JP7176375B2 - 加熱部材、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱部材、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、加熱部材、加熱部材を備える定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置において、用紙上のトナーを熱により定着させる定着装置や用紙上のインクを乾燥させる乾燥装置などに用いられる加熱部材として、抵抗発熱体を有する面状又は薄板状のヒータが知られている。
斯かるヒータを備える定着装置として、例えば、特許文献1(特開2001-324886号公報)には、図17に示すように、薄板状の加熱体100と、加熱体100と摺動するフィルム200と、フィルム200を介して加熱体100と接触しニップ部Nを形成する加圧部材300と、フィルム200をガイドするガイド部材400などを備える定着装置が開示されている。
ところで、上記のような面状又は薄板状の加熱部材を備える構成において、加熱部材から発せられる熱の多くは、ニップ部にてベルト部材(フィルム)に付与されるが、熱の一部は、ベルト部材に近接して配置されているガイド部材などにも少なからず伝わる。このため、ガイド部材などを介するベルト部材への伝熱が効率良く行われれば、ベルト部材をニップ部以外の範囲でも効果的に加熱することが可能である。
しかしながら、加熱部材からガイド部材などの別部材への熱伝達効率は良くないため、ニップ部以外の範囲においてベルト部材を効果的に加熱するには改善が必要であった。
上記課題を解決するため、本発明は、基材と、前記基材上に設けられた発熱部と、を有し、無端状のベルト部材と対向部材とが接触するニップ部に対応する位置で、前記ベルト部材の内周面に接触する加熱部材であって、前記基材は、前記ニップ部に対応する位置で前記発熱部を有し前記ベルト部材側の面及びこれとは反対側の面が平面状に形成される平板部と、前記ベルト部材側の面及びこれとは反対側の面が前記ニップ部以外の領域で前記ベルト部材の周方向に湾曲する湾曲部を一体に有し、前記平板部は、前記ニップ部に対応する位置で前記加熱部材を保持する保持部材に接触し、前記湾曲部は、前記ベルト部材の回転方向において前記保持部材の上流端よりも上流側又は前記保持部材の下流端よりも下流側へ突出し前記保持部材に接触しないように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、発熱部から発せられた熱が湾曲部に伝達され、さらにその熱が湾曲部からベルト部材に伝達されることで、ベルト部材がニップ部以外の領域で湾曲部によって加熱される。しかも、湾曲部は加熱部材の基材に一体に設けられている部分であるので、湾曲部を介して伝わる熱は、加熱部材とは別体の部材を介して伝わる熱よりも効率良く伝達される。これにより、ニップ部以外の領域においてベルト部材を効果的に加熱することができるようになる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 ヒータの分解斜視図である。 ヒータをその長手方向に切断した断面図である。 ヒータの平面図である。 ヒータの斜視図である。 ヒータ及びヒータホルダの斜視図である。 湾曲部がニップ入口側に配置されている例を示す図である。 比較例の構成と、比較例におけるベルト表面温度と、を示す図である。 本発明の実施形態に係る構成と、本実施形態におけるベルト表面温度と、を示す図である。 湾曲部に複数の突起が設けられている例を示す図である。 湾曲部の幅と最大の用紙通過幅との関係を示す図である。 湾曲部がニップ出口側に配置されている例を示す図である。 湾曲部がニップ入口側とニップ出口側の両方に配置されている例を示す図である。 他の定着装置の構成を示す図である。 別の定着装置の構成を示す図である。 従来の定着装置の概略構成図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明について説明する。なお、本発明を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。まず、図1を参照して、画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、電子写真方式のモノクロレーザプリンタである。なお、本発明は、プリンタのほか、複写機、ファクシミリ、あるいは、これらのいずれか2つ又は3つの機能を備える複合機であってもよい。また、モノクロ画像形成装置に限らず、カラー画像形成装置であってもよい。
図1に示すように、画像形成装置1には、画像を形成する画像形成部2と、記録媒体としての用紙Pを供給する記録媒体供給部3と、供給された用紙Pに画像を転写する転写部4と、用紙Pに転写された画像を定着する定着装置5と、画像が定着された用紙Pを装置外に排出する排出部6と、が設けられている。
画像形成部2は、ドラム状の感光体7と、感光体7の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ8と、感光体7の表面を露光して潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置9と、感光体7の表面にトナー(現像剤)を供給して潜像を可視画像化する現像手段としての現像ローラ10と、感光体7の表面をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニングブレード11と、を備えている。
印刷動作開始の指示があると、画像形成部2において、感光体7が回転を開始し、帯電ローラ8によって感光体7の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に基づいて、露光装置9が感光体7の表面を露光することで、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像ローラ10からトナーが供給され、感光体2上にトナー画像が形成される。
感光体7上に形成されたトナー画像は、転写部4に配置された転写ローラ15と感光体7との間の転写ニップにおいて用紙Pに転写される。この用紙Pは、記録媒体供給部3から供給されたものである。記録媒体供給部3では、給紙カセット12に収容されている用紙Pが給紙ローラ13によって1枚ずつ送り出される。送り出された用紙Pは、タイミングローラ対14によって感光体7上のトナー画像とタイミングを合わせて転写ニップへ搬送される。そして、転写ニップにおいて、感光体7上のトナー画像が用紙Pに転写される。また、トナー画像の転写が行われた後、感光体7上に残留するトナーは、クリーニングブレード11によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置5へ搬送される。そして、定着装置5において、用紙Pが定着ベルト20と加圧ローラ21との間を通過する際に加熱及び加圧されることで、トナー画像が用紙Pに定着される。その後、用紙Pは、排出部6に搬送され、排紙ローラ対16によって装置外に排出されて、一連の印刷動作が完了する。
続いて、図2に基づき、本実施形態に係る定着装置5の構成について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る定着装置5は、定着ベルト20と、加圧ローラ21と、ヒータ22と、ヒータホルダ23と、ステー24と、を備えている。
定着ベルト20は、用紙Pの未定着画像担持面側に配置され、用紙Pに未定着画像Tを定着させる定着部材である。定着ベルト20は、無端状のベルト部材で構成されている。定着ベルト20は、その両端部に挿入された一対のベルト支持部材26(図12参照)によって回転可能に支持されている。すなわち、定着ベルト20は非回転状態では基本的に周方向の張力が付与されない状態、いわゆるフリーベルト方式で支持されている。
本実施形態では、定着ベルト20が、ニッケルやSUS等の金属材料やポリイミドなどの樹脂材料で形成された内周側の基材と、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などで形成された外周側の離型層と、を有する無端状のベルト(フィルムも含む。)で構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡シリコーンゴム、あるいはフッ素ゴムなどのゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。この弾性層の厚さを100μm程度にすれば、未定着画像(未定着トナー)を押し潰して定着させるときに弾性層の弾性変形により、ベルト表面の微小な凹凸を吸収でき、光沢ムラの発生を回避できる。
また、本実施形態では、定着ベルト20の低熱容量化の観点から、定着ベルト20として、薄肉で小径のベルトを採用している。具体的には、定着ベルト20を構成する基材、離型層のそれぞれの厚さを、20~50μm、10~50μmの範囲に設定し、定着ベルト20全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト20が弾性層を有する場合は、弾性層の厚さを、100~300μmに設定するとよい。さらに低熱容量化を図るには、定着ベルト20全体としての厚さを0.2mm以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、本実施形態では、定着ベルト20の直径が、20~40mmに設定されており、望ましくは、直径を30mm以下とするのがよい。
加圧ローラ21は、定着ベルト20の外周側に対向するように配置された対向部材である。本実施形態では、加圧ローラ21が、芯金と、芯金の表面に設けられた発泡シリコーンゴムやフッ素ゴムなどから成る弾性層と、弾性層の表面に設けられたPFAやPTFEなどから成る離型層と、で構成されている。また、本実施形態では、加圧ローラ21を中実ローラとしているが、中空ローラであってもよい。中空ローラの場合、加圧ローラ21の内部にハロゲンヒータなどの加熱部材を配置することも可能である。また、加圧ローラ21の弾性層は、ソリッドゴムでもよいが、内部に加熱部材が配置されていない場合は、弾性層にスポンジゴムを用いて加圧ローラ21の断熱性を高めることが望ましい。これにより、定着ベルト20の熱が加圧ローラ21に奪われにくくなり、定着ベルト20の熱効率が向上する。対向部材として、加圧ローラ21に代えて無端状の加圧ベルトなどの部材を適用することも可能である。
また、加圧ローラ21は、画像形成装置本体に設けられた駆動源によって図2中の矢印Aで示す方向に回転駆動するように構成されている。一方、定着ベルト20は、加圧ローラ21が回転駆動することにより、これに伴って図2中の矢印B方向に従動回転する。定着ベルト20と加圧ローラ21との間(ニップ部N)に未定着画像Tが転写された用紙Pが搬送されると、回転する定着ベルト20と加圧ローラ21とによって用紙Pが搬送されニップ部Nを通過する。このとき、用紙Pに対して熱と圧力が付与されることで、未定着画像Tが用紙Pに定着される。
また、加圧ローラ21と定着ベルト20は、互いに接近離間するように構成されている。万が一、ニップ部Nに用紙が詰まった場合は、加圧ローラ21と定着ベルト20を互いに離間させ、ニップ部Nを開放することで、詰まった用紙のジャム処理などのメンテナンス作業を行うことが可能である。加圧ローラ21と定着ベルト20とは、いずれか一方に対して他方を動かして接近離間させるように構成されていてもよいし、両方を動かすことで接近離間させる構成であってもよい。
ヒータ22は、定着ベルト20を加熱する加熱部材である。ヒータ22は、面状又は薄板状に形成されており、ニップ部Nに対応する位置で、定着ベルト20の幅方向に渡ってその内周面に接触している。ヒータ22は、定着ベルト20の内周面に対して、低摩擦シートなどを介して間接的に接触する場合であってもよいが、ヒータ22を定着ベルト20に対して直接接触させる方が定着ベルト20への熱伝達効率がよい。
ヒータホルダ23は、ヒータ22を保持する保持部材である。ヒータホルダ23は、耐熱性樹脂などで構成されており、支持部材としての金属製のステー24によって支持されている。これにより、加圧ローラ21の加圧力に対するヒータホルダ23及びヒータ22の撓みが抑制され、均一な幅のニップ部Nが形成される。また、ヒータホルダ23には、定着ベルト20の回転方向におけるニップ部Nの下流側に、定着ベルト20の内周面に接触して定着ベルト20をガイドするベルトガイド25が設けられている。
図3は、ヒータ22の分解斜視図、図4は、ヒータ22をその長手方向に切断した断面図、図5は、ヒータ22の平面図である。以下、図3~図5に基づき、本実施形態に係るヒータ22の構成について説明する。なお、以下の説明において、ヒータ22の定着ベルト20側(ニップ部N側)を「表側」と称し、これとは反対側(ヒータホルダ23側)を「裏側」と称して説明する。
図3及び図4に示すように、ヒータ22は、基材30と、基材30の表側に設けられた絶縁層31と、絶縁層31の表側に設けられた発熱部32、電極部33、給電線34と、発熱部32などを覆う表側の保護層35と、基材30の裏側に設けられた別の保護層36と、を有している。
基材30は、ステンレス(SUS)や鉄、アルミニウム、又は銅などの金属材料で構成されている。金属材料は、急速加熱に対する耐久性に優れ、加工もしやすいため、低コスト化を図るのに好適である。中でも、アルミニウムや銅は熱伝導率が高く、温度ムラが発生しにくいため、画像品質を高められる点で好ましい。同様の観点から、グラファイトやグラフェンなどの高熱伝導率の材料を、基材30に用いてもよい。ステンレスは、これらに比べて安価に製造できる利点がある。また、基材30の材料として、金属材料のほか、アルミナや窒化アルミナなどのセラミック、ガラスなど絶縁材料を用いることも可能である。基材30自体を絶縁材料で構成した場合は、基材30と発熱部32との間の絶縁層31を省略することが可能である。
発熱部32は、例えば、銀パラジウム(AgPd)やガラス粉末などを調合したペーストをスクリーン印刷するなどにより形成される。発熱部32の材料としては、これら以外に、銀合金(AgPt)や酸化ルテニウム(RuO2)の抵抗材料を用いてもよい。給電線34は、発熱部32よりも小さい抵抗値の導体で構成されている。給電線34や電極部33の材料としては、銀(Ag)もしくは銀パラジウム(AgPd)などを用いることができ、このような材料をスクリーン印刷するなどによって形成される。
本実施形態では、基材30が金属材料で構成されているため、基材30の表側に絶縁層31を設けることで、発熱部32、電極部33、給電線34に対する基材30の絶縁性を確保している。絶縁層31や表側及び裏側の各保護層35,36の材料としては、耐熱性ガラス、セラミック、又はポリイミド(PI)などの絶縁材料を用いることが可能である。
図5に示すように、本実施形態では、2つの発熱部32が基材30の長手方向に渡って互いに平行に形成されている。各発熱部32の一端部(図5における右端部)同士は、給電線34を介して互いに電気的に接続され、各発熱部32の他端部(図5における左端部)は、それぞれ別の給電線34を介して別個の電極部33に対して電気的に接続されている。各電極部33にコネクタなどの給電部材が接続されることで、発熱部32と画像形成装置に設けられた電源とが電気的に接続され、電源から発熱部32へ電力が供給可能な状態となる。
また、図5に示すように、発熱部32及び給電線34は、表側の保護層35によって覆われている。これにより、ヒータ22と定着ベルト20との間での摺動性及び絶縁性が確保されている。一方、電極部33は、コネクタとの接続を確保するため、保護層35によって覆われておらず露出した状態となっている。
図6は、ヒータ22の斜視図である。
図6に示すように、ヒータ22の基材30は、発熱部32などが設けられた平板部41と、平板部41と一体に形成された湾曲部42と、有している。湾曲部42は、発熱部32などが設けられた基材30の表側とは反対側(裏側)に向かって湾曲している。本実施形態では、平板部41及び湾曲部42が、全体に渡って同じ厚さで形成されているが、平板部41又は湾曲部42において部分的に厚さを異ならせたり、平板部41と湾曲部42とで厚さを異ならせたりしてもよい。
図7は、ヒータ22及びヒータホルダ23の斜視図である。
図7に示すように、ヒータホルダ23には、ヒータ22が嵌め込まれる凹部23aが形成されている。凹部23aの底面23bは平面に形成されており、この底面23bに対して平板部41が接触するように配置されることで、ヒータ22が凹部23b内に嵌め込まれる。ヒータホルダ23に対してヒータ22が嵌め込まれた状態で、これらを給電部材としてのコネクタで挟むことでヒータホルダ23に対するヒータ22の脱落が防止される。また、ヒータホルダ23にヒータ22と係合可能な係合部を設け、この係合部によってヒータホルダ23に対するヒータ22の脱落を防止してもよい。
図8に示すように、ヒータ22がヒータホルダ23によって保持され、これらが定着ベルト20内に配置された状態では、基材30の平板部41が定着ベルト20を介して加圧ローラ21と接触し、ニップ部Nを形成する。一方、基材30の湾曲部42は、ニップ部Nを形成せず、定着ベルト20の回転方向においてニップ部Nよりも上流側に配置される。
このように、湾曲部42がニップ部Nよりも上流側(以下、「ニップ入口側」という。)に配置されていることで、湾曲部42の熱によって定着ベルト20をニップ入口側においても加熱できるようになる。すなわち、発熱部32で生じた熱の多くはニップ部Nを介して定着ベルト20に付与されるが、その熱の一部は湾曲部42に伝達され、ニップ入口側において湾曲部42から定着ベルト20に伝達される。しかも、湾曲部42はヒータ22の基材30に一体に設けられている部分であるので、湾曲部42を介して伝わる熱は、ヒータ22とは別体の部材を介して伝わる熱よりも効率良く伝達される。これにより、ニップ入口側において定着ベルト20を効果的に予備加熱することが可能である。
また、基材30が樹脂などよりも熱伝導率の高い金属材料で構成されている場合は、湾曲部42から定着ベルト20へより一層熱伝達しやすくなる。また、基材30の材料を金属材料とすることで、プレス加工などにより容易に湾曲部42を形成することが可能である。例えば、基材30がステンレスで構成されている場合、その厚さ0.2mm~0.5mmであることが望ましい。
一方、基材30の材料として樹脂材料を用いた場合は、金属材料に比べてさらに成形が行いやすくなり、形状の自由度もより一層向上する。また、基材30に用いる樹脂材料として、耐熱性と絶縁性を有する、ポリイミド(PI)やポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、これらをガラス繊維で強化したものなどを用いることで、基材30と発熱部32との間の絶縁層31が不要になるので、低コスト化も図れる。
図8に示すように、湾曲部42は、定着ベルト20の周方向に沿って湾曲しているため、定着ベルト20が回転すると、図8の二点鎖線で示すように、定着ベルト20の内周面が湾曲部42に対して摺動しガイドされる。一般的に、定着ベルト20は、加圧ローラ21の回転駆動によって従動回転させられると、ニップ部Nに引き込まれる力を受けるため、ニップ入口側において定着ベルト20が湾曲部42に対して接近する。このとき、定着ベルト20の内周面が湾曲部42の外周面(定着ベルト20の内周面に対向する面)の少なくとも一部に対して接触することで、湾曲部42によって定着ベルト20がガイドされ、定着ベルト20の回転軌道が安定する。また、定着ベルト20が湾曲部42に対して接触することで、湾曲部42から定着ベルト20への熱伝達もより一層行われやすくなるため、定着ベルト20の予備加熱の効果も向上する。
なお、湾曲部42は、回転中の定着ベルト20に対してしない場合であっても、湾曲部42が定着ベルト20に対して近接していることで、湾曲部42から定着ベルト20に熱を伝達することができ、ニップ入口側において定着ベルト20の予備加熱を行うことが可能である。
図8に示す例では、定着ベルト20の回転が停止した状態(図8の実線で示す定着ベルト20)で、湾曲部42の曲率がこれに対向する定着ベルト20の部分の曲率よりも大きい曲率となっているが、湾曲部42と定着ベルト20の曲率は同じ曲率であってもよいし、湾曲部42の方が定着ベルト20よりも小さい曲率であってもよい。湾曲部42の曲率は、湾曲部42と定着ベルト20との接触による定着ベルト20への負荷が大きくなり過ぎないように適宜設定すればよい。
ここで、図9に基づき、比較例の構成について説明する。
図9では、比較例に係るヒータ22及びヒータホルダ23の平面図と、比較例において定着ベルトのニップ入口側の温度をサーモビューワで測定した結果が示されている。
図9に示すように、比較例では、ヒータホルダ23のニップ入口側に、リブ状のベルトガイド51が定着ベルトの幅方向に渡って複数設けられている。しかしながら、このベルトガイド51は、ヒータ22とは別体の樹脂製のヒータホルダ23に設けられているため、ベルトガイド51を介しての定着ベルトへの効果的な熱伝達は期待できない。それどころか、ヒータ22の熱がベルトガイド51に伝わりにくいことで、ベルトガイド51の温度が定着ベルトよりも低く、ベルトガイド51が定着ベルトに対して接触する箇所で定着ベルトの熱がベルトガイド51によって奪われる。このため、比較例では、図9の下図に示すように、ベルトガイド51に対応する位置で定着ベルトの温度が部分的に低下してしまっている。
これに対して、図10に示すように、本発明の上記実施形態に係る構成では、ベルトガイドとして機能する湾曲部42の外周面全体が、定着ベルトの幅方向に渡って連続する凹凸の無い面(断面が幅方向に直線状になる面)であるため、湾曲部42を介する定着ベルトへの熱伝達を幅方向に渡って均一に行うことができる。また、湾曲部42が定着ベルトよりも低い温度であったとしても、湾曲部42によって定着ベルトの熱が部分的に奪われることもない。これにより、図10のグラフに示すように、本発明の上記実施形態に係る構成においては、比較例のような定着ベルトにおける部分的な表面温度の低下がほとんど生じず、定着ベルトの表面温度を幅方向に渡って均一にすることができる。
このように、定着ベルトの幅方向における温度ムラを抑制するには、湾曲部42の外周面が、幅方向に渡って凹凸の無い面であることが望ましい。一方で、定着ベルトの回転安定性を向上させるため、例えば、図11に示す例のように、湾曲部42の先端側(定着ベルトの回転方向の上流側)に複数の突起43を設けてもよい。このような構成の場合、複数の突起43が定着ベルトに対して接触することで、幅方向に渡る定着ベルトの温度ムラが発生する可能性があるが、突起43との接触後に、定着ベルトが湾曲部42の凹凸の無い面に接触することで、定着ベルトの温度ムラを低減又は解消することが可能である。
また、図12に示すように、湾曲部42の幅Dは、ニップ部を通過する用紙のうち、最大幅の用紙が通過する通過幅Wmax以上の幅であることが望ましい。このように、湾曲部42の幅Dを最大の通過幅Wmax以上の幅とすることで、いずれの幅サイズの用紙に対してもその幅方向全域に渡って、湾曲部42による予備加熱を効果的に行うことが可能となる。
また、通紙領域における定着ベルト20の摩耗や傷の発生を防止する観点からも、湾曲部42の幅Dは最大の通過幅Wmax以上の幅であることが望ましい。仮に、湾曲部42の幅Dが最大の通過幅Wmax未満であると、湾曲部42の幅Dよりも大きい幅の用紙を通紙した際に、定着ベルト20が湾曲部42の幅方向両端部(エッジ)に対して加圧されることで、通紙領域内で定着ベルト20の内周面に摩耗や傷が発生する虞がある。そのため、湾曲部42の幅Dを最大の通過幅Wmax以上とすることで、湾曲部42の幅方向両端部に対する定着ベルト20の加圧を回避でき、通紙領域内での定着ベルト20の摩耗や傷の発生を防止できるようになる。
また、図12に示すように、湾曲部42の幅方向両端部は、定着ベルト20の両端部を支持するベルト支持部材26に対しては接触しないように配置されていることが望ましい。湾曲部42がベルト支持部材26に対して接触すると、湾曲部42の熱がベルト支持部材26に奪われことで、湾曲部42による定着ベルト20の予備加熱の効果が低減してしまうからである。また、湾曲部42からベルト支持部材26に熱が伝達されると、ベルト支持部材26が高温になって変形などが生じる虞もあるため、湾曲部42はベルト支持部材26に対して離間して配置されている方が望ましい。
上述の実施形態では、湾曲部42がニップ入口側に配置されているが、図13に示す例のように、湾曲部42をニップ部Nよりも下流側(以下、「ニップ出口側」という。)に配置してもよい。この場合、ニップ出口側において、湾曲部42により定着ベルト20を効果的に加熱することが可能である。さらに、ニップ出口側の湾曲部42に対して定着ベルト20を摺動させることで、定着ベルト20の回転軌道が安定し、湾曲部42から定着ベルト20への熱伝達も向上する。また、図13に示す例においても、湾曲部42に対して上述の図11や図12で説明した種々の構成を採用することで同様の効果を得ることが可能である。
また、図14に示す例のように、湾曲部42を、ニップ入口側とニップ出口側の両方に配置してもよい。この場合、両方の湾曲部42から定着ベルト20に伝達される熱によって、定着ベルト20をニップ入口側とニップ出口側の両方の広い範囲に渡って効果的に加熱できるようになる。
以上のように、本発明の各実施形態に係るヒータ22においては、基材30が、ニップ部N以外の領域(ニップ入口側、ニップ出口側、あるいはその両方)で定着ベルト20の周方向に湾曲する湾曲部42を一体に有することで、定着ベルト20をニップ部N以外の領域においても効果的に加熱できるようになり、定着性及び省エネ性の向上を図れるようになる。
なお、本発明に係る加熱部材(ヒータ)は、上述の定着装置のほか、図15や図16に示すような定着装置にも適用可能である。以下、図15、図16に示す各定着装置の構成について簡単に説明する。
まず、図15に示す定着装置5は、定着ベルト20に対して加圧ローラ21側とは反対側に、対向部材としての押圧ローラ90が配置されている。押圧ローラ90が定着ベルト20を介してヒータ22に接触していることで、押圧ローラ90と定着ベルト20との間に第1ニップ部N1が形成されている。一方、加圧ローラ21側では、定着ベルト20の内周にニップ形成部材91が配置されている。ニップ形成部材91は、ステー24によって支持されており、ニップ形成部材91と加圧ローラ21とによって定着ベルト20を挟んで第2ニップ部N2を形成している。
図15に示す定着装置5においては、第1ニップ部N1において定着ベルト20がヒータ22によって加熱され、第2ニップ部N2を通過する用紙Pに定着ベルト20の熱が付与されることで、当該用紙P上の未定着画像が定着される。このような構成においても、ヒータ22の基材30が、第1ニップ部N1以外の領域で定着ベルト20の周方向に湾曲する湾曲部42を一体に有することで、定着ベルト20を第1ニップ部N1以外の領域においても効果的に加熱できるようになる。
また、図16に示す定着装置5では、上記図15に示す定着装置5と比べて、ローラとベルトが入れ替わった構成となっている。すなわち、図16に示す定着装置5は、定着ベルト20のほかに、加圧ベルト92を備えており、これらのベルト20,92が加圧ローラ21に対して互いに反対側で接触することで、第1ニップ部N1及び第2ニップ部N2が形成されている。このような構成においても、ヒータ22の基材30が、第1ニップ部N1以外の領域で定着ベルト20の周方向に湾曲する湾曲部42を一体に有することで、定着ベルト20を第1ニップ部N1以外の領域においても効果的に加熱できるようになる。
図15、図16に示す各例では、湾曲部42が定着ベルト20の回転方向において第1ニップ部N1よりも上流側に配置されているが、上述の実施形態と同様に、湾曲部42を第1ニップ部N1よりも下流側に配置したり、上流側と下流側の両方に配置したりすることも可能である。
また、本発明に係る加熱部材は、定着装置以外の加熱装置にも適用可能である。例えば、用紙に塗布されたインクを乾燥させるために、インクジェット方式の画像形成装置に搭載される乾燥装置にも、本発明に係る加熱部材を適用可能である。さらに、本発明に係る加熱部材を適用可能な加熱装置は、用紙を加熱対象部材として加熱する加熱装置に限らない。例えば、シートの表面に被覆部材としてのフィルムを重ねて、これらを加熱して圧着する被覆装置(ラミネータ)にも、本発明に係る加熱部材を適用可能である。
1 画像形成装置
2 画像形成部
5 定着装置
20 定着ベルト(ベルト部材)
21 加圧ローラ(対向部材)
22 ヒータ(加熱部材)
30 基材
31 絶縁層
32 発熱部
42 湾曲部
N ニップ部
P 用紙(記録媒体、加熱対象部材)
Wmax 最大の通過幅
特開2001-324886号公報

Claims (9)

  1. 基材と、
    前記基材上に設けられた発熱部と、
    を有し、
    無端状のベルト部材と対向部材とが接触するニップ部に対応する位置で、前記ベルト部材の内周面に接触する加熱部材であって、
    前記基材は、前記ニップ部に対応する位置で前記発熱部を有し前記ベルト部材側の面及びこれとは反対側の面が平面状に形成される平板部と、前記ベルト部材側の面及びこれとは反対側の面が前記ニップ部以外の領域で前記ベルト部材の周方向に湾曲する湾曲部を一体に有し、
    前記平板部は、前記ニップ部に対応する位置で前記加熱部材を保持する保持部材に接触し、
    前記湾曲部は、前記ベルト部材の回転方向において前記保持部材の上流端よりも上流側又は前記保持部材の下流端よりも下流側へ突出し前記保持部材に接触しないように配置されることを特徴とする加熱部材。
  2. 前記湾曲部の前記ベルト部材側の面は、前記ベルト部材の幅方向に渡って凹凸の無い面である請求項1に記載の加熱部材。
  3. 前記湾曲部は、前記湾曲部が対向する前記ベルト部材の部分よりも大きい曲率に形成されている請求項1又は2に記載の加熱部材。
  4. 前記湾曲部は、前記ベルト部材が周方向に回転するときに、前記ベルト部材に対して接触する部分を有する請求項1から3のいずれか1項に記載の加熱部材。
  5. 前記基材は、金属材料で構成され、
    前記発熱部は、絶縁層を介して前記基材上に設けられている請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱部材。
  6. 前記基材は、絶縁材料で構成されている請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱部材。
  7. 前記湾曲部は、前記ニップ部を通過する加熱対象部材のうち、最大幅の前記加熱部材の通過幅以上の幅に形成されている請求項1から6のいずれか1項に記載の加熱部材。
  8. 無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材の外周面に接触してニップ部を形成する対向部材と、
    前記ニップ部に対応する位置で、前記ベルト部材の内周面に接触する加熱部材と、
    を備える定着装置であって、
    前記加熱部材として、請求項1から7のいずれか1項に記載の加熱部材を備えることを特徴とする定着装置。
  9. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって形成された画像を前記記録媒体に定着させる定着装置と、
    を備える画像形成装置において、
    前記定着装置として、請求項8に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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