JP2002036607A - レーザ熱転写記録装置及びレーザ熱転写記録方法 - Google Patents
レーザ熱転写記録装置及びレーザ熱転写記録方法Info
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- JP2002036607A JP2002036607A JP2000218978A JP2000218978A JP2002036607A JP 2002036607 A JP2002036607 A JP 2002036607A JP 2000218978 A JP2000218978 A JP 2000218978A JP 2000218978 A JP2000218978 A JP 2000218978A JP 2002036607 A JP2002036607 A JP 2002036607A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 周囲の環境によらず安定した画像再現性が得
られるレーザ熱転写記録装置、レーザ熱転写記録方法を
提供し、また、繰り返し出力を行っても得られる画像濃
度の変動が少ないレーザ熱転写記録装置、レーザ熱転写
記録方法を提供する。 【解決手段】 露光ドラムの表面温度またはレーザ熱転
写記録装置内の湿度を検知し、露光条件を制御すること
を特徴とするレーザ熱転写記録装置。
られるレーザ熱転写記録装置、レーザ熱転写記録方法を
提供し、また、繰り返し出力を行っても得られる画像濃
度の変動が少ないレーザ熱転写記録装置、レーザ熱転写
記録方法を提供する。 【解決手段】 露光ドラムの表面温度またはレーザ熱転
写記録装置内の湿度を検知し、露光条件を制御すること
を特徴とするレーザ熱転写記録装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ熱転写記録装
置及びレーザ熱転写記録方法に関する。
置及びレーザ熱転写記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA化の進展に伴い、複写機やプ
リンタ等の画像形成装置を利用した画像形成が広く行わ
れている。前記画像形成においては、電子写真方式、イ
ンクジェット方式、熱転写記録方式等の各種記録方式が
利用されているが、これらの中でも、操作や保守が容易
で、装置の小型化、低コスト化が可能である等の利点に
おいて、熱転写記録方式が特に注目されている。前記熱
転写記録方式に用いる転写材料の熱転写層には、色材が
用いられ、一般に、該色材を含む組成物を軟化ないし溶
融させ、あるいは該色材を蒸発ないし昇華させ、粘着、
吸着、染着等の作用により、例えば紙やフィルムシート
等の受像シート上に画像を形成している。
リンタ等の画像形成装置を利用した画像形成が広く行わ
れている。前記画像形成においては、電子写真方式、イ
ンクジェット方式、熱転写記録方式等の各種記録方式が
利用されているが、これらの中でも、操作や保守が容易
で、装置の小型化、低コスト化が可能である等の利点に
おいて、熱転写記録方式が特に注目されている。前記熱
転写記録方式に用いる転写材料の熱転写層には、色材が
用いられ、一般に、該色材を含む組成物を軟化ないし溶
融させ、あるいは該色材を蒸発ないし昇華させ、粘着、
吸着、染着等の作用により、例えば紙やフィルムシート
等の受像シート上に画像を形成している。
【0003】前記熱転写記録方式には、以下の2つが従
来から知られている。即ち、1つは、支持体上に熱溶融
性インク層を有する転写材料を熱ヘッドあるいはレーザ
を用いてイメージワイズ(像様)に加熱して、該熱溶融
性インク層の一部を受像シートに溶融転写する熱溶融型
転写方式である。他の1つは、支持体上に熱拡散性色素
(昇華性色素)を含むインク層を有する転写材料を用い
て受像シートに前記熱拡散性色素を拡散転写する昇華型
染料転写方式である。
来から知られている。即ち、1つは、支持体上に熱溶融
性インク層を有する転写材料を熱ヘッドあるいはレーザ
を用いてイメージワイズ(像様)に加熱して、該熱溶融
性インク層の一部を受像シートに溶融転写する熱溶融型
転写方式である。他の1つは、支持体上に熱拡散性色素
(昇華性色素)を含むインク層を有する転写材料を用い
て受像シートに前記熱拡散性色素を拡散転写する昇華型
染料転写方式である。
【0004】前記昇華型染料転写方式においては、熱ヘ
ッドからのエネルギー量に応じて色素の転写量を変化さ
せて画像の階調(濃度階調)をコントロールできるの
で、シアン、マゼンタ、イエローの重ね記録を行うこと
によって、カラー画像を得ることができる。
ッドからのエネルギー量に応じて色素の転写量を変化さ
せて画像の階調(濃度階調)をコントロールできるの
で、シアン、マゼンタ、イエローの重ね記録を行うこと
によって、カラー画像を得ることができる。
【0005】また、前記熱溶融型転写方式においては、
前記昇華型染料転写方式に比べて、感熱感度が高い、画
像の耐光性に優れている、材料が安価である等の利点が
あり、印刷分野におけるカラープルーフ、版下原稿など
へ広く応用されている。
前記昇華型染料転写方式に比べて、感熱感度が高い、画
像の耐光性に優れている、材料が安価である等の利点が
あり、印刷分野におけるカラープルーフ、版下原稿など
へ広く応用されている。
【0006】この印刷分野においては、デジタルデータ
からの画像形成技術が普及したことにともない、ダイレ
クトデジタルカラープルーフ(DDCP)のニーズが高
まっている。前記DDCPにおいては、印刷物の色再現
・安定再現が求められ、レーザ熱転写記録方式が採用さ
れている。具体的には、光熱変換層とインク層を有する
転写材料(以下「熱転写シート」あるいは「インクシー
ト」と称す)と、前記転写材料のインク層を受容する受
像層を有する熱転写用受像シートを用い、前記転写材料
のインク層面と前記受像シートの受像層面を対面させ、
該転写材料側から像様にレーザ光を照射して該インク層
を受像層側に熱転写し、さらに画像を担持した受像シー
トから永久支持体へ画像を再転写する画像形成方法であ
る。
からの画像形成技術が普及したことにともない、ダイレ
クトデジタルカラープルーフ(DDCP)のニーズが高
まっている。前記DDCPにおいては、印刷物の色再現
・安定再現が求められ、レーザ熱転写記録方式が採用さ
れている。具体的には、光熱変換層とインク層を有する
転写材料(以下「熱転写シート」あるいは「インクシー
ト」と称す)と、前記転写材料のインク層を受容する受
像層を有する熱転写用受像シートを用い、前記転写材料
のインク層面と前記受像シートの受像層面を対面させ、
該転写材料側から像様にレーザ光を照射して該インク層
を受像層側に熱転写し、さらに画像を担持した受像シー
トから永久支持体へ画像を再転写する画像形成方法であ
る。
【0007】このようなインクシートと受像シートを有
する光熱変換型の画像形成材料においては、熱転写を行
う際の画像形成材料周辺の温度や湿度といった環境条件
を無視することはできず、画像の品質の変動を抑制する
ためには、ある特定の温度または湿度条件での使用が必
要であった。
する光熱変換型の画像形成材料においては、熱転写を行
う際の画像形成材料周辺の温度や湿度といった環境条件
を無視することはできず、画像の品質の変動を抑制する
ためには、ある特定の温度または湿度条件での使用が必
要であった。
【0008】そこで、本発明者らは、鋭意検討の結果、
レーザ熱転写記録を行う際に、露光ドラムの表面温度や
装置内の湿度を検知し、その条件に応じて露光条件を適
性に調整することの出来るレーザ熱転写記録装置やそれ
を用いる画像形成方法が要望されていた。
レーザ熱転写記録を行う際に、露光ドラムの表面温度や
装置内の湿度を検知し、その条件に応じて露光条件を適
性に調整することの出来るレーザ熱転写記録装置やそれ
を用いる画像形成方法が要望されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、周囲の環境によらず安定した画像再現性が得られる
レーザ熱転写記録装置、レーザ熱転写記録方法の提供に
ある。また、第2の目的は、繰り返し出力を行っても得
られる画像濃度の変動が少ないレーザ熱転写記録装置、
レーザ熱転写記録方法の提供にある。
は、周囲の環境によらず安定した画像再現性が得られる
レーザ熱転写記録装置、レーザ熱転写記録方法の提供に
ある。また、第2の目的は、繰り返し出力を行っても得
られる画像濃度の変動が少ないレーザ熱転写記録装置、
レーザ熱転写記録方法の提供にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
の項目1〜6によって達成された。
の項目1〜6によって達成された。
【0011】1.露光ドラムの表面温度またはレーザ熱
転写記録装置内の湿度を検知し、露光条件を制御するこ
とを特徴とするレーザ熱転写記録装置。
転写記録装置内の湿度を検知し、露光条件を制御するこ
とを特徴とするレーザ熱転写記録装置。
【0012】2.露光ドラム表面の温度を検知し、該温
度が一定となるように制御する、または、該温度が一定
になるように制御し、且つ、レーザ熱転写記録装置内の
湿度が一定になるように制御することを特徴とするレー
ザ熱転写記録装置。
度が一定となるように制御する、または、該温度が一定
になるように制御し、且つ、レーザ熱転写記録装置内の
湿度が一定になるように制御することを特徴とするレー
ザ熱転写記録装置。
【0013】3.前記2に記載のレーザ熱転写記録装置
を用いることを特徴とするレーザ熱転写記録方法。
を用いることを特徴とするレーザ熱転写記録方法。
【0014】4.露光ドラム表面の部材の熱伝導率が
1.0k/Wm-1K-1(300K)以下であることを特
徴とする前記3に記載のレーザ熱転写記録方法。
1.0k/Wm-1K-1(300K)以下であることを特
徴とする前記3に記載のレーザ熱転写記録方法。
【0015】5.レーザ熱転写型インクシートのインク
層のインク面と受像シートの受像面とを減圧密着後、レ
ーザ光を該インクシートの背面から照射することにより
該インク層を該受像面に転写させ、該インクシートを剥
離して該受像面に画像を形成するレーザ熱転写記録方法
において、該インクシート及び該受像シートの、23
℃、50%RH(相対湿度)における吸水率が、各々、
1.0質量%以下であり、且つ、前記1または2に記載
のレーザ熱転写記録装置を用いて、露光装置内の温度お
よび湿度を各々、一定範囲内に制御しながら熱転写記録
することを特徴とするレーザ熱転写記録方法。
層のインク面と受像シートの受像面とを減圧密着後、レ
ーザ光を該インクシートの背面から照射することにより
該インク層を該受像面に転写させ、該インクシートを剥
離して該受像面に画像を形成するレーザ熱転写記録方法
において、該インクシート及び該受像シートの、23
℃、50%RH(相対湿度)における吸水率が、各々、
1.0質量%以下であり、且つ、前記1または2に記載
のレーザ熱転写記録装置を用いて、露光装置内の温度お
よび湿度を各々、一定範囲内に制御しながら熱転写記録
することを特徴とするレーザ熱転写記録方法。
【0016】6.23℃、50%RH(相対湿度)にお
ける吸水率が、各々、0.8質量%以下であるインクシ
ート及び受像シートを用いることを特徴とする前記5に
記載のレーザ熱転写記録方法。
ける吸水率が、各々、0.8質量%以下であるインクシ
ート及び受像シートを用いることを特徴とする前記5に
記載のレーザ熱転写記録方法。
【0017】以下、本発明を詳細に説明する。レーザ熱
転写記録装置を用いて熱転写を行う際、レーザ熱転写記
録装置周辺や画像形成材料使用時の温湿度条件の環境条
件変化により、ドットゲイン変動等に見られるような、
画像の色再現性が不安定になることがわかった。
転写記録装置を用いて熱転写を行う際、レーザ熱転写記
録装置周辺や画像形成材料使用時の温湿度条件の環境条
件変化により、ドットゲイン変動等に見られるような、
画像の色再現性が不安定になることがわかった。
【0018】そこで、請求項1または2に記載の本発明
のレーザ熱転写記録装置やそれを用いるレーザ熱転写記
録方法のように、記録装置に用いられる露光ドラムの表
面温度や装置内の湿度を検知して、露光条件を一定に制
御したり、または、露光ドラム表面の温度を検知し、前
記露光ドラムの表面温度が一定になるように制御し、且
つ、装置内の湿度が一定になるように制御することによ
り、外部の環境変動の影響を抑制され、常に良好な画像
再現性を示すレーザ熱転写記録装置並びに、それを用い
るレーザ熱転写記録方法を得ることが出来た。
のレーザ熱転写記録装置やそれを用いるレーザ熱転写記
録方法のように、記録装置に用いられる露光ドラムの表
面温度や装置内の湿度を検知して、露光条件を一定に制
御したり、または、露光ドラム表面の温度を検知し、前
記露光ドラムの表面温度が一定になるように制御し、且
つ、装置内の湿度が一定になるように制御することによ
り、外部の環境変動の影響を抑制され、常に良好な画像
再現性を示すレーザ熱転写記録装置並びに、それを用い
るレーザ熱転写記録方法を得ることが出来た。
【0019】本発明のレーザ熱転写記録装置について説
明する。請求項1に記載のレーザ熱転写記録装置につい
て説明する。
明する。請求項1に記載のレーザ熱転写記録装置につい
て説明する。
【0020】露光ドラムの表面温度、装置内の湿度を検
知する機構としては、温度と湿度を検知しうる各種セン
サーが選択されるが、測定精度の高いセンサーが好まし
い。
知する機構としては、温度と湿度を検知しうる各種セン
サーが選択されるが、測定精度の高いセンサーが好まし
い。
【0021】また、温度、湿度の測定精度としては、温
度は±0.5℃、湿度は±2%の測定精度を有するもの
が好ましい。
度は±0.5℃、湿度は±2%の測定精度を有するもの
が好ましい。
【0022】上記記載の温度及び湿度センサーの具体的
な例としては、当該業界で通常使用されている温度、湿
度センサーを用いることができる。温度センサーとして
は、例えば、抵抗温度計、熱電温度計、膨張温度計、水
晶発振温度計及び超音波温度計等を測定媒体とした温度
センサーを挙げることができる。また湿度センサーとし
ては、例えば、露点湿度計、電気抵抗式湿度計及び熱伝
導度式湿度計等を測定媒体としたセンサーを挙げること
ができる。
な例としては、当該業界で通常使用されている温度、湿
度センサーを用いることができる。温度センサーとして
は、例えば、抵抗温度計、熱電温度計、膨張温度計、水
晶発振温度計及び超音波温度計等を測定媒体とした温度
センサーを挙げることができる。また湿度センサーとし
ては、例えば、露点湿度計、電気抵抗式湿度計及び熱伝
導度式湿度計等を測定媒体としたセンサーを挙げること
ができる。
【0023】また、本発明に記載の効果を得る観点か
ら、温度、湿度センサーを設ける場所は、露光装置の内
部であればいかなる場所でも良いが、記録材料(インク
シートや受像シート)の周辺であることが好ましく、更
に好ましくは、露光部近傍である。
ら、温度、湿度センサーを設ける場所は、露光装置の内
部であればいかなる場所でも良いが、記録材料(インク
シートや受像シート)の周辺であることが好ましく、更
に好ましくは、露光部近傍である。
【0024】検知された露光ドラムの表面温度または装
置内の湿度に応じて制御される露光条件の具体例として
は、レーザ出力のパワーや露光ドラムの回転数、レーザ
ビーム径、解像度等が挙げられる。露光条件を制御する
手段としては、例えば、あらかじめ温度、湿度と露光条
件との間の関係式を求めておき、露光時には、先に得ら
れた関係式に検知された温度、湿度の値を入力すること
により最適露光条件を算出する方法や、温度、湿度と露
光条件の関係を一覧表としてまとめた露光条件対応表を
作成しておくといった方法により、常に適性な露光条件
に調整することが可能である。
置内の湿度に応じて制御される露光条件の具体例として
は、レーザ出力のパワーや露光ドラムの回転数、レーザ
ビーム径、解像度等が挙げられる。露光条件を制御する
手段としては、例えば、あらかじめ温度、湿度と露光条
件との間の関係式を求めておき、露光時には、先に得ら
れた関係式に検知された温度、湿度の値を入力すること
により最適露光条件を算出する方法や、温度、湿度と露
光条件の関係を一覧表としてまとめた露光条件対応表を
作成しておくといった方法により、常に適性な露光条件
に調整することが可能である。
【0025】装置内の温度と湿度は、露光するしないに
かかわらず常時検知するようにしても良いし、必要な時
にのみ検知するようにしても良い。検知した温度と湿度
に応じて露光条件を制御する際には、温度、湿度の検知
から露光条件の制御までの時間は短い方が好ましい。露
光条件を制御する頻度は露光を行う度であることが好ま
しいが、シアン、マゼンタ、イエロー等の重ね記録を行
うことによってカラー画像を得る場合は、1つの画像に
つき、1色目の露光を行う前に制御するのが良い。例え
ば、1日1回とか、10画像に1回といった頻度では、
本発明の効果が十分に得られない。検知した温度と湿度
に応じて露光条件を制御モニターした本発明のレーザ熱
転写記録装置には、それ自身に装置内の温度、湿度に応
じた露光条件、特にレーザ出力のパワーや露光ドラムの
回転数を記憶する機構が設けられていてもよく、インク
シートや受像シートといった記録材料がレーザ熱転写記
録装置内の露光部に繰り出されると、露光ドラム近傍の
温度、湿度が検知され、自動的に露光条件が設定される
ようなっていることが好ましい。
かかわらず常時検知するようにしても良いし、必要な時
にのみ検知するようにしても良い。検知した温度と湿度
に応じて露光条件を制御する際には、温度、湿度の検知
から露光条件の制御までの時間は短い方が好ましい。露
光条件を制御する頻度は露光を行う度であることが好ま
しいが、シアン、マゼンタ、イエロー等の重ね記録を行
うことによってカラー画像を得る場合は、1つの画像に
つき、1色目の露光を行う前に制御するのが良い。例え
ば、1日1回とか、10画像に1回といった頻度では、
本発明の効果が十分に得られない。検知した温度と湿度
に応じて露光条件を制御モニターした本発明のレーザ熱
転写記録装置には、それ自身に装置内の温度、湿度に応
じた露光条件、特にレーザ出力のパワーや露光ドラムの
回転数を記憶する機構が設けられていてもよく、インク
シートや受像シートといった記録材料がレーザ熱転写記
録装置内の露光部に繰り出されると、露光ドラム近傍の
温度、湿度が検知され、自動的に露光条件が設定される
ようなっていることが好ましい。
【0026】また、請求項1に記載のレーザ熱転写記録
装置が設置される場所の温度、湿度条件としては、具体
的には、10℃〜40℃、湿度条件としては、10%R
H〜80%RHであり、上記のような範囲で温度、湿度
が変動しても常に安定した画像を得ることが出来る。
装置が設置される場所の温度、湿度条件としては、具体
的には、10℃〜40℃、湿度条件としては、10%R
H〜80%RHであり、上記のような範囲で温度、湿度
が変動しても常に安定した画像を得ることが出来る。
【0027】請求項2に記載の本発明のレーザ熱転写記
録装置においては、露光ドラム表面の温度が一定になる
ように制御するか、または、露光ドラム表面の温度が一
定になるように制御し、且つ、装置内の湿度が一定にな
るように制御することを特徴とするが、本発明におい
て、温度が一定になるように制御するとは、露光ドラム
表面の温度を目標設定温度±2℃、装置内の湿度が一定
になるように制御するとは、目標設定湿度±20%の範
囲になるように調整することである。
録装置においては、露光ドラム表面の温度が一定になる
ように制御するか、または、露光ドラム表面の温度が一
定になるように制御し、且つ、装置内の湿度が一定にな
るように制御することを特徴とするが、本発明におい
て、温度が一定になるように制御するとは、露光ドラム
表面の温度を目標設定温度±2℃、装置内の湿度が一定
になるように制御するとは、目標設定湿度±20%の範
囲になるように調整することである。
【0028】露光ドラムの表面温度を上記の温度範囲に
制御するためには、必要に応じて、送風手段、加熱手段
並びに冷却手段を有する温度制御手段を露光ドラムの内
部、表面または近傍に設けることが出来る。また、装置
内の湿度を上記の範囲に制御するためには、空調手段を
装置内または装置外に設けることが出来る。
制御するためには、必要に応じて、送風手段、加熱手段
並びに冷却手段を有する温度制御手段を露光ドラムの内
部、表面または近傍に設けることが出来る。また、装置
内の湿度を上記の範囲に制御するためには、空調手段を
装置内または装置外に設けることが出来る。
【0029】請求項2に記載のレーザ熱転写記録装置が
設置される場所の温度、湿度条件としては、具体的に
は、10℃〜40℃、湿度条件としては、10%RH〜
80%RHであり、上記のような範囲で温度、湿度が変
動しても常に安定した画像を得ることが出来る。
設置される場所の温度、湿度条件としては、具体的に
は、10℃〜40℃、湿度条件としては、10%RH〜
80%RHであり、上記のような範囲で温度、湿度が変
動しても常に安定した画像を得ることが出来る。
【0030】また、請求項2に記載の本発明のレーザ熱
転写記録装置においては、露光ドラムの表面部材の熱伝
導率は、1.0k/Wm-1K-1(300K)以下である
ことが好ましく、更に好ましくは、0.3k/Wm-1K
-1(300K)以下であり、特に好ましくは、0.2k
/Wm-1K-1(300K)以下である。
転写記録装置においては、露光ドラムの表面部材の熱伝
導率は、1.0k/Wm-1K-1(300K)以下である
ことが好ましく、更に好ましくは、0.3k/Wm-1K
-1(300K)以下であり、特に好ましくは、0.2k
/Wm-1K-1(300K)以下である。
【0031】上記記載の熱伝導率を有する部材として
は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ(塩化ビニ
ル)、ポリスチレン、ポリ(テトラフルオロエチレ
ン)、ポリ(トリフルオロクロロエチレン)、ナイロン
6、ポリ(メタクリル酸メチル)、弾性ゴム、アクリル
ゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴ
ム、フッ素樹脂、エボナイト等の素材を用いることがで
きる。
は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ(塩化ビニ
ル)、ポリスチレン、ポリ(テトラフルオロエチレ
ン)、ポリ(トリフルオロクロロエチレン)、ナイロン
6、ポリ(メタクリル酸メチル)、弾性ゴム、アクリル
ゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴ
ム、フッ素樹脂、エボナイト等の素材を用いることがで
きる。
【0032】上記記載の熱伝導率は、化学便覧基礎編改
訂三版に記載されているような熱伝導率測定方法を参考
にして測定出来る。
訂三版に記載されているような熱伝導率測定方法を参考
にして測定出来る。
【0033】露光ドラム表面の熱伝導率を上記記載の数
値に調整することにより、レーザ熱転写記録装置内の温
度変動が記録材料へ伝わりにくくなるので、外部の温度
環境を整えるだけで、特別な制御機構を付加することに
なしに、出力画像を安定化することができる。
値に調整することにより、レーザ熱転写記録装置内の温
度変動が記録材料へ伝わりにくくなるので、外部の温度
環境を整えるだけで、特別な制御機構を付加することに
なしに、出力画像を安定化することができる。
【0034】図1に本発明が適用されたレーザ熱転写記
録装置の一例の概略断面図を示す。図1において、イエ
ロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各インクシート
3は、インクシート補給手段5にロール状に設置し、ま
た受像シート4もロール状に受像シート補給手段6に設
置されている。インクシート3はインク面を下側にし、
受像シート4は受像面を上側にして引き出され、カッタ
ー等で所定の長さにカットされた後、両者は重ね合わさ
れて、圧力ロール1で密着された後、減圧器保持部分7
(あるいは露光ドラムとも言う)に装填され露光ドラム
7にある吸引孔からの減圧により吸着保持される。次い
で、光学的書き込み手段8により露光が施される。この
露光の際に装置内にある本発明に係る温度、湿度を検出
する手段10により露光雰囲気中の温度、湿度を測定
し、最適の露光条件になるよう減圧器保持部分7の回転
数をコントロールして、最適の露光条件を設定する。
録装置の一例の概略断面図を示す。図1において、イエ
ロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各インクシート
3は、インクシート補給手段5にロール状に設置し、ま
た受像シート4もロール状に受像シート補給手段6に設
置されている。インクシート3はインク面を下側にし、
受像シート4は受像面を上側にして引き出され、カッタ
ー等で所定の長さにカットされた後、両者は重ね合わさ
れて、圧力ロール1で密着された後、減圧器保持部分7
(あるいは露光ドラムとも言う)に装填され露光ドラム
7にある吸引孔からの減圧により吸着保持される。次い
で、光学的書き込み手段8により露光が施される。この
露光の際に装置内にある本発明に係る温度、湿度を検出
する手段10により露光雰囲気中の温度、湿度を測定
し、最適の露光条件になるよう減圧器保持部分7の回転
数をコントロールして、最適の露光条件を設定する。
【0035】次に本発明のレーザ熱転写記録方法につい
て説明する。本発明のレーザ熱転写記録方法において
は、上記記載のような、温度または湿度制御機構を有す
るレーザ熱転写記録装置を用いることにより、環境変動
に基づく画像品質の変動を抑制し、更に、本発明のレー
ザ熱転写記録方法に用いられる、インクシート及び受像
シート等の各シートの中で最もボリュームの大きい支持
体を吸水性の低い素材を選択したり、防湿性のコーティ
ングを施すことで吸水性を下げる、または、製造時の熱
処理条件を防湿雰囲気下にコントロールし、インクシー
ト及び受像シートの吸水率を1.0質量%以下に調整し
て製品出荷し、且つ、23℃、50%RHにおける吸水
率が0.8質量%以下になるように制御することによ
り、常に安定した画像再現性を得ることができるように
なった。
て説明する。本発明のレーザ熱転写記録方法において
は、上記記載のような、温度または湿度制御機構を有す
るレーザ熱転写記録装置を用いることにより、環境変動
に基づく画像品質の変動を抑制し、更に、本発明のレー
ザ熱転写記録方法に用いられる、インクシート及び受像
シート等の各シートの中で最もボリュームの大きい支持
体を吸水性の低い素材を選択したり、防湿性のコーティ
ングを施すことで吸水性を下げる、または、製造時の熱
処理条件を防湿雰囲気下にコントロールし、インクシー
ト及び受像シートの吸水率を1.0質量%以下に調整し
て製品出荷し、且つ、23℃、50%RHにおける吸水
率が0.8質量%以下になるように制御することによ
り、常に安定した画像再現性を得ることができるように
なった。
【0036】本発明においては、上記記載の吸水率は、
ASTM D570−63によって規定され、測定、算
出される。
ASTM D570−63によって規定され、測定、算
出される。
【0037】本発明に係るインクシートや受像シート等
の各シートの吸水率変動を抑える手法としては、画像記
録に用いるシートは通常、50〜175μm程度の支持
体を用い、これにインク層、受像層等サブμmからμm
オーダーの機能層を設ける。外気の水分はこれらに層に
吸湿され、感度変動をもたらすが、大部分はボリューム
として大きい支持体に吸収される。シート全体の吸水率
変動を抑えるためには、これら支持体を低吸水性(防湿
性)とすることが好ましい。
の各シートの吸水率変動を抑える手法としては、画像記
録に用いるシートは通常、50〜175μm程度の支持
体を用い、これにインク層、受像層等サブμmからμm
オーダーの機能層を設ける。外気の水分はこれらに層に
吸湿され、感度変動をもたらすが、大部分はボリューム
として大きい支持体に吸収される。シート全体の吸水率
変動を抑えるためには、これら支持体を低吸水性(防湿
性)とすることが好ましい。
【0038】上記のような低吸水性の支持体としては、
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム(キャ
スト、2軸延伸)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリメタクリル酸フィルム、ポリカーボネートフィ
ルム、ポリエステルフィルム、フッ素樹脂フィルムなど
が挙げられる。
ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム(キャ
スト、2軸延伸)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリメタクリル酸フィルム、ポリカーボネートフィ
ルム、ポリエステルフィルム、フッ素樹脂フィルムなど
が挙げられる。
【0039】また、コーティングにより、支持体にフッ
素材料、シリコーン材料、アルミ蒸着など各種の防湿コ
ーティングを施すことで吸水率の変動を抑えることが出
来る。これらのコーティングにより、23℃、50%R
Hにおける吸水率を0.8質量%以下にすることが好ま
しい。
素材料、シリコーン材料、アルミ蒸着など各種の防湿コ
ーティングを施すことで吸水率の変動を抑えることが出
来る。これらのコーティングにより、23℃、50%R
Hにおける吸水率を0.8質量%以下にすることが好ま
しい。
【0040】上記記載のインク面と受像面の距離を一定
に保つ方法としては、減圧密着時にインク面と受像面と
の距離を一定に保つことで転写感度の変動を抑えるた
め、インク面または受像面に一定粒径のマット材を入れ
ることが好ましい。また、紙など最終支持体へのラミネ
ート転写に必要な受像シートクッション層の弾性率の環
境依存性を抑えることが好ましい。記録環境における、
クッション層の弾性率変化が20%以下とする。具体的
には室温より、10℃以上Tgの低く、室温で弾性変形
可能な化合物を用いるか、室温で塑性変形する層に室温
より高いTgを持つ層を受像層との間に設けた2層構成
のクッション層を用いても良い。
に保つ方法としては、減圧密着時にインク面と受像面と
の距離を一定に保つことで転写感度の変動を抑えるた
め、インク面または受像面に一定粒径のマット材を入れ
ることが好ましい。また、紙など最終支持体へのラミネ
ート転写に必要な受像シートクッション層の弾性率の環
境依存性を抑えることが好ましい。記録環境における、
クッション層の弾性率変化が20%以下とする。具体的
には室温より、10℃以上Tgの低く、室温で弾性変形
可能な化合物を用いるか、室温で塑性変形する層に室温
より高いTgを持つ層を受像層との間に設けた2層構成
のクッション層を用いても良い。
【0041】記録時の環境温度範囲を23℃±4℃(巾
8℃)とした場合、前者ではSIS、SEBS、SB
S、などのゴム系素材やポリウレタンなどが挙げられ
る。後者ではEVA、EEA、EAA、変性PE、塩化
ビニル、酢酸ビニル、ブチラール、等のオレフィン類お
よびこれらの可塑剤添加物など室温で塑性変形な層の上
に室温よりTgの高く、弾性率の高いエチルセルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルブチラール、アクリル系化合物などを1〜5
μmの厚さで積層したものが好ましい。このように積層
することで、記録環境にて、弾性率の変動を抑えること
が出来る。
8℃)とした場合、前者ではSIS、SEBS、SB
S、などのゴム系素材やポリウレタンなどが挙げられ
る。後者ではEVA、EEA、EAA、変性PE、塩化
ビニル、酢酸ビニル、ブチラール、等のオレフィン類お
よびこれらの可塑剤添加物など室温で塑性変形な層の上
に室温よりTgの高く、弾性率の高いエチルセルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルブチラール、アクリル系化合物などを1〜5
μmの厚さで積層したものが好ましい。このように積層
することで、記録環境にて、弾性率の変動を抑えること
が出来る。
【0042】レーザ熱転写記録装置内の制御装置内の温
度を監視し、一定温度/湿度が得られるよう空調機を設
けることが好ましい。その際、温度巾としては2℃以
下、相対湿度巾としては20%以下が好ましい。また、
露光記録時に記録材料は露光ドラムに接しているため、
特に露光ドラム温度を制御するか、露光ドラム温度が変
化しても記録材料の温度を変動させないことが好まし
い。前者は露光ドラム温度を監視し、一定温度となるよ
う加熱装置を設ける方法がある。後者としては、発砲ス
チロールなど空隙率の高いシートを露光ドラムに巻いて
おく方法である。
度を監視し、一定温度/湿度が得られるよう空調機を設
けることが好ましい。その際、温度巾としては2℃以
下、相対湿度巾としては20%以下が好ましい。また、
露光記録時に記録材料は露光ドラムに接しているため、
特に露光ドラム温度を制御するか、露光ドラム温度が変
化しても記録材料の温度を変動させないことが好まし
い。前者は露光ドラム温度を監視し、一定温度となるよ
う加熱装置を設ける方法がある。後者としては、発砲ス
チロールなど空隙率の高いシートを露光ドラムに巻いて
おく方法である。
【0043】本発明のレーザ熱転写記録方法は、インク
層の転写は溶融熱転写、アブレーションによる転写、昇
華型転写のいずれでもよく、レーザビームを熱に変換
し、その熱エネルギーを利用してインクを受像シートに
転写し、受像シート上に画像を形成する方法である。中
でも溶融・アブレーション型は、印刷に類似した色相の
画像を作製するという点で本発明のターゲットとしてい
る。
層の転写は溶融熱転写、アブレーションによる転写、昇
華型転写のいずれでもよく、レーザビームを熱に変換
し、その熱エネルギーを利用してインクを受像シートに
転写し、受像シート上に画像を形成する方法である。中
でも溶融・アブレーション型は、印刷に類似した色相の
画像を作製するという点で本発明のターゲットとしてい
る。
【0044】また、本発明のレーザ熱転写記録装置及び
レーザ熱転写記録方法においては、特開平6−1222
80号に記載のインクシート、受像フィルム、画像記録
方法などを適用することができる。
レーザ熱転写記録方法においては、特開平6−1222
80号に記載のインクシート、受像フィルム、画像記録
方法などを適用することができる。
【0045】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されない。
明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0046】実施例1 《受像シートの作製》厚さ100μmの透明ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(三菱化学ポリエステル社
製、T100)の両面にアルミを蒸着し、次いで、下記
バックコート層塗布液3を、ワイヤーバーにて2.5g
/m2の乾燥付き量になるように塗布、乾燥したのち、
バックコート層と反対の面に下記のクッション層塗布液
3を、乾燥膜厚が20μmの厚みになるようにアプリケ
ーターにて塗布、乾燥し、クッション層を形成した。次
いで、クッション層の上に下記の剥離層塗布液1をワイ
ヤーバーにて3.4g/m2の乾燥付き量になるように
塗布、乾燥し、さらに剥離層上に下記の受像層塗布液1
をワイヤーバーにて1.5g/m2の乾燥付き量になる
よう塗布、乾燥して受像シート1を作製した。尚、受像
シートはロール状に巻き取った。ロールから巻きだした
受像シートの23℃、50%RHにおける吸水率は0.
6質量%であった。
ンテレフタレートフィルム(三菱化学ポリエステル社
製、T100)の両面にアルミを蒸着し、次いで、下記
バックコート層塗布液3を、ワイヤーバーにて2.5g
/m2の乾燥付き量になるように塗布、乾燥したのち、
バックコート層と反対の面に下記のクッション層塗布液
3を、乾燥膜厚が20μmの厚みになるようにアプリケ
ーターにて塗布、乾燥し、クッション層を形成した。次
いで、クッション層の上に下記の剥離層塗布液1をワイ
ヤーバーにて3.4g/m2の乾燥付き量になるように
塗布、乾燥し、さらに剥離層上に下記の受像層塗布液1
をワイヤーバーにて1.5g/m2の乾燥付き量になる
よう塗布、乾燥して受像シート1を作製した。尚、受像
シートはロール状に巻き取った。ロールから巻きだした
受像シートの23℃、50%RHにおける吸水率は0.
6質量%であった。
【0047】 (バックコート層塗布液3) ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡績社製) 9.0部 PMMA樹脂粒子(MX−1000:綜研化学社製) 0.3部 カーボンブラック18%MEK分散物(MHI−273:御国色素社製) 3.6部 シリコンオイル(X−24−8300:信越化学社製) 2部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 40部 トルエン 20部 メチルエチルケトン 27.1部 (クッション層塗布液3) アクリル系ラテックス (ヨドゾールAD105:日本NSC社製、樹脂分50%) 100部 (剥離層塗布液1) エチルセルロース(エトセル10:ダウ・ケミカル社製) 13部 エチルアルコール 87部 (受像層塗布液1) アクリル樹脂ラテックス (ヨドゾールA5805:日本NSC社製、樹脂分55%) 25部 PMMA樹脂粒子(MX−300:綜研化学社製) 0.7部 イソプロピルアルコール 6部 水 60部 《インクシートの作製》厚さ100μmの透明ポリエチ
レンテレフタレートフィルム(三菱化学ポリエステル社
製、T100)の両面に防湿材料としてフッ素系化合物
((株)旭硝子製、アサヒガード)をコーティングし
た。次いで、下記バックコート層塗布液1をワイヤーバ
ーにて1.0g/m2の乾燥付き量になるように塗布、
乾燥した。ついで、バックコート層と反対の面に下記ク
ッション層塗布液1をリバースロールコーターによって
塗布、乾燥して、乾燥膜厚6μmのクッション層を形成
した。このクッション層の上に下記光熱変換層塗布液1
をワイヤーバーにより塗布、乾燥して、波長830nm
の透過吸収率が0.85の光熱変換層を形成した。この
光熱変換層の乾燥付き量は、0.6g/m2であった。
次いで光熱変換層の上に下記インク層塗布液1をワイヤ
ーバーにより塗布、乾燥して、乾燥膜厚が0.5μmの
インク層を形成し、インクシートを作製した。インクシ
ートはロール状に巻き取った。23℃、50%RHでの
吸水率は0.7質量%であった。
レンテレフタレートフィルム(三菱化学ポリエステル社
製、T100)の両面に防湿材料としてフッ素系化合物
((株)旭硝子製、アサヒガード)をコーティングし
た。次いで、下記バックコート層塗布液1をワイヤーバ
ーにて1.0g/m2の乾燥付き量になるように塗布、
乾燥した。ついで、バックコート層と反対の面に下記ク
ッション層塗布液1をリバースロールコーターによって
塗布、乾燥して、乾燥膜厚6μmのクッション層を形成
した。このクッション層の上に下記光熱変換層塗布液1
をワイヤーバーにより塗布、乾燥して、波長830nm
の透過吸収率が0.85の光熱変換層を形成した。この
光熱変換層の乾燥付き量は、0.6g/m2であった。
次いで光熱変換層の上に下記インク層塗布液1をワイヤ
ーバーにより塗布、乾燥して、乾燥膜厚が0.5μmの
インク層を形成し、インクシートを作製した。インクシ
ートはロール状に巻き取った。23℃、50%RHでの
吸水率は0.7質量%であった。
【0048】 (バックコート層塗布液1) ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG−30:日本合成化学社製) 79部 フッ素化合物(ユニダインTG810:ダイキン工業社製、樹脂分18%) 5部 帯電防止剤(エフコール214:松本油脂社製) 10部 PMMA樹脂粒子(体積平均粒径5.6μm) 9部 水 90部 (クッション層塗布液1) スチレン−エチレン−ブテン−スチレン共重合体 (クレイトンG1657:シェル化学社製) 14部 タッキファイヤー(スーパーエステルA100:荒川化学社製) 6部 メチルエチルケトン 10部 トルエン 80部 (光熱変換層塗布液1) ポリビニルアルコール(ゴーセノールEG−30:日本合成化学社製) 6部 カーボンブラック分散物(SD−9020:大日本インキ社製) 4部 フッ素系界面活性剤(サーフロンS−383、旭硝子社製) 0.2部 水 490部 (インク層塗布液1) マゼンタ顔料分散物 (MHIマゼンタ#785、御国色素社製: ブリリアントカーミンのメチルエチルケトン分散物) 48部 スチレン−アクリル共重合体樹脂 (ハイマーSBM−73F:三洋化成社製) 8.7部 エチレン−酢酸ビニル樹脂 (EV−40Y:三井デュポンポリケミカル社製) 0.9部 フッ素系界面活性剤(メガファックF−178K:大日本インキ社製) 0.4部 シリコン樹脂粒子(トスパール130、東芝シリコーン社製) 1部 メチルエチルケトン 25部 シクロヘキサノン 16部 上記で作製したインクシート、受像シートを用い、下記
に示すレーザ熱転写記録装置1(請求項1の発明)、レ
ーザ熱転写記録装置2(請求項2の発明)、レーザ熱転
写記録装置3(比較の装置)を用いて、各々、画像評価
を行った。
に示すレーザ熱転写記録装置1(請求項1の発明)、レ
ーザ熱転写記録装置2(請求項2の発明)、レーザ熱転
写記録装置3(比較の装置)を用いて、各々、画像評価
を行った。
【0049】《レーザ熱転写記録装置》 (レーザ熱転写記録装置1)図1に示すように、EV
laser Proofer(コニカ製)を改造し、露
光ドラムの表面温度、装置内の湿度を検知するセンサー
(10)を設け、露光ドラムの表面温度と装置内の湿度
に対応して、最適のレーザ露光条件が得られる様に調整
した。上記で作製したインクシートと受像シートが装置
内の露光部に繰り出されると、前記センサー(10)が
装置内の温度と湿度を検知し、最適の露光条件(露光ド
ラム回転数)を設定できるようにした。
laser Proofer(コニカ製)を改造し、露
光ドラムの表面温度、装置内の湿度を検知するセンサー
(10)を設け、露光ドラムの表面温度と装置内の湿度
に対応して、最適のレーザ露光条件が得られる様に調整
した。上記で作製したインクシートと受像シートが装置
内の露光部に繰り出されると、前記センサー(10)が
装置内の温度と湿度を検知し、最適の露光条件(露光ド
ラム回転数)を設定できるようにした。
【0050】上記のレーザ熱転写記録装置1を用いて、
下記に示すように環境依存性評価し、ドットゲイン値の
差分評価したものを試料1とする。
下記に示すように環境依存性評価し、ドットゲイン値の
差分評価したものを試料1とする。
【0051】(レーザ熱転写記録装置2)上記のレーザ
熱転写記録装置1において用いたEV laser P
roofer(コニカ製)改造装置から、温度・湿度を
検知するセンサー(10)を取り外し、露光ドラム表面
の温度を27℃±1℃になるように制御し、ハロゲンラ
ンプを照射するように調整した以外は、上記のレーザ熱
転写記録装置1と同様な装置を作製した。
熱転写記録装置1において用いたEV laser P
roofer(コニカ製)改造装置から、温度・湿度を
検知するセンサー(10)を取り外し、露光ドラム表面
の温度を27℃±1℃になるように制御し、ハロゲンラ
ンプを照射するように調整した以外は、上記のレーザ熱
転写記録装置1と同様な装置を作製した。
【0052】上記のレーザ熱転写記録装置2を用いて、
下記に記載の環境依存性評価し、ドットゲイン値の差分
評価したものを試料2とする。
下記に記載の環境依存性評価し、ドットゲイン値の差分
評価したものを試料2とする。
【0053】(レーザ熱転写記録装置3)従来用いられ
ている、EV laser Proofer(コニカ
製、温度・湿度検知センサー無し、露光ドラム表面の温
度制御なし、且つ、露光ドラムの表面部材の熱伝導率
が、1.0k/Wm-1K-1(300K)を越えている素
材を使用)を比較のレーザ熱転写記録装置として使用
し、これを用いて、下記に記載の環境依存性評価したも
のを試料3とする。
ている、EV laser Proofer(コニカ
製、温度・湿度検知センサー無し、露光ドラム表面の温
度制御なし、且つ、露光ドラムの表面部材の熱伝導率
が、1.0k/Wm-1K-1(300K)を越えている素
材を使用)を比較のレーザ熱転写記録装置として使用
し、これを用いて、下記に記載の環境依存性評価したも
のを試料3とする。
【0054】《環境依存性評価》上記記載のレーザ熱転
写記録装置1〜3を各々、用いて、外気が、19℃、3
0%の環境下と、27℃、70%の環境下にて、175
線、50%の網点画像およびベタ画像を出力し、50%
のドットゲインを測定、両環境でのドットゲイン値の差
分を算出した。差分が小さいほど好ましい。
写記録装置1〜3を各々、用いて、外気が、19℃、3
0%の環境下と、27℃、70%の環境下にて、175
線、50%の網点画像およびベタ画像を出力し、50%
のドットゲインを測定、両環境でのドットゲイン値の差
分を算出した。差分が小さいほど好ましい。
【0055】ドットゲインの測定は、従来のレーザ熱転
写記録材料の評価に用いられている方法を参照して行っ
た。
写記録材料の評価に用いられている方法を参照して行っ
た。
【0056】この結果、比較の試料3のドットゲイン変
動の差分が6.0%と極めて大きいにもかかわらず、本
発明の試料1、2は、各々、ドットゲイン変動は2.0
%(実用的に問題のないレベルは、3.0%以内であ
る)であり、環境変動があっても、良好な画像安定性が
得られていることが明かである。
動の差分が6.0%と極めて大きいにもかかわらず、本
発明の試料1、2は、各々、ドットゲイン変動は2.0
%(実用的に問題のないレベルは、3.0%以内であ
る)であり、環境変動があっても、良好な画像安定性が
得られていることが明かである。
【0057】
【発明の効果】本発明により、周囲の環境によらず安定
した画像再現性が得られるレーザ熱転写記録装置、レー
ザ熱転写記録方法が提供でき、また、繰り返し出力を行
っても得られる画像濃度の変動が少ないレーザ熱転写記
録装置、レーザ熱転写記録方法を提供することが出来
た。
した画像再現性が得られるレーザ熱転写記録装置、レー
ザ熱転写記録方法が提供でき、また、繰り返し出力を行
っても得られる画像濃度の変動が少ないレーザ熱転写記
録装置、レーザ熱転写記録方法を提供することが出来
た。
【図1】本発明に係るレーザ熱転写記録装置の概略断面
図である。
図である。
1 圧力ロール 2 減圧孔 3 インクシート(3−1はイエロー、3−2はマゼン
タ、3−3はシアン、3−4はブラックの各々のインク
シートを示す) 4 受像シート 5 インクシート補給手段 6 受像シート補給手段 7 減圧器保持部分 8 光学的書き込み手段 9 筐体 10 温度・湿度を検知する手段
タ、3−3はシアン、3−4はブラックの各々のインク
シートを示す) 4 受像シート 5 インクシート補給手段 6 受像シート補給手段 7 減圧器保持部分 8 光学的書き込み手段 9 筐体 10 温度・湿度を検知する手段
Claims (6)
- 【請求項1】 露光ドラムの表面温度またはレーザ熱転
写記録装置内の湿度を検知し、露光条件を制御すること
を特徴とするレーザ熱転写記録装置。 - 【請求項2】 露光ドラム表面の温度を検知し、該温度
が一定となるように制御する、または、該温度が一定に
なるように制御し、且つ、レーザ熱転写記録装置内の湿
度が一定になるように制御することを特徴とするレーザ
熱転写記録記録装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載のレーザ熱転写記録装置
を用いることを特徴とするレーザ熱転写記録方法。 - 【請求項4】 露光ドラム表面の部材の熱伝導率が1.
0k/Wm-1K-1(300K)以下であることを特徴と
する請求項3に記載のレーザ熱転写記録方法。 - 【請求項5】 レーザ熱転写型インクシートのインク層
のインク面と受像シートの受像面とを減圧密着後、レー
ザ光を該インクシートの背面から照射することにより該
インク層を該受像面に転写させ、該インクシートを剥離
して該受像面に画像を形成するレーザ熱転写記録方法に
おいて、該インクシート及び該受像シートの、23℃、
50%RH(相対湿度)における吸水率が、各々、1.
0質量%以下であり、且つ、請求項1または2に記載の
レーザ熱転写記録装置を用いて、露光装置内の温度およ
び湿度を各々、一定範囲内に制御しながら熱転写記録す
ることを特徴とするレーザ熱転写記録方法。 - 【請求項6】 23℃、50%RH(相対湿度)におけ
る吸水率が、各々、0.8質量%以下であるインクシー
ト及び受像シートを用いることを特徴とする請求項5に
記載のレーザ熱転写記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000218978A JP2002036607A (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | レーザ熱転写記録装置及びレーザ熱転写記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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2000
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