JP3547767B2 - カラープルーフの形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、印刷機から得られた印刷カラー画像を代表するように使用されるカラープルーフを得るための、感熱色素転写法及びそれに用いられる中間受容体に関するものである。より詳細には、本発明は、その方法で用いられる中間受容体中にクッション層を使用することに関する。本発明の目的のため、用語「カラー画像」には黒白画像も含まれるものとみなす。
【0002】
【従来の技術】
IOP(ink−on−paper)印刷による連続階調(写真)画像の外観に近づけるため、商業用の印刷産業はハーフトーン印刷として知られている方法にたよっている。ハーフトーン印刷では、写真印刷で行われるように色濃度を一様に変化させる代わりに、色濃度は一定であるがいろいろな大きさの網点の印刷パターンによって、色濃度階調が作り出されている。
【0003】
印刷機の運転を開始する前に、カラープルーフ画像を得ることに重要な商業的必要性が存在する。カラープルーフが、印刷機で得られる印刷物の画質、ディテール、色階調スケール及び多くの場合にハーフトーンパターンを正確に表すことが望まれる。インク印刷されたフルカラー画像を形成するのに必要な操作順序において、プルーフはまた、色分解データの精度を調べるためにも必要とされ、そのデータから最終の三つ以上の印刷プレートまたはシリンダーが作製される。伝統的には、このような色分解プルーフには、ハロゲン化銀写真ハイコントラストリス系または非ハロゲン化銀感光系が含まれるが、これらは、最終フルカラー画像を集成する前に、多くの露光及び処理段階を必要とする。例えば、米国特許第4,600,669号明細書(Ngら)は、電子写真カラープルーフィングシステムについて開示している。
【0004】
欧州公開特許出願第 0 454 083号明細書には、原稿画像の直接デジタルハーフトーンカラープルーフを製造する方法が記載されている。このプルーフを用いて、印刷機から得られる印刷カラー画像の代表とする。前記明細書に記載されている方法は、以下の工程を含んで成る:
a)原稿画像の形状及び色スケールを表す一組の電気信号を発生させる工程;b)色素層及び赤外吸収材料を表面に担持する支持体を含んで成る色素供与体素子と、ポリマーの色素画像受容層を表面に担持する支持体を含んで成る第一の中間色素受容性素子とを接触させる工程;
c)前記信号を用いてダイオードレーザーによって前記色素供与体素子を像様加熱することで、色素画像を前記第一色素受容性素子に転写する工程;及び
d)印刷カラー画像と同じ支持体を有する第二の最終色素画像受容性素子に、前記色素画像を再転写する工程。
【0005】
先の欧州公開特許出願第 0 454 083号明細書に記載されているように、中間色素受容性素子が第二の受容性素子への次の再転写に使用されて、最終のカラープルーフが得られる。これは、トナーを有する誘電性支持体上に複合カラー画像を形成し、次いでそのカラー画像と支持体を別の支持体に積層して印刷機の運転から予想されるカラー印刷を模倣することについて開示している、先に参照したNgらの電子写真カラープルーフィングシステムと類似している。どちらの方法も、第二の及び最終の受容性素子が、実際の印刷機運転に用いられるべきものと同じ支持体を有することができる。このことによって、実際の印刷機運転で得られる印刷画像の外観や感触に最も近いカラープルーフを得ることができる。多数の様々な支持体を使用してカラープルーフ(第二受容体)を作製することができるが、しかしながら、ただ一つの中間受容体を使用しなければならない。
【0006】
感熱色素転写カラープルーフについては、色素のにじみまたは結晶化を有することなく、中間受容体を効率的な色素の取り込みに対して最適化することができる。再転写工程において、色素及び受容体バインダーを一緒に第二受容体へ転写するか、あるいは第二受容体が色素に対して受容性である場合には色素のみを転写することができる。好ましくは、色素及び受容体バインダーを一緒に最終カラープルーフ受容体に転写して、色素のみを最終受容体に再転写した場合に低下しかねない画像の鮮鋭性や全体品質を維持する。これは、分離可能な誘電性ポリマー支持体層を複合トナー画像と一緒に電子写真素子から最終受容体支持体に転写することについて開示している、Ngらの電子写真カラープルーフィングシステムに類似するものである。同様に、特開平 1−155,349号(1989年 6月19日発行)及び特開平2−3057号(1990年 1月 8日発行)明細書は、中間支持体上の光感受性層を露光及び現像し、次いで熱可融性層と一緒に最終受容体支持体に転写するというカラープルーフィングシステムについて開示している。
【0007】
最終受容体がプルーフ画像に対する所望のバックグラウンドを提供するので、中間支持体は観測に対して特別なバックグラウンドを提供する必要がまったくない。中間色素受容性素子の画像化色素受容性層を最終カラープルーフ受容体に転写した後、中間受容体支持体は単に廃棄されうる。こうして、先に参照した欧州公開特許出願第 0 454 083号明細書に開示されているように、経済的目的のため単純な透明支持体が使用されてきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
像様転写色素と中間受容性素子の画像受容性層バインダーとの両方を最終受容体支持体に転写すると、最終受容体の表面光沢が変化しうる。特に、ポリマー色素画像受容性層が中間受容体から最終紙素材受容体に転写される場合、より高い光沢が一般に生じる。このような高い光沢は、プルーフが最終印刷運転をどのように代表しているかについて正確な判断をすることを困難にするので、一般には望ましくない。光沢は、転写したポリマー層の表面が最終受容体支持体自身よりも平滑である結果、増大する。この結果は、中間支持体が比較的平滑で且つ硬質であり、しかも転写したポリマー層が一般にはるかに軟質であることが原因で起こるものと考えられている。中間受容体素子を最終受容体支持体に積層すると、最終受容体支持体に付着している色素画像受容性層面が最終受容体面に適合しうる一方、中間支持体に隣接する面が中間支持体面に適合して平滑なまま残る。こうして、中間支持体を剥離すると、最終受容体支持体面が比較的により粗いものでありうるとしても、転写されたポリマー色素画像受容性層の露出面は平滑であり、しかも高い光沢を示す。
【0009】
カラープルーフィングシステムにおける光沢制御の問題に対する従来の方法として、特開平2−3057号明細書に記載されている中間支持体の予備粗面化または画像層の転写後の粗面化が含まれる。これらの解決法は、実際の印刷機運転で印刷素材上に得られる印刷画像の粗さ及びすなわち光沢を模倣することが目的であるカラープルーフの転写画像層に、粗面を付与するものである。しかしながら、これらの方法は厄介なものであり、しかも調和すべき最終受容体の光沢に依存して粗面化の程度を制御する必要がある。別の粗面化処理を行う必要がなく、最終受容体支持体自身の光沢に近いカラープルーフが、画像化層を最終受容体支持体に転写したときに得られることが望ましいであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】
これらの及び他の目的は、一実施態様において、(a)支持体上にポリマー色素画像受容性層を有する中間色素受容性素子の当該色素画像受容性層において、色素供与体素子をレーザーにより像様加熱して色素画像を当該色素画像受容性層に転写することによって、感熱色素転写画像を形成させる工程、(b)当該中間色素受容性素子を最終受容体素子に特定の積層温度で加熱積層することによって、当該色素画像受容性層を当該最終受容体素子表面に付着させる工程、及び(c)当該中間色素受容性素子の支持体を当該色素画像受容性層から剥離させる工程を含んで成る本発明によって達成される。但し、本発明では、当該中間色素受容性素子が当該支持体と当該色素画像受容性層との間にクッション層をさらに含んで成り、工程(b)における積層温度で当該クッション層のせん断弾性率が当該支持体のせん断弾性率よりも小さく且つ当該色素画像受容性層のせん断弾性率の10倍よりも小さく、そして工程(c)において当該クッション層が当該支持体と一緒に当該色素画像受容性層から剥離される。
【0011】
さらなる実施態様において、本発明は上の方法に用いられる中間受容性素子を含んで成る。
【0012】
実施態様
欧州公開特許出願第 0 454 083号明細書に記載されているようなレーザー感熱色素転写カラープルーフィングシステムに用いられる中間受容体の受容性層の下部に塗布された先に記述した特定のせん断弾性率のポリマークッション層を使用すると、顕著な光沢低減を提供し、積層カラープルーフの光沢を最終受容体支持体自身のそれにより近いものにする。光沢制御は、積層のときに中間支持体の平滑化作用を低減するクッション層から生じると考えられ、その結果転写したポリマー色素画像受容性層の両面が最終受容体支持体表面に適合しうる。中間支持体のせん断弾性率よりも小さいせん断弾性率G’を示すいずれのクッション層でも理論的にはある程度は光沢の制御を助けるが、望ましいレベルの光沢制御のためには、クッション層のせん断弾性率が色素画像受容性層のせん断弾性率の約10倍より小さくなければならないことを見い出だした。最良の結果を得るためには、クッション層のせん断弾性率G’は色素画像受容性層のそれよりも小さくあるべきである。ポリマー材料のせん断弾性率については、Introduction to Polymer Viscoelasticity(2nd ed., John J. Aklonis and W. J. MacKnight, editors, Wiley Interscience Publications, 1983)の中で議論されている。
【0013】
クッション層には様々なポリマー材料が使用できる。せん断弾性率の基準が満たされている限り、組成は重要ではない。クッション層は、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリビニルアセタール、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリカプロラクトン及びポリオレフィンから選択することができる。とりわけ、ポリビニルアセタール例えばポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラール)、ポリオレフィン例えばポリプロピレン、並びに二塩基性芳香族酸例えばフタル酸または二塩基性脂環式酸例えばシクロヘキサンジカルボン酸と、短鎖脂肪族ジオール例えばエチレングリコール及び芳香族ビスフェノール例えばビスフェノールAとをエステル化して誘導された線状ポリエステル、が好ましい。
【0014】
ポリマークッション層は、約0.5 g/mを上回る塗布量、好ましくは約 5〜 50 g/m、最も好ましくは約10〜 50 g/mの塗布量において有効であると考えられる。これらの範囲よりも高いレベルは好ましい、というのは、結果として生じる厚みが増せば増すほど、色素画像受容性層を最終受容体支持体に積層したときの中間支持体の平滑化の影響をさらに低減すると考えられるからである。
【0015】
ポリマー材料のせん断弾性率は温度依存性である。それゆえ、本発明の目的にとって、クッション層と色素画像受容性層についてのせん断弾性率の値を積層に用いる条件に近い条件下で比較することが重要である。
【0016】
中間色素受容性素子支持体は、ポリマーフィルム、例えばポリ(エーテルスルホン)、ポリイミド、セルロースエステル(例、酢酸セルロース)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)、またはポリエステル(例、ポリ(エチレンテレフタレート))であることができる。代わりに紙製支持体を使用することもできる。中間支持体の厚みは重要ではないが、十分な寸法安定性を提供すべきである。一般に 5〜 500μm、好ましくは50〜 100μmの厚みのポリマーフィルム支持体が使用される。中間支持体は、透明、不透明、及び/または拡散反射もしくは正反射性であることができる。レーザー装置を使用して色素画像受容性層中に色素画像を形成させる場合には、不透明支持体(例、樹脂を塗布した紙)及び反射性支持体(例、金属をコーティングしたポリマーフィルム)が好ましい。
【0017】
色素画像受容性層は、例えば、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、セルロースエステル(例、酢酪酸セルロースもしくは酢酸プロピオン酸セルロース)、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ(カプロラクトン)、ポリビニルアセタール(例、ポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラール))、それらの混合物、または他の従来のいずれかのポリマー色素受容体材料(但し、それは第二受容体に付着するものである)、を含んで成ることができる。色素画像受容性層は、所定の目的に有効なすべての量で存在することができる。一般には、約 0.2〜約5 g/mの濃度で良好な結果が得られた。低光沢を維持することにおける最良の結果のためには、この範囲のより低いレベル(すなわち、より薄い層)が好ましい。というのは、より薄い層は最終受容体支持体の地形(topography)により良好に適合し、よって似寄った光沢を最良に維持すると考えられるからである。
【0018】
本発明の方法に用いられる色素供与体は、伝熱性色素含有層を表面に有する支持体を含んで成る。色素供与体中に色素を使用すると、各種の印刷インクに対する密接な調和を可能とする色相及びカラーの幅広い選択が許され、しかもまた、所望であれば、受容体へ1回以上画像を容易に転写することも許される。色素の使用はまた、濃度を所望のいずれのレベルにでも容易に改変することを許す。熱の作用によって色素受容性層に転写可能である限り、本発明に用いられる色素供与体にはいずれの色素でも使用できる。特に良好な結果が、以下の米国特許に開示されているような昇華性色素を使用することで得られる:米国特許第 4,541,830号、同第 4,698,651号、同第 4,695,287号、同第 4,701,439号、同第 4,757,046号、同第 4,743,582号、同第 4,769,360号、及び同第 4,753,922号。上記色素は単一でも組合せでも使用できる。
【0019】
印刷工業におけるカラープルーフでは、プルーフインクを、International Prepress Proofing Association によって提供されている基準に調和させうることが重要である。これらのインク基準は、標準4色プロセスインクで作製された濃度パッチであり、そしてSWOP( Specfications Web Offset Publications)色基準として知られている。ウェブオフセットプルーフ用インクの色測定に関するさらなる情報については、「 Advances in Printing Science and Technology」(Proceedings of the 19th International Conference of Printing Research Institutes, Eisenstadt, Austria, June 1987, J. T. Ling and R. Warner, p.55)を参照されたい。SWOP色基準に最良に調和することがわかっている好ましい色素は、共通に譲渡された米国特許第 5,024,990号、同第 5,023,229号、及び同第 5,081,101号明細書の主題である。
【0020】
本発明に用いられる色素供与体素子の色素は、約0.05〜約1 g/mの塗布量で使用することができ、しかもポリマーバインダー、例えば、セルロース誘導体(例、酢酸水素フタル酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酪酸セルロース、三酢酸セルロース、若しくは米国特許第4,700,207号明細書に記載されているいずれかの材料);ポリカーボネート;ポリ酢酸ビニル;ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル);ポリ(スルホン);ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)(例、ポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラール));またはポリ(フェニレンオキシド)、の中に分散している。バインダーは、約0.1〜約 5 g/mの塗布量で使用することができる。
【0021】
色素供与体素子の色素層は、支持体上に塗布するか、またはグラビア印刷のような印刷技術によって支持体上に印刷することができる。
【0022】
本発明に用いられる色素供与体素子用の支持体には、寸法的に安定でありしかも昇華性色素を転写するのに必要な熱に耐えられる限り、いずれの材料でも使用できる。このような材料には、ポリ(エチレンテレフタレート)のようなポリエステル;ポリアミド;ポリカーボネート;酢酸セルロースのようなセルロースエステル;ポリフッ化ビニリデンまたはポリ(テトラフルオロエチレン−コ−ヘキサフルオロプロピレン)のようなフッ素ポリマー;ポリオキシメチレンのようなポリエーテル;ポリアセタール;ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはメチルペンタンポリマーのようなポリオレフィン;及びポリイミド−アミドやポリエーテルイミドにようなポリイミド、が含まれる。支持体の厚みは一般に約 5〜約 200μmである。支持体はまた、所望であれば、米国特許第 4,695,288号または同第 4,737,486号に記載されている材料のような下塗層を塗布することもできる。
【0023】
ダイオードレーザーを用いて色素を色素供与体から中間受容体に転写することが好ましい。というのは、ダイオードレーザーが、小さな寸法、低コスト、安定性、信頼性、頑丈さ、及び調整し易さの点で実質的利点を提供するからである。実際には、いずれかのレーザーを使用して色素供与体素子を加熱することができる前に、前記素子が赤外吸収性材料を含有していることが必要である。次いで、内部変換として知られている分子プロセスによって、レーザー輻射線を色素層中に吸収し、そして熱に変換する。
【0024】
本発明に用いられる色素供与体から色素を転写するのに使用できるレーザーは市販されている。例えば、Spectro Diode Labsから市販されているLaser Model SDL−2420−H2、またはSony社から市販されているLaser Model SLD 304 V/W が使用できる。
【0025】
上述の方法では、多数の色素供与体を組み合わせて使用し、最終画像において所望の種類のカラーを得ることができる。例えば、フルカラー画像に対しては、4種類のカラー:シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックが通常使用される。
【0026】
こうして、本発明の方法の好ましい実施態様では、赤外吸収性材料を含有する色素供与体をダイオードレーザーで像様加熱して色素を揮発させることによって、色素画像を転写する。ダイオードレーザービームは、原稿画像の形状や色を表す一組の信号によって調節され、その結果色素が加熱され、色素受容性層上で色素の存在が必要とされる領域においてのみ揮発を引き起こして、原稿画像の色を再構築する。
【0027】
上述のレーザー処理において、色素転写の際に色素供与体を色素受容体から分離するために、色素供与体の色素層上の別の層中にスペーサービーズを使用し、よって転写画像の均一性及び濃度を増大させることができる。この発明については、米国特許第 4,772,582号明細書にさらに詳しく記述されている。代わりに、米国特許第 4,876,235号明細書に記述されているように、色素受容体の受容性層中または層上にスペーサービーズを使用することができる。所望であれば、スペーサービーズをポリマーバインダーで塗布することが可能である。
【0028】
本発明のさらに好ましい実施態様では、カーボン汚染から画像化色素の脱飽和色を避けるため、カーボンブラックの代わりに色素供与体素子中に赤外吸収性色素が使用される。吸収性色素の使用はまた、不十分なカーボンの分散による不均一性の問題も回避する。例えば、米国特許第 4,973,572号明細書に記載されているように、シアニン赤外吸収色素を使用することができる。他の使用できる材料が、米国特許第 4,912,083号、同第 4,942,141号、同第 4,948,776号、同第 4,948,777号、同第 4,948,778号、同第 4,950,639号、同第 4,950,640号、同第 4,952,552号、同第 5,019,480号、同第 5,034,303号、同第 5,035,977号、及び同第5,036,040号明細書に記載されている。
【0029】
上述のように、原稿画像の形状及び色を表す一組の電気信号を発生させる。このことは、例えば原稿画像を走査する工程、その画像をフィルターにかけて所望の基本色(赤、青、及び緑)に分解する工程、次いで光エネルギーを電気エネルギーに変換する工程、によって行うことができる。次いでその電気信号を計算機により改変して色分解データを作成し、そしてこのデータを用いてカラープルーフを作製する。原稿対象物を走査して電気信号を獲得する代わりに、信号を計算機により発生させることも可能である。この方法はGraphic Arts Manual, JanetField ed., Aron Press, New York 1980 (p.358ff) により詳細に記述されている。
【0030】
本発明に用いられる色素供与体素子は、シート状で、または連続式ロールもしくはリボンで使用することができる。連続式ロールまたはリボンを使用する場合には、それは、別の色素または色素混合物、例えば昇華性シアン及び/またはイエロー及び/またはマゼンタ及び/またはブラックまたは他の色素、の交互領域を有することができる。
【0031】
上述のように、第一の中間色素受容性素子上に色素画像を得た後、それを第二のまたは最終の受容性素子に再転写して最終カラー画像を得る。カラープルーフ用には、最終の受容性素子は紙製支持体を含んで成る。支持体の厚みは重要ではなく、実際の印刷機運転で得るべき印刷物に最も近いように選ぶことができる。最終の受容性素子(カラープルーフ)用に使用できる支持体の例として以下のものが含まれる: Adproof(商標)(Appleton Paper)、 Flo Kote Cove(商標)(S. D. Warren Co.)、Champion Textweb(商標)(Champion Paper Co.)、Quintessence Gloss(商標)(Potlatch Inc.)、 Vintage Gloss(商標)( Potlatch Inc.)、 Khrome Kote(商標)(Champion Paper Co.)、 Consolith Gloss(商標)( Consolidated Papers Co.)及び Mountie Matte(商標)(PotlithInc.)。
【0032】
色素移行障壁層、例えばポリマー層を最終の受容体カラープルーフ紙支持体に適用してから、そこに色素画像受容性層を積層することができる。このような障壁層は、それがないと発生しうる色素のにじみを最低限に抑えることに役立つ。
【0033】
画像化された中間色素画像受容性層は、例えば、二つの加熱ローラーの間に中間及び最終受容体を通過させること、加熱定盤の使用、他の形態の圧力及び熱の使用などによって、最終受容体(カラープルーフ支持体)に加熱積層して、最終受容体に接着した画像化中間色素画像受容性層を有する積層体を形成することができる。積層工程についての最適温度及び圧力の選択は、色素画像受容性層及び最終受容体支持体の組成に依存し、しかも当業者により容易に確認できる。一般に、たいていのポリマー色素画像受容性層と最終受容体支持体との間に十分な接着を得るためには、積層温度約80〜200℃(好ましくは約100〜150℃)及び圧力約20〜50Nが実用的である。
【0034】
中間支持体及びクッション層は、それらが最終受容体支持体に積層された後、色素画像受容性層から分離される。剥離剤またはストリッピング層例えばシリコーン系材料(例、ポリシロキサン)または他の慣例の剥離剤及び滑剤を、クッション層と色素画像受容性層との間または内部に含めて、分離を容易にすることができる。
【0035】
以下は、本発明の特別な実施態様である:
1)積層温度においてクッション層のせん断弾性率が色素画像受容性層のせん断弾性率よりも小さい、特許請求した方法。
2)クッション層が濃度 5〜 50 g/mで存在する実施態様1の方法。
3)色素画像受容性層が濃度 0.2〜5 g/mで存在する実施態様2の方法。
4)工程(a)における像様加熱がレーザーによって行われる、実施態様1、2もしくは3のまたは特許請求した方法。
5)工程(a)が、
(i)原稿画像の形状及びカラースケールを表す一組の電気信号を発生させる工程、
(ii)色素層及び赤外吸収性材料を表面に担持する支持体を含んで成る色素供与体素子と、ポリマーの色素画像受容性層を表面に担持する支持体を含んで成る中間色素受容性素子とを接触させる工程、及び
(iii)その信号を用いてダイオードレーザーによって色素供与体素子を像様加熱し、よって色素画像を中間色素画像受容性層に転写する工程、
を含んで成る、実施態様1、2、もしくは3のまたは特許請求した方法。
6)クッション層が、ポリビニルアセタール、ポリエステル、またはポリオレフィンを含んで成る、実施態様1、2、もしくは3のまたは特許請求した方法。7)支持体、色素画像受容性層、及び支持体と色素画像受容性層との間のクッション層を含んで成る中間色素受容性素子であって、温度130℃において、クッション層のせん断弾性率が支持体のせん断弾性率よりも小さく、しかも色素画像受容性層のせん断弾性率の10倍よりも小さい前記中間色素受容性素子。
8)温度 130℃において、クッション層のせん断弾性率が色素画像受容性層のせん断弾性率よりも小さい、実施態様7の中間色素受容性素子。
【0036】
【実施例】
以下の実施例は、本発明をさらに例示するために提供するものである。
【0037】
実施例1
本発明によって、中間受容体から最終受容体支持体に転写されたポリマー色素画像受容性層の光沢を評価するために、単純化した試験手順を採用した。光沢測定は最小濃度白色領域上で最も便利に行われるので、色素転写工程は使用しなかった。本発明の方法の色素転写工程については、欧州公開特許出願第 0 483 798号及び同第 0 483 799号明細書の実施例に記載されているように、色素供与体を作製してレーザー感熱色素転写画像形成を行った。
【0038】
中間色素受容体は、未下塗の厚み 100μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持体上に、以下の層を順にコーティングすることによって作製した:
a)アルミニウム源を使用して真空蒸着した被覆量0.15〜0.18μmの金属アルミニウムの層
b)以下に示したような分散剤及びポリマーの中間クッション層
c)各々架橋ポリ(スチレン−コ−ジビニルベンゼン)ビーズ(平均粒子直径12ミクロン)を含有する以下に示した分散剤及びポリマーの受容性層( 0.09 g/m)。
【0039】
クッション層には以下のポリマーを使用した。
【0040】
A1:1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、エチレングリコール、及び 4,4’−ビス(2−ヒドロキシエチル)ビスフェノールAから誘導された線状ポリエステル(エチレングリコール50モル%)(9.1 g/m)、並びに510 シリコーン流体(ダウコーニング社)( 0.01 g/m)(ジクロロメタンより)。
【0041】
A2:テレフタル酸、エチレングリコール、及び 4,4’−ビス(2−ヒドロキシエチル)ビスフェノールAから誘導された線状ポリエステル(エチレングリコール50モル%)(8.8 g/m)と、Tone P−300(商標)(分子量約11,000のポリカプロラクトン)(ユニオンカーバイド社)( 0.37 g/m)と、並びに510 シリコーン流体(ダウコーニング社)( 0.01 g/m)(ジクロロメタンより)。
【0042】
A3:ポリカプロラクトンを使用せず、しかも線状ポリエステルを 9.1 g/mとしたこと以外はA2と同じもの。
【0043】
A4:テレフタル酸、エチレングリコール、及び 2,2’−(ヘキサヒドロ−4,7−メタノインデン −5−イリデン)ビスフェノールジエチルエーテルから誘導された線状ポリエステル(エチレングリコール50モル%)(7.5 g/m)、並びに510 シリコーン流体(ダウコーニング社)(ジクロロメタンより)。(このクッション層の使用は真空蒸着アルミニウム層を用いず、代わりにポリ(アクリロニトリル−コ−塩化ビニリデン−コ−アクリル酸)(14:79: 7重量比)下塗層をジクロロメタンから塗布して使用した)。
【0044】
A5:Butvar B−76(ポリビニルアルコール−コ−ブチラール)(モンサント社)(9.1 g/m)、並びに 1248 シリコーン流体(ダウコーニング社)( 0.01 g/m)。
【0045】
A6:ポリエチレン(約80%の低密度ポリエチレンと20%の高密度ポリエチレンとのブレンド)( 29 g/m)(押出コーティングによる)。
【0046】
受容性層には以下のポリマーを使用した。
【0047】
B1:Butvar B−76(ポリビニルアルコール−コ−ブチラール)(モンサント社)(4.0 g/m)、並びにFluorad FC−431(フッ素化分散剤)( 0.04 g/m)(エタノールより)。
【0048】
B2:A2の線状ポリエステル(2.4 g/m)と、Tone P−300(ポリカプロラクトン)(ユニオンカーバイド社)( 0.16 g/m)と、並びに510 シリコーン流体(ダウコーニング社)( 0.01 g/m)(ジクロロメタンより)。
【0049】
B3:A3の線状ポリエステル(2.5 g/m)、並びに510 シリコーン流体(ダウコーニング社)( 0.01 g/m)(ジクロロメタンより)。
【0050】
B4:A4の線状ポリエステル(2.5 g/m)、並びに510 シリコーン流体(ダウコーニング社)( 0.01 g/m)(ジクロロメタンより)。
【0051】
B5:Butvar B−76(ポリビニルアルコール−コ−ブチラール)(モンサント社)(4.0 g/m)、並びに510 シリコーン流体(ダウコーニング社)( 0.01 g/m)(ブタノンより)。
【0052】
「高い光沢」の上限値を例示する対照として、Butvar B−76(ポリビニルアルコール−コ−ブチラール)(モンサント社)(4.0 g/m)、並びに1248 シリコーン流体(ダウコーニング社)( 0.01 g/m)及び架橋ポリ(スチレン−コ−ジビニルベンゼン)ビーズ(平均粒子直径12ミクロン)( 0.09 g/m)の受容体層から成る中間色素受容体を、ブタノンから厚み100μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持体上に塗布した。この対照は、金属アルミニウム層またはクッション層を含まなかった。
【0053】
「低い光沢」の下限値を例示する対照として、カラープルーフ紙素材自身を使用した。
【0054】
本発明の概念を例示するため、加熱ローラー積層体を作製した。一組の並列ローラーを速度 30 cm/minで通過させることによって、中間受容体をTextweb紙(60ポンド紙素材)( Champion Papers)に積層した。ローラーは、直径10cmの、上部コンプリアントシリコーンゴム電動ローラー及び下部テフロンコーテッドスチールローラーであり、それぞれ独立に加熱されて所望のニップ温度100℃、 130℃、または 147℃を提供するものとした。ローラー間に加えられる力は36 Nとした。
【0055】
積層後、ポリマー受容性層を表面に付着して有する紙受容体を中間受容体から剥離した。中間受容体の残りの部分(クッション層、金属アルミニウム層、及び支持体)は廃棄した。
【0056】
ポリマー受容性層が付着している紙素材の光沢を測定した。Gardner Multiple−Angle Digital Glossgard( Pacific Science社の光沢計)を使用して入射角60度の光沢測定値を定量し、60度光沢値93.6を有する Specular Gloss Standard(Standard Number 538)を使用して校正した。
【0057】
別の評価では、直径8 mmの平行板アクセサリー(ギャップ範囲 0.7〜2.0 mm)を具備した Rheometrics Mechanical Spectrometer Model 800 E(Rheometrics Laboratories, Piscataway, NY)を使用して、個別の層組成の各々についてせん断弾性率を測定した。試料を2℃/分で冷却して、貯蔵せん断弾性率G’を 10 rads/秒(周波数 1.59 Hz)における低せん断下で測定した。ポリマー単独で、またはポリマービーズや界面活性剤との組合せで測定されたせん断弾性率が、有意に異なることはなかった。こうして、ポリマーについて測定したせん断弾性率は、コーティングされた層の弾性率を表している。
【0058】
以下の結果(表1)が得られた。C/R値は、クッション層のせん断弾性率を受容体層のせん断弾性率で割った値である。光沢値は、対照により有効に規定されている限界値を有する連続スケール上にあり;値が高いほど光沢が高いことを示している。
【0059】
【表1】
Figure 0003547767
【0060】
(1)この値はTextweb紙素材自身の固有の下限光沢値である。
(2)クッション層を持たない対照コーティング。隣接する層(すなわち、支持体)のせん断弾性率を測定して表記した。
* これらの組合せは、本発明の範囲外のせん断弾性率の差を示すので、比較として見なされる。
【0061】
上記のデータは、各種の積層温度において、積層に用いられた中間受容体がポリマー受容性層の下部にクッション層を有し、そのせん断弾性率が受容性層のそれの10倍を超えない、すなわちC/R値が10未満である場合に、ポリマー受容性層で積層された紙プルーフ素材の光沢が最小になることを示している。
【0062】
実施例2
この実施例は実施例1と同様であるが、但し、元来光沢がより高い紙素材であるQuintessence Gloss Paper(80ポンド素材)(Potlatch社)に対して積層した。
【0063】
実施例1と同様に中間受容体を作製した。
【0064】
実施例1と同様にせん断弾性率及び光沢を測定した。以下の結果(表2)が得られた。
【0065】
【表2】
Figure 0003547767
【0066】
(1)この値はQuintessence Gloss紙素材自身の固有の下限光沢値である。
(2)クッション層を持たない対照コーティング。隣接する層(すなわち、支持体)のせん断弾性率を測定して表記した。
* これらの組合せは、本発明の範囲外のせん断弾性率の差を示すので、比較として見なされる。
【0067】
上記データは、実施例1にあるのと同様の、中間受容体のクッション層のせん断弾性率と受容性層のせん断弾性率との間の関係を示している。
【0068】
実施例3
この実施例は実施例1及び2と同様であるが、感熱色素再転写工程の光沢に対する中間受容体の厚みの影響について記述する。
【0069】
中間色素受容体は、厚み 100μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持体上に、以下の層を順にコーティングすることによって作製した:
a)ブタノンから塗布されたポリ(アクリロニトリル−コ−塩化ビニリデン−コ−アクリル酸)(重量比14:80: 6)下塗層
b)テレフタル酸、エチレングリコール、及び 4,4’−ビス(2−ヒドロキシエチル)ビスフェノールAから誘導された線状ポリエステル(エチレングリコール50モル%)(7.2 g/mまたは 13.0 g/m)と、Tone P−300(分子量約11,000のポリカプロラクトン)( 0.30 g/mまたは 0.54 g/m)と、並びに510 シリコーン流体(ダウコーニング社)( 0.01 g/m)のジクロロメタンからのクッション層
c)Butvar B−76(ポリビニルアルコール−コ−ブチラール)(モンサント社)(記載のレベル)、架橋ポリ(スチレン−コ−ジビニルベンゼン)ビーズ(平均粒子直径12μm)、及びFluorad FC−431(商標)(フッ素化分散剤)( 0.04 g/m)のエタノールからの受容性層。
【0070】
実施例2に記載したように、Quintessence Gloss Paper(80ポンド素材)( Potlatch 社)に対して 120℃で加熱ローラー積層を行った。 120℃におけるクッション層のせん断弾性率G’は 4.1 MPaであり、受容性層のそれは 4.2 MPaであった。積層後、ポリマー受容性層を表面に付着して有する紙素材を中間受容体から剥離した。中間受容体の残りの部分(クッション層、下塗層、及びポリエステル支持体)は廃棄した。
【0071】
実施例1に記載したように、ポリマー受容性層を付着している紙素材の入射角60度の光沢を測定した。以下の結果(表3)が得られた。
【0072】
【表3】
Figure 0003547767
【0073】
上記データは、光沢が試験範囲内で変化し、そして受容体層の厚みの減少と共に小さくなっていることを例示している。すべての値が実施例2の対照よりも有益に小さい値である。
【0074】
実施例4
この実施例は実施例3と類似しているが、感熱色素再転写工程の光沢に対するクッション層の厚みの影響について記述する。
【0075】
実施例3に記載したように中間色素受容体を作製したが、但し受容体層は 4.0g/mとし、そしてクッション層は 13.5 g/m、 10.8 g/m、9.1 g/m、または7.5g/m(各コーティングレベルのポリエステルとポリカプロラクトンとの比率は同じ96: 4である)のいずれかで塗布した。
【0076】
実施例3に記載したように、Quintessence Gloss Paper(80ポンド素材)( Potlatch 社)に対して 120℃で加熱ローラー積層を行った。
【0077】
実施例1に記載したように、ポリマー受容性層を付着している紙素材の入射角60度の光沢を測定した。以下の結果(表4)が得られた。
【0078】
【表4】
Figure 0003547767
【0079】
上記データは、光沢が試験範囲内で変化し、そしてクッション層の厚みの増加と共に小さくなっていることを示している。すべての値が実施例2の対照よりも有益に小さい値である。
【0080】
【発明の効果】
レーザー感熱色素転写カラープルーフシステム用に用いられる中間受容体の受容性層の下部に塗布された上述した特定のせん断弾性率を示すポリマークッション層の使用が、顕著な光沢の低減を提供し、積層されたカラープルーフの光沢を最終の受容体支持体の光沢により近いものにする。

Claims (1)

  1. (a)支持体上にポリマー色素画像受容性層を有する中間色素受容性素子の当該色素画像受容性層において、色素供与体素子をレーザーにより像様加熱して色素画像を当該色素画像受容性層に転写することによって、感熱色素転写画像を形成させる工程、
    (b)当該中間色素受容性素子を最終受容体素子に特定の積層温度で加熱積層することによって、当該色素画像受容性層を当該最終受容体素子の表面に付着させる工程、及び
    (c)当該中間色素受容性素子の支持体を当該色素画像受容性層から剥離させる工程、
    を含んで成るカラープルーフの形成方法であって
    当該中間色素受容性素子が当該支持体と当該色素画像受容性層との間にクッション層をさらに含んで成り、工程(b)における積層温度で当該クッション層のせん断弾性率が当該支持体のせん断弾性率よりも小さく且つ当該色素画像受容性層のせん断弾性率の10倍よりも小さく、そして工程(c)において当該クッション層が当該支持体と一緒に当該色素画像受容性層から剥離され、当該剥離後の色素画像受容性層の光沢が当該最終受容体素子の光沢に近づくことを特徴とする、カラープルーフの形成方法。
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