JP2000043445A - 中綴本の製造方法及び中綴本 - Google Patents
中綴本の製造方法及び中綴本Info
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- JP2000043445A JP2000043445A JP10312111A JP31211198A JP2000043445A JP 2000043445 A JP2000043445 A JP 2000043445A JP 10312111 A JP10312111 A JP 10312111A JP 31211198 A JP31211198 A JP 31211198A JP 2000043445 A JP2000043445 A JP 2000043445A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 読者が購読中に指先を怪我するようなことの
ない安全な中綴本を製造できる実際的な製造方法を提供
する。 【解決手段】 印刷されて折り畳まれた各ページが背の
部分で互いに糊で貼り合わせられてなる糊付け折丁Sを
作製する印刷工程と、糊付け折丁Sの背の部分に糊付け
ノズル31で糊を塗布しつつ複数の折丁を丁合し、プレ
スローラ32で押圧して糊で綴じ合わせる製本工程とに
より中綴本を製造する。従来の中綴本を製造する際に行
っていた印刷工程と製本工程に僅かな変更を加えるだけ
で、糊で綴じ合わされた中綴本を製造できる。また、製
造された中綴本は、針金を使用せずに製本したものとな
るので、読者の指先が傷つけられる心配がない。各ペー
ジを背の折目の何れかの側で互いに糊で貼り合わせるよ
うにすることで、片側を完全に見開き状態にすることが
できる。
ない安全な中綴本を製造できる実際的な製造方法を提供
する。 【解決手段】 印刷されて折り畳まれた各ページが背の
部分で互いに糊で貼り合わせられてなる糊付け折丁Sを
作製する印刷工程と、糊付け折丁Sの背の部分に糊付け
ノズル31で糊を塗布しつつ複数の折丁を丁合し、プレ
スローラ32で押圧して糊で綴じ合わせる製本工程とに
より中綴本を製造する。従来の中綴本を製造する際に行
っていた印刷工程と製本工程に僅かな変更を加えるだけ
で、糊で綴じ合わされた中綴本を製造できる。また、製
造された中綴本は、針金を使用せずに製本したものとな
るので、読者の指先が傷つけられる心配がない。各ペー
ジを背の折目の何れかの側で互いに糊で貼り合わせるよ
うにすることで、片側を完全に見開き状態にすることが
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の折丁を丁合
した折丁集合体を背側で綴じ合わせる様式の中綴本の改
良技術に係り、詳しくは針金を使用しない中綴本の製造
方法及びそれによって製造された中綴本に関するもので
ある。
した折丁集合体を背側で綴じ合わせる様式の中綴本の改
良技術に係り、詳しくは針金を使用しない中綴本の製造
方法及びそれによって製造された中綴本に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】通常、雑誌やカタログなどの比較的頁数
の少ない本の綴じ加工としては、丁合された複数の折丁
の背部を針金により綴じ合わせる様式の中綴本が一般的
に採用されている。このような中綴本の製造工程を図1
0〜図11に示す。図10は中綴本の製造工程全体を示
す斜視図、図11は図10における針金綴工程を拡大し
て示した斜視図である。
の少ない本の綴じ加工としては、丁合された複数の折丁
の背部を針金により綴じ合わせる様式の中綴本が一般的
に採用されている。このような中綴本の製造工程を図1
0〜図11に示す。図10は中綴本の製造工程全体を示
す斜視図、図11は図10における針金綴工程を拡大し
て示した斜視図である。
【0003】図10においてAは丁合工程、Bは針金綴
工程、Cは断裁工程をそれぞれ示しており、図中11は
ギャザリングチェーン、12は駒、13はセンター頁の
折丁(以後センター頁と称する)、14及び15は折
丁、16は表紙の折丁(以後表紙と称する)、17は針
金、18は天地断裁刃、19は小口断裁刃である。
工程、Cは断裁工程をそれぞれ示しており、図中11は
ギャザリングチェーン、12は駒、13はセンター頁の
折丁(以後センター頁と称する)、14及び15は折
丁、16は表紙の折丁(以後表紙と称する)、17は針
金、18は天地断裁刃、19は小口断裁刃である。
【0004】丁合工程Aにおいては、中綴本を構成する
複数の折丁13〜16を1部ずつ開いた状態でギャザリ
ングチェーン11上に供給し、ギャザリングチェーン1
1は順次供給される折丁(順に、13、14、15、1
6)を駒12によって押しながら突き揃えて、複数の折
丁13〜16を順次丁合していく。続く針金綴工程Bに
おいては、この複数の折丁を丁合して突き揃えた集合体
20(以後折丁集合体と称する)の背部21を針金17
で綴じ合わせた後、断裁工程Cにおいて、天地断裁刃1
8にて天地の化粧断ちを、さらに小口断裁刃19にて小
口の化粧断ちを行って、中綴本22の製造が完了する。
複数の折丁13〜16を1部ずつ開いた状態でギャザリ
ングチェーン11上に供給し、ギャザリングチェーン1
1は順次供給される折丁(順に、13、14、15、1
6)を駒12によって押しながら突き揃えて、複数の折
丁13〜16を順次丁合していく。続く針金綴工程Bに
おいては、この複数の折丁を丁合して突き揃えた集合体
20(以後折丁集合体と称する)の背部21を針金17
で綴じ合わせた後、断裁工程Cにおいて、天地断裁刃1
8にて天地の化粧断ちを、さらに小口断裁刃19にて小
口の化粧断ちを行って、中綴本22の製造が完了する。
【0005】ここで、針金綴工程Bは、図11に示すよ
うに、ギャザリングチェーン11の上に位置するステッ
チャー23によって、針金17をコの字型に成形した上
で、折丁集合体20の背部21に対して表紙側からこの
針金17を突き刺し、さらにギャザリングチェーン11
の下に位置するクリンチャー24をコネクティングロッ
ド25を介して動作させ、センター頁側に突き出てきた
針金17の先端をクリンチャー24の周面を押し付ける
ことにより、針金17の先端を内側に折り曲げている。
うに、ギャザリングチェーン11の上に位置するステッ
チャー23によって、針金17をコの字型に成形した上
で、折丁集合体20の背部21に対して表紙側からこの
針金17を突き刺し、さらにギャザリングチェーン11
の下に位置するクリンチャー24をコネクティングロッ
ド25を介して動作させ、センター頁側に突き出てきた
針金17の先端をクリンチャー24の周面を押し付ける
ことにより、針金17の先端を内側に折り曲げている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述した加工により製
造される中綴本22においては、図12〜図14に示す
ように、センター頁13の折線部分26、即ち喉部に針
金17の折曲げ部分27が露出した状態になる。なお、
これらの図12〜図14において(a)は中綴本22を
綴じた状態を示す斜視図、(b)は(a)の綴部の部分
拡大図、(c)は(a)の見開き状態を示す斜視図であ
る。
造される中綴本22においては、図12〜図14に示す
ように、センター頁13の折線部分26、即ち喉部に針
金17の折曲げ部分27が露出した状態になる。なお、
これらの図12〜図14において(a)は中綴本22を
綴じた状態を示す斜視図、(b)は(a)の綴部の部分
拡大図、(c)は(a)の見開き状態を示す斜視図であ
る。
【0007】初期の頃の中綴本22における針金17の
処理状態は、図12(b)に示すように、針金17が半
円形状に内側に折り曲げられており、この折曲げ部分2
7の先端部分28はセンター頁13の用紙に突き刺さる
方向を向いて配されていた。しかしながら、このような
針金17の処理状態では、図12(c)に示すように、
センター頁13を読者が見開いた場合に、針金17の半
円形状の折曲げ部分27がセンター頁13に対して突起
しており、見栄えが悪い上に引っ掛かりやすい等の問題
が多く、最近の中綴本22における針金17の処理形態
は、図13(b)に示すように、針金17が直線形状に
内側に折り曲げられており、この折曲げ部分27の先端
部分28はセンター頁13の用紙に突き刺さる方向を向
くことなく、むしろセンター頁13の用紙の上に覆い被
さる形で配されているのが主流となっている。
処理状態は、図12(b)に示すように、針金17が半
円形状に内側に折り曲げられており、この折曲げ部分2
7の先端部分28はセンター頁13の用紙に突き刺さる
方向を向いて配されていた。しかしながら、このような
針金17の処理状態では、図12(c)に示すように、
センター頁13を読者が見開いた場合に、針金17の半
円形状の折曲げ部分27がセンター頁13に対して突起
しており、見栄えが悪い上に引っ掛かりやすい等の問題
が多く、最近の中綴本22における針金17の処理形態
は、図13(b)に示すように、針金17が直線形状に
内側に折り曲げられており、この折曲げ部分27の先端
部分28はセンター頁13の用紙に突き刺さる方向を向
くことなく、むしろセンター頁13の用紙の上に覆い被
さる形で配されているのが主流となっている。
【0008】しかし、図13に示した針金17の処理形
態では、読者が購読中にセンター頁13の所で中綴本2
2を反るように開いた場合には、用紙の張力等の作用に
より、図14に示すように、センター頁13に露出して
いる針金17の折曲げ部分27が浮いてしまい、この浮
き上がった状態の折曲げ部分27の先端部分28を読者
が触って指先を怪我するということが起きる危険があ
る。この傾向は、中綴本22が厚手であったり、或いは
用紙の材質が硬かったりした場合には特に顕著であっ
て、最近では雑誌等において頁数が増加する傾向にある
ことから、何らかの対策を採ることが要望されている。
態では、読者が購読中にセンター頁13の所で中綴本2
2を反るように開いた場合には、用紙の張力等の作用に
より、図14に示すように、センター頁13に露出して
いる針金17の折曲げ部分27が浮いてしまい、この浮
き上がった状態の折曲げ部分27の先端部分28を読者
が触って指先を怪我するということが起きる危険があ
る。この傾向は、中綴本22が厚手であったり、或いは
用紙の材質が硬かったりした場合には特に顕著であっ
て、最近では雑誌等において頁数が増加する傾向にある
ことから、何らかの対策を採ることが要望されている。
【0009】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、読者が購読中に
指先を怪我するようなことのない安全な中綴本を製造で
きる実際的な製造方法を提供し、併せてそれによって製
造される中綴本を提供することにある。
れたもので、その目的とするところは、読者が購読中に
指先を怪我するようなことのない安全な中綴本を製造で
きる実際的な製造方法を提供し、併せてそれによって製
造される中綴本を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る中綴本の製造方法は、印刷されて折り
畳まれた各ページが背の部分で互いに糊で貼り合わせら
れてなる糊付け折丁を作製する印刷工程と、前記糊付け
折丁の背の部分に糊を塗布しつつ複数の折丁を丁合して
糊で綴じ合わせる製本工程を含むことを特徴としてい
る。
め、本発明に係る中綴本の製造方法は、印刷されて折り
畳まれた各ページが背の部分で互いに糊で貼り合わせら
れてなる糊付け折丁を作製する印刷工程と、前記糊付け
折丁の背の部分に糊を塗布しつつ複数の折丁を丁合して
糊で綴じ合わせる製本工程を含むことを特徴としてい
る。
【0011】そして、上記方法により製造される中綴本
は、印刷されて折り畳まれた各ページが背の部分で互い
に糊で貼り合わせられてなる複数の糊付け折丁からな
り、各折丁がその背の部分に塗布された糊で互いに貼り
合わせられることで綴じ合わされ、天地及び小口の三方
を断裁されてなることを特徴とする。
は、印刷されて折り畳まれた各ページが背の部分で互い
に糊で貼り合わせられてなる複数の糊付け折丁からな
り、各折丁がその背の部分に塗布された糊で互いに貼り
合わせられることで綴じ合わされ、天地及び小口の三方
を断裁されてなることを特徴とする。
【0012】なお、印刷されて2つ折りされた2枚のペ
ージが背の部分で互いに糊で貼り合わせられてなる折丁
はそのまま中綴本としても利用される。
ージが背の部分で互いに糊で貼り合わせられてなる折丁
はそのまま中綴本としても利用される。
【0013】また、本発明に係る別のタイプの中綴本の
製造方法は、印刷されて折り畳まれた各ページが背の折
目の何れかの側で互いに糊で貼り合わせられてなる糊付
け折丁を作製する印刷工程と、前記糊付け折丁の背の折
目の何れかの側に糊を塗布しつつ複数の折丁を丁合して
糊で綴じ合わせる製本工程を含むことを特徴としてい
る。
製造方法は、印刷されて折り畳まれた各ページが背の折
目の何れかの側で互いに糊で貼り合わせられてなる糊付
け折丁を作製する印刷工程と、前記糊付け折丁の背の折
目の何れかの側に糊を塗布しつつ複数の折丁を丁合して
糊で綴じ合わせる製本工程を含むことを特徴としてい
る。
【0014】そして、上記方法により製造される中綴本
は、印刷されて折り畳まれた各ページが背の折目の何れ
かの側で互いに糊で貼り合わせられてなる複数の糊付け
折丁からなり、各折丁がその背の折目の何れかの側に塗
布された糊で互いに貼り合わせられることで綴じ合わさ
れ、天地及び小口の三方を断裁されてなることを特徴と
する。
は、印刷されて折り畳まれた各ページが背の折目の何れ
かの側で互いに糊で貼り合わせられてなる複数の糊付け
折丁からなり、各折丁がその背の折目の何れかの側に塗
布された糊で互いに貼り合わせられることで綴じ合わさ
れ、天地及び小口の三方を断裁されてなることを特徴と
する。
【0015】なお、印刷されて2つ折りされた2枚のペ
ージが背の折目の何れかの側で互いに糊で貼り合わせら
れてなる折丁はそのまま中綴本としても利用される。
ージが背の折目の何れかの側で互いに糊で貼り合わせら
れてなる折丁はそのまま中綴本としても利用される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
施形態について説明する。
【0017】図1及び図2は16ページ糊付け折丁を作
製する印刷工程の説明図である。この印刷工程は、通常
オフセット輪転機により行う。オフセット輪転機では、
給紙部に連続用紙の巻取が掛けられ、この巻取から繰り
出された用紙はインフィード部を経て、所定数の印刷ユ
ニットからなる印刷部にて多色刷りの印刷が行われ、そ
の後、乾燥・冷却部を経て折機で折り畳まれて折丁に加
工される。この例では、乾燥・冷却部と折機の間におい
て、図1(a)に示す如く、印刷済みの連続用紙Wに進
行方向と平行に糊G(表側の糊)を塗布すると共に、図
では示されないが、図で示す連続用紙Wの裏側の同じ位
置にも同様に糊(裏側の糊)を塗布する。この糊として
は水糊、ホットメルト等が使用され、その塗布は、糊の
ノズルを連続用紙Wの両側から接触させておくことで容
易に行える。なお、図の点線は、断裁しろを含んだペー
ジ単位、すなわち折丁を形成する上で折線若しくは切断
線となるところを表しており、糊Gは進行方向に設けた
3本の縦方向の折線のうちの真中以外のどちらかの折線
上に所定幅で塗布される。このように表裏の所定位置に
糊が塗布された連続用紙Wは、続いて折機の三角折装置
にて図1(b)に示す如く進行方向に二つ折りされる。
この段階で、二つ折りした連続用紙は裏側の糊のところ
で接着する。
製する印刷工程の説明図である。この印刷工程は、通常
オフセット輪転機により行う。オフセット輪転機では、
給紙部に連続用紙の巻取が掛けられ、この巻取から繰り
出された用紙はインフィード部を経て、所定数の印刷ユ
ニットからなる印刷部にて多色刷りの印刷が行われ、そ
の後、乾燥・冷却部を経て折機で折り畳まれて折丁に加
工される。この例では、乾燥・冷却部と折機の間におい
て、図1(a)に示す如く、印刷済みの連続用紙Wに進
行方向と平行に糊G(表側の糊)を塗布すると共に、図
では示されないが、図で示す連続用紙Wの裏側の同じ位
置にも同様に糊(裏側の糊)を塗布する。この糊として
は水糊、ホットメルト等が使用され、その塗布は、糊の
ノズルを連続用紙Wの両側から接触させておくことで容
易に行える。なお、図の点線は、断裁しろを含んだペー
ジ単位、すなわち折丁を形成する上で折線若しくは切断
線となるところを表しており、糊Gは進行方向に設けた
3本の縦方向の折線のうちの真中以外のどちらかの折線
上に所定幅で塗布される。このように表裏の所定位置に
糊が塗布された連続用紙Wは、続いて折機の三角折装置
にて図1(b)に示す如く進行方向に二つ折りされる。
この段階で、二つ折りした連続用紙は裏側の糊のところ
で接着する。
【0018】糊としては水溶性の糊(水糊)を使用する
のが好ましい。ここで水糊というのは、製本作業におい
て所定の頁に葉書を貼り込むときに使用されている糊で
あって、塗布する状態の乾燥前は白色(白く濁った半透
明)で乾燥した後は透明となる糊である。適性な粘性の
糊をメーカーから購入するか、或いは購入した糊に水を
調合して所定の粘度にするかして使用する。ここでは、
ノズルが詰まらないような良好な貼着を実現できる粘性
のものを使用する。また、水糊は水に溶ける性質を有し
ており、この本を再生する際、ミキサーにて砕いた時に
水に溶けるので、リサイクルの面で有効である。
のが好ましい。ここで水糊というのは、製本作業におい
て所定の頁に葉書を貼り込むときに使用されている糊で
あって、塗布する状態の乾燥前は白色(白く濁った半透
明)で乾燥した後は透明となる糊である。適性な粘性の
糊をメーカーから購入するか、或いは購入した糊に水を
調合して所定の粘度にするかして使用する。ここでは、
ノズルが詰まらないような良好な貼着を実現できる粘性
のものを使用する。また、水糊は水に溶ける性質を有し
ており、この本を再生する際、ミキサーにて砕いた時に
水に溶けるので、リサイクルの面で有効である。
【0019】次いで、二つ折りされた連続用紙Wは、折
機のカッター胴により所定の長さに切断される。図示の
例では横方向の点線の一つ置き毎に切断され、図2
(a)の個別用紙wの状態になる。そして、所定長さに
切断された個別用紙wは、折機のくわえ折装置により、
図2(b)に示す如くそのほぼ中央位置を切断面と平行
に折り畳まれる。さらに、平行折された個別用紙wは、
チョッパ折装置により切断面と直角に折り畳まれ、、図
2(c)に示す如く袋タイプの16ページ糊付け折丁S
が形成される。この糊付け折丁Sとなった段階では、各
ページが背bの部分で互いに糊で貼り合わせられた状態
になる。その後、糊付け折丁Sは、羽根車で減速され、
折機の排紙コンベア上を所定ピッチでさしみ状に並んだ
状態で搬送され、オフセット輪転機から排出される。
機のカッター胴により所定の長さに切断される。図示の
例では横方向の点線の一つ置き毎に切断され、図2
(a)の個別用紙wの状態になる。そして、所定長さに
切断された個別用紙wは、折機のくわえ折装置により、
図2(b)に示す如くそのほぼ中央位置を切断面と平行
に折り畳まれる。さらに、平行折された個別用紙wは、
チョッパ折装置により切断面と直角に折り畳まれ、、図
2(c)に示す如く袋タイプの16ページ糊付け折丁S
が形成される。この糊付け折丁Sとなった段階では、各
ページが背bの部分で互いに糊で貼り合わせられた状態
になる。その後、糊付け折丁Sは、羽根車で減速され、
折機の排紙コンベア上を所定ピッチでさしみ状に並んだ
状態で搬送され、オフセット輪転機から排出される。
【0020】製本工程は、従来の中綴機と同様なギャザ
リングチェーンを備えた製本ラインにより行う。具体的
には、中綴機における針金綴機を省略し、図3に示す如
く各フィーダー30に糊付けノズル31とプレスローラ
32を設ける。すなわち、折丁Sはフィーダー30から
落下して一旦ソード33に跨がった状態になり、ギャザ
リングチェーン40に所定間隔で取り付けた送り爪41
により送られてギャザリングチェーン40上に載るとこ
ろまでは従来と同様であるが、ギャザリングチェーン4
0上に載った折丁Sは、プレスローラ32でプレスさ
れ、さらに糊付けノズル31によりその背の部分に糊付
けされる。
リングチェーンを備えた製本ラインにより行う。具体的
には、中綴機における針金綴機を省略し、図3に示す如
く各フィーダー30に糊付けノズル31とプレスローラ
32を設ける。すなわち、折丁Sはフィーダー30から
落下して一旦ソード33に跨がった状態になり、ギャザ
リングチェーン40に所定間隔で取り付けた送り爪41
により送られてギャザリングチェーン40上に載るとこ
ろまでは従来と同様であるが、ギャザリングチェーン4
0上に載った折丁Sは、プレスローラ32でプレスさ
れ、さらに糊付けノズル31によりその背の部分に糊付
けされる。
【0021】図4は上記のフィーダーを備えた製本ライ
ンの概略図である。綴じ合わされる折丁S1 〜S5 は各
フィーダー30のボックス34にそれぞれ束状で供給さ
れる。そして、各フィーダー30ではボックス34の下
から折丁をサッカーにより1つずつ吸引してアッパード
ラムで引き出し、オープニングドラム及びラップドラム
によりソード33の上に落下させる。最初のフィーダー
30のソード33の上に載った折丁S1 は、走行するギ
ャザリングチェーン40の送り爪41により押されてギ
ャザリングチェーン40上に落下し、そのフィーダー3
0の糊付けノズル31により背の部分に糊付けされる。
そして、次のフィーダー30では、ソード33の上に載
った折丁S2 が送り爪41により押されて先の折丁S1
の上に重なるように落下した後、プレスローラ32でプ
レスすることによって先の折丁S 1 と接着され、引き続
いてそのフィーダー30の糊付けノズル31により背の
部分に糊付けされる。そして、これが繰り返され所定部
数の折丁S1 〜S5 が丁合されて糊で綴じ合わされる。
このように丁合と綴じを終えた後は三方断裁機により化
粧断ちを行ってから、所定部数をまとめての結束が行わ
れる。
ンの概略図である。綴じ合わされる折丁S1 〜S5 は各
フィーダー30のボックス34にそれぞれ束状で供給さ
れる。そして、各フィーダー30ではボックス34の下
から折丁をサッカーにより1つずつ吸引してアッパード
ラムで引き出し、オープニングドラム及びラップドラム
によりソード33の上に落下させる。最初のフィーダー
30のソード33の上に載った折丁S1 は、走行するギ
ャザリングチェーン40の送り爪41により押されてギ
ャザリングチェーン40上に落下し、そのフィーダー3
0の糊付けノズル31により背の部分に糊付けされる。
そして、次のフィーダー30では、ソード33の上に載
った折丁S2 が送り爪41により押されて先の折丁S1
の上に重なるように落下した後、プレスローラ32でプ
レスすることによって先の折丁S 1 と接着され、引き続
いてそのフィーダー30の糊付けノズル31により背の
部分に糊付けされる。そして、これが繰り返され所定部
数の折丁S1 〜S5 が丁合されて糊で綴じ合わされる。
このように丁合と綴じを終えた後は三方断裁機により化
粧断ちを行ってから、所定部数をまとめての結束が行わ
れる。
【0022】なお、プレスローラは折丁の接着補助だけ
でなく、糊塗布のために折丁を安定化させるガイドの役
割もするので最初のフィーダーでも必要である。また、
最後のフィーダーでは糊付けノズルは必要でない。ただ
しこれは、10鞍フィーダーの並んだ製本ラインでは、
下流の10鞍目のフィーダーではノズルが不要であると
いうことであって、10鞍のうち5鞍を使う品目でな
ら、5鞍目の表紙掛けを行う鞍において装備した糊付け
ノズルを作動させなければよい。したがって、ラインを
作る上ではこれらを省略しても構わない。また、最後の
フィーダーで折丁ではなく表紙を丁合し、表紙付きの冊
子を製造することもできる。
でなく、糊塗布のために折丁を安定化させるガイドの役
割もするので最初のフィーダーでも必要である。また、
最後のフィーダーでは糊付けノズルは必要でない。ただ
しこれは、10鞍フィーダーの並んだ製本ラインでは、
下流の10鞍目のフィーダーではノズルが不要であると
いうことであって、10鞍のうち5鞍を使う品目でな
ら、5鞍目の表紙掛けを行う鞍において装備した糊付け
ノズルを作動させなければよい。したがって、ラインを
作る上ではこれらを省略しても構わない。また、最後の
フィーダーで折丁ではなく表紙を丁合し、表紙付きの冊
子を製造することもできる。
【0023】図1及び図2で説明した印刷工程では背と
なる折線上に所定幅で糊Gを塗布して折丁を作製した。
さらに、製本工程においては折丁の背の部分に糊付けを
行いながら丁合して綴じ合わせを行った。したがって、
背の折目から糊が両側にはみ出すことになるので、出来
上がった中綴本は完全に見開くことができないものとな
る。そこで、印刷工程においては、背となる折線の何れ
かの側に沿って所定幅で糊を塗布することで図5に示す
ように背bの折目の片側で糊Gで貼り合わされた袋タイ
プの16ページ糊付け折丁Sを作製し、製本工程におい
ては、この糊付け折丁Sの背bの折目の何れかの側に糊
を塗布しつつ複数の折丁を丁合して糊で綴じ合わせるこ
とで、片側だけでも完全に見開くことのできる中綴本を
製造することができる。また、製本工程において折丁S
の背bの部分に糊付けを行うと、折丁同士の間のページ
は完全には見開きができないが、折丁の中のページは片
側だけ完全に見開くことができる。
なる折線上に所定幅で糊Gを塗布して折丁を作製した。
さらに、製本工程においては折丁の背の部分に糊付けを
行いながら丁合して綴じ合わせを行った。したがって、
背の折目から糊が両側にはみ出すことになるので、出来
上がった中綴本は完全に見開くことができないものとな
る。そこで、印刷工程においては、背となる折線の何れ
かの側に沿って所定幅で糊を塗布することで図5に示す
ように背bの折目の片側で糊Gで貼り合わされた袋タイ
プの16ページ糊付け折丁Sを作製し、製本工程におい
ては、この糊付け折丁Sの背bの折目の何れかの側に糊
を塗布しつつ複数の折丁を丁合して糊で綴じ合わせるこ
とで、片側だけでも完全に見開くことのできる中綴本を
製造することができる。また、製本工程において折丁S
の背bの部分に糊付けを行うと、折丁同士の間のページ
は完全には見開きができないが、折丁の中のページは片
側だけ完全に見開くことができる。
【0024】図6は8ページ糊付け折丁を作製する印刷
工程の説明図である。オフセット輪転機の印刷部にて印
刷が行われた用紙は乾燥・冷却部を経て折機で折り畳ま
れる。この例では、乾燥・冷却部と折機の間において、
図6(a)に示す如く、印刷済みの連続用紙Wに進行方
向と平行に糊Gを塗布する。前記と同様に、この糊とし
ては水糊、ホットメルト等が使用され、その塗布は、糊
のノズルを連続用紙Wの両側から接触させておくことで
容易に行える。なお、図の点線は、断裁しろを含んだペ
ージ単位、すなわち折丁を形成する上で折線若しくは切
断線となるところを表しており、糊Gは用紙の進行方向
に設けた折線上に所定幅で塗布される。このように表所
定位置に糊が塗布された連続用紙Wは、続いて折機のカ
ッター胴により所定の長さに切断される。図示の例では
横方向の点線の一つ置き毎に切断され、図6(b)の個
別用紙wの状態になる。そして、所定長さに切断された
個別用紙wは、折機のくわえ折装置により、図6(c)
に示す如くそのほぼ中央位置を切断面と平行に折り畳ま
れる。さらに、平行折された個別用紙wは、チョッパ折
装置により切断面と直角に折り畳まれ、、図6(d)に
示す如く袋タイプの8ページ糊付け折丁Sが形成され
る。この糊付け折丁Sとなった段階では、各ページが背
bの部分で互いに糊で貼り合わせられた状態になる。そ
の後、糊付け折丁Sは、羽根車で減速され、折機の排紙
コンベア上を所定ピッチでさしみ状に並んだ状態で搬送
され、オフセット輪転機から排出される。そして、この
糊付け折丁の製本工程は、前記したのと同様のフィーダ
ーを備えた製本ラインにより行われる。
工程の説明図である。オフセット輪転機の印刷部にて印
刷が行われた用紙は乾燥・冷却部を経て折機で折り畳ま
れる。この例では、乾燥・冷却部と折機の間において、
図6(a)に示す如く、印刷済みの連続用紙Wに進行方
向と平行に糊Gを塗布する。前記と同様に、この糊とし
ては水糊、ホットメルト等が使用され、その塗布は、糊
のノズルを連続用紙Wの両側から接触させておくことで
容易に行える。なお、図の点線は、断裁しろを含んだペ
ージ単位、すなわち折丁を形成する上で折線若しくは切
断線となるところを表しており、糊Gは用紙の進行方向
に設けた折線上に所定幅で塗布される。このように表所
定位置に糊が塗布された連続用紙Wは、続いて折機のカ
ッター胴により所定の長さに切断される。図示の例では
横方向の点線の一つ置き毎に切断され、図6(b)の個
別用紙wの状態になる。そして、所定長さに切断された
個別用紙wは、折機のくわえ折装置により、図6(c)
に示す如くそのほぼ中央位置を切断面と平行に折り畳ま
れる。さらに、平行折された個別用紙wは、チョッパ折
装置により切断面と直角に折り畳まれ、、図6(d)に
示す如く袋タイプの8ページ糊付け折丁Sが形成され
る。この糊付け折丁Sとなった段階では、各ページが背
bの部分で互いに糊で貼り合わせられた状態になる。そ
の後、糊付け折丁Sは、羽根車で減速され、折機の排紙
コンベア上を所定ピッチでさしみ状に並んだ状態で搬送
され、オフセット輪転機から排出される。そして、この
糊付け折丁の製本工程は、前記したのと同様のフィーダ
ーを備えた製本ラインにより行われる。
【0025】図6で説明した印刷工程では背となる折線
上に所定幅で糊Gを塗布して折丁を作製した。さらに、
製本工程においては折丁の背の部分に糊付けを行いなが
ら丁合して綴じ合わせを行う。したがって、背の折目か
ら糊が両側にはみ出すことになるので、この例の場合
も、出来上がった中綴本は完全に見開くことができない
ものとなる。そこで、印刷工程においては、用紙の進行
方向に設けた折線の何れかの側に沿って所定幅で糊を塗
布することで図7に示すように背bの折目の片側で糊G
で貼り合わされた袋タイプの8ページ糊付け折丁Sを作
製し、製本工程においては、この糊付け折丁Sの背bの
折目の何れかの側に沿って糊を塗布しつつ複数の折丁を
丁合して糊で綴じ合わせることで、片側だけでも完全に
見開くことのできる中綴本を製造することができる。ま
た、製本工程において折丁Sの背bの部分に糊付けを行
うと、折丁同士の間のページは完全には見開きができな
いが、折丁Sの中のページは片側だけ完全に見開くこと
ができる。
上に所定幅で糊Gを塗布して折丁を作製した。さらに、
製本工程においては折丁の背の部分に糊付けを行いなが
ら丁合して綴じ合わせを行う。したがって、背の折目か
ら糊が両側にはみ出すことになるので、この例の場合
も、出来上がった中綴本は完全に見開くことができない
ものとなる。そこで、印刷工程においては、用紙の進行
方向に設けた折線の何れかの側に沿って所定幅で糊を塗
布することで図7に示すように背bの折目の片側で糊G
で貼り合わされた袋タイプの8ページ糊付け折丁Sを作
製し、製本工程においては、この糊付け折丁Sの背bの
折目の何れかの側に沿って糊を塗布しつつ複数の折丁を
丁合して糊で綴じ合わせることで、片側だけでも完全に
見開くことのできる中綴本を製造することができる。ま
た、製本工程において折丁Sの背bの部分に糊付けを行
うと、折丁同士の間のページは完全には見開きができな
いが、折丁Sの中のページは片側だけ完全に見開くこと
ができる。
【0026】図8は別のタイプの8ページ糊付け折丁を
作製する印刷工程の説明図である。オフセット輪転機の
印刷部にて印刷が行われた用紙は乾燥・冷却部を経て折
機で折り畳まれる。この例では、乾燥・冷却部と折機の
間において、図8(a)に示す如く、印刷済みの連続用
紙Wに進行方向と平行に糊Gを塗布する。前記と同様
に、この糊としては水糊、ホットメルト等が使用され、
その塗布は、糊のノズルを連続用紙Wの両側から接触さ
せておくことで容易に行える。なお、図の点線は、断裁
しろを含んだページ単位、すなわち折丁を形成する上で
折線若しくは切断線となるところを表しており、糊Gは
用紙の進行方向に設けた3本の点線のうちの真中以外の
どちらかの折線上に所定幅で塗布される。連続用紙Wは
このように表所定位置に糊が塗布されると共に、スリッ
ターCにより真中の点線のところで進行方向に二分され
た後、図8(b)に示すように、糊Gの付いた面を間に
して重ね合わせられる。このように貼り合わせられた連
続用紙Wは、続いて折機のカッター胴により所定の長さ
に切断される。図示の例では横方向の点線のところで切
断され、図8(c)の個別用紙wの状態になる。そし
て、所定長さに切断された個別用紙wは、チョッパ折装
置により切断面と直角に折り畳まれ、、図8(d)に示
す如くバラで8ページの糊付け折丁Sが形成される。こ
の糊付け折丁Sとなった段階では、各ページが背bの部
分で互いに糊で貼り合わせられた状態になる。その後、
糊付け折丁Sは、羽根車で減速され、折機の排紙コンベ
ア上を所定ピッチでさしみ状に並んだ状態で搬送され、
オフセット輪転機から排出される。そして、この糊付け
折丁の製本工程は、前記したのと同様のフィーダーを備
えた製本ラインにより行われる。
作製する印刷工程の説明図である。オフセット輪転機の
印刷部にて印刷が行われた用紙は乾燥・冷却部を経て折
機で折り畳まれる。この例では、乾燥・冷却部と折機の
間において、図8(a)に示す如く、印刷済みの連続用
紙Wに進行方向と平行に糊Gを塗布する。前記と同様
に、この糊としては水糊、ホットメルト等が使用され、
その塗布は、糊のノズルを連続用紙Wの両側から接触さ
せておくことで容易に行える。なお、図の点線は、断裁
しろを含んだページ単位、すなわち折丁を形成する上で
折線若しくは切断線となるところを表しており、糊Gは
用紙の進行方向に設けた3本の点線のうちの真中以外の
どちらかの折線上に所定幅で塗布される。連続用紙Wは
このように表所定位置に糊が塗布されると共に、スリッ
ターCにより真中の点線のところで進行方向に二分され
た後、図8(b)に示すように、糊Gの付いた面を間に
して重ね合わせられる。このように貼り合わせられた連
続用紙Wは、続いて折機のカッター胴により所定の長さ
に切断される。図示の例では横方向の点線のところで切
断され、図8(c)の個別用紙wの状態になる。そし
て、所定長さに切断された個別用紙wは、チョッパ折装
置により切断面と直角に折り畳まれ、、図8(d)に示
す如くバラで8ページの糊付け折丁Sが形成される。こ
の糊付け折丁Sとなった段階では、各ページが背bの部
分で互いに糊で貼り合わせられた状態になる。その後、
糊付け折丁Sは、羽根車で減速され、折機の排紙コンベ
ア上を所定ピッチでさしみ状に並んだ状態で搬送され、
オフセット輪転機から排出される。そして、この糊付け
折丁の製本工程は、前記したのと同様のフィーダーを備
えた製本ラインにより行われる。
【0027】図8で説明した印刷工程では背となる折線
上に所定幅で糊Gを塗布して折丁を作製した。さらに、
製本工程においては折丁の背の部分に糊付けを行いなが
ら丁合して綴じ合わせを行う。したがって、背の折目か
ら糊が両側にはみ出すことになるので、この例の場合
も、出来上がった中綴本は完全に見開くことができない
ものとなる。そこで、印刷工程においては、背となる折
線の何れかの側に沿って所定幅で糊を塗布することで図
9に示すように背bの折目の片側で糊Gで貼り合わされ
たバラの8ページ糊付け折丁Sを作製し、製本工程にお
いては、この糊付け折丁Sの背bの折目の何れかの側に
沿って糊を塗布しつつ複数の折丁を丁合して糊で綴じ合
わせることで、片側だけでも完全に見開くことのできる
中綴本を製造することができる。また、製本工程におい
て折丁Sの背bの部分に糊付けを行うと、折丁同士の間
のページは完全には見開きができないが、折丁Sの中の
ページは片側だけ完全に見開くことができる。
上に所定幅で糊Gを塗布して折丁を作製した。さらに、
製本工程においては折丁の背の部分に糊付けを行いなが
ら丁合して綴じ合わせを行う。したがって、背の折目か
ら糊が両側にはみ出すことになるので、この例の場合
も、出来上がった中綴本は完全に見開くことができない
ものとなる。そこで、印刷工程においては、背となる折
線の何れかの側に沿って所定幅で糊を塗布することで図
9に示すように背bの折目の片側で糊Gで貼り合わされ
たバラの8ページ糊付け折丁Sを作製し、製本工程にお
いては、この糊付け折丁Sの背bの折目の何れかの側に
沿って糊を塗布しつつ複数の折丁を丁合して糊で綴じ合
わせることで、片側だけでも完全に見開くことのできる
中綴本を製造することができる。また、製本工程におい
て折丁Sの背bの部分に糊付けを行うと、折丁同士の間
のページは完全には見開きができないが、折丁Sの中の
ページは片側だけ完全に見開くことができる。
【0028】なお、図8の印刷工程で作製された糊付け
折丁Sは、印刷されて2つ折りされた2枚のページが背
bの部分で互いに糊で貼り合わせられた形態になるの
で、そのまま薄物の中綴本としても利用される。また、
図9で説明した糊付け折丁Sは、印刷されて2つ折りさ
れた2枚のページが背bの折目の何れかの側で互いに糊
で貼り合わせられた形態になるので、これもそのまま薄
物の中綴本としても利用される。
折丁Sは、印刷されて2つ折りされた2枚のページが背
bの部分で互いに糊で貼り合わせられた形態になるの
で、そのまま薄物の中綴本としても利用される。また、
図9で説明した糊付け折丁Sは、印刷されて2つ折りさ
れた2枚のページが背bの折目の何れかの側で互いに糊
で貼り合わせられた形態になるので、これもそのまま薄
物の中綴本としても利用される。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の中綴本を製造する際に行っていた印刷工程と製本
工程に僅かな変更を加えるだけで、糊で綴じ合わされた
中綴本を製造できることから、針金を使用しない中綴本
の実際的な製造方法を提供することができる。
従来の中綴本を製造する際に行っていた印刷工程と製本
工程に僅かな変更を加えるだけで、糊で綴じ合わされた
中綴本を製造できることから、針金を使用しない中綴本
の実際的な製造方法を提供することができる。
【0030】そして、製造される中綴本は、糊で綴じ合
わされたものになるので、読者の指先が傷つけられる心
配のない安全なものとなる。
わされたものになるので、読者の指先が傷つけられる心
配のない安全なものとなる。
【0031】また、各ページを背の折目の何れかの側で
互いに糊で貼り合わせた折丁を使用することにより、片
側を完全に見開き状態にすることができる。
互いに糊で貼り合わせた折丁を使用することにより、片
側を完全に見開き状態にすることができる。
【図1】16ページ糊付け折丁を作製する印刷工程にお
いて、印刷工程で印刷済みの連続用紙に糊を塗布して進
行方向に二つ折りする手順を示す説明図である。
いて、印刷工程で印刷済みの連続用紙に糊を塗布して進
行方向に二つ折りする手順を示す説明図である。
【図2】図1に引き続いて糊付け折丁を作製する手順を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図3】本発明の製造方法で使用するフィーダーの一例
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図4】図3のフィーダーを備えた製本ラインの概略図
である。
である。
【図5】背の折目の片側で糊で貼り合わされた袋タイプ
の16ページ糊付け折丁を示す斜視図である。
の16ページ糊付け折丁を示す斜視図である。
【図6】8ページ糊付け折丁を作製する印刷工程の説明
図である。
図である。
【図7】背の折目の片側で糊で貼り合わされた袋タイプ
の8ページ糊付け折丁を示す斜視図である。
の8ページ糊付け折丁を示す斜視図である。
【図8】別のタイプの8ページ糊付け折丁を作製する印
刷工程の説明図である。
刷工程の説明図である。
【図9】背の折目の片側で糊で貼り合わされたバラの8
ページ糊付け折丁を示す斜視図である。
ページ糊付け折丁を示す斜視図である。
【図10】中綴本の製造工程を示す斜視図である。
【図11】図10の針金綴工程を拡大して示した斜視図
である。
である。
【図12】初期の中綴本の形態を示す概略図である。
【図13】最近の中綴本の形態を示す概略図である。
【図14】図13の中綴本の針金が浮き上がった状態を
示した概略図である。
示した概略図である。
G 糊 W 連続用紙 w 個別用紙 S 折丁 b 背 S1 〜S5 折丁 30 フィーダー 31 糊付けノズル 32 プレスローラ 33 ソード 34 ボックス 40 ギャザリングチェーン 41 送り爪
Claims (8)
- 【請求項1】 印刷されて折り畳まれた各ページが背の
部分で互いに糊で貼り合わせられてなる糊付け折丁を作
製する印刷工程と、前記糊付け折丁の背の部分に糊を塗
布しつつ複数の折丁を丁合して糊で綴じ合わせる製本工
程を含むことを特徴とする中綴本の製造方法。 - 【請求項2】 印刷されて折り畳まれた各ページが背の
部分で互いに糊で貼り合わせられてなる複数の糊付け折
丁からなり、各折丁がその背の部分に塗布された糊で互
いに貼り合わせられることで綴じ合わされ、天地及び小
口の三方を断裁されてなることを特徴とする中綴本。 - 【請求項3】 印刷されて2つ折りされた2枚のページ
が背の部分で互いに糊で貼り合わせられてなることを特
徴とする中綴本。 - 【請求項4】 糊として水溶性の糊を使用した請求項2
又は3に記載の中綴本。 - 【請求項5】 印刷されて折り畳まれた各ページが背の
折目の何れかの側で互いに糊で貼り合わせられてなる糊
付け折丁を作製する印刷工程と、前記糊付け折丁の背の
折目の何れかの側に糊を塗布しつつ複数の折丁を丁合し
て糊で綴じ合わせる製本工程を含むことを特徴とする中
綴本の製造方法。 - 【請求項6】 印刷されて折り畳まれた各ページが背の
折目の何れかの側で互いに糊で貼り合わせられてなる複
数の糊付け折丁からなり、各折丁がその背の折目の何れ
かの側に塗布された糊で互いに貼り合わせられることで
綴じ合わされ、天地及び小口の三方を断裁されてなるこ
とを特徴とする中綴本。 - 【請求項7】 印刷されて2つ折りされた2枚のページ
が背の折目の何れかの側で互いに糊で貼り合わせられて
なることを特徴とする中綴本。 - 【請求項8】 糊として水溶性の糊を使用した請求項6
又は7に記載の中綴本。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312111A JP2000043445A (ja) | 1998-05-29 | 1998-11-02 | 中綴本の製造方法及び中綴本 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14863298 | 1998-05-29 | ||
JP10-148632 | 1998-05-29 | ||
JP10312111A JP2000043445A (ja) | 1998-05-29 | 1998-11-02 | 中綴本の製造方法及び中綴本 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000043445A true JP2000043445A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=26478767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10312111A Pending JP2000043445A (ja) | 1998-05-29 | 1998-11-02 | 中綴本の製造方法及び中綴本 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000043445A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002120191A (ja) * | 2000-08-07 | 2002-04-23 | Grapha-Holding Ag | 綴じた印刷製品の開放した側方エッジを自動的に切り整える装置と方法 |
JP2002293058A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-09 | Kyodo Printing Co Ltd | 糸綴じ製本方法および製本装置 |
JP2004338387A (ja) * | 2003-05-08 | 2004-12-02 | Maschinenbau Oppenweiler Binder Gmbh & Co Kg | 複数枚の印刷製品を製造するために枚葉紙をさらに処理する方法及び装置 |
JP2004345190A (ja) * | 2003-05-21 | 2004-12-09 | Taimei Bindery:Kk | 中綴じ本の製造方法 |
JP2005169727A (ja) * | 2003-12-09 | 2005-06-30 | Watanabe Tsusho Kk | 中綴じ本の製本方法及び製本装置 |
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WO2008032419A1 (fr) * | 2006-09-11 | 2008-03-20 | Sanyo Arch Co., Ltd. | Système de reliure utilisant un adhésif |
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JP2009007165A (ja) * | 2007-05-30 | 2009-01-15 | Canon Inc | シート処理装置及び画像形成装置 |
US8155576B2 (en) | 2007-05-30 | 2012-04-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Sheet processing apparatus and image forming apparatus |
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KR101646678B1 (ko) * | 2016-02-16 | 2016-08-08 | (주)썬웰 | 용지 제본 시스템 |
-
1998
- 1998-11-02 JP JP10312111A patent/JP2000043445A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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