JP2002033089A - 電池用端子構造 - Google Patents
電池用端子構造Info
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Abstract
耐久性により、ヒンジ軸とヒンジとの圧接が緩んでも、
電気的に良好に接続することができ、接点不良を確実に
防止することができる。 【解決手段】電池を収納する収納部を開閉する回動式電
池蓋に連動する電池用端子の構造であって、収納部の開
口近傍に設けられた導電性支持部と、導電性支持部に立
設された軸部材23と、軸部材23に基端部が回動可能
に支持され、先端部が電池の一方の極に圧接する導電性
接触板24,25とを備え、導電性接触板の基端部に導
電性支持部22に当接するための当接部25a-1を設け
た電池用端子構造15とした。
Description
レーヤやヘッドホンステレオなどのポータブル電子機器
に設けられた開閉式の電池蓋に連動する電池用端子の構
造に係り、詳しくは、導電性支持部と、導電性支持部に
立設された軸部材と、軸部材に回動可能に支持される導
電性接触板とを備え、導電性接触板の基端部に導電性支
持部に当接するための当接部を設けることにより、例え
導電性接触板の基端部の軸部材への圧入が弱くても、常
に当接部の先端は導電性支持部に当接するので、電気的
に良好に接続することができ、接点不良を確実に防止す
ることができる電池用端子構造に関するものである。
レオなどのポータブル電子機器には、電池を収納する収
納部を開閉する回動式の電池蓋が設けられており、この
電池蓋の裏面側には収納する電池の正極端子又は負極端
子に接続するための電池用端子が設けられている。
示す概略正面図、図15はその概略平面図である。端子
部材31は、ベース板32と、ベース板32に立設され
たヒンジ軸33と、ヒンジ軸33に一端が軽圧入され回
動可能なヒンジ35から概略構成され、すべて導電性を
有する金属部材からなっている。
され、この円筒部35aがヒンジ軸33に軽圧入され
る。ヒンジ35の左右方向略中央には電池36の正極端
子36aに当接するための突起35bが突設されてい
る。ベース板32はネジ38によりプリント基板39に
ネジ止め固定され、プリント基板39の図示せぬ接点と
接続するようになっている。
な端子部材31では、電池36の正極端子36aからの
電気は、ヒンジ35の突起35bからヒンジ軸33、ベ
ース板32を介してプリント基板39の接点に伝達され
るので、ヒンジ軸33に軽圧入されるヒンジ35の円筒
部35aが、各部品の寸法公差によるばらつきや、ユー
ザーの使用により、軽圧入部にガタが生じると、接点不
良が発生する虞があった。
ンジ35の円筒部35aの内径寸法がやや小さく、圧入
するのにかなりの力を要する場合には、スムーズに組み
立てることができず、組立性が悪いという問題があっ
た。
寸法公差や振動等による耐久性により、ヒンジ軸とヒン
ジとの圧接が緩んでも、電気的に良好に接続することが
でき、接点不良を確実に防止することができる電池用端
子構造を提供することを目的とするものである。
構造は、電池を収納する収納部を開閉する回動式電池蓋
に連動する電池用端子の構造であって、前記収納部の開
口近傍に設けられた導電性支持部と、この導電性支持部
に立設された軸部材と、この軸部材に基端部が回動可能
に支持され、先端部が前記電池の一方の極に圧接する導
電性接触板とを備え、前記導電性接触板の基端部に前記
導電性支持部に当接するための当接部を設けたことを特
徴とするものである。
接触板の基端部に導電性支持部に当接するための当接部
が設けられているので、例え部品の寸法公差や振動等に
よる耐久性により、軸部材と導電性接触板の基端部との
圧接にガタが生じても、常に当接部の先端は導電性支持
部に当接するので、電気的に良好に接続することがで
き、接点不良を確実に防止することができる。
施の形態の一例について、図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明の実施の形態としての電池端子を適用
したミニディスクプレーヤの全体斜視図である。
1の装置本体2には、その後側に配設された図示せぬヒ
ンジ部を介して開閉蓋3が開閉可能に取り付けられてい
る。開閉蓋3の裏面側にはミニディスクの保護ケースで
あるカートリッジケースを収納するためのディスクホル
ダ5が図示せぬヒンジ部を介して装置本体2に開閉可能
に支持されている。開閉蓋3の前部左右方向略中央には
係止片3aが形成されており、この係止片3aに対応す
る装置本体2部位にはフック6が左右方向にスライド可
能に設けられている。
央に配置されたイジェクトボタン7に連動するように構
成されている。イジェクトボタン7をスライドさせるこ
とにより、フック6もスライドし、開閉蓋3及びディス
クホルダ5が開放可能となっている。更に、装置本体2
の前面の右側には電池蓋9が後述するヒンジ部27を介
して装置本体2に開閉可能に取り付けられている。
ある。電池蓋9はヒンジ部27を介して略90度回動
し、電池蓋9が電池収納部12を閉止する状態におい
て、左右方向にスライドするように構成されている。電
池収納部12には電池13が収納される。電池蓋9はそ
の裏面側で、電池13の正極端子13aに当接するため
の電池端子である正極端子部材15に左右方向にスライ
ド可能に取り付けられている。従って、電池蓋9はヒン
ジ部27により回動可能であると共に、左右方向にスラ
イド可能となっている。
示す平面図であり、点線は電池蓋9が開放された状態を
示している。メカシャーシ16の側方に電池収納部12
が形成されている。電池収納部12の内部には電池13
の負極端子13bが負極端子部材17に対応し、正極端
子13aが正極端子部材15に対応するように挿入され
る。負極端子部材17はプリント基板18にネジ止め固
定されプリント基板18の接点に接続され、正極端子部
材(以下、端子部材と称す)15は図示せぬプリント基
板にネジ20により固定されこのプリント基板の接点に
接続されている。
である。端子部材15は、導電性支持部であるベース板
22と、ベース板22に立設される軸部材であるヒンジ
軸23と、ヒンジ軸23に回動可能に支持される導電性
接触板であるヒンジ24と、ヒンジ24に取り付けられ
る弾性を有する圧接部材25から概略構成され、すべて
導電性を有する金属部材からなっている。そして、ヒン
ジ軸23とヒンジ24からヒンジ部27が形成される。
24及び圧接部材25が回動しても、常に圧接部材25
の一端がベース板22に当接するようにして、従来のよ
うに電池の一方の極からの電気をヒンジ軸23を介して
ベース板22に伝達する必要がないので、ヒンジ軸23
とヒンジ24との嵌め合いが緩くても、接点不良が発生
しないようにしたものである。
ジ20でネジ止め固定するためのバーリング加工された
取付孔22aが開けられている。ベース板22を図示せ
ぬプリント基板にネジ20でネジ止め固定することによ
り、ベース板22とプリント基板の接点とが導通するよ
うになっている。
2を示し、(a)はその平面図、(b)はその正面図で
ある。ベース板22にはネジ20のネジ部を挿通するた
めのバーリング加工された取付孔22aが開けられてい
る。ベース板22の片側には段差部22bが設けられ、
この段差部22bにはヒンジ軸23を嵌着するための孔
22cが開けられている。ベース板22の側端の孔22
cの周部には圧接部材25の後述する当接部25a-1が
当接しないための切欠22dが設けられている。
めの基端部23aと、基端部23aより大径の鍔部23
bと、鍔部23bより小径の軸部23cとから形成され
ている。ヒンジ軸23の基端部23aがベース板22の
孔22cに挿入され、かしめられると共に、鍔部23b
が孔22cの周部に当接するようになっている。
面図、(b)はその平面図である。ヒンジ24は横長の
板形状であり、基端にヒンジ軸23の軸部23cに軽圧
入されるための円筒部24aが形成され、中央より基端
側には圧接部材25をかしめるための孔24bと、圧接
部材25が回動しないように係止するための係止突部2
4cが設けられている。ヒンジ24の中央部には圧接部
材25の突起部25dを進出させるための角穴24dが
開けられており、ヒンジ24の先端部には電池蓋9をス
ライドさせるためのガイドとなるガイド爪部24eが形
成されている。
の筒部24aが軽圧入され、筒部24aの一端はヒンジ
軸23の鍔部23bに常に当接するようになっている。
正面図、(b)はその平面図である。圧接部材25は基
端に半円筒部25aが形成され、中央部から先端側はU
字形に分岐し、U字形の一方には圧接部材25をヒンジ
24にかしめるための孔25bと、ヒンジ24の係止突
部24cと係止するための係止溝25cとが形成され、
U字形の他方には、角穴24dに進出して電池13の正
極端子13aに圧接するための弾性を有する突起部25
dが形成されている。圧接部材25の半円筒部25aの
ベース板22側にはベース板22に当接するための当接
部25a-1が突設されている。
けた状態を示し、(a)はその正面図、(b)はその平
面図である。ヒンジ24の円筒部24aに圧接部材25
の半円筒部25aを軽圧入し、ヒンジ24の孔24bと
圧接部材25の孔25bを位置合わせし、ヒンジ24の
係止突部24cを圧接部材25の係止溝25cに係止さ
せ、孔24bと孔25bをかしめ加工すると、圧接部材
25の突起部25dはヒンジ24の角穴24dから突出
した状態となる。
ンジ軸23の軸部23cに軽圧入すると、圧接部材25
の当接部25a-1はヒンジ軸23の鍔部23bより外側
に位置し、かつベース板22の段差部22bに圧接する
ようになっている。
15の動きについて説明する。図9は電池蓋9を開いた
状態の端子部材15を示す平面図である。端子部材15
のヒンジ24及び圧接部材25が外側に回動して、圧接
部材25の当接部25a-1はベース板22の切欠22d
に進出した位置にある。図10はこの時の当接部25a
-1とベース板22の切欠22dとの位置関係を示す模式
図である。ここで、当接部25a-1の先端は、ベース板
22の段差部22bの上面より距離D(例えば、0.3m
m)だけ切欠22d内に進出するようになっている。こ
れにより、電池蓋9を開くと、ヒンジ24及び圧接部材
25も開く方向へ回動し、当接部25a-1の先端が切欠
22d内に進出するので、比較的小さな力で電池蓋9及
びヒンジ24及び圧接部材25を回動させることができ
る。
15を示す平面図である。電池蓋9を閉じると、端子部
材15のヒンジ24及び圧接部材25が内側に回動し
て、圧接部材25の当接部25a-1はベース板22の切
欠22dから移動して段差部22bに当接する位置にあ
る。図12はこの時の当接部25a-1とベース板22の
段差部22bとの位置関係を示す模式図である。ここ
で、当接部25a-1の先端は、ベース板22の段差部2
2bの上面に当接するので、距離Dだけ持ち上げられる
ことになり、ベース板22の段差部22bの上面に圧接
した状態となる。このため、電池蓋9が閉じた状態で
は、当接部25a-1の先端はベース板22と電気的に良
好に接続することができる。
部材25の当接部25a-1がベース板22に圧接した状
態にあるので、例えヒンジ24の円筒部24aのヒンジ
軸23への軽圧入が弱くても、当接部25a-1の先端と
ベース板22を電気的に良好に接続することができ、接
点不良を確実に防止することができる。
が設けられているので、ミニディスクプレーヤ1が振動
しても、突起部25dと電池13の正極端子13aとは
接触不良となることはなく、振動に対しても確実に接触
を保つことができる。
ヒンジ24及び圧接部材25も外側に回動して、圧接部
材25の当接部25a-1の先端が切欠22d内に進出す
るので、比較的小さな力で電池蓋9及びヒンジ24及び
圧接部材25を回動させることができ、操作性を向上さ
せることができる。
て説明する。図13に示すように、第2の実施の形態の
電池端子のヒンジ29はヒンジと圧接部材が一体に成形
されている。ヒンジ29は横長の板形状であり、基端に
ヒンジ軸23の軸部23cに軽圧入されるための円筒部
29aが形成され、円筒部29aのベース板22側には
ベース板22に当接するための当接部29a-1が突設さ
れている。更に、円筒部29aには切欠29a-2が設け
られ、当接部29a-1が段差部22bに当接したとき、
円筒部29aがバネ性を持ってたわむように構成されて
いる。
子13aに圧接するための弾性を有する圧接部29bが
形成され、先端部には電池蓋9をスライドさせるための
ガイドとなるガイド爪部29cが形成されている。これ
により、ヒンジと圧接部材を一体化することができ、部
品点数の削減と、組立作業の容易化が図れる。
は、圧接部材25又はヒンジ29の圧接部29bが電池
13の正極端子13aに当接するとしたが、これに限ら
ず、負極端子に当接するとしてもよいことは勿論であ
る。正面角形の電池を用いたが、これに限らず、正面円
形の電池を用いてもよいことは勿論である。
導電性接触板の基端部に導電性支持部に当接するための
当接部が設けられているので、例え部品の寸法公差や振
動等による耐久性により、軸部材と導電性接触板の基端
部との圧接にガタが生じても、常に当接部の先端は導電
性支持部に当接しているので、電気的に良好に接続する
ことができ、接点不良を確実に防止することができる。
緩くても、常に当接部の先端は導電性支持部に当接し、
電気的に良好に接続することができるので、部品の寸法
公差を比較的緩くすることができ、圧入するのが容易
で、スムーズに組み立てることができ、組立性を向上さ
せることができる。
圧接するための弾性を有する圧接部が設けられている場
合には、電池収納部に振動が加わっても、確実に圧接部
が電池の一方の極に当接し、振動による接点不良を確実
に防止することができる。
接する部分に切欠が設けられている場合には、導電性接
触板が開く方向に回動して電池の一方の極に当接しない
位置にある時には、当接部が切欠に進出するので、比較
的小さな力で電池蓋及び導電性接触板を回動させること
ができ、操作性の向上を図ることができる。
クプレーヤの全体斜視図である。
の部分斜視図である。
ある。
ある。
ース板の切欠との位置関係を示す模式図である。
である。
ース板との位置関係を示す模式図である。
す正面図である。
である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 電池を収納する収納部を開閉する回動式
電池蓋に連動する電池用端子の構造であって、 前記収納部の開口近傍に設けられた導電性支持部と、 この導電性支持部に立設された軸部材と、 この軸部材に基端部が回動可能に支持され、先端部が前
記電池の一方の極に圧接する導電性接触板とを備え、 前記導電性接触板の基端部に前記導電性支持部に当接す
るための当接部を設けたことを特徴とする電池用端子構
造。 - 【請求項2】 前記導電性接触板の先端部には前記電池
の一方の極に圧接するための弾性を有する圧接部が設け
られていることを特徴とする請求項1に記載の電池用端
子構造。 - 【請求項3】 前記導電性支持部の前記導電性接触板の
当接部に当接する部分に切欠が設けられ、前記導電性接
触板が開く方向に回動して前記電池の一方の極に当接し
ない位置にある場合には、前記当接部が前記切欠に位置
してなることを特徴とする請求項1に記載の電池用端子
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000217455A JP4590695B2 (ja) | 2000-07-18 | 2000-07-18 | 電池用端子構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000217455A JP4590695B2 (ja) | 2000-07-18 | 2000-07-18 | 電池用端子構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002033089A true JP2002033089A (ja) | 2002-01-31 |
JP4590695B2 JP4590695B2 (ja) | 2010-12-01 |
Family
ID=18712562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000217455A Expired - Fee Related JP4590695B2 (ja) | 2000-07-18 | 2000-07-18 | 電池用端子構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4590695B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006114389A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Sony Corp | 電池端子構造及び電子機器 |
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JPH06215740A (ja) * | 1993-01-20 | 1994-08-05 | Sony Corp | 電子機器における電池収納装置 |
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-
2000
- 2000-07-18 JP JP2000217455A patent/JP4590695B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP4590695B2 (ja) | 2010-12-01 |
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