JP2002038585A - ノンダイアフラム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口部 - Google Patents

ノンダイアフラム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口部

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JP2002038585A JP2000220418A JP2000220418A JP2002038585A JP 2002038585 A JP2002038585 A JP 2002038585A JP 2000220418 A JP2000220418 A JP 2000220418A JP 2000220418 A JP2000220418 A JP 2000220418A JP 2002038585 A JP2002038585 A JP 2002038585A
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Masao Sonoda
正雄 園田
Yasumi Shimura
保美 志村
Seizaburo Azuma
清三郎 東
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 角形鋼管柱をその板厚の大小にグループ分け
して、共通の角形厚肉コアを広く適用できるようにし、
もって角形厚肉コアの四隅の形態(外径r寸法)の種類
を少なくし、効率及び経済性に優れたノンダイアフラム
工法による柱梁仕口部を実現する。 【解決手段】 角形鋼管柱5の外径と同一外径の角形厚
肉コア10における四隅の外径r寸法が、角形鋼管柱の
四隅の外径R寸法よりも小さく成形され出っ張ってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、角形鋼管を柱材
に使用し、角形厚肉コアを梁仕口に使用して接合した、
ノンダイアフラム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口部の
技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】(1) 従来、角形鋼管を柱材に使用し
た場合の柱梁仕口部は、図6に例示したように、コラム
コア1において梁鉄骨2の上下の「フランジ溶接位置」
に通しダイアフラム3を設置し、この通しダイアフラム
3に対して上下の角形鋼管柱5、5の接合を行ってい
る。左右の梁鉄骨2、2のせいが異なるときは内ダイア
フラム4を設けるなど、所謂「ダイアフラム工法」によ
る接合が一般的に実施されてきた。
【0003】しかし、前記ダイアフラム工法による柱梁
仕口部は、コラムコア部材の加工工数が嵩み、手間が多
くかかり、結局は高価であるため、近年では図1Aに例
示したように、梁鉄骨2の応力を柱5へ伝達可能な厚肉
コア10を使用してダイアフラムを無用にした、所謂
「ノンダイアフラム工法」による柱梁仕口部が発明され
実施されるようになった。
【0004】例えば特公昭49−17451号公報に開
示された「角鋼管鉄骨構造」、実公昭50−4502号
公報に開示された「仕口円管柱」、特開昭61−225
438号公報に開示された「柱、梁の仕口」、特開平8
−302899号公報に開示された「角形鋼管柱の柱梁
仕口部及びその製造方法」、特開平9−125599号
公報に開示された「鋼管柱体」の発明などが該当する。
【0005】ノンダイアフラム工法による柱梁仕口部の
場合は、厚肉コア10の板厚を大きくすることにより、
ダイアフラム工法による柱梁仕口部と同等な剛性、耐力
を確保するものであり、厚肉コア10は、上下に接続す
る角形鋼管柱5よりも格別に厚肉とされる。
【0006】そのため上下の角形鋼管柱5と厚肉コア1
0との接合部に段差や目違いが発生して意匠的外観を損
ねる場合が往々ある(例えば前記の特公昭49−174
51号公報に開示された「角鋼管鉄骨構造」、実公昭5
0−4502号公報に開示された「仕口円管柱」、特開
昭61−225438号公報に開示された「柱、梁の仕
口」、「角形鋼管柱の柱梁仕口部及びその製造方法」、
特開平9−125599号公報に開示された「鋼管柱
体」などが該当する。)。
【0007】(2) その対策として、最近、角形鋼管
柱5及び厚肉コア10の外径寸法を同一にすることが考
えられ実施されつつある(例えば前記の特開平8−30
2899号公報に開示された「角形鋼管柱の柱梁仕口
部」を参照。)。
【0008】(3) 従来、荷重負担の大小にしたが
い、柱の外径寸法及び板厚を漸次変化させることも一般
的に行われてきた。コラムコアの上下の柱6、5の外径
寸法が大小に異なるときは、従来、図7に例示したよう
に、外径を直線的に変化させた錐台形状のいわゆるレジ
ューサ11を使用する異径鋼管継手の技術が既に開発さ
れている(例えば実公昭61−184006号、実公昭
63−8302号公報などを参照。)。つまりレジュー
サ11の下端外径は下側の大径鋼管柱5の外径と等しい
大きさとし、上端外径は上側の小径鋼管柱6の外径と等
しく構成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】(I) 上述したよう
に厚肉コア10の板厚が大きい場合、これを冷間のプレ
ス加工やロール成形加工法で角形に成形する場合、成形
時の抵抗が大きく、どうしても四隅の外径r寸法は大き
く緩やかな形態となりがちである。
【0010】逆に、比較的に薄肉である上下の角形鋼管
柱5における四隅の外径R寸法は割合に小さく成形でき
る。
【0011】このため上記(2)のように角形鋼管柱5
及び角形厚肉コア10それぞれの外径寸法を同一として
実施するノンダイアフラム工法の場合は、柱梁仕口部の
四隅の形態が、前述した角形鋼管柱5及び角形厚肉コア
10それぞれの四隅の外径r寸法とR寸法の大小差が原
因で、外径R寸法が小さい角形鋼管柱5の四隅部分が、
厚肉コア10の四隅の外へはみ出してしまい(図2の実
線と点線の関係とは逆転の現象と理解されたい。)、は
み出し部分の面積だけ角形鋼管柱5の応力伝達に断面欠
損を生ずる場合が往々発生する欠点があり、解決するべ
き課題になっている。
【0012】上記課題の対策として、上記特開平8−3
02899号公報の請求項2、3に開示された「角形鋼
管柱の柱梁仕口部」は、角形鋼管柱5及び厚肉コア10
の四隅の外径R寸法とr寸法を一致させ、又は両者の横
断面外形が一致する外面プロフィールをもつ構成とする
ことが記載されている。たしかに一案ではある。しか
し、この解決案によると、同一外径であっても、板厚が
異なると、異なる外面プロフィールの厚肉コアが必要に
なるから、接続する角形鋼管柱の外径及び板厚ごとに厚
肉コアのサイズが異なることとなり、用意するべき厚肉
コアの種類がたいへん多くなって不効率、不経済であ
る。
【0013】一方で、接続する角形鋼管柱の外径及び四
隅の外径R寸法と一致した形態の厚肉コアを鍛造或いは
鋳造製品として提供することも提案されている。しか
し、鍛造或いは鋳造製品は一品生産品であり、製造に手
間がかかり、高価なので、厚肉コアの種類が多いほど不
効率、不経済の度合いが高まり、非常に高価な製品とな
る欠点がある。
【0014】(II) 次に、上記図7のレジューサ11
を使用する異径鋼管継手の技術は、理論的には優れてい
るが、実際問題として、下端外径が下側の大径鋼管柱5
の外径と等しい大きさで、上端外径が上側の小径鋼管柱
6の外径と等しくなるように外径を直線的に変化させた
角錐台形状のレジューサ11を製作することは、誠に面
倒で煩雑な工程を余儀なくされ、製作コストが高騰し、
或いは品質の確保が困難といったような問題があり、実
施が困難である。
【0015】(III) 従って、本発明の目的は、角形鋼
管を柱材に使用し、これと外径が同一の角形厚肉コアを
梁仕口に使用したノンダイアフラム工法による柱梁仕口
部において、厚肉コアの四隅の形態(外径r寸法)を、
同径の角形鋼管柱の板厚によって異なる四隅の形態(外
径R寸法)よりも小さく成形し、厚肉コアの四隅が角形
鋼管の四隅よりも少しでも出っ張る形態とすることによ
り、角形鋼管柱をその板厚の大小にグループ分けして、
共通の角形厚肉コアを広く適用できるようにし、もって
角形厚肉コアの四隅の形態(外径r寸法)の種類を少な
くし、効率及び経済性に優れたノンダイアフラム工法に
よる柱梁仕口部を実現することである。
【0016】本発明の次の目的は、上下の角形鋼管柱の
外径寸法が大小に異なる場合に実施する異径鋼管継手の
ノンダイアフラム工法による柱梁仕口部を、いわゆるレ
ジューサに依存することなく、角形厚肉コアを利用した
簡単な構造で、安価に、高い品質、精度で実現すること
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、請求項1に記載した発明に係るノンダ
イアフラム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口部は、角形
鋼管を柱材に使用し、外径が同一の角形厚肉コアを梁仕
口に使用したノンダイアフラム工法による柱梁仕口部に
おいて、角形鋼管柱の外径と同一外径の角形厚肉コアに
おける四隅の外径r寸法が、角形鋼管柱の四隅の外径R
寸法よりも小さく成形され出っ張っていることを特徴と
する。
【0018】請求項2記載の発明に係るノンダイアフラ
ム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口部は、角形鋼管を柱
材に使用し、梁仕口に使用した角形厚肉コアと下側の角
形鋼管柱とはそれぞれ外径が同一の関係で接合し、上側
の角形鋼管柱は角形厚肉コアよりも外径が小径であり、
角形厚肉コアとはプレートを介して接合する、異径鋼管
継手のノンダイアフラム工法による柱梁仕口部におい
て、下側の角形鋼管柱の外径と同径である角形厚肉コア
における四隅の外径r寸法は、角形鋼管柱の四隅の外径
R寸法よりも小さく成形され出っ張っていること、上側
の角形鋼管柱の厚さtと、前記角形厚肉コアの厚さT、
及び両者の間に水平方向に介在させたプレートの厚さT
、角形厚肉コアの内径面から上側の角形鋼管柱の内径
面までの距離Y、並びに角形厚肉コアの外径面から上側
の角形鋼管柱の外径面までの距離Xの関係が、次式
【数2】 で成立する構成されていることをそれぞれ特徴とする。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載したノンダイアフラム工法による角形鋼管柱の柱梁
仕口部において、角形厚肉コアは、厚肉のシームレスパ
イプを熱間圧延成形して成ることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態及び実施例】図1Aと図2は、請求
項1及び3に記載した発明に係るノンダイアフラム工法
による角形鋼管柱の柱梁仕口部の実施形態を示してい
る。
【0021】この発明は、図1Aのように外径寸法が同
一の角形鋼管を上下の柱材5、5として使用し、この角
形鋼管柱5と外径が同一の角形厚肉コア10を梁仕口に
使用して梁鉄骨2を接合する、ノンダイアフラム工法に
よる柱梁仕口部として好適に実施される。梁鉄骨2は、
角形厚肉コア10の所定位置へ直接接合される。
【0022】本発明は、角形鋼管柱5の外径寸法と同一
の外径寸法である角形厚肉コア10における四隅の外径
r寸法(図2を参照。)が、角形鋼管柱5の四隅の外径
R寸法(図2を参照。)よりも小さく(未満寸法で)成
形され、もって図2中に点線と実線で書き分けたよう
に、角形厚肉コア10の四隅外形を角形鋼管柱5の四隅
外形よりも少しでも出っ張らせ、もって角形鋼管柱5が
負担した応力は全部角形厚肉コア10へ伝達可能に構成
したことを特徴とする。
【0023】なお、角形鋼管柱5の外径R寸法に関して
は、角部が成形用ローラによって十分に拘束されず、ま
た、成形後の鋼管角部のバッキング現象その他が原因
で、図3中の点線で示したような形状となり、外径R寸
法による表示が必ずしも正確でない、との考え方が当業
界にあり、図3に記載したS寸法を採用し表示すること
も行われる。ここにS寸法とは、角形鋼管柱5の直角2
辺の外形面を表す直線と、角部外形を表す円弧との接点
位置から、前記直角2直線の交点までの長さを指す。
【0024】そこで、本発明の要旨を、前記S寸法で表
現すると、角形鋼管柱5の外径寸法と同一の外径寸法で
ある角形厚肉コア10における四隅のS寸法が、角形鋼
管柱5の四隅のS寸法よりも小さく(未満寸法で)成形
され、角形厚肉コア10の四隅を角形鋼管柱5の四隅よ
りも少しでも出っ張らせ、角形鋼管柱5が負担した応力
は全部角形厚肉コア10へ伝達させる構成であると説明
することができる。
【0025】したがって、本発明の技術的思想におい
て、四隅の外径R寸法と外径r寸法はそれぞれ、S寸法
とおよそ同義語であると理解されたい。
【0026】次に、上記した本発明の要点を、具体的な
数値を挙げて、以下に説明する。角形鋼管柱5の四隅の
外径R寸法は、角形鋼管製造会社によって多少異なる
が、通例、板厚tの2.5倍を標準としている。角形厚
肉コア10として、厚肉の円形シームレスパイプを角形
に成形して適用する場合、当該厚肉シームレスパイプの
角部の外径r寸法を零にすることはできないが、できる
だけ小さく成形することは可能である。
【0027】そこで例えば、角形鋼管柱5の外径寸法
と、板厚tの種類、四隅の標準外径R寸法と、及び適用
される角形厚肉コア10の設計上必要な板厚Tと、四隅
の外径r寸法の関係を、200□の場合について表にす
ると、次の[表1]のようになる(単位はmm。)。ちな
みに、角形鋼管柱5の四隅の外径R寸法は、通例、板厚
tの2.5倍を標準とする。
【0028】
【表1】
【0029】上記の表から読み取れる事実は、外径20
0mmの角形鋼管柱5については、板厚6mmと8mm用とし
て、板厚Tが20mmの厚肉コア10(外径r寸法14m
m)を用意し、また、板厚9mmと12mm用として、板厚
Tが23mmの厚肉コア10(外径r寸法21mm)を用意
すると、この2種類の厚肉コアで外径200mmの角形鋼
管柱5の柱梁仕口部の全部に対応できることが明かであ
る。或いは板厚Tが23mmの厚肉コア10で、その外径
r寸法が14mmのものを1種類用意すると、外径200
mmの角形鋼管柱5のノンダイアフラム工法による柱梁仕
口部の全部に対応できることになる。
【0030】このように本発明によれば、角形鋼管柱5
の外径寸法と同一である角形厚肉コア10における四隅
の外径r寸法(図2中のrを参照。)を、角形鋼管柱5
の四隅の外径R寸法(図2中のRを参照。)よりも小さ
く(未満寸法で)成形すると、図2に示したように、角
形鋼管柱5の四隅の外形線は、必ず厚肉コア10の四隅
の外径(外形線)の内側を通ることになり、角形鋼管柱
5の全断面が厚肉コア10への応力伝達に有効に働く構
成となり、断面欠損のない接合を達成出来るのである。
【0031】請求項3記載の発明のように、上記ノンダ
イアフラム工法による角形鋼管柱5の柱梁仕口部におけ
る角形厚肉コア10を、厚肉のシームレスパイプの熱間
圧延成形で製造すると、シーム溶接継手を持たない分だ
け品質が優れているし、また、四隅の外径r寸法の成形
を安価に効率よく実現できるのである。
【0032】次に、請求項2記載の発明に係るノンダイ
アフラム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口部の実施形態
を、図1Bと図4及び図5に基いて説明する。
【0033】この発明は、図1Bに例示したように、角
形鋼管を上下の柱材6、5に使用し、梁仕口に角形厚肉
コア10を使用すること、および角形厚肉コア10と下
側の角形鋼管柱5とは外径が同一の関係であることまで
は、上記請求項1記載の発明と共通する。しかし、上側
の角形鋼管柱6の外径は角形厚肉コア10よりも小径で
あり、角形厚肉コア10とはプレート7を介して接合す
る異径鋼管継手に関するノンダイアフラム工法による柱
梁仕口部として実施されることが特徴である。プレート
7は上側の角形鋼管柱6接合用の介物でしかなく、梁鉄
骨2のフランジの接合位置とは不一致であり、ダイアフ
ラムではないことを重々理解されたい。
【0034】下側の角形鋼管柱5の外径と同一外径であ
る角形厚肉コア10における四隅の外径r寸法は、同角
形鋼管柱5の四隅の外径R寸法よりも小さく成形され、
図2のように角形厚肉コア10の四隅の外形線は前記下
側の角形鋼管柱5の四隅の外形線よりも出っ張って断面
欠損を生じない構成とされている。
【0035】一方、角形厚肉コア10の外径よりも小径
である上側の角形鋼管柱6と、角形厚肉コア10との接
合態様は、例えば図5Aに示したように共通の一隅へ寄
せた配置、又は図5Bのように一辺を共通にしてその中
央部へ位置させる配置、若しくは図5Cのように両者の
図心を一致させた相似形の配置などに定めることが可能
である。いずれにしてもプレート7が無くては、上側の
角形鋼管柱6の応力を角形厚肉コア10へ伝達すること
はできない構成である。
【0036】そこで上側の角形鋼管柱6の応力を全部無
理なく角形厚肉コア10へ伝達させるための条件とし
て、図4のように構成することが肝要である。図4にお
いて、上側の角形鋼管柱6から角形厚肉コア10へ至る
プレート7内の応力伝達角度θは、45゜以上であるこ
とが既に解析されている。
【0037】そこで、上側の角形鋼管柱6の厚さtと、
前記角形厚肉コア10の厚さT、及び両者間に水平方向
に介在させたプレート7の厚さT、角形厚肉コア10
の内径面から上側の角形鋼管柱6の内径面までの距離
Y、並びに角形厚肉コア10の外径面から上側の角形鋼
管柱6の外径面までの距離Xの関係は、必ずθ≧45゜
であることを要する。それはまた直角二等辺三角形の約
束にしたがい、図4において、T≧Yの条件が得られ
る。よって、
【数3】 の式が成立する構成であれば良いことが理解されるので
ある。
【0038】
【本発明が奏する効果】請求項1、3記載の発明に係る
ノンダイアフラム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口部に
よれば、角形鋼管を柱材に使用し、これと外径が同一の
角形厚肉コアを梁仕口に使用したノンダイアフラム工法
による柱梁仕口部において、厚肉コアの四隅の外径r寸
法を、同一外径の角形鋼管柱を、板厚の大小によりグル
ープ分けした1種類ないしせいぜい2種類用意すること
により、すべての柱梁仕口部に対応できるから、角形厚
肉コアのサイズ種類を格別少なくでき、効率、経済性に
優れたものにできるのである。
【0039】また、請求項2、3記載の発明によれば、
上下の角形鋼管柱の外径寸法が大小に異なる異径鋼管継
手においても、ノンダイアフラム工法による柱梁仕口部
を、角形厚肉コアを利用した簡単な構造で、安価に、高
い品質、精度で実現できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは上下の角形鋼管柱の外径が同一である場合
のノンダイアフラム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口部
を示し、Bは上下の角形鋼管柱の外径が異なる異径鋼管
継手のノンダイアフラム工法による角形鋼管柱の柱梁仕
口部の実施形態を示した立面図である。
【図2】本発明の柱梁仕口部を一部分拡大して示した平
面説明図である。
【図3】S寸法の平面説明図である。
【図4】図1Bの異径鋼管継手に関するノンダイアフラ
ム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口部の要部を拡大して
示した立面図である。
【図5】A、B,Cは小径の上側角形鋼管柱と角形厚肉
コアとの接合態様について例示した平面説明図である。
【図6】従来のダイアフラム工法による角形鋼管柱の柱
梁仕口部を例示した立面図である。
【図7】従来のレジューサによる異径鋼管継手の例を示
した断面図である。
【符号の説明】
5 角形鋼管柱 10 厚肉コア r 角形厚肉コアの角部外径寸法 R 角形鋼管柱の角部外径寸法 6 上側の小径の角形鋼管柱 7 プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志村 保美 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社内 (72)発明者 東 清三郎 千葉県富津市新富20番地の1 新日本製鐵 株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA04 AA14 AB01 AB16 AC15 AC16 AG03 AG34 AG43 AG56 BE10 CA90 EA00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角形鋼管を柱材に使用し、外径が同一の角
    形厚肉コアを梁仕口に使用して接合するノンダイアフラ
    ム工法による柱梁仕口部において、 角形鋼管柱の外径と同一外径の角形厚肉コアにおける四
    隅の外径r寸法が、角形鋼管柱の四隅の外径R寸法より
    も小さく成形され出っ張っていることを特徴とする、ノ
    ンダイアフラム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口部。
  2. 【請求項2】角形鋼管を柱材に使用し、梁仕口に使用し
    た角形厚肉コアと下側の角形鋼管柱とはそれぞれ外径が
    同一の関係で接合し、上側の角形鋼管柱は角形厚肉コア
    よりも外径が小径であり、角形厚肉コアとはプレートを
    介して接合する、異径鋼管継手のノンダイアフラム工法
    による柱梁仕口部において、 下側の角形鋼管柱の外径と同径である角形厚肉コアにお
    ける四隅の外径r寸法は、角形鋼管柱の四隅の外径R寸
    法よりも小さく成形され出っ張っていること、 上側の角形鋼管柱の厚さtと、前記角形厚肉コアの厚さ
    T、及び両者の間に水平方向に介在させたプレートの厚
    さT、角形厚肉コアの内径面から上側の角形鋼管柱の
    内径面までの距離Y、並びに角形厚肉コアの外径面から
    上側の角形鋼管柱の外径面までの距離Xの関係が、次式 【数1】 で成立する構成とされていることをそれぞれ特徴とす
    る、ノンダイアフラム工法による角形鋼管柱の柱梁仕口
    部。
  3. 【請求項3】角形厚肉コアは、厚肉のシームレスパイプ
    を熱間圧延成形して製作されていることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載したノンダイアフラム工法による
    角形鋼管柱の柱梁仕口部。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010224702A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Nakajima Steel Pipe Co Ltd ノンダイアフラム構法の設計方法
JP2013174107A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Hitachi Metals Techno Ltd 柱と梁との接合構造
JP2014224377A (ja) * 2013-05-16 2014-12-04 Jfeスチール株式会社 主部材と副部材の接合構造
JP2015083736A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 日立機材株式会社 柱と梁との接合構造および補強部材

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