結線されると共に、ゲート−ドレイン短絡MN5/S及びMN6/Sが接続され、正極信号Po及び負極信号Noを出力する。I2=I1/2にしておくと、Po及びNoの各遷移期間では電流I2によって充放電が行われる。電流I2は、駆動電圧Vdにによって決定されるため、入出力遅延時間が制御できることになる。従って、各差動遅延回路9a〜9dの遅延時間は、発振周期Tvの1/8となる。発振周波数fv(発振周期Tv)は、制御電圧Vcを差動遅延回路9a〜9dの各制御電圧Vdとすることによって制御できる。
【0047】
差動遅延回路9a〜9dの各差動出力信号は差動バッファ8a〜8dを介して各々1/8周期ずつ位相の異なる多相クロック信号K0〜K7を出力できる。
【0048】
以上説明した多相可変発振回路6は、CMOSプロセスで容易にLSI内に構成できるものである。
【0049】
(主位相選択回路)
図5は、多相クロック信号K0〜K7が入力される主位相選択回路5の出力信号KA及びKBは、位相選択信号S1によって8つの状態が存在する。ここでは、KA及びKBは、差動クロック信号とする。特徴としては、KA及びKBともに、2状態番号で出力クロックが変化せず、続く状態番号でクロック番号が2つ変化する。
【0050】
また、位相選択信号S1によって、
状態0→状態7→状態0→状態7
の状態の順次動作が実現できる。
【0051】
(副位相選択回路)
図4は、差動クロック信号KA及びKBが入力される副位相選択回路4の構成例を示す。
【0052】
KA及びKBは、選択回路SWa〜SWhに入力される。各選択回路は、位相選択信号S2を構成するS2a〜S2h各々入力されており、Lレベル(Hレベル)時、KA(KB)が選択される。
【0053】
選択回路SWa〜SWhの各出力差動信号は、差動遅延回路10a〜10hに各々入力される。これら差動遅延回路10a〜10hは、例えば図3で説明した可変周波数発振回路6に使用した差動遅延回路と同一構成にしておく。
【0054】
制御電圧VC2は、可変周波数発振回路6の制御電圧VC1と同じでよい。このため、新たに制御回路を設ける必要は無い。差動遅延回路10a〜10hの各々の差動出力端子は互いに接続されており、差動バッファ11を介して比較クロック信号Kvを出力する。
【0055】
Kvの状態は図6(a)及び(b)に示すように、状態式で示されるA〜E、a〜eの10の状態があり、選択信号S2a〜S2hによって設定する。図6(a)がKBがKAより遅れている場合の状態であり、図6(b)がKBがKAより進んでる場合の状態である。
【0056】
図7(a)は、差動遅延回路10a〜10hの出力結線点の波形を差動信号一方で示したものである。
【0057】
状態A(a)では、最も位相の進んだ状態であり遷移領域(期間t0〜t2及び期間t4〜t6)で電流(8×I2)で充放電されている。しかし、寄生容量もおおよそ8倍になっているため、電圧上昇及び下降速度は可変発振回路6内の差動遅延回路出力信号のそれとほぼ等しく、遷移時間はクロック周期Tvの1/4程度になる。
【0058】
状態B(b)では、期間t0〜t1及びt4〜t5では充放電電流が(7-1)×I2=6×I2であり、それ以後スレッシュ電圧Vthを超えて電圧遷移が終了するまで充放電電流は8×I2である。
【0059】
状態C(c)では、期間t0〜t1及びt4〜t5では充放電電流が(6-2)×I2=4×I2であり、それ以後、スレッシュ電圧Vthを超えて電圧遷移が終了するまで充放電電流は8×I2である。
【0060】
状態D(d)では、期間t0〜t1及びt4〜t5では充放電電流が(5-3)×I2=2×I2であり、それ以後、スレッシュ電圧Vthを超えて電圧遷移が終了するまで充放電電流は8×I2である。
【0061】
状態E(e)は、最も位相の遅れた状態であり、遷移領域(期間t1〜t3及び期間t5〜t7)で電流(8×I2)で充放電され、状態A(a)に比べて1/8Tv位相が遅れる。
【0062】
以上の動作により、各状態の遷移領域における充放電波形は、図6(a)に示すようになり、状態A〜E(a〜e)は各々1/32Tvづつ位相のずれた(位相等分割した)クロック信号を出力することができる。
【0063】
図7(b)は差動遅延回路10a〜10hの出力結線点の寄生容量が可変発振回路6よりレイアウト上で相対的に50%程度大きくなった場合の各状態における動作波形を示す。
【0064】
このような場合でも、位相等分割動作は満足され確実に以上説明した動作が実現できることがわかる。差動遅延回路の遅延時間を0.5ns以下で安定に動作させることは難しく、クロック周波数が200MHzを超えると可変周波数発振回路6で8を超える多相クロック信号を出力することは容易に実現できない。
【0065】
以上説明した副位相選択回路は、可変周波数発振回路6で実現できなかった微細クロック位相を論理的な補間処理で容易に実現することができる。
【0066】
(プリスケーラ動作)
次に、プリスケーラ動作について説明する。
【0067】
以上説明したように、選択信号S1及びS2を制御することによって比較信号の位相を1/32周期づつ高精度に位相変化させることができる。
【0068】
図8(a)(b)は、位相遅れシーケンスを示す。
【0069】
図8(a)は主位相選択回路5及び副位相選択回路4の状態を示し、図8(b)は比較クロック信号Kvの位相変化を示す。
【0070】
図9(a)(b)は、位相進みシーケンスを示す。
【0071】
図9(a)は主位相選択回路5及び副位相選択回路4の状態を示し、図9(b)は比較クロック信号Kvの位相変化を示す。
【0072】
N1クロック期間で1周期だけ位相を遅らせたとき、出力クロックCKの周波数は、下式に示すように、基準クロック信号周波数frより周波数が高くなる。
【0073】
fck=fr×N1/(N1−1) …(5)
N1クロック期間で1周期だけ位相を進めたとき、出力クロックCKの周波数は、下式に示すように、基準クロック信号周波数frより周波数が低くなる。
【0074】
fck=fr×N1/(N1+1) …(6)
N2クロック期間で1/32周期だけ位相を遅らせたとき、出力クロックCKの周波数は、下式に示すように、基準クロック信号周波数frより周波数が高くなる。
【0075】
fck=fr×N2/(N2−1/32) …(7)
N2クロック期間で1/32周期だけ位相を進めたとき、出力クロックCKの周波数は、下式に示すように、基準クロック信号周波数frより周波数が低くなる。
【0076】
fck=fr×N2/(N2−1/32) …(8)
さて、周波数シンセサイザの仕様を従来例と同じく以下のように設定する。
【0077】
(a)周波数可変範囲 :±2000ppm程度
(b)周波数設定精度 :15ppm程度
最大周波数遷移を示す(5)、(6)式より期間N1を512クロック周期にすると、<最大周波数可変範囲:±2000ppm程度>が実現でき、
最小周波数遷移を示す(7)、(8)式より期間N2を2048(4×N1)クロック周期にすると、<周波数設定精度:15ppm程度>が実現できる。
【0078】
すなわち、2048クロック周期期間で−128/32(4回転)〜−1/32,0,+1/32〜+128/32(4回転)クロック周期の位相制御を周波数設定データDFで行えば出力クロック周波数を所望に変化させることができる。正負は、位相変化制御シーケンスを逆に行えば実現できる。
【0079】
チャージポンプ回路2の動作を安定させ周波数安定度を確保するためには、各条件における位相制御期間N2内における1/32周期の位相制御間隔をできる限り等間隔に分散せせるのが望ましい。
【0080】
図8および図9は、各位相制御間隔を等間隔にしたものであり、位相変化速度が一定すなわち周波数が一定であり、チャージポンプ電圧を一定にできることを意味する。
【0081】
[変形例]
次に、上述した周波数シンセサイザの変形例について説明する。
【0082】
ここでは、図1に示した周波数シンセサイザにおいて、以下の回路を設けたことに特徴がある。
【0083】
すなわち、クロック信号群K0〜K7から第3の制御信号によって1つのクロック信号Kvを選択して出力する位相選択回路と、クロック信号Kvと周波数設定データDFとによって第3の制御信号を発生する制御論理回路とを設ける。
【0084】
位相選択回路は、主位相選択回路5および副位相選択回路4に代用され、制御論理回路は、制御論理回路7に代用されるものである。
【0085】
また、他の変形例として、クロック信号群K0〜K7及びクロック対KA,KBの中から、関連するクロック信号と周波数設定データとによって第1及び第2又は第3の制御信号を発生する制御論理回路を設けてもよい。
【0086】
[第2の例]
次に、本発明の第2の実施の形態を、図10〜図16に基づいて説明する。
【0087】
本例では、前述した第1の例で示した周波数シンセサイザを、画像形成装置としての4ドラム/2ビーム方式のレーザ印画エンジンに搭載した例について説明する。
【0088】
(画像書込み部)
図10において、レーザチップ23は、レーザーダイオードa,bを有する2ビームタイプのものであり、各バック光を受光するフォトダイオードcから構成されている。
【0089】
各レーザダイオードを発光制御する駆動電流Id1,Id2は、LDドライバ24より供給される。フォトダイオードcからの発光量を検出したモニター電流ImはLDドライバ24に入力され、レーザーダイオードa,bの発光量のAPC(オートパワーコントロール)を行う。
【0090】
レーザチップ23は、2つのレーザ発光点間隔を1画素間隔(600dpiで約42um)に素子特性上できない。このため、図11に示すように、格子線で示される画素領域に対して、レーザ走査方向に例えば16画素離れた位置に2つのビームが発生するように斜め配置しておく。
【0091】
レーザーチップ23から発生した変調レーザービームは、モータ軸に固定されて図中矢印方向への回転するポリゴンミラー18によって偏光され、感光ドラム20上に変調レーザービームを走査する。f−θレンズ19は、偏光された変調レーザビームを感光ドラム20上に線速度一定に集光するためのものである。
【0092】
感光ドラム20及び印画トナーを予め所定の静電帯電しておくと、感光ドラム20上における照射光量に応じて印画トナーの付着量が変わる為中間調画像の印画が可能になる。BDミラー21は、感光ドラム20と機械的に位置関係が固定されており、BDミラー21からの反射レーザビームは受光ダイオード22に入力され、感光ドラム20上の情報書き込み開始位置を検出するために使用される。受光ダイオード22の出力は水平同期信号発生回路27に入力されて水平同期信号BDを発生する。
【0093】
BD信号は画素変調回路25に入力される。画素変調回路25は水平同期信号BDに同期した画素クロックまたはその係数倍クロックを発生する。この画素クロックをもとに画素データを読み取るためのリードクロックRK1、RK2を画素データ発生部26に入力する。画素データ発生部26は画素変調回路25に対して、画素データD1,D2及び各々のライトクロックWK1、WK2を出力する。入力された画素データをもとに所望のレーザ光量変調を可能にする画素変調信号ON1、ON2をLDドライバ24に出力する。
【0094】
(画素変調回路の対応)
以上説明した4ドラム/2ビームレーザ印画エンジンは、従来の1ドラム/1ビームレーザ印画エンジンに比べて画素変調規模が8倍になるため、LSI化が必要になる。さらに、4ドラムのレーザ印画エンジンは、各色毎に図10の画像書込み部があるため最低3項目に関して画素合わせをしなければならない。
【0095】
各画像書込み部におけるBD信号のタイミング誤差による画像の位置ズレ補正である。これは画素変調回路25において絶対画素位置設定データRGにより画素クロックの位相(遅延)制御で1/32画素程度には電気的には実現できる。
【0096】
2ビームレーザチップ23は、前述したように角度の浅い斜め配置のため取り付け角度誤差、変動によって図示するようにビーム間隔が変動し画素位置補正が必要になる。これも画素変調回路25において相対画素位置設定データRPによって画素クロックの位相(遅延)制御によって1/32画素程度には電気的には実現できる。
【0097】
レーザチップ23、ポリゴンミラー18、f−θレンズ19、感光ドラム20までの光学的機械精度バラツキによる画像サイズの誤差を補正する必要がある。これは、画素クロック周波数を変化させるための周波数シンセサイザを画素変調回路に搭載して画素周波数設定データDFによって実現する。このため、図10の画像書込み部における画素変調回路には、画素位置合わせ用の画素位置設定データDSが入力されている。
【0098】
(4ドラム/2ビーム対応の画素変調LSI)
図12は、前述した周波数シンセサイザを搭載する4ドラム/2ビーム方式のレーザ印画エンジン(図10参照)用の画素変調回路25をLSI化したLSIシステムの構成例である。
【0099】
画素クロックを発生させるPLL回路31は、図1に示した周波数シンセサイザによって構成される。
【0100】
図12において、基準クロックCKは、周波数シンセサイザとしても機能するPLL回路31に入力され、画素クロック周波数の4倍の各々1/8周期位相がずれた(1/32画素ずれた)8相クロックバスKを出力する。画素位置設定データDSは、PLL回路31に入力されている。
【0101】
画素位置設定データDSにおける画素周波数設定データDFを使用する。PLL回路31の8相クロック発生する可変周波数発振回路(VCO)回路6の制御電流Iv0が出力される。水平同期信号BDは、BD遅延回路29に入力され、画素位置設定データDSによってBD信号を遅延制御される。
【0102】
BD遅延回路29は、制御電流Iv0が入力されており、PLL回路31内の可変周波数発振回路6に使用している可変遅延回路と同等の遅延回路が縦続に接続された構成が含まれており、各遅延回路の接続点からは互いに1/32画素タイミングがずれたBD信号が発生している。
【0103】
ここでは、画素位置設定データDSのうちのドラム間の絶対画素位置設定データRGの微調整ビットが使用されて所望のBD信号に遅延制御してドラム間画素位置合わせを1/32画素まで微調整できる。
【0104】
出力BD信号は、水平同期信号分離回路30に入力され、図13に示すように、先行レーザ用の水平同期信号HD1と、後行レーザ用の用水平同期信号HD2とに分離される。
【0105】
水平同期信号HD1、HD2は、各々同期クロックジェネレータ32a,32bにPLL回路31出力の8相クロックバスKと共に入力される。各同期クロックジェネレータは、入力HD信号に同期した同期クロック信号SCK1,SCK2を出力する。各クロックの同期精度は1/32画素である。
【0106】
1ドラム/1ビーム機における同期精度は1/8画素程度で十分であったが、4ドラム/2ビーム機の場合、色ずれは直ちに色モワレや色調を変化させるため同期クロックジェネレータ特性に対する要求は高くなる。
【0107】
カラーレーザ印画エンジンの場合、画像の階調再現は重要であるため、一般にPWM画素変調が用いられる。また、デジタル画像処理に柔軟に対応するため、図15(b)に示すように、画素(To)32分割によって変調を行う。
【0108】
しかしながら、1ビーム当たり32ビットの画素データは膨大であり、実現不能である。このため、画素データD1、D2は6ビットデータとして書込みクロックWK1、WK2と共に32ビット展開のデータデコーダ34a,34bに入力する。データデコーダ34a,34bは、例えば64アドレス/32ビットのSRAMであり、格納データはユーザが前もって所望値に設定しておく。
【0109】
データデコーダ34a,34bの出力の32ビットデータを、図14に示すように、シリアル変換するわけである。例えば、画素周波数が25MHz(40ns)であったとすると、変調精度は1.25nsと非常に高精度な信号処理が要求される。画素周波数は更に上昇される傾向にある。同期クロックジェネレータ32a,32bの出力の同期クロックSCK1,SCK2及びHRB1,HRB2は各々タイムベース回路33a,33bに入力される。
【0110】
タイムベース回路33bには、PLL回路31におけるVCO回路6に使用されている可変遅延回路と同等の可変遅延回路が縦続に接続された構成が含まれており、各々の接続点に各々1/32画素ずれた画素クロックが発生しており、入力される画素位置設定データDSの中の相対画素位置設定データRPによってビーム間隔を高精度に調整できる。さらに、タイムベース回路33a,33bでは、ドラム間画素位置合わせにおける粗調のために、絶対画素位置設定データRGの上位ビットが使用される。
【0111】
図14は、タイムベース回路33a、33bの出力信号バスK1、K2の内容を示す。
【0112】
DK0,DK1は、データデコーダ34a,34bにおけるSRAMの読出しタイミングを用クロックとして使用される。K0〜K3は(32⇒8)ビットデータ変換回路35a、35bに入力され、図15(a)で示す8ビットデータDVに変換される。図14で示すクロック遅延時間はTdをBD遅延回路20で行われる分を含んで表すと、設定データRG、RPを各5ビットとすると下式で示される。
【0113】
Td1=Td(0)+RG(4:0)×(To/32)
Td2=Td(0)+RG(4:0)×(To/32)+RP(4:0)×(To/32)
の式から理解できるように、画素データDV1,DV2の位相は1/32画素の精度で位相制御できこのタイミングで最終的にデータ変調すれば所望の画素変調が実現できる。(32⇒8)ビットデータ変換回路35a,35bの各8ビットデータDV1、DV2は変調回路36a,36bに同期クロックSK1、SK2と共に入力される。
【0114】
変調回路36a,36bには、PLL回路31におけるVCO回路6に使用されている可変遅延回路と同等の可変遅延回路を縦続に接続したディレーチェーン回路が含まれており、DLL制御によって各々の遅延量が1/32画素になるように制御された8相クロックが発生する構成になっており、図15(b)で示す32ビットシリアル変調信号ON1A,ON2Aを可能にしている。
【0115】
32ビットシリアル変調信号ON1A,ON2Aはパルス幅追加回路37a,37bに入力する。レーザダイオードは、電流を供給しても発光原理に起因して直ちに発光せず遅延して発光し電流を遮断すると比較すると直ちに消光する。
【0116】
図16(a)(b)は、そのパルス幅追加回路37a,37bの動作を示す。
【0117】
図16(a)に示す画素変調駆動電流がレーザに供給されたとき、図16(b)のように発光期間減少する(細る)。P2のように、狭パルスであると発光しなくなり、正常な発光制御が実現できない。
【0118】
これを解決するため、図16(c)のように、各画素変調パルスに所定期間パルス幅を追加すると、図16(d)のように、所望の発光パルスが得られる。パルス幅追加回路37a,37bには、変調回路36a,36bに使用されている可変遅延回路と同等の可変遅延回路が含まれており、変調回路36a,36bにおける制御電流Iv1、Iv2が各々入力されている。
【0119】
これにより、係数電流を発生させてパルス幅追加すると共に、<1/100画素の高精度制御を安定に実現している。パルス幅追加回路37a,37bの出力の画素変調信号ON1B,ON2Bは出力ドライバ38a,38bに入力され、画素変調信号ON1,ON2をLDドライバ24に出力する。
【0120】
画素変調パルス信号のパルス幅精度は、<1nsの高精度を要求されるため、小信号差動出力タイプが使用される。
【0121】
以上説明した画素変調回路は、CMOSのLSIプロセスで実現可能であり、高集積化が期待できるものである。
【0122】
[第3の例]
次に、本発明の第3の実施の形態を、図17および図18に基づいて説明する。
【0123】
本例では、前述した第2の例に示した画像形成装置としてのレーザ印画エンジンにおける運用例について説明する。
【0124】
レーザー印画エンジンは、近年特に、カラー化の要望が強いが、一般的にはYe、Cy、Mg、Bkの4色トナーを用いた印画プロセスは白黒に比べてそのままでは4倍の印画時間を要してしまう。このため、使用される感光ドラム20を各色に設けた4ドラム化と、レーザも一挙に2ライン書き込みできる2ビーム化を併用する印画エンジンで対応することになる。
【0125】
図17は、前述した4ドラムのレーザ印画エンジンの概略構成を示す。
【0126】
感光ドラム20a〜20dがインラインに配置されて4色毎の専用になり、印画紙28に順次各色トナーが転写されてカラー画像が再生される。各感光ドラム20a〜20dには、前述した図11で示した静電潜像を形成するためのレーザビーム光量による画像書込み部が設けられる。
【0127】
そして、本例では、前述した第2の例で示したレーザ印画エンジン(図10参照)において、画像サイズを所定画素数の間隔で検出する画像サイズ検出部と、所定画素数を係数分割した画素数周期で前述した周波数シンセサイザ(図1参照)の主位相選択回路5および副位相選択回路4を周期的に制御するようにしたことを特徴とするものである。
【0128】
(レーザ印画エンジンにおける運用方法)
以下、レーザ印画エンジンにおける具体的な運用方法について説明する。
各ドラムの画サイズ誤差は主に機構的誤差変動で発生する。このため一度画サイズ誤差を補正しても、環境変動、印画枚数によって再び誤差が発生するため再度補正する必要がある。このため画サイズ制御は自動制御しなければならない。
【0129】
このため、4ドラムのカラーレーザ印画エンジンでは、所定印画枚数毎に例えば図18に示すような画サイズ測定用のパッチパターンを印画する。レーザ走査の始点を代表する位置PAとレーザ走査の終点を代表する位置PBにパッチパターンを書く。
【0130】
もし、所望の画サイズであると、位置PA及びPBで濃度検出した信号は図18(a)のように、互いに同じ間隔のパルス信号になる。
【0131】
もし、画サイズが小さいと、図18(b)のように、PBにおけるパルス間隔が短くなる。
【0132】
また、画サイズが大きいと、図18(c)のように、PBにおけるパルス間隔が長くなる。これにより画サイズ誤差を1/8画素で検出できる。位置PAと位置PBの距離は画素数で表すことができる。
【0133】
印画エンジンにおいては、周波数で考えるより全て画素を単位として考えるのが望ましい。
【0134】
この場合の本発明の周波数シンセサイザの運用方法について、下記する条件例で説明する。
【0135】
画サイズ検出間隔(PB−PA) ;N=8000画素
最大画サイズ設定範囲 ;ΔS=±16画素
画サイズ設定精度(PBにおいて);Δs=1/8画素
画素クロック位相制御精度 ;Δθ=1/(4×32)画素
位相回転分散周期Txは、最小値として下式で決定される。構成を簡単にするためにはTxを最小にするのが望ましい。
【0136】
Tx=N/(Δs/Δθ)=500画素
周波数シンセサイザの周波数制御は期間Tx単位で行えばよい。例えば、1/8画素だけ画サイズを小さくする場合、期間Txにおいて位相遅れ動作を1回すればよい。1/8画素だけ画サイズを大きくする場合、期間Txにおいて位相進み動作を1回すればよい。
【0137】
また、16画素だけ画サイズ小さくする場合、期間Txにおいてつまり期間Txおいて位相遅れ動作を分散して128回行えばよい(1位相回転)。16画素だけ画サイズ大きくする場合、期間Txにおいてつまり期間Txおいて位相進み動作を分散して128回行えばよい(1位相回転)。機種によって画サイズ検出間隔が変わった場合、このTx値を分散周期データDICとして用意して周波数設定データDFとともに制御論理回路7に入力すればよい。
【0138】
以上説明した画サイズ設定動作の周波数設定データDF(8ビット)と画サイズ補正との関係を下記の表1に示す。
【0139】
【表1】
Figure 0004289771
【0140】
以上説明した画素位置合わせ動作は、従来の周波数演算方式の周波数シンセサイザにおいては、複雑な計数値のカウンタを多数準備する必要がありデジタル的画素位置補正動作が実現できない。
【0141】
本発明の周波数シンセサイザにおいては、目標出力周波数を決定する位相比較動作が出力信号周期毎に行うことができ、これにより、可変発振回路6、チャージポンプ回路2等のPLL構成回路ブロックが一般的なPLL構成回路をそのまま使用できる。
【0142】
なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器(例えば、PDA(個人情報管理)機器のような小型の画像処理機器、複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に適用してもよい。
【0143】
また、本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0144】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0145】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモリカード)、ROM(マスクROM、フラッシュEEPROMなど)などを用いることができる。
【0146】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0147】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0148】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基準クロック信号の周波数に対して係数倍の周波数を有する出力信号の周期を略等分割した位相差を有するクロック信号群を発生し、第1の制御信号に基づいて前記クロック信号群から所望とする隣接位相の2つのクロック信号対を選択して出力し、第2制御信号に基づいて前記クロック信号対と該クロック信号対の位相差内のクロック位相とから1つのクロック信号を選択して出力し、前記選択された1つのクロック信号と周波数設定データとに基づいて前記第1の制御信号および第2の制御信号を発生し、前記選択した1つのクロック信号と前記基準クロック信号とを入力して該基準クロック信号に対する該クロック信号の位相差を示す位相差信号を出力し、前記出力した位相差信号に基づいて前記発生したクロック信号群を制御するようにしたので、目標の出力信号の周波数を制御する位相比較動作を出力信号の周期毎に行うことができると共に、この位相比較動作は目標の周波数設定精度に無関係であり、これにより、既存のPLLの可変発振回路、チャージポンプ回路を用いて、高精度な周波数シンセサイザ機能を含むLSIシステムの構築を、容易にかつ安価に行うことが可能となる。
【0149】
また、本発明によれば、周波数シンセサイザをレーザ印画エンジンに組み込んだ場合、印画用の画像データの画像サイズを所定画素数の間隔で検出し、該所定画素数を係数分割した画素数周期で周波数シンセサイザの主位相選択回路および副位相選択回路を周期的に制御するようにしたので、各色の画サイズを画素周波数を制御して正確に一致させることができ、これにより、例えば、4ドラムのカラー印画エンジンにおいて、各色の画サイズ合わせを簡単にかつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である、周波数シンセサイザの構成例を示すブロック図である。
【図2】可変周波数発振回路の構成例を示すブロック図である。
【図3】差動遅延回路の構成例を示す回路図である。
【図4】副位相選択回路の構成例を示すブロック図である。
【図5】主位相選択回路の動作を示す説明図である。
【図6】図5の動作を示す説明図である。
【図7】図5の動作を示す波形図である。
【図8】プリスケーラ動作の第1の状態を示す説明図である。
【図9】プリスケーラ動作の第2の状態を示す説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態である、周波数シンセサイザを有するレーザ印画エンジンの構成例を示すブロック図である。
【図11】2ビームレーザのビーム配置を示す説明図である。
【図12】4ドラム/2ビーム機用の画素変調LSIを示すブロック図である。
【図13】水平同期信号分離回路を説明するタイミングチャートである。
【図14】タイムベース回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【図15】画素変調方法を説明するタイミングチャートである。
【図16】パルス幅追加回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【図17】本発明の第3の実施の形態である、4ドラムのレーザ印画エンジンの配列状態を示す斜視図である。
【図18】画サイズ誤差検出パッチパターンを示す説明図である。
【図19】従来の周波数シンセサイザを示すブロック図である。
【符号の説明】
1 位相比較回路
2 チャージポンプ回路
3 制御信号発生回路
4 副位相選択回路
5 主位相選択回路
6 可変周波数発振回路
7 制御論理回路
8a〜8d 差動バッファ
9a〜9d 差動遅延回路
10a〜10h 差動遅延回路
Swa〜SWh 差動信号選択回路
11 差動バッファ
12 固定分周回路
13 可変分周回路
14 位相比較回路
15 チャージポンプ回路
16 制御信号発生回路
17 可変発振回路
18 ポリゴンミラー
19 f−θレンズ
21 感光ドラム 21 BDミラー
22 フォトディテクタ
23 レーザチップ
24 LDドライバ
25 画素変調回路
26 画素データ発生部
27 水平同期信号発生回路
28 印画紙
29 BD遅延回路
30 水平同期信号分離回路
31 PLL回路(周波数シンセサイザ)
32 同期クロックジェネレータ
33 タイムベース回路
34 データデコーダ
35 32⇒8ビットシリアル変換回路
36 変調回路
37 パルス幅追加回路
38 小信号差動出力ドライバ

Claims (2)

  1. 基準クロック信号の周波数に相関のある周波数の出力信号を発生する周波数シンセサイザであって、
    前記出力信号の周期を等分割した位相差を有するクロック信号群を発生する可変発振手段と、
    周波数設定データに従い第1の位相選択制御信号と第2の位相選択制御信号とを発生する制御手段と、
    前記第1の位相選択制御信号に従い、前記クロック信号群から隣接位相の2つのクロック信号を選択する主位相選択手段と、
    前記第2の位相選択制御信号に従い、前記主位相選択手段によって選択される2つのクロック信号から前記2つのクロック信号を含み前記2つのクロック信号間の位相を有する1つのクロック信号を生成し、比較クロック信号として出力する副位相選択手段と、
    前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との位相を比較する位相比較手段と、
    前記位相比較手段の出力に従い前記可変発振手段の発振周波数を制御する周波数制御手段とを具備し、
    前記周波数設定データに従い前記比較クロックの位相を周期的に変えることで前記可変発振手段から出力されるクロック信号群の発振周波数を変化させることを特徴とする周波数シンセサイザ。
  2. 基準クロック信号の周波数に相関のある周波数の出力信号を発生する周波数変換方法であって、
    前記出力信号の周期を等分割した位相差を有するクロック信号群を発生する可変発振工程と、
    周波数設定データに従い第1の位相選択制御信号と第2の位相選択制御信号とを発生する制御工程と、
    前記第1の位相選択制御信号に従い、前記クロック信号群から隣接位相の2つのクロック信号を選択する主位相選択工程と、
    前記第2の位相選択制御信号に従い、前記主位相選択工程において選択された2つのクロック信号から前記2つのクロック信号を含み前記2つのクロック信号間の位相を有する1つのクロック信号を生成し、比較クロック信号として出力する副位相選択工程と、
    前記基準クロック信号と前記比較クロック信号との位相を比較する位相比較工程と、
    前記位相比較工程における比較結果に従い前記可変発振工程の発振周波数を制御する周波数制御工程とを具備し、
    前記周波数設定データに従い前記比較クロック信号の位相を周期的に変えることで前記可変発振工程の発振周波数を変化させることを特徴とする周波数変換方法。
JP2000231644A 1999-12-17 2000-07-31 周波数シンセサイザ及び周波数変換方法 Expired - Fee Related JP4289771B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000231644A JP4289771B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 周波数シンセサイザ及び周波数変換方法
US09/736,852 US6807244B2 (en) 1999-12-17 2000-12-14 Frequency synthesizer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000231644A JP4289771B2 (ja) 2000-07-31 2000-07-31 周波数シンセサイザ及び周波数変換方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002043938A JP2002043938A (ja) 2002-02-08
JP2002043938A5 JP2002043938A5 (ja) 2007-02-08
JP4289771B2 true JP4289771B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=18724449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000231644A Expired - Fee Related JP4289771B2 (ja) 1999-12-17 2000-07-31 周波数シンセサイザ及び周波数変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4289771B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7359082B2 (en) * 2003-10-20 2008-04-15 Marvell International Technology Ltd. Independent video hardware blocks to support laser printers
JP4563737B2 (ja) * 2004-07-02 2010-10-13 ルネサスエレクトロニクス株式会社 パルス幅変調回路
JP2006319399A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Nec Electronics Corp パルス幅変調回路及び多相クロック生成回路
DE102006024469B3 (de) * 2006-05-24 2007-07-12 Xignal Technologies Ag Phasenregelkreis zur Erzeugung mehrerer Ausgangssignale
DE102006024470B4 (de) * 2006-05-24 2015-07-09 Xignal Technologies Ag Umschaltbarer Phasenregelkreis sowie Verfahren zum Betrieb eines umschaltbaren Phasenregelkreises
DE102006024471A1 (de) * 2006-05-24 2007-12-06 Xignal Technologies Ag Umschaltbarer Phasenregelkreis sowie Verfahren zum Betrieb eines umschaltbaren Phasenregelkreises
JP2008136197A (ja) * 2006-10-30 2008-06-12 Nec Electronics Corp 多相クロック生成回路
JP5273994B2 (ja) * 2007-12-03 2013-08-28 キヤノン株式会社 画像形成装置及びその制御装置
US8248113B2 (en) * 2010-08-23 2012-08-21 Realtek Semiconductor Corp. Method and apparatus for accurate clock synthesis

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002043938A (ja) 2002-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5640131A (en) Pulse width modulation signal generator and triangular wave signal generator for the same
US7656422B2 (en) Pulse width modulaton device and image forming apparatus
JP2005198006A (ja) 画素クロック及びパルス変調信号生成装置、光走査装置並びに画像形成装置
JP4289781B2 (ja) 周波数シンセサイザおよびプリンタエンジン
US6807244B2 (en) Frequency synthesizer
JP4289771B2 (ja) 周波数シンセサイザ及び周波数変換方法
US6219085B1 (en) Method and system for improved performance of adjustable printer clocks in an electrophotographic device
JP4183156B2 (ja) 画像形成装置
JPH10319332A (ja) 画像形成装置
JPH10232357A (ja) 光走査装置
JP2009196226A (ja) パルス変調信号生成装置、光源装置、光走査装置及び画像形成装置
US7369151B2 (en) Laser control circuit and image forming apparatus
JP4012661B2 (ja) 信号生成回路、半導体レーザ駆動制御回路及び画像形成装置
JP2001350389A (ja) 同期クロック発生装置および画像形成装置
JP2001341351A (ja) 画像形成装置
JP3088590B2 (ja) 位相同期信号発生装置
JP2002036623A (ja) パルス幅付加回路及びそれを用いた画像形成装置
JP4787797B2 (ja) 半導体レーザ駆動制御回路及び画像形成装置
JP2002044319A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2008143062A (ja) 画素クロック生成装置および画像形成装置
JP2737985B2 (ja) レーザプリンタ
JPH05344292A (ja) 光走査装置
JP2003312039A (ja) 光走査装置
JP2001189646A (ja) 遅延回路、遅延制御回路、vco回路、ディレーチェーン回路、パルス幅付加回路、レーザ印画エンジン
JPH1155477A (ja) 画像形成装置およびその方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees