JP2002033011A - 発光装置 - Google Patents
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Abstract
効率よくヒートシンクへ逃がすことができる発光装置を
提供する。 【解決手段】 回路基板4および該基板4上に二次元的
に並べられて実装された複数個の発光素子5を有し、か
つ該回路基板4の裏側に一または複数個の凸状部6を有
する面発光素子モジュール2と、一または複数個の凹状
部8が表面に形成されたヒートシンク3とを備え、回路
基板4の裏面4bとヒートシンク3の表面3a1とが接
し、かつ凸状部6が凹状部8に挿入された状態で、ヒー
トシンク3が面発光素子モジュール2に固定されている
発光装置1。
Description
詳しくは鉄道や交通の信号灯、航空障害灯、警告灯、表
示灯などに好適に用いられる面発光素子モジュールとヒ
ートシンクとを備える発光装置に関する。
灯、表示灯などにおいて、面発光素子モジュールを備え
る発光装置が繁用されている。該面発光素子モジュール
は、回路基板(実装回路基板)上に複数個の発光素子を
二次元的に並べて実装することで、各発光素子の発光面
を同一方向に向けてなる構造を有する。
限したり信頼性を損なっている主な原因は、素子駆動時
における発熱による温度上昇である。このような温度上
昇を抑えるために、通常、面発光素子モジュールに熱抵
抗の低い材料で形成されたヒートシンク(放熱器)を取
り付けて、放熱性を高めている。
化した正面図である。図4に示す発光装置31は、基本
的には、面発光素子モジュール32とヒートシンク33
とを備える。面発光素子モジュール32は、たとえばガ
ラスエポキシ基板である回路基板34上に二次元的に並
べられた複数のLEDランプ35を有する。このような
LEDランプ35は、リードフレーム36に図示しない
LEDチップ(発光素子)をダイボンディングし、LE
Dチップの電極とリードフレームのリード端子間をワイ
ヤで接続し(ワイヤボンディングし)、さらにLEDチ
ップとその周辺部(ワイヤ、リードフレーム)を透光性
を有する樹脂被覆層37で樹脂モールドしてなるもので
ある。このようなLEDランプ35は、上記樹脂被覆層
37から突出したリードフレーム36のリード端子36
aを、回路基板34に予め形成された貫通孔を通して半
田付けすることで、回路基板34上に設けられる。この
ため面発光素子モジュール32は、その回路基板34の
裏面から突出した複数の半田付け部分38を有するもの
となる。
ニウム合金、亜鉛合金、マグネシウム合金、銅合金、鉄
などの金属材料で形成され、たとえば板状部材33a
と、該板状部材33aに設けられたフィン部材33bと
からなる。このようなヒートシンク33は、上記のよう
に回路基板34の裏面には、半田付け部分38が突出し
ており、ヒートシンク33の板状部材33aを回路基板
34に接するように取り付けられないため、スペーサ3
9を介して該基板34の裏面側に固定される。回路基板
34とスペーサ39間には空気層40が介在される。
略化した正面図である。図5に示す発光装置41におけ
る面発光素子モジュールおよびヒートシンクは、ヒート
シンクの回路基板への取り付け方を除いては図4に示し
たものと同様であり、同一の参照符を付して説明を省略
する。発光装置41において、ヒートシンク33はシー
ト状の絶縁体42を介して回路基板34の裏側に取り付
けられる。絶縁体42としては、たとえばシリコーン樹
脂などをシート状に成形したものを用いる。図5に示す
態様では、このような絶縁体42を挟んで、ヒートシン
ク33を面発光素子モジュール32に固定する。
置31,41において、発光素子の駆動時に発生した熱
は、まず該素子からリードフレーム36を経て回路基板
34に伝達される。この回路基板34から、図4の場合
はスペーサ39および空気層40を経て、図5の場合は
絶縁体42を経て、それぞれヒートシンク33に伝達さ
れる。このようにこれら発光装置31,41において
は、ヒートシンク33を回路基板34の裏面に直接取り
付けることができないため、回路基板34から熱抵抗の
低いヒートシンク33へと効率よく熱を逃がすことがで
きない。また上記熱は、該素子から回路基板34まで、
主としてリードフレーム36を介して伝達されており、
回路基板に該素子を直接実装した構成と比較して、放熱
の効率が悪い。
39や絶縁体42などヒートシンク33を取り付けるた
めの部品がそれぞれ必要であり、またLEDランプ35
の回路基板34への実装を、LEDランプ35のリード
端子36aを回路基板34に予め形成された貫通孔に通
して半田付けする煩雑な作業によって行わなければなら
ないなど、製造効率が悪く、生産性が低いという問題が
ある。
発光素子で発生した熱を効率よくヒートシンクへ逃がす
ことができる発光装置を提供することをその目的とする
ものである。
を解決するため鋭意研究を行った結果、本発明を完成す
るに至った。本発明は以下のとおりである。 (1)回路基板および該基板上に二次元的に並べられて
実装された複数個の発光素子を有し、かつ該基板の裏側
に一または複数個の凸状部を有する面発光素子モジュー
ルと、一または複数個の凹状部が表面に形成されたヒー
トシンクとを備える発光装置であって、回路基板の裏面
とヒートシンクの表面とが接し、かつ凸状部が凹状部に
挿入された状態で、ヒートシンクが面発光素子モジュー
ルに固定されていることを特徴とする発光装置。 (2)凹状部に挿入された凸状部が、該凹状部と互いに
嵌合していることを特徴とする上記(1)に記載の発光
装置。 (3)回路基板面上で各発光素子を封止する透光性を有
する樹脂被覆層を備えることを特徴とする上記(1)ま
たは(2)に記載の発光装置。 (4)上記樹脂被覆層が凸レンズ状または凹レンズ状に
成形されたものであることを特徴とする上記(3)に記
載の発光装置。 (5)回路基板は樹脂被覆層が形成される各部分に一ま
たは複数個の貫通孔を有し、樹脂被覆層と凸状部とが、
該貫通孔で連通して一体的に形成されたものであること
を特徴とする上記(3)または(4)に記載の発光装
置。 (6)回路基板が主としてアルミニウムからなるもので
あることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに
記載の発光装置。
図1は本発明の発光装置の好ましい一例を示す簡略化し
た断面図であり、図2は図1の領域Aを拡大して示す図
であり、図3は図1の発光装置の簡略化した正面図であ
る。発光装置1は、基本的には、面発光素子モジュール
2と、ヒートシンク3とを備える。面発光素子モジュー
ル2は、回路基板4と、該基板4上に二次元的に並べら
れて実装された複数個の発光素子5と、回路基板4の裏
側に形成される一または複数個の凸状部6とを有する。
素子搭載面4aに、搭載する発光素子5に適宜対応して
形成された図示しない配線パターンを有する。このよう
な配線パターンと、各発光素子5の電極(一個のみ図
示)とがワイヤボンディング(ワイヤ7)で接続され
る。
た半導体結晶層の上面から外部へ光を放射する発光素子
が用いられる。このような発光素子5は、発光ダイオー
ド(LED)であってもよく、また面発光レーザであっ
てもよい。
出するように形成されるならばその形状は特には限定さ
れないが、好ましくは略柱状に形成され、より好ましく
は略円柱状に形成される。凸状部6の突出方向における
長さも特には限定はないが、面発光素子モジュール2全
体の厚みをできるだけ薄くしたい理由から、好ましくは
0.5mm〜2.0mmに選ばれ、より好ましくは1.
0mm〜1.5mmに選ばれる。また凸状部6が上記の
ように略円柱状に形成される場合、その径は5mm〜1
0mm程度に選ばれるのが好ましい。ここで回路基板4
の「裏面」とは、該基板4の、発光素子5が搭載される
素子搭載面4aとは反対側の面をさす。
れるならば特に限定はないが、好ましくは回路基板4に
実装される発光素子5と同数形成される。凸状部6は、
回路基板4の、各発光素子5が実装される位置の裏側に
それぞれ形成されるのが好ましい。このような凸状部6
を形成する材料としては特には限定されないが、後述の
発光素子5を封止する樹脂被覆層11を形成する材料と
同じポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹
脂などの樹脂材料が好ましい。
状部6が挿入され得る一または複数個の凹状部8がその
表面に形成されるならば特に限定はないが、図2に示す
ようなある程度の厚みD1(2mm〜20mm)を有し
かつ平坦な表面部分を有する、ブロック状あるいは板状
の部材を少なくとも備えるのが好ましい。
えば複数個の凹状部8が形成された板状部材3aと、該
板状部材3aに設けられたフィン部材3bとからなる。
板状部材3aおよびフィン部材3bは、一体的に形成さ
れたものであってもよく、また図1に示すように別体と
して設けられたものであってもよい。このようなヒート
シンク3は、たとえばアルミニウム合金、亜鉛合金、マ
グネシウム合金、銅合金、鉄などの一般的に熱抵抗が低
い材料で実現される。
の凹状部8の形状および配置は、上記凸状部6が挿入さ
れ得る形状および配置であれば特には限定されず、該凸
状部6の形状および配置に併せて適宜選択される。該凹
状部8は、好ましくは全部の凸状部6を挿入可能なよう
に実現される。このような凹状部8は、好ましくは略柱
状の内部空間を有するように形成され、より好ましくは
略円柱状の内部空間を有するように形成される。
記の凸状部6の突出方向における長さよりも大きく選ば
れる。これによって板状部材3aの各凹状部8が形成さ
れる表面3a1と回路基板4の裏面4bとが互いに接す
るように、面発光素子モジュール2にヒートシンク3を
取り付けることができる。上記深さD2は、好ましくは
1.0mm〜3.0mmに選ばれ、より好ましくは1.
5mm〜2.0mmに選ばれる。
れ得る大きさであれば特に限定はないが、図2に示すよ
うに、好ましくは凸状部6の側壁6aと、板状部材3a
の凹状部8の内部空間に面する側壁8aとが互いに接す
るように、言うなれば凸状部6と凹状部8とが互いに嵌
合し得るように形成される。
隔で配置して構成される。この板材の枚数や外形、断面
形状、大きさなどは特に限定されるものではなく、所望
の熱交換率が得られるように適宜設定すればよい。また
本発明においては、フィン部材3bの態様は図1および
図3に示した例に限定されるものではない。たとえば、
平板フィン、波状フィン、断続面フィンといった一般的
に広く知られている種々の形状で実現される。
8に挿入され、かつ回路基板4の裏面4bとヒートシン
ク3の表面3a1とが接する状態で、該ヒートシンク3
が面発光素子モジュール2に固定されて実現される。ヒ
ートシンク3と面発光素子モジュール2との固定方法
は、特には限定されず、図1および図3に示すようにた
とえばネジで実現される適宜の固定手段15を用いても
よく、また凸状部と凹状部の内部空間に面する側壁との
間にたとえばシリコーン樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系
接着剤などの接着剤が介在されることによって固定され
てもよい。また凸状部6と凹状部8とが互いに嵌合する
ことによって、ヒートシンク3が面発光素子モジュール
2に固定されてもよい。
子モジュール2に取付けられることによって、ヒートシ
ンクよりも格段に熱抵抗の高い空気層や絶縁体などが回
路基板の裏面とヒートシンクの表面との間に介在される
ような従来の発光装置とは異なり、回路基板4から直接
ヒートシンク3へと熱が伝わり、より効率的に放熱を行
うことができる。
ール2は、図1に示すように、複数個の発光素子5が回
路基板4上に二次元的に並べられて実現される。したが
って発光素子5の駆動時に発生した熱は、該素子から回
路基板4に直接伝わる。これによって従来のようにリー
ドフレームを介して発光素子を回路基板に実装する構成
と比較して、該素子から回路基板へと熱が伝わり易い。
したがってより多くの量の熱を短時間で素子から回路基
板を経てヒートシンクへと逃がすことができるので、効
率的に放熱を行うことができる。
に実現されるので、従来のように回路基板への実装の際
に、リード端子を回路基板に予め形成された貫通孔に通
して半田付けするというような煩雑な作業を行わなくて
もよい。したがって製造効率がよく、生産性が高い。
ようにスペーサや絶縁体を必要とせず、用いる部品数が
少ないため、従来より簡易な構成でかつ放熱性に優れる
発光装置を実現することができる。また上記のようにリ
ードフレームを用いず、かつ回路基板裏面とヒートシン
ク表面との間に空気層が介在されない構成であるので、
従来よりもコンパクトな発光装置を得ることができる。
部に挿入された凸状部が、該凹状部と互いに嵌合するよ
うに実現されるのが好ましい。このように実現された発
光装置1においては、上記嵌合している部分(凸状部6
の側壁6aと凹状部8の内部空間に面する側壁8aとが
互いに接する部分)からもより多くの熱をヒートシンク
に逃がすことができ、より効率的に放熱を行うことがで
きる。
6の数倍の大きさに形成し、一個の凹状部8内に複数個
の凸状部6が同時に挿入されるように実現してもよい。
また基板4の裏面4bよりもヒートシンク3の表面3a
1の方が狭いならば、基板裏面4bのヒートシンク3か
らはみ出した領域に、凹状部に挿入されない凸状部があ
ってもよい。
うに、回路基板4上で各発光素子5を封止する樹脂被覆
層11をさらに備える。樹脂被覆層11は、基本的に
は、発光素子5を外界から保護するために形成される層
であって、たとえばポリカーボネート樹脂、エポキシ樹
脂、アクリル樹脂などの樹脂材料で実現される。このよ
うな樹脂被覆層11は、たとえば発光素子5の電極と回
路基板4上の配線パターン間がワイヤボンディングされ
た状態で成形用金型内に配置して射出成形することによ
って好適に形成される。樹脂被覆層11は、透光性を有
するように、好ましくは無色透明であるように実現され
る。
されないが、好ましくは、回路基板4の素子搭載面4a
に対し凸レンズ状または凹レンズ状に成形される。これ
によって、発光素子5から発せられた光を収束可能また
は発散可能とすることができ、発光素子5からの光を効
率よく取り出して所望の指向特性を持たせることができ
る。中でも、図1に示すような砲弾型などと呼ばれる従
来公知の凸レンズ状に成形されたものが特に好ましい。
脂被覆層11が形成される各部分に一または複数個の貫
通孔12をさらに有する。上記各部分に形成される貫通
孔12は、好ましくは一個〜四個、より好ましくは後述
する樹脂被覆層11の成形の点から図1に示すように二
個で実現される。上記の樹脂被覆層11は、この貫通孔
12を含んで各発光素子5を被覆するように形成され
る。
が樹脂被覆層11と同一材料で形成され、図1〜図3に
示すように樹脂被覆層11と凸状部6とが上記貫通孔1
2で連通して一体的に成形されて実現される。以下、発
光素子5および樹脂被覆層11を指して、また上記のよ
うに該樹脂被覆層11と凸状部6とが上記貫通孔12で
連通して一体的に成形される場合には凸状部6および貫
通孔12に充填された部分を含んで、「LEDランプ」
ということがある。このように樹脂被覆層11および凸
状部6を一体的に形成することで、LEDランプの作製
をより簡易に行うことができ、かつより高品位なLED
ランプが得られる利点がある。
願人が特許2739379号公報で提案した射出成形法
によって特に好適に作製することができる。該方法と
は、回路基板上に実装された素子の近傍に設けられた該
基板の貫通孔を通して、該素子とその近傍の基板裏面部
分とを一体的に包囲するように封止する方法である。具
体的には、成形用金型の注入ゲートを素子実装側のキャ
ビティ近傍側の回路基板面に向けて設け、該ゲートから
注入される成形用樹脂の流れを回路基板面に一旦衝突さ
せた後に、素子実装側のキャビティに流入させる。この
際、金型の回路基板裏面側にもキャビティを設け、かつ
回路基板に貫通孔を形成しておく。これによって、回路
基板の、素子実装側のキャビティを充填した後の樹脂
が、該素子の実装位置の近傍の貫通孔を通り、回路基板
の裏面側(素子実装側とは反対側)の裏面側キャビティ
に逃がされる。
た素子を封止する際に、成形用樹脂が素子実装側のキャ
ビティ内に流入するときの衝撃力を緩和し、素子実装側
からの成形用樹脂の注入を行うものである。したがって
上記成形法では、ウェルドライン、フローマーク、ジェ
ッティングなどの成形不良が発生しない高品位な樹脂被
覆層が好適に得られる。またこのような成形方法では、
複数個の素子に対して一括して樹脂被覆層を形成できる
ので、少ない作業工程数で効率よくLEDランプを製造
することができる。
は、アルミニウム基板、ガラスエポキシ基板、セラミッ
ク基板、鉄基板、銅基板などが挙げられるが、効率よく
放熱を行う観点からは、アルミニウム基板を用いるのが
特に好ましい。
とする面発光素子モジュール2の形態に応じて異なる
が、一般に、(縦:10mm〜200mm)×(横:1
0mm〜200mm)×(厚み:0.5mm〜2.0m
m)程度の大きさである。
に設けられる配線パターンには、金、銀、銅、ニッケ
ル、コバルトなどの各種金属またはこれらを主成分とす
る各種合金を用いることができる。該配線パターンは、
通常、スパッタリング法、CVD法、真空蒸着法、メッ
キなどを用いて、回路基板面に金属層を形成した後、当
該金属層を部分的にエッチング除去して、所望のパター
ンにパターニングする、いわゆる、サブトラクティブ法
によって形成される。また、配線金属を直接パターン状
に形成するアクティブ法によって配線パターンを形成し
てもよい。
ント)は、平面ダイボンダーなどのLEDチップのダイ
ボンド装置として一般的に知られているダイボンド装置
が使用される。回路基板4への発光素子5(チップ)の
ダイボンド形態としては、Au−Siなどを用いた共晶
接合、Sn−Pbなどを用いた半田接合、または、Ag
粉入り導電性エポキシ樹脂組成物、非導電性エポキシ樹
脂組成物、シリコーン系樹脂組成物などを用いた樹脂接
合などが用いられる。
二次元的に並べられるが、その並べ方はマトリクス状な
どの一定の規則性を持った並べ方でも、不規則な並べ方
であってもよい。実装される発光素子5の数は、一般に
一個〜二百個程度である。発光素子5の電極と配線パタ
ーンの端部(ボンディングパッド)間のワイヤボンディ
ングするためのワイヤ7としては、金線、アルミニウム
線などが用いられる。ワイヤボンディング方法として
は、たとえば熱圧着ボンディング法、超音波ボンディン
グ法、熱圧着・超音波併用ボンディング法などが挙げら
れる。
していないが、実際には、回路基板4の図示した以外の
領域には、目的とする発光量に応じてLEDランプおよ
びそれらに対応する配線パターンがさらに形成されてい
る。また、駆動用のICなどの他の電子部品類(図示せ
ず)なども実装されている。
と別体として、回路基板の裏側に設けられてもよい。こ
のように凸状部が樹脂被覆層と別体として設けられる場
合、凸状部は、回路基板の、発光素子が実装される位置
の裏側に必ずしも形成されていなくてもよい。
は、たとえばフライス盤というような従来から一般的に
用いられている器具を用いて好適に形成することができ
る。また上記のように本発明においては、回路基板の裏
面とヒートシンクの該表面とが接するように、ヒートシ
ンクを面発光素子モジュールに固定する。したがって放
熱性の点からは、該ヒートシンク表面のうち、回路基板
裏面に接する面積をできるだけ多くすることが望まし
い。このため本発明におけるヒートシンクへの凹状部の
形成においては、たとえばフライス盤を用いて、座ぐり
加工を施すのが効果的である。該座ぐり加工を施すこと
で、凹状部8周辺のヒートシンク3の各表面部分を平坦
に加工することができ、ヒートシンクの表面のうち凹状
部が形成される残余の領域が可及的に回路基板の裏面に
接し得るように、凹状部を形成することができる。
ヒートシンク3を形成してもよい。該ダイカストにおい
て、予め凹状部8を有するようなヒートシンク3の金型
を用いれば、上記の凹状部8を加工する手間もかから
ず、本発明におけるヒートシンク3を高い生産性で実現
できる。
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。 実施例1 まず適宜の配線パターンを有する(縦:5cm)×
(横:5cm)×(厚み:1mm)のアルミニウム基板
上に、三十六個のGaAlAs/GaAlAs(DH)
構造の高輝度赤色LEDを、7mmのピッチ間隔で六個
×六個配列した。各LEDを、本件出願人が特許273
9379号公報で提案した射出成形法によってポリカー
ボネート樹脂で被覆して、樹脂被覆層を形成し、LED
ランプとした。LEDランプの形成されたアルミニウム
基板上に適宜の駆動用ICなどを実装し、本発明におけ
る面発光素子モジュールとした。このような面発光素子
モジュールは、アルミニウム基板の、LEDが実装され
る位置の裏側に、7mmのピッチ間隔で六個×六個の円
柱状の凸状部(ポリカーボネート樹脂製、突出方向の長
さ:1.0mm、径:6.0mm)を備えるものであっ
た。
m)×(厚み:5mm)の板状部材と、適宜のフィン部
材とを、アルミニウム合金を用いたダイカストによって
一体的に形成し、本発明におけるヒートシンク(熱抵
抗:0.93℃/W)を作製した。このようにして得ら
れた本発明におけるヒートシンクは、上記面発光素子モ
ジュールの各凸状部に対応して凹状部(深さ:1.5m
m、径:7.0mm)が形成されたものであった。
ヒートシンクの各凹状部に嵌め込み、アルミニウム基板
の裏面とヒートシンクの板状部材の表面とが互いに接す
る状態でこれらを固定し、本発明の発光装置を得た。
流DC50mAの点灯条件でLEDを点灯させた。電圧
は68.2Vであった。この際の点灯時間に対する光束
低下率をみたところ、従来よりも約25%も小さくする
ことができた。このことから、本発明の発光装置が従来
よりも簡易な構造で、かつ発光素子で発生した熱を効率
よくヒートシンクへ逃がすことができることが判った。
よれば、従来よりも簡易な構造で、かつ発光素子で発生
した熱を効率よくヒートシンクへ逃がすことができる発
光装置を提供できる。これによって該発光装置の光量の
向上、信頼性の向上、作業効率の向上が期待できる。
した断面図である。
である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 回路基板および該基板上に二次元的に並
べられて実装された複数個の発光素子を有し、かつ該基
板の裏側に一または複数個の凸状部を有する面発光素子
モジュールと、一または複数個の凹状部が表面に形成さ
れたヒートシンクとを備える発光装置であって、 回路基板の裏面とヒートシンクの表面とが接し、かつ凸
状部が凹状部に挿入された状態で、ヒートシンクが面発
光素子モジュールに固定されていることを特徴とする発
光装置。 - 【請求項2】 凹状部に挿入された凸状部が、該凹状部
と互いに嵌合していることを特徴とする請求項1に記載
の発光装置。 - 【請求項3】 回路基板面上で各発光素子を封止する透
光性を有する樹脂被覆層を備えることを特徴とする請求
項1または2に記載の発光装置。 - 【請求項4】 上記樹脂被覆層が凸レンズ状または凹レ
ンズ状に成形されたものであることを特徴とする請求項
3に記載の発光装置。 - 【請求項5】 回路基板は樹脂被覆層が形成される各部
分に一または複数個の貫通孔を有し、 樹脂被覆層と凸状部とが、該貫通孔で連通して一体的に
形成されたものであることを特徴とする請求項3または
4に記載の発光装置。 - 【請求項6】 回路基板が主としてアルミニウムからな
るものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
に記載の発光装置。
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