JP3852977B2 - 定着ヒータ,定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着ヒータ,定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、OA機器,家庭用電気機器や精密製造設備などの小形機器類に装着されて用いられる薄形の定着ヒータ,およびこの定着ヒータを実装した複写機やファクシミリなどのトナー定着に用いられる定着装置ならびにこの定着装置を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子式複写機においては、トナー画像を形成した複写用紙を定着ヒータと加圧ローラとの間を直接、または耐熱シートを介して間接に挟圧しながら通過させ、このヒータの加熱によって複写用紙上のトナーを加熱,溶融し定着させるようになっている。
【0003】
この種の従来の定着ヒータとしては例えば図15に示すように平板状に構成されたものが実用化されている。この定着ヒータ1はアルミナ(Al3)セラミックスなどからなる細長い平板状の耐熱性・電気絶縁性基板2の表面2a上に、例えば細長い帯状厚膜の抵抗発熱体3を例えば厚膜印刷等により形成している。この抵抗発熱体3の長手方向の例えば両端部に、図示しない一対の電極を厚膜印刷等により形成して電気的に接続し、これら電極に電気的に接続された図示しないコネクタを介して抵抗発熱体3に通電するようになっている。
【0004】
そして、抵抗発熱体3の外表面を保護層であるガラス質のオーバーコート層4により被覆して、耐摩耗性や耐衝撃性などの機械的強度の向上と、硫化や酸化等からの耐蝕保護と、このオーバーコート層4と接触する回転自在の加圧ローラ5との電気的絶縁を図っている。このオーバーコート層4の頂面上には例えばトナー像を形成したコピー用紙Pを図中矢印に示すようにinからoutへ向けて抵抗発熱体2の幅方向へ摺動させ、加熱してトナー像をコピー用紙Pに定着させるようになっている。
【0005】
また、例えば円筒等のローラ状基体の少なくとも外表面を耐熱性電気絶縁層に形成し、この耐熱性電気絶縁層上に抵抗発熱体を形成したローラ型の定着ヒータの従来例としては特開昭64−89272号公報に記載されたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の平板型の定着ヒータ1では基板2の抵抗発熱体3の反対側の裏面2bに、断熱処理等を何ら施すことなく、例えば樹脂製の図示しないホルダーに接着剤により固着しているので、抵抗発熱体3の発熱が基板裏面2bから樹脂製ホルダー等へ放熱する放熱量が多く、発熱効率が低いという課題がある。
【0007】
また、そのために、定着ヒータ1の起動時の温度の立上りも遅いうえに、消費電力量も多いという課題がある。
【0008】
さらに、被定着体のコピー用紙Pを加熱するオーバーコート層4の加熱領域が抵抗発熱体3とその周辺部に対応する部分に限定されるために加熱領域が広くないという課題がある。
【0009】
そこで本発明の目的は、発熱効率が高いうえに、加熱領域が広く、温度の立上りも早い定着ヒータ,定着装置および画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、耐熱性電気絶縁材料よりなる基板と;この基板の一面に形成される抵抗発熱体と;基板の一面または他面に形成されて抵抗発熱体に電気的に接続される一対の電極と;基板の一面において、抵抗発熱体を被覆すると共に、少なくとも抵抗発熱体の長手方向のほぼ全長、かつ基板の幅方向ほぼ全幅に亘って、基板よりも熱伝導率の低い材料により厚膜で形成される断熱性を有するオーバコート層と;このオーバコート層と反対側の基板の他面に形成されて被定着体を摺動させる摺動面と;を具備していることを特徴とする。
【0011】
本請求項と以下の請求項において、耐熱性電気絶縁材料としては例えばアルミナ(Al3)セラミックスやムライト(3Al・2SiO)セラミックス等がある。
【0012】
請求項1の発明によれば、基板の抵抗発熱体を形成する面の裏面側に、断熱層を形成しているので、抵抗発熱体の発熱が基板裏面から放熱する放熱量を断熱層により低減することができる。
【0013】
このために、基板全体の保有熱量を増加させることができるので、発熱効率を高めることができるうえに、加熱領域を拡大することができ、しかも、温度の立上りを早めることができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の定着ヒータと;定着ヒータに圧接するように対向配置されて、この定着ヒータからの熱を被定着体の画像を形成しているトナーに作用させるとともに、この被定着体を搬送する加圧ローラと;を具備していることを特徴とする。
【0015】
本請求項によれば、請求項1記載の定着ヒータを有するので、これらとほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の定着装置と;媒体に形成された静電潜像にトナーを付着させて反転画像を形成し、この反転画像を被定着体に転写して所定の画像を形成する手段と;を具備していることを特徴とする。
【0017】
本請求項によれば、請求項2記載の定着装置を有するので、これとほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図14に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、図1〜図14中、同一または相当部分には同一符号を付している。
【0019】
図2は本発明の第1の参考例に係る定着ヒータ10の表面図、図1は図2のI−I線切断部の要部端面図であり、これらの図において、定着ヒータ10は耐熱性・電気絶縁性材料の例えばアルミナ(Al)セラミックスやムライト(3Al・2SiO)セラミックス等からなる細長い基板11の表面11a上に、その長手方向に長い膜状の抵抗発熱体12を形成している。
【0020】
基板11は例えば長さ約300mm,幅約8mm,厚さ約0.6〜約1mmの大きさの長方形に形成されている。抵抗発熱体12は例えば長さ約230mm,厚さ約10μmの銀・パラジウム(Ag・Pd)合金やニッケル・錫(Ni・Sn)合金,RuO合金等を主体とする厚膜により形成されている。
【0021】
抵抗発熱体12はその一端部,または両端部に、その一部を上下方向で重ねて、銀あるいは銀・白金(Ag・Pt)合金,銀・パラジウム合金(Ag・Pd)等の良導電体からなる膜を形成して一対の電極13a,13bを形成して、抵抗発熱体12に電気的に接続している。一対の電極13a,13bには図示しないコネクタを介して抵抗発熱体12に通電するようになっている。
【0022】
そして、抵抗発熱体12と一対の電極13a,13bの内端部外表面を保護層であるガラス質のオーバーコート層14で被覆して、耐摩耗性や耐衝撃性などの機械的強度の向上と、硫化や酸化等からの耐蝕保護と、後述する加圧ローラ等との電気的絶縁を図っている。
【0023】
そして、基板11の裏面11b上には断熱層15をほぼ全面的に形成している。断熱層15は基板11よりも熱伝導率の低いガラス、例えばほう珪酸鉛ガラス、またはこのガラスに、これによりもさらに熱伝導率の低い無機質の中空フィラーを混合したものを厚膜印刷・焼成等により所定膜厚に形成してなるものである。無機質の中空フィラーとしては中空アルミナ粉や中空シリカ粉等がある。
【0024】
したがって、図示しないコネクタを介して一対の電極13a,13bに通電されると、抵抗発熱体12が通電されて発熱し、この発熱がガラス質のオーバーコート層14の頂面上を入側inから出側outへ幅方向に摺動する被定着体であるコピー用紙Pを加熱して、トナー像をコピー用紙Pに定着させることができる。
【0025】
そして、図1に示すように基板裏面11bに断熱層15を形成しているので、抵抗発熱体12で発熱して基板11全体に伝熱される熱が基板裏面11bから放熱されるのを断熱層15により防止ないし低減することができる。このために、基板11全体の保有熱量を迅速に増加させることができる。
【0026】
図3は本参考例に係る上記定着ヒータ10の基板裏面11bからの放熱量を曲線Aで示し、図15で示す従来の定着ヒータ1の基板裏面2b側からの放熱量を曲線Bで表わしており、本実施形態に係る定着ヒータ10の放熱量が従来例のものよりも少ないことを示している。
【0027】
このために、図4で示すオーバーコート層14の表面温度の立上り温度特性においても、曲線Cで示す本実施形態の定着ヒータ10の方が曲線Dで示す従来例1よりも表面温度が高く、かつ早く安定する。しかも、基板裏面11bのほぼ全面に断熱層15を形成しているので、基板11全体の保有熱量を増大させることができ、被定着体の加熱領域を拡大させることができる。
【0028】
また、図5で示す消費電力量においても、曲線Eで示す本実施形態の定着ヒータ10の方が曲線Fで示す従来例1よりも少なく、加熱効率が高いことを示している。
【0029】
図6は本発明の第2の参考例に係る定着ヒータ10Aの要部縦断面図であり、これは断熱層15Aを、基板裏面11bから両側面11c,11dまで一体に連成した点に特徴がある。
【0030】
したがって、この定着ヒータ10Aによれば、基板裏面11bと共に、その両側面11c,11dまで断熱層15Aを形成しているので、この基板11の両側面11c,11dからの放熱を低減ないし防止することができる分だけ、さらにオーバーコート層14の表面温度の上昇とその立上りを早めることができると共に、発熱効率を向上させることができる。
【0031】
図7は本発明の第3の参考例に係る定着ヒータ10Bの要部縦断面図であり、これは断熱層15Bを基板裏面11bから両側面を経て基板表面11aの幅方向端縁部11e,11fまで一体に連成した点に特徴がある。
【0032】
したがって、この定着ヒータ10Bによれば、基板表面11aの端縁部11e,11fからの放熱も断熱層15Bにより低減ないし防止することができるので、さらに一層、オーバーコート層14の表面温度を逸早く高めることができると共に、発熱効率を高めることができる。
【0033】
そして、上記各断熱層15,15A,15Bの膜厚を抵抗発熱体12の真裏とその周辺部で適宜薄くし、または、欠如することにより放熱量を増大させることにより、オーバーコート層14の表面温度における抵抗発熱体12の図中真上とその周辺部の温度を低下させて、表面温度全体の平坦化を図ってもよい。
【0034】
図8は本発明の第1実施形態に係る定着ヒータ10の要部縦断面図であり、これはオーバーコート層14Cを、ほう珪酸鉛ガラス、またはこのガラスに、これよりも熱伝導率の低い無機質の中空フィラーを混合したもので形成することにより、電気と熱の絶縁性を併有する電気・熱絶縁層に形成する一方、基板裏面11b側をコピー用紙Pの加熱面に構成する点に特徴がある。無機質の中空フィラーとしては中空アルミナ粉や中空シリカ粉等がよい。
【0035】
したがって、この定着ヒータ10Cによれば、抵抗発熱体12の発熱が図8中上方へ放熱されるのを、電気・熱絶縁層14Cにより低減ないし防止することができる。このために、コピー用紙Pの加熱面である基板裏面11b側への熱が伝わり易くなるので、この加熱面の温度を逸早く高めることができると共に、その加熱領域を電気・熱絶縁層14Cの形成領域のほぼ全体まで拡大させることができる。
【0036】
図9は本発明の第4の参考例に係るローラ型定着ヒータ21の軸方向に沿う縦断面図、図10は図9のX−X線断面図であり、この定着ヒータ21は耐熱性電気絶縁材料である例えばアルミナ(Al)またはムライト(3Al・2SiO)セラミックスにより直胴円筒状のローラ基体22を形成して、回転自在に支持し得るようにローラ型に構成している。
【0037】
ローラ基体22はその軸方向両端部以外の例えばほぼ全外周面上に、例えば、銀・パラジウム(Ag・Pd)合金やニッケル・錫(Ni・Sn)合金等を主体とする膜状の抵抗発熱体23を厚膜印刷・焼成等により環状帯状に形成している。
【0038】
また、ローラ基体22はその軸方向両端部の外周面上に、銀あるいは銀・白金(Ag・Pd)合金,銀・パラジウム合金(Αg・Ρd)等の良導電体膜からなる環状帯状の左右一対の電極24a,24bを厚膜印刷・焼成により形成しており、これら電極24a,24bの各内側端部は、抵抗発熱体23の両端部23a,23bと例えば上下方向で一部重なり合っており、全周に亘って相互に電気的に接続されて抵抗発熱体23に給電するようになっている。
【0039】
これら一対の電極24a,24bは抵抗発熱体23よりも接触電気抵抗を小さくするために設けられたもので、銀(Ag),銀プラチナ合金(Ag/Pt),金(Au),プラチナ(Pt)等の金属ペーストに、接着剤としてガラス成分を含有した電極用ペーストが用いられる。すなわち、抵抗発熱体23が形成された後(抵抗発熱体ペーストを印刷塗布・焼成後)、これらの電極ペーストを印刷塗布・焼成することにより厚さ約10μmの一対の電極24a,24bを形成している。
【0040】
そして、抵抗発熱体23の全外周面を電気絶縁性ガラス質のオーバーコート層25により全面的に被覆し、耐摩耗性や耐衝撃性等の機械的強度の向上と、硫化や酸化等からの耐蝕保護と、このオーバーコート層25と所定圧で外接する図示しない加圧ローラ等との電気的絶縁とを図っている。
【0041】
オーバーコート層25は抵抗発熱体23の帯状部分だけでなく、一対の電極24a,24bの境界部分まで塗布されている。これは抵抗発熱体23の帯状部分と電極形成部の境界付近の温度勾配が急なために、この付近の抵抗発熱体23が断線する可能性が高いが、この部分をオーバーコート層25により覆うことにより、この危険性を低減している。また電極24a,24bの境界付近(抵抗発熱体23の帯状部分側)は発熱の影響で剥離し易いが、この部分をオーバーコート層25により覆うことにより、この危険性も低減している。但し、オーバーコート層25は省略してもよく、また、金属パイプの外周面にセラミックス層を全面的にコーティングすることによりローラ基体22に構成してもよい。
【0042】
そして、ローラ基体22のほぼ全内周面には、熱線反射膜26を形成している。熱線反射膜26は赤外線等の熱線を反射させることにより断熱作用を行なうものである。
【0043】
この熱線反射膜26の成膜方法の一例としては、まず、例えば五酸化タンタルや酸化チタン等をアルコール溶液に溶融したアルコキシド溶液中に、ローラ基体22の一端部をディップして直立させ、その開口上端よりアルコキシド溶液を一旦吸引してから、その吸引を停止させてアルコキシド溶液を落下させることにより、アルコキシド溶液をローラ基体22の内周面に伝わせて上下動させ、これを所要回数繰り返すことにより所定膜厚で塗布する。しかる後に、乾燥して形成する。
【0044】
したがって、このローラ型定着ヒータ21の一対の電極24a,24bを介して抵抗発熱体23を通電し、発熱させると、その発熱のうち、ローラ基体22の内周側に向けて伝導した熱は熱線反射膜26により、コピー用紙Pの加熱面であるオーバーコート層25の外表面側へ反射され、伝熱される。
【0045】
したがって、図11中曲線Gに示すようにローラ基体22の内周面から空洞へ放熱される放熱速度が曲線Hで示す熱線反射膜26の無い従来例に比して低下するので、発熱効率が向上する。また、また、コピー用紙Pの加熱面であるオーバーコート層25の外表面温度が図12中の曲線Iで示す本実施形態の方が曲線Jで示す従来例よりも高く、しかも、その温度の立上りも早い。
【0046】
なお、熱線反射膜26の軸方向両端部の膜厚を他よりも厚くしてもよい。これによれば、抵抗発熱体23の軸方向両端部が外気に接して放熱量が多いが、その放熱量を低減して軸方向温度分布の平坦化を図ることができる。
【0047】
図13は本発明を画像形成装置の一種である電子式複写機31に適用した場合の第2の実施形態の構成を示しており、この複写機31は筐体32内に、カセット33内の複写用紙Pを引き込み、これに図示しない原稿の画像に対応したトナー画像を形成する画像形成部34と、このトナー画像を複写用紙Pに定着させる定着装置35とを内蔵している。
【0048】
定着装置35は例えば図14に示すように構成され、加圧ローラ37に対向させて上記定着ヒータ10を並設しており、この定着ヒータ10を樹脂製円柱状のホルダー36の取付溝の底部上に固着している。定着ヒータ10の外周面には加圧ローラ37のシリコーンゴム層38を弾性的に圧接させている。
【0049】
そして、定着ヒータ10は一対の電極13a,13bに接触した燐青銅板等からなる弾性が付与されたコネクタを通じて通電されて抵抗発熱体12が発熱し、この発熱この一部は基板裏面11b側で断熱層15により断熱されて基板11全体とオーバーコート層14とに与熱される。したがって、このオーバーコート層14の図示しない耐熱シートの外面と加圧ローラ37のシリコーンゴム層38との間で、トナー像Tを形成した複写用紙Pを定着ヒータ10により加熱することにより、未定着トナー像Tを溶融し、複写用紙Pに定着させることができる。
【0050】
そして、この定着ヒータ10は上記したようにオーバーコート層14の頂面上の表面温度が高く、しかも、その表面温度の立上りが早く、加熱領域が広いうえに、高効率であるので、複写機31としてもこれらと同様の効果を有する。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本願の請求項1の発明によれば、基板の抵抗発熱体を形成する面側に、断熱層を形成しているので、抵抗発熱体の発熱が基板表面から放熱する放熱量を断熱層により低減することができる。
【0052】
このために、基板全体の保有熱量を増加させることができるので、発熱効率を高めることができるうえに、加熱領域を拡大することができ、しかも、温度の立上りを早めることができる。
【0053】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の定着ヒータを有するので、これらとほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【0054】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の定着装置を有するので、これとほぼ同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2のI−I線切断部の端面図。
【図2】 本発明の第1の参考例に係る定着ヒータの表面側の平面図。
【図3】 図1,2で示す定着ヒータの基板裏面側からの放熱量を従来例と比較して示すグラフ。
【図4】 図1,2で示す定着ヒータの表面温度の立上りを従来例と比較して示すグラフ。
【図5】 図1,2で示す定着ヒータの消費電力量を従来例と比較して示すグラフ。
【図6】 本発明の第2の参考例に係る定着ヒータの縦断面図。
【図7】 本発明の第3の参考例に係る定着ヒータの縦断面図。
【図8】 本発明の第1の実施形態に係る定着ヒータの縦断面図。
【図9】 本発明の第4の参考例に係るローラ型定着ヒータの縦断面図。
【図10】 図9のX−X線断面図。
【図11】 図9,10で示す定着ヒータの内周面からの放熱速度を従来例と比較して示すグラフ。
【図12】 図9,10で示す定着ヒータの表面温度立上り速度を従来例と比較して示すグラフ。
【図13】 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図。
【図14】 図13で示す定着装置の要部拡大構成図。
【図15】 従来の平板型定着ヒータの縦断面図。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C 定着ヒータ(平板型)
11 基板
11a 基板表面
11b 基板裏面
11c,11d 基板側面
12 抵抗発熱体
13a,13b 一対の電極
14 オーバーコート層
14c 電気・熱絶縁層
15,15A,15B 断熱層
21 定着ヒータ(ローラ型)
22 ローラ基体
23 抵抗発熱体
24a,24b 一対の電極
25 オーバーコート層
26 熱線反射膜
31 電子式複写機
32 筐体
33 カセット
34 画像形成部
35 定着装置
36 ホルダー
37 加圧ローラ

Claims (3)

  1. 耐熱性電気絶縁材料よりなる基板と;この基板の一面に形成される抵抗発熱体と;基板の一面または他面に形成されて抵抗発熱体に電気的に接続される一対の電極と;基板の一面において、抵抗発熱体を被覆すると共に、少なくとも抵抗発熱体の長手方向のほぼ全長、かつ基板の幅方向ほぼ全幅に亘って、基板よりも熱伝導率の低い材料により厚膜で形成される断熱性を有するオーバコート層と;このオーバコート層と反対側の基板の他面に形成されて被定着体を摺動させる摺動面と;を具備していることを特徴とする定着ヒータ。
  2. 請求項1記載の定着ヒータと;定着ヒータに圧接するように対向配置されて、この定着ヒータからの熱を被定着体の画像を形成しているトナーに作用させるとともに、この被定着体を搬送する加圧ローラと;を具備していることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2記載の定着装置と;
    媒体に形成された静電潜像にトナーを付着させて反転画像を形成し、この反転画像を被定着体に転写して所定の画像を形成する手段と;
    を具備していることを特徴とする画像形成装置。
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