JP4375687B2 - 中綴本製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、代表的な製本形式の一つである中綴本に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、雑誌やカタログなどの比較的頁数の少ない本の綴じ加工としては、真中の折線で2つ折りされた複数の折丁を丁合し、丁合された複数の折丁の背部を針金により綴じ合わせる様式の中綴本が一般的に採用されている。このような中綴本の製造工程を図3と図4に示す。図3は中綴本の製造工程全体を示す斜視図であり、図4は図3における針金綴工程を拡大して示した斜視図である。
【0003】
図3においてAは丁合工程、Bは針金綴工程、Cは断裁工程をそれぞれ示しており、図中11はギャザリングチェーン、12は駒、13はセンター頁の折丁(以後センター頁と称する)、14及び15は折丁、16は表紙の折丁(以後表紙と称する)、17は針金、18は天地断裁刃、19は小口断裁刃である。
【0004】
丁合工程Aにおいては、中綴本を構成する複数の折丁13〜16を1部ずつ開いた状態でギャザリングチェーン11上に供給し、ギャザリングチェーン11は順次供給される折丁(順に、13、14、15、16)を駒12によって押しながら突き揃えて、複数の折丁13〜16を順次丁合していく。続く針金綴工程Bにおいては、この複数の折丁を丁合して突き揃えた集合体20(以後折丁集合体と称する)の背部21を針金17で綴じ合わせた後、断裁工程Cにおいて、天地断裁刃18にて天地の化粧断ちを、さらに小口断裁刃19にて小口の化粧断ちを行って、中綴本22の製造が完了する。
【0005】
ここで、針金綴工程Bは、図4に示すように、ギャザリングチェーン11の上に位置するステッチャー23によって、針金17をコの字型に成形した上で、折丁集合体20の背部21に対して表紙側からこの針金17を突き刺し、さらにギャザリングチェーン11の下に位置するクリンチャー24をコネクティングロッド25を介して動作させ、センター頁側に突き出てきた針金17の先端をクリンチャー24の周面を押し付けることにより、針金17の先端を内側に折り曲げている。
【0006】
前述した加工により製造される中綴本22においては、図5及び図6に示すように、センター頁13の折線26、即ち喉部に針金17の折曲げ部分27が露出した状態になる。なお、これらの図5及び図6において(a)は中綴本22を綴じた状態を示す斜視図、(b)は(a)の綴部の部分拡大図、(c)は(a)の見開き状態を示す斜視図である。
【0007】
初期の頃の中綴本22における針金17の処理状態は、図5(b)に示すように、針金17が半円形状に内側に折り曲げられており、この折曲げ部分27の先端部分28はセンター頁13の用紙に突き刺さる方向を向いて配されていた。しかしながら、このような針金17の処理状態では、図5(c)に示すように、センター頁13を読者が見開いた場合に、針金17の半円形状の折曲げ部分27がセンター頁13に対して突起しており、見栄えが悪い上に引っ掛かりやすい等の問題が多く、最近の中綴本22における針金17の処理形態は、図6(b)に示すように、針金17が直線形状に内側に折り曲げられており、この折曲げ部分27の先端部分28はセンター頁13の用紙に突き刺さる方向を向くことなく、むしろセンター頁13の用紙の上に覆い被さる形で配されているのが主流となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、週刊誌などの中綴本においては、センター頁は主として広告用の頁であって、グラビア印刷用の薄い紙葉を用いているため、折線の部分が強度的に弱くなっている。そして、センター頁はこの折線上に針金を突き刺して綴じるので、図5と図6に示したいずれの針金の処理形態を採っても、折線のところが弱いので抜けてはずれやすいという問題点がある。そこで、折を弱くすれば良さそうなものであるが、折目がハッキリしないと丁合工程での揃いが悪くなるという問題点が生じてしまう。
【0009】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、センター頁の揃いが良好であり、しかも読者が講読中にそのセンター頁が外れないようにした中綴本を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る中綴本製造方法は、真中の折線で2つ折りされた複数枚の紙葉が丁合され、この丁合された複数枚の紙葉が折線上の針金により綴じ合わされてなる中綴本を製造するための中綴本製造方法であって、一番内側に位置するセンター頁をギャザリングチェーン上に供給する工程と、前記センター頁をプレスローラで上からプレスしてギャザリングチェーン上で安定させる工程と、前記センター頁の背の部分に糊の塗布を行う工程と、前記センター頁の上に他の折丁を次々と落下させて丁合する工程と、折丁の集合体の背部を針金で綴じ合わせる工程とを含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る中綴本製造方法は、真中の折線で2つ折りされた複数枚の紙葉が丁合され、この丁合された複数枚の紙葉が折線上の針金により綴じ合わされてなる中綴本を製造するための中綴本製造方法であって、一番内側に位置するセンター頁をギャザリングチェーン上に供給する工程と、前記センター頁をプレスローラで上からプレスしてギャザリングチェーン上で安定させる工程と、前記センター頁の背の部分に糊の塗布を行う工程と、前記センター頁の上に他の折丁を次々と落下させて丁合した後、プレスローラでプレスすることによってセンター頁とそれに隣接する折丁を接着させる工程と、折丁の集合体の背部を針金で綴じ合わせる工程とを含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る中綴本の一例を見開き状態で示す斜視図である。この中綴本1は、図1に示されるように、真中の折線aで2つ折りされた複数枚の紙葉2が丁合され、この丁合された複数枚の紙葉2が折線上の針金3により綴じ合わされており、一番内側に位置するセンター頁4が隣接する紙葉2に折線aの部分で糊付けされた構成になっている。図において、折線aの両サイドに示す帯状の領域はセンター頁4の裏側と次の紙葉2の間に位置する糊5を示す。
【0016】
上記の構成からなる中綴本1は、図3に示した従来の中綴機と同様な製本ラインにより製造される。まず、丁合工程Aにおいては、ギャザリングチェーン上にセンター頁4を最初に供給し、その上から複数の折丁を順次丁合していくが、最初に丁合したセンター頁4の背の部分に糊の塗布を行うようにする。具体的には、図2に示すように、センター頁4のフィーダー6に糊付けノズル7とプレスローラ8を設けておく。センター頁4はフィーダー6から落下して一旦ソード9に跨がった状態になり、ギャザリングチェーン11に所定間隔で取り付けた駒12により押されてギャザリングチェーン11上に載るところまでは従来と同様であるが、ギャザリングチェーン11上に載ったセンター頁4は、プレスローラ8でプレスされて安定状態になり、さらに糊付けノズル7(糊付け手段)によりその背に糊付けされる。これに続く各フィーダーでは、従来のフィダーと同様に折丁をセンター頁4の上に次々と落下させた後、さらに後に取り付けられたプレスローラでプレスすることによってセンター頁4の上に丁合された折丁と接着させる。なお、必要に応じて最後に表紙の折丁を落下させる。そして、続く針金綴工程Bにおいて、通常の中綴本の場合と同様にして背部を針金で綴じ合わせた後、断裁工程Cにおいて、三方断裁機により天地と小口の化粧断ちを行って製本を終えてから、所定部数をまとめての結束が行われる。
【0017】
このようにして図1に示される中綴本1が製造されるが、上記したようにセンター頁4が隣接する紙葉2に折線の部分で糊付けされているので、センター頁4は講読中などに折線aの部分が弱くなっても外れることがない。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、真中の折線で2つ折りされた複数枚の紙葉が丁合され、この丁合された複数枚の紙葉が折線上の針金により綴じ合わされてなる中綴本であって、一番内側に位置するセンター頁が隣接する紙葉に折線の部分で糊付けされた構成のものを効率よく製造することができる。そして、講読中などに折線のところでセンター頁が外れるということがない中綴本を製造することができる。また、センター頁の針金からの外れの観点からすると折りの強さは関係なくなるので、折りを強くして製本工程における揃いを良くした中綴本を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る中綴本の一例を見開き状態で示す斜視図である。
【図2】 製本工程で使用するセンター頁用のフィーダーの具体例を示す概略構成図である。
【図3】 通常の中綴本の製造工程を示す斜視図である。
【図4】 図3の針金綴工程を拡大して示した斜視図である。
【図5】 初期の中綴本の形態を示す概略図である。
【図6】 最近の中綴本の形態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 中綴本
2 紙葉
3 針金
4 センター頁
5 糊
6 フィーダー
7 糊付けノズル
8 プレスローラ
9 ソード
11 ギャザリングチェーン
12 駒
13〜16 折丁
17 針金
18 天地断裁刃
19 小口断裁刃
20 折丁集合体
21 背部
22 中綴本
23 ステッチャー
24 クリンチャー
25 コネクティングロッド
26 折線
27 折曲げ部分
28 先端部分
Claims (2)
- 真中の折線で2つ折りされた複数枚の紙葉が丁合され、この丁合された複数枚の紙葉が折線上の針金により綴じ合わされてなる中綴本を製造するための中綴本製造方法であって、
一番内側に位置するセンター頁をギャザリングチェーン上に供給する工程と、
前記センター頁をプレスローラで上からプレスしてギャザリングチェーン上で安定させる工程と、
前記センター頁の背の部分に糊の塗布を行う工程と、
前記センター頁の上に他の折丁を次々と落下させて丁合する工程と、
折丁の集合体の背部を針金で綴じ合わせる工程と
を含むことを特徴とする中綴本製造方法。 - 真中の折線で2つ折りされた複数枚の紙葉が丁合され、この丁合された複数枚の紙葉が折線上の針金により綴じ合わされてなる中綴本を製造するための中綴本製造方法であって、
一番内側に位置するセンター頁をギャザリングチェーン上に供給する工程と、
前記センター頁をプレスローラで上からプレスしてギャザリングチェーン上で安定させる工程と、
前記センター頁の背の部分に糊の塗布を行う工程と、
前記センター頁の上に他の折丁を次々と落下させて丁合した後、プレスローラでプレスすることによってセンター頁とそれに隣接する折丁を接着させる工程と、
折丁の集合体の背部を針金で綴じ合わせる工程と
を含むことを特徴とする中綴本製造方法。
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JP30997598A JP4375687B2 (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 中綴本製造方法 |
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