JP2002031972A - トナー定着器用セラミックスヒータ及びその製造方法 - Google Patents

トナー定着器用セラミックスヒータ及びその製造方法

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heat
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ceramic
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Masuhiro Natsuhara
益宏 夏原
Hirohiko Nakada
博彦 仲田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックスヒータと耐熱性フィルムを用い
る定着方式において、耐熱性フィルムの変形量を小さく
し、回転時にかかる負荷を低減して破損を防止すること
ができ、24ppmを越える高速の定着速度が可能なセ
ラミックスヒータを提供する。 【解決手段】 加熱ローラに取り付けるセラミックスヒ
ータのセラミックス基材11が窒化アルミニウム又は窒
化珪素からなり、発熱体12及び通電電極が銀又は銀合
金によって形成され、セラミックスヒータの耐熱性フィ
ルムと接触する面(定着面)の少なくとも一部が、転写
材の送り方向に直角な方向から見て曲面状をなしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱ローラ上のセ
ラミックスヒータに、エンドレスの耐熱性フィルムを加
圧ローラで圧接させて走行させ、加圧ローラと耐熱性フ
ィルムの間に送り込まれた転写材上のトナー画像を定着
する加熱方式のトナー定着器に関するものであり、特に
加熱ローラ上に配置されるトナー定着器用セラミックス
ヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリや複写機、プリンタ
ー等の画像形成装置に用いられるトナー定着器では、感
光ドラム上に形成したトナー画像を転写材である紙など
の上に転写した後、加熱と同時に加圧して紙面上に定着
させている。
【0003】このトナー定着器は加熱ローラと樹脂製の
加圧ローラから成るものであり、このようなトナー定着
器の方式の一つとして、例えば円筒状の金属製ロール中
にハロゲンランプなどの熱源を設置した加熱ローラを使
用し、熱源の熱で金属製ロール表面部を加熱し、トナー
を定着する方式のものがある。
【0004】近年、この定着方法とは別に、加熱ローラ
上にセラミックスヒータ(以下、単にヒータともいう)
を設けたトナー定着器が提案され、実用化されている。
この方法は、特開平1−263679号公報、特開平2
−157878号公報、特開昭63−313182号公
報等に示されている。具体的には、樹脂製の支持体に取
り付けたセラミックスヒータを加熱ローラの外周部に長
手方向に沿って配置し、この加熱ローラの外周をエンド
レスの耐熱性フィルムが加圧ローラとほぼ同一の速度で
回転することで紙を搬送し、トナーを紙に定着させるも
のである。尚、この耐熱性フィルムは、耐熱性樹脂又は
金属のいずれか、若しくはそれらを併用された材料で構
成されている。
【0005】この後者のセラミックスヒータと耐熱性フ
ィルムを用いたトナー定着器による定着方法は、発熱体
の熱容量が金属製のロールによる前者の方式に比較して
非常に小さいために、消費電力を低減でき、また熱源投
入後の発熱体の予熱が不要なため、いわゆるクイックス
タート性に優れているなどの利点がある。
【0006】この後者の定着方式を図1に概念的に示
す。図1において、1は加熱ローラ2上に配置されたセ
ラミックスヒータ、3は加熱ローラ2に周接してその外
周を移動するエンドレスの耐熱性フィルム、4は外周に
ゴム等の弾性体の層が形成された加圧ローラであり、耐
熱性フィルムと同期回転する。加熱ローラ2と加圧ロー
ラ4はそれらの両端の固定部に設けたバネ(図示せず)
によって互いに押し付けられ、加圧ローラ4を構成する
弾性体が外周で変形することによって幅Wのニップ部5
を形成している。トナー画像6aが形成された紙等の転
写材6は、それぞれ矢印方向に回転する耐熱性フィルム
3と加圧ローラ4の間に挿入される。ニップ部5におい
て転写材6上のトナー画像6aは加熱加圧され、画像6
bとして定着される。
【0007】また、加熱ローラ3に取り付けられるセラ
ミックスヒータ1は、例えば模式的に示すと図2のよう
な構造を有している。図2において、11はセラミック
ス基材であり、耐熱性フィルム3を介して加圧ローラ4
と接触する側の面(定着面)に、1本又は2本以上の発
熱体12と、この発熱体12に通電するための通電電極
13が設けられている。また、このセラミックス基材1
1は、全体形状が概ね厚みの薄い矩形平板状である。
尚、一般的にはセラミックスヒータ1の定着面側に発熱
体が形成され、その上に保護層としてオーバーコートガ
ラス層が形成されている。このガラス層は、絶縁性の確
保と共に、耐熱性フィルム3との摺接から発熱体1など
を保護する役割を果たしている。
【0008】上記セラミックスヒータ1のセラミックス
基材11としては、現在アルミナが一般的に使用されて
いる。しかし、この定着方式にも定着速度の高速化が要
求されているが、現在のアルミナ基材を用いたヒータで
は定着速度は6〜16ppm(10ppmは1分間にA
4用紙を10枚送り込む速度:10papers pe
r minuteの略)であり、更に24ppm以上の
高速処理が要請されている。
【0009】この定着方式のセラミックスヒータでは、
発熱体の両端又は片端に100V又は200Vの電圧が
印可され、数100W以上のジュール熱が発生し、これ
によって、約200℃程度まで約2〜6秒で昇温が行わ
れる。ところが、アルミナ基材を用いたセラミックヒー
タの場合、急速加熱過程において、熱衝撃により割れが
発生するという問題点があった。即ち、定着速度が速く
なると、紙1枚当たりにヒータから熱が伝わる時間は短
くなるが、トナー定着には一定の熱量が必要であるた
め、単位時間当たり一層多量の熱をヒータから転写材に
供給する必要がある。このため、定着速度の増加に伴っ
てヒータに加わる熱衝撃も増大する傾向にあり、ヒータ
が割れる確率も大きくなりつつある。
【0010】そこで、熱衝撃性に優れた窒化アルミニウ
ムを基材として用いたセラミックスヒータが、特開平9
−80940号公報、及び特開平9−197861号公
報に開示されている。特開平9−80940号公報によ
れば、窒化アルミニウムがアルミナよりも熱伝導率が高
いことを利用して、ヒータの温度応答性を改善してい
る。また、特開平9−197861号公報では、窒化ア
ルミニウムの高熱伝導性を利用して、定着性の改善、高
速での印刷の可能性、及び消費電力の低減を図ってい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、セラミ
ックスヒータの基材として窒化アルミニウムを使用する
ことによって、ヒータの破損を解決することができる。
しかし、定着速度の更なる高速化が進むに伴って、セラ
ミックスヒータを設けた加熱ローラの外周を回転する耐
熱性フィルム(以下、単にフィルムともいう)の耐久性が
低下するという問題が生じている。
【0012】即ち、従来のセラミックスヒータは全体が
矩形平板状であるから、加熱ローラと接触する平面状の
定着面に対して、エンドレスで側面から見ると円筒状の
耐熱性フィルムが加圧ローラによって密着される。この
とき耐熱性フィルムがニップ部で平面状に変形し、且つ
高速で回転するために、フィルムに多大の負荷がかかっ
て早期に破損することがある。特に、24ppmを超え
る定着速度ではこの傾向が顕著になるため、耐熱性フィ
ルムとセラミックスヒータを用いた定着方式の高速化に
対して障害となっていた。
【0013】このような従来の問題点に鑑み、本発明
は、セラミックスヒータと耐熱性フィルムを用いる定着
方式において、耐熱性フィルムの変形量を小さくし、回
転時にかかる負荷を低減して破損に至るまでのフィルム
の寿命を延ばし、併せて上記したヒータの問題点をも抑
えることができ、24ppmを越える高速の定着速度が
可能なセラミックスヒータを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供するセラミックスヒータは、外周部に
長手方向に沿ってセラミックスヒータを設けた加熱ロー
ラと、該加熱ローラに周接して移動するエンドレスの耐
熱性フィルムと、該加熱ローラのセラミックスヒータに
対向する外周部で該耐熱性フィルムを介してニップ部を
形成しつつ該耐熱性フィルムと同期回転する加圧ローラ
とを備え、前記耐熱性フィルムと前記加圧ローラの回転
によって前記ニップ部に転写材を送り込み、該転写材上
のトナー画像を加圧ローラの圧力と加熱ローラ上のセラ
ミックスヒータによる加熱によって定着するトナー定着
器において、該トナー定着器に使用される前記セラミッ
クスヒータであって、そのセラミックス基材上に発熱体
及び通電電極が銀又は銀合金によって形成されると共
に、前記耐熱性フィルムと接触する面の少なくとも一部
が、転写材の送り方向に直角な方向から見て曲面状をな
していることを特徴とする。
【0015】また、本発明が提供するセラミックスヒー
タの製造方法は、前記のトナー定着器に使用される前記
セラミックスヒータの製造方法であって、セラミックス
基材を、前記耐熱性フィルムと接触する面の少なくとも
一部が、転写材の送り方向に直角な方向から見て曲面状
をなすように押出成形し、この成形体を焼成した後、そ
のセラミックス基材の耐熱性フィルムと接触する面又は
その裏面に銀又は銀合金からなる発熱体及び通電電極を
形成することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明においては、加熱ローラに
取り付けたセラミックスヒータの耐熱性フィルムと接触
する面(以下、定着面ともいう)の少なくとも一部を、
転写材の送り方向に直角な方向から見て、曲面状に形成
してある。このようにセラミックスヒータの定着面を曲
面状にすることで、耐熱性フィルムとの摺動負荷を減ら
すことができる。その結果、耐熱性フィルムの変形量を
小さくし、その耐久性を向上させることができる。
【0017】具体的な定着面の曲面形状としては、転写
材の送り方向に直角な方向から見て、その任意の断面が
滑らかに繋がっていれば良いが、例えば、セラミックス
ヒータの定着面の全体を円弧状に形成することが好まし
い。更に好ましくは、セラミックスヒータの定着面とな
る基材の外周面全体を耐熱性フィルムの曲率半径とほぼ
同一の曲面形状に形成すれば、耐熱性フィルムの変形量
を最小限にすることができ、その破損を殆どなくすこと
が可能である。尚、セラミックスヒータの定着面の曲率
半径が耐熱性フィルムの曲率半径よりも大きくなると、
ニップ幅が大きくなって定着性は向上するが、しかしそ
の一方で、送り速度にもよるが、フィルムの寿命は短く
なり易い。従って、セラミックスヒータの定着面の曲率
半径は、耐熱性フィルムの曲率半径よりも大き目の方が
良いが、転写材の送り速度との兼ね合いを考慮する必要
がある。
【0018】また、定着性をより一層向上させたい場合
には、加圧ローラと耐熱性フィルムとセラミックスヒー
タとの接触面積が増加するように、セラミックスヒータ
の定着面に加熱ローラの円弧とは逆向きの円弧を形成
し、その円弧の曲率半径を対向する加圧ローラの曲率半
径と同一又はそれ以上にすることも可能である。更に、
定着性と共に耐熱性フィルムの寿命を向上させるため
に、セラミックスヒータのニップ部を平面に形成して所
定のニップ幅を確保しつつ、定着面のニップ部以外を曲
面状に形成することもできる。
【0019】また、上記任意の断面で見たとき、そのセ
ラミックスヒータの短手方向(幅方向)の両端部におけ
る基材の厚みは、実用時の加圧加熱サイクルに充分耐え
得るだけの厚みを持たせ、且つその短手方向に沿った基
材の厚みを全体で従来のヒータとほぼ同一にすれば、ヒ
ータ自体の熱容量を従来のヒータとほぼ同一にすること
ができ、消費電力や立ち上げ速度といった特性を損なう
ことなく、耐熱性フィルムの耐久性を向上させることが
できる。本発明のセラミックスヒータにおける断面形状
の幾つかの具体例を、図3〜図8に模式的に示す。尚、
各図において、11はセラミックス基材及び12は発熱
体であり、発熱体12はセラミックス基材11の定着面
側又はその裏面に形成することができる。
【0020】セラミックスヒータに使用する基材として
は、高熱伝導性の窒化アルミニウムや窒化珪素を主成分
とするセラミックスが好ましい。定着時には発熱体が急
速に昇温するためセラミックスヒータに大きな熱衝撃が
かかるが、窒化アルミニウム系セラミックスは熱伝導率
がアルミナに比較して高く、熱衝撃性に優れているた
め、ヒータ自体の破損を防ぐことができる。また、窒化
珪素系セラミックスは窒化アルミニウム系セラミックス
に比べて熱伝導率は低いものの、機械的な強度が非常に
高く、熱衝撃によってヒータが破損する可能性が低い。
【0021】ただし、24ppm以下の定着速度におい
ては熱衝撃の程度も比較的小さいため、本発明による曲
面形状のセラミックスヒータであれば、アルミナ系セラ
ミックスのヒータに使用することもできる。尚、セラミ
ックスヒータに接触して移動する耐熱性フィルムは、従
来と同様に、耐熱性樹脂又は金属のいずれか、若しくは
それらを併用された材料で構成することができる。
【0022】次に、本発明における定着面が曲面形状の
セラミックスヒータの製造方法について述べる。本発明
では、耐熱性フィルムを介して加圧ローラと接触する面
(定着面)となるべき面を所定の曲面形状としたセラミ
ックス基材を焼結により作製した後、その基材の片方の
表面(定着面又はその裏面)上に、発熱体及び通電電極
を形成する。発熱体及び通電電極の材料としては、銀又
は銀合金を用いる。これらの金属はヒータとして加熱し
ても大気中で安定であり、白金などに比較して安価であ
ることから好適である。
【0023】セラミックス基材の成形方法は特に限定さ
れないが、通常の押出成形法を用いることが好ましい。
押出成形法によれば、セラミックス焼結体を機械加工に
よって曲面形状を形成する場合に比べ、安価に曲面形状
を形成できるためである。押出成形法以外の手法として
は、ドクターブレード法でシートを作製した後、このシ
ートを50℃以上の温度で加熱して曲面上に変形させる
ことでも成形は可能である。しかし、この方法は押出成
形法に比較して、加熱により変形させる工程が増加する
ためにコストアップにつながる。
【0024】押出成形及び焼成によってセラミックス基
材を作製した後、その片方の表面上に発熱体及び通電電
極を形成する。これらの発熱体及び通電電極の形成方法
としては、特に限定されるものではないが、形成膜厚の
バラツキの小ささ、コスト等の面からスクリーン印刷に
よる方法が好ましい。即ち、焼結されたセラミックス基
材の曲面形状をなす面又はその裏面上に、発熱体及び通
電電極のそれぞれのペーストをスクリーン印刷した後、
焼成することによって発熱体及び通電電極を形成する
(ポストファイヤ法)。
【0025】また、セラミックス基材の耐熱性フィルム
と接触する定着面には、耐摺動性の保護膜を設けること
が好ましい。特に、定着面側に発熱体や通電電極を形成
する場合には、これらを耐熱性フィルムとの摺動から保
護すると共に絶縁性を確保するために、その上に耐摺動
性の保護膜を被覆形成することが望ましい。耐摺動性の
保護膜としては、ガラスが一般的であり、グレーズガラ
スが好ましく使用される。グレーズガラスの表面は非常
に滑らかであり、耐熱性フィルムの摺動性を向上させる
ことができる。この保護膜の形成も、ガラスペーストを
塗布し、焼成することにより行われる。
【0026】また、更に好ましい耐摺動性の保護膜とし
て、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜がある。
DLC膜は、耐摺動性に優れるだけでなく、熱伝導率が
ガラス膜よりも格段に高い(ガラスは数W/m・Kに対
し、DLCは数百W/m・K)ため、ヒータの均熱幅を
大きくすることができ、定着性をより一層向上させるこ
とができる。尚、DLC膜は、公知の化学的又は物理的
気相合成法により形成することができる。
【0027】尚、セラミックス基材と、発熱体、通電電
極、及び保護膜を同時に焼成する方法(コファイヤ法)
では、セラミックス自身と、発熱体、通電電極及び保護
膜の収縮率及びその焼結開始温度の違いにより変形が生
じやすい。これに対して本発明のポストファイヤ法よれ
ば、セラミックス基材を焼結した後に、その上に発熱
体、通電電極及び保護膜を形成するので、このような変
形を殆ど回避することができる。
【0028】
【実施例】実施例1 窒化アルミニウム粉末100重量部に対して、焼結助剤
として酸化カルシウム粉末0.3重量部、酸化ネオジウ
ム粉末1.5重量部、及び酸化イッテリビウム粉末1.5
重量部を加え、更にバインダーと有機溶剤を加えて混練
機で混練した。この混練物を押出成形し、耐熱性フィル
ムを介して加圧ローラと接触する面(定着面)の焼結後
の形状が下記A〜Fになるように成形した。各成形体を
乾燥した後、窒素雰囲気中に800℃で脱脂を行い、更
に窒素雰囲気中において1700℃で焼結し、仕上げ加
工して、それぞれ窒化アルミニウム製の基材を得た。こ
の窒化アルミニウム基材の熱伝導率は150W/m・
K、JISに基づく3点曲げ強度は30MPaであっ
た。
【0029】得られた窒化アルミニウム製の各基材に対
して、それぞれの定着面上又はその裏面上に、スクリー
ン印刷により通電電極をAgペーストで印刷し、更に発
熱体をAg−Pdペーストで形成した後、大気中におい
て850℃で焼成した。更に、定着面上には保護膜とし
て硼珪酸ガラスをスクリーン印刷し、大気中において7
00℃で焼成することにより、窒化アルミニウム製のセ
ラミックスヒータをそれぞれ作製した。
【0030】各セラミックスヒータの定着面の形状は、
転写材の送り方向に直角な方向から見て以下に示す形状
A〜Fとおりである。また、各形状A〜Fの転写材の送
り方向に直角な方向から見た断面形状を、図3〜図8に
模式的に示す。尚、図3〜図8において、(A−1)、
(B−1)、(C−1)、(D−1)、(E−1)及び
(F−1)は定着面に発熱体を設けた状態を示し、(A
−2)、(B−2)、(C−2)、(D−2)、(E−
2)及び(F−2)は定着面の裏面に発熱体を設けた状
態を示す。
【0031】セラミックスヒータの定着面形状 形状A(図3): 基材の定着面と裏面とがR=20m
mの円弧状で、中央部の最大厚みが0.635mmであ
る。 形状B(図4): 基材の短手方向両端部に0.635
mmの厚みを持ち、定着面がR=20mmの円弧状で、
裏面は平坦面である。 形状C(図5): 基材の定着面が凹形状(加熱ローラ
の円弧と逆向き)のR=40mmの円弧状で、中央部の
最小厚みが0.635mmであり、裏面は平坦面であ
る。 形状D(図6): 基材の定着面の短手方向両端部にR
=30mmの曲面を形成し、それ以外は平面であり、短
手方向両端部以外の厚みは0.635mmで一定であ
り、裏面は平坦面である。 形状E(図7): 基材の定着面の短手方向両端部にR
=0.5mmの曲面を形成し、それ以外は平面で、最大
厚みは0.635mmで一定であり、裏面は平坦面であ
る。 形状F(図8): 基材の定着面及び裏面とも平坦面で
あり、厚みは0.635mm(一定)の矩形平板状であ
る(従来例)。 尚、各ヒータの大きさは、長さ300mm、及び幅は1
2mmとした。
【0032】比較のために、上記と同一の組成を有する
押出成形体に、発熱体及び通電電極としてWペーストを
スクリーン印刷し、更に保護膜として成形体と同じ組成
の窒化アルミニウムペーストを塗布し、上記と同様の手
法で脱脂と焼結を行った。得られた窒化アルミニウム製
のセラミックスヒータは、反りが最大で0.5mmとな
り、実用上問題はないが、本発明のものよりも反りが大
きくなった。
【0033】上記形状A〜Fの形状の定着面を有する各
セラミックスヒータに対して、耐熱性樹脂からなる直径
40mmのエンドレスな耐熱性フィルムを配置し、トナ
ー定着器に組み入れて直径25mmの加圧ローラと接触
させた。このトナー定着装置を用いて、40ppmの定
着速度で加圧ローラを回転することで、耐熱性フィルム
の耐久性を比較した。尚、ヒータの制御温度は、各評価
条件において良好な定着性が得られる最低限の温度とし
た。また、上記のガラスの代りにDLC(熱伝導率40
0W/m・K)の保護膜を形成したセラミックスヒータ
についても、同様にテストした。得られた結果を下記表
1に示す。
【0034】
【表1】試料 基 材 定着面形状 保護膜 耐熱性フィルムの耐久性 1 AlN A−1 ガラス 3000時間後も破損せず 2 AlN A−1 DLC 3000時間後も破損せず 3 AlN A−2 ガラス 3000時間後も破損せず 4 AlN A−2 DLC 3000時間後も破損せず 5 AlN B−1 ガラス 3000時間後も破損せず 6 AlN B−1 DLC 3000時間後も破損せず 7 AlN B−2 ガラス 3000時間後も破損せず 8 AlN B−2 DLC 3000時間後も破損せず 9 AlN C−1 ガラス 3000時間後も破損せず 10 AlN C−1 DLC 3000時間後も破損せず 11 AlN C−2 ガラス 3000時間後も破損せず 12 AlN C−2 DLC 3000時間後も破損せず 13 AlN D−1 ガラス 3000時間後も破損せず 14 AlN D−1 DLC 3000時間後も破損せず 15 AlN D−2 ガラス 3000時間後も破損せず 16 AlN D−2 DLC 3000時間後も破損せず 17 AlN E−1 ガラス 1700時間で破損 18 AlN E−1 DLC 1800時間で破損 19 AlN E−2 ガラス 1800時間で破損 20 AlN E−2 DLC 1850時間で破損 21 AlN F−1 ガラス 1050時間で破損 22 AlN F−1 DLC 1150時間で破損 23 AlN F−2 ガラス 1000時間で破損 24 AlN F−2 DLC 1050時間で破損 (注)試料21〜24は従来例である。
【0035】以上の結果から、セラミックス基材の定着
面側の形状を曲面形状とすることによって、従来の矩形
平板状の場合に比べて、耐熱性フィルムの耐久性が大幅
に向上することが分る。特に、形状A及び形状Bのよう
に定着面全体を円弧状に形成した試料、並びに形状C及
び形状Dの試料では、40ppmの高速で3000時間
連続稼動しても破損がなく、極めて優れた耐久性を備え
ることがわかる。
【0036】次に、上記各セラミックスヒータの幾つか
を用いて、ヒータに通電後、定着可能になる迄に必要な
ウォーミングアップ時間(アップ時間と表示)、及び4
0ppmの定着速度で一枚の用紙を定着するときに必要
な消費電力について評価を行い、その結果を下記表2以
下に示す。
【0037】
【表2】試料 基 材 定着面形状 保護膜 アップ時間 消費電力 1 AlN A−1 ガラス 2.2秒 1.36Wh 5 AlN B−1 ガラス 3.6秒 1.78Wh 9 AlN C−1 ガラス 3.2秒 1.51Wh 13 AlN D−1 ガラス 2.0秒 1.25Wh 17 AlN E−1 ガラス 2.2秒 1.31Wh 21 AlN F−1 ガラス 2.1秒 1.33Wh (注)試料21は従来例である。
【0038】以上の結果から分るように、本発明例にお
ける各試料のセラミックスヒータは、ウォーミングアッ
プ時間及び消費電力とも従来例のヒータとほぼ同じであ
る。ただし、全体としての厚みが厚い形状Bの定着面形
状を有する試料5のセラミックスヒータは、熱容量が大
きいために消費電力が多少大きくなる。また、形状Cの
試料9のセラミックスヒータは、中央部の最小厚みが
0.635mmであり、ヒータの熱容量としては従来の
形状Fに比較して円弧形状を形成した分大きくなるため
に、ヒータのウォーミングアップ時間が長くなり、また
一枚の紙を定着するときに必要な消費電力も大きくな
る。
【0039】また、本発明例の上記各セラミックスヒー
タの幾つかに関して、保護膜がガラスのものとDLCの
ものについて、定着性を比較した。得られた結果を下記
表3に示す。尚、表3における定着性の評価は、定着し
た画像を紙で擦ったとき、トナーの脱落がなく非常に定
着性が良いものを◎、若干のトナーの脱落があるものの
実用上定着性に問題がないものを○で示した。下記表3
から分るように、保護膜がガラスの場合に比べ、DLC
を用いた場合には、その熱伝導率が良いため定着性が改
善される。
【0040】
【表3】
【0041】実施例2 実施例1と同様にして、上記形状A〜Fの定着面を有
し、セラミックス基材が窒化珪素又はアルミナからなる
各セラミックスヒータを製造した。即ち、窒化珪素製の
セラミックスヒータについては、窒化珪素粉末100重
量部に燒結助剤として酸化イットリウム粉末5重量部及
びアルミナ粉末2重量部加え、更にバインダーと有機溶
剤を加えて混練した後、実施例1と同様の手法により成
形体を作製した。この成形体を乾燥した後、窒素雰囲気
中において800℃で脱脂を行い、更に窒素雰囲気中に
おいて1800℃で焼結してセラミックス基材とした。
この窒化珪素基材の熱伝導率は100W/m・Kであ
り、JISに基づく3点曲げ強度は100MPaであっ
た。
【0042】また、アルミナ製のセラミックスヒータで
は、アルミナ粉末100重量部に焼結助剤として酸化マ
グネシウム粉末3重量部、酸化カルシウム粉末2重量
部、二酸化珪素粉末1重量部を加え、バインダーと有機
溶剤を加えて混練した後、実施例1と同様の手法で成形
体を作製した。この成形体を乾燥した後、窒素雰囲気中
にて800℃で脱脂した後、窒素雰囲気中にて1600
℃で燒結してセラミックス基材とした。このアルミナ基
材の熱伝導率は20W/m・K、JISに基づく3点曲
げ強度は40MPaであった。
【0043】上記のようにして作製した窒化珪素とアル
ミナの各セラミックス基材に対して、実施例1と同様の
手法により、Agの通電電極とAg−Pdの発熱体、及
び硼珪酸ガラスの保護膜を形成して、それぞれ窒化珪素
製とアルミナ製のセラミックスヒータを作製した。
【0044】また、比較のために、上記と同一の組成を
有する窒化珪素とアルミナの各押出成形体に、発熱体及
び電極としてWペーストをスクリーン印刷し、更に保護
膜として各成形体と同じ組成のペーストを塗布し、窒素
雰囲気中にて800℃で脱脂を行い、窒素雰囲気中にて
1800℃で焼結した。得られた窒化珪素とアルミナの
セラミックスヒータは、反りが最大で0.5mmとな
り、実用上問題はないが、本発明のものよりも反りが大
きくなった。
【0045】上記のごとくセラミックス基材が窒化珪素
又はアルミナからなり且つ上記形状A〜Fの定着面を有
する各セラミックスヒータに対して、直径40mmのエ
ンドレスな耐熱性フィルムを配置し、トナー定着器に組
み入れて直径25mmの加圧ローラと接触させた。この
トナー定着装置を用いて、40ppmの定着速度で加圧
ローラを回転することで、耐熱性フィルムの耐久性を比
較した。
【0046】
【表4】試料 基 材 定着面形状 保護膜 耐熱性フィルムの耐久性 25 Al A−2 ガラス 3000時間後も破損せず 26 Si A−2 ガラス 3000時間後も破損せず 27 Al B−2 ガラス 3000時間後も破損せず 28 Si B−2 ガラス 3000時間後も破損せず 29 Al C−2 Al 3000時間後も破損せず 30 Si C−2 Si 3000時間後も破損せず 31 Al D−2 Al 3000時間後も破損せず 32 Si D−2 Si 3000時間後も破損せず 33 Al E−2 ガラス 1600時間で破損 34 Si E−2 ガラス 1450時間で破損 35 Al F−2 ガラス 980時間で破損 36 Si F−2 ガラス 920時間で破損 (注)試料35と36は従来例である。
【0047】以上の結果から分るように、アルミナ製や
窒化珪素製のセラミックスヒータにおいても、定着面に
曲面形状を設けることによって、従来例の場合よりも耐
熱性フィルムの寿命が向上した。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性フィルムの変形
量を小さくし、回転時にかかる負荷を低減して破損を防
止することができるので、従来は不可能であったから2
4ppmを超える定着速度で耐熱性フィルムを用いるこ
とができる。従って、定着時の消費電力を従来通り低減
することができ、且つ24ppmを越える高速の定着速
度が可能な、セラミックスヒータと耐熱性フィルムを用
いる定着方式の高速化を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】セラミックスヒータと耐熱性フィルムを用いた
定着方式によるトナー定着器を模式的に示す断面図であ
る。
【図2】セラミックスヒータを模式的に示す定着面側か
ら見た平面図である。
【図3】実施例における定着面形状Aのセラミックスヒ
ータを示す断面図である。
【図4】実施例における定着面形状Bのセラミックスヒ
ータを示す断面図である。
【図5】実施例における定着面形状Cのセラミックスヒ
ータを示す断面図である。
【図6】実施例における定着面形状Dのセラミックスヒ
ータを示す断面図である。
【図7】実施例における定着面形状Eのセラミックスヒ
ータを示す断面図である。
【図8】実施例における従来例として、定着面形状Fの
セラミックスヒータを示す断面図である。
【符号の説明】
1 セラミックスヒータ 2 加熱ローラ 3 耐熱性フィルム 4 加圧ローラ 5 ニップ部 6 転写材 6a トナー画像 6b 画像 11 セラミックス基材 12 発熱体 13 通電電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/16 H05B 3/16 Fターム(参考) 2H033 BA25 BA26 BB18 BB22 BB31 BE03 3K058 AA02 AA34 AA45 AA81 AA87 BA18 CA12 CE02 CE13 CE19 DA03 DA26 GA06 3K092 PP18 QA06 QB02 QB33 QB49 QB76 QC02 QC07 QC25 QC49 RF03 RF11 RF17 RF22 VV15 VV31 VV34 VV40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部に長手方向に沿ってセラミックス
    ヒータを設けた加熱ローラと、該加熱ローラに周接して
    移動するエンドレスの耐熱性フィルムと、該加熱ローラ
    のセラミックスヒータに対向する外周部で該耐熱性フィ
    ルムを介してニップ部を形成しつつ該耐熱性フィルムと
    同期回転する加圧ローラとを備え、 前記耐熱性フィルムと前記加圧ローラの回転によって前
    記ニップ部に転写材を送り込み、該転写材上のトナー画
    像を加圧ローラの圧力と加熱ローラ上のセラミックスヒ
    ータによる加熱によって定着するトナー定着器におい
    て、 該トナー定着器に使用される前記セラミックスヒータで
    あって、そのセラミックス基材上に発熱体及び通電電極
    が銀又は銀合金によって形成されると共に、前記耐熱性
    フィルムと接触する面の少なくとも一部が、転写材の送
    り方向に直角な方向から見て曲面状をなしていることを
    特徴とするトナー定着器用セラミックスヒータ。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性フィルムと接触する面の全体
    が円弧状であることを特徴とする、請求項1に記載のト
    ナー定着器用セラミックスヒータ。
  3. 【請求項3】 前記耐熱性フィルムと接触する面に、耐
    摺動性の保護膜が形成されていることを特徴とする、請
    求項1又は2に記載のトナー定着器用セラミックスヒー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記耐摺動性の保護膜がダイヤモンドラ
    イクカーボンからなることを特徴とする、請求項3に記
    載のトナー定着器用セラミックスヒータ。
  5. 【請求項5】 セラミックスヒータの基材が窒化アルミ
    ニウム系セラミックスからなることを特徴とする、請求
    項1〜4のいずれかに記載のトナー定着器用セラミック
    スヒータ。
  6. 【請求項6】 セラミックスヒータの基材が窒化珪素系
    セラミックスからなることを特徴とする、請求項1〜4
    のいずれかに記載のトナー定着器用セラミックスヒー
    タ。
  7. 【請求項7】 外周部に長手方向に沿ってセラミック
    スヒータを設けた加熱ローラと、該加熱ローラに周接し
    て移動するエンドレスの耐熱性フィルムと、該加熱ロー
    ラのセラミックスヒータに対向する外周部で該耐熱性フ
    ィルムを介してニップ部を形成しつつ該耐熱性フィルム
    と同期回転する加圧ローラとを備え、 前記耐熱性フィルムと前記加圧ローラの回転によって前
    記ニップ部に転写材を送り込み、該転写材上のトナー画
    像を加圧ローラの圧力と加熱ローラ上のセラミックスヒ
    ータによる加熱によって定着するトナー定着器におい
    て、 該トナー定着器に使用される前記セラミックスヒータの
    製造方法であって、セラミックス基材を、前記耐熱性フ
    ィルムと接触する面の少なくとも一部が、転写材の送り
    方向に直角な方向から見て曲面状をなすように押出成形
    し、この成形体を焼成した後、そのセラミックス基材の
    耐熱性フィルムと接触する面又はその裏面に銀又は銀合
    金からなる発熱体及び通電電極を形成することを特徴と
    するトナー定着器用セラミックスヒータの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記耐熱性フィルムと接触する面に、耐
    摺動性の保護膜を形成することを特徴とする、請求項7
    に記載のトナー定着器用セラミックスヒータの製造方
    法。
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