JP2986538B2 - 染料熱転写受容シート - Google Patents

染料熱転写受容シート

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フルカラープリンターにおいて熱転写され
た昇華性染料など画像形成用染料を受容し、高解像度の
中間調画像を忠実、高感度にプリントする受像シートに
関するものである。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕
染料熱転写方式の高画質のカラーハードコピー、プリ
ンターの開発が進んでいる。染料熱転写方式は、イエロ
ー、マゼンタ、シアン3色の染料層をもつインクシート
を、サーマルヘッドの熱エネルギーを連続的に制御し、
それぞれの色の染料の熱による転写量を連続的に変え
て、フルカラーの濃度階調画像を実現している。
高品位の画像を得るために、染料の転写速度と染着量
が大きく、保存性が良い染料染着層を持つ受像紙が研究
されている。
このようなプリンターは、昇華性染料層をもつインク
シートに、染着性の表面被覆層を有する受容シートをそ
の染着層がインクシートの染料面に接するように重ね合
わせ、画像に対応する電気信号に応じた熱により、受容
シート上に染料を所要濃度で転写して画像を形成するも
のである。
解像度と、忠実性を改善するために、無機顔料を含む
ポリオレフィン、例えばポリプロピレンを主成分として
構成された、1軸延伸フィルム層及び又は2軸に延伸さ
れたフィルム層を含む単層または多層構造のフィルムか
らなる合成紙を基体シートとし、その上にポリエステル
などの染着性樹脂を主成分とする受像層を設けることが
提案されている。
このような受像シートは、厚さが均一で、柔軟性があ
り、しかも合成紙特有のボイド構造に起因して、セルロ
ースパルプからなる紙に比べて熱伝導度が小さいなどの
利点を有し、このため、均一で濃度の高い画像が得られ
るという長所を有している。
しかし、既存のポリプロピレンを主成分として含み、
1軸ないし2軸延伸したフィルムからなる単層ないし多
層構造フィルムを基体とした場合、フィルムの表面のボ
イド構造の露出によって、画像の形成が不安定となりト
ラブルを起こし、又得られるプリントの均質性を低下さ
せる欠点があった。
上記のような表面にボイド構造の露出した合成紙をシ
ート状基体として用い、高感度性を生かしながら画像の
不均一性などの欠点を解消する技術が望まれていた。
〔問題を解決するための手段および作用〕
本発明者らは、上記の問題点を解決するために、染料
染着性樹脂の被覆層、熱可塑性高分子を主成分としてボ
イドを含む延伸シートの順に積層したシートにおいて、
延伸シートのベック平滑度が5000秒以上であり、延伸シ
ートの表面から3μmまでの間の空隙率が15%以上50%
以下であり、染着性樹脂の被覆層のベック平滑度が5000
秒以上であり、延伸シートの染料性樹脂層を形成してな
い面にプラスチックフィルム層を積層したことを特徴と
する染料熱転写画像受容シートが有効であることを見出
した。
延伸シートの空隙率は下記の式により求めた。
ρ0:延伸前のフイルム密度 ρ1:遠心後のフイルム密度 本発明の受像シートは延伸シートのベック平滑度が50
00秒以上、延伸シートの表面から30μmまでの間の空隙
率が15%以上50%以下、染着性樹脂被覆層のベック平滑
度が5000秒以上という特定の条件を満たすことにより、
染料熱転写フィルムカラープリンターにおいて、高解像
度の中間調を忠実、高感度にプリントする記録シートを
完成し、従来の欠点を解決できた。
本発明の受像シートの厚さは、カラープリント、コン
ピューターグラフィクス、ラベル、カードなどの用途に
より適宜選択されるが、一般に通常40〜250μmである
ことが好ましい。
従来用いられてきた、熱可塑性高分子を主成分としボ
イドを含む延伸シートのベック平滑度は、300〜1000秒
程度が通常であった。これは、合成紙としては、「紙
化」に合わせて筆記性、印刷適性を向上させるために、
過度に平滑な表面が好ましくないところから、表面に、
ボイドを露出させるためである。
本発明者らは、筆記性や印刷適性を考慮せず、最表層
にボイド構造の露出を少なくすることで、空隙率が高い
ままで、すなわち、シート内にボイドを含有し、かつ平
滑度が3000秒以上、更に好ましくは5000秒以上の熱可塑
性高分子を主成分としボイドを含む延伸シートが得られ
ることを見出した。
本発明の受像シートにおいて、転写画像の均一性を実
現するための必要条件は、 解像度を向上させるために必要な、延伸シートの平滑
度によって表される最表層の平面性と、 転写の忠実性、確実性を向上させるため必要な表面層
(本発明では、その尺度として表面から30μmまで)の
空隙率と前記の関係にすることである。これらの2つの
条件を満たした、受像シートおよびその基材は、従来見
られなかったが、本発明者らは、基材表面の最上層のみ
を平滑とし、その下に、空隙構造を保持させることで、
表面に平滑性と、大きい空隙率を両立させることに成功
したものである。
その結果、サーマルンヘッドの密着性が向上し印加さ
れた熱エネルギーがドット上に制御されて拡散し、イン
ク層、受容層温度を、正確かつ均一に上昇させること
で、より印画画像の均一性、鮮明性を向上させることが
できた。
延伸シートを、熱転写時に遭遇するように温度で熱変
形、熱収縮が発生する恐れがあれば、プラスチックフィ
ルムなど耐熱性や強度の大きい他のシートと貼り合わせ
た多層構造のものを基体シートとして用いても良い。
更に延伸シート自体が例えば、空隙率の高い、表層と
なる延伸シートと、密度が大きい、芯となる延伸シート
から構成された、多層のシートであってもよい。この場
合に、転写の忠実性、確実性を向上させるため必要な表
面層(本発明では、その尺度として表面から30μmま
で)の空隙率と平滑度を前記の関係にすることである。
空隙率、あるいは、ボイドの体積比率は、原材料の真
の比重と、当該の層の見掛けの厚さの関係を求められ、
フィルム層の断熱性と、被圧縮性に大きさ影響を与え
る。延伸フィルムの表層の空隙率は15%以上50%以下よ
り好ましくは、25%以上40%以下である。
本発明で用いられる基体シートの厚さは一般に20〜30
0μmで、芯材の厚さが15〜200μmのものが望ましい。
本発明における基体シートは微小な空隙(ボイド)構
造を有し、なおかつ平滑であることが特徴である。延伸
シートに微小な空隙(ボイド)構造を形成する方法とし
て、熱可塑性樹脂に無機顔料や、他の非相溶性高分子を
含有させることが好ましい。このような空隙構造を持っ
た延伸シートを形成する方法は、熱可塑性樹脂と無機顔
料などの混合溶融物を溶融押し出しラミネーターによっ
てシート化し、さらに1ないし2軸を延伸して、空隙構
造を持った延伸シートとする方法がある。
延伸シートに用いる熱可塑性樹脂は、結晶性が良く、
延伸性が良く、ボイドの形成も容易なポリプロピレン、
又はポリエチレンテレフタレートを主成分とするもの
で、適宜少量の他の熱可塑性樹脂を併用して、延伸し、
ボイドを含むシートを製造する。
樹脂層中の顔料などの非相溶性粒子含有率は、体積で
10%以下が好ましい。多すぎると、強度が不足して、フ
ィルムの破断などの不都合が生ずる。無機顔料として
は、平均粒径が20μ以下の顔料が好ましく、炭酸カルシ
ウム、クレー、けいそう土、酸化チタン、水酸化アルミ
ニウム、シリカなどが例示される。
最上部に熱転写画像形成性染料を受容し固定すること
のできる熱可塑性樹脂を主成分として含み、かつ、3〜
20μmの、好ましくは5〜10μmの厚さを有する上部被
覆層(染料画像受容層)が形成される。
上部被覆層を形成する熱可塑性樹脂としては、ポリエ
ステル樹脂、例えば、飽和ポリエステル樹脂(商標:バ
イロン200、東洋紡社製)等が用いられる。この染料受
容性熱可塑性樹脂には、必要に応じ、添加剤、例えば、
ポリジメチルシロキサン系共重合体樹脂(商標:SH−374
6、トーレ・ダウコーニングシリコーン(株)製)など
が含まれていても良い。
〔実施例〕
本発明を下記実施例により更に説明する。
延伸フィルムの製造例−1 メルトインデックス0.8のポリプロピレン65重量%、
低密度ポリエチレン15重量%に、平均粒子径3μの炭酸
カルシウム20重量%を配合し、270度の押し出し機で溶
融押し出し、冷却して、ボイドをほとんど含まない無延
伸シートを得た。このシートを150度から170度の温度
で、2軸に延伸して、ボイドを含む延伸シートをえた。
空隙率は25%で、シートの厚さ方向でほぼ均一であっ
た。平滑度は片面が6000秒、反対面が2500秒であった。
厚さは50μであった。
実施例−1 延伸フィルムの製造例−1で得られたフィルムを、厚
さ50μのポリエチレンフタレートフィルムの両面に、平
滑度の6000秒の面が外側になるように、ポリエステル系
接着剤を用い、ドライラミネート法で貼合わせ、基体シ
ートを製造した。
この上に染料染着層として塗料−1を固形分5g/m2
割合でダイコーティング法で、塗工、乾燥し昇華染料受
容シートを得た。染料染着層の平滑度は6300秒であっ
た。
塗料−1 飽和ポリエステル樹脂(バイロン200東洋紡(株)) 100部 シリコーン樹脂(SH−3746トレーダウコーニングシリ
コーン(株)) 5部 トルエン 500部 メチルエチルケトン 100部 実施例2 芯材を用いず、延伸フィルムの製造例−1のフィルム
2枚だけを、平滑度の6000秒の面が外側になるように、
ポリエステル系接着剤を用いて、ドライラミネート法で
貼合わせ、基体シートを製造した。その上に染料染着層
として染料−1を固形分5g/m2の割合でダイコーティン
グ法で、塗工、乾燥し昇華染料受容シートを得た。染料
染着層の平滑度は6300秒であった。
比較例−1 基体として、厚さ150μm、表面層の空隙率25%、平
滑度550秒の合成紙ユポFPG150を利用した。その上に染
料染着層として塗料−1を固形分5g/m2の割合でダイコ
ーティング法で、塗工、乾燥し昇華染料受容シートを得
た。染料染着層の平滑度は4800秒であった。
比較例−2 基体として、厚さ38μm、表面層の空隙率0%、平滑
度3000秒の無延伸ポリプロピレンフィルムを利用し、実
施例−1と同様にして、貼合わせて、基体シートを製造
し、その上に染料染着層として塗料−1を固形分5g/m2
の割合でダイコーティング法で、塗工、乾燥し昇華染料
受容シートを得た。染料染着層の平滑度は6500秒であっ
た。
評 価 市販の昇華熱転写プリンターで各色の中間調の単色及
び色重ねの画像をプリントした。この画像について、特
にドットの画像鮮明度と、中間調の濃度の均一性を目視
で評価した。
評価結果を5段階の評価で第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の熱転写画像受容シートは画像の階調性、低濃
度、高濃度の均一性のいずれも優秀なものであり、プリ
ント画像の鮮かさ、均一性のいずれも優秀な、従来法の
欠点を解消した高品質、高感度な熱転写プリントを可能
ならしめるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−261486(JP,A) 特開 昭63−290790(JP,A) 特開 平2−133699(JP,A) 特開 平3−76687(JP,A) 特開 平2−225086(JP,A) 特開 平2−279384(JP,A) 特開 平2−263691(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性高分子を主成分としてボイドを含
    む延伸シートのベック平滑度が5000秒以上の面に染料染
    着性樹脂の被覆層を設け、延伸シートの表面から30μm
    までの間の空隙率が15%以上50%以下で、染着性樹脂層
    の表面のベック平滑度が5000秒以上であり、延伸シート
    の染着性樹脂層を形成していない面にプラスチックフィ
    ルム層を積層したことを特徴とする染料熱転写画像受容
    シート。
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