JP3140849B2 - 薄型定着用ヒータ - Google Patents

薄型定着用ヒータ

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JP3140849B2
JP3140849B2 JP04194191A JP19419192A JP3140849B2 JP 3140849 B2 JP3140849 B2 JP 3140849B2 JP 04194191 A JP04194191 A JP 04194191A JP 19419192 A JP19419192 A JP 19419192A JP 3140849 B2 JP3140849 B2 JP 3140849B2
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正博 山内
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Nippon Tungsten Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、印刷機、プリ
ンタ、ファクシミリ等に適用される定着装置の加熱用P
TCヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実用化されている加熱定着用ヒー
タは、金属のロール表面に温度検知器を有し、内部中央
に設けられているハロゲンヒータを通電または非通電状
態に切り換えることで、温度制御している。このため、
回路が複雑になり、コスト高を招くという問題があっ
た。さらに、かなりの電力を供給しても、実際にロール
表面温度は余り上昇しないため、熱変換効率も悪いとい
う欠点があった。
【0003】この問題を解決するために、PTCセラミ
ックスを利用する方法が特開昭54−74950号公
報、特開昭56−123581号公報などに記載され、
提案されている。これらは、自己温度制御機能を有する
PTC(正の抵抗温度特性)セラミックスを定着ロール
の熱源として使用することにより、制御回路を省略で
き、また熱効率を向上させたものである。しかしなが
ら、これらの方法は、外面と内面で電極を形成した場
合、耐電圧の関係で、ある程度の厚みをもったロール状
にしなければならないため、熱変換効率が悪いという欠
点があった。
【0004】さらに特開昭61−148471号公報に
おいては薄肉状のロールにPTCセラミックスを形成
し、表面に電極をとって、温度の立ち上がりを早くする
という方法が提案されている。この方法はすぐれた特性
を有するが、寸法精度よく作るのが難しく、さらに定着
時に力が加わるため、薄肉状のロールでは破損したり、
ロール回転時に接触子と摩擦することで、電極が摩耗し
接触不良を起こしたりすることがあった。
【0005】一方、機構を簡略化するために、特開平3
−261960号公報には、2本のローラで送り出す方
式を1本のローラで済ませようとする方法が提案されて
いる。この場合、固定された側に加熱装置を設ける構造
になっている。この方法によれば、回転する機構を必要
としないので、簡単に製造でき、コスト減となり、全体
の体積も小さくなるという利点がある。この場合に使用
するヒータは、Ni−Cr、Al−Crのほか、アルミ
ナ基板表面にAgやRuO2 等を形成したヒータを使っ
ており、立ち上がりが早いという利点があるが、温度制
御機構が必要で簡略化できず、コスト高になり、コンパ
クトにならないという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明が解決す
べき課題は、温度制御機構が不要で昇温特性が良好な、
小型、低コストのPTCヒータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の薄型定着用ヒータは、絶縁性の放熱板の主
面に設けられた2本の電極の間に、相対する2側面に電
極膜を有するPTCセラミックスを配設し、前記電極と
電極膜を導電性接着剤で電気的に接合した薄型定着用ヒ
ータにおいて、前記PTCセラミックスの放熱板が接合
された面の反対側の面に、金属又はセラミックスの補強
板を幅方向が縦方向になるように接合したものである。
【0008】また本発明の他の手段は、絶縁性の放熱板
の主面に設けられた2本の電極の間に、相対する2側面
に電極膜を有するPTCセラミックスを配設し、前記電
極と電極膜を導電性接着剤で電気的に接合した薄型定着
用ヒータにおいて、前記放熱板に、金属補強板を接合し
たものである。
【0009】
【作用】放熱板の主面に電極を形成し、この電極とPT
Cセラミックスの電極膜とを導電性接着剤で電気的に接
し、PTCセラミックスの放熱板背面または放熱板に
補強板または金属補強板を接合することにより、強度の
高い、小型、低コストのPTCヒータを実現することが
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例を参照しながら具体的
に説明する。図1は本発明の実施例の構造を示す斜視
図、図2は図1のA−A線における断面図である。これ
らの図において、1はアルミナ等の絶縁材料よりなる放
熱板、2は放熱板1上にAgペースト焼付けで形成され
た1対の極性の異なる電極、3はシリコン系接着剤等の
絶縁性接着剤、4はBaTiO3 等のPTCセラミック
ス、5はアルミニウム溶射膜等で形成された電極膜、6
はAg系の導電性接着剤である。
【0011】ここで、電極2はAg,Au,Pt,N
i,Al等の単体もしくは合金のように200℃でも劣
化しないものが使用される。PTCセラミックス4の厚
みとしては、立上り特性からは3mm以下が望ましい
が、強度の点からは0.3mm以上、好ましくは1mm
程度とする。また、放熱板1は、絶縁による安全性とと
もに、紙やシートによる摩擦から、PTCセラミックス
4が摩耗していくのを防ぐ役割も果たしている。さらに
接合部に使用される接着剤3は、放熱板1とPTCセラ
ミックス4の熱膨張率の差に起因する応力の緩和の役割
と共に、電極2や導電性接着剤6にAgを使用した際の
マイグレーション防止の役割も果たしている。具体的に
は、シリコン接着剤、エポキシ樹脂、セラミックス接着
剤が使用できる。
【0012】なお、放熱板1の材料に関しては、絶縁性
があり、かつ望ましくは耐摩耗性かつ高熱伝導性のある
ものが好ましい。例えば、Al2 3 ,AlN,ZrO
2 ,CaTiO3 ,c−BN,h−BN,ダイヤモン
ド,Si3 4 等を主成分とする材料が使用される。さ
らに、ここに列記の材料以外のものでも前記条件を満た
したものであればよい。加えて、放熱表面層に平滑をも
たせ、紙やシート等の摩擦を小さくするために、PTE
F(ポリテトラフルオルエチレン)等といったフッ素樹
脂や、シリコン樹脂等を塗布して使用することもでき
る。
【0013】本発明では、薄板状のPTCセラミックス
4の主面を放熱板1に接することにより、小さな体積
(熱容量)で、大きな放熱面積が得られる。また、PT
Cセラミックス4の側面に電極2を設けることにより、
電極間距離を大きく取ることができる。なお、本実施例
においては、相対する2側面に電極膜を設けたが、実質
的にPTCセラミックス4は薄い形状であるので、同一
面に電極を対に設けても、同じ効果が得られる。さら
に、絶縁性接着剤3により、確実な接合が得られ、熱伝
導も良くなる。また、Agマイグレーションを防ぐこと
ができる。
【0014】なお図3(a)に示すように、電極2にP
TCセラミックス4が一部乗ってもよい。また図3
(b)に示すように、電極2とPTCセラミックス4の
間にすきまがあってもよい。さらに、図3(c)のよう
に放熱板1とPTCセラミックス4との間に絶縁性接着
剤がなく、導電性接着剤6だけで接合されていてもよ
い。
【0015】図4は、PTCセラミックス4の背面に補
強板7を接合した例を示している。放熱板1とPTCセ
ラミックス4の熱膨張係数が異なると、製造工程や加熱
時にPTCヒータが湾曲することになる。これを防止す
るために、例えばアルミナ製の補強板7をPTCセラミ
ックス4の背面に接合する。なお、この補強板7は、P
TCヒータの変形を防ぐために、放熱板1と同じ熱膨張
係数を持つことが望ましい。さらに、この補強板7は、
PTCセラミックス4の放熱板1との接合面のいずれの
辺の長さよりも小さい厚さを有し、この厚さより大きな
幅を有するようにすると、大きな断面係数を確保し、曲
げ荷重に対して、有効な補強を得、また熱の損失も少な
くなり好ましい。
【0016】図5は絶縁性放熱板の反対面に金属の補強
板8を接合した例を示している。金属の補強板8には熱
伝導性が低く、且つ、剛性の高いものが好ましく、例え
ばステンレス鋼や、銅アルミニウムが考えられ、その板
厚は、ステンレス鋼の場合は1mm程度で十分な剛性が
得られる。
【0017】以上のように構成したPTCヒータを放熱
板1側が外側に露出するようにして台に搭載して、定着
用ヒータとして使用する。
【0018】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば下記の
効果を奏する。 PTCセラミックスの表面のみを発熱させることに
より、温度上昇の立上りが早い。 放熱板上に電極を形成するので、量産性が良く、電
極からリード線を取り出しやすい。 導電性接着剤のしみ込みによる短絡、Agマイグレ
ーションを確実に防ぐことができる。 補強板を縦方向に接合することにより、補強板の伝
熱面積が小さいので、立上りが遅くなることがなく、ま
た熱損失が少ない。 補強板を接合することにより、接着剤乾燥時やヒー
タ加熱時の熱膨張差による反りを防ぐことができる。 放熱板の反対面又は側面に金属を接合し、剛性を持
たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A線における断面図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】 補強板を接合した例を示す斜視図である。
【図5】 本発明の更に他の実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 放熱板、2 電極、3 絶縁性接着剤、4 PTC
セラミックス、5 電極膜、6 導電性接着剤、7 補
強板、8 金属補強板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−80791(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 3/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の放熱板の主面に設けられた2本
    の電極の間に、相対する2側面に電極膜を有するPTC
    セラミックスを配設し、前記電極と電極膜を導電性接着
    剤で電気的に接合した薄型定着用ヒータにおいて、 前記PTCセラミックスの放熱板が接合された面の反対
    側の面に、金属又はセラミックスの補強板を幅方向が縦
    方向になるように接合した ことを特徴とする薄型定着用
    ヒータ。
  2. 【請求項2】 絶縁性の放熱板の主面に設けられた2本
    の電極の間に、相対する2側面に電極膜を有するPTC
    セラミックスを配設し、前記電極と電極膜を導電性接着
    剤で電気的に接合した薄型定着用ヒータにおいて、 前記放熱板に、金属補強板を接合したことを特徴とする
    薄型定着用ヒータ。
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