JPH05343168A - 定着用低熱形ptcヒータ - Google Patents

定着用低熱形ptcヒータ

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Publication number
JPH05343168A
JPH05343168A JP16704792A JP16704792A JPH05343168A JP H05343168 A JPH05343168 A JP H05343168A JP 16704792 A JP16704792 A JP 16704792A JP 16704792 A JP16704792 A JP 16704792A JP H05343168 A JPH05343168 A JP H05343168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ptc
fixing
temperature
low heat
ptc heater
Prior art date
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Pending
Application number
JP16704792A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kaimoto
隆 貝本
Masahiro Yamauchi
正博 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Tungsten Co Ltd
Original Assignee
Nippon Tungsten Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Tungsten Co Ltd filed Critical Nippon Tungsten Co Ltd
Priority to JP16704792A priority Critical patent/JPH05343168A/ja
Publication of JPH05343168A publication Critical patent/JPH05343168A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 PTCサーミスタ素子(2)の主表面の少な
くとも一面の長手方向に一対の異電極(1)を設け、そ
の表面および中間層を介して上面に絶縁性のセラミック
スを形成した定着用低熱形PTCヒータ。 【効果】 PTCサーミスタ素子の一つの面の長手方向
に一対の異電極を設け、表面のみを発熱させることによ
り、全体の熱容量を減少させ、温度の立ち上がりを早く
させると共に、温度の回復を早めることができる。さら
にコンパクトで軽量化が図れ、補強板によって高強度に
なり長寿命でコストも低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、印刷機、プリ
ンタ、ファクシミリ等に適用される定着装置の加熱定着
用ヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実用化されている加熱定着用ヒー
タは、金属のロール表面に温度検知器を有し、内部中央
に設けられているハロゲンヒータを通電または非通電状
態に切り換えることで、温度制御している。このため、
回路が複雑になり、コスト高を招くという問題があっ
た。さらに、かなりの電力を供給しても、実際にロール
表面温度は余り上昇しないため、熱変換効率も悪いとい
う欠点があった。
【0003】この問題を解決するために、PTCセラミ
ックスを利用する方法が特開昭54−74950号公
報、特開昭56−123581号公報などに記載され、
提案されている。これらは、自己温度制御機能を有する
PTC(正の抵抗温度特性)セラミックスを定着ロール
の熱源として使用することにより、制御回路を省略で
き、また熱効率を向上させたものである。
【0004】しかしながら、これらの方法は、外面と内
面で電極を形成した場合、耐電圧の関係で、ある程度の
厚みをもったロール状にしなければならないため、熱変
換効率が悪いという欠点があった。
【0005】さらに特開昭61−148471号公報に
おいては薄肉状のロールにPTCセラミックスを形成
し、表面に電極をとって、温度の立ち上がりを早くする
という方法が提案されている。
【0006】この方法はすぐれた特性を有するが、寸法
精度よく作るのが難しく、さらに定着時に力が加わるた
め、薄肉状のロールでは破損したり、ロール回転時に接
触子と摩擦することで、電極が摩耗し接触不良を起こし
たりすることがあった。
【0007】一方、機構を簡略化するために、特開平3
−261960号公報には、2本のローラで送り出す方
式を1本のローラで済ませようとする方法が提案されて
いる。この場合、固定された側に加熱装置を設ける構造
になっている。この方法によれば、回転する機構を必要
としないので、簡単に製造でき、コスト減となり、全体
の体積も小さくなるという利点がある。
【0008】この場合に使用するヒータは、Ni−C
r、Al−Crのほか、アルミナ基板表面にAgやRu
2 等を形成したヒータを使っており、立ち上がりが早
いという利点があるが、温度制御機構が必要で簡略化で
きず、コスト高になり、コンパクトにならないという欠
点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決す
べき課題は、温度制御機構が不要で昇温特性が良好な、
小型、低コストのPTCヒータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、本発明の定着用低熱形PTCヒータは、PTCサー
ミスタ素子の主表面の少なくとも一面の長手方向に一対
の異電極を設け、その表面に絶縁性のセラミックスを形
成したものである。
【0011】
【作用】PTCサーミスタ素子の一つの面の長手方向に
一対の異電極を設け、表面のみを発熱させる。これによ
り、全体の熱容量を減少させ、温度の立ち上がりを早く
し、温度の回復を早める。さらにコンパクトで軽量化が
図れる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。図1は本発明の基本的構成を示すものであり、
PTCサーミスタ素子2の一つの面の長手方向に一対の
異電極1を設ける。実際には図7,図8のようにPTC
サーミスタ素子2の表面に絶縁性のある放熱板3が接着
剤4を介して接合される。ここで、電極1はAg,A
u,Pt,Ni,Al等の単体もしくは合金のように2
00℃でも劣化しないものが使用される。PTCサーミ
スタ素子2の厚みとしては、立上り特性からは3mm以
下が望ましいが、強度の点からは0.3mm以上、好ま
しくは1mm程度とする。また、PTCサーミスタ素子
2の上部に貼り付けられる放熱板3は、絶縁による安全
性とともに、紙やシートによる摩擦から、PTCサーミ
スタ素子2が摩耗していくのを防ぐ役割も果たしてい
る。さらに接合部に使用される接着剤4は、放熱板3と
PTCサーミスタ素子2の熱膨張率の差に起因する応力
の緩和の役割と共に、電極1にAgを使用した際のマイ
グレーション防止の役割も果たしている。具体的には、
シリコン接着剤、エポキシ樹脂、セラミックス接着剤が
使用できる。
【0013】なお、電極形成の構造については、図1,
図2の他に図3〜図6等のようなパターンも使用でき
る。
【0014】図3〜図6の電極パターンのヒータについ
ては、若干、表面温度の立ち上がりが遅くなるが、全体
同時に加熱されるため、温度むらが生じにくく、割れに
くいという長所がある。
【0015】なお、放熱板3の材料に関しては、絶縁性
があり、かつ望ましくは耐摩耗性かつ高熱伝導性のある
ものが好ましい。例えば、Al2 3 ,AlN,ZrO
2 ,CaTiO3 ,c−BN,h−BN,ダイヤモン
ド,Si3 4 等を主成分とする材料が使用される。
【0016】さらに、ここに列記の材料以外のものでも
前記条件を満たしたものであればよい。また、図9に示
すように、セラミック層5をCVD,PVD,プラズマ
CVD,溶射,セラミック系接着剤などで形成させて使
用することも可能である。
【0017】加えて、放熱表面層に平滑をもたせ、紙や
シート等の摩擦を小さくするために、PTEF(ポリテ
トラフルオルエチレン)等といったフッ素樹脂や、シリ
コン樹脂等を塗布して使用することもできる。
【0018】なお、図10〜13に示すように、これら
のヒータの下部に補強板6を設けることにより、過負
荷、衝撃に対して、著しく強くすることができる。この
補強板6については、剛性の大きなものが望ましく、具
体的には、金属では鉄、ステンレス、セラミックでは部
分安定化ジルコニア等が使用される。また、補強板6の
設け方としては、図10のようにPTCサーミスタ素子
2の全体にわたって接するようにしてもしてもよいが、
図11、図12、図13のように、若干空間を設けた方
が、空間が断熱層の役割を果たすことになり、昇温特性
は優れている。
【0019】以上のように構成したPTCヒータ7を図
14に示すように台8に搭載して、定着用ヒータとして
使用する。
【0020】なお、被定着物も場合によって、厚物は、
多くの熱エネルギーを必要とするが、その場合は図15
のように、PTCヒータ7を台8に2本以上並べて搭載
し、全体の加熱エネルギーを増加させることもできる。
図16はその回路図であるが、スイッチ9によって、薄
物は1本加熱、厚物は3本加熱というように、切り換え
ることで、少ないエネルギーで効率のよい定着が可能と
なる。
【0021】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、PT
Cサーミスタ素子の一つの面の長手方向に一対の異電極
を設け、表面のみを発熱させることにより、全体の熱容
量を減少させ、温度の立ち上がりを早くさせると共に、
温度の回復を早めることができる。さらにコンパクトで
軽量化が図れ、補強板により高強度になり長寿命でコス
トも低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基本的構成を示す斜視図である。
【図2】 本発明の他の電極パターンを示す断面図であ
る。
【図3】 本発明の他の電極パターンを示す断面図であ
る。
【図4】 本発明の他の電極パターンを示す断面図であ
る。
【図5】 本発明の他の電極パターンを示す断面図であ
る。
【図6】 本発明の他の電極パターンを示す断面図であ
る。
【図7】 本発明の定着用低熱形PTCヒータの断面図
である。
【図8】 本発明の定着用低熱形PTCヒータの他の例
の断面図である。
【図9】 本発明の定着用低熱形PTCヒータの他の例
の断面図である。
【図10】 本発明の定着用低熱形PTCヒータの他の
例の斜視図である。
【図11】 本発明の定着用低熱形PTCヒータの他の
例の斜視図である。
【図12】 本発明の定着用低熱形PTCヒータの他の
例の斜視図である。
【図13】 本発明の定着用低熱形PTCヒータの他の
例の斜視図である。
【図14】 本発明の実施例の斜視図である。
【図15】 本発明の他の実施例の斜視図である。
【図16】 図15における実施例の回路図である。
【符号の説明】
1 電極、2 PTCサーミスタ素子、3 セラミック
ス板、4 接着剤、5セラミック層、6 補強板、7
PTCヒータ、8 台、9 スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PTCサーミスタ素子の主表面の少なく
    とも一面の長手方向に一対の異電極を設け、その表面お
    よび中間層を介して上面に絶縁性のセラミックスを形成
    した定着用低熱形PTCヒータ。
  2. 【請求項2】 PTCサーミスタ素子の下部に剛性のあ
    る補強板を設けたことを特徴とする請求項1記載の定着
    用低熱形PTCヒータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の定着用低熱形PTCヒー
    タを2本以上、平行に並べて各々個別に通電可能に構成
    した定着用低熱形PTCヒータ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の定着用低熱形PTCヒー
    タを2本以上、平行に並べて各々個別に通電可能に構成
    した定着用低熱形PTCヒータ。
JP16704792A 1992-06-02 1992-06-02 定着用低熱形ptcヒータ Pending JPH05343168A (ja)

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JP16704792A JPH05343168A (ja) 1992-06-02 1992-06-02 定着用低熱形ptcヒータ

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JPH05343168A true JPH05343168A (ja) 1993-12-24

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JP16704792A Pending JPH05343168A (ja) 1992-06-02 1992-06-02 定着用低熱形ptcヒータ

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5498130A (en) * 1994-10-18 1996-03-12 Itt Automotive Electrical Systems Inc. Cooling fan mounting system
US8872075B2 (en) 2008-12-05 2014-10-28 Hyundai Motor Company Positive temperature coefficient (PTC) rod assembly
US8895898B2 (en) 2008-12-05 2014-11-25 Hyundai Motor Company Positive temperature coefficient (PTC) rod assembly and PTC heater using the same
EP3562263A1 (en) * 2018-04-27 2019-10-30 Mahle International GmbH Temperature control device with ptc module

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US8872075B2 (en) 2008-12-05 2014-10-28 Hyundai Motor Company Positive temperature coefficient (PTC) rod assembly
US8895898B2 (en) 2008-12-05 2014-11-25 Hyundai Motor Company Positive temperature coefficient (PTC) rod assembly and PTC heater using the same
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Effective date: 20011002