JP2002029790A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項１】 重合体フィルムの形を呈する厚みｅの単層中間層（１２）と２枚のガラスシート（１０，１１）を含む、遮音及び機械強度特性をもつ合わせガラス材において、中間層の厚みｅが少なくともｅ_ref×Ｊ_ref／Ｊ_cに等しく、式中、
− Ｊ_cは、中間層内で開始したひびわれの伝播に必要なエネルギーを表わす中間層材料特有の臨界エネルギー値であり、
− Ｊ_refは、ポリビニルブチラール（ＰＶＢ）製フィルムの臨界エネルギー値に対応する基準臨界エネルギー値であり、２０℃の温度及び１００mm／分のＰＶＢ製フィルム上の延伸速度については３５１００Ｊ/ｍ²に等しく、
− ｅ_refは、ＰＶＢ製フィルムの厚みに対応する基準厚みであり０.３８mmに等しい、ことを特徴とする合わせガラス材。
【請求項２】 ２枚のガラスシート（１０，１１）及び１枚の単層中間層（１２）を含む遮音及び機械強度特性をもつ合わせガラス材において、中間層材料が、特に重合体及び重合体内に包埋された補強用ファイバで構成された複合材であることを特徴とする合わせガラス材。
【請求項３】 中間層は、２mmの厚みの前記中間層によって統合された厚み４mmの２枚のガラスシートを含む合わせガラス材で構成された長さ９cm，幅３cmの棒が、厚み４mmで同じ長さ及び同じ幅をもつガラス棒と３５％以上異なる臨界周波数をもつことによって定義づけられる改善された音響特性基準を満たしていることを特徴とする請求項１又２に記載の合わせガラス材。
【請求項４】 中間層は、１０〜６０℃の間に含まれる温度領域内でかつ５０〜１００００Hzの間に含まれる周波数領域内で、１×１０⁶と２×１０⁷Ｎ/ｍ²の間に含まれるせん断弾性係数Ｇ’及び０.６以上の損失係数tanδを有することを特徴とする請求項１又は２に記載の合わせガラス材。
【請求項５】 合わせガラス材の中間層として役立つための厚みｅの重合体フィルムにおいて、厚みｅが少なくともｅ_ref×Ｊ_ref／Ｊ_cに等しく、式中、
− Ｊ_cは、中間層内で開始したひびわれの伝播に必要なエネルギーを表わす中間層材料特有の臨界エネルギー値であり、
− Ｊ_refは、ポリビニルブチラール（ＰＶＢ）製フィルムの臨界エネルギー値に対応する基準臨界エネルギー値であり、２０℃の温度及び１００mm／分のＰＶＢ製フィルム上の延伸速度については３５１００Ｊ/ｍ²に等しく、
− ｅ_refは、ＰＶＢ製フィルムの厚みに対応する基準厚みであり０.３８mmに等しい、
ことを特徴とする重合体フィルム。
【請求項６】 合わせガラス材の中間層として用いるための重合体フィルムにおいて、特に重合体及び重合体の中に包埋された補強用ファイバで構成された複合材であることを特徴とする重合体フィルム。
【請求項７】 合わせガラス材の中間層を構成することを目的とする厚みｅ₁の重合体フィルムの引裂強度を評価するための方法において、
− 中間層内で開始したひび割れの伝播に必要なエネルギーを表わす値である、中間層の臨界エネルギー値Ｊ_cを決定すること、
− 関係式J’_c ＝Ｊ_c×ｅ₁によって定義され、
厚みに関係する臨界エネルギー値J’_cを計算すること、
− 厚み０.３８mmのＰＶＢフィルムを表わし１３.３Ｊ/ｍに等しい基準値J’_refとJ’_cを比較すること、
− 中間層はJ’_c＞J’_refであるときに引裂強度基準を満たしていることを特徴とする方法。