JP2002044936A - チャージポンプ回路及びそれを用いたレーザ印画エンジン - Google Patents

チャージポンプ回路及びそれを用いたレーザ印画エンジン

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JP2002044936A JP2000224637A JP2000224637A JP2002044936A JP 2002044936 A JP2002044936 A JP 2002044936A JP 2000224637 A JP2000224637 A JP 2000224637A JP 2000224637 A JP2000224637 A JP 2000224637A JP 2002044936 A JP2002044936 A JP 2002044936A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素変調回路をLSI化可能な構成を実現す
るとともに、高精度デジタル信号処理を実現すること。 【解決手段】 正極アップ信号PU及び負極ダウン信号
NDは、MP4/G及びMN4/G入力され、MP4/
S及びMN4/Sは、それぞれMP1/S及びMN1/
Sに接続される。MP4/D及びMN4/Dは接続さ
れ、制御電圧VCは、アナログバッファB1を介してM
P4/D(MN4/D)に接続される。アップ信号が入
力されていない時(NU=H)、MP1はOFFになる
が、代わりにMP4がONして、MP1/S電圧を直前
の制御電圧VCに固定することができるため、次にアッ
プ信号が入力された時(NU=L)、MP1/Sの充電
動作が必要なくなるので直ちにアップ電流I2が制御電
圧VCのために供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャージポンプ回
路及びそれを用いたレーザ印画エンジンに関し、より詳
細には、レーザ印画エンジンの信号処理回路のPLL回
路などに使用されるアップ/ダウン2種類のパルス信号
を入力して制御信号を発生するチャージポンプ回路及び
それを用いたレーザ印画エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザ印画エンジンは、PLL
回路などに使用されるアップ/ダウン2種類のパルス信
号を入力して制御信号を発生するチャージポンプ回路を
使用して信号処理しているシステムである。まず、レー
ザ印画エンジンについてカラー機を例として説明する。
【0003】レーザー印画エンジンはカラー化の要望が
強いが、一般に、Ye、Cy、Mg、Bkの4色トナー
を用いた印画プロセスは、白黒に比べてそのままでは4
倍の印画時間を要してしまう。このため、使用される感
光ドラムを各色に設けた4ドラム化と、レーザも一挙に
2ライン書き込みできる2ビーム化を併用する印画エン
ジンで対応することになる。
【0004】図11は、前述した4ドラム機の概略図で
あり、感光ドラム32a〜32dがインラインに配置さ
れて4色ごとの専用になり、印画紙18に順次各色トナ
ーが転写されてカラー画像が再生される。各感光ドラム
には、図10で示す静電潜像を形成するためのレーザビ
ーム光量による画像書込み部が設けられる。
【0005】(画像書込み部の説明)図10は、レーザ
印画エンジンにおける画像書き込み部の構成図である。
レーザチップ13は、レーザーダイオードa、bを有す
2ビームタイプのものであり、各バック光を受光するフ
ォトダイオードcから構成されている。各レーザダイオ
ードを発光制御する駆動電流Id1,Id2は、LDド
ライバ14より供給される。フォトダイオードからの発
光量を検出したモニター電流Imは、LDドライバ14
に入力されてレーザーダイオードa、bの発光量のAP
C(オートパワーコントロール)を行う。
【0006】レーザチップ35は、2つのレーザ発光点
間隔を1画素間隔(600dpiで約42um)に素子
製造上できない。このため、図12に示すように、格子
線で示される画素領域に対して、図示のようにレーザ走
査方向に、例えば16画素離れた位置に2つのビームが
発生するように斜め配置しておく。レーザーチップ13
から発生した変調レーザービームは、モータ軸に固定さ
れて図中の矢印方向への回転するポリゴンミラー8によ
って偏光され、感光ドラム32上に変調レーザービーム
を走査する。
【0007】f−θレンズ9は、偏光された変調レーザ
ビームを感光ドラム10上に線速度一定に集光するため
のものである。感光ドラム10及び印画トナーを予め所
定の静電帯電しておくと、感光ドラム10上における照
射光量に応じて印画トナーの付着量が変わるため中間調
画像の印画が可能になる。BDミラー11は、感光ドラ
ム10と機械的に位置関係が固定されており、BDミラ
ー11からの反射レーザビームは、受光ダイオード12
に入力され、感光ドラム10上の情報書き込み開始位置
を検出するために使用される。受光ダイオード12の出
力は、水平同期信号発生回路16に入力されて水平同期
信号BDを発生する。
【0008】BD信号は、画素変調回路15に入力され
る。画素変調回路15には後述するPLL回路が含まれ
ており、水平同期信号BDに同期した画素クロックまた
はその係数倍クロックを発生する。この画素クロックを
もとに画素データを読み取るためのリードクロックRK
1、RK2を画素データ発生部17に入力する。画素デ
ータ発生部17は画素変調回路15に対して、画素デー
タD1,D2及び各々のライトクロックWK1、WK2
を出力する。入力された画素データをもとに所望のレー
ザ光量変調を可能にする画素変調信号ON1、ON2を
LDドライバ14に出力する。
【0009】画素変調回路15は、4ドラム/2ビーム
機に対応するためには8個搭載しなければならない。し
たがって、画素変調回路37は、性能、回路規模、安定
性、コスト等からシステムLSI化が必須である。とこ
ろで、画素変調回路15はデジタル信号処理回路であ
り、図5で示すようなPLL回路が含まれているのが一
般的である。
【0010】図5の構成は、一般的なPLL回路と同じ
く可変周波数発振器5と位相比較回路2、チャージポン
プ回路3及び可変Gmアンプ4を含んで構成されてい
る。また、図5のPLL回路では、これ以外に周波数制
御データDFが入力された周波数シンセサイザ制御回路
30が含まれている。これは、図11で示した4ドラム
レーザ印画エンジンでは、各感光ドラム32a〜32d
に対するレーザ走査範囲が機械精度等でバラツキ各色の
画サイズに誤差が生じ色モワレ等の画質上の問題を対応
するためのものである。つまり、図5で作成された画素
周波数またはその逓倍周波数のクロック信号を周波数制
御することによって画サイズを制御するものである。当
然、周波数シンセサイザ制御回路53は、レーザ印画エ
ンジンの種類によっては周波数シンセサイザ制御回路5
3は必要ない。
【0011】レーザ印画エンジンをカラー化する場合、
画像の階調性再現が重要な機能として要望される。レー
ザ印画エンジンでは、一般に、階調性再現はレーザ光量
変調を画素周期内のパルス幅変調で行う。このため、図
6に示す画素クロックまたはその逓倍クロックを入力と
する画素周期内を細分化する多相クロックK0〜K7を
発生するディレーチェーンループ(DLL)回路を使
い、画素周期内の高精度なパルス幅光量変調を画素変調
回路15で行っている。
【0012】(画素クロックまたは逓倍クロックを発生
するPLL回路の説明)図5は、基準クロック信号に対
して逓倍クロックを発生するPLL回路の一例を示す図
である。可変遅延回路(例は差動信号タイプ)DL0〜
DL3で構成された可変周波数発振器5は、制御電流I
vによって制御された周波数のクロックK0〜K7を出
力する。クロックK0〜K7は、周波数シンセサイザ制
御回路30に入力され、周波数制御データDFによって
制御された比較クロックKvを出力して位相比較回路2
に入力される。
【0013】一方、基準クロック信号は、位相比較器2
に基準信号Rとして入力される。位相比較器の動作を簡
単に述べると、信号Vのアップタイミングでダウンパル
スPDが立ち上がり、信号Rのアップタイミングでアッ
プパルスPUが立ち上がり、信号VまたはRが遅れて到
達したタイミングにおいて、所定時間△t後信号PU及
びPDをリセットするものである。
【0014】図7は、位相比較器出力を示すタイムチャ
ートである。図(a)は、信号Vが進んでいる場合であ
り、信号PDパルス幅が大きくなる。図(b)は、信号
Vと信号Rの位相が一致している場合、信号PD及びP
Uのパルス幅は各々等しく最小値△tとなる。図(c)
は、信号Vが遅れている場合であり、信号PUのパルス
幅が大きくなる。アップ及びダウンパルスは、各々チャ
ージポンプ回路3に入力されて制御電圧信号VCを出力
する。
【0015】図4は、MOS素子で構成した従来のチャ
ージポンプ回路を示す図である。図4では、負極アップ
パルスNUと正極ダウンパルスが入力される。バイアス
VB1はMN2/Gに入力され、MN2/Dに電流I1
を発生させてMN1/Sに供給する。MN1/Gには信
号PDが入力される。一方、バイアスVB1はMN3/
Gに入力され、MN3/D電流はMP3及びMP2から
なるカレントミラー回路によってMP2/Dに電流I2
を発生してMP1/S供給する。MP1/Gには信号N
Uが供給され、MP1/D、MN1/D及び容量C1
(無くても良い)が接続されて制御電圧VCを出力す
る。制御電圧VCが平衡する条件を簡単示すと I1×T1=I2×T2 ・・・(1) T1:信号PDのパルス幅 T2:信号NUのパルス幅 (I1=I2)にして回路が理想的に動作したとする
と、図7(b)に示すように、基準信号Rと比較信号V
の位相が一致したときが平衡条件になる。
【0016】制御電圧VCは、電流変換回路4によって
制御電流ICを可変周波数発振器5に入力して発振周波
数を制御する。制御電圧VC端子には抵抗Rdump及び容
量Coが接続されており、抵抗値Rdumpによって交流ル
ープゲインを制御してループの安定性を確保するための
ものであり必須のものではない。以上説明したように図
5のPLL回路は基準クロック信号に位相同期した逓倍
クロック信号を発生できるものである。
【0017】(多相クロック信号を発生するPLL回
路)図6は、入力差動クロック信号(CK/CKB)に
対してクロック周期To内を等分割した多相クロックを
発生させるPLL回路を示す図である。クロックCK
は、入力電流に応じて遅延時間が変化する可変遅延回路
DL0〜DL8を所定数(9個)だけ縦続したディレーチ
ェーン回路7に入力され、多相差動クロック信号K0〜
K7を出力する。最小遅延タップ出力K0は、位相比較
器2の基準信号Rとして入力され、最大遅延タップ出力
K8は比較信号Vとして入力される。
【0018】以後、図5のPLL回路と同じくチャージ
ポンプ回路3及び電流変換回路4を介して制御電流IC
をディレーチェーン回路7に入力して、これに含まれる
制御遅延回路の遅延時間を制御する。制御電圧VCが平
衡する条件は、信号K0とK8の位相が一致した時のみ
である。この時、多相クロック信号K0〜K7は、クロ
ック周期To内を等分割した多相クロックであり、カラ
ーレーザ印画エンジンに有効な高精度パルス幅変調に使
用される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のチャージポンプ回路は、以下に示すような課
題をもっている。
【0020】まず、図4の従来のチャージポンプ回路に
おいて、信号PD及びNUが入力されない時、各々MN
1及びMP1はOFFしており、供給されている電流I
1及びI2によりMN1/S及びMP1/Sはそれぞれ
GND及びVCC電圧になり、MN2及びMP2から電
流は供給されていない。この状態から信号PD(または
NU)が入力されるとMN1がONして、まず、MN1
/Sが直前の制御電圧VCになるまで充電するために、
この過渡期間において電流I1使用されて制御電圧VC
の制御に使用できない。もし、信号PD及びNUの最小
パルス幅△tがこの期間より小さいと、制御不能な位相
誤差範囲(不感帯)が存在することになる。この不感帯を
除くためには、最小パルス幅△tを大きくする必要があ
り、制御電圧VCのリップルが大きくなってジッタ等に
望ましくない。
【0021】また、P型トランジスタの電流駆動能力
は、N型に比べて半分程度なので、P型ゲート幅サイズ
をN型の2倍程度にしなければならない。このため高速
動作において失われる過渡電流がMP1がMN1より大
きくなるため、制御電圧VCの平衡条件が、図7(c)
に示すように、アップパルス幅をダウンパルス幅より大
きく条件となる。上述した過渡電流が、N型素子とP型
素子でバランスしていないので、平衡条件における基準
信号Rと比較信号Vのロック位相誤差を引き起こす。こ
れは、図5のPLL回路では逓倍クロック位相を制御で
きないことになり、使用条件を限定することになる。図
6のPLL回路では、多相クロックのタイミング間隔が
不正確になって著しく機能を低下してしまう。
【0022】さらに、(MN2、MN3)及び(MP
2、MP3)の素子ペアのソース−ドレイン間電圧のア
ンバランスにより、アップ電流I2及びダウン電流I1
の電流バランスを確保することができない。以上の課題
は、高速動作になるにしたがって顕著になる。また、制
御電圧VC値によっても変動してしまう。
【0023】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、画素変調回路をL
SI化可能な構成を実現するとともに、高精度デジタル
信号処理を実現するためのチャージポンプ回路及びそれ
を用いたレーザ印画エンジンを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ゲート
に第1の差動制御信号が入力されるソース端子が接続さ
れたN型トランジスタペアと、ゲートに第2の差動制御
信号が入力されるソース端子が接続されたP型トランジ
スタペアと、前記N型トランジスタペア及び前記P型ト
ランジスタペアの互いの第1及び第2のドレインを接続
し、前記N型トランジスタペアのソース端子に供給され
る第1の電流源と、前記P型トランジスタペアのソース
端子に供給される第2の電流源を有し、前記第1のドレ
インの接続点の電圧を前記第2のドレイン接続点に供給
したことを特徴とするものである。
【0025】また、請求項2に記載の発明は、前記第1
の電流源と相関のある第3の電流源と、該第3の電流源
と接続された前記第2の電流源と相関のある第4の電流
源を設け、前記第1のドレインの接続点の電圧を代表す
る電圧になるように前記第4の電流源を制御したことを
特徴とするものである。
【0026】また、請求項3に記載の発明は、前記N型
トランジスタペアと前記P型トランジスタペアとの間の
トランジスタサイズを同じ又は同等にしたことを特徴と
するものである。
【0027】また、請求項4に記載の発明は、アップ電
流源作成回路を設けたことを特徴とするものである。
【0028】また、請求項5に記載の発明は、レーザ光
量変調によって印画紙に画像を再生するレーザ印画エン
ジンにおいて、請求項1、2、3又は4に記載のいずれ
かのチャージポンプ回路を含んだことを特徴とするレー
ザ印画エンジンである。
【0029】このように本発明は、4ドラム/2ビーム
機用の画素変調回路15をLSI化可能な構成を実現し
て、ここで使用されるチャージポンプ回路を構成したこ
とによって、高精度デジタル信号処理を実現したもので
ある。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。図13は、本発明のチャージポ
ンプ回路を使用した遅延回路を搭載4ドラム/2ビーム
レーザ印画エンジン用の画素変調回路をシステムLSI
化した構成例を示す図である。図13の画素変調LSI
は、チャージポンプ回路を必要とするPLL回路及びD
LL回路を含んでいる。
【0031】(4ドラム/2ビーム対応の画素変調LS
Iの説明)基準クロックCKは、周波数シンセサイザと
しても機能する図5に示すチャージポンプ回路3を含む
PLL回路21に入力され、画素クロック周波数の4倍
の各々1/8周期位相がずれた(1/32画素ずれた)8
相クロックバスKを出力する。画素位置設定データDS
はPLL回路21に入力されており、画素位置設定デー
タDSにおける画素周波数設定データDFを使用する。
PLL回路21の8相クロック発生する可変周波数発振
回路5の制御電流Iv0を出力する。
【0032】水平同期信号BDは、所定数の遅延回路を
使用したディレーチェーン回路と、出力される多相BD
信号を選択する選択回路から構成される。そして、画素
位置設定データDSによってBD信号を所定の遅延制御
する。BD遅延回路19は、制御電流Iv0が入力され
ており、PLL回路21内の可変周波数発振回路5に使
用している可変遅延回路と同等構成で、各遅延回路の接
続点からは互いに1/32画素タイミングがずれたBD
信号が発生している。ここでは画素位置設定データDS
の内のドラム間の絶対画素位置設定データRGの微調整
ビットが使用されて、所望のBD信号に遅延制御してド
ラム間画素位置合わせを1/32画素まで微調整でき
る。
【0033】出力BD信号は、水平同期信号分離回路2
0に入力され、図14に示すように、先行レーザ用水平
同期信号HD1と後行レーザ用用水平同期信号HD2に
分離される。水平同期信号HD1、HD2は、各々同期
クロックジェネレータ22a、22bにPLL回路21
出力の8相クロックバスKとともに入力される。各同期
クロックジェネレータは、入力HD信号に同期した同期
クロック信号SCK1、SCK2を出力する。各クロッ
クの同期精度は1/32画素である。1ドラム/1ビー
ム機における同期精度は1/8画素程度で十分であった
が、4ドラム/2ビーム機の場合、色ずれは直ちに色モ
ワレや色調を変化させるため同期クロックジェネレータ
特性に対する要求は高くなる。
【0034】カラー印画エンジンの場合、画像の階調再
現は重要であるため、一般に、PWM画素変調が用いら
れる。また、デジタル画像処理に柔軟に対応するため、
図15(b)に示すように、画素(To)32分割によ
って変調を行う。しかしながら、1ビーム当たり32ビ
ットの画素データは膨大であり実現不能である。このた
め、画素データD1、D2は、6ビットデータとして書
込みクロックWK1、WK2とともに32ビット展開の
データデコーダ24a、24bに入力する。データデコ
ーダ24a、24bは、例えば、64アドレス/32ビ
ットのSRAMであり、格納データは、ユーザが前もっ
て所望値に設定しておく。
【0035】データデコーダ24a、24bの出力の3
2ビットデータを、図15(a)に示すように、シリア
ル変換するわけである。例えば、画素周波数が25MH
z(40ns)であったとすると、変調精度は1.25n
sと非常に高精度な信号処理が要求される。画素周波数
は更に上昇される傾向にある。同期クロックジェネレー
タ22a、22bの出力の同期クロックSCK1、SC
K2及びHRB1,HRB2は、各々タイムベース回路
23a、23bに入力される。タイムベース回路23b
には、PLL回路21におけるVCO回路に使用されて
いる可変遅延回路と同等の可変遅延回路が縦続に接続さ
れたディレーチェーン回路が含まれており、各々の接続
点に各々1/32画素ずれた画素クロックが発生してお
り、入力される画素位置設定データDSの中の相対画素
位置設定データRPによってビーム間隔を高精度に調整
できる。これは2ビームレーザチップの斜め配置の誤差
により、図12の矢印で示されるビームスポット間隔の
誤差を補正するものである。
【0036】さらに、タイムベース回路23a,23b
では、ドラム間画素位置合わせにおける粗調のために、
絶対画素位置設定データRGの上位ビットが使用され
る。タイムベース回路23a、23bの出力信号バスK
1、K2の内容を図16に示す。DK0、DK1は、デ
ータデコーダ24a,24bにおけるSRAMの読出し
タイミングを用クロックとして使用される。X0〜X3
は(32⇒8)ビットデータ変換回路25a、25bに入
力され、図15(a)で示す8ビットデータDVに変換
される。図17で示すクロック遅延時間は、TdをBD
遅延回路19で行われる分を含んで表すと、設定データ
RG、RPを各5ビットとすると以下の式で示される。 Td1=Td(0)+RG(4:0)×(To/32) Td2=Td(0)+RG(4:0)×(To/32)+RP(4:0)×(To/32)
【0037】上記式から理解できるように、画素データ
DV1、DV2の位相は1/32画素の精度で位相制御
できる。このタイミングで最終的にデータ変調すれば所
望の画素変調が実現できる。これによって、4ドラム機
における各ドラム間の画素位置ズレに対しても対応でき
る。(32⇒8)ビットデータ変換回路25a、25bの
各8ビットデータDV1、DV2は、高速シリアル変調
回路27a、27bに入力される。
【0038】一方、同期クロックSK1、SK2は、図
6で示すような、遅延回路DL0〜DL8、位相比較回
路2、チャージポンプ回路3及び可変Gmアンプ4から
構成されるDLL回路26a、26bに入力されて、多
相クロックバスK3、K4を高速シリアル変調回路27
a、27bに出力する。DLL制御によって各々の遅延
量が1/32画素になるように制御された8相クロック
が発生する構成になっており、図15(b)で示す32
ビットシリアル画素変調信号ON1A、ON2Aを可能
にしている。32ビットシリアル変調信号ON1A、O
N2Aは、パルス幅付加回路28a、28bに入力す
る。レーザダイオードは、電流を供給しても発光原理に
起因して直ちに発光せずに遅延して発光し、電流を遮断
すると直ちに消光する。この様子を図17(a),
(b)に示す。
【0039】図17(a)示す画素変調駆動電流がレー
ザに供給された時、図17(b)のように発光期間減少
する(細る)。P2の様に狭パルスであると発光しなく
なり、正常な発光制御が実現できない。パルス幅付加回
路28a、28bはこの問題を対応するため設けらてい
る。画素変調信号は、差動信号(P0/N0)に変換さ
れて入力される。画素変調信号は、立ち上がり及び立下
りエッジで各々分周され、図17(c),(d)のパル
ス信号を発生させる。図17(d)の信号を(c)の信
号に対して所望の発光遅延時間Tdだけ遅延させると、
図17(e)になる。
【0040】使用する遅延回路をDLL回路と相関のあ
る構成にすれば、DLL回路の制御電流Iv1及びIv
2を使って制御信号によって係数倍制御電流を発生させ
て安定した遅延時間を得ることができる。図17(c)
と(e)のパルス信号のEXORを取ると、図17
(f)の各画素パルスにTdだけパルスを付加した画素
変調信号得られ、図17(g)のように所望の光量変調
が実現される。
【0041】パルス幅追加回路28a、28bの出力の
画素変調信号ON1B、ON2Bは、出力ドライバ29
a、29bに入力され、画素変調信号ON1、ON2を
LDドライバ14に出力する。画素変調パルス信号のパ
ルス幅精度は、<1nsの高精度を要求されるため、小
信号差動出力タイプが使用される。以上説明した画素変
調回路にチャージポンプ回路を必要とするブロックとし
て、PLL回路21、DLL回路26a,26bあるば
かりでなく、このチャージポンプ回路による制御に特性
が依存するブロックとしてBD遅延回路19、タイムベ
ース回路23b、パルス幅付加回路28a、28bが上
げられる。
【0042】このようにチャージポンプ回路の動作に依
存して、画素変調回路をはじめとする高精度デジタル信
号処理は実現されている。図13で示す画素変調システ
ムは、CMOSのLSIプロセスで実現可能であり、高
集積化が期待できるものである。
【0043】(本発明のチャージポンプ回路の説明)図
1は、本発明のチャージポンプ回路の一実施例を示す回
路図で、ゲートに第1の差動制御信号PD、NDが入力
されるソース端子が接続されたN型トランジスタペアM
N1、MN4と、ゲートに第2の差動制御信号PU、N
Uが入力されるソース端子が接続されたP型トランジス
タペアMP1、MP4と、N型トランジスタペアMN
1、MN4及びP型トランジスタペアMP1、MP4の
互いの第1及び第2のドレインを接続し、N型トランジ
スタペアMN1、MN4のソース端子に供給される第1
の電流源MN2と、P型トランジスタペアMP1、MP
4のソース端子に供給される第2の電流源MP2を有
し、第1のドレインの接続点の電圧を第2のドレイン接
続点に供給するように構成されている。
【0044】また、第1の電流源MN2と相関のある第
3の電流源MN3と、この第3の電流源MN3と接続さ
れた第2の電流源MP2と相関のある第4の電流源MP
3を設け、第1のドレインの接続点の電圧を代表する電
圧になるように第4の電流源MP3を制御するように構
成されている。
【0045】また、N型トランジスタペアMN1、MN
4とP型トランジスタペアMP1、MP4との間のトラ
ンジスタサイズを同じ又は同等にすることが望ましい。
【0046】図5に示したチャージポンプ回路3には、
アップ信号U及びダウン信号Dが各々差動信号で入力さ
れている。信号U及び信号Dを発生する位相比較器2
は、一般に、単相ロジック回路で構成されるため差動化
回路が必要になる。
【0047】図8は、この差動化回路の構成例を示す図
である。入力単相信号PIはインバータB2びB4さ
れ、B3及びB6より各々正極出力PO及び負極出力N
Oが出力される。本発明を有効に動作させるためには、
正確な差動信号を入力する必要がある。このためインバ
ータB2とB3間にI7及びI8の出力開放インバータ
I7,I8が負荷されて遅延誤差(インバータ1個分)
を補正して正確な差動信号を発生する。
【0048】図9は、他の差動化回路の構成例を示す図
で、この場合、遅延誤差をインバータB9及びB10に
よって1個づつ徐々に補正してより細い入力パルスに対
応できる。いずれにしても差動化回路は容易に実現でき
る。
【0049】次に、図4の従来のチャージポンプ回路と
の差異について以下に説明する。正極アップ信号PU及
び負極ダウン信号NDは、MP4/G及びMN4/G入
力される。MP4/S及びMN4/Sは、それぞれMP
1/S及びMN1/Sに接続される。また、MP4/D
及びMN4/Dは接続され、制御電圧VCは、アナログ
バッファB1を介してMP4/D(MN4/D)に接続
される。この構成にすると、例えば、アップ信号が入力
されていない時(NU=H)、MP1はOFFになる
が、代わりにMP4がONして、従来問題であったMP
1/S電圧を直前の制御電圧VCに固定することができ
るため、次にアップ信号が入力された時(NU=L)、
MP1/Sの充電動作が必要なくなるので直ちにアップ
電流I2が制御電圧VCのために供給することができ
る。ダウン信号に対しても同様な動作を行う。以上説明
した動作は、制御電圧値VCに関わりなく行うことがで
きる。
【0050】図2は、図1のチャージポンプ回路を更に
改良したものである。図1との差異について以下に説明
する。図1との差は、アップ電流作成回路1が追加され
たことである。バイアスVB1は、MN3/Gにも入力
され、ダウン電流I1に相関のある電流をMN3/Dに
発生する。一方、制御電圧VCを代表するバイアスVB
2が入力されMP3,MP5,MP6,MN5,MN
6,MN7から構成されるフィードバックアンプによっ
てMN5/Gを電圧VB2に制御する。このため、MP
3/Dにはダウン電流I1と相関のある電流が作成さ
れ、MP3と共通ゲート電圧のMP2/Dにはダウン電
流I1と相関のあるアップ電流I2が作成される。バイ
アスVB2を運用される制御電圧VCに対して適切に設
定すると、MP3及びMP2のVdsがほぼ等しくな
り、アップ電流I2とダウン電流I1の相関の精度が向
上する。この動作は、直接的にP型素子の電流駆動能力
によって決定されないため、P型素子サイズ(MP2、
MP1)をN型素子サイズ(MN2,MN1)と、例え
ば等しくして交流(過渡)特性に関しても相関を取るこ
とが可能になる。
【0051】図3は、図2のチャージポンプ回路におい
てアナログバッファB1の構成例を示した図である。制
御電圧VCは、制御対象である可変周波数発振器及びデ
ィレーチェーン回路の素子バラツキ及び環境変化に対応
するため大きく低電圧から高電圧に変動する。このた
め、MP7,MP8,MN8,MN9,MN10からな
る高電圧側を受け持つバッファと、MP9,MP10,
MP11,MP12,MN11,MN12,MN13か
らなる低電圧側を受け持つバッファと協力して制御電圧
VCを正確にバッファするようにする。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ゲ
ートに第1の差動制御信号が入力されるソース端子が接
続されたN型トランジスタペアと、ゲートに第2の差動
制御信号が入力されるソース端子が接続されたP型トラ
ンジスタペアと、N型トランジスタペア及びP型トラン
ジスタペアの互いの第1及び第2のドレインを接続し、
N型トランジスタペアのソース端子に供給される第1の
電流源と、P型トランジスタペアのソース端子に供給さ
れる第2の電流源を有し、第1のドレインの接続点の電
圧を第2のドレイン接続点に供給したので、微小パルス
幅のアップ及びダウン信号においても正確なチャージポ
ンプ動作が可能になり、可変周波数発振器や複数の可変
遅延回路を制御するPLL回路に使用した場合、高速動
作においても正確かつ安定な位相制御動作が行うことが
可能になる。これによりレーザ印画エンジンに使用され
る画素変調回路を例とする高精度デジタル信号処理回路
は、容易にシステムLSI内で実現でき、コスト/性能
/安定性を一挙に達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチャージポンプ回路の一実施例を示し
た回路図である。
【図2】本発明のチャージポンプ回路の他の実施例を示
した回路図である。
【図3】本発明のチャージポンプ回路のさらに他の実施
例を示した回路図である。
【図4】従来のチャージポンプ回路を示した回路図であ
る。
【図5】第1のPLL回路を示し回路図である。
【図6】第2のPLL回路を示す回路図である。
【図7】チャージポンプ回路の動作を説明するためのタ
イムチャートである。
【図8】第1の差動化回路を示す回路図である。
【図9】第2の差動化回路を示す回路図である。
【図10】レーザ印画エンジンにおける画像書き込み部
の構成図である。
【図11】4ドラムレーザ印画エンジンの概念図であ
る。
【図12】2ビームレーザのレーザスポットの概念図で
ある。
【図13】4ドラム/2ビーム機用の画素変調LSIの
ブロック図である。
【図14】水平同期信号分離回路の動作を説明するため
のタイムチャートである。
【図15】画素変調信号を説明するためのタイムチャー
トである。
【図16】タイムベース回路の動作を説明するためのタ
イムチャートである。
【図17】パルス幅付加回路の動作を説明するためのタ
イムチャートである。
【符号の説明】
1 アップ電流源作成回路 2 位相比較回路 3 チャージポンプ回路 4 電流変換回路 5 可変周波数発振器 6 カウンタ 7 ディレーチェーン回路 8 ポリゴンミラー 9 f−θレンズ 10a〜10d 感光ドラム 11 BDミラー 12 フォトディテクタ 13 レーザチップ 14 LDドライバ 15 画素変調回路 16 水平同期信号発生回路 17 画素データ発生部 18 印画紙 19 BD遅延回路 20 水平同期信号分離回路 21 PLL回路 22a,22b 同期クロックジェネレータ 23a,23b タイムベース回路 24a,24b データデコーダ 25a,25b 32⇒8ビットデータ変換回路 26a,26b DLL回路 27a,27b 高精度変調回路 28a,28b パルス幅付加回路 29a,29b 高速出力ドライバ 30 周波数制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲートに第1の差動制御信号が入力され
    るソース端子が接続されたN型トランジスタペアと、ゲ
    ートに第2の差動制御信号が入力されるソース端子が接
    続されたP型トランジスタペアと、前記N型トランジス
    タペア及び前記P型トランジスタペアの互いの第1及び
    第2のドレインを接続し、前記N型トランジスタペアの
    ソース端子に供給される第1の電流源と、前記P型トラ
    ンジスタペアのソース端子に供給される第2の電流源を
    有し、前記第1のドレインの接続点の電圧を前記第2の
    ドレイン接続点に供給したことを特徴とするチャージポ
    ンプ回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の電流源と相関のある第3の電
    流源と、該第3の電流源と接続された前記第2の電流源
    と相関のある第4の電流源を設け、前記第1のドレイン
    の接続点の電圧を代表する電圧になるように前記第4の
    電流源を制御したことを特徴とする請求項1に記載のチ
    ャージポンプ回路。
  3. 【請求項3】 前記N型トランジスタペアと前記P型ト
    ランジスタペアとの間のトランジスタサイズを同じ又は
    同等にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のチ
    ャージポンプ回路。
  4. 【請求項4】 アップ電流源作成回路を設けたことを特
    徴とする請求項1、2又は3に記載のチャージポンプ回
    路。
  5. 【請求項5】 レーザ光量変調によって印画紙に画像を
    再生するレーザ印画エンジンにおいて、請求項1、2、
    3又は4に記載のいずれかのチャージポンプ回路を含ん
    だことを特徴とするレーザ印画エンジン。
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