JP2002036749A - ジグザグ式ブック製本方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来のホットメルト線のりによる無線とじに
よるブックの欠点を解消し更に改良するためのジグザグ
折り用紙及び線のり接着による新しい製本方法。 【解決手段】 ブック本文を構成する用紙として、ジグ
ザグ折りされた用紙を利用し、これにエマルジョン方式
の線のりを施すことによって、１冊分の本文を作り，更
に上下別々のカバーを同様に線のりによって接着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】各種プリンター及び印刷機に
よりプリントされた用紙を用いてブックを製本する方法
に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来広く利用されてい
る製本方法は、主に無線とじと呼ばれる方法であって、
１冊分の本文の背中に傷をつけて、それにホット・メル
ト接着剤を厚めに塗布し、同時に表紙を覆って、接着剤
を本文背中に浸透、プレスして、乾燥固化する方法であ
る。これは、ホット・メルト接着剤の素速い固化性によ
る製本の効率化という特徴をもっているが、その反面主
として次のような欠点を有する。 １）ブックの開きが悪く、平らに開きにくいので、読者
にとって不便である。 ２）固化しているホット・メルト接着剤のため、用済み
後のブックのリサイクルが困難である。 このような欠点を解決し、而もプリンター等を利用す
る、所謂オン・デマンド・パブリッシュングに好適な製
本方法を提供しようとすのが本発明の課題である。

【０００３】

【課題を解決するための手段】１．ブックの開きを良く
するための手段 ブックを構成する本文シートを１枚（２ページ）の用紙
でなく、２枚（４ページ）、４枚（８ページ）、・・・
・のジグザグ状に折ったものを１ユニットとして用い、
その折り目でない１辺の端に近い位置に、水溶性エマル
ジョン・線のりを施したものを所定数だけ集積し、線の
り部分をプレスすることにより本文全体を１冊分とす
る。 ２．表紙 表紙としては、ブックサイズと同サイズの厚紙を上下の
表紙として用い、これを上記本文の上下に２列の線のり
で接着する。 ３．用紙リサイクルのための手段 線のり用の接着剤として、エマルジョン線のりを使用し
て製本をし、その後ジグザグブックが不要になった場合
用紙に塗られている乾燥固化した接着剤が容易に水に溶
けるものを使用することによって用紙リサイクルを容易
にする。

【０００４】

【本発明の実施形態】

【０００５】

【実施例１】 図１，図２，図３，図４

【図１】はジグザグ式ブックの展開図を示すものであ
る。ジグザグ式ブックを構成するものは、上下の厚手の
表紙ＣＶ−１、ＣＶ−２及び本文であって、これらは

【図１】のようにジグザグ状に連続しており、ＣＶ−１
及びＣＶ−２はそれぞれ本文の最初と最後の用紙と重合
され、線のりによって貼り合わされており、本文は所定
枚数の区切り毎に同様に線のりによって貼り合わされい
る。このようなジグザグ式ブックを製本しようとするの
が、本発明の目的である。仕上がりサイズ縦Ａｘ横Ｂの
ジグザグ式ブックを作る場合、本文としては、巾Ａの長
手用紙を例えば、ジグザグ状に４つ折りしたものＴＸ−
１、ＴＸ−２，・・・・，ＴＸ−１０の１０セットを使
用するものとする。これらのものを

【図２】のような順序に配列して送り出し、線のりによ
って貼り合わせて１冊とする。

【図３】はその１例を示す。巾Ａｘ長さ４Ｂの本文は、
例えばロール紙 → プリンター → シートカットの
順序で、４Ｂの長さにカットされて排出され、折機によ
ってジグザグに折られ，ＴＸ−１、ＴＸ−２，・・・・
・、ＴＸ−１０の順序でコンベヤーによって図のように
長さＡの辺に平行な方向に送られる。表紙ＣＶ−１及び
ＣＶ−２は本文の前後に図のように送られる。このとき
コンベヤー上の長さＡの２辺の紙端に隣接する位置に２
セットののりノヅル、ＮＺ−１、ＮＺ−２を設け、ＣＶ
−１には２列線のりＬＧ−１Ｌ−２を施し、本文ＴＸ−
１、ＴＸ−２、・・・・・、ＴＸ−９には、１列線のり
ＬＧ−１を、最後のＴＸ−１０には２列ＬＧ−１、ＬＧ
−２を施し、下表紙ＣＶ−２には線のりを施さないもの
とする。以上のように表紙及び本文を重ね合わせて１冊
とし、ＬＧ−１，ＬＧ−２の施されている部分をプレス
して、接着を丈夫にすることによって１冊のジグザグ式
ブックが仕上げられる

【図４】。この場合，１冊毎の表紙及び本文の１部又は
全部にバーコード又は他のマークをプリンター等により
プリントし、これを製本途中に設けられた読み取るとり
センサーにより読み取り・照合することによって、ペー
ジ数の変動するランダムジグザグ式ブックについても、
１冊分の用紙のチェックを正確に行うことが可能であ
る。またバーコード又はその他のマークにより表紙及び
本文に施す線のりの有無及び本数をもコントロールする
ことが可能である。この他に２つ折り、６つ折り・・・
・のジグザグ折り用紙を同様にして利用することも可能
である。この場合、線のり用接着剤として乾燥固化した
後でも、必要に応じ水分に溶け易い易水溶性接着剤を使
用し、用済みジグザグ式ブックの用紙リサイクルを容易
ならしめるものとする。

【０００６】

【本発明の効果】１．ジグザグ・ブックは、各ページの
見開きが良いから、読者にとっては非常に読み易い。 ２．一覧性がある ジグザグ・ブックは、横に開けば各ページが連続的に展
開するので全体を一目で見渡すことができる（一覧性が
ある）。３。環境にやさしい 製本に使用する線のりは、易水溶性なので、用済み後の
用紙リサイクルが容易である。 ４．用紙にプリンターでプリントされたバーコードやマ
ークを利用すれば、パーソナルデーターを含むランダム
・ページのジグザグ・ブックを容易に作成することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ジグザグ・ブックの展開見取り図

【図２】ジグザグ・ブックの各部分の分解図

【図３】ジグザグ・ブックの各用紙の加工順序見取り図

【図４】ジグザグ・ブックの仕上り状態

【符号の説明】

ＺＺＢ ，，，，，ジグザク式ブック ＣＶ−１，ＣＶ−２ ，，，，，上及び下表紙 ＴＸ−１，ＴＸ−２ ，，，，，本文単位用紙 ＮＺ−１，ＮＺ−２ ，，，，，線のり用のりノヅル ＬＧ−１，ＬＧ−２ ，，，，，線のり

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】プリンターや印刷機等によってデーターや
   絵柄をプリントされたロール紙、カット紙・・・・を、
   利用し、それを所定のブックサイズと同じサイズにジグ
   ザグ折りしたものを、ブックの本文として利用し、これ
   らを所定の順序に１セットづつ送り出しながら、その送
   り方向に平行な折り目でない１辺の端に近い位置に１列
   の線のりを施し、重ね合わせて１冊分とし、同時に同サ
   イズの上・下表紙をフィーダー等から１枚づつ送り出
   し、その送り方向の２辺の端に近い位置に線のりを施し
   て、上記１冊分の本文上に正確に重ねて、線のり部分を
   プレスし、接着を強化し、１冊のブックに製本すること
   及び予めプリンター等によって、各用紙にプリントされ
   たバーコードやその他のマークを利用して、本文及び表
   紙の照合、線のりの有無をコントロールすることによっ
   て、データー及び頁数の変動を可能とし、更に線のり用
   の接着剤として易水溶性のものを使用することによって
   使用済み後のブックのペーパーリサイクルを容易ならし
   めることを特徴とするジグザグ式ブック製本方法。